JP3091183B2 - 液晶プロジェクタ装置 - Google Patents

液晶プロジェクタ装置

Info

Publication number
JP3091183B2
JP3091183B2 JP11052061A JP5206199A JP3091183B2 JP 3091183 B2 JP3091183 B2 JP 3091183B2 JP 11052061 A JP11052061 A JP 11052061A JP 5206199 A JP5206199 A JP 5206199A JP 3091183 B2 JP3091183 B2 JP 3091183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
axis
crystal panel
light
sapphire substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11052061A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11337919A (ja
Inventor
幹裕 梅原
英樹 萬上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26392666&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3091183(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority to JP11052061A priority Critical patent/JP3091183B2/ja
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JPH11337919A publication Critical patent/JPH11337919A/ja
Priority to NO19996516A priority patent/NO327757B1/no
Priority to EP04029277.3A priority patent/EP1533649B1/en
Priority to US09/473,387 priority patent/US6577375B1/en
Priority to EP99125972A priority patent/EP1016894A3/en
Publication of JP3091183B2 publication Critical patent/JP3091183B2/ja
Application granted granted Critical
Priority to US10/114,760 priority patent/US6642989B2/en
Priority to NO20064263A priority patent/NO342572B1/no
Priority to NO20064265A priority patent/NO342568B1/no
Priority to NO20064264A priority patent/NO342569B1/no
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、液晶パネルの画像
を投影するようにした液晶プロジェクタ装置に関し、特
に効率良い冷却構造を有して、極めて耐熱信頼性に優れ
た液晶プロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以前よりホームシアター用途を中心に使
用されてきた液晶プロジェクタ装置は、液晶パネルの高
精細化・ランプの高輝度化による映写画像の向上によ
り、パソコン映像をそのまま投影して使用するプレゼン
ツールへと発展を遂げて来た。
【0003】この液晶プロジェクタ装置は、例えば図1
に示すように構成されている。光源1は、メタルハライ
ドランプ・キセノンランプ・UHP等の高輝度ランプ光
源であり、これから投射された光は、球面反射鏡2によ
り反射され、赤外線や紫外線等をカットするフィルタ3
を透過させ、不要な赤外線・紫外線を除去する。その
後、インテグレータレンズ4、集光レンズ5を透過させ
て集光させた後、入射側偏光板6を通し、液晶パネル8
に入射する。液晶パネル8から出射させた光は、出射側
偏光板7を透過後、投影レンズ9により拡大投影され、
前方のスクリーン等に画像が映し出される。
【0004】この構造は、カラーフィルタを備えた液晶
パネル1枚を用いた単板式のものであるが、この単板式
に加え、RGB3原色の光源分解光に対応して、3枚の
液晶パネルを組み込んだ3枚式も一般的に知られてい
