JP3095331U - 複同調回路 - Google Patents

複同調回路

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JP3095331U
JP3095331U JP2003000213U JP2003000213U JP3095331U JP 3095331 U JP3095331 U JP 3095331U JP 2003000213 U JP2003000213 U JP 2003000213U JP 2003000213 U JP2003000213 U JP 2003000213U JP 3095331 U JP3095331 U JP 3095331U
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coil
coupling
coupling coil
band
grounded
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彰之 善里
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイバンドの同調回路の相互の結合調整を不
要として同調周波数のみの調整で済むようにする。 【解決手段】 一次側ローバンドコイル2と二次側ロー
バンドコイル4との各一端に第一の結合コイル5の一端
を接続し、一次側ハイバンドコイル1と一次側ローバン
ドコイル2とを直列に接続すると共に、二次側ハイバン
ドコイル3と二次側ローバンドコイル4とを直列に接続
し、二つの接続点の間に切替電圧によって共にオン又は
オフに切り替えられる二つのスイッチダイオード8、9
を直列に接続し、二つのスイッチダイオード8、9同士
の接続点に第二の結合コイル10の一端を接続し、第一
の結合コイル5の他端と第二の結合コイル10の他端と
を高周波的に接地した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョンチューナ等に使用される複同調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複同調回路を図4に示す。一次側のハイバンドコイル21及びローバン ドコイル22は互いに直列接続される。また、二次側のハイバンドコイル31及 びローバンドコイル32も互いに直列接続される。二つのハイバンドコイル21 、31間及び、二つのローバンドコイル22、32間はそれぞれ互いに結合はし ていない。一次側のハイバンドコイル21は一次側バラクタダイオード23aを 介して接地され、二次側のハイバンドコイル31も二次側バラクタダイオード3 3を介して接地される。
【0003】 また、一次側ローバンドコイル22と二次側ローバンドコイル32とは直列接 続され、その接続点は結合コイル40に接続され、結合コイル40は接地コンデ ンサ41によって高周波的に接地される。さらに、一次側のハイバンドコイル2 1とローバンドコイル22との接続点と、二次側のハイバンドコイル31とロー バンドコイル32との接続点との間には、アノード同士が接続された二つのスイ ッチダイオード24、34の各カソードがそれぞれ接続される。スイッチダイオ ード24、34の各カソードは接地コンデンサ42によって高周波的に接地され る。
【0004】 そして、二つのバラクタダイオード23、33の各カソードには同調電圧VT uが印加され、結合コイルと接地コンデンサ41との接続点にはローバンド切替 電圧VLoが印加され、二つのスイッチダイオード24、34の各カソードには ハイバンド切替電圧VHiが印加される。
【0005】 以上の構成において、ハイバンド切替電圧VHiを印加すると、二つのスイッ チダイオード24、34がオンとなりそのカソードは接地されので、ハイバンド コイル21とバラクタダイオード23とによってハイバンドに同調する一次側同 調回路が構成され、同様に、ハイバンドコイル31とバラクタダイオード33と によってハイバンドに同調する二次側同調回路が構成される。この状態で、二つ のハイバンド用同調コイル21、31によって同調周波数と相互の結合を調整す る。
【0006】 また、ローバンド切替電圧VLoを印加すると、二つのスイッチダイオード2 4、34はオフとなり、ハイバンドコイル21とローバンドコイル22とバラク タダイオード23とによってローバンドに同調する一次側同調回路が構成され、 同様に、ハイバンドコイル31とローバンドコイル32とバラクタダイオード3 3とによってローバンドに同調する二次側同調回路が構成される。この状態で、 二つのローバンド用同調コイル22、32によって同調周波数を調整する。結合 は結合コイル40によってえられるので、そのインダクタンス値を所定の値に設 定しておけば調整する必要がない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成では、ハイバンドに同調する場合は二つのハイバンドコイルによって 結合を調整するので、それらを配置する位置が制約されると共に、同調周波数と 結合とを同時に調整するので調整しにくいという問題がある。特にハイバンドで は周波数が高いので、結合量の調整による同調周波数への影響が大きい。
