JP3091826B2 - 多層基板のピン打ち方法 - Google Patents

多層基板のピン打ち方法

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JP3091826B2
JP3091826B2 JP07151547A JP15154795A JP3091826B2 JP 3091826 B2 JP3091826 B2 JP 3091826B2 JP 07151547 A JP07151547 A JP 07151547A JP 15154795 A JP15154795 A JP 15154795A JP 3091826 B2 JP3091826 B2 JP 3091826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層基板に基準となる
スタックピンを打ち込むピン打ち方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント基板に基準ピンを打ち込
む装置としては、基板の種類、すなわち単一層基板及び
多層基板の何れかによってそれぞれ別々の装置を使用し
ていた。なんとなれば単一層基板の場合は孔あけ下降後
ピンの打ち込みを行うが、多層基板の場合はすでに孔あ
け加工がされているのでピンの打ち込みのみを行うだけ
であるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両方の基板の
仕事を継続的に行っている工場は別々の機械を用意して
もよいが、仕事が途切れる工場では両方の装置を備える
ことは設備投資の無駄であり、またスペース的にも無駄
である。このために1台の装置で両方の仕事が処理でき
るようにすることが本発明の解決しようとする課題であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本発明に係る多層基板のピン打ち方法は、立設したフ
レームの中間部にワークテーブルを突設すると共に、こ
のワークテーブルと同一平面を形成する固定ブラケット
を設け、この固定ブラケットに上下に貫通孔を有するガ
イドブッシュを設け、このガイドブッシュの直下に孔あ
け機を設けて、そのドリルを前記ガイドブッシュに対し
て昇降自在とし、前記ガイドブッシュの直上に、ガイド
ブッシュの孔と合致する孔を有するワーク押えパットを
昇降自在に設け、このワーク押えパットの直上に、スタ
ックピン圧入用の圧入ピンを昇降自在に設け、前記ワー
ク押えパットの孔内に側方よりスタックピンを挿入でき
るパーツフィーダーおよび、このパーツフィーダーとワ
ーク押えパット間を接続するホースとを設けたピン打ち
装置を使用し、孔あけ機のドリルをガイドピンに取り換
えた後、このガイドピンをワークテーブル上に突出さ
せ、このガイドピンに多層基板の孔を嵌合して多層基板
をワークテーブル上に設定後、ワーク押えパットを下降
させて基板をクランプし、ついでガイドピンを下降させ
て基板より抜き出し、その後スタックピンをガイドブッ
シュ内に供給すると共に、圧入ピンを下降させてスタッ
クピンを基板に対して所定の深さに打ち込んだ後、圧入
ピンとワーク押えパットを上昇させることを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】上述のように本発明によれば、孔あけ機のドリ
ルをガイドピンに取り換えることで、1台のピン打ち装
置で、単一層基板と多層基板の双方のピン打ち作業がで
きるから、従来のように単一層基板用と多層基板用の2
台のピン打ち装置を設備する必要がなくなる。したがっ
て本発明によれば、設備投資が節約できると共に、ピン
打ち装置の設置スペースも減小させることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。図5のAはプリント基板の単一層基板で、この単一
層基板Aには基準ピン孔はあいていないから、基準とな
るスタックピンを打ち込むには、先ずピン孔をあけてか
らスタックピンを打ち込まなければならない。
【0007】また図6のBは多層基板で、この多層基板
Bにはピン孔1があけられている。図7はこのピン孔1
にスタックピン2が打ち込まれた状態を示すもので、図
8はその断面図である。図中3は敷板、4はプリント基
板、5は当板である。したがって単一層基板Aに対して
は、先ず孔あけしてからスタックピン2を打ち込まねば
ならず、多層基板Bに対しては、すでにあけられている