る。
【0005】この場合、図2に示すような、光の波長に
応じて透過・反射を行うダイクロイックミラー10、及
び光を合成する合成プリズム11、また、全反射ミラー
12が使用される。そして、ダイクロイックミラー10
によって、光源からの光を赤(R)、緑(G)、青
(B)に分解し、それぞれ個別の液晶パネル8に透過さ
せ、合成プリズム11で合成して投影するようになって
いる。
【0006】これらの液晶プロジェクタ装置の場合、そ
の液晶画像形成部に偏光板6、7を用いるために、光が
大幅に吸収されてしまうこと、また、装置の小型化を図
るため、1インチ近傍のサイズにまで面積の小型化が図
られた液晶パネル8の画像を数十インチから数百インチ
まで拡大し投影すること、などにより投影された映像の
明るさの低減が避けられない。
【0007】そこで、光源2としては高輝度のメタルハ
ライドランプ、UHPランプ、キセノンランプなどの高
出力のランプが使用されている。しかも、使用用途が、
パソコン映像をそのまま投影して使用するプレゼンツー
ルへと拡大するにつれ、更に小型化、高精細化、高輝度
化が要求が強くなり、ますます高出力のランプが選択さ
れるようになってきている。
【0008】そのため、液晶プロジェクタ装置において
は、熱による不都合が重要な課題となっている。
【0009】例えば、一般に液晶表示部を構成する偏光
板としては沃素系偏光板を用いるが、これでは耐光性・
耐熱性・耐湿熱性が十分ではないため、特に液晶プロジ
ェクタには、耐光性・耐熱性・耐湿熱性により優れる染
料系偏光板が使用されている(特開平9−22008
号、特開平9−22009号公報等参照)。
【0010】しかし、特に入射側の偏光板6の場合、光
の透過率が40%程度しかなく、大半の光を吸収し発熱
してしまい、70℃以上になると特性が維持できないと
いう問題がある。また、液晶パネル8自体も熱には弱
く、60℃以上になると特性に支障を来すという問題が
ある。そこで、液晶プロジェクタ装置では、以下に示す
ように数々の冷却方式が考案されてきた。
【0011】(1)冷却ファンを発熱部に取り付ける空
冷方式 入射側の偏光板6、液晶パネル8、出射側の偏光板7等
の発熱部、及び光源1、電源部を冷却ファンにより冷却
し、熱を帯びた空気を排気する。
【0012】(2)図1に示すように、入射側の偏光板
6を液晶パネル8から1〜5mm程度離して設置し、液
晶パネル8に偏光板6の熱が直接伝わるのを防止し、そ
の間に冷却風を流すことにより冷却効率を高める。
【0013】(3)液晶パネル8の外面に密閉空間を介
して、熱伝導率1W/m・K以上の放熱用ガラス板を設
置し、液晶パネル8の発熱に対する放熱効果を高めると
ともに、冷却風によりゴミが液晶パネル8に付着するこ
とを防止する。
【0014】(4)液冷方式 熱交換媒体として液体を封入し、冷却効率を高める(特
公平6−58474号公報参照)。
【0015】(5)ペルチェ素子等の電子冷却方式 ペルチェ素子等による電子冷却装置を取り付け、強制冷
却をする。
【0016】(6)偏光変換器を光源直後に設置する 光源1からの光を偏光板6に入射する前に、変換器によ
り偏光方向を揃え、偏光板6に吸収される光の量を減ら
す。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した各冷
却方法でも以下のような課題があった。
【0018】(1)冷却ファンによる空冷方式の場合、
騒音とゴミの付着の問題がある。十分な冷却効果を得る
ため、送風量を増やしていくとファンの高速回転、及び
大型化により騒音の問題が生じ、静かな室内でプレゼン
テーションを行ったり、ホームシアターとして使用する
場合には不適当である。
【0019】(2)のように発熱体である入射側の偏光
板6を分離独立させることで、液晶パネル8への影響を
低減し、放熱効果を高めることはできるが、やはり効果
には限界がある。また、偏光板6における偏光体の保持
板として使用している青板ガラスまたは白板ガラスも熱
伝導性が悪く、放熱効果が不十分となり、(1)の場合
と同様に、結局冷却ファンの出力アップに頼らざるを得
ず、上記のごとく騒音とゴミ付着の問題を解消すること
は出来なかった。
【0020】(3)液晶パネル8の外面に放熱用ガラス
板を設置した場合、ゴミが付着した時の焦点を外し、映
写面に影響を与えないという効果は得られるが、ガラス
板は熱伝導率が良いものでも2W/m・K以下の物しか
なく、十分な放熱効果は得られなかった。
【0021】(4)液冷式については、温度上昇に伴
い、圧力抜き、気泡発生、混入異物及び冷却媒体漏れ等
が生じ、信頼性の点で問題がある。また、液冷機構につ
いても大掛かりなものが必要となり装置全体が大きくな
ってしまうという問題がある。
