JPH10278834A - 後輪操舵装置 - Google Patents
後輪操舵装置Info
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- JPH10278834A JPH10278834A JP13302897A JP13302897A JPH10278834A JP H10278834 A JPH10278834 A JP H10278834A JP 13302897 A JP13302897 A JP 13302897A JP 13302897 A JP13302897 A JP 13302897A JP H10278834 A JPH10278834 A JP H10278834A
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- trapezoidal
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- gear
- bearing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】操舵用アクチュエ−タにおける台形雄ねじ部と
台形雌ねじ部との噛合部での潤滑を維持して、安定的な
操舵作動が図れる後輪操舵装置を提供する。 【解決手段】ロッドとホイ−ルナットの台形ねじ部の螺
合部のバックラッシを除去する除去手段と、ロッドの回
転を規制するために設けた回り止め手段と、ホイ−ルナ
ットに成形されるウォ−ム歯車に噛み合うウォ−ムに連
結され回転駆動するモ−タと、モ−タの回転を検出する
検出手段と、検出手段に基づいてモ−タを制御する制御
装置とを備えた後輪操舵装置であって、ホイ−ルナット
の両端内側にロッドと摺接するシ−ル部材を配設し、シ
−ル部材で密閉されたねじ空間に潤滑材を封入する。
台形雌ねじ部との噛合部での潤滑を維持して、安定的な
操舵作動が図れる後輪操舵装置を提供する。 【解決手段】ロッドとホイ−ルナットの台形ねじ部の螺
合部のバックラッシを除去する除去手段と、ロッドの回
転を規制するために設けた回り止め手段と、ホイ−ルナ
ットに成形されるウォ−ム歯車に噛み合うウォ−ムに連
結され回転駆動するモ−タと、モ−タの回転を検出する
検出手段と、検出手段に基づいてモ−タを制御する制御
装置とを備えた後輪操舵装置であって、ホイ−ルナット
の両端内側にロッドと摺接するシ−ル部材を配設し、シ
−ル部材で密閉されたねじ空間に潤滑材を封入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後輪操舵装置に
関し、特に自動車の使用に適する操舵用アクチュエ−タ
の動力伝達部の潤滑に関するものである。
関し、特に自動車の使用に適する操舵用アクチュエ−タ
の動力伝達部の潤滑に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、後輪操舵装置に関するものとし
て、例えば、特開平7−81591号公報の第3、6図
に開示されたものがあり、これについて説明する。この
後輪操舵装置は、モ−タの回転を減速機構および台形ね
じ機構を介して後輪操舵に伝達し、後輪操舵軸を軸方向
に移動させて後輪を操舵するようにしたもので、台形ね
じ機構は、減速機構によって駆動される台形雄ねじ部材
と、これに嵌め合わされ、後輪操舵軸に固定された台形
雌ねじ部材とからなり、台形雌ねじ部材を台形雄ねじ部
材に押圧するバックラッシ除去機構を設け、圧縮コイル
ばねによって台形雄ねじ部材を付勢し、台形ねじ部との
噛み合い部を弾性的に押圧、接触させて、両者間のがた
をなくして、モ−タの回転の遅れがなく後輪を操舵で
き、操縦安定性を向上させたものがある。
て、例えば、特開平7−81591号公報の第3、6図
に開示されたものがあり、これについて説明する。この
後輪操舵装置は、モ−タの回転を減速機構および台形ね
じ機構を介して後輪操舵に伝達し、後輪操舵軸を軸方向
に移動させて後輪を操舵するようにしたもので、台形ね
じ機構は、減速機構によって駆動される台形雄ねじ部材
と、これに嵌め合わされ、後輪操舵軸に固定された台形
雌ねじ部材とからなり、台形雌ねじ部材を台形雄ねじ部
材に押圧するバックラッシ除去機構を設け、圧縮コイル
ばねによって台形雄ねじ部材を付勢し、台形ねじ部との
噛み合い部を弾性的に押圧、接触させて、両者間のがた
をなくして、モ−タの回転の遅れがなく後輪を操舵で
き、操縦安定性を向上させたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の後輪
操舵装置では、台形ねじ機構における台形雄ねじ部材と
台形雌ねじ部材との噛合部を弾性的に押圧、接触させ、
両者間のがたをなくすバックラッシ除去機構が設けてあ
り、台形雄ねじ部材と台形雌ねじ部材との噛合部での潤
滑を良くするために、一般的に、潤滑用としてグリ−ス
等の潤滑材をねじ部に塗布しているが、潤滑材を噛合部
に常時留めておくような手段がなされてない構成になっ
ているため、潤滑用のグリ−スが台形ねじ部の作動によ
り、噛合部より次第に遊離してケ−シングの底部に落下
してしまい、噛合部での潤滑材が減少して、潤滑不良を
来たし、回転動力伝達の効率が悪くなって、モ−タの駆
動電流が大きくなったり、ねじ部に早期磨耗が発生し
て、操舵不良になる恐れがあるという問題があった。
操舵装置では、台形ねじ機構における台形雄ねじ部材と
台形雌ねじ部材との噛合部を弾性的に押圧、接触させ、
両者間のがたをなくすバックラッシ除去機構が設けてあ
り、台形雄ねじ部材と台形雌ねじ部材との噛合部での潤
滑を良くするために、一般的に、潤滑用としてグリ−ス
等の潤滑材をねじ部に塗布しているが、潤滑材を噛合部
に常時留めておくような手段がなされてない構成になっ
ているため、潤滑用のグリ−スが台形ねじ部の作動によ
り、噛合部より次第に遊離してケ−シングの底部に落下
してしまい、噛合部での潤滑材が減少して、潤滑不良を
来たし、回転動力伝達の効率が悪くなって、モ−タの駆
動電流が大きくなったり、ねじ部に早期磨耗が発生し
て、操舵不良になる恐れがあるという問題があった。
【0004】そこで、この発明は、操舵用アクチュエ−
タにおける台形雄ねじ部と台形雌ねじ部との噛合部での
潤滑を維持して、安定的な操舵作動が図れる後輪操舵装
置を提供することである。
タにおける台形雄ねじ部と台形雌ねじ部との噛合部での
