JP3098212B2 - リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスおよびこれを用いた電池、ガスセンサー - Google Patents

リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスおよびこれを用いた電池、ガスセンサー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン伝導率が高
く、熱的にも化学的にも安定で、製造が容易な、リチウ
ムイオン伝導性ガラスセラミックスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年におけるエレクトロニクスの進歩は
著しく、電子機器の小型化、軽量化、高性能化が急速に
進んでいる。そこでこれらの機器用電源として、高エネ
ルギー密度で長寿命の電池の開発が強く望まれており、
中でもリチウムイオン電池への期待は日々大きいものと
なっている。
【0003】リチウム元素は、Li/Li+の酸化還元
電位があらゆる金属の中で最も高く、且つ、1モル当た
りの質量が非常に小さいため、リチウム電池は他の電池
よりも高エネルギー密度を得る事ができる。更にリチウ
ムイオン伝導性固体電解質を用いることにより、電解質
部を薄くすることが可能となり、電池自体を薄型軽量化
でき、体積あたりのエネルギー密度を向上させることが
可能となる。
【0004】現在、実用化されているリチウムイオン電
池は電解質が有機電解液であるため、電池の小型化、薄
膜化が困難であることに加えて、液漏れや発火の危険が
懸念されている。もし、それを無機固体電解質に置き換
えれば、信頼性および安全性の高い全固体電池が構成で
きることになる。
【0005】現在、化石燃料の燃焼によって発生する二
酸化炭素ガスは、近年問題となっている温室効果の主因
であり、このため二酸化炭素ガス濃度の連続的監視が必
要となってきている。したがって、これらの検知システ
ムの確立は将来の人間社会の快適な生活環境を維持する
ために、その重要性は増している。
【0006】現在、実用に供されている二酸化炭素ガス
検知システムは、赤外線吸収を利用したタイプが一般的
であるが、装置が大型で高価であり、汚染に弱いという
欠点を有する。そのため、最近では、固体電解質を用い
た、コンパクトな二酸化炭素ガスセンサーの研究が盛ん
に行われている。その中で、リチウムイオン固体電解質
を用いた研究が多く報告されている。しかし、これらを
実現するためには、伝導率が高く、化学的にも安定で、
熱に強い固体電解質の開発が必要不可欠である。現在ま
でに固体電解質の中で、伝導率が高く、室温で10-3
/cmを超えるものとして、Li3N単結晶[Appl
ied Physics Letters,30(19
77)P621−622]、LiI−Li2S−P25
[Solid State Ionics,5(198
1)P663]、LiI−Li2S−B23[Mat.
Res.Bull.,18(1983)P189]およ
びLiI−Li2S−SiS4[J.Solid Sta
te Chem.,69(1987)P252]系のガ
ラスが知られている。しかし、これらの材料は、作製や
取り扱いが困難で、化学的安定性も良好ではなく、熱に
弱いという欠点がある。更に、固体電池の電解質として
使用する場合は、分解電圧が低いため、高い端子電圧が
とれないという致命的欠点を有している。
【0007】一方、酸化物系リチウム固体電解質は上述
のような欠点がなく、分解電圧も3Vより高いので、室
温で高い伝導率を示せば実用化の可能性が高い。酸化物
ガラスにおいては、リチウムイオンの濃度を増やすこと
によって伝導率を増大させることが知られている。しか
し、ガラス化を目的として、例えば超急冷法を用いても
リチウムイオンの濃度の増加には限度があり、室温での
伝導率は高いものでも10-6S/cmに達していない。
【0008】また、特開平8−239218には、リチ
ウム伝導性ガラス薄膜を用いたガスセンサーの記載があ
るが、これによるリチウムイオン伝導性ガラス薄膜の伝
導率は、1.7×10-7〜6.1×10-7S/cmと決
して高いものではなく、より高い伝導率を持つものが必
要となっている。
【0009】酸化物セラミックス(焼結体)について
は、高いリチウムイオン伝導率を有する数多くの例が報
告されている。例えばLi4GeO4-Li3VO4系が4
×10-5S/cm[Mat.Res.Bull.15
(1980)P1661]、Li1+XXTi2-X(P
43(M=Al,Ga,Cr等)系が7×10-4S/c
m[J.Electrochem.Soc.,137
(1990)P1023]、Li1+XAlXGe2-X(P
43系が1.3×10-4S/cm[Proceedi
ngs of 8th international
meeting on lithium batter
ies,June 6〜21,1996,Nagoy
a,Japan,P.316〜317]という室温での
伝導率を示している。酸化物ガラスに比べて、これら酸
化物セラミックスは伝導率という点では有利であるが、
製造過程が繁雑で、成形性が悪く薄膜化が難しいという