【0022】(5)ペルチェ素子等の電子冷却装置を付
加した固体冷却方式の場合、液晶プロジェクタ装置全体
のコストが大幅に上昇してしまうだけなく、十分な冷却
効果を得られるには至っていない。
【0023】(6)偏光変換器を通し、今まで全て偏光
板6で吸収されていた偏光成分を偏光板6の透過偏光軸
に予め変換しておくことにより、発熱量を低減しようと
いうものであるが、やはり約20%の光は吸収され発熱
するため、液晶パネル8が小型化し、単位面積あたりの
ランプの強度が上がれば、冷却効果としては不十分であ
った。
【0024】以上のように、いずれの冷却方法でも、簡
単な構造で充分な冷却効果を得ることはできなかった。
また、発熱の問題は上述した偏光板6以外にも、さまざ
まな部位で生じている。
【0025】例えば、液晶パネル8を構成する、入射側
に位置する画素電極及びスイッチング素子を形成する透
明基板は、現状では熱伝導率が1.2W/m・K程度と
低い石英ガラスを用いて構成しているため、液晶パネル
8内に蓄積される熱を効率良く逃がすことができないと
いう問題があった。
【0026】さらに、図2に示すように光源1からの光
をRGBの3色光に分離して、各々の色に対応する画像
を表示し、合成プリズム11等を用いて合成する方式の
液晶プロジェクタ装置では、ダイクロイックミラー10
を用いて光源1からの光を分離している。このダイクロ
イックミラー10は、現状は青板ガラス又は白板ガラス
等に光源の波長を選択して透過・反射を行う膜を表面に
施して作製しているが、この部品についても、光吸収に
よる発熱を引き起こし、装置全体の温度を上昇させると
いう問題を発生させている。
【0027】また、光源1から光学系に光を入射する場
合、予め不要な発熱源となる赤外線をカットするという
ことが行われているが、通常このIRカット用のフィル
タ3についても青板ガラス又は白板ガラスが用いられて
おり、熱伝導性が低いため蓄熱してしまい、装置全体の
温度上昇の原因となっていた。
【0028】一方、光源1は単一であるため、照射面の
照度を均一にできないことから、光源強度を拡散させる
ために一般的にインテグレーターレンズ4が用いられて
いる。このインテグレーターレンズ4は、通常、パイレ
ックスガラス等の光学ガラスを型プレスして製造される
多数のレンズが、1枚のプレートに作り込まれた構造の
ものが多用されているが、更に特性を向上させたものと
して角柱側面の全反射を利用する石英ガラス等の材質の
ものが使用されている。この場合、屈折率が1.46程
度と小さいため、全反射角度が大きくなり、角柱ロッド
長を長く設定する必要があり、また、疑似光源数が少な
いという問題があった。
【0029】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、光源か
らの光をレンズ、偏光板を介して液晶パネルを通過さ
せ、投影するようにした液晶プロジェクタ装置におい
て、上記レンズ、偏光板における偏光体の保持板、液晶
パネルを構成する透明基板のうちの少なくとも一種をサ
ファイア基板で形成したことを特徴とする。
【0030】また、本発明は、光源からの光を、波長を
選択して透過・反射を行うようにしたダイクロイックミ
ラーやフィルタを通過させた後、レンズ、偏光板を介し
て液晶パネルを通過させ、投影するようにした液晶プロ
ジェクタ装置において、上記ダイクロイックミラー、フ
ィルタ、レンズ、偏光板における偏光体の保持板、液晶
パネルを構成する透明基板のうちの少なくとも一種をサ
ファイア基板で形成したことを特徴とする。
【0031】即ち、本発明は、液晶プロジェクタ装置に
おける透明板として熱伝導性の高いサファイア基板を用
いることによって、放熱性を高めるようにしたものであ
る。さらに本発明は、上記サファイア基板が、C軸方向
又はC軸方向投影線方向と透過すべき偏光透過軸との成
す角度が±2°以内であるか、又はC軸と直交する軸
(例えばM軸またはA軸)と透過すべき偏光透過軸との
成す角度が±2゜以内であるか、又はC面と透過すべき
偏光の透過方向に垂直な面との成す角度が±2°以内で
あることを特徴とする。
【0032】即ち、サファイアの結晶方位を上記のよう
にしておくことによって、偏光特性に悪影響を及ぼすこ
とを防止できるようにしたものである。
【0033】また、本発明は上記サファイア基板に金属
製放熱フィンを接合したことによって、さらに放熱性を
向上させたものである。
【0034】さらに、本発明は、上記レンズが、光源か
らの光を拡散させるロッド型のインテグレータレンズで
あり、サファイアで形成したことを特徴とする。即ち、
サファイアは屈折率が高いため、全反射角を小さくする
ことができ、光源からの光の拡散性を向上できるように
