JP3098776B2 - 遠隔監視制御システムの監視用端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムの監視用端末器

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JP3098776B2
JP3098776B2 JP02409263A JP40926390A JP3098776B2 JP 3098776 B2 JP3098776 B2 JP 3098776B2 JP 02409263 A JP02409263 A JP 02409263A JP 40926390 A JP40926390 A JP 40926390A JP 3098776 B2 JP3098776 B2 JP 3098776B2
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敏行 増田
雅之 金谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔監視制御システム
の監視用端末器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は時分割多重伝送を用いた遠隔監視
制御システムの一例の概略構成を示す。このシステムで
は中央制御装置1と、固有アドレスとが設定された複数
の監視用及び制御用端末器2及び3とが一対の信号線4
にて接続されている。
【0003】中央制御装置1から信号線4に送出される
伝送信号Vsは、図5(a)に示すように、信号送出開
始を示すスタートパルス信号ST、信号モードを示すモ
ードデータMD、端末器2、3を呼び出すアドレスデー
タ信号AD、負荷7を制御する制御データ信号CD、チ
ェックサムデータ信号CS及び返送信号期間を設定する
返送待機信号WTよりなるベースバンド方式の複極(±
24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によっ
てデータが伝送されるようになっている。各端末器2、
3では、信号線4を介して受信された伝送信号Vsのア
ドレスデータとが一致したときその伝送信号Vsの制御
データを取り込むとともに、伝送信号Vsの返送待機信
号WTに同期して監視データ信号を電流モード(信号線
4間を適当な低インピーダンスを介して短絡して送出さ
れる信号)の返送信号として返送するようになってい
る。
【0004】また中央制御装置1には、ダミー伝送信号
Vsを常時送出するダミー信号送信手段と、いずれかの
監視用端末器2から返送された図5(b)に示すような
割り込み信号Viが受信されたとき割り込み発生端末器
2を検出して該端末器2をアクセスし、監視データを返
送させる割り込み処理手段とが設けられており、一方監
視用端末器2には操作スイッチS1〜S4等の操作で監視
入力があったときにダミー伝送信号Vsのスタートパル
ス信号STに同期して割り込み信号Viを発生するとと
もに、中央制御装置1からのアドレス確認モードの伝送
信号Vsの返送待機信号WTに同期して自己の固有アド
レスデータを返送する割り込み発生手段と、中央制御装
置1から割り込みに応答した割り込みアクセスモードの
伝送信号Vsが伝送されたときに監視入力に対応した監
視データを返送するデータ返送手段とが設けられてい
る。
【0005】このようにして中央制御装置1では上述の
如く監視用端末器2或いはワイヤレス中継端末器7、外
部インターフェース端末器8、パターン設定用端末器9
から中央制御装置1に返送された監視データに基いて対
応する負荷L1〜L4を制御する制御用端末器3に伝送す
る制御データを作成するとともに、その制御データを信
号線4を介して当該制御用端末器3に時分割多重伝送し
て負荷L1〜L4を制御するようになっている。
【0006】尚ワイヤレス中継端末器7は、光ワイヤレ
ス発信器Y、光ワイヤレス受信器Xおよびワイヤレス用
信号線10よりなる光ワイヤレスシステムのデータ中継
を行う端末器であり、光ワイヤレス発信器Yから発信さ
れた光信号を光ワイヤレス受信器Xにて受信し、受信さ
れたデータをワイヤレス用信号線10を介して受信する
とともに、このデータを中央制御装置1に転送するよう
になっている。
【0007】また、外部インターフェース端末器8は、
外部制御装置8aとの間でデータ伝送を行う端末器であ
り、パターン設定端末器9は、データ入力部9aから入
力されるパターン制御データを中央制御装置1に転送す
る端末器である。なお、分電盤6あるいはリレー制御盤
6a内にも監視用端末器2および制御用端末器3を配設