【0008】 本考案は、ハイバンドの同調回路の相互の結合調整を不要として同調周波数の のみの調整で済むようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して、本考案は、ハイバンドに同調する一次側及び二次側のハイ バンドコイルと、ローバンドに同調すると共に、その一端同士が第一の結合コイ ルの一端に接続された一次側及び二次側のローバンドコイルとを有し、前記一次 側ハイバンドコイルと前記一次側ローバンドコイルとを直列に接続すると共に、 前記二次側ハイバンドコイルと前記二次側ローバンドコイルとを直列に接続し、 前記二つの接続点の間に切替電圧によって共にオン又はオフに切り替えられる二 つのスイッチダイオードを直列に接続し、前記二つのスイッチダイオード同士の 接続点に第二の結合コイルの一端を接続し、前記第一の結合コイルの他端と前記 第二の結合コイルの他端とを高周波的に接地した。
【0010】 また、前記二つのスイッチダイオードのアノード同士又はカソード同士を相互 に接続した。
【0011】 また、前記第一の結合コイルの他端を第一の接地コンデンサによって接地する と共に、前記第二の結合コンデンサの他端を第二の接地コンデンサによって接地 し、前記第一の結合コイルと前記第一の接地コンデンサとの接続点又は前記第二 の結合コイルと前記第二の接地コンデンサとの接続点に前記切替電圧を印加した 。
【0012】 また、前記二つのスイッチダイオードのカソード同士を相互に接続すると共に 、前記第二の結合コイルの他端を直接接地し、前記第一の結合コイルの他端を第 一の接地コンデンサによって接地し、前記第一の結合コイルと前記第一の接地コ ンデンサとの接続点に前記切替電圧を印加した。
【0013】 また、前記第一の結合コイルの他端を直接接地し、前記二つのスイッチダイオ ードのアノード同士を相互に接続すると共に、前記第二の結合コイルの他端を第 二の接地コンデンサによって接地し、前記第二の結合コイルと前記第二の接地コ ンデンサとの接続点に前記切替電圧を印加した。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の複同調回路の第一の実施形態を図1に示す。一次側のハイバンドコイ ル1とローバンドコイル2とは直列に接続され、同様に、二次側のハイバンドコ イル3とローバンドコイル4とは直列に接続される。各ローバンドコイル2、4 の一端同士は第一の結合コイル5の一端に接続され、その他端は第一の接地コン デンサ6によって高周波的に接地されると共に、バイアス抵抗7を介して直流的 に接地される。
【0015】 また、一次側のハイバンドコイル1とローバンドコイル2との接続点と、二次 側のハイバンドコイル3とローバンドコイル4との接続点との間には、アノード 同士又はカソード同士(図1ではアノード同士)が相互に接続された二つのスイ ッチダイオード8、9が直列に接続される。そして、これらスイッチダイオード 同士の接続点には第二の結合コイル10の一端が接続され、その他端は第二の接 地コンデンサ11によって高周波的に接地されると共に、バイアス抵抗12を介 して直流的に接地される。
【0016】 一次側のバラクタダイオード13は一次側のハイバンドコイル1の一端と接地 間に接続され、二次側のバラクタダイオード14は二次側のハイバンドコイル3 の一端と接地間に接続される。そして、各バラクタダイオード13、14のカソ ードに同調電圧VTuが印加される。また、第一の結合コイル5と第一の接地コ ンデンサ6との接続点に第一の切替電圧VLoが印加され、第二の結合コイル1 0と第二の接地コンデンサ11との接続点に第二の切替電圧VHiが印加される 。
【0017】 以上の構成において、ローバンドに同調する場合には第一の切替電圧VLoを 印加する。第二の切替電圧VHiは印加しないか又は0ボルトの電圧とする。す ると、スイッチダイオード8、9は逆バイアスされてオフとなり、一次側は直列 接続されたハイバンドコイル1およびローバンドコイル2とバラクタダイオード 13とによって並列同調回路を構成し、同様に、二次側は直列接続されたハイバ ンドコイル3およびローバンドコイル4とバラクタダイオード14とによって並 列同調回路を構成する。そして、一次側の二つのコイル1及び2と二次側の二つ のコイル3及び4とを相互に結合しないような配置にすれば、二つの同調回路は 第一の結合コイル5のみによって相互に結合され、第一の結合コイル5のインダ クタンス(相互インダクタンスとなる)を適宜に設定することで複同調回路とし ての目的の伝送特性を得ることができる。