したものである。
【0035】さらに本発明は、上記サファイア基板の表
面に反射防止コートを施すことによって透過率を高めた
ことを特徴とする。
【0036】また、本発明は、上記偏光子又は液晶パネ
ルに、ショア硬度30以下の透明粘着材を10〜70μ
mの厚みで塗布してサファイア基板を貼り合わせたこと
によって、熱膨張差により発生する変形により液晶の画
像への影響を少なくし、熱伝導に不具合の出ないように
したものである。
【0037】さらに本発明は、上記液晶パネルの外面
に、0.1mm以下の空隙を隔ててサファイア基板を密
封するように取り付けたことによって、サファイアが液
晶に影響を与えず、発生した熱を微少な空隙により効率
良く伝導し冷却効果を高めたものである。
【0038】また本発明は、上記液晶パネルの外面にサ
ファイア基板を取り付け、該サファイア基板には上記液
晶パネルの有効画素領域よりも0.1mm以上大きなサ
イズの遮光枠を塗布したことにより、投影する映像が周
りからの光の散乱の影響を受けることを防止したもので
ある。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図によ
って説明する。
【0040】図1に示すように、光源1は、メタルハラ
イドランプ・キセノンランプ・UHP等の高輝度ランプ
光源であり、これから投射された光は、球面反射鏡2に
より反射され、赤外線や紫外線等をカットするフィルタ
3を透過させ、不要な赤外線・紫外線を除去する。その
後、インテグレータレンズ4、集光レンズ5を透過させ
て集光させた後、入射側偏光板6を通し、液晶パネル8
に入射する。液晶パネル8から出射させた光は、出射側
偏光板7を透過後、投影レンズ9により拡大投影され、
前方のスクリーン等に画像が映し出される。
【0041】また、この構造は、1枚の液晶パネル8を
用いた単板式のものであるが、他の実施形態としてRG
B3原色の光源分解光に対応して、3枚の液晶パネル8
を組み込んだ3枚式もある。
【0042】これは、図2に示すように、光の波長に応
じて透過・反射を行うダイクロイックミラー10、及び
光を合成する合成プリズム11、また、全反射ミラー1
2が使用される。そして、ダイクロイックミラー10に
よって、光源からの光を赤(R)、緑(G)、青(B)
に分解し、それぞれ個別の液晶パネル8に透過させ、合
成プリズム11で合成して投影するようになっている。
【0043】そして、本発明では、上記の図1、2に示
す液晶プロジェクタ装置において、ダイクロイックミラ
ー10、フィルタ3、レンズ4、偏光板6、7における
偏光体の保持板、液晶パネル8を構成する透明基板のう
ちの少なくとも一種をサファイア基板で形成したことを
特徴とする。そのため、サファイア基板は熱伝導性が高
いことから、上述した各部品での発熱を効率よく放熱す
ることができる。
【0044】まず、偏光板6、7における保持板にサフ
ァイア基板を適用した実施形態を説明する。
【0045】図3に示すように、偏光体13をサファイ
ア基板からなる保持板15の表面に、透明接着剤で接合
して偏光板6、7を構成する。なお、この時、偏光体1
3の透過偏光軸14と、保持板15を構成するサファイ
ア基板のC軸またはC軸投影線方向を示す軸またはC軸
と直交する軸(例えばM軸)16との成す角度が±2゜
好ましくは±0.5゜以内となるように、両者を接合す
る。
【0046】図5は、図3のように貼り合わせた偏光板
6、7を、液晶パネル8の前後にセットし、光を照射し
た状態を示している。この場合、入射側は、液晶パネル
8から1〜5mmの間隔を開けて設置し、出射側は、液
晶パネル8の表面に直接透明接着剤を用いて偏光体13
側を貼り合わせた。
【0047】このようにすれば、熱伝導率が42W/m
・Kと高いサファイア基板を保持板15とし、偏光体1
3と貼り合わせることにより、偏光体13を透過できな
かった光の吸収による蓄熱をサファイア基板に伝導し、
効率よく放熱させることができる。さらに、冷却ファン
を組み合わせて使用することにより極めて効率よく、偏
光板6の蓄熱を放散する事が出来る。
【0048】なお、この実施形態において、偏光体13
の透過偏光軸14と、保持板15を成すサファイア基板
のC軸又はC軸投影線又はC軸と直交する軸16との成
す角度を±2゜好ましくは±0.5゜以内に制御する理
由は、偏光体13により整えた偏光が、サファイア結晶
内の複屈折を起因とした旋光を発生させないようにする
ためである。例えば、上記範囲以上の角度となった場
合、液晶プロジェクタ装置から投影する映像に乱れ等の
影響が生じる。
【0049】また、図4に示すようにサファイア基板か
らなる保持板15の主面15aの面方位をC面±2゜好
ましくは±0.5゜以内とすることによっても、複屈折
