JP2925780B2 - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

Info

Publication number
JP2925780B2
JP2925780B2 JP3100397A JP10039791A JP2925780B2 JP 2925780 B2 JP2925780 B2 JP 2925780B2 JP 3100397 A JP3100397 A JP 3100397A JP 10039791 A JP10039791 A JP 10039791A JP 2925780 B2 JP2925780 B2 JP 2925780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
roller
rotating
feeding
document
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3100397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0585641A (ja
Inventor
多 淳 一 佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3100397A priority Critical patent/JP2925780B2/ja
Publication of JPH0585641A publication Critical patent/JPH0585641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2925780B2 publication Critical patent/JP2925780B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシート搬送装置、詳細
には、例えば、スキャナ,ファクシミリ等の画像読取装
置のシート搬送系に用いられるシート搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシート搬送装置を適用し
た画像読取装置を図13に示す。図において、100は
画像読取装置で、この画像読取装置100内にはシート
としての原稿101の搬送方向に沿って、上流側には助
走ローラ102,給送回転体(ローラ)103,分離回
転体(ローラ)104からなる第一回転手段105が設
けられている。また、その下流側には読取手段106に
圧接する搬送ローラからなる第二回転手段107が設け
られている。なお、108は第一回転手段105と第二
回転手段107との間に設けた原稿検知用のセンサであ
る。
【0003】このように構成したシート搬送装置109
においては、給送回転体103を反時計方向(給送方
向)に駆動させて原稿101を下流側に搬送するととも
に、原稿101の先端を読取手段106である密着型イ
メージセンサ−のコンタクトガラスSと第二回転手段1
07との当接部aに突き当て、更に原稿101を搬送し
てループ形成による斜行補正を行なった後、第二回転手
段107を時計方向(給送方向)に駆動して原稿101
の読取りと搬出をするようになっている。この作動中、
分離回転体104は図示しないトルクリミッタを介して
常時反時計方向に駆動され、原稿101の重送を防止し
ている。上記第一回転手段105,第二回転手段107
は図示しない駆動源の回転により駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のロー
ラ摩擦による給紙方式であるものは、原稿の紙質、摩擦
ローラの摩擦係数とその変化、あるいは摩擦ローラの押
圧力、さらに第一回転手段105から当接部aまでの距
離等により原稿101の弧状のたるみが形成できない場
合がある。
【0005】また、該装置においては、前記給送回転体
103には一方向(給紙時、原稿搬送方向)のみ駆動源
からの回転が伝達されるように一方向クラッチが組み込
まれているが、従来周知の一方向クラッチにおいては、
駆動を断つ方向(読取搬送時、原稿戻し方向)において
もクラッチの摩擦等により若干の駆動力(モータ力)を
伝達してしまう。また、前記分離回転体104はトルク
リミッタを介して常時原稿101の戻し方向に駆動され
ている。
【0006】このために、読取搬送を行うべく第二回転
手段107が原稿101を挟持する以前に、第一回転手
段105が当接部aに突き当てた原稿101の先端を、
その位置より後退させ、給紙不良となる不具合が起こる
場合があった。
【0007】また、上記給紙不良の不具合が勘案して、
