JP4014772B2 - チューナの複同調回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチダイオードの導通または非導通によって複数の周波数帯に同調可能なように切替可能なチューナの複同調回路に関し、特にスイッチダイオードの非導通時に発生する端子間容量および抵抗の端子間容量によって構成される所望しない新たな同調回路による選択特性の悪化を防止するチューナの複同調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチューナーの複同調回路について図5〜図7および図4によって説明する。図5において、複同調回路は、1次同調回路51と2次同調回路52とで構成されている。1次同調回路51は、直列に接続された直流阻止コンデンサ53およびバラクタダイオード54と、図示の順序で直列に接続されたハイバンド受信用の同調コイル55、ローバンド受信用の同調コイル56、抵抗57、結合用のコイル58、直流阻止コンデンサ59とが、並列に接続されて構成されている。ここで、バラクタダイオード54は、アノードが接地され、カソードが直流阻止コンデンサ53と接続されている。また、直流阻止コンデンサ59の他端も接地されている。そして、直流阻止コンデンサ53と同調コイル55の接続点が、この複同調回路51の入力端となっていて、前段の高周波増幅器60に接続されている。
【0003】
次に、同調コイル55と同調コイル56との接続点と、グランドの間に、直列に接続された直流阻止コンデンサ61とスイッチダイオード62と直流阻止コンデンサ63が設けられている。ここで、スイッチダイオード62は、アノードが直流阻止コンデンサ61と、カソードが直流阻止コンデンサ63と接続されている。
【0004】
次に、直流阻止コンデンサ61とスイッチダイオード62との接続点は、給電抵抗64を介し、ハイバンド受信用の切替端子65に接続されている。
また、スイッチダイオード62と直流阻止コンデンサ63との接続点は、給電抵抗66を介し、ローバンド受信用の切替端子67に接続されている。
また、スイッチダイオード62と直流阻止コンデンサ63との接続点と、グランドとの間に、バイアス抵抗68が設けられている。
そして、直流阻止コンデンサ53とバラクタダイオード54との接続点は、給電抵抗69を介して、同調電圧端子70に接続されている。
【0005】
また、2次同調回路52は、バラクタダイオード71と、図示の順序で直列に接続されたハイバンド受信用の同調コイル72、ローバンド受信用の同調コイル73、抵抗74、直流阻止コンデンサ75、結合用のコイル58、直流阻止コンデンサ59とが並列に接続されて構成されている。ここで、バラクタダイオード71は、アノードが接地され、カソードが同調コイル72と接続されている。そして、バラクタダイオード71と同調コイル72との接続点に、直列に接続したバラクタダイオード76と直流阻止コンデンサ77が接続されている。ここで、バラクタダイオード76は、アノードが直流阻止コンデンサ77と接続され、カソードが同調コイル72と接続されている。そして、直流阻止コンデンサ77の他端がこの複同調回路の出力端となっていて、後段の混合器78に接続されている。そして、混合器78に発振器(図示せず)からの発振信号が入力され、中間周波信号を出力するようになっている。
【0006】
次に、同調コイル72と同調コイル73との接続点と、スイッチダイオード62と直流阻止コンデンサ63との接続点とに、直列に接続された直流阻止コンデンサ79とスイッチダイオード80とが設けられている。ここで、スイッチダイオード80は、アノードが直流阻止コンデンサ79と、カソードが直流阻止コンデンサ63と接続されている。
【0007】
次に、直流阻止コンデンサ79とスイッチダイオード80との接続点は、給電抵抗81を介し、ハイバンド受信用の切替端子65に接続されている。
また、スイッチダイオード80と直流阻止コンデンサ63との接続点は、給電抵抗66を介し、ローバンド受信用の切替端子67に接続されている。
そして、バラクタダイオード71と同調コイル72との接続点は、給電抵抗82を介して、同調電圧端子70に接続されている。
【0008】
以上のような構成によって、ハイバンド受信用の切替端子65または、ローバンド受信用の切替端子67に電圧を印加することで、スイッチダイオード62およびスイッチダイオード80を共に導通または非導通にすることにより、この複同調回路をハイバンドの受信状態またはローバンドの受信状態に切替えている。