ピン孔1にスタックピン2を打ち込めばよい。
【0008】本発明は単一層基板Aと多層基板Bのいず
れに対しても、スタックピン2を打ち込める兼用の装置
を用いるもので、図1〜図4はその一実施例を示すもの
である。
【0009】本実施例においては、図1に示すように柱
状のフレーム6を立設し、このフレーム6の中間部にワ
ークテーブル7を水平に突設すると共に、このワークテ
ーブル7と同一平面を形成する固定ブラケット8を設
け、この固定ブラケット8に上下に貫通孔9aを有する
ガイドブッシュ9を設け、このガイドブッシュ9の直下
に孔あけ機10を設けて、そのドリル11を前記ガイド
ブッシュ9に対して昇降自在とする。図中12は孔あけ
機10のスピンドルホルダー、13はこのホルダー12
に対して昇降自在なスピンドル、14はこのスピンドル
13の先端に設けたコレットチャックである。
【0010】また前記ガイドブッシュ9の直上に、ガイ
ドブッシュ9の孔9aと合致する孔15aを有するワー
ク押えパット15を昇降自在に設ける。16はワーク押
えパット15を保持する基板押えホルダー、17はこの
基板押えホルダーを支持するブラケットで、このブラケ
ット17と結合したスライドユニット18を介して、フ
レーム6に設けたガイドレール19に対して昇降自在に
してある。20はこの昇降駆動用のシリンダーで、フレ
ーム6の上端に設けた台板6aに取り付けてあり、その
ピストンロッド20aがスライドユニット18と連結し
ている。
【0011】また前記ガイドブッシュ15の孔15aの
上半部15bを上方に向って円錐状に拡開し、この孔1
5bと連通する孔16aを前記基板押えホルダー16に
設け、この孔16aの直上に、スタックピン圧入用の圧
入ピン21を昇降自在に設ける。22はこの圧入用の圧
入シリンダーで、台板6aに取り付けられており、その
ピストンロッド22aの下端部に圧入ピン21が取り付
けられている。
【0012】また前記基板押えホルダー16の孔16a
内に側方よりスタックピン2を挿入できるピン供給用の
ホース接続ジョイント23を基板押えホルダー16に接
続すると共に、前記台板6a上にスタックピン2のパー
ツフィーダー24を設け、このパーツフィーダー24と
前記ホース接続ジョイント23とを合成樹脂製のホース
25により接続する。
【0013】図2はワークテーブル7上に多層基板Bを
セットする場合の位置決め装置を示すもので、この場合
基板Bは奥の端縁b1 を基準ブロック26に押し当て
ると共に、左側の側縁b2 を基準ブロック27に押し
当てることによって位置決めするようになっている。2
8は基準ブロック26に突設した摺動杆、29はそのガ
イドブロック、30はガイドブロック29に螺合したノ
ブである。
【0014】また31は基準ブロック27を突設した固
定ユニットで、32は基板Bの右側に設けた移動ユニッ
トで、基板サイズの変更の場合はこの移動ユニット32
を移動させて対応するようになっている。また図3はコ
レットチャック14にドリル11を取り付けた状態を示
しており、図4はコレットチャック14からドリル11
を外してガイドピン33を取り付けた状態を示すもので
ある。
【0015】つぎに上述のように構成したピン打ち装置
を使用して行う単一層基板のピン打ち方法を説明する。
すなわち前記したピン打ち装置のワークテーブル7上の
所定の位置に単一層基板Aを設定後、ワーク押えパット
15をシリンダー20を操作して下降させて基板Aをク
ランプし、下方より孔あけ機10のドリル11を回転さ
せながら上昇させて孔あけ加工をしてから下降させ、そ
の後パーツフィーダー24よりスタックピン2をホース
25、ホース接続ジョイント23、基板押えホルダー1
6を介してガイドブッシュ15の孔15a内に供給する
と共に、圧入ピン21をシリンダー22により下降させ
てスタックピン2を基板Aに対して所定の深さに打ち込
んだ後、圧入ピン21とワーク押えパット15を上昇さ
せる。
【0016】また上述のピン打ち装置を使用して多層基
板Bのピン打ちを行うには、前記ピン打ち装置の孔あけ
機10のドリル11を図4に示すようにガイドピン33
に取り換えた後、このガイドピン33をワークテーブル
7上に突出させ、このガイドピン33に多層基板Bの孔
1を嵌合して多層基板Bをワークテーブル7上に設定
後、ワーク押えパット15をシリンダー22により下降
させて基板Bをクランプし、ついでガイドピン33を下
降させて基板Bより抜き出し、その後スタックピン2を