の影響をなくし、安定した映像とすることが可能であっ
た。
【0050】なお、偏光板6における偏光体13と保持
板15の位置関係については、液晶パネル8の入射側の
偏光板6については、偏光体13を保持板15よりも液
晶パネル8側に設置し、出射側の偏光板7については、
偏光体13を保持板15よりも液晶パネル8側に設置し
た方が、液晶パネル8の表示コントラストがより向上す
る。
【0051】この理由は、液晶パネル8前後での偏光特
性を出来る限り変化させないことが重要であり、サファ
イア製の保持板15の軸方位及び面方位を精度良くセッ
トしたとしても、透過させることにより偏光特性の変化
を0とすることは困難であるからである。このような配
置とすることにより、コントラストの特性は、サファイ
アを使用しない場合と比較してほぼ同等レベルが実現可
能であった。
【0052】また、図5の実施形態では、入射側の偏光
板6を液晶パネル8から離した構造を示したが、図6に
示すように、液晶パネル8に直接偏光板6を接合した構
造を取った場合でも、熱伝導性の良いサファイアを保持
板15として使えば、十分な放熱効果が得られ、冷却状
態を保つことができる。この構造を取った場合、液晶表
示面から、冷却風にさらされるサファイア製の保持板1
5外面側との距離を大きくできるため、保持板15の表
面にゴミが付着した場合でも、焦点が合いにくく、投影
される映像の品位を劣化させることを防止することがで
きる。
【0053】また、保持板15として使用するサファイ
ア基板は、片面もしくは両面に反射防止コートを施すこ
とにより、更に透過性を高めることができる。また、そ
の反射防止コートも接着面と空気に触れる面とでコーテ
イング特性をその屈折率に合わせた設計とすることで、
さらに透過率を向上させることが可能であった。
【0054】例えば、上記サファイア基板の空気と接す
る面には屈折率がほぼ1.0に対する反射防止コートを
施すが、この場合反射防止コートの屈折率は1.33±
0.15の範囲内のものを用いればよく、例えば屈折率
1.38のMgF2 を用いる。また、他部材との接合面
には後述する透明粘着材の屈折率に合わせて、屈折率
1.38〜1.55に対する反射防止コートを施すこと
が好ましい。
【0055】また、液晶パネル8出射側の外面に取り付
けるサファイア基板には、少なくとも片面に液晶パネル
8の有効画素エリアよりも0.1mm以上大きなサイズ
となる透過率が1%未満の遮光枠を塗布することによ
り、投影する映像が周りからの散乱光によるコントラス
トの低下という問題を防止することが可能であった。こ
の遮光膜は、シルク印刷のようなものでも良く、クロム
系の蒸着膜でも構わない。
【0056】実際にサファイア基板を保持板15として
偏光板6、7を構成した場合、従来の青板ガラスまたは
白板ガラスを保持板15として使用した場合と比較し、
各々10〜15℃以上の冷却効果の改善が見られた。
【0057】次に、液晶パネル8を構成する透明基板に
サファイア基板を用いた実施形態について説明する。
【0058】液晶パネル8は、入射側に位置する画素電
極及びスイッチング素子を形成する透明基板と、出射側
に位置する対向電極を形成する透明基板との間隙に液晶
を保持する構造を取っており、これらの透明基板をサフ
ァイア基板で構成するか、またはこれらとは別に、液晶
パネル8の入射側や出射側にサファイア基板からなる透
明基板を備える。
【0059】図7に示す実施形態は、液晶パネル8の入
射側と出射側に、少なくとも0.1mm以下の空隙を開
けて、密閉するようにサファイア基板からなる透明基板
18を接合したものである。
【0060】ここで、液晶パネル8と透明基板18の間
に空隙を開けた理由を説明する。液晶プロジェクタ装置
に用いる液晶パネル8は、拡大投影して使用されるた
め、間隔を一定に保つためのビーズを液晶と共に封入す
ることは出来ず、外周部のシール槽のみで一定間隔を保
つ構造となっている。そのため、サファイアの透明基板
18を直接接触させセットした場合、温度変化による熱
膨張等により、液晶パネル8の表面を変形させ、投影映
像の品位を落とすということになるのである。
【0061】そこで、空間をあけて透明基板18を備え
ることにより、これらの変形を防ぐことができる。ま
た、液晶パネル8内の蓄熱を効率良く外周部の透明基板
18に伝導させるには、間隙を出来るだけ狭くする方が
良いことから、少なくとも0.1mm以下に間隙を保つ
ことにより、この両方の特性を満足することが確認でき
た。
【0062】この実施形態では、密閉空間構造にして透
明基板18を接合した場合の例を示したが、空間の代わ
りに柔軟性のある透明粘着材を介して接するように貼り
付けても良い。この場合の透明粘着材は、表1に示すよ