【0009】
ところで、図5に示すチューナの複同調回路をハイバンドのテレビジョン信号(例えば170MHz〜222MHz)を受信する状態に切り替えるときは、ハイバンド受信用の切替端子65に、例えば5Vの電圧を印加し、ローバンド受信用の切替端子67には電圧を印加しない。すると、スイッチダイオード62およびスイッチダイオード80には順方向の電圧が印加され、両スイッチダイオード62および80は導通状態になり、ハイバンド受信用の同調コイル55とローバンド受信用の同調コイル56の接続点が接地され、また、ハイバンド受信用の同調コイル72とローバンド受信用の同調コイル73の接続点も接地される。この結果、1次同調回路51では、バラクタダイオード54とハイバンド受信用の同調コイル55とが互いに並列接続され、2次同調回路52では、バラクタダイオード71とハイバンド受信用の同調コイル72とが互いに並列接続される。この時の高周波的な等価回路図は、直流阻止コンデンサおよび抵抗を無視すると、図6に示す複同調回路となり、バラクタダイオード54および71に印加する電圧の調整により所望の同調周波数が得られる。
【0010】
また、図5に示すチューナの複同調回路をローバンドのテレビジョン信号(例えば90MHz〜108MHz)を受信する状態に切り替えるときは、ローバンド受信用の切替端子67に、例えば5Vの電圧を印加し、ハイバンド受信用の切替端子65には電圧を印加しない。すると、スイッチダイオード62および80には逆方向の電圧が印加され、両スイッチダイオード62および80は非導通状態になる。この結果、1次同調回路51は、ハイバンド受信用の同調コイル55、ローバンド受信用の同調コイル56、結合用のコイル58およびバラクタダイオード54からなる並列同調回路(以下この回路を「主同調回路」という)となり、2次同調回路52は、ハイバンド受信用の同調コイル72、ローバンド受信用の同調コイル73、結合用のコイル58およびバラクタダイオード71からなる並列同調回路となり、バラクタダイオード54および71に印加する電圧の調整により所望の同調周波数が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ローバンド受信状態に切替えた複同調回路においては、スイッチダイオード62、80には逆方向の電圧が印加されている。一般に、ダイオードに逆方向の電圧を印加すると、例えば0.2pF程度の端子間容量が発生する。また、抵抗64および81にも少しの端子間容量がある。ここで、スイッチダイオード62、80の逆方向電圧での端子間容量と抵抗64、81の端子間容量が無視し得なくなると、ローバンド受信状態での複同調回路における高周波的な等価回路は、図7に示す複同調回路となる。
ここで、コンデンサ83、84、85、86はそれぞれスイッチダイオード62、スイッチダイオード80、抵抗64、抵抗81の端子間容量と等価とする。
【0012】
図7において、1次同調回路51では、バラクタダイオード54、同調コイル55、コンデンサ83、85により主同調回路とは別の新たな同調回路87(以下この回路を「寄生同調回路」という)が構成される。また、2次同調回路52では、バラクタダイオード71、同調コイル72、コンデンサ84、86により寄生同調回路88が構成される。そして、この寄生同調回路87、88での同調周波数は、1次側寄生同調回路87と2次側寄生同調回路88ともほぼ同一の周波数であり、例えば、主同調回路での所望の同調周波数を127MHzとすると、寄生同調回路87、88での同調周波数は、600〜700MHz域のUHF帯に現れていた。
【0013】
したがって、このローバンド受信状態での複同調回路は、例えば図4の実線で示されるような周波数選択特性となり、主同調回路による同調周波数(図4A部)の他に、寄生同調回路87、88による同調周波数(図4B部)によるピーク特性が発生していた。そして、この寄生同調回路87、88による同調周波数域における信号が、この複同調回路の出力端に接続されている混合器78に入力され、混合器78で発振信号と混合されると、発振信号の周波数のN倍と寄生同調回路87、88による同調周波数における信号の周波数との和または差によって作られる信号が、混合器78からの出力である中間周波信号(54MHz〜60MHz)に妨害を及ぼしていた。
