JP3094724B2 - 感光材料搬送装置における圧着解除機構 - Google Patents

感光材料搬送装置における圧着解除機構

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JP3094724B2
JP3094724B2 JP05063235A JP6323593A JP3094724B2 JP 3094724 B2 JP3094724 B2 JP 3094724B2 JP 05063235 A JP05063235 A JP 05063235A JP 6323593 A JP6323593 A JP 6323593A JP 3094724 B2 JP3094724 B2 JP 3094724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、印画紙,フィルム
などの感光材料を写真自動処理機の搬送装置に装填する
について、搬送装置の感光材料への圧着および圧着解除
を自動的に行う機構に関し、詳しくは駆動ローラーと圧
着ローラーとの圧着状態の自動離合を利用した搬送感光
材料の蛇行修正機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種搬送装置の圧着解除機構
は、駆動ローラーに圧着付勢せる圧着ローラーをソレノ
イド作動の吸着力を利用して駆動ローラーへの圧着力を
抗して逆方向に引っ張り離し、また圧着復帰する開閉運
動により、搬送装置での感光材料を圧着し、解放するも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の機構
には、写真自動処理機の各所に用いられている多数の圧
着ローラーに各々対応して、圧着力に抗して引っ張り離
す高トルクのソレノイドによる解除装置が各別多数必要
となり、そのため高価につくと共に、圧着ローラーの離
間ストロークの調整が煩雑で、装置そのものが複雑とな
って嵩高くなるばかりでなく、圧着解除および復帰時に
衝撃による振動および騒音を発するなどの問題を抱え、
その解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この発明は上記目的を
達成するため、回転駆動する搬送ローラーと、これに圧
接して従動する圧着ローラーとの間に感光材料を挟持し
て搬送ローラーの回転駆動で感光材料を回転方向に送り
運ぶ搬送装置において、搬送ローラーのシャフトの左右
両側にカム体を独自に回動すべく、且つ左右カム体の凸
出部を互いに変位させて圧着ローラーのシャフトに作用
すべく装着し、このカム体に動力を伝えて感光材料の蛇
行を検出する装置により回動制御するよう成ることを特
徴とする圧着解除機構を提案し、互いに凸出位置を異に
した左右カム体の回動により圧着ローラーの搬送ローラ
ーへの圧着状態を部分的に開閉作動させて搬送を中断さ
せることなく感光材料の蛇行を修正するものである。
【0005】
【作用】 搬送ローラーのシャフト上で搬送ローラーの
回転に関係なく独自に回動するカム体の回動力により、
低トルクの作動力でカム体の作動面の凸出部に沿って圧
着ローラーを付勢力に抗して軽く静かに押し開き、圧着
ローラーが所定の高さに設定したカム体の凸出部に相当
するストロークで容易に静かに搬送ローラーから離間し
て圧着解除し、また回動するカム体の凹欠部に沿って圧
着ローラーの押し開きを解いて付勢力に従って搬送ロー
ラーに圧接する状態に静かに復帰する。搬送中に検出し
た蛇行情報により、互いに凸出位置の異なる左右カム体
の凸出部で、感光材料の搬送方向に沿う片側部分に相当
する圧着ローラーの片側部分を搬送ローラーから押し離
し、感光材料の搬送方向に沿う片側部分への回転摩擦抵
抗を少なくして、感光材料の片側部分の搬送を遅らせ
る。
【0006】
【実施例】 次に、この発明に係る感光材料搬送装置に
おける圧着解除機構を用いた蛇行修正機構の実施例を図
面を用いて説明する。図1はこの発明を実施せるペーパ
ー搬送装置における蛇行修正機構としての圧着解除機構
を示す説明図で、(1)は搬送装置を示し、駆動源(図
示省略)により回転駆動すべくベアリング(図示省略)
でフレーム(図示省略)に軸支した搬送ローラー(2)
と、この搬送ローラー(2)に平行して圧接すべく弾機
(図示省略)などで付勢してフレームの長孔状の軸孔
(図示省略)で回動自在に軸支した圧着ローラー(6)
とから成る。
【0007】 搬送ローラー(2)のシャフト(2a)
上の搬送ローラー(2)を挟んだ両側に、従動ギヤ(3
c)を有する板状のカム体(3)(3)をシャフト(2
a)の回転駆動から独立して自在に回動すべくベアリン
グ(4)(4)を介して装着して、カム体(3)の作動
面の凸出部(3a)および凹欠部(3b)のうち凹欠部
(3b)を搬送ローラー(2)に圧接せる前記圧着ロー
ラー(6)のシャフト(6a)の相対する両側に近接さ
せ、ペーパー(11)の搬送路側部に蛇行を検出する蛇