前記給送回転体103により原稿101を給紙する際
に、前記第二回転手段107を原稿搬送方向に回転さ
せ、該第二回転手段107が原稿101を挟持した後に
給送回転体103の駆動を断つように構成したものが提
案されているが、この場合には、給紙前に原稿の姿勢を
補正できないために斜行するという問題があった。
【0008】この発明は上記課題を解決するためのもの
で、第一回転手段により搬送されたシートを第二回転手
段が確実に搬送できる状態になるまで、シートの戻し方
向に搬送力が加わることを防止できるシート搬送装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、給送回転体と、分離回転体とを有し、シ
ートを一枚づつ分離給送する第一回転手段と、該第一回
転手段によって給送されたシートをさらに下流に給送す
る第二回転手段と、該第一回転手段および第二回転手段
を回転させる駆動源と、を備えたシート搬送装置におい
て、前記駆動源の正転時には前記分離回転体に反給送方
向に回転させる方向の駆動を伝達し、駆動源の逆転時に
は分離回転体に給送方向に回転させ得るトルク以上の滑
りトルクを伝達するバネクラッチを備えた第一の駆動伝
達系を設け、前記駆動源の正転時に前記分離回転体には
駆動を伝達せず、駆動源の逆転時には分離回転体を反給
送方向に回転させる方向に駆動を伝達するバネクラッチ
と、前記駆動源の正転時から逆転時に変更する際に、前
記分離回転体に反給送方向に回転させる方向の駆動の伝
達を所定時間遅らせる機構と、を備えた第二駆動伝達系
を設けたことを特徴とする
【0010】また、前記駆動源の正転時には前記給送回
転体を給送方向に回転させる方向に駆動を伝達し、か
つ、駆動源の逆転時には該給送回転体には駆動を伝達し
ない駆動伝達系を備えるとよい
【0011】更に前記駆動源の正転時には前記第二回転
手段には駆動を伝達せず、かつ、駆動源の逆転時には第
二回転手段を給送方向に回転させる方向に駆動を伝達す
る駆動伝達系を備えるとよい
【0012】
【0013】
【作用】上記構成に基づくこの発明の作用は、駆動源が
正転方向から逆転方向に変更してから所定時間だけは、
分離回転体が給送方向に回転し、その後は反給送方向に
回転する。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】次に、この発明を図1〜図6に示す実施例に
基づいて説明する。図1は、本発明によるシート搬送装
置の主要部概略斜視図である。図2,図3は、本発明に
よるシート搬送装置の駆動系を示す平面断面図である。
図において、平行に配置した機体6上には、ギヤ19に
嵌合された回転軸10が、ギヤ19のスリーブ19a部
分にて機体6により回転自在に支持されている。そし
て、図4のように、この回転軸10にはピン10aが設
けられ、スリーブ19aの切欠19a′内にガタをもっ
て挿入されている。
【0018】また、この回転軸10の他端は、機体6に
固定された軸受19bを介して回転自在に支持されると
ともに、ギヤ52がバネクラッチ53を介して嵌合され
ている。このとき、ギヤ52はシートとしての原稿Pの
搬送方向(矢印A)において駆動源(後述)の動力を断
ちきり、逆方向(図1の矢印方向)において伝達するよ
うになっている。更に、ギヤ19は、機体6の側面に固
定された駆動源としてのモータ21の出力軸21aに固
定されたギヤ23と、ギヤ25の大径部25a及びギヤ
26を介して噛み合いしており、これによりモータ21
からの動力が伝達されるようになっている。
【0019】また、回転軸10には、給送ローラ(給送
回転体)5および一対のレバー11が軸支されており、
かつ、プーリ27が固定されている。回転軸10と給送
ローラ5とは一方向クラッチ(阻止手段)29を介して
連結されており、これにより給送ローラ5は原稿搬送方
向(図1)矢印において、モータ21よりの動力が伝達
されるようになっており、原稿搬送と逆方向において
は、一方向クラッチ29により駆動が断たれることにな
る。
【0020】そして、前記レバー11には、回転軸12
が前記回転軸10と概略平行な状態で回転自在に支持さ
れており、該回転軸12には助走ローラ13、プーリ3
0及び摩擦ローラ31が固定されている。また、プーリ
30と摩擦ローラ31との間、及び助走ローラ13と摩
擦ローラ31との間には、それぞれ圧縮バネ32が配設
されており、圧縮バネ32により摩擦ローラ31は前記
レバー11へ押し圧付勢されている。
【0021】更に、プーリ30と前記プーリ27とには
タイミングベルト33が張設されており、回転軸10か
ら助走ローラ13へ動力が伝達される。そして、図中左
方の摩擦ローラ31、プーリ30、助走ローラ13、及