【0018】 また、ハイバンドに同調する場合には、第二の切替電圧VHiを印加する。第 一の切替電圧VLoは印加しないか又は0ボルトの電圧とする。すると、スイッ チダイオード8、9はオンとなり、一次側のハイバンドコイル1と二次側のハイ バンドコイル3とは第二の結合コイル10を介して接地される。よって、一次側 はハイバンドコイル1とバラクタダイオード13とによって並列同調回路を構成 し、同様に、二次側はハイバンドコイル3とバラクタダイオード14とによって 並列同調回路を構成する。そして、一次側のハイバンドコイル1と二次側のハイ バンドコイル3とが相互に結合しないので、二つの同調回路は第二の結合コイル 10のみによって相互に結合される。
【0019】 なお、一次側のローバンドコイル2及び二次側のローバンドコイル4はそれぞ れハイバンドコイル1、3に比較してインダクタンスがかなり大きいので、同調 周波数及び結合にはほとんど影響しない。そして、第二の結合コイル10のイン ダクタンス(相互インダクタンスとなる)を適宜に設定することで複同調回路と しての目的の伝送特性を得ることができる。
【0020】 以上のように、ローバンド又はハイバンドのいずれに同調する場合にも、第一 の結合コイル5又は第二の結合コイル10が独立して結合に寄与するので、同調 周波数の調整のみで目的とする伝送特性が得られる。
【0021】 図2は第二の実施形態の構成を示す。図1と異なるところは、二つのスイッチ ダイオード8、9がカソード同士で接続され、第二の結合コイル10の他端が直 接接地され、さらに、第一の結合コイル5と第一の接地コンデンサ6との接続点 にのみ第二の切替電圧VHiが印加されることである。なお、第一の結合コイル 5に接続されたバイアス抵抗7を削除してもよい。
【0022】 この構成でローバンドに同調するときには第二の切替電圧VHiは印加しない 。すると、二つのスイッチダイオード8、9は無バイアスとなってオフのままで あるので、図1と同様にローバンドに同調する。また、ハイバンドに同調する場 合には第二の切替電圧Vhiを印加する。すると、二つのスイッチダイオード8 、9がオンとなり、図1と同様にハイバンドに同調する。この構成では、第一の 結合コイル5と第一の接地コンデンサ6との接続点にのみ切替電圧を印加すれば よいので、簡単な構成とすることができる。また、同調周波数の調整のみで所定 の伝送特性が得られることは図1の構成と同じである。
【0023】 図3は第三の実施形態の構成を示す。この構成が図1と異なるところは、第一 の結合コイル5の他端が直接接地され、第二の結合コイル10と第二の接地コン デンサ11との接続点にのみ第二の切替電圧VHiが印加されることである。な お、第二の結合コイル10に接続されたバイアス抵抗12を削除してもよい。
【0024】 この構成でローバンドに同調するときには第二の切替電圧VHiは印加しない 。すると、二つのスイッチダイオード8、9は無バイアスとなってオフのままで あるので、図1と同様にローバンドに同調する。また、ハイバンドに同調する場 合には第二の切替電圧Vhiを印加する。すると、二つのスイッチダイオード8 、9がオンとなり、図1と同様にハイバンドに同調する。この構成でも、第二の 結合コイル10と第二の接地コンデンサ11との接続点にのみ切替電圧を印加す ればよいので、簡単な構成とすることができる。また、同調周波数の調整のみで 所定の伝送特性が得られることは図1の構成と同じである。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、一次側ローバンドコイルと二次側ローバンド コイルとの各一端に第一の結合コイルの一端を接続し、一次側ハイバンドコイル と一次側ローバンドコイルとを直列に接続すると共に、二次側ハイバンドコイル と二次側ローバンドコイルとを直列に接続し、二つの接続点の間に切替電圧によ って共にオン又はオフに切り替えられる二つのスイッチダイオードを直列に接続 し、二つのスイッチダイオード同士の接続点に第二の結合コイルの一端を接続し 、第一の結合コイルの他端と第二の結合コイルの他端とを高周波的に接地したの で、ローバンド又はハイバンドのいずれに同調する場合にも、第一の結合コイル 又は第二の結合コイルが独立して結合に寄与するので、同調周波数の調整のみで 目的とする伝送特性が得られる。また、各切替電圧が各結合コイルと各接地コン デンサとの接続点に印加されるので、切替電圧の電源インピーダンスが結合に影 響しない。
【0026】 また、二つのスイッチダイオードのアノード同士又はカソード同士を相互に接 続したので、これらスイッチダイオードを共通の切替電圧によって共にオン又は オフにすることができる。