うにショア硬度30以下とすれば良い。また、その厚み
は、画像品質への影響を考慮した場合、10μm以上と
すれば問題がなく、熱の伝導による冷却性を確認した実
験を行った結果、表2に示すように70μm以下の厚み
とすれば良いことがわかった。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】また、液晶パネル8に対し、光の入射側及
び出射側の両方に透明基板18を備えた方がより高い放
熱性を示すが、いずれか片側でも高い放熱効果を得るこ
とは可能である。さらに、透明基板18を成すサファイ
ア基板の片側、または、両側に反射防止コートを施すこ
とにより、更に、透過特性を向上させることが可能であ
る。
【0066】なお、透明基板18として使用するサファ
イア基板は、透過すべき偏光の偏光軸に対して、サファ
イア基板のC軸またはC軸投影線またはC軸と直交する
軸が±2゜以内、好ましくは0.5°以内となるようセ
ットすることで、旋光等のにより投影画像の品位を劣化
させる問題を回避することができる。また、サファイア
基板の面方位をC面±2゜好ましくは±0.5゜とする
ことによっても、投影画像の品位に影響を与えることを
防止できる。
【0067】また、液晶パネル8をサファイア製の透明
基板18放熱板で覆うことにより、透明基板8にゴミが
付着しても、液晶パネル8からの距離を大きくできるた
め、焦点が外せて、映像品位に支障が出なくなる。尚、
この厚みは、1mm以上必要であることが実験により確
認できた。
【0068】さらに、加えて偏光板6、7を構成する保
持板15をサファイア基板で構成することにより、約5
℃以上の液晶パネル面温度低下効果が得られた。
【0069】次に、図8に示す実施形態は、透過型の液
晶パネル8を構成する入射側の画素電極及びスイッチン
グ素子を形成する透明基板19、及び出射側の対向電極
を形成する透明基板20をサファイア基板で形成し、液
晶パネル8を構成したものである。
【0070】この透明基板19、20を成すサファイア
基板について、いずれも透過すべき偏光の偏光軸とサフ
ァイアの結晶軸によるC軸又はC軸投影線方向又はC軸
と直交する軸との成す角度が、±2゜好ましくは±0.
5゜以内となるように構成するか、またはサファイア基
板の面方位をC面±2゜好ましくは±0.5゜以内とす
る必要がある。
【0071】この場合、液晶パネル8を構成する透明基
板19、20自体が十分な放熱特性を持つサファイアか
ら成るため、偏光板を別に備える必要がなく、上記透明
基板19、20の外面側に直接偏光体13を接合すれば
よい。このようにすれば、透明基板19、20が偏光体
13の保持板を兼用させることができ、コンパクトで低
コストの構造とすることができる。
【0072】この場合、サファイア基板の片面又は両面
に反射防止コートを施すことで尚一層透過特性を向上さ
せることが可能となるが、偏光体13を接着させる透明
粘着材が、一般的に1.4〜1.5の屈折率を示して一
部反射防止の役目も果たすため、特に反射防止コーティ
ングを施こさなくでも良好な透過特性が実現可能とな
る。さらにその屈折率に合わせた設計の反射防止コート
を施すことにより透過特性が向上する。
【0073】図8に示す構造で、冷却ファンと組み合わ
せた冷却構造を取った場合、石英基板で同構造を形成し
た場合と比較して、約15〜20℃の温度低減効果が実
現でき、光学系の光路も約5%の短縮が可能となった。
【0074】次に、図9に示す実施形態は、反射型の液
晶パネル8の反射電極及びスイッチング素子を形成する
透明基板21、及び入出射側の対向電極を形成する透明
基板22として用いたものであり、この場合も、放熱効
果を向上させることが出来る。
【0075】なお、この実施形態では、反射電極及びス
イッチング素子を形成する透明基板21に用いるサファ
イア基板は偏光の特性に影響しないため、その軸や面方
位は任意で良く、また、面の仕上げも反射面側のみ鏡面
仕上げすれば良い。そして、透明基板21の裏側に放熱
用ヒートシンク23を直接取り付けることが可能とな
る。また、入出射側の対向電極を形成する透明基板22
として使用する透明サファイア基板については、入射光
と反射された出射光の偏光方向が異なるため、偏光に対
し旋光性がないように、その主面をC面±2゜以内、好
ましくは±0.5゜以内とするのが良い。
【0076】さらに、本発明の他の実施形態について説
明する。
【0077】映像を拡大投影するプロジェクタ装置は、
一般的に高精細画像を表示する場合、透過液晶方式、反
射液晶方式、DLP方式に関わらず、図2に示すように
光源をRGBの3色光に分離して、各々の色に対応する
画像を表示し、プリズム等を用いて合成する方式を取っ
ている。
【0078】この中で、光源1の色を分離している役目