び図中右方の摩擦ローラ31は図示しない係合部により
それぞれ係合しており、これにより、摩擦ローラ31,
プーリ30,助走ローラ13、及び摩擦ローラ31は一
体に回転するようになっている。従って、回転軸10は
図1矢印方向の回転によりレバー11を右旋させて助走
ローラ13は原稿から離反し、逆方向の回転でレバー1
1を左旋させてローラ13を原稿に当接する機構となっ
ている。
【0022】また、機体6には、回転軸10に対して所
定間隔離れた位置に回転軸40が軸受40aを介して回
転自在に支持されており、その一端に、ギヤ22がバネ
クラッチ(伝達手段)28を介して嵌合しており(図
参照)、原稿戻し方向(図1矢印B)において強い駆動
力を伝達するよう構成されている。ここで、バネクラッ
チ28の空転トルク(バネクラッチ28の緩み方向の滑
りトルク)は、原稿搬送方向Aへ分離ローラ(分離回転
体)46を回転し得るトルク以上のトルクを持つ。ギヤ
22は、ギヤ24を介してギヤ25の小径部25bと噛
み合っている。このバネクラッチ28は分離ローラ46
を原稿送り方においても回転させることができる。た
だし、ギヤ列49により軸40が原稿戻し方向に回転し
たときには負ける。
【0023】更に、回転軸40にはドラム42が固定さ
れるとともに、プーリ43、二本の支持板41が回転自
在に支持されており、ドラム42とプーリ43とはバネ
クラッチ44によって連結されている。支持板41に
は、回転軸45が前記回転軸40と概略平行に回転自在
な状態で支持されている。また、回転軸45には一対の
分離ローラ46が固定されているとともに、プーリ47
が固定されている。また、該プーリ47とプーリ43に
はタイミングベルト48が張設されており、前記バネク
ラッチ44により、原稿戻し方向Bにおいて所定の許容
値(空転トルク)を持って駆動される。分離ローラ46
はバネ(不図示)により押し上げられて、給送ローラ5
に圧接されている。
【0024】なお、回転軸40の他端側には、ギヤ49
が固定されており、ギヤ50,51を介してギヤ52と
噛み合っている。上記の給送ローラ5,助走ローラ1
3,分離ローラ46により、第一回転手段Xを構成して
いる。
【0025】従って、分離ローラ46は、モータ21の
正転方向(図2矢印)回転時において、ギヤ23,2
5,24,22、バネクラッチ28(以上が、第一の駆
動伝達系の主要構成である)を介して左回転駆動力が伝
達され、モータ21の逆転時において、ギヤ23,2
5,26,19、回転軸10、バネクラッチ53、ギヤ
52,51,50,49(以上が、第二の駆動伝達系の
主要構成である)を介して左回転駆動力が伝達され(ギ
ヤ列52,51,50,49から軸40へ伝わる力の方
がギヤ列24,22、クラッチ28から軸40へ伝わる
力の方よりも大きい。)、常時原稿戻し方向Bへ所定の
許容値(バネクラッチ44の空転トルク)を持って駆動
されるが、モータ21が正転から逆転へ方向を切り換っ
た後の一定時間において、つまり、モータ21の逆転時
の分離ローラ46への駆動力伝達の経路であるギヤ19
から回転軸10の伝達において、ギヤ19は一定の遊び
角θがあるため回転軸10へ駆動を伝達せず、その間
は、ギヤ23,25,24,22、そしてバネクラッチ
28の空転トルクによって原稿を搬送させる方向に回転
される。その後、切欠き19a'の面とピン10aが係
合すると、ギヤ19より回転軸10へ駆動力が伝わり、
ギヤ列52,51,50,49を介してバネクラッチ2
8の空転トルクを打ち破って軸40(分離ローラ46)
は原稿を戻す方向に回転される。
【0026】機体6には、給送ローラ5、分離ローラ4
6に対して、原稿搬送方向Aの下流に第二回転手段とし
ての搬送ローラ64が配設してある。その搬送ローラ6
4を固定した回転軸63には、ギヤ61が一方向クラッ
チ62を介して嵌合しており、ギヤ24と噛み合ってい
る。搬送ローラ64には、読取手段としての密着型イメ
ージセンサ−70がその読取ラインにおいて圧接してい
る。
【0027】尚、バネクラッチ53は、原稿搬送方向に
おいて駆動源の動力を断ちきり、逆方向において伝達す
るようになっている。
【0028】次に、この発明の作用を説明する。
【0029】まず、図示しない操作部からの給送指令に
より、単一のモータ21が正転(図2矢印方向)を開始
すると、図6(a)のように助走ローラ13、給送ロー
ラ5が図示矢印方向に回転し、助走ローラ13は下降す
る。また、分離ローラ46は原稿戻し方向(左回転)に
駆動されるが、バネクラッチ44の空転トルクを引きず
りながら給送ローラ5の回転に追従して破線矢印のよう
に回転する。
【0030】図6(b)において、助走ローラ13は、