しており、制御用端末器3の制御出力によって負荷制御
用のリモコンリレー(手元スイッチによってもオン、オ
フできるようにしたラッチングリレー)5が制御される
ようになっている。
【0008】ところで従来の監視用端末器2は、図6又
は図7に示すような回路構成となっている。つまり図6
に示す監視用端末器2は4監視入力として上記の操作ス
イッチS1〜S4等を構成する外部の無電圧接点121
124を接続することができ、接続された外部の無電圧
接点121〜124のオン、オフ信号は夫々に対応したフ
ォトカプラ131〜134を介して信号処理回路14の入
力ポートIN1〜IN4に取り込み、この取り込んだ信号
に基づいて返送待機信号WTの期間に、返信信号出力端
RETから信号を出力してトランジスタQ1をオンし、
このオンにより抵抗R1とダイオードブリッジDB1を介
して信号線4を短絡して1入力、1ビット対応とした4
ビットの返送信号を返送するようになっている。
【0009】信号処理回路14は、伝送信号Vsをダイ
オードブリッジDB1で整流して、定電圧回路15によ
り定電圧化して得られた直流を電源とするもので、伝送
信号Vsを信号端子Sigに抵抗R2と定電圧ダイオー
ドZDの回路とを介して取り込むようになっている。尚
固有アドレスは6ビットのディップスイッチ部SW1
より設定される。
【0010】図7に示す監視用端末器2は1監視入力に
対応するもので、外部接点12を直接信号処理回路14
の入力ポートINに接続して取り込むようになってお
り、返送信号のビットと監視入力の関係は2ビットのデ
ィプスイッチ部SW2で設定する。尚伝送信号Vsの取
込みはトランジスタQ2を介して行っている。尚図6、
図7中の11はクロック発生回路、図7中の16は電源
リセット回路である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例の
内前者では信号処理回路14側と、接点入力側とを電気
的に絶縁するために、別電源Eとその整流平滑回路17
とが必要があった。また後者では信号処理回路14側
と、接点入力側とを電気的に絶縁を図っていないため、
別電源は不要であるが、接点入力側からノイズが信号処
理回路14に直接入ってくるため電気的ノイズに対して
非常に弱いと問題があった。
【0012】また一方屋内の分電盤や制御盤に中央制御
装置1や、制御用端末器3とともに、監視用端末器2を
集中配設することが要望されているが、監視用端末器2
は壁スイッチ等のスイッチ型のものであるため、従来提
供されていなかった。本発明は、上記の点に鑑みて為さ
れたもので、その目的とするところは別電源なしに、無
電圧接点の入力を信号処理回路に電気的に絶縁を図って
入力することができ、外部からの電気的なノイズに強
く、且つ分電盤や制御盤に簡単に取り付けることができ
遠隔監視制御システムの監視用端末器を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、中央制御装置と、固有ア
ドレスとが設定された複数の監視用及び制御用端末器と
を一対の信号線にて接続し、中央制御装置から各端末器
を適宜アクセスして負荷を制御する制御データ信号及び
返送信号期間を設定する返送待機信号を伝送する伝送信
号を送出するとともに、該返送信号期間に端夫器から監
視データに基づいて電流モード信号よりなる返送信号を
送出することにより、制御データ及び監視データを時分
割多重伝送するようにした遠隔制御システムに用いら
れ、べ一スバンドで伝送される伝送信号を整流平滑して
得られる直流電源に外部の無電圧接点を介してリレーの
励磁コイルを接続し、この励磁コイルのリレー接点のオ
ン、オフ信号を信号処理回路に取り込んで上記監視デー
タを作成するものであって、上記無電圧接点を接続する
入力接点接続端子を器体の一端部上面に、信号線接続端
子を器体の他端部上面に配設するとともに、器体の両端
部の下端に両端方向に突出させた取り付け部を設け、こ
の両取り付け部に、盤取り付けピッチに対応させるよう
に夫々取り付け孔を設け、上記入力接点接続端子と、信
号線接続端子間の器体の上面にアドレス設定用ディップ
スイッチ部を露出するとともにこの露出せる上面と両端
部の端子配設部位との境界部に壁を立設したものであ
る。
【0014】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、上記アドレス設定用ディップスイッチ
部を露出した上記器体の上面に返信ビット設定用のディ
ップスイッチ部を露出したものである。
【0015】
【作用】而して本発明によれば、無電圧接点の入力を、
リレーのリレー接点のオン、オフ信号に置き換えて、こ
