JP2573625Y2 - 吊り棒式水門の座屈防止装置 - Google Patents

吊り棒式水門の座屈防止装置

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JP2573625Y2
JP2573625Y2 JP1992051712U JP5171292U JP2573625Y2 JP 2573625 Y2 JP2573625 Y2 JP 2573625Y2 JP 1992051712 U JP1992051712 U JP 1992051712U JP 5171292 U JP5171292 U JP 5171292U JP 2573625 Y2 JP2573625 Y2 JP 2573625Y2
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Japan
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JPH064129U (ja
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重喜 有田
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、下流側河川に通じる水
路等に設けられる吊り棒式水門の座屈防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下流側河川に通じる水路等に設け
た水門は、水路の両側に立設した一対の支柱と、該支柱
間に水路を跨いで架設した操作台と、該支柱間に位置し
該操作台の下方に配置した扉体とを有している。また、
扉体の上部に吊り棒を立設し、操作台を貫通して突出さ
せ、操作台上に設けた開閉機の駆動軸と連結している。
扉体の開閉操作は開閉機を作動させて吊り棒を上方また
は下方に動かすことによって行い、扉体の全閉時の状態
から最大限開く高さまでを揚程といい、吊り棒は扉体の
揚程分長くされて駆動軸と連結している。
【0003】吊り棒にはラック棒、スピンドル棒等が使
用されている。ラック棒は平行に配置した支持部材とこ
の間に等間隔に設けた複数のピンとから成っている。開
閉機の駆動軸にはピンと係合する歯車が取付けられてい
る。また、スピンドル棒は、一般に、丸鋼に連続した螺
旋状のネジを形成したものである。この螺旋状のネジを
オネジとして、開閉機側の駆動軸にメネジを設けてい
る。
【0004】吊り棒を取り付けた扉体にはゴム類の止水
部材が取り付けてあり、全閉位置の扉体が水圧で支柱に
押しつけられると止水部材が隙間を密閉し、水門の閉鎖
を確実なものにしている。
【0005】吊り棒にかかる外力は吊り上げ時と吊り下
げ時である。吊り棒の軸方向の断面の大きさは開荷重、
すなわち、吊り上げ荷重に対し適当な安全率をもった最
も経済的に選定される開閉機の能力にあわせて決定され
る。これに対し、吊り下げ時は扉体が全閉状態までスム
ーズに移動することが良く、扉体が途中で引っ掛かった
り、着地後の押し付け力によって変形しないような構造
にされている。
【0006】すなわち、吊り棒の変形可能な長さは上
端、下端の支持点間の距離と考えて良く、基本的には扉
体上部の固定点から開閉機支持点までであり、この距離
が短くなるように組み立てて座屈を防止するようにして
いる。さらに、水門の揚程が大きい場合には、扉体上部
と開閉機との間にあって全開時に扉体にぶつかることが
ない高さに、吊り棒を挿通する振れ止め枠を設け、支持
点間の距離を短くしていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
振れ止め枠を利用した支持点間の長さは、揚程の大きさ
より短くすることができない。また、開閉機による閉時
の圧縮荷重が大きい場合には座屈防止のために、吊り棒
の断面を大きくせざるを得ず、ひいてはそれに合わせ開
閉機の能力も上げなければならないという不都合、不経
済が生じている。すなわち棒鋼、開閉機の選定が吊り上
げ荷重による選定でなく棒鋼の座屈防止による選定とな
っている。
【0008】本考案は、必要以上に吊り棒または開閉機
のサイズを大きくすることなしに吊り棒の座屈を防止す
るようにした吊り棒式水門の座屈防止装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、水路両側に立設した一対の支柱と、該支柱
間に架設した操作台と、該操作台の下方に配置した扉体
とを有し、該扉体の上部に吊り棒を立設し、前記操作台
上に前記吊り棒を上下動させる開閉機を設けて前記水路
を開閉する水門において、前記操作台と扉体との間に、
前記吊り棒を挿通する孔を有し前記支柱に走行可能に走
行用ローラを設けた振れ止め枠を上下動自在に配設し、
前記走行用ローラを前記支柱に保持するガイドレールを
設けると共に該ガイドレールの下部にストッパを設けた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案は上記のように構成したものであるか
ら、扉体の全開時には、吊り棒を挿通した振れ止め枠が
ガイドレールを介して支柱に保持され扉体の上端に載置
される。開閉機を駆動させて扉体を下降させると、垂直
走行路の下部までは振れ止め枠が共に下降する。この
間、吊り棒の下端は振れ止め枠によって支持されている
ので、軸心がずれず、また、吊り棒を支持する2点間の