積載台上の最上位の原稿Pに当接して送り出す。原稿P
が二枚以上送り出されたときには、分離ローラ46はバ
ネクラッチ44の空転トルクにより左回転して下方に位
置する原稿Pを送り戻す。
【0031】図6(c)において、給送ローラ5によっ
て給送された原稿Pは、その先端を停止中の搬送ローラ
64と密着型イメージセンサ−70との間に形成される
当接部αに突き当てる。さらに、給送ローラ5と搬送ロ
ーラ64との間に設けた原稿端検知センサ−S1 の検知
信号により、原稿Pが円弧状(ループ)にたるむまで給
送され、原稿の姿勢(特に斜行)が修正される。このと
き、分離ローラ46は原稿Pの右方向への送りに追従し
て右回転している。この際、原稿Pの紙質、環境、給送
ローラ5の給紙力等により円弧状とならずに突き当てた
ままの状態(図中点線)となる場合もある。
【0032】図6(d)において、給送終了後、単一の
モータ21が逆転を開始して、搬送ローラ64が図示矢
印方向に回転を開始して、原稿Pを密着型イメージセン
サ−70と搬送ローラ64とで挟持する。このモータ2
1が逆転開始するとき、ギヤ列23,25,24,2
2、バネクラッチ28を介して軸40を回転させる力の
方が、ギヤ列49〜52、クラッチ53、軸10のもつ
トルクよりも大きいので、分離ローラ46は図示矢印方
向に所定時間(切欠き19a′がピン10aに係合する
までの間)回転し、原稿Pの後押しをする。また、給送
ローラ5はクラッチ29の作用により駆動を断たれてい
るが、原稿Pに追従して左回転する。助走ローラ13は
駆動を断たれている。従って、原稿Pの紙質、分離ロー
ラ46の摩擦係数とその押付力の変化に関わりなく給送
ローラ5と分離ローラ46から搬送ローラ64への原稿
Pの授受が確実となり、搬送ローラ64に当接した原稿
Pが後退してしまうような搬送不良が発生することはな
い。
【0033】その後、所定時間が経過すると、軸40は
ギヤ列52,51,50,49を介して逆転しようとす
るが原稿の送りに追従して右回転する。
【0034】図6(e)において、原稿Pを密着型イメ
ージセンサ−70と搬送ローラ64とで挟持して搬送し
ながら読取を開始する。また、給送ローラ5は駆動を断
たれたままで原稿Pに追従回転する。また、分離ローラ
46も逆転しようとするが、原稿Pにより追従回転す
る。助走ローラ13は、軸10の右回転により、図示矢
印方向に回転し、原稿Pから退避(上昇)する。
【0035】図6(f)において、原稿Pの後端が給送
ローラ5と分離ローラ46を通過すると、分離ローラ4
6は矢印のように原稿を戻す方向に回転し、給送ローラ
5は分離ローラ46に追従回転する。さらに、原稿Pの
後端が搬送ローラ64と密着型イメージセンサ−70と
の間を通過してしまうと、読取を終了する。
【0036】その後、原稿の後端がセンサS1を抜けて
から所定秒時が経過した後、単一のモータ21が正転を
開始すると、図6(a)の状態に復帰して繰り返し原稿
Pの搬送,読取を行なう。
【0037】尚、駆動伝達部に設けたギヤ19に関して
は、モータ21に対して該ギヤ19の前段に同様の機能
を持たせることも可能であり、又、電磁ソレノイドを用
いて駆動を断つように構成することも容易に可能であ
る。
【0038】次に、図7,8,9に基づいて、本発明の
参考例について説明する。尚、図1〜図6における同部
材については、再度の説明は省略する。
【0039】本参考例の特徴は、バネクラッチ128の
構成を変形させたもので、分離ローラ46へは正転方向
の回転力は伝達しないようにした。
【0040】そのため、バネクラッチ128の構成は、
空転トルク(バネクラッチ28の緩み方向の滑りトル
ク)は、原稿搬送方向Aへ分離ローラ46を回転し得る
トルク以下に設定される。
【0041】その結果、ギヤ22が逆転するときはこの
回転を軸40に伝えて分離ローラ46を逆転させるが、
ギヤ22が正転するときはこの回転を軸40に伝えな
い。
【0042】従って、モータ21の正転によって分離ロ
ーラ46は逆転するが、モータ21の逆転時は、ギヤ1
9と軸10との遊びθ(図4)によって、軸10、ギヤ
列52,51,50,49は回転せず、且つ軸40はバ
ネクラッチ128の作用によって回転しないので、分離
ローラ46は一時的に停止したままである。
【0043】この構成の動きを説明したのが図8である
が、図8(a),(b),(c),(e),(f)は図
6と同じであって、(d)における動作が異なる。
【0044】図8において、本参考例における給紙動作
を説明する。
【0045】図8(a)において、給送指令により、単
一の駆動源が正転を開始し、助走ローラ13、給送ロー
ラ5が図示矢印方向に回転し、助走ローラは揺動機構に
