JP3096898B2 - 可動式ラック棒座屈防止用受桁 - Google Patents

可動式ラック棒座屈防止用受桁

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JP3096898B2
JP3096898B2 JP09010075A JP1007597A JP3096898B2 JP 3096898 B2 JP3096898 B2 JP 3096898B2 JP 09010075 A JP09010075 A JP 09010075A JP 1007597 A JP1007597 A JP 1007597A JP 3096898 B2 JP3096898 B2 JP 3096898B2
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bar
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聡 工藤
広 中井川
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建設省東北地方建設局長
日本自動機工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゲートの扉体を
上下動させるラック棒(あるいはスピンドル棒)等の座
屈を防止するためのいわゆる振れ止め機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】扉体を降下させてゲートを閉鎖する場
合、扉体がゲート最下部に達するのと同時にモータの回
転が停止すればラック棒に余計な負荷が作用することは
ない。しかし、何らかの理由で扉体がゲート最下部に達
したにもかかわらずモータが停止しない場合には、扉体
は下がらないのにラック棒にはモータの回転により下方
に移動させるような力が作用する。
【0003】ラック棒は細長いものであるので、この状
態をそのまま続けるとラック棒はくの字形に折れ曲がっ
て座屈してしまうおそれがある。そこで、ラック棒の座
屈を防止するために、ラック棒が座屈長さ以下となるよ
うにいわゆる振れ止め用の受桁を躯体の左右に渡すよう
にして固定し、この受桁によりラック棒の振れを防止す
るようにして座屈を防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこのよ
うな受桁は躯体にボルト等により固定されているため、
扉体を一杯に上昇させようとする場合には、扉体がこの
受桁に邪魔され最高位まで上昇させるためには、固定さ
れている受桁を躯体からいちいち取り外したりしなけれ
ばならず非常に面倒であった。
【0005】門柱高とラック棒の強度などよりラック棒
の座屈長さは決定されるものであり、受桁は所定の位置
に設定しないとその効果は発揮できないものであり、し
たがってこの所定の位置に受桁をセットすることは必須
である。一方、扉体を最高位に容易に上昇させることを
可能とするためには、受桁が扉体の最高位の位置より上
に位置するようにする必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明に係る可
動式ラック棒座屈防止用受桁は、上記課題を解決するた
めに扉体を開閉するラック棒を挟んで両側の躯体にラッ
ク棒と平行にそれぞれガイド棒を配設し、受桁にラック
棒とその両側のガイド棒を挿入するための摺動孔を形成
し、受桁のそれぞれの摺動孔にラック棒とガイド棒を摺
動可能に挿入するとともに、ガイド棒は躯体に設けたロ
ーラーガイドの上端面に立設し、受桁ラック棒が座屈
する位置で躯体の上端面に当接することにより停止しそ
れより下方へは降下しないようにし(請求項1)、ま
た、請求項1の発明に加えてラック棒の任意位置に受桁
の下面に当接可能な支持金具を取り付け、支持金具は受
桁の重心位置に当接し受桁を水平に支持するようにした
(請求項2)ものである。
【0007】あるいは、扉体を開閉するラック棒を挟ん
で両側の躯体にラック棒と平行にそれぞれガイド棒を配
設し、受桁にラック棒とその両側のガイド棒を挿入する
ための摺動孔を形成し、受桁のそれぞれの摺動孔にラッ
ク棒とガイド棒を摺動可能に挿入するとともに、受桁が
ラック棒が座屈する位置で停止しそれより下方へは降下
しないようにし、またラック棒の任意位置に受桁の下面
に当接可能な支持金具を取り付け、支持金具は受桁の重
心位置に当接し受桁を水平に支持するようにした(請求
項3)ものである。
【0008】
【作用】最高位に位置していた扉体が降下すると受桁の