ガイドブッシュ15の孔15a内に供給すると共に、圧
入ピン21をシリンダー22により下降させてスタック
ピン2を基板Bに対して所定の深さに打ち込んだ後、圧
入ピン21とワーク押えパット15を上昇させる。図9
は上述した単一層基板と多層基板に対するピン打ち方法
を示すフローチャートである。
【0017】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、1台のピ
ン打ち装置で、単一層基板と多層基板の双方のピン打ち
作業ができるから、従来のように単一層基板用と多層基
板用の2台のピン打ち装置を設備する必要がなくなる。
したがって本発明によれば、設備投資が節約できると共
に、ピン打ち装置の設置スペースも減小させることがで
きるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いるピン打ち装置を一部断面で示
す立面図である。
【図2】 図1に示すワークテーブル上面の位置決め装
置を示す平面図である。
【図3】 図1に示す孔あけ機のコレットチャックにド
リルを取り付けた状態を示す部分図である。
【図4】 図3のドリルをガイドピンに取り換えた状態
を示す部分図である。
【図5】 単一層基板の斜視図である。
【図6】 多層基板の斜視図である。
【図7】 図6の多層基板にスタックピンを打ち込んだ
状態を示す斜視図である。
【図8】 図7の多層基板の断面図である。
【図9】 本発明のピン打ち方法のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
A 単一層基板 B 多層基板 1 ピン孔 2 スタックピン 3 敷板 4 プリント基板 5 当板 6 フレーム 6a 台板 7 ワークテーブル 8 固定ブラケット 9 ガイドブッシュ 9a 貫通孔(孔) 10 孔あけ機 11 ドリル 12 スピンドルホルダー 13 スピンドル 14 コレットチャック 15 ワーク押えパット 15a 孔 15b 孔の上半部 16 基板押えホルダー 16a 孔 17 ブラケット 18 スライドユニット 19 ガイドレール 20 シリンダー 20a ピストンロッド 21 圧入ピン 22 圧入シリンダー 22a ピストンロッド 23 ホース接続ジョイント 24 パーツフィーダー 25 ホース 26,27 基準ブロック 28 摺動杆 29 ガイドブロック 30 ノブ 31 固定ユニット 32 移動ユニット 33 ガイドピン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設したフレームの中間部にワークテー
    ブルを突設すると共に、このワークテーブルと同一平面
    を形成する固定ブラケットを設け、この固定ブラケット
    に上下に貫通孔を有するガイドブッシュを設け、このガ
    イドブッシュの直下に孔あけ機を設けて、そのドリルを
    前記ガイドブッシュに対して昇降自在とし、前記ガイド
    ブッシュの直上に、ガイドブッシュの孔と合致する孔を
    有するワーク押えパットを昇降自在に設け、このワーク
    押えパットの直上に、スタックピン圧入用の圧入ピンを
    昇降自在に設け、前記ワーク押えパットの孔内に側方よ
    りスタックピンを挿入できるパーツフィーダーおよび、
    このパーツフィーダーとワーク押えパット間を接続する
    ホースとを設けたピン打ち装置を使用し、孔あけ機のド
    リルをガイドピンに取り換えた後、このガイドピンをワ
    ークテーブル上に突出させ、このガイドピンに多層基板
    の孔を嵌合して多層基板をワークテーブル上に設定後、
    ワーク押えパットを下降させて基板をクランプし、つい
    でガイドピンを下降させて基板より抜き出し、その後ス
    タックピンをガイドブッシュ内に供給すると共に、圧入
    ピンを下降させてスタックピンを基板に対して所定の深
    さに打ち込んだ後、圧入ピンとワーク押えパットを上昇
    させることを特徴とする多層基板のピン打ち方法。
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CN114311134B (zh) * 2022-02-18 2023-08-11 鹤山市泰利诺电子有限公司 用于pcb钻孔机的自动装销钉机构

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