より、図の下方へ移動する。また、分離ローラ46は原
稿戻し方向に駆動されるも、摩擦クラッチにより給送ロ
ーラ5に従動する。
【0046】図8(b)において、助走ローラ13は、
積載台上の最上位の原稿Pに当接して送り出す。原稿P
が二枚以上送り出されたときには、分離ローラ46が摩
擦クラッチにより下方の原稿Pを送り戻す。
【0047】図8(c)において、給送ローラ5に給送
された原稿Pはその原稿端を、例えば、搬送ローラ64
と密着型イメージセンサ−70との間に形成される当設
部αに突き当てられ、原稿Pの姿勢を補正する。さら
に、給送ローラ5と搬送ローラ64との間に設けた原稿
端検知センサ−S1 の検知信号により、原稿Pが円弧状
にたるむまで給送される。又、原稿Pの紙質、環境、給
送ローラの給紙力等により円弧状とならずに突き当てた
状態(図中点線)となる場合もある。
【0048】図8(d)において、給送終了後、単一の
駆動源が逆転を開始して、搬送ローラ64が図示矢印方
向に回転を開始して、原稿Pを密着型イメージセンサ−
70と搬送ローラ64とで挟持する。このとき助走ロー
ラ13、給送ローラ5及び分離ローラ46は停止してい
る。この停止時間は、ギヤ19が軸10に対して空転し
ている間だけである。
【0049】図8(e)において、原稿Pを密着型イメ
ージセンサ−70と搬送ローラ64とで挟持搬送する。
給送ローラ5は駆動を断たれていて、原稿Pにより従動
(つれ回り)する。また、ギヤ19、軸10、ギヤ列5
2,51,50,49、軸40を介して分離ローラ46
は逆転しようとする分離ローラ46も原稿Pにより従動
する。助走ローラ13は図示矢印方向に回転し、前記揺
動機構により原稿から退避する。
【0050】図8(f)において、原稿後端が給送ロー
ラ5と分離ローラ46を通過すると、分離ローラ46は
抑止を解かれて原稿戻し方向に回転し、給送ローラ5は
分離ローラ46に従動する。さらに、原稿後端が搬送ロ
ーラ64と密着型イメージセンサ−70とを通過する
と、読取を終了する。
【0051】又、単一の駆動源が正転を開始すると、図
8(a)の状態になり、繰り返し原稿の搬送、読取を行
なう。
【0052】次に、図9により他の参考例の説明をす
る。
【0053】本参考例は、搬送部に回転制御手段として
のモータM0を設けて、一時的に停止されることに特徴
がある。モータM0は共通である。
【0054】図9(a)において、第二回転手段として
の回転ローラ対205,206はモータM0 の回転にも
拘らず、クラッチを介して停止している。第一回転手段
としての回転ローラ対203,204は給送方向に回転
している。シートPにはループが形成される。
【0055】尚、このとき、ローラ205,206を反
給送方向に回転させていてもよい。図12がこのための
ギヤ列である。
【0056】図12において、クラッチ62′はクラッ
チ62とは逆方向で断続し、ギヤ61がギヤ25の右回
転で回転すれば、ギヤ61′はギヤ25の左回転で回転
する。
【0057】図9(b)において、モータM0 が逆回転
すると、第2の回転ローラ対205,206は送り方向
に回転する。第1の回転ローラ対203,204は、図
4と同じ切欠き19a′とピン10aの関係によって、
回転力は伝達されないので、原稿Pに追従して左回転す
る。
【0058】図9(c)において、更に回転すると、切
欠き19a′とピン10aが係合し、モータM0 とロー
ラ203は接続され、第1の回転ローラ対203,20
4は右回転する。このとき、シートPはすでに第1の回
転ローラ対205,206に強く挾持されているので、
搬送はスムーズに行なわれる。
【0059】次に、図10により他の参考例の説明をす
る。
【0060】本参考例は、搬送部に設けて、送り方向に
回転させることに特徴がある。モータM0は共通であ
る。
【0061】図10(a)において、第2の回転ローラ
対205,206はモータM0 の回転にも拘らず、クラ
ッチを介して停止している。第1の回転ローラ対20
3,204は給送方向に回転している。原稿Pにはルー
プが形成される。
【0062】図10(b)において、モータM0 が逆回
転すると、第2の回転ローラ対205,206は送り方
向に回転する。第1の回転ローラ対203,204は、
図4と同じ切欠き19a′とピン10aの関係によっ
て、この系からの回転力は伝達されないがローラ205
の回転がクラッチ28を介して伝えられるので左回転す
る。
【0063】図10(c)において、更に回転すると、
切欠き19a′とピン10aが係合しモータM0 とロー
ラ203は接続され、クラッチ28の回転力に打勝って
第1の回転ローラ対203,204は右回転する。この