潤滑を維持して、安定的な操舵作動が図れる後輪操舵装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、ギャボ
ックスに締結されるキャップと、ギャボックスとキャッ
プに設けられる支持部材とで支承され摺動可能に嵌挿さ
れるロッドと、ロッドに成形されるねじ部に螺合すると
ともに軸受部材で支承され回転自由に装着されるホイ−
ルナットと、ロッドとホイ−ルナットの台形ねじ部のね
じ螺合部を弾性的に押圧接触させてバックラッシを除去
するバックラッシ除去手段と、ロッドの回転を規制する
ためにロッドとキャップあるいはギャボックス間に係合
するように設けた回り止め手段と、ホイ−ルナットに成
形されるウォ−ム歯車と噛み合うよう軸受で支承される
ウォ−ムシャフトと、ウォ−ムシャフトに連結され回転
駆動させるようにギャボックスに締結されるモ−タと、
モ−タの回転を検出する検出手段と、検出手段に基づい
てモ−タを制御する制御装置とを備えた後輪操舵装置に
おいて、前記ホイ−ルナットの両端内側にロッドと摺接
するシ−ル部材を配設し、シ−ル部材とで密閉されるね
じ空間に潤滑材を封入する。
ックスに締結されるキャップと、ギャボックスとキャッ
プに設けられる支持部材とで支承され摺動可能に嵌挿さ
れるロッドと、ロッドに成形されるねじ部に螺合すると
ともに軸受部材で支承され回転自由に装着されるホイ−
ルナットと、ロッドとホイ−ルナットの台形ねじ部のね
じ螺合部を弾性的に押圧接触させてバックラッシを除去
するバックラッシ除去手段と、ロッドの回転を規制する
ためにロッドとキャップあるいはギャボックス間に係合
するように設けた回り止め手段と、ホイ−ルナットに成
形されるウォ−ム歯車と噛み合うよう軸受で支承される
ウォ−ムシャフトと、ウォ−ムシャフトに連結され回転
駆動させるようにギャボックスに締結されるモ−タと、
モ−タの回転を検出する検出手段と、検出手段に基づい
てモ−タを制御する制御装置とを備えた後輪操舵装置に
おいて、前記ホイ−ルナットの両端内側にロッドと摺接
するシ−ル部材を配設し、シ−ル部材とで密閉されるね
じ空間に潤滑材を封入する。
【0006】第2の発明では、ギャボックスに締結され
るキャップと、ギャボックスとキャップに設けられる支
持部材とで支承され摺動可能に嵌挿されるロッドと、ロ
ッドに圧入固定されるプレ−トとキャップより突設する
ピンとを係合させてロッドの回転を規制するように設け
た回り止め手段と、ロッドに成形される台形ねじ部に螺
合するとともにギャボックス内に設けた軸受部材で回転
自由に支承されるキャリアナットと、キャリアナットよ
り突設するキャリアピンに回転自由に装着されるプラネ
ットギャと、プラネットギャに噛み合うようにギャボッ
クス内に設けられる軸受で回転可能に支承されるウォ−
ムリングギャと、ウォ−ムリングギャに成形されるウォ
−ムギャと噛み合い軸受で回転自由に支承されるウォ−
ムシャフトと、ウォ−ムシャフトに連結され回転駆動す
るようにギャボックスに締結されるサブモ−タと、サブ
モ−タのケ−ス内に一体に装着されサブモ−タの回転を
検出する検出手段と検出手段に基づいてサブモ−タを制
御する制御装置と、ギャボックスに装着されプラネット
ギャを介してキャリヤナットを回動させてロッドを駆動
するメインモ−タと、メインモ−タの回転を検出する検
出手段と検出手段に基づいてメインモ−タを制御する制
御装置とからなり、ウォ−ムリングギャをギャボックス
に設けたサブモ−タで駆動させることにより後輪を中立
位置に復帰させるようにした後輪操舵装置において、前
記キャリアナットの両端内側にロッドに摺接するシ−ル
部材を配設し、シ−ル部材とで密閉されるねじ空間に潤
滑材を封入する。
るキャップと、ギャボックスとキャップに設けられる支
持部材とで支承され摺動可能に嵌挿されるロッドと、ロ
ッドに圧入固定されるプレ−トとキャップより突設する
ピンとを係合させてロッドの回転を規制するように設け
た回り止め手段と、ロッドに成形される台形ねじ部に螺
合するとともにギャボックス内に設けた軸受部材で回転
自由に支承されるキャリアナットと、キャリアナットよ
り突設するキャリアピンに回転自由に装着されるプラネ
ットギャと、プラネットギャに噛み合うようにギャボッ
クス内に設けられる軸受で回転可能に支承されるウォ−
ムリングギャと、ウォ−ムリングギャに成形されるウォ
−ムギャと噛み合い軸受で回転自由に支承されるウォ−
ムシャフトと、ウォ−ムシャフトに連結され回転駆動す
るようにギャボックスに締結されるサブモ−タと、サブ
モ−タのケ−ス内に一体に装着されサブモ−タの回転を
検出する検出手段と検出手段に基づいてサブモ−タを制
御する制御装置と、ギャボックスに装着されプラネット
ギャを介してキャリヤナットを回動させてロッドを駆動
するメインモ−タと、メインモ−タの回転を検出する検
出手段と検出手段に基づいてメインモ−タを制御する制
御装置とからなり、ウォ−ムリングギャをギャボックス
に設けたサブモ−タで駆動させることにより後輪を中立
位置に復帰させるようにした後輪操舵装置において、前
記キャリアナットの両端内側にロッドに摺接するシ−ル
部材を配設し、シ−ル部材とで密閉されるねじ空間に潤
滑材を封入する。
【0007】第3の発明では、前記シ−ル部材は、台形
雄ねじ部の長さlとロッドの左右側へのストロ−クsと
を加えた長さ D=l+2s の間隔に配設する。
雄ねじ部の長さlとロッドの左右側へのストロ−クsと
を加えた長さ D=l+2s の間隔に配設する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。この実施の形態に関わる後
輪操舵装置は、図1、2に示すように、本体1は、ギャ
ボックス2にボルト3で締結されるキャップ4とからな
り、ギャボックス2とキャップ4に設けたブッシュ5と
で両端を支承されて、摺動可能にロッド6が嵌挿されて
いる。
施の形態について説明する。この実施の形態に関わる後
輪操舵装置は、図1、2に示すように、本体1は、ギャ
ボックス2にボルト3で締結されるキャップ4とからな
り、ギャボックス2とキャップ4に設けたブッシュ5と
で両端を支承されて、摺動可能にロッド6が嵌挿されて
いる。
【0009】このロッド6には台形雄ねじ部6cが成形
され、台形雄ねじ部6cにはホイ−ルナット8に成形し
た台形雌ねじ部8cが螺合している。
され、台形雄ねじ部6cにはホイ−ルナット8に成形し
た台形雌ねじ部8cが螺合している。
【0010】ホイ−ルナット8の両端内側には、台形雄
ねじ部6cの有効長さlとロッド6の左右側へのストロ