【0014】
すなわち、一例をあげれば、主同調回路による同調周波数を127MHzとすると、発振信号の周波数は、主同調回路による同調周波数より57MHz高い184MHzであり、その3倍の周波数である552MHzと寄生同調回路による同調周波数の609MHzとの差が57MHzとなって混合器78から出力されていた。
【0015】
本発明は、この問題を解決するもので、その目的は、ローバンド受信状態においてスイッチダイオード62、80の非導通時の端子間容量83、84と、抵抗64、81の端子間容量85、86とによって新たに構成される寄生同調回路87、88による影響を少なくした良好な選択特性を持つチューナーの複同調回路を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載のチューナの複同調回路は、1次同調回路と、2次同調回路と、第1および第2のバンド切替端子とを備えたチューナの複同調回路であって、前記1次同調回路は、一端にテレビジョン信号が印加される1次側ハイバンド受信用コイルと、一端が前記1次側ハイバンド受信用コイルの他端に接続され他端が結合用のコイルを介して高周波的に接地された1次側ローバンド受信用コイルと、アノードが接地されカソードが前記1次側ハイバンド受信用コイルの一端に高周波的に接続された1次側バラクタダイオードと、アノードが前記1次側ハイバンド受信用コイルと前記1次側ローバンド受信用コイルとの接続点に高周波的に接続されると共に第1の給電抵抗を介して前記第2のバンド切替端子に直流的に接続されカソードが高周波的に接地されると共に抵抗を介し接地され、かつ前記第1のバンド切替端子に直流的に接続された1次側スイッチダイオードとを備え、前記2次同調回路は、一端が出力端側に接続された2次側ハイバンド受信用コイルと、一端が前記2次側ハイバンド受信用コイルの他端に接続され他端が前記結合用のコイルを介して高周波的に接地されると共に第2の給電抵抗を介して前記第2のバンド切替端子に直流的に接続された2次側ローバンド受信用コイルと、アノードが接地されカソードが前記2次側ハイバンド受信用コイルの一端に接続された2次側バラクタダイオードと、アノードが前記2次側ハイバンド受信用コイルと前記2次側ローバンド受信用コイルとの接続点に接続されると共に当該接続点から前記2次側ハイバンド受信用コイルを介して前記2次側バラクタダイオードのカソードに対し高周波的に接続されカソードが高周波的に接地されると共に前記抵抗を介して接地され、かつ前記第1のバンド切替端子に直流的に接続された2次側スイッチダイオードとを備え、前記第1のバンド切替端子に切替電圧を印加して前記各スイッチダイオードに逆方向の電圧を印加することで非導通状態としローバンドのテレビジョン信号受信状態とし、また前記第2のバンド切替端子に切替電圧を印加して前記各スイッチダイオードに順方向の電圧を印加することで導通状態としハイバンドのテレビジョン信号受信状態とすることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のチューナの複同調回路の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明のチューナの複同調回路の回路図である。本発明のチューナの複同調回路は、1次同調回路11と2次同調回路12と第1のバンド切替端子27と第2のバンド切替端子25で構成されている。第1のバンド切替端子27には、1次同調回路11と2次同調回路12とをローバンドのテレビジョン信号受信状態に切り替えるための切替電圧が印加され、第2のバンド切替端子25には、1次同調回路11と2次同調回路12とをハイバンドのテレビジョン信号受信状態に切り替えるための切替電圧が印加される。
【0020】
1次同調回路11は、互いに直列に接続された直流阻止コンデンサ13およびバラクタダイオード14と、図示の順序で直列に接続されたハイバンド受信用の同調コイル15、ローバンド受信用の同調コイル16、ダンピング抵抗17、結合用のコイル18、直流阻止コンデンサ19とが並列に接続されて構成されている。ここで、バラクタダイオード14は、アノードが接地され、カソードが直流阻止コンデンサ13と接続されている。また、直流阻止コンデンサ19の他端も接地されている。そして、直流阻止コンデンサ13と同調コイル15の接続点がこの1次同調回路11の入力端となっていて、前段の高周波増幅器20に接続されている。