行検出機構としてのセンサー(9)を設置し、該センサ
ー(9)に駆動源としての正逆転するモーター(5)
接続して、駆動力をカム体(3)(3)に伝えて回動
させるべく搬送ローラー(2)のシャフト(2a)に
平行する駆動シャフト(5a)の駆動ギヤ(5b)(5
b)をカム体(3)の従動ギヤ(3c)に噛合して圧着
解除機構を構成する。
【0008】 送ローラー(2)のシャフト(2a)
の両側に装着した左右カム体(3)(3)の各々の凸出
部(3a)および凹欠部(3b)の位置を互いに変位さ
せて装着して、従動ギヤ(3c)(3c)を駆動ギヤ
(5b)(5b)に噛合し、センサー(9)で検出した
ペーパー(11)の左寄りまたは右寄りの蛇行データを
演算してモーター(5)を正回転または逆回転駆動させ
て駆動シャフト(5a)を右回転または左回転させ、左
右いずれかのカム体(3)のみで圧着ローラー(6)の
シャフト(6a)の相対する左側または右側を押し開く
ことにより、圧着ローラー(6)の左側または右側を搬
送ローラー(2)から離間させる。
【0009】 この構成から、送行ペーパー(11)が
右側に蛇行している場合、左側のカム体(3)を回転作
動させるべくモーター(5)が回転駆動して圧着ローラ
ー(6)のシャフト(6a)左側を押し開くことによ
り、送行ペーパー(11)の長さ方向に沿う中程より左
側部分は圧着ローラー(6)から解放されて搬送ローラ
ー(2)と圧着ローラー(6)による回転摩擦抵抗が小
さくなって遅く送行するのに比べ、依然と圧着状態を維
持して回転摩擦抵抗の変わらない右側部分は搬送ローラ
ー(2)の回転力を忠実に受けて早く送行してペーパー
(11)を左側に寄せ戻して正送行させるもので、
送を中断することなく蛇行するペーパー(11)を変位
させた両カム体(3)(3)によるモーター(5)の正
逆転作動で迅速に正することができる点で効果があ
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の効果】 この発明は上記で説明したように、回
転駆動する搬送ローラーと、これに圧接する圧着ローラ
ーとの間に感光材料を挟持して搬送する搬送装置の圧着
解除機構を利用して搬送感光材料の蛇行を容易に迅速に
修正するもので、搬送ローラーシャフト上の左右に回動
自在に装着したカム体の変位した回動作動面で、相対す
る圧着ローラーを搬送ローラーから左右各別に押し離し
て離間解放することに特徴があり、カム体を搬送ローラ
ーシャフト上で嵩低く回動させることにより、極めて小
さいトルクで大きな作動力が得られると共に、離間スト
ロークをカム体の凸出部の高さによって簡易に調整設定
することができる簡潔にして効率のよい押し開き構成で
あるため、回動するカム体の作動面に沿って軽快に静か
に圧着ローラーを押し離し、またスムースに圧着状態に
復帰する。
【0014】 ことに、搬送を中断することなく蛇行検
出機構で検知した蛇行情報により独自回動する相対する
両側カム体の変位する片側の凸出部で、搬送ローラーに
平行圧接する圧着ローラーを各片側で押し離して緩める
ことにより、感光材料の搬送方向に沿う片側を搬送制御
することを特徴とし、これによって蛇行する方向に応じ
て感光材料の幅方向に添う圧着ローラーによる挟持力
を、幅方向に容易に迅速に強弱変化させて短時間に効率
よく蛇行を修正することができると共に、嵩低いカム体
の回動構成と相俟って装置全体を小型に、且つ安価に作
製することができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施せるペーパー搬送装置の圧着解
除機構を用いた蛇行修正機構を示す要部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 搬送装置 2 搬送ローラー 2a シャフト 3 カム体 3a 凸出部 3b 凹欠部 5 モーター 6 圧着ローラー 6a シャフト 9 蛇行検出センサー 11 ペーパー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動する搬送ローラーと、これに圧
    接して従動する単一または複数の圧着ローラーとの間に
    感光材料を挟持して搬送ローラーの回転により感光材料
    を回転方向に搬送する搬送装置において、搬送ローラー
    のシャフトの左右両側に互いに凸出部を変位させたカム
    体を独自に回動すべく、且つ圧着ローラーに働くべく装
    着し、該カム体に動力を伝えて感光材料の蛇行を検出す
    る装置により回動制御すべく成る感光材料搬送装置にお
    ける圧着解除機構。
JP05063235A 1993-02-26 1993-02-26 感光材料搬送装置における圧着解除機構 Expired - Fee Related JP3094724B2 (ja)

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