−クsとを加えた長さ D=l+2s の間隔にシ−ル
部材26が配設されている。
ねじ部6cの有効長さlとロッド6の左右側へのストロ
−クsとを加えた長さ D=l+2s の間隔にシ−ル
部材26が配設されている。
【0011】シ−ル部材26で密閉されたねじ空間Aに
は、潤滑材であるグリ−スやオイルが挿入されており、
台形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8cとの噛合部24を
潤滑するようになっている。
は、潤滑材であるグリ−スやオイルが挿入されており、
台形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8cとの噛合部24を
潤滑するようになっている。
【0012】ホイ−ルナット8は、ホイ−ルナット8の
外側の環状凸部8aにウォ−ム歯車8bが形成してあ
り、ギヤボックス2内の小内径部2aに設けられるブッ
シュ9と大内径部2bに設けられる軸受10とで支承さ
れ、回動自在に装着されている。
外側の環状凸部8aにウォ−ム歯車8bが形成してあ
り、ギヤボックス2内の小内径部2aに設けられるブッ
シュ9と大内径部2bに設けられる軸受10とで支承さ
れ、回動自在に装着されている。
【0013】ホイ−ルナット8のウォ−ム歯車8bは、
ギヤボックス2に設けたブッシュ11と軸受12とに支
承されるウォ−ムシャフト13と噛合している。
ギヤボックス2に設けたブッシュ11と軸受12とに支
承されるウォ−ムシャフト13と噛合している。
【0014】ウォ−ムシャフト13は、継手14を介し
てギヤボックス2にボルト28で締結されたモ−タ15
のシャフト15aに連結されている。
てギヤボックス2にボルト28で締結されたモ−タ15
のシャフト15aに連結されている。
【0015】また、ロッド6には、台形雄ねじ部6cよ
り一定距離はなれたキャップ4側よりの位置にロッドセ
レ−ション部6bが成形されており、このロッドセレ−
ション部6bに切欠き部17aを有するプレ−ト17が
圧入固定される。
り一定距離はなれたキャップ4側よりの位置にロッドセ
レ−ション部6bが成形されており、このロッドセレ−
ション部6bに切欠き部17aを有するプレ−ト17が
圧入固定される。
【0016】このプレ−ト17の切欠き部17aにはキ
ャップ4より突設したピン18と係合して、ホイ−ルナ
ット8の回転による台形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8
cの摩擦力でロッド6が回転しないようにした回り止め
手段19を構成している。
ャップ4より突設したピン18と係合して、ホイ−ルナ
ット8の回転による台形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8
cの摩擦力でロッド6が回転しないようにした回り止め
手段19を構成している。
【0017】ホイ−ルナット8の一端面8fにはロッド
6に嵌挿したスラスト軸受20が装着され、スラスト軸
受20とプレ−ト17との間にばね受け21を介してロ
ッド6の軸芯22と同軸上に弾性部材である圧縮コイル
ばね23が介装されている。
6に嵌挿したスラスト軸受20が装着され、スラスト軸
受20とプレ−ト17との間にばね受け21を介してロ
ッド6の軸芯22と同軸上に弾性部材である圧縮コイル
ばね23が介装されている。
【0018】このばね23によりプレ−ト17を介して
ロッド6が一方向に付勢するようにしてあり、ロッド6
とホイ−ルナット8との台形ねじの螺合部24を弾性的
に押圧接触させて、台形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8
cとのバックラッシを除去するバックラッシ除去手段2
5を構成している。
ロッド6が一方向に付勢するようにしてあり、ロッド6
とホイ−ルナット8との台形ねじの螺合部24を弾性的
に押圧接触させて、台形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8
cとのバックラッシを除去するバックラッシ除去手段2
5を構成している。
【0019】ギヤボックス2にボルト28で締結された
モ−タ15のケ−ス16内には、図示しない車側よりの
信号でモ−タ15を制御する制御装置30とモ−タ15
の回転からロッド6の位置を検出するセンサであるホ−
ル素子31等が一体に内蔵され、モ−タ15の回転を制
御するために回転を検出するレゾルバ32は、モ−タシ
ャフト15aの一端に装着されて、カバ−33で覆わ
れ、それぞれ制御装置30に接続されている。
モ−タ15のケ−ス16内には、図示しない車側よりの
信号でモ−タ15を制御する制御装置30とモ−タ15
の回転からロッド6の位置を検出するセンサであるホ−
ル素子31等が一体に内蔵され、モ−タ15の回転を制
御するために回転を検出するレゾルバ32は、モ−タシ
ャフト15aの一端に装着されて、カバ−33で覆わ
れ、それぞれ制御装置30に接続されている。
【0020】モ−タ15のケ−ス16からは制御装置3
0への信号ケ−ブル34と電源ケ−ブル35だけが突き
出ているだけで、その他の結線はケ−ス16内で接続さ
れている。
0への信号ケ−ブル34と電源ケ−ブル35だけが突き
出ているだけで、その他の結線はケ−ス16内で接続さ
れている。
【0021】モ−タ15が駆動されると、ウォ−ムシャ
フト13を介してウォ−ム歯車8bを有するホイ−ルナ
ット8が回転し、台形雌ねじ部8cによりホイ−ルナッ
ト8の回転運動をロッド6の直線運動に変換して、ロッ
ド6に接続される図示しないリンクを介して後輪を転舵
するように構成されている。
フト13を介してウォ−ム歯車8bを有するホイ−ルナ
ット8が回転し、台形雌ねじ部8cによりホイ−ルナッ
ト8の回転運動をロッド6の直線運動に変換して、ロッ
ド6に接続される図示しないリンクを介して後輪を転舵
するように構成されている。
【0022】次に、その作用について説明する。今、仮
に、車側より図示しない信号(車速、ハンドル舵角、ヨ
−レ−ト 等)が制御装置30に入力されて、モ−タ1
5が駆動されると、レゾルバ32等のセンサによってモ
−タ15の回転が検出されて、モ−タ15の回転が制御
される。
に、車側より図示しない信号(車速、ハンドル舵角、ヨ
−レ−ト 等)が制御装置30に入力されて、モ−タ1
5が駆動されると、レゾルバ32等のセンサによってモ
−タ15の回転が検出されて、モ−タ15の回転が制御
される。