欠点を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように従来
のリチウムイオン固体電解質は伝導率が低かったり、取
扱が難しかったり、薄膜化が困難であるという課題を有
していた。本発明はこれらの課題を解決し、室温におい
て高いリチウムイオン伝導率をもつガラスセラミックス
を提供し、更に、このガラスセラミックスを用いて高性
能なリチウム電池やガスセンサーを実現することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述したように、セラミ
ックスにおいては室温で10-4S/cm台の伝導率が見
いだされている。しかし、セラミックスの内部にはどう
してもなくせない気孔と粒界が存在している。これらの
存在は伝導率の低下をもたらす。もし導電性結晶を含む
ガラスセラミックスが得られれば、気孔がなくせると共
に、粒界についても改善されることが予想されるので、
より高い伝導率を有する固体電解質を得ることが期待で
きる。更に、ガラスセラミックスの場合、ガラスの特性
を生かして各種形状および薄膜化が可能となるため、焼
結法により作成したセラミックスよりも実用上のメリッ
トが大きい。
【0012】本発明者は、このような考え方に基づいて
鋭意研究を重ねた結果、P25、SiO2、TiO2、L
2O成分を含むガラスを作製し、熱処理工程を経て、
導電結晶Li1+XTi2SiX3-X12をガラスから析出
させることによって、室温において高いリチウムイオン
伝導率を有するガラスセラミックスを得ることに成功
し、また、これを利用したリチウム電池やガスセンサー
が良好な特性を示すことを見いだすに至った。
【0013】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスにおいて、m
ol%表示で、 P25 32 〜40%、 SiO2 7 〜14%、 TiO2 38 〜45%、 Li2O 10 〜18%、 からなる原ガラスを溶融成形後、熱処理工程を経て、L
1+XTi2SiX3-X12(但し、X>0)結晶相を析
出させることを特徴としており、請求項2に記載の発明
は、リチウム電池用固体電解質において、請求項1に記
載のリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスを用いた
ことを特徴としており、請求項3に記載の発明は、ガス
センサー用固体電解質において、請求項1に記載のリチ
ウムイオン伝導性ガラスセラミックスを用いたことを特
徴としており、請求項4に記載の発明は、リチウム電池
において、請求項1に記載のリチウムイオン伝導性ガラ
スセラミックスを用いたことを特徴としており、請求項
5に記載の発明は、ガスセンサーにおいて、請求項1に
記載のリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスを用い
たことを特徴としている。
【0014】本発明のガラスセラミックスの組成は、原
ガラスと同様酸化物基準で表示し得る。ガラスセラミッ
クスの組成を上記のように限定した理由について、以下
に述べる。
【0015】Bulletin of the Che
mical Society ofJapan (19
78)2559.において、LiTi2312結晶相を
構成する組成ではガラス化しないことが報告されてい
る。またSiO2を加えたLi2O−TiO2−SiO2
25の4成分系については、ガラス化するがその詳細
な範囲はまだ報告されていない。もちろん、これらの成
分から、高いリチウムイオン伝導性を得る目的で作製さ
れたガラスセラミックスも報告されていない。
【0016】本発明者は鋭意試験研究を重ね、通常の溶
融法で、Li2O−TiO2−SiO2−P25系のガラ
ス形成能を調べた結果、P25=32〜40%、SiO
2=7〜14%、TiO2=38〜45%、Li2O=1
0〜18%、(以上、mol%表示)という特定組成範囲
においてガラス化が可能であり、そしてこの原ガラス
を、熱処理工程を経てLi1+XTi2SiX3-X12(X
>0)結晶相を析出させた結晶化ガラスは、リチウムイ
オン伝導性が従来報告されているものよりも著しく高い
という、驚くべき結果を得ることができた。更にこれら
を固体電解質として用いた電池は、従来のものよりも高
い放電電流密度をし増し、また、同様にガスセンサーは
従来のものよりも良好な感度特性を示した。
【0017】上記の範囲以外にもガラス化する領域は存
在するが、熱処理後、高い伝導率を示さなかった。例え
ば、Li2O含有量が30mol%以上になると、ガラ
スは容易に作成できたが、熱処理後、Li1-XTi2Si
X3-X12(X>0)結晶相以外に非導電性結晶相が多
量に析出したため、伝導率が10-7S/cm以下となっ
てしまった。これらの実験結果に基づいて、本発明のガ
ラスセラミックスの組成は、前記の組成範囲に決定し
た。
【0018】尚、より高い伝導率を得るための好ましい
組成範囲としては、P25=35〜40%、SiO2
8〜13%、TiO2=40〜45%、Li2O=10〜
15%、更に好ましくはP25=35〜38%、SiO
2=8〜12%、TiO2=40〜45%、Li2O=1
0〜14%(以上、mol%表示)である。
【0019】またTiの一部をZr、Hf、Ge、Sn