支持金具も同時に下がり、したがって受桁も扉体の降下
につれて下がる。そして、受桁が躯体の上端面に当接す
る位置まで下がると、その後は扉体が降下して受桁支持
金具が下がっても、受桁は上端面に支持されてその位置
で留まる。この受桁が留まる位置はラック棒の座屈長さ
と一致するように設定してあり、したがって、もしもラ
ック棒に無理な力が働いた場合でもラック棒は受桁によ
りその左右方向への動きが規制せれることにより振れが
防止されることになる。
【0009】一方扉体が上昇する場合は、扉体の上昇に
したがって受桁支持金具も一緒に上昇する。そして受桁
支持金具の上面が受桁の下面に当接した後は、支持金具
とともに受桁もガイド棒を摺動しながら上昇する。受桁
は所定の位置に降下している時には振れ止めとして機能
するとともに、扉体が上昇する時にはその上昇にしたが
って一緒に上昇するのである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明にかかる可動式ラ
ック棒座屈防止用受桁の一実施例を図面に基づいて述べ
ると、1はゲートの扉体であり、両サイドにはローラー
2が取り付けてあり、ゲート躯体3に設けたローラーガ
イド溝4内を昇降するようになっている。扉体1の上端
にはラック棒5が2本連結されている。そして、ラック
棒2は扉体1を吊り下げた状態でモータ6により上下動
するようになっている。なお、以下の説明においては断
面H型のラック棒を使用したものについて説明するが、
断面丸型のスピンドル棒を使用した場合も同様である。
【0011】7は躯体3に設けたローラーガイド4の上
端面8に立設したガイド棒であり、ラック棒5を挟んで
両サイドのローラーガイド溝4の上端面8にラック棒5
と平行になるように設けてある。ガイド棒7は例えば円
筒状のパイプなどを使用するが、場合によっては、断面
角型やその他の形状でもよい。
【0012】受桁9は十分な強度をもった鋼材などを組
み立てることにより構成されており、両端にはガイド棒
7摺動用の円形摺動孔10が設けてある。また、中間部
にはラック棒5摺動用の角型摺動孔11が2箇所設けて
ある。なお、図示した例では扉体1を2本のラック棒5
で吊り下げたものを示したが、扉体1を1本のラック棒
5で吊り下げた場合は角型摺動孔11は1箇所でよい。
円形摺動孔10はガイド棒7と摺動可能であるととも
に、2本のラック棒5とも同時に摺動可能となってい
る。
【0013】なお、スムーズな動きを確保するために摺
動孔に適当なブッシュ材を配設しておいてもよい。受桁
9はラック棒5とガイド棒7の配置により適当な形状に
形成することができ、いずれにしてもガイド棒8により
受桁9の左右方向の位置が規制され、これによりラック
棒5が受桁9により左右方向に移動できないようになっ
ていればよい。
【0014】12は扉体1のすぐ上のラック棒7の下端
に取り付けた受桁9の支持金具である。支持金具12の
上面には緩衝ゴム13が配設してあり、緩衝ゴム13は
丁度受桁9の重心位置に当接するようになっており、受
桁9は支持金具12により水平状態を保ちながら上下動
するようになっている。なお、場合によっては支持金具
12は受桁9の重心位置でなくてもよく、あるいは格別
の支持金具を設けず、扉体1の任意箇所が受桁9に直接
当接するようにしてもよい。
【0015】しかして、扉体1を降下させて図1に示す
ように扉体1によりゲートが閉鎖されている状態におい
ては、受桁9はガイド棒7の下端で保持され図5の
(C)に示すように扉体1と支持金具12は完全に間隔
が開いている。この状態においては受桁9はラック棒5
の振れ止めとして機能することになる。
【0016】次に、この状態より扉体1を上昇させる
と、図5の(B)の位置まで扉体11が上昇すると、受
桁9の下面に支持金具12の緩衝ゴム13が当接し、以
後は扉体1の上昇にしたがって受桁9も支持金具12に
よりバランスを取られた状態で上昇する。そして、図5
の(A)の位置まで上昇することになる。扉体1が一定
高さ以上に上昇する場合には、受桁9も自動的に同時に
上昇するので、扉体1は受桁9に制限されることがな
い。
【0017】また、この状態から扉体1を降下させる
と、扉体1の降下と同時に受桁9も降下する。そして、
図5の(B)に達すると、以後は受桁9は降下せず扉体
1のみが降下する。受桁9はラック棒5の座屈長さの位
置においてラック棒5の水平方向の動き(前後左右方向
の動き)を規制することになり、ラック棒5の振れ止め
として機能するのである。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、この発明にかかる可