【0023】そして、モ−タシャフト15aに継手14
で結合されたウォ−ムシャフト13に噛み合ったウォ−
ム歯車8bとで減速されてホイ−ルナット8が回転し、
ホイ−ルナット8の台形雌ねじ部8cとロッド6の台形
雄ねじ部6cとが螺合して、ホイ−ルナット8の回転運
動をロッド6の直線運動に変換し、ロッド6のストロ−
クをセンサであるホ−ル素子31でモ−タ15の回転数
から検出して、ロッド6の両端に図示しないリンクを介
して後輪に連結して、車側よりの信号に応じて制御装置
30からの出力信号で後輪を転舵させる。
で結合されたウォ−ムシャフト13に噛み合ったウォ−
ム歯車8bとで減速されてホイ−ルナット8が回転し、
ホイ−ルナット8の台形雌ねじ部8cとロッド6の台形
雄ねじ部6cとが螺合して、ホイ−ルナット8の回転運
動をロッド6の直線運動に変換し、ロッド6のストロ−
クをセンサであるホ−ル素子31でモ−タ15の回転数
から検出して、ロッド6の両端に図示しないリンクを介
して後輪に連結して、車側よりの信号に応じて制御装置
30からの出力信号で後輪を転舵させる。
【0024】仮に、ロッド6が図中左側方向Lにストロ
−クする場合についてみると、ロッド6の台形雄ねじ部
6cとホイ−ルナット8の台形雌ねじ部8cとが螺合し
て、ホイ−ルナット8とプレ−ト17間に介装したばね
23によりロッド6は図中右側の方向Rに付勢されてお
り、ロッド6の台形雄ねじ部6cは、ホイ−ルナット8
の台形雌ねじ部8cと当接して、両者間にバックラッシ
がない状態に保たれている。
−クする場合についてみると、ロッド6の台形雄ねじ部
6cとホイ−ルナット8の台形雌ねじ部8cとが螺合し
て、ホイ−ルナット8とプレ−ト17間に介装したばね
23によりロッド6は図中右側の方向Rに付勢されてお
り、ロッド6の台形雄ねじ部6cは、ホイ−ルナット8
の台形雌ねじ部8cと当接して、両者間にバックラッシ
がない状態に保たれている。
【0025】この状態で、ホイ−ルナット8が仮に時計
方向に回転すると、ホイ−ルナット8の回転により、ホ
イ−ルナット8の台形雌ねじ部8cがロッド6の台形雄
ねじ部6cに当接して回転が伝動されて、ロッド6が左
側方向Lにストロ−クするので、ホイ−ルナット8の台
形雌ねじ部8cやロッド6の台形雄ねじ部6cに塗布さ
れた潤滑材であるグリ−スを左方向へと押し出そうとす
るが、ホイ−ルナット8に設けたシ−ル部材26により
シ−ルされて、グリ−スはねじ空間Aより外へは押し出
されることはなく、ねじ空間A内に常時留まる。
方向に回転すると、ホイ−ルナット8の回転により、ホ
イ−ルナット8の台形雌ねじ部8cがロッド6の台形雄
ねじ部6cに当接して回転が伝動されて、ロッド6が左
側方向Lにストロ−クするので、ホイ−ルナット8の台
形雌ねじ部8cやロッド6の台形雄ねじ部6cに塗布さ
れた潤滑材であるグリ−スを左方向へと押し出そうとす
るが、ホイ−ルナット8に設けたシ−ル部材26により
シ−ルされて、グリ−スはねじ空間Aより外へは押し出
されることはなく、ねじ空間A内に常時留まる。
【0026】このために、台形雄ねじ部6cと台形雌ね
じ部8cとの噛合部24では、グリ−スが途切れること
がなく、潤滑が常時維持される。
じ部8cとの噛合部24では、グリ−スが途切れること
がなく、潤滑が常時維持される。
【0027】また、ロッド6が図中右方向Rにストロ−
クする場合も同様、ホイ−ルナット8の台形雌ねじ部8
cやロッド6の台形雄ねじ部6cに塗布された潤滑材で
あるグリ−スを右方向へと押し出そうとするが、ホイ−
ルナット8に設けたシ−ル部材26によりシ−ルされ
て、グリ−スはねじ空間Aより外へは押し出されること
はなく、ねじ空間A内に留まる。
クする場合も同様、ホイ−ルナット8の台形雌ねじ部8
cやロッド6の台形雄ねじ部6cに塗布された潤滑材で
あるグリ−スを右方向へと押し出そうとするが、ホイ−
ルナット8に設けたシ−ル部材26によりシ−ルされ
て、グリ−スはねじ空間Aより外へは押し出されること
はなく、ねじ空間A内に留まる。
【0028】このために、台形雄ねじ部6cと台形雌ね
じ部8cとの噛合部で、グリ−スが途切れることがな
く、潤滑が常時維持される。
じ部8cとの噛合部で、グリ−スが途切れることがな
く、潤滑が常時維持される。
【0029】このように、ホイ−ルナット8の両端内側
に、シ−ル部材26を配設し、シ−ル部材26で密閉さ
れたねじ空間Aに潤滑材であるグリ−スを密閉して、台
形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8cとの噛合部の潤滑を
常時維持するようにしたから、潤滑用のグリ−スが台形
雄ねじ部6c,台形雌ねじ部8cの作動により、噛合部
24より徐々に遊離してケ−シング2の底に流出するこ
ともなく、噛合部24での潤滑材が減少することもな
く、潤滑を良好に維持できるため、回転動力伝達の効率
も良く、モ−タの駆動電流が大きくなったり、台形ねじ
部6c,8cに早期磨耗が発生することもなく、安定し
た操舵作動が図れる。
に、シ−ル部材26を配設し、シ−ル部材26で密閉さ
れたねじ空間Aに潤滑材であるグリ−スを密閉して、台
形雄ねじ部6cと台形雌ねじ部8cとの噛合部の潤滑を
常時維持するようにしたから、潤滑用のグリ−スが台形
雄ねじ部6c,台形雌ねじ部8cの作動により、噛合部
24より徐々に遊離してケ−シング2の底に流出するこ
ともなく、噛合部24での潤滑材が減少することもな
く、潤滑を良好に維持できるため、回転動力伝達の効率
も良く、モ−タの駆動電流が大きくなったり、台形ねじ
部6c,8cに早期磨耗が発生することもなく、安定し
た操舵作動が図れる。
【0030】また、シ−ル部材を台形雄ねじ部6cの長
さlとロッド6の左右側へのストロ−クsとを加えた長
さ D=l+2s の間隔に配設したので、シ−ル部材
26で密閉されるねじ空間Aをロッド6のストロ−クに
合わせて形成して、ねじ空間Aに挿入する潤滑材を必要
最小限の量に留めることができるとともに、潤滑材がギ
ャボックス2内に流失することがないから、ロッド6と
ギャボックス2,キャップ4との間にシ−ル部材を設け
る必要がなくなる。
さlとロッド6の左右側へのストロ−クsとを加えた長
さ D=l+2s の間隔に配設したので、シ−ル部材
26で密閉されるねじ空間Aをロッド6のストロ−クに
合わせて形成して、ねじ空間Aに挿入する潤滑材を必要
最小限の量に留めることができるとともに、潤滑材がギ
ャボックス2内に流失することがないから、ロッド6と
ギャボックス2,キャップ4との間にシ−ル部材を設け