等の4価金属、B、In、Sc、Fe、Cr等の三価金
属およびMg、Zn等の二価金属で置き換えることも可
能である。しかし、それらの量は5mol%以下にすべ
きであり、それ以上添加すると母ガラスの作製が困難に
なったり、伝導率が急激に低下したりしてしまう。
【0020】また、ガラスの溶融性を改善するために、
As23、Sb23、Ta23、CdO、PbO等を添
加することも可能であるが、それらの量は3mol%以
下に制限すべきであり、それ以上添加すると添加量の増
大と共に伝導率が次第に小さくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のリチウムイオン伝導性ガ
ラスセラミックスは、以下の方法により製造することが
できる。すなわち、出発原料を所定の比で秤量し、均一
に混合した後、白金るつぼに入れて電気炉で加熱溶融す
る。この工程では、まず700℃で原料を分解してガス
成分を蒸発させ、次に1450〜1500℃まで温度を
上げてその温度で1〜2時間溶融する。その後ガラス融
液を鉄板上にキャストし、板状のガラスを作製する。こ
うして得られたガラスについて、1段処理法を用いて9
00〜1100℃にて15時間熱処理する。以上の工程
により、Li1+XTi2SiX3-X12が主結晶として析
出した、リチウムイオン伝導率の高いガラスセラミック
スが得られる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。
【0023】[実施例1]原料として、NH42
4、SiO2、TiO2、Al(OH)3、Li2CO3
使用し、これらをmol%で、P25=37.1%、S
iO2=9.5%、TiO2=40.6%、Li2O=1
2.8%という組成になるように秤量し、均一に混合し
た後、白金るつぼに入れて電気炉で加熱溶融した。ま
ず、700℃で原料を分解し、CO2、NH3、H2Oガ
ス成分を蒸発させ、次に1450℃まで昇温し、その温
度で1.5時間溶融した。その後、ガラス融液を予め暖
めた鉄板上にキャストして、均一なガラスを作製し、ガ
ラスの歪みを取り除くために、550℃で2時間アニー
ルした。こうして作製したガラスを、1000℃で15
時間熱処理を行い、目的のガラスセラミックスを得た。
【0024】析出した結晶相は粉末X線回折法により、
Li1+XTi2SiX3-X12であることが確認された。
このガラスセラミックスのX線回折パターンを図1に示
す。そのガラスセラミックスは室温で2.0×10-4
/cmという非常に高い伝導率を示した。
【0025】[実施例2〜5]実施例1と同様な方法で
実施例2〜5までの試料を作製した。各々の室温での伝
導率を表1にまとめた。
【0026】
【表1】
【0027】尚、ガラスセラミックスの伝導率は、交流
インピーダンスにより、10-2〜3×10+7Hzの範囲
で測定し、コール・コールプロットから試料の抵抗(粒
子と粒界の抵抗の和)を求め、方程式σ=(t/A)
(1/R)に従って伝導率を計算した。(但し、σ:伝
導率、t:試料の厚さ、A:電極の面積、R:試料の抵
抗)
【0028】[実施例6]リチウム電池の代表的な実施
例として、実施例2のリチウムイオン伝導性ガラスセラ
ミックスを固体電解質として用いた、扁平型電池の一例
(断面図)を図2に示す。本電池は、負極缶6、負極集
電体4(アルミニウムやステンレス等の導電性薄膜およ
び薄板等が用いられる。)、負極2、Liイオン伝導性
ガラスセラミックス1、正極3、正極集電体5(アルミ
ニウムやステンレス等の導電性薄膜および薄板等が用い
られる。)、正極缶7および絶縁充填物8(ポリプロピ
レン製)等からなる。正負各極2、3はLiイオン伝導
性ガラスセラミックスを介して対向して正負極缶6、7
が形成するケース内に納められる。正極3は正極集電体
5を介して正極缶7に、負極2は負極集電体4を介して
負極缶6に接続される。電池内部で生じた化学エネルギ
ーは正極缶および負極缶6、7の両端子から電気エネル
ギーとして外部へ取り出せるようになっている。尚、本
発明による電池を構成する部材については、固体電解質
部分以外は上記に記載して物質以外にも、従来使用され
ている種々の材料を使用することが可能である。
【0029】ここでリチウムイオン伝導性ガラスセラミ
ックスの厚さは薄くなければならず、少なくとも1mm
以下、好ましくは0.5mm以下とする。正極3の材料
は各種の考案や発表がなされており、代表的な一例とし
てはLi2CoO2やLi1+X38等がある。また、負
極2の材料についても同様に各種の考案や発表がなされ
ており、代表的な一例としてはLi4Ti512やカーボ
ン等がある。
【0030】また、リチウムイオン伝導性ガラスセラミ
ックスの対向する両面に形成される正負各極2、3や、
正負各極に形成される集電極4、5については、予め作
成しておいたこれらを順次重ね合わせて取り付ける方法
や、極および集電体をイオンスパッター法、CVD法、
スクリーン印刷法、塗布法、ゾルゲル法、イオンプレー
ティング法、イオンビーム蒸着法、MBE法、真空蒸着
法、電子ビーム蒸着法等により順次形成する方法も用い
ることができる。
【0031】尚、比較例は、酸化チタン:1.7モル、
炭酸リチウム:0.7モル、リン酸アンモニウム:3.