【0027】 また、第一の結合コイルの他端を第一の接地コンデンサによって接地すると共 に、第二の結合コンデンサの他端を第二の接地コンデンサによって接地し、第一 の結合コイルと第一の接地コンデンサとの接続点又は第二の結合コイルと第二の 接地コンデンサとの接続点に切替電圧を印加したので、また、各切替電圧が各結 合コイルと各接地コンデンサとの接続点に印加されるので、切替電圧の電源イン ピーダンスが結合に影響しない。
【0028】 また、二つのスイッチダイオードのカソード同士を相互に接続すると共に、第 二の結合コイルの他端を直接接地し、第一の結合コイルの他端を第一の接地コン デンサによって接地し、第一の結合コイルと第一の接地コンデンサとの接続点に 切替電圧を印加したことで、第一の結合コイルと第一の接地コンデンサとの接続 点にのみ切替電圧を印加すればよいので、簡単な構成とすることができる。
【0029】 また、第一の結合コイルの他端を直接接地し、二つのスイッチダイオードのア ノード同士を相互に接続すると共に、第二の結合コイルの他端を第二の接地コン デンサによって接地し、第二の結合コイルと前記第二の接地コンデンサとの接続 点に切替電圧を印加したことで、第二の結合コイルと第二の接地コンデンサとの 接続点にのみ切替電圧を印加すればよいので、簡単な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の複同調回路の第一の実施形態の構成を
示す回路図である。
【図2】本考案の複同調回路の第二の実施形態の構成を
示す回路図である。
【図3】本考案の複同調回路の第三の実施形態の構成を
示す回路図である。
【図4】従来の複同調回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 一次側ハイバンドコイル 2 一次側ローバンドコイル 3 二次側ハイバンドコイル 4 二次側ローバンドコイル 5 第一の結合コイル 6 第一の接地コンデンサ 7 バイアス抵抗 8、9 スイッチダイオード 10 第二の結合コイル 11 第二の接地コンデンサ 12 バイアス抵抗 13、14 バラクタダイオード

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイバンドに同調する一次側及び二次側
    のハイバンドコイルと、ローバンドに同調すると共に、
    その一端同士が第一の結合コイルの一端に接続された一
    次側及び二次側のローバンドコイルとを有し、前記一次
    側ハイバンドコイルと前記一次側ローバンドコイルとを
    直列に接続すると共に、前記二次側ハイバンドコイルと
    前記二次側ローバンドコイルとを直列に接続し、前記二
    つの接続点の間に切替電圧によって共にオン又はオフに
    切り替えられる二つのスイッチダイオードを直列に接続
    し、前記二つのスイッチダイオード同士の接続点に第二
    の結合コイルの一端を接続し、前記第一の結合コイルの
    他端と前記第二の結合コイルの他端とを高周波的に接地
    したことを特徴とする複同調回路。
  2. 【請求項2】 前記二つのスイッチダイオードのアノー
    ド同士又はカソード同士を相互に接続したことを特徴と
    する請求項1に記載の複同調回路。
  3. 【請求項3】 前記第一の結合コイルの他端を第一の接
    地コンデンサによって接地すると共に、前記第二の結合
    コンデンサの他端を第二の接地コンデンサによって接地
    し、前記第一の結合コイルと前記第一の接地コンデンサ
    との接続点又は前記第二の結合コイルと前記第二の接地
    コンデンサとの接続点に前記切替電圧を印加したことを
    特徴とする請求項2に記載の複同調回路。
  4. 【請求項4】 前記二つのスイッチダイオードのカソー
    ド同士を相互に接続すると共に、前記第二の結合コイル
    の他端を直接接地し、前記第一の結合コイルの他端を第
    一の接地コンデンサによって接地し、前記第一の結合コ
    イルと前記第一の接地コンデンサとの接続点に前記切替
    電圧を印加したことを特徴とする請求項2に記載の複同
    調回路。
  5. 【請求項5】 前記第一の結合コイルの他端を直接接地
    し、前記二つのスイッチダイオードのアノード同士を相
    互に接続すると共に、前記第二の結合コイルの他端を第
    二の接地コンデンサによって接地し、前記第二の結合コ
    イルと前記第二の接地コンデンサとの接続点に前記切替
    電圧を印加したことを特徴とする請求項2に記載の複同
    調回路。
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