る必要がなくなる。
【0031】次に、第3図に示す第2の実施の形態は、
ロッドとホイ−ルナットとの台形ねじ部のバックラッシ
を除去するバックラッシ除去手段の構成およびホイ−ル
ナットの回転による台形ねじ部の摩擦力でロッドが回転
しないようにする回り止め手段の構成のみを相違させた
もので、その他は、第1の実施の形態と同じであり、こ
こで、相違する構成についてのみ説明し、他の構成要素
の詳細については省略する。
ロッドとホイ−ルナットとの台形ねじ部のバックラッシ
を除去するバックラッシ除去手段の構成およびホイ−ル
ナットの回転による台形ねじ部の摩擦力でロッドが回転
しないようにする回り止め手段の構成のみを相違させた
もので、その他は、第1の実施の形態と同じであり、こ
こで、相違する構成についてのみ説明し、他の構成要素
の詳細については省略する。
【0032】そこで、第2の実施の形態の後輪操舵装置
では、ギャボックス2とキャップ4に設けたブッシュ5
とで両端を支承されて摺動可能に嵌挿されるロッド6に
は、メイン台形雄ねじ部6fとサブ台形雄ねじ部6iと
が成形されており、メイン台形雄ねじ部6fにはホイ−
ルナット40の台形雌ねじ部40fが、サブ台形雄ねじ
部6iにはサブナット41の台形雌ねじ部41iがそれ
ぞれ螺合している。
では、ギャボックス2とキャップ4に設けたブッシュ5
とで両端を支承されて摺動可能に嵌挿されるロッド6に
は、メイン台形雄ねじ部6fとサブ台形雄ねじ部6iと
が成形されており、メイン台形雄ねじ部6fにはホイ−
ルナット40の台形雌ねじ部40fが、サブ台形雄ねじ
部6iにはサブナット41の台形雌ねじ部41iがそれ
ぞれ螺合している。
【0033】サブナット41はホイ−ルナット40とホ
イ−ルナット40の一端側41aでスプライン41b結
合している。
イ−ルナット40の一端側41aでスプライン41b結
合している。
【0034】ホイ−ルナット40の内径部40aとサブ
ナット41との間にはロッド6の軸芯22と同軸上にば
ね43が介装されており、サブナット41の台形雌ねじ
部41iとサブ台形雄ねじ部6iと、ホイ−ルナット4
0の台形雌ねじ部40fとメイン台形雄ねじ部6fとが
それぞれ当設するように付勢して、ホイ−ルナット4
0、サブナット41との台形ねじの螺合部42a,42
bを弾性的に押圧、接触させて、サブナット41の台形
雌ねじ部41iとサブ台形雄ねじ部6iと、ホイ−ルナ
ット40の台形雌ねじ部40fとメイン台形雄ねじ部6
fとのバックラッシを除去するバックラッシ除去手段4
8を構成している。
ナット41との間にはロッド6の軸芯22と同軸上にば
ね43が介装されており、サブナット41の台形雌ねじ
部41iとサブ台形雄ねじ部6iと、ホイ−ルナット4
0の台形雌ねじ部40fとメイン台形雄ねじ部6fとが
それぞれ当設するように付勢して、ホイ−ルナット4
0、サブナット41との台形ねじの螺合部42a,42
bを弾性的に押圧、接触させて、サブナット41の台形
雌ねじ部41iとサブ台形雄ねじ部6iと、ホイ−ルナ
ット40の台形雌ねじ部40fとメイン台形雄ねじ部6
fとのバックラッシを除去するバックラッシ除去手段4
8を構成している。
【0035】ホイ−ルナット40とサブナット41に
は、台形雄ねじ部6f,6iとのねじ長さlとロッド6
の左右側へのストロ−クsとを加えた長さ D=l+2
s の間隔にシ−ル部材50が配設されている。
は、台形雄ねじ部6f,6iとのねじ長さlとロッド6
の左右側へのストロ−クsとを加えた長さ D=l+2
s の間隔にシ−ル部材50が配設されている。
【0036】シ−ル部材50で密閉されたねじ空間Bに
は、潤滑材であるグリ−スあるいはオイルが挿入されて
おり、台形雄ねじ部6f,6iと台形雌ねじ部40f,
40iとの噛合部42a,42bを潤滑するようになっ
ている。
は、潤滑材であるグリ−スあるいはオイルが挿入されて
おり、台形雄ねじ部6f,6iと台形雌ねじ部40f,
40iとの噛合部42a,42bを潤滑するようになっ
ている。
【0037】ホイ−ルナット40は、ホイ−ルナット4
0の外側の環状部40bにウォ−ム歯車44が嵌合、固
定されており、ギヤボックス2内の大内径部2bに設け
られる軸受45とキャップ4の内径部4aに設けるブッ
シュ46とに支承され、回動自在に装着されている。
0の外側の環状部40bにウォ−ム歯車44が嵌合、固
定されており、ギヤボックス2内の大内径部2bに設け
られる軸受45とキャップ4の内径部4aに設けるブッ
シュ46とに支承され、回動自在に装着されている。
【0038】ホイ−ルナット40のウォ−ム歯車44は
ギヤボックス2に設けたブッシュ11と軸受12とに支
承されたウォ−ムシャフト13と噛合している。
ギヤボックス2に設けたブッシュ11と軸受12とに支
承されたウォ−ムシャフト13と噛合している。
【0039】ロッド6には回り止め溝6mが設けられて
おり、この回り止め溝6mにはギャボックッス2に設け
たねじ孔部2dに螺合する回り止めプラグ47が挿入さ
れていて、ホイ−ルナット40の回転により台形ねじ部
40fと6f、40iと6iとの摩擦力でロッド6が回
転しないように回り止めをするように回り止め手段49
を構成している。
おり、この回り止め溝6mにはギャボックッス2に設け
たねじ孔部2dに螺合する回り止めプラグ47が挿入さ
れていて、ホイ−ルナット40の回転により台形ねじ部
40fと6f、40iと6iとの摩擦力でロッド6が回
転しないように回り止めをするように回り止め手段49
を構成している。
【0040】次に、その作用について説明する。ホイ−
ルナット40の回転によりロッド6が図中左側方向Lに
ストロ−クする場合、ロッド6のメイン台形雄ねじ部6
fとホイ−ルナット40の台形雌ねじ部40f、ロッド
6のサブ台形雄ねじ部6iとサブナット41の台形雌ね
じ部41iとがそれぞれ螺合して、ホイ−ルナット40
とサブナット41間に介装したばね43によりロッド6
のメイン台形雄ねじ部6fとホイ−ルナット40の台形
ねじ部40f、ロッド6のサブ台形雄ねじ部6iとサブ
ナット41の台形ねじ部41iとがそれぞれ当接して、
両者間にバックラッシがない状態に保たれる。
ルナット40の回転によりロッド6が図中左側方向Lに
ストロ−クする場合、ロッド6のメイン台形雄ねじ部6
fとホイ−ルナット40の台形雌ねじ部40f、ロッド
6のサブ台形雄ねじ部6iとサブナット41の台形雌ね
じ部41iとがそれぞれ螺合して、ホイ−ルナット40
とサブナット41間に介装したばね43によりロッド6