0モル、酸化アルミニウム:0.2モルをメノウ乳鉢中
で混合し、加圧成形してペレット状にした後、900℃
で2時間焼成し、得られた焼成物を再度メノウ乳鉢で粉
砕し、400メッシュの篩を通過したものをペレット状
に加圧成形し、1000℃で2時間焼結し薄板状に加工
したものを固体電解質として用いた。図2の電池および
比較例の固体電解質を用いた電池の効率放電特性図を図
4に示す
【0032】[実施例7]ガスセンサーの代表的な実施
例として、実施例2のリチウムイオン伝導性ガラスセラ
ミックスを固体電解質として用いた、炭酸ガスセンサー
の一例(断面図)を図3に示す。上記実施例によるリチ
ウムイオン伝導性ガラスセラミックスの厚さは1〜2m
mまで、好ましくは1mm以下、更に好ましくは0.5
mm以下とし、その上下面の一方の面に金属炭酸塩層、
好ましくは炭酸リチウムあるいは炭酸リチウムと他の炭
酸塩との混合物をイオンスパッター法により形成する。
次いで、この面にリード線を接続した白金メッシュを張
り付け、再度炭酸塩層を形成させて白金メッシュを固定
する。もう一方の面には、蒸着法で形成した白金薄膜を
形成し、これにリード線を接続する。このセンサーは、
炭酸ガス混合気体中の炭酸ガスによる炭酸塩の解離平衡
によって、炭酸ガス濃度に応じた起電力が電極間に生じ
るため、この起電力を測定することにより炭酸ガス濃度
を知ることができる。尚、炭酸塩層や電極層を形成する
方法は上記以外にも、CVD法、スクリーン印刷法、塗
布法、ゾルゲル法、イオンプレーティング法、イオンビ
ーム蒸着法、MBE法、真空蒸着法、電子ビーム蒸着法
等により形成することができる。このガスセンサーの室
温における炭酸ガス分圧による起電力特性を図5に示
す。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるリチ
ウムイオン伝導性ガラスセラミックスは非常に高いリチ
ウムイオン伝導率を有すると共に、作製が簡単で化学的
に安定で熱的に強いため、電池(燃料電池も含む)やガス
センサーをはじめ、種々の電気化学デバイスへの応用が
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のガラスセラミックスのX線回折パタ
ーンを示したものである。
【図2】本発明の実施例2によるリチウムイオン伝導性
ガラスセラミックスを固体電解質を使用した、リチウム
電池の代表的な構造を示す図である。
【図3】本発明の実施例2によるリチウムイオン伝導性
ガラスセラミックスを固体電解質を使用した、ガスセン
サーの代表的な構造を示す図である。
【図4】図2に示した電池の効率放電特性図である。
【図5】図3に示したガスセンサーの室温における炭酸
ガス分圧による起電力特性図である。
【符号の説明】
1 リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス 2 負極 3 正極 4 負極集電板 5 正極集電板 6 負極缶 7 正極缶 8 絶縁充填物 9 金属炭酸塩 10 電極 11 リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス 12 電極 13 リード線 14 リード線 15 パッケージ材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mol%で、 P25 32〜40%、 SiO2 7〜14%、 TiO2 38〜45%、 Li2O 10〜18%、 からなる原ガラスを溶融成形後、熱処理工程を経て、L
    1+XTi2SiX3-X12(但し、X>0)結晶相を析
    出させることを特徴とする、リチウムイオン伝導性ガラ
    スセラミックス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリチウムイオン伝導性
    ガラスセラミックスを用いたことを特徴とする、リチウ
    ム電池用固体電解質。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のリチウムイオン伝導性
    ガラスセラミックスを用いたことを特徴とする、ガスセ
    ンサー用固体電解質。
  4. 【請求項4】 固体電解質として、請求項1に記載のリ
    チウムイオン伝導性ガラスセラミックスを用いたことを
    特徴とする、リチウム電池。
  5. 【請求項5】 固体電解質として、請求項1に記載のリ
    チウムイオン伝導性ガラスセラミックスを用いたことを
    特徴とする、ガスセンサー。
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