距離が揚程より短いので座屈の発生を防止する。また、
振れ止め枠がストッパに当接すると扉体だけが下降し振
れ止め枠は停止するが、すでに扉体は揚程の大半まで下
降しているので、吊り棒を支持する2点間の距離は短く
座屈の発生を防止できる。
【0011】扉体を上昇させるときは、負荷はその荷重
だけであり、扉体は上昇途中でストッパに停止している
振れ止め枠と一緒に持ち上げられて、支柱の上位置に停
止させられる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。下流側河川に通じる水路には水門が設けら
れ、図5に示すように、一対の支柱1,1が水路2両側
に設けられ、両方の支柱1上端に渡って操作台3が架設
されている。操作台3の下方に配置した扉体4には、そ
の上部両縁に吊り棒5を立設しており、吊り棒5は操作
台3を貫通し、操作台3上に設けた開閉機6の駆動軸と
連結されている。
【0013】図1、図2に示すように、一対の支柱1,
1には、向かい合った内側面に、上下に間隔を開けて固
定プレート7が設けられている。各固定プレート7から
は水平方向に支持部材8が突設され、上下に位置した支
持部材8にブラケット9を介して一対の断面コ字形状の
ガイドレール10,10が開口部を向きあわせて溶着されて
いる。ガイドレール10の下端にはストッパ11が取付けら
れている。
【0014】そして、操作台3とその下方の扉体4との
間に配置した一対のガイドレール10,10の前方に、振れ
止め枠12がガイドレール10に保持されて上下方向にスラ
イドするように設けられている。図3に示すように、振
れ止め枠12の台板13には上下位置に水平に2つの車軸14
が固定され両側に配置した走行用ローラ15を回転自在に
支持している。走行用ローラ15はガイドレール10のコ字
形状の内部に収容されている。また、台板13には2つの
支持板16が間隔を開けて水平に突設され、支持板16間に
2つのローラ軸17を配してローラ18を設けている。この
場合、吊り棒5としてラック棒が使用され、支持板16,
16とローラ18,18とからなる矩形の孔12a に挿通され
る。スピンドル棒を使用する場合は図4に示すように、
支持板16間に円筒部材19を設置する。
【0015】次に作用を説明する。水門の全開時には、
扉体4は支柱1の上位置に停止しており、振れ止め枠12
は吊り棒5を挿通し扉体4の上面に載置されている。扉
体4の下降時には振れ止め枠12もガイドレール10に保持
されて自重にて下降する。したがって、扉体4の上端が
振れ止め枠12に支持されるので、吊り棒5のたわみを規
制し、座屈を防止することができる。また、ストッパ11
で振れ止め枠12が停止したときには、扉体4は揚程の大
半まで降下しているので、吊り棒5の2つの支持点の
間、すなわち、扉体4の上端と振れ止め枠12との間は揚
程の長さより小さく、吊り棒5の座屈を防止することが
できる。扉体4の上昇時には、座屈の問題は生じないの
で振れ止め枠12を扉体4と共に上昇させるようにしてい
る。
【0016】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したものであ
るから、扉体を昇降させる吊り棒の中間部がガイドレー
ルに保持された振れ止め枠によって支持され、振れ止め
枠が扉体の位置に追従するので、吊り棒を支持する2点
間の距離が揚程より小さくなり、吊り棒の座屈を防止す
ることができる。これにより、装置全体を大きくしなく
ても良くなり、また、吊り棒式水門の信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例の吊り棒式水門の座屈防止
装置の正面図である。
【図2】実施例の座屈防止装置の側面図である。
【図3】実施例の座屈防止装置の平面図である。
【図4】実施例の座屈防止装置の要部平面図である。
【図5】実施例の吊り棒式水門の正面図である
【符号の説明】
1 支柱 2 水路 3 操作台 4 扉体 5 吊り棒 6 開閉機 10 ガイドレール 11 ストッパ 12 振れ止め枠 12a 孔 15 走行用ローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路両側に立設した一対の支柱と、該支
    柱間に架設した操作台と、該操作台の下方に配置した扉
    体とを有し、該扉体の上部に吊り棒を立設し、前記操作
    台上に前記吊り棒を上下動させる開閉機を設けて前記水
    路を開閉する水門において、前記操作台と扉体との間
    に、前記吊り棒を挿通する孔を有し前記支柱に走行可能
    に走行用ローラを設けた振れ止め枠を上下動自在に配設
    し、前記走行用ローラを前記支柱に保持するガイドレー
    ルを設けると共に該ガイドレールの下部にストッパを設
    けたことを特徴とする吊り棒式水門の座屈防止装置。
JP1992051712U 1992-06-30 1992-06-30 吊り棒式水門の座屈防止装置 Expired - Lifetime JP2573625Y2 (ja)

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JPH064129U JPH064129U (ja) 1994-01-18
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