とき、原稿Pはすでに第1の回転ローラ対205,20
6に強く挾持されているので、搬送はスムーズに行なわ
れる。
【0064】次に、図11により他の参考例の説明をす
る。
【0065】本参考例は、給紙部に設けて、別々の独立
したモータ(回転制御手段)M1,M2を備えているこ
とが特徴である。
【0066】図11(a)において、モータM2 は停止
しており第2の回転ローラ対305,306は回転しな
い。モータM1 は左回転しており、第1の回転ローラ対
の給送ローラ303は給送方向に回転する。モータM3
は左回転しており、分離ローラ304は反給送方向に回
転する。これによって、原稿Pの積載部から1枚の原稿
P1 が分離され給送されて、停止しているローラ対30
5,306に当接してループが形成される。
【0067】尚、この時、モータM2 を左回転させてロ
ーラ対305,306を反給送方向に回転させていても
よい。この逆転により原稿P1 の先端がニップ部500
に挿入され易くなり、先端がカールしている原稿でもニ
ップ部500に入り易くなる。
【0068】図11(b)において、モータM2 は左回
転を開始し、シートの給送が始まる。このとき、モータ
M3 は一定の瞬時だけ右回転し、分離ローラ304を給
送方向に回転させる。モータM1 は停止しており、給送
ローラ303はシートの給送に追従して左回転する。
【0069】図11(c)において、モータM2 は左回
転を継続する。モータM1 は停止を続ける。モータM3
は左回転し、分離ローラ304を反給送方向に回転す
る。これによって、1枚目の原稿P1 はスムーズに送ら
れ、2枚目の原稿のつれ送りは防止される。
【0070】以上、上記において、図9,図10のロー
ラ205,206、図11のローラ305,306は例
えば、複写機の感光体の上流側に配置されるレジストロ
ーラである。あるいは搬送中の途中でタイミングを図っ
たり、斜行をとる必要がある搬送ローラである。
【0071】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したもので
あるから、第一回転手段により給送したシートを第二回
転手段が確実に挟持するまで第一回転手段をシート搬送
方向へ駆動することができる。従って、シートの材質、
第一回転手段の摩擦係数とその押付力の変化に関わりな
く第一回転手段から第二回転手段へのシートの授受が確
実となり、第二回転手段に当接したシートが後退してし
まうような搬送不良が発生することがないという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図。
【図2】第1実施例の平面断面図。
【図3】第1実施例の平面断面図。
【図4】第1実施例の回転軸の駆動伝達部の斜視図。
【図5】第1実施例の駆動伝達部のバネクラッチを示す
斜視図。
【図6】(a)〜(f)は第1実施例の作動を示す説明
図。
【図7】参考例の平面断面図。
【図8】参考例の作動を示す説明図。
【図9】参考例の作動を示す説明図。
【図10】参考例の作動を示す説明図。
【図11】参考例の作動を示す説明図。
【図12】ローラの駆動のためのギア列の参考例を示す
平面断面図。
【図13】従来例の略示的正面断面図である。
【符号の説明】
5 給送ローラ(給送回転体) 46 分離ローラ(分離回転体) 64 搬送ローラ(第二回転手段) P 原稿(シート) X 第一回転手段 M0 モータ(回転制御手段) 21 モータ(駆動源) 28 バネクラッチ(伝達手段) 29 一方向クラッチ(阻止手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給送回転体と、分離回転体とを有し、シー
    トを一枚づつ分離給送する第一回転手段と、 該第一回転手段によって給送されたシートをさらに下流
    に給送する第二回転手段と、 該第一回転手段および第二回転手段を回転させる駆動源
    と、を備えたシート搬送装置において、 前記駆動源の正転時には前記分離回転体に反給送方向に
    回転させる方向の駆動を伝達し、駆動源の逆転時には分
    離回転体に給送方向に回転させ得るトルク以上の滑りト
    ルクを伝達するバネクラッチを備えた第一の駆動伝達系
    を設け、 前記駆動源の正転時に前記分離回転体には駆動を伝達せ
    ず、駆動源の逆転時には分離回転体を反給送方向に回転
    させる方向に駆動を伝達するバネクラッチと、前記駆動
    源の正転時から逆転時に変更する際に、前記分離回転体
    に反給送方向に回転させる方向の駆動の伝達を所定時間
    遅らせる機構と、を備えた第二駆動伝達系を設けたこと