のメイン台形雄ねじ部6fとホイ−ルナット40の台形
ねじ部40f、ロッド6のサブ台形雄ねじ部6iとサブ
ナット41の台形ねじ部41iとがそれぞれ当接して、
両者間にバックラッシがない状態に保たれる。
【0041】この状態で、ホイ−ルナット40が仮に時
計方向に回転すると、ホイ−ルナット40の回転によ
り、ロッド6のメイン台形雄ねじ部6fとホイ−ルナッ
ト40の台形雌ねじ部40f、ホイ−ルナット40にス
プライン41b係合したサブナット41の台形雌ねじ部
41iとロッド6のサブ台形雄ねじ部6iが当接した状
態で、ホイ−ルナット40とサブナット41とが一体に
回転し、回転が台形雄ねじ部6f,6iに伝動されて、
ロッド6が左側方向Lにストロ−クする。
計方向に回転すると、ホイ−ルナット40の回転によ
り、ロッド6のメイン台形雄ねじ部6fとホイ−ルナッ
ト40の台形雌ねじ部40f、ホイ−ルナット40にス
プライン41b係合したサブナット41の台形雌ねじ部
41iとロッド6のサブ台形雄ねじ部6iが当接した状
態で、ホイ−ルナット40とサブナット41とが一体に
回転し、回転が台形雄ねじ部6f,6iに伝動されて、
ロッド6が左側方向Lにストロ−クする。
【0042】このように、ロッド6にメイン台形雄ねじ
部6fとサブ台形雄ねじ部6iとを成形し、メイン台形
雄ねじ部6fにはホイ−ルナット40の台形雌ねじ部4
0fと、サブ台形雄ねじ部6iはサブナットの台形雌ね
じ部41iとをそれぞれ螺合するとともに、ホイ−ルナ
ット40とスプライン41b結合するサブナット41間
に台形雄ねじ部6f,6iとのねじ長さlとロッド6の
左右側へのストロ−クsとを加えた長さ D=l+2s
の間隔にシ−ル部材50を配設し、シ−ル部材50で
密閉されたねじ空間Bには、潤滑材であるグリ−スを挿
入して、台形雄ねじ部6f,6iと台形雌ねじ部40
f,40iとの噛合部42a,42bを潤滑するように
なっており、台形雄ねじ部6f,6iと台形雌ねじ部4
0f,40iとの噛合部42a,42bで、グリ−スが
途切れることがなく、潤滑が常時維持され、前記第1の
実施の形態例と同様の効果を奏する。
部6fとサブ台形雄ねじ部6iとを成形し、メイン台形
雄ねじ部6fにはホイ−ルナット40の台形雌ねじ部4
0fと、サブ台形雄ねじ部6iはサブナットの台形雌ね
じ部41iとをそれぞれ螺合するとともに、ホイ−ルナ
ット40とスプライン41b結合するサブナット41間
に台形雄ねじ部6f,6iとのねじ長さlとロッド6の
左右側へのストロ−クsとを加えた長さ D=l+2s
の間隔にシ−ル部材50を配設し、シ−ル部材50で
密閉されたねじ空間Bには、潤滑材であるグリ−スを挿
入して、台形雄ねじ部6f,6iと台形雌ねじ部40
f,40iとの噛合部42a,42bを潤滑するように
なっており、台形雄ねじ部6f,6iと台形雌ねじ部4
0f,40iとの噛合部42a,42bで、グリ−スが
途切れることがなく、潤滑が常時維持され、前記第1の
実施の形態例と同様の効果を奏する。
【0043】さらに、第3の実施の形態について説明す
る。第4図に示す第3の実施の形態は、キャリアナット
がキャリアナットの設けたプラネットギャとウォ−ムリ
ングギャ,シャフトサンギャ−とで遊星ギャ群を構成
し、メインモ−タあるいはサブモ−タを介してキャリア
ナットを回動するようにした点で、前記第1の実施の形
態の構成と相違しており、その他は、同じであり、ここ
で、相違する構成についてのみ説明し、他の構成要素の
詳細については省略する。
る。第4図に示す第3の実施の形態は、キャリアナット
がキャリアナットの設けたプラネットギャとウォ−ムリ
ングギャ,シャフトサンギャ−とで遊星ギャ群を構成
し、メインモ−タあるいはサブモ−タを介してキャリア
ナットを回動するようにした点で、前記第1の実施の形
態の構成と相違しており、その他は、同じであり、ここ
で、相違する構成についてのみ説明し、他の構成要素の
詳細については省略する。
【0044】この実施の形態に関わる後輪操舵装置は、
ロッド6には台形雄ねじ部6rが成形され、台形ねじ部
6rにはキャリアナット51に成形した台形雌ねじ部5
1aとが螺合している。
ロッド6には台形雄ねじ部6rが成形され、台形ねじ部
6rにはキャリアナット51に成形した台形雌ねじ部5
1aとが螺合している。
【0045】キャリアナット51には、キャリアナット
51の外周段径部51bに嵌挿され、ギヤボックス2内
の大内径部2aに設けられるロックナット52で締結さ
れた軸受53により回転自由に支承される。
51の外周段径部51bに嵌挿され、ギヤボックス2内
の大内径部2aに設けられるロックナット52で締結さ
れた軸受53により回転自由に支承される。
【0046】キャリヤナット51の両端内側には、台形
雄ねじ部6rの長さlとロッド6の左右側へのストロ−
クsとを加えた長さ D=l+2s の間隔にシ−ル部
材61が配設されている。
雄ねじ部6rの長さlとロッド6の左右側へのストロ−
クsとを加えた長さ D=l+2s の間隔にシ−ル部
材61が配設されている。
【0047】シ−ル部材61で密閉されたねじ空間Cに
は、潤滑材であるグリ−スやオイルが挿入されており、
台形雄ねじ部6rと台形雌ねじ部51aとの噛合部62
を潤滑するようになっている。
は、潤滑材であるグリ−スやオイルが挿入されており、
台形雄ねじ部6rと台形雌ねじ部51aとの噛合部62
を潤滑するようになっている。
【0048】このキャリアナット51には、一端側より
突設したキャリアピン54を軸に回転自由にプラネット
ギャ55が設けられている。
突設したキャリアピン54を軸に回転自由にプラネット
ギャ55が設けられている。
【0049】ギャボックス2内に装着されたメインモ−
タ56は、中空なモ−タシャフト56aを有し、この中
空なモ−タシャフト56aはロッド6の軸心22と同軸
上に嵌挿し、一端側をギャボックス2の小内径部2cに
設けた軸受57で支承されるとともに、他端に設けたシ
ャフトサンギャ56bにプラネットギャ55が噛み合っ
て、回転するようになっている。
タ56は、中空なモ−タシャフト56aを有し、この中
空なモ−タシャフト56aはロッド6の軸心22と同軸
上に嵌挿し、一端側をギャボックス2の小内径部2cに
設けた軸受57で支承されるとともに、他端に設けたシ
ャフトサンギャ56bにプラネットギャ55が噛み合っ
て、回転するようになっている。
【0050】プラネットギャ55は、シャフトサンギャ
56bと噛み合いながら自転するとともに公転し、キャ