動式ラック棒座屈防止用受桁によれば、扉体を開閉する
ラック棒を挟んで両側の躯体にラック棒と平行にそれぞ
れガイド棒を配設し、受桁にラック棒とその両側のガイ
ド棒を挿入するための摺動孔を形成し、受桁のそれぞれ
の摺動孔にラック棒とガイド棒を摺動可能に挿入すると
ともに、受桁がラック棒が座屈する位置で停止しそれよ
り下方へは降下しないようにしたので、ガイド棒により
受桁の水平方向の位置が規制されることによりラック棒
の位置も規制されることによりラック棒の座屈が防止で
き、また受桁は躯体に固定せず上下動可能であるので、
扉体を一杯に上昇させる時の妨げとなることもない。
【0019】そしてまた、ガイド棒は躯体に設けたロー
ラーガイドの上端面に立設し、受桁は躯体の上端面に当
接することにより停止しそれより下方へは降下しないよ
うにしたので、ガイド棒を配設が簡単に行えるととも
に、受桁の支持が確実なものとなる。
【0020】一方、ラック棒の任意位置に受桁の下面に
当接可能な支持金具を取り付け、支持金具は受桁の重心
位置に当接し受桁を水平に支持するようにしたので、受
桁を水平状態で支持しながら上下させることができ、受
桁のラック棒及びガイド棒との摺動が非常にスムーズに
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動式ラック棒座屈防止用受桁を設け
たゲートの正面部分断面図である。
【図2】本発明の可動式ラック棒座屈防止用受桁を設け
たゲートの側面部分断面図である。
【図3】本発明の可動式ラック棒座屈防止用受桁の平面
図である。
【図4】本発明の可動式ラック棒座屈防止用受桁の正面
図である。
【図5】本発明の可動式ラック棒座屈防止用受桁の作動
状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 扉体 2 ローラー 3 ローラーガイド溝 4 躯体 5 ラック棒 6 モーター 7 ガイド棒 8 上端面 9 受桁 10 円形摺動孔 11 角型摺動孔 12 支持金具 13 緩衝ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 小林 俊久 (56)参考文献 特開 平4−85409(JP,A) 特開 平9−13351(JP,A) 実開 平6−4127(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 7/26 - 7/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉体を開閉するラック棒を挟んで両側の躯
    体にラック棒と平行にそれぞれガイド棒を配設し、受桁
    にラック棒とその両側のガイド棒を挿入するための摺動
    孔を形成し、受桁のそれぞれの摺動孔にラック棒とガイ
    ド棒を摺動可能に挿入するとともに、ガイド棒は躯体に
    設けたローラーガイドの上端面に立設し、受桁ラック
    棒が座屈する位置で躯体の上端面に当接することにより
    停止しそれより下方へは降下しないようにしたことを特
    徴とする可動式ラック棒座屈防止用受桁。
  2. 【請求項2】ラック棒の任意位置に受桁の下面に当接可
    能な支持金具を取り付け、支持金具は受桁の重心位置に
    当接し受桁を水平に支持するようにした請求項1記載の
    可動式ラック棒座屈防止用受桁。
  3. 【請求項3】扉体を開閉するラック棒を挟んで両側の躯
    体にラック棒と平行にそれぞれガイド棒を配設し、受桁
    にラック棒とその両側のガイド棒を挿入するための摺動
    孔を形成し、受桁のそれぞれの摺動孔にラック棒とガイ
    ド棒を摺動可能に挿入するとともに、受桁がラック棒が
    座屈する位置で停止しそれより下方へは降下しないよう
    にし、またラック棒の任意位置に受桁の下面に当接可能
    な支持金具を取り付け、支持金具は受桁の重心位置に当
    接し受桁を水平に支持するようにしたことを特徴とする
    可動式ラック棒座屈防止用受桁。
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JP4884437B2 (ja) * 2008-08-22 2012-02-29 中国電力株式会社 水門設備
CN106480860B (zh) * 2016-12-15 2018-08-21 湖南省桃江县湘中水工机械有限公司 一种利用河水重量及动量的水坝

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