【0021】
次に、同調コイル15と同調コイル16との接続点と、グランドの間に、直列に接続された直流阻止コンデンサ21とスイッチダイオード22と直流阻止コンデンサ23が設けられている。ここで、スイッチダイオード22は、一端(例えばカソード)が直流阻止コンデンサ23を介してグランドと接続されているので、高周波的に接地されている。
【0022】
次に、スイッチダイオード22と直流阻止コンデンサ23との接続点は、給電抵抗26を介し、ローバンド受信用の第1のバンド切替端子27に接続されている。つまり、スイッチダイオード22の高周波的に接地されている側の端子は、直流的にバンド切替端子27に接続されている。
また、直流阻止コンデンサ21とスイッチダイオード22との接続点は、給電抵抗24を介し、ハイバンド受信用の第2のバンド切替端子25に接続されている。つまり、スイッチダイオード22の高周波的に接地されていない側の端子は、抵抗24を介し、直流的にバンド切替端子25に接続されている。
また、スイッチダイオード22と直流阻止コンデンサ23との接続点とグランドとの間に、バイアス抵抗28が設けられている。
そして、直流阻止コンデンサ13とバラクタダイオード14との接続点は、給電抵抗29を介して、同調電圧端子30に接続されている。
【0023】
また、2次同調回路12は、バラクタダイオード31と、図示の順序で直列に接続されたハイバンド受信用の同調コイル32、直流阻止コンデンサ33、ローバンド受信用の同調コイル34、ダンピング抵抗35、直流阻止コンデンサ36、結合用のコイル18、直流阻止コンデンサ19とが並列に接続されて構成されている。ここで、バラクタダイオード31は、アノードが接地され、カソードが同調コイル32と接続されている。そして、バラクタダイオード31と同調コイル32との接続点に、互いに直列に接続したバラクタダイオード37と直流阻止コンデンサ38が接続されている。ここで、バラクタダイオード37は、アノードが直流阻止コンデンサ38と、カソードが同調コイル32と接続されている。そして、直流阻止コンデンサ38の他端がこの複同調回路の出力端となっていて、後段の混合器39に接続されている。そして、混合器39に発振器(図示せず)からの発振信号が入力され、中間周波信号を出力するようになっている。
【0024】
次に、直流阻止コンデンサ33と同調コイル34との接続点と、スイッチダイオード22と直流阻止コンデンサ23との接続点との間に、スイッチダイオード40が設けられている。ここで、スイッチダイオード40は、一端(例えばカソード)が直流阻止コンデンサ23を介してグランドと接続されているので、高周波的には接地されている。
【0025】
次に、抵抗35と直流阻止コンデンサ36との接続点は、給電抵抗41を介し、ハイバンド受信用の切替端子25に接続されている。ここで、給電抵抗41は、スイッチダイオード40のアノード側の給電抵抗となっている。つまり、1次同調回路11におけるスイッチダイオード22と相違して、2次同調回路12におけるスイッチダイオード40の他端(アノード)は、ローバンド受信用の同調コイル34と抵抗41とを直列に介し、直流的にバンド切替端子25に接続されている。
また、スイッチダイオード40の一端は、給電抵抗26を介し、ローバンド受信用の切替端子27に接続されている。つまり、スイッチダイオード40の高周波的に接地されている側の端子は、直流的にバンド切替端子27に接続されている。
そして、バラクタダイオード31と同調コイル32との接続点は、給電抵抗42を介して、同調電圧端子30に接続されている。
【0026】
以上のような構成によって、ハイバンド受信用の切替端子25またはローバンド受信用の切替端子27にバンド切替電圧を印加することで、スイッチダイオード22およびスイッチダイオード40を共に導通または非導通にすることにより、この複同調回路をハイバンドの受信状態またはローバンドの受信状態に切り替えている。
【0027】