    を特徴とする シート搬送装置。
  2. 【請求項2】前記駆動源の正転時には前記給送回転体を
    給送方向に回転させる方向に駆動を伝達し、かつ、駆動
    源の逆転時には該給送回転体には駆動を伝達しない駆動
    伝達系を備えることを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト搬送装置。
  3. 【請求項3】前記駆動源の正転時には前記第二回転手段
    には駆動を伝達せず、かつ、駆動源の逆転時には第二回
    転手段を給送方向に回転させる方向に駆動を伝達する駆
    動伝達系を備えることを特徴とする請求項1または2に
    記載のシート搬送装置。
JP3100397A 1991-04-05 1991-04-05 シート搬送装置 Expired - Fee Related JP2925780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3100397A JP2925780B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 シート搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3100397A JP2925780B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 シート搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0585641A JPH0585641A (ja) 1993-04-06
JP2925780B2 true JP2925780B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=14272855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3100397A Expired - Fee Related JP2925780B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 シート搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2925780B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0585641A (ja) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5085420A (en) Sheet feeding apparatus
JP2766679B2 (ja) 原稿搬送読取装置
JPH0557180B2 (ja)
JP2521303B2 (ja) 自動給紙装置
US6213458B1 (en) Document sheet feeding apparatus
JP3473163B2 (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP2925780B2 (ja) シート搬送装置
JP3804769B2 (ja) 自動原稿給紙装置
JP2733319B2 (ja) 原稿搬送読取装置
JP2002002992A (ja) シート材の供給機構
JP2009062190A (ja) 自動原稿給送装置及び画像形成装置
JPS63154541A (ja) 両面複写装置
JP3459695B2 (ja) シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置
JP4249050B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JPH0480167A (ja) 転写紙スイッチバック装置
JP2627184B2 (ja) 給紙装置
JP2841771B2 (ja) 用紙搬送装置
JP2528850B2 (ja) シ−ト材分離給送装置
JP3557798B2 (ja) 給紙装置
JPH0229067Y2 (ja)
JPH04169444A (ja) シート搬送装置
JP3807058B2 (ja) 分離給紙装置
JPH0611997Y2 (ja) 給紙装置
JPH0395042A (ja) シート搬送装置
JP2002029639A (ja) 給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990330

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees