JPH06250367A - 感光材料搬送装置における圧着解除機構 - Google Patents

感光材料搬送装置における圧着解除機構

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JPH06250367A
JPH06250367A JP6323593A JP6323593A JPH06250367A JP H06250367 A JPH06250367 A JP H06250367A JP 6323593 A JP6323593 A JP 6323593A JP 6323593 A JP6323593 A JP 6323593A JP H06250367 A JPH06250367 A JP H06250367A
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Yuji Yamamoto
有治 山本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光材料搬送装置の搬送ローラーに圧接付勢
せる圧着ローラーを低トルクで円滑に効率よく搬送ロー
ラーから離間作動させることで作動騒音を防ぐと共に、
作動構成を簡単に嵩低くすることで圧着解除機構のコス
ト低減と小型化を実現する。 【構成】 回転駆動する搬送ローラー(2)のシャフト
(2a)にカム体(3)をシャフト(2a)とは独自に
回動すべく、且つカム体(3)の凸出部(3a)および
凹欠部(3b)が搬送ローラー(2)に圧接付勢せる圧
着ローラー(6)に作用すべく装着し、該カム体(3)
を回動制御すべくモーター(5)に接続して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印画紙,フィルムな
どの感光材料を写真自動処理機の搬送装置に装填するに
ついて、搬送装置の感光材料への圧着および圧着解除を
自動的に行う機構に関し、詳しくは駆動ローラーと圧着
ローラーとの圧着状態を自動的に離合させる圧着解除機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種搬送装置の圧着解除機構
は、駆動ローラーに圧着付勢せる圧着ローラーをソレノ
イド作動の吸着力を利用して駆動ローラーへの圧着力を
抗して逆方向に引っ張り離し、また圧着復帰する開閉運
動により、搬送装置での感光材料を圧着し、解放するも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の機構
には、写真自動処理機の各所に用いられている多数の圧
着ローラーに各々対応して、圧着力に抗して引っ張り離
す高トルクのソレノイドによる解除装置が各別多数必要
となり、そのため高価につくと共に、圧着ローラーの離
間ストロークの調整が煩雑で、装置そのものが複雑とな
って嵩高くなるばかりでなく、圧着解除および復帰時に
衝撃による振動および騒音を発するなどの問題を抱え、
その解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、回転駆動する搬送ローラーと、これに圧接
して従動する圧着ローラーとの間に感光材料を挟持して
搬送ローラーの回転駆動で感光材料を回転方向に送り運
ぶ搬送装置において、搬送ローラーのシャフトにカム体
を独自に回動すべく、且つ圧着ローラーのシャフトに作
用すべく装着し、このカム体に動力を伝えて回動するよ
う成ることを特徴とする圧着解除機構を提案し、カム体
の回動により圧着ローラーの搬送ローラーへの圧着状態
を開閉作動させるものである。
【0005】
【作用】搬送ローラーのシャフト上で搬送ローラーの回
転に関係なく独自に回動するカム体の回動力により、低
トルクの作動力でカム体の作動面の凸出部に沿って圧着
ローラーを付勢力に抗して軽く静かに押し開き、圧着ロ
ーラーが所定の高さに設定したカム体の凸出部に相当す
るストロークで容易に静かに搬送ローラーから離間して
圧着解除し、また回動するカム体の凹欠部に沿って圧着
ローラーの押し開きを解いて付勢力に従って搬送ローラ
ーに圧接する状態に静かに復帰する。
【0006】
【実施例】次に、この発明に係る感光材料搬送装置にお
ける圧着解除機構の実施例を図面を用いて説明する。図
1〜4はいずれもこの発明を実施せるペーパー搬送装置
における圧着解除機構を示す説明図で、(1)は搬送装
置を示し、駆動源(図示省略)により回転駆動すべくベ
アリング(8)でフレーム(7)に軸支した搬送ローラ
ー(2)と、この搬送ローラー(2)に平行して圧接す
べく弾機(図示省略)などで付勢してフレーム(7)の
長孔状の軸孔(7a)で回動自在に軸支した圧着ローラ
ー(6)とから成る。
【0007】搬送ローラー(2)のシャフト(2a)上
の搬送ローラー(2)を挟んだ両側(図1参照)または
片側(図2参照)に、従動ギヤ(3c)を有する板状の
カム体(3)をシャフト(2a)の回転駆動から独立し
て自在に回動すべくベアリング(4)を介して装着し
て、カム体(3)の作動面の凸出部(3a)および凹欠
部(3b)のうち凹欠部(3b)を搬送ローラー(2)
に圧接せる前記圧着ローラー(6)のシャフト(6a)
の相対する両側または片側に近接させ、駆動源としての
モーター(5)の駆動力をカム体(3)に伝えて回動さ
せるべく搬送ローラー(2)のシャフト(2a)に平行
する駆動シャフト(5a)の駆動ギヤ(5b)をカム体
(3)の従動ギヤ(3c)に噛合して圧着解除機構を構
成する。
【0008】図3において、圧着解除機構は搬送ローラ
ー(2)のシャフト(2a)の両側に装着した左右カム
体(3)(3)の各々の凸出部(3a)および凹欠部
(3b)の位置を互いに変位させて装着して、従動ギヤ
(3c)(3c)を駆動ギヤ(5b)(5b)に噛合
し、ペーパー(11)の搬送路の側部に設けた検出セン
サー(9)から成る蛇行検出機構を正逆転するモーター
(5)に接続して成り、センサー(9)で検出したペー
パー(11)の左寄りまたは右寄りの蛇行データを演算
してモーター(5)を正回転または逆回転駆動させて駆
動シャフト(5a)を右回転または左回転させ、左右い
ずれかのカム体(3)のみで圧着ローラー(6)のシャ
フト(6a)の相対する左側または右側を押し開くこと
により、圧着ローラー(6)の左側または右側を搬送ロ
ーラー(2)から離間させる。
【0009】例えば、送行ペーパー(11)が右側に蛇
行している場合、左側のカム体(3)を回転作動させる
べくモーター(5)が回転駆動して圧着ローラー(6)
のシャフト(6a)左側を押し開くことにより、送行ペ
ーパー(11)の長さ方向に沿う中程より左側部分は圧
着ローラー(6)から解放されて搬送ローラー(2)と
圧着ローラー(6)による回転摩擦抵抗が小さくなって
遅く送行するのに比べ、依然と圧着状態を維持して回転
摩擦抵抗の変わらない右側部分は搬送ローラー(2)の
回転力を忠実に受けて早く送行してペーパー(11)を
左側に寄せ戻して矯正送行させるもので、蛇行するペー
パー(11)を変位させた両カム体(3)(3)による
モーター(5)の正逆転作動で迅速に矯正することがで
きる点で効果がある。また、両カム体(3)(3)の作
動面を同位に、あるいはカム体(3)を片側のみに装着
して、圧着ローラー(6)を搬送ローラー(2)から完
全離間させることにより、送行ペーパー(11)の搬送
テンションを利用して蛇行を矯正することも可能であ
る。
【0010】図4において、圧着解除機構は二種の異な
るペーパー(11)(11a)を供給マガジン(12)
(12a)に各別に装填し、各々の搬送装置(1)(1
a)の搬送ローラー(2)(2)に屈曲搬送するためそ
れぞれ二個宛の圧着ローラー(6)(6)を圧接させ、
この両圧着ローラー(6)(6)の二本のシャフト(6
a)(6a)を搬送ローラー(2)のシャフト(2a)
上に装着した一個のカム体(3)の回動により作動面で
押して、少し遅れに搬送ローラー(2)から圧着ローラ
ー(6)(6)を離して圧着を解除するもので、両搬送
装置(1)(1a)におけるカム体(3)(3)に共用
する単一のモーター(5)の駆動力をシャフト(5a)
のギヤ(5b)を介して伝動して回動させ、モーター
(5)の正逆回転、さらに互いのカム体(3)(3)の
作動位置を変えることにより両供給マガジン(12)
(12a)の搬送装置(1)(1a)における圧着ロー
ラー(6)(6)の圧着開閉作動を各別に切り換え働か
せる。
【0011】従って、二種の異なるペーパー供給マガジ
ン(12)(12a)のうち適応する一つのペーパー
(11)の搬送装置(1)だけを作動さすべくモーター
(5)を正逆回転させて切り換え、カム体(3)の回動
で離間させられた搬送装置(1a)のペーパー(11
a)は搬送ローラー(2)および圧着ローラー(6)の
回転摩擦抵抗を受けずに送行が停止し、カム体(3)の
回動で圧着状態にある搬送装置(1)はペーパー(1
1)への回転摩擦抵抗により送行し、中間ローラー(1
0)を経て搬送するように、この発明の圧着解除機構は
ペーパー搬送切り換え装置としても利用できるものであ
る。
【0012】この発明の圧着解除装置は上記説明した実
施例において、図1に示すようにカム体(3)を搬送ロ
ーラー(2)のシャフト(2a)上の両側に装着したも
のでは、両カム体(3)(3)の作動位置を同じに装着
して、両側のカム体(3)(3)の回動で作動面の凸出
部(3a)(3a)が圧着ローラーシャフト(6a)の
両側を同時に平行に押し開き、また図2に示すようにカ
ム体(3)を搬送ローラー(2)のシャフト(2a)上
の片側に装着したものでは、カム体(3)を装着しない
側の圧着ローラーシャフト(6a)を圧接付勢状態でフ
レーム(7)の長孔状軸受孔(7a)の下限(7b)で
軸支して、カム体(3)の回動で作動面の凸出部(3
a)が反対側の圧着ローラーシャフト(6a)を押し開
いて、圧着ローラー(6)のすべての面を搬送ローラー
(2)から離間させることにより、搬送装置(1)での
ペーパー(11)への圧着挟持を解放して伝動を遮断
し、ペーパー(11)の搬送を停止させるものである。
【0013】
【発明の効果】この発明は上記で説明したように、回転
駆動する搬送ローラーと、これに圧接する圧着ローラー
との間に感光材料を挟持して搬送する搬送装置の圧着解
除機構にして、搬送ローラーシャフト上に回動自在に装
着したカム体の回動作動面で、相対する圧着ローラーを
搬送ローラーから押し離して離間解放することに特徴が
あり、カム体を搬送ローラーシャフト上で嵩低く回動さ
せることにより、極めて小さいトルクで大きな作動力が
得られると共に、離間ストロークをカム体の凸出部の高
さによって簡易に調整設定することができる簡潔にして
効率のよい押し開き構成であるため、回動するカム体の
作動面に沿って軽快に静かに圧着ローラーを押し離し、
またスムースに圧着状態に復帰する。
【0014】従って、カム体を圧着ローラーの片側だけ
に作動すべく装着することも可能で、圧着ローラーの搬
送ローラーへの圧着および離間(解除)の各作動が静か
にトラブルなく働くと共に、複数のカム体を組み込むに
ついて共用する単一の低トルクの駆動源を用いて作動さ
せることが可能となるため、嵩低いカム体の回動構成と
相俟って装置全体を小型に、且つ安価に作製することが
できる。
【0015】しかも、カム体の回動構成によって、複数
のカム体の作動面を互いに異同に形成し、同時に、また
は個別に作動すべく制御することが容易にできるため、
ペーパー交換、複数ペーパーの搬送切り換え、搬送ペー
パーの停止、その他に関し、搬送装置の各部に圧着解除
を自動的に作動すべく設置して各々に活用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施せるペーパー搬送装置の圧着解
除機構を示す要部の斜視図である。
【図2】他の実施例を示す圧着解除機構要部の斜視図で
ある。
【図3】圧着解除機構を蛇行矯正装置に利用した状態の
斜視図である。
【図4】圧着解除機構をペーパー搬送切り換え装置に利
用した状態の斜視図である。
【符号の説明】 1 搬送装置 2 搬送ローラー 2a シャフト 3 カム体 3a 凸出部 3b 凹欠部 5 モーター 6 圧着ローラー 6a シャフト 9 蛇行検出センサー 11 ペーパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動する搬送ローラーと、これに圧
    接して従動する単一または複数の圧着ローラーとの間に
    感光材料を挟持して搬送ローラーの回転により感光材料
    を回転方向に搬送する搬送装置において、搬送ローラー
    のシャフトにカム体を独自に回動すべく、且つ圧着ロー
    ラーに働くべく装着し、該カム体に動力を伝えて回動制
    御すべく成る感光材料搬送装置における圧着解除機構。
  2. 【請求項2】 前記カム体は、搬送ローラーを挟んだ左
    右両側に装着した請求項1の感光材料搬送装置における
    圧着解除機構。
  3. 【請求項3】 前記カム体は、凸出部を左右で変位させ
    て成る請求項2の感光材料搬送装置における圧着解除機
    構。
  4. 【請求項4】 前記カム体は、搬送ローラーの片側に装
    着した請求項1の感光材料搬送装置における圧着解除機
    構。
  5. 【請求項5】 前記カム体は、感光材料の蛇行を検出す
    る装置により回動制御すべく成る請求項1乃至4のいず
    れか1の感光材料搬送装置における圧着解除機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096564A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Ricoh Elemex Corp 紙折り装置

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JP2009096564A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Ricoh Elemex Corp 紙折り装置

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