ところで、図1に示すチューナの複同調回路をハイバンドのテレビジョン信号(例えば170MHz〜222MHz)を受信する状態に切り替えるときは、ハイバンド受信用の切替端子25に、例えば5Vの切替電圧を印加し、ローバンド受信用の切替端子27に電切替圧を印加しない。すると、スイッチダイオード22およびスイッチダイオード40には順方向の電圧が印加され、両スイッチダイオード22および40は導通状態になり、ハイバンド受信用の同調コイル15とローバンド受信用の同調コイル16の接続点が高周波的に接地され、直流阻止コンデンサ33とローバンド受信用の同調コイル34の接続点も高周波的に接地される。この結果、1次同調回路11では、バラクタダイオード14とハイバンド受信用の同調コイル15とが互いに並列接続され、2次同調回路12では、バラクタダイオード31とハイバンド受信用の同調コイル32とが互いに並列接続される。この時の高周波的な等価回路は、直流阻止コンデンサおよび抵抗を無視すると、図2に示す複同調回路となり、バラクタダイオード14および31に印加する同調電圧の調整により所望の同調周波数が得られる。
【0028】
また、ローバンドのテレビジョン信号(例えば90MHz〜108MHz)を受信する状態に切り替えるときは、ローバンド受信用の切替端子27に、例えば5Vの切替電圧を印加し、ハイバンド受信用の切替端子25には切替電圧を印加しない。すると、スイッチダイオード22およびスイッチダイオード40には逆方向の電圧が印加され、両スイッチダイオード22および40は非導通状態となる。この結果、1次同調回路11では、ハイバンド受信用の同調コイル15、ローバンド受信用の同調コイル16、結合用のコイル18およびバラクタダイオード14からなる並列同調回路(以下この回路を「主同調回路」という)となり、2次同調回路12は、ハイバンド受信用の同調コイル32、ローバンド受信用の同調コイル34、結合用のコイル18およびバラクタダイオード31からなる並列同調回路(主同調回路)となり、バラクタダイオード14および31に印加する同調電圧の調整により所望の同調周波数が得られる。
【0029】
ところで、ローバンド受信状態に切り替えた複同調回路においては、スイッチダイオード22、40には逆方向の電圧が印加されている。一般に、ダイオードに逆方向の電圧を印加すると、例えば0.2pF程度の端子間容量が発生する。また、給電抵抗24および41にも少しの端子間容量がある。ここで、スイッチダイオード22、40の逆方向電圧での端子間容量と給電抵抗24、41の端子間容量が無視し得なくなると、ローバンド受信状態での複同調回路における高周波的な等価回路は、図3に示す複同調回路となる。
ここで、コンデンサ43、44、45、46はそれぞれスイッチダイオード22、スイッチダイオード40、抵抗24、抵抗41の端子間容量と等価とする。
【0030】
図3において、1次同調回路11では、バラクタダイオード14、同調コイル15、コンデンサ43、コンデンサ45により、主同調回路とは別の新たな同調回路47(以下この回路を「寄生同調回路」という)が構成され、また、2次同調回路12では、バラクタダイオード31、同調コイル32、コンデンサ44、コンデンサ46により、寄生同調回路48が構成される。そして、この寄生同調回路47、48での同調周波数は、例えば、主同調回路での所望の同調周波数を127MHzとすると、600〜700MHz域のUHF帯に現れる。
【0031】
図3において、寄生同調回路47と寄生同調回路48とを比較すると、コンデンサ43とコンデンサ44は、ほぼ同じ容量であるが、寄生同調回路47においてのコンデンサ43とコンデンサ45の合成容量は和となるので、明らかに、寄生同調回路48のコンデンサ44より大となる。ここで、バラクタダイオード14とバラクタダイオード31との容量を等しく、さらに同調コイル15と同調コイル32のインダクタンスを等しくすれば、コンデンサ43とコンデンサ45の合成容量はコンデンサ44より大なので、寄生同調回路47による同調周波数は、寄生同調回路48による同調周波数より低くなる。言い換えると、寄生同調回路48による同調周波数は、寄生同調回路47による同調周波数と同一でなく、少し高い周波数に現れる。
【0032】
したがって、このローバンド受信状態での複同調回路は、例えば図4の点線で示されるような周波数選択特性となり、主同調回路での同調周波数を127MHz(図4A部)とすると、寄生同調回路47によるピークは図4C部となり、寄生同調回路48によるピークは図4D部となり、2つのピークに分散される。つまり、従来のピークである図4B部と比べると、寄生同調回路47によるピーク(図4C部)は同じ周波数で大きさが減少していて、寄生同調回路48によるピーク(図4D部)は少し高い周波数に発生して大きさはやはり減少している。したがって、後段の混合器39からの出力である中間周波信号(54MHz〜60MHz)に妨害となる信号が発生が少なくなる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、ハイバンド受信用の給電抵抗を、1次同調回路ではスイッチダイオードに直接接続し、2次同調回路ではローバンド受信用コイルを介してスイッチダイオードに接続したことにより、スイッチダイオードの非導通時の端子間容量および抵抗の端子間容量によって新たに構成される寄生同調回路は、1次同調回路においての寄生同調回路による同調周波数が2次同調回路においての寄生同調回路による同調周波数より低くなるので、寄生同調回路により発生する周波数特性のピークを2つに分散することができる。したがって、周波数特性ピークを減少させることができ、この結果中間周波信号への妨害を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューナの複同調回路の回路図である。
【図2】本発明のチューナの複同調回路のハイバンド受信時の等価回路図である。
【図3】本発明のチューナの複同調回路のローバンド受信時の等価回路図である。
【図4】本発明および従来のチューナの複同調回路のローバンド受信時での選択特性図である。
【図5】従来のチューナの複同調回路の回路図である。
【図6】従来のチューナの複同調回路のハイバンド受信時の等価回路図である。
【図7】従来のチューナの複同調回路のローバンド受信時の等価回路図である。
【符号の説明】
11 1次同調回路
12 2次同調回路
14、31 バラクタダイオード
15、32 ハイバンド受信用同調コイル
16、34 ローバンド受信用同調コイル
22、40 スイッチダイオード
24、41 給電抵抗
25 第2のバンド切替端子
27 第1のバンド切替端子
43、44 スイッチダイオード22、40の端子間容量と等価なコンデンサ
45、46 給電抵抗24、41の端子間容量と等価なコンデンサ
47、48 寄生共振回路

Claims (1)

  1. 1次同調回路と、2次同調回路と、第1および第2のバンド切替端子とを備えたチューナの複同調回路であって、
    前記1次同調回路は、一端にテレビジョン信号が印加される1次側ハイバンド受信用コイルと、一端が前記1次側ハイバンド受信用コイルの他端に接続され他端が結合用のコイルを介して高周波的に接地された1次側ローバンド受信用コイルと、アノードが接地されカソードが前記1次側ハイバンド受信用コイルの一端に高周波的に接続された1次側バラクタダイオードと、アノードが前記1次側ハイバンド受信用コイルと前記1次側ローバンド受信用コイルとの接続点に高周波的に接続されると共に第1の給電抵抗を介して前記第2のバンド切替端子に直流的に接続されカソードが高周波的に接地されると共に抵抗を介し接地され、かつ前記第1のバンド切替端子に直流的に接続された1次側スイッチダイオードとを備え、
    前記2次同調回路は、一端が出力端側に接続された2次側ハイバンド受信用コイルと、一端が前記2次側ハイバンド受信用コイルの他端に接続され他端が前記結合用のコイルを介して高周波的に接地されると共に第2の給電抵抗を介して前記第2のバンド切替端子に直流的に接続された2次側ローバンド受信用コイルと、アノードが接地されカソードが前記2次側ハイバンド受信用コイルの一端に接続された2次側バラクタダイオードと、アノードが前記2次側ハイバンド受信用コイルと前記2次側ローバンド受信用コイルとの接続点に接続されると共に当該接続点から前記2次側ハイバンド受信用コイルを介して前記2次側バラクタダイオードのカソードに対し高周波的に接続されカソードが高周波的に接地されると共に前記抵抗を介して接地され、かつ前記第1のバンド切替端子に直流的に接続された2次側スイッチダイオードとを備え、
    前記第1のバンド切替端子に切替電圧を印加して前記各スイッチダイオードに逆方向の電圧を印加することで非導通状態としローバンドのテレビジョン信号受信状態とし、また前記第2のバンド切替端子に切替電圧を印加して前記各スイッチダイオードに順方向の電圧を印加することで導通状態としハイバンドのテレビジョン信号受信状態とすることを特徴とするチューナの複同調回路。
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