リアピン54を介してキャリアナット51を回転させ
る。
56bと噛み合いながら自転するとともに公転し、キャ
リアピン54を介してキャリアナット51を回転させ
る。
【0051】キャリアナット51が回転すると、キャリ
アナット51の台形雌ねじ部51aとロッド6の台形雄
ねじ部6rとが螺合して、キャリアナット51の回転運
動をロッド6の直線運動に変換する。
アナット51の台形雌ねじ部51aとロッド6の台形雄
ねじ部6rとが螺合して、キャリアナット51の回転運
動をロッド6の直線運動に変換する。
【0052】ギャボックス2内の中内径部2bには軸受
58が設けられ、この軸受58に回転自由に支承される
ウォ−ムリングギャ59が嵌着されている。
58が設けられ、この軸受58に回転自由に支承される
ウォ−ムリングギャ59が嵌着されている。
【0053】ウォ−ムリングギャ59、プラネットギャ
55、シャフトサンギャ56bとで遊星ギャ群60を構
成している。
55、シャフトサンギャ56bとで遊星ギャ群60を構
成している。
【0054】メインモ−タ56のシャフトサンギャ56
bが回転すると、プラネタリギャ55がウォ−ムリング
ギャ59、シャフトサンギャ56bのまわりを自転しな
がら公転し、キャリアピン54によってプラネタリアギ
ャ55と連結しているキャリアナット51が回転する。
bが回転すると、プラネタリギャ55がウォ−ムリング
ギャ59、シャフトサンギャ56bのまわりを自転しな
がら公転し、キャリアピン54によってプラネタリアギ
ャ55と連結しているキャリアナット51が回転する。
【0055】キャリアナット51が回転すると、キャリ
アナット51の台形雌ねじ部51aとロッド6の台形雄
ねじ部6rとが螺合して、キャリアナット51の回転運
動をロッド6直線運動に変換する。
アナット51の台形雌ねじ部51aとロッド6の台形雄
ねじ部6rとが螺合して、キャリアナット51の回転運
動をロッド6直線運動に変換する。
【0056】この状態で、キャリアナット51の回転に
より、キャリアナット51の台形雌ねじ部51aがロッ
ド6の台形雄ねじ部6rに螺合して回転が伝動されて、
ロッド6が左側方向Lにストロ−クするので、キャリア
ナット51の台形雌ねじ部51aやロッド6の台形雄ね
じ部6rに塗布された潤滑材であるグリ−スを左方向L
へと押し出そうとするが、キャリアナット51に設けた
シ−ル部材61によりシ−ルされて、グリ−スはねじ空
間Cより外へは押し出されることはなく、ねじ空間C内
に留まる。
より、キャリアナット51の台形雌ねじ部51aがロッ
ド6の台形雄ねじ部6rに螺合して回転が伝動されて、
ロッド6が左側方向Lにストロ−クするので、キャリア
ナット51の台形雌ねじ部51aやロッド6の台形雄ね
じ部6rに塗布された潤滑材であるグリ−スを左方向L
へと押し出そうとするが、キャリアナット51に設けた
シ−ル部材61によりシ−ルされて、グリ−スはねじ空
間Cより外へは押し出されることはなく、ねじ空間C内
に留まる。
【0057】このために、台形雄ねじ部6rと台形雌ね
じ部51aとの噛合部62では、グリ−スが途切れるこ
とがなく、潤滑が常時維持され、前記第1の実施の形態
例と同様の効果を奏する。
じ部51aとの噛合部62では、グリ−スが途切れるこ
とがなく、潤滑が常時維持され、前記第1の実施の形態
例と同様の効果を奏する。
【0058】
【発明の効果】第1,2の発明によれば、ホイ−ルナッ
トあるいはキャリアナットの両端内側にシ−ル部材を配
設し、シ−ル部材で密閉されたねじ空間には、潤滑材で
あるグリ−スを封入して、台形雄ねじ部と台形雌ねじ部
との噛合部の潤滑を常時維持するようにしたから、潤滑
用のグリ−スが台形雄ねじ部、台形雌ねじ部の作動によ
り、噛合部より徐々に遊離してケ−シングの底に流出す
ることもなく、噛合部での潤滑材が減少することもな
く、潤滑を良好に維持できるため、回転動力伝達の効率
も良く、モ−タの駆動電流が大きくなったり、台形ねじ
部に早期磨耗が発生することもなく、安定した操舵作動
が図れる効果がある。
トあるいはキャリアナットの両端内側にシ−ル部材を配
設し、シ−ル部材で密閉されたねじ空間には、潤滑材で
あるグリ−スを封入して、台形雄ねじ部と台形雌ねじ部
との噛合部の潤滑を常時維持するようにしたから、潤滑
用のグリ−スが台形雄ねじ部、台形雌ねじ部の作動によ
り、噛合部より徐々に遊離してケ−シングの底に流出す
ることもなく、噛合部での潤滑材が減少することもな
く、潤滑を良好に維持できるため、回転動力伝達の効率
も良く、モ−タの駆動電流が大きくなったり、台形ねじ
部に早期磨耗が発生することもなく、安定した操舵作動
が図れる効果がある。
【0059】第3の発明によれば、シ−ル部材は、台形
雄ねじ部の長さlとロッドの左右側へのストロ−クsと
を加えた長さ D=l+2s の間隔に配設したので、
シ−ル部材で密閉されるねじ空間をロッドのストロ−ク
に合わせて配設して、ねじ空間に挿入する潤滑材を必要
最小限の量に留めることができるとともに、潤滑材がギ
ャボックス内に流失することがないから、ロッドとギャ
ボックス,キャップとの間にシ−ルを配設する必要がな
く、簡素化されて安価になる。
雄ねじ部の長さlとロッドの左右側へのストロ−クsと
を加えた長さ D=l+2s の間隔に配設したので、
シ−ル部材で密閉されるねじ空間をロッドのストロ−ク
に合わせて配設して、ねじ空間に挿入する潤滑材を必要
最小限の量に留めることができるとともに、潤滑材がギ
ャボックス内に流失することがないから、ロッドとギャ
ボックス,キャップとの間にシ−ルを配設する必要がな
く、簡素化されて安価になる。
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す後輪操舵装
置の正面断面図である。
置の正面断面図である。
【図2】同じく側面の断面図である。
【図3】同じく第2の実施の形態を示す後輪操舵装置の
正面断面図である。
正面断面図である。
【図4】同じく第3の形態を示す後輪操舵装置の正面断
面図である。
面図である。