を果たしているダイクロイックミラー10をサファイア
基板で形成し、光源1の波長を選択して透過・反射を行
う膜をその表面に形成する。
【0079】このことにより、ダイクロイックミラー1
0の蓄熱を効率良く放散できるようになり、装置全体の
温度を低減することが可能となった。これらに使用する
サファイア基板についても透過後又は透過前に調整され
る偏光透過軸に対し、C軸またはC軸投影線方向または
C軸と直交する軸が±2゜好ましくは±0.5゜以内と
なるように構成するか、もしくは、サファイア基板の主
面がC面±2゜以内、好ましくは±0.5゜以内とする
のが良い。
【0080】さらに、他の実施形態として、光源1から
の不要な発熱要因となる赤外線が光学系に入射するのを
防止する赤外線カット用のフィルタ3としてサファイア
基板を用い、その表面に赤外線カット膜を生成すること
もできる。この場合、フィルタ3は光源1直後に配置さ
れ、大きな発熱となっているため、光源1用の冷却ファ
ンを用いて冷却する事により、効率良く放熱することが
可能となり、装置全体の温度低減が効果が大きくなる。
【0081】これらに使用するサファイア基板について
も透過後または透過前に調整される偏光透過軸に対し、
C軸またはC軸投影線方向またはC軸と直交する方向が
±2゜好ましくは±0.5゜以内となるように構成する
か、もしくは、サファイア基板の主面がC面±2゜以
内、好ましくは±0.5゜以内とするのが良い。
【0082】更に、上述したサファイア基板に金属製放
熱フィンを接合することもできる。例えば、図10で
は、偏光板6の保持板15として使用するサファイア基
板の外周に、Mo−Mn等のメタライズ層24を形成
し、金属製放熱フィン25をロウ付け接合した。
【0083】この場合、偏光体13に蓄熱した熱が、サ
ファイア製の保持板15に伝導し、更に効率良く熱伝導
性の良い金属製放熱フィン25へと伝導する。そして、
表面積を大きくして放熱性を上げた金属製放熱フィン2
5を冷却ファンで冷却することにより、更に冷却効果を
高くすることができる。
【0084】実験によると、サファイア単体の場合と比
較し、更に、5〜10℃の温度低減効果の向上が見られ
た。このことにより、偏光体13の特性保証温度である
70℃に対し、遙かに低い安定した稼動条件を満たすこ
とが可能である。
【0085】なお、この実施形態ではMo−Mnメタラ
イズ法を用いたが、活性金属法等を用いて作成しても同
様の効果が得られる。
【0086】また、光学系のセット位置決めに用いられ
る、一般的な樹脂枠(型)をアルミ等の高熱伝導性材料
で構成することにより、熱を更に効率良く伝えることが
出来るようになり、装置全体を放熱構造とすることがで
きるようになる。
【0087】更に、本発明の他の実施形態について説明
する。
【0088】映像を拡大投影する液晶プロジェクタ装置
において、図11に示すように、高輝度ランプの光源1
を拡散させるロッド型のインテグレータレンズ26をサ
ファイアで構成した。
【0089】サファイアは、No=1.768という高
屈折率な透明材料であるため、4角柱のインテグレータ
レンズ26を作製した場合、全反射角を小さく設定する
事が可能となり、石英等の光学ガラスで作成したインテ
グレータレンズと比較して遙かに拡散性を向上させるこ
とが可能となり、また、全体の寸法もコンパクトに設計
することが可能である。
【0090】これにより、液晶プロジェクタ装置による
映像輝度の均一化を向上させることが可能となり、ま
た、放熱性についても改善が可能である。作成するイン
テグレータレンズ26の入射面及び出射面となる角柱の
端面部は、無反射コートを施すことにより、更に透過効
率を向上させることが可能となる。
【0091】次に、本発明のサファイアの製作過程につ
いて説明する。
【0092】単結晶サファイアは、アルミナ(Al2
3 )の単結晶体であり、Al原子・O原子が配置し結晶
を形成している。また、サファイアは、図12に示すよ
うに六方晶系であり、その中心軸がC軸、これに垂直な
面がC面(0001)である。そして、C軸から放射状
にのびるA軸(a1,a2,a3)とそれに垂直な面が
A面(11−20)となる。R面は、図のように、C軸
と一定の角度(約32.383゜)を有して存在する。
尚、これらの軸及び面については、X線回折により分析
が可能である。
【0093】本発明の単結晶サファイアは、EFG法
(Edge−defined Film−fed Gr
owth法)により製造した。即ち、高純度のアルミナ
を不活性雰囲気中で溶融し、このアルミナ融液と接する
ように内部にスリットを備えたリボン状のサファイア単
結晶育成用のモリブデンダイを位置させ、アルミナ融液
を毛細管作用によりモリブデンダイ上端部までアルミナ