のリレー接点のオン、オフ信号を信号処理回路に取り込
むため、接点入力側と、信号処理回路との間を電気的に
絶縁でき、外部からのノイズが信号処理回路に入るのを
防止できる。
【0016】またリレーの励磁コイルの励磁電源は伝送
信号を整流平滑して得るため、電機的絶縁手段たるリレ
ーの電源を別に設ける必要はない。また器体を分電盤や
制御盤に内蔵する場合、取り付けピッチが盤取り付け器
具のピッチに対応するため、簡単に盤内に配設すること
ができ、しかも盤内に配設する際、無電圧接点を接続す
る端子と、信号線を接続する端子を両端に分離すること
ができて、盤内での配線施工が整然且つ容易にでき、ま
た盤内に取り付けた際に器体上面側が前面となって、こ
の前面側にアドレス設定用ディップスイッチ部が露出す
るため、盤取り付け後のアドレス設定、変更作業も容易
に行える。またアドレス設定用ディップスイッチ部の露
出面が立壁により囲まれた奥面となり、それによりディ
ップスイッチ部の操作部に不用意に触れて設定が変更さ
れるのを防止することができる。尚上記アドレス設定用
ディップスイッチ部を露出した上記器体の上面に返信ビ
ット設定用のディップスイッチ部を露出することで、ア
ドレス設定用ディップスイッチ部と同様に返信ビット設
定用のディップスイッチ部の不用意な変更を防止するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。図1は
本実施例の回路構成を示しており、この実施例では信号
線4を接続する信号線接続端子18a,18b間にダイ
オードブリッジDB2を接続して、伝送信号Vsを整流
し、この整流出力を抵抗R3を介して平滑コンデンサC1
で平滑して直流電源を得、この直流電源をリレーRyの
励磁コイルを介して入力接点接続端子19a,19b間
に接続する。
【0018】リレーRyのリレー接点rを、マイクロコ
ンピュータからなる信号処理回路14の入力ポートIN
に接続したトランジスタQ3のベースバイアス回路の電
源路に直列挿入しており、リレー接点rがオンしたとき
に伝送信号Vsを整流するダイオードブリッジDB1
出力がベースバイアス回路のバイアス抵抗R4、R5の直
列回路に接続され、トランジスタQ3にベース電流が流
れ、トランジスタQ3がオンするようになっている。
【0019】尚図6、図7に示す従来例回路と同一記
号、同一番号を付した回路要素は同じ動作を為すもので
ある。而して、本実施例の監視用端末器を使用するに当
たっては入力接点接続端子19a,19b間に監視用の
無電圧接点12を接続して使用し、返送信号のビット設
定をディプスイッチ部SW2で行う。
【0020】さて無電圧接点12がオンすると、このオ
ンによりリレーRyの励磁コイルに励磁電流が流れて、
リレーRyが動作する。この動作によりリレー接点rが
オンし、トランジスタQ3がオンする。このオンにより
信号処理回路14の入力ポートINが”L”になり、信
号処理回路14はこの信号を取り込んで監視データを作
成し、中央制御装置1から呼び出されて監視データを返
送するときに、返送待機信号WTに同期させて、トラン
ジスタQ1をオン、オフ制御して返送信号を返送する。
【0021】このようにして無電圧接点12の信号は、
信号処理回路14にリレーRyのリレー接点rを通じて
取り込まれるため、無電圧接点12側と信号処理回路1
4とが電気的に絶縁され、無電圧接点12側のノイズが
直接信号処理回路14に入るのを防ぐことができる。
本実施例の監視用端末器2は、図2,図3に示すよう
に入力接点接続端子19a、19bと、信号線接続端子
18a、18bとを器体20の両端部に配設したもの
で、両端の取付け部21A,21Bに夫々設けてある取
付け孔22A,22Bの間のピッチを盤取付ピッチに対
応させている。
【0022】器体20内部には信号処理回路14を実装
したプリント基板23、24を配設し、このプリント基
板23の上面に実装せるアドレス設定用のディプスイッ
チ部SW1と、返信信号のビット設定用のディップスイ
ッチ部SW2とを器体20の上面の開口窓より露出させ
ている。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ベースバンドで
伝送される伝送信号を整流平滑して得られる直流電源に
外部の無電圧接点を介してリレーの励磁コイルを接続
し、この励磁コイルのリレー接点のオン、オフ信号を信
号処理回路に取り込んで上記監視データを作成するの
で、接点入力側と信号処理回路との間の電気的絶縁をリ
レー回路によって行え、そのためこの電気的絶縁により
接点入力側からノイズが信号処理回路に入るのを防止で
き、しかもリレーの励磁用の電源を伝送信号より得るた