1 本体 2 ギャボックス 4 キャップ 5 ブッシュ 6 ロッド 6c,6f,6i,6r 台形雄ねじ部 7 リングナット 8 ホイ−ルナット 8c 台形雌ねじ部 9 ブッシュ 10 軸受 11 ブッシュ 12 軸受 13 ウォ−ムシャフト 14 継手 15 モ−タ 15a シャフト 16 ケ−ス 17 プレ−ト 17a 切欠き 18 ピン 19 回り止め手段 20 スラスト軸受 21 ばね受け 22 軸 23 ばね 24 嵌合部 25 バックラッシュ除去手段 26 シ−ル部材 40 ホイ−ルナット 40f 台形雌ねじ部 41 サブナット 41i サブ台形雌ねじ部 42a,42b 嵌合部 43 ばね 44 ウォ−ム歯車 48 バックラッシュ除去手段 50 シ−ル部材 51 キャリヤナット 51a 台形雌ねじ部 52 ロックナット 53 軸受 54 キャリアピン 55 プラネタリアギャ 56 モ−タ 56a モ−タシャフト 56b シャフトサンギャ 57 軸受 58 軸受 59 ウォ−ムリングギャ 61 シ−ル部材 62 嵌合部 A,B,C ねじ空間
Claims (3)
- 【請求項1】ギャボックスに締結されるキャップと、ギ
ャボックスとキャップに設けられる支持部材とで支承さ
れ摺動可能に嵌挿されるロッドと、ロッドに成形される
ねじ部に螺合するとともに軸受部材で支承され回転自由
に装着されるホイ−ルナットと、ロッドとホイ−ルナッ
トの台形ねじ部のねじ螺合部を弾性的に押圧接触させて
バックラッシを除去するバックラッシ除去手段と、ロッ
ドの回転を規制するためにロッドとキャップあるいはギ
ャボックス間に係合するように設けた回り止め手段と、
ホイ−ルナットに成形されるウォ−ム歯車と噛み合うよ
う軸受で支承されるウォ−ムシャフトと、ウォ−ムシャ
フトに連結され回転駆動させるようにギャボックスに締
結されるモ−タと、モ−タの回転を検出する検出手段
と、検出手段に基づいてモ−タを制御する制御装置とを
備えた後輪操舵装置において、前記ホイ−ルナットの両
端内側にロッドと摺接するシ−ル部材を配設し、シ−ル
部材で密閉されるねじ空間に潤滑材を封入したことを特
徴とする後輪操舵装置。 - 【請求項2】ギャボックスに締結されるキャップと、ギ
ャボックスとキャップに設けられる支持部材とで支承さ
れ摺動可能に嵌挿されるロッドと、ロッドに圧入固定さ
れるプレ−トとキャップより突設するピンとを係合させ
てロッドの回転を規制するように設けた回り止め手段
と、ロッドに成形される台形ねじ部に螺合するとともに
ギャボックス内に設けた軸受部材で回転自由に支承され
るキャリアナットと、キャリアナットより突設するキャ
リアピンに回転自由に装着されるプラネットギャと、プ
ラネットギャに噛み合うようにギャボックス内に設けら
れる軸受で回転可能に支承されるウォ−ムリングギャ
と、ウォ−ムリングギャに成形されるウォ−ムギャと噛
み合い軸受で回転自由に支承されるウォ−ムシャフト
と、ウォ−ムシャフトに連結され回転駆動するようにギ
ャボックスに締結されるサブモ−タと、サブモ−タのケ
−ス内に一体に装着されサブモ−タの回転を検出する検
出手段と検出手段に基づいてサブモ−タを制御する制御
装置と、ギャボックスに装着されプラネットギャを介し
てキャリヤナットを回動させてロッドを駆動するメイン
モ−タと、メインモ−タの回転を検出する検出手段と検
出手段に基づいてメインモ−タを制御する制御装置とか
らなり、ウォ−ムリングギャをギャボックスに設けたサ
ブモ−タで駆動させることにより後輪を中立位置に復帰
させるようにした後輪操舵装置において、前記キャリア
ナットの両端内側にロッドに摺接するシ−ル部材を配設
し、シ−ル部材とで密閉されるねじ空間に潤滑材を封入
したことを特徴とする後輪操舵装置。 - 【請求項3】前記シ−ル部材は、台形雄ねじ部の長さl
とロッドの左右側へのストロ−クsとを加えた長さ D
=l+2s の間隔に配設されることを特徴とする請求
項1,2に記載の後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13302897A JPH10278834A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13302897A JPH10278834A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 後輪操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278834A true JPH10278834A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=15095122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13302897A Pending JPH10278834A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10278834A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100450851C (zh) * | 2007-02-14 | 2009-01-14 | 上汽依维柯红岩商用车有限公司 | 锥端螺钉轴向限位的动力转向器 |
JP2013021922A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-02-04 | Kaaz Corp | 振動吸収継手及びそれを備えた刈払機 |
JP2015217902A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | Ntn株式会社 | 転舵装置及び車両 |
CN108561543A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-09-21 | 无锡新宏泰电器科技股份有限公司 | 一种蜗轮蜗杆组件的润滑装置 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP13302897A patent/JPH10278834A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100450851C (zh) * | 2007-02-14 | 2009-01-14 | 上汽依维柯红岩商用车有限公司 | 锥端螺钉轴向限位的动力转向器 |
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CN108561543B (zh) * | 2018-06-29 | 2024-03-19 | 无锡新宏泰电器科技股份有限公司 | 一种蜗轮蜗杆组件的润滑装置 |
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