め、別電源を必要としないという効果がある。
【0024】更に、上記無電圧接点を接続する入力接点
接続端子を器体の一端部上面に、信号線接続端子を器体
の他端部上面に配設するとともに、器体の両端部の下端
に両端方向に突出させた取り付け部を設け、この両取り
付け部に、盤取り付けピッチに対応させるように夫々取
り付け孔を設け、上記入力接点接続端子と、信号線接続
端子間の器体の上面にアドレス設定用ディップスイッチ
部を露出するとともにこの露出せる上面と両端部の端子
配設部位との境界部に壁を立設したので、分電盤や、制
御盤等、盤に簡単に配設することができ、その上盤内に
配設する際、無電圧接点を接続する端子と、信号線を接
続する端子を両端に分離することができて、盤内での配
線施工が整然且つ容易にでき、また盤内に取付け孔を利
用して取り付けた際に器体上面側が前面となって、この
前面側にアドレス設定用ディップスイッチ部が露出する
ため、盤取り付け後のアドレス設定、変更作業も容易に
行えるという効果がある。またアドレス設定用ディップ
スイッチ部の露出面が立壁により囲まれた奥面となり、
それによりディップスイッチ部の操作部に不用意に触れ
て設定が変更されるのを防止することができ、また電源
接続端子が不要であるため器体も小型に製作できるとい
う効果がある。また請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、上記アドレス設定用ディップスイッ
チ部を露出した上記器体の上面に返信ビット設定用のデ
ィップスイッチ部を露出するので、アドレス設定用ディ
ップスイッチ部と同様に返信ビット設定用のディップス
イッチ部の不用意な変更を防止することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施例の上面図である。
【図3】本発明の一実施例の一部破断せる側面図であ
る。
【図4】遠隔監視制御システムの一例の構成図である。
【図5】伝送信号の説明図である。
【図6】従来例を示す回路図である。
【図7】別の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
4 信号線 12 無電圧接点 14 信号処理回路 19a 入力接点接続端子 19b 入力接点接続端子 18a 信号線接続端子 18b 信号線接続端子 Ry リレー r リレー接点 Q3 トランジスタ DB2 ダイオードブリッジ C1 平滑コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H03J 9/00 - 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央制御装置と、固有アドレスとが設定さ
    れた複数の監視用及び制御用端末器とを一対の信号線に
    て接続し、中央制御装置から各端末器を適宜アクセスし
    て負荷を制御する制御データ信号及び返送信号期間を設
    定する返送待機信号を伝送する伝送信号を送出するとと
    もに、該返送信号期間に端夫器から監視データに基づい
    て電流モード信号よりなる返送信号を送出することによ
    り、制御データ及び監視データを時分割多重伝送するよ
    うにした遠隔制御システムに用いられ、べ一スバンドで
    伝送される伝送信号を整流平滑して得られる直流電源に
    外部の無電圧接点を介してリレーの励磁コイルを接続
    し、この励磁コイルのリレー接点のオン、オフ信号を信
    号処理回路に取り込んで上記監視データを作成するもの
    であって、上記無電圧接点を接続する入力接点接続端子
    を器体の一端部上面に、信号線接続端子を器体の他端部
    上面に配設するとともに、器体の両端部の下端に両端方
    向に突出させた取り付け部を設け、この両取り付け部
    に、盤取り付けピッチに対応させるように夫々取り付け
    孔を設け、上記入力接点接続端子と、信号線接続端子間
    の器体の上面にアドレス設定用ディップスイッチ部を露
    出するとともにこの露出せる上面と両端部の端子配設部
    位との境界部に壁を立設したことを特徴とする遠隔監視
    制御システムの監視用端末器。
  2. 【請求項2】上記アドレス設定用ディップスイッチ部を
    露出した上記器体の上面に返信ビット設定用のディップ
    スイッチ部を露出して成ることを特徴とする請求項1記
    載の遠隔監視制御システムの監視用端末器。
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