融液を誘導し、そこで種結晶(シード)と接触させ、次
いでシードを上方に引き上げて単結晶アルミナであるサ
ファイアの育成を行った。この基板素材を引上育成する
に当たっては、シードの主面を育成したい面方位とし、
その成長軸を引き上げ軸としてセットし、引き上げれば
良い。このように引き上げることにより、主面の面方位
を容易に狙った面方位、軸方位として精度良く育成出来
るのである。尚、単結晶サファイアの育成方法は、EF
G法に限らず、チョクラルスキー法等他の方法によって
でも良いが、今回のような角形状の結晶を得たい場合
は、円柱状の結晶形状では効率が悪いため、板状の結晶
を精度良く得られるEFG法が適している。
【0094】このようにして得られた単結晶サファイア
を、ダイヤモンドホイール等により所定の形状に研削加
工を行った後、ダイヤモンド砥粒を用いラッピング加工
を行う。
【0095】次に、粒径50nm以下のSiO2 の球状
コロイド粒子(コロイダルシリカ)を分散させた液を研
磨液として供給しながら、単結晶サファイアと研磨布を
相対的に摺動させて精密研磨(CMP)を行う。このよ
うにして研磨を行うことにより、新たに歪を生じさせず
に上記研削及びラッピング加工で生じた破壊層を除去す
ることができ、透過性に優れ、基板として用いる場合で
も良好な平滑な面が出来上がる。
【0096】次に、サファイアと現状使用されている透
明材料である石英ガラス・BK−7・フロートガラス
(青板ガラス)との特性値の比較を表3に示す。
【0097】この表3から明らかなように、サファイア
が圧倒的に熱伝導率に優れ、放熱性に優れることが解
る。また、屈折率も比して高いため、インテグレータレ
ンズとして使用する場合も高い特性を有していることが
解る。
【0098】また、高強度であるため、他の材料と比較
して薄く設計することが可能となり、全体としてコンパ
クトな光学系の設計が可能となる。さらに、耐熱性にも
優れ、液晶パネルを構成する多結晶シリコン(p−s
i)TFTの製造工程の高温プロセスに対しても、全く
問題なく使用が可能である。
【0099】
【表3】
【0100】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶プロ
ジェクタ装置における各種部品に熱伝導性の良いサファ
イアを使用することにより、放熱効果が向上し、高輝度
で小型化した液晶プロジェクタ装置を発熱による特性劣
化という問題なしに実現することが出来る。
【0101】また、サファイア結晶の軸方位、面方位を
精度良く制御する事で、偏光特性を忠実に透過し、投影
できるプロジェクタ装置が実現できる。
【0102】さらに、サファイア基板にメタライズ法に
より金属製放熱フィンを直接ロー付けする事により、更
に放熱特性を大幅に向上することが可能である。
【0103】本発明により、液晶プロジェクタ装置によ
る投影画像の大幅な高輝度化・高精細化が可能となり、
更に装置の小型化にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な透過型液晶単板式プロジェクタ装置の
概略図である。
【図2】一般的な透過型液晶3枚式プロジェクタ装置の
概略図である。
【図3】本発明の液晶プロジェクタ装置における偏光板
を示す図である。
【図4】本発明の液晶プロジェクタ装置における偏光板
を示す図である。
【図5】図3、4の偏光板を備えた液晶パネルを示す図
である。
【図6】図3、4の偏光板を備えた液晶パネルを示す図
である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図12】サファイアの結晶構造を示す図である。
【符号の説明】
1・・・光源 2・・・反射鏡 3・・・フィルタ 4・・・インテグレータレンズ 5・・・レンズ 6・・・偏光板 7・・・偏光板 8・・・液晶パネル 9・・・投影レンズ 10・・・ダイクロイックミラー 11・・・合成プリズム 12・・・全反射ミラー 13・・・偏光体 14・・・偏光軸 15・・・保持板 16・・・C軸又はC軸投影線方向 18・・・透明基板 19・・・透明基板 20・・・透明基板 21・・・透明基板 22・・・透明基板 23・・・ヒートシンク材 24・・・メタライズ層 25・・・金属製放熱フィン 26・・・インテグレータレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−95035(JP,A) 特開 平4−76523(JP,A) 特開 昭53−86593(JP,A) 特開 平2−79476(JP,A) 特開 平5−27257(JP,A) 特開 昭62−17726(JP,A) 特開 平4−113308(JP,A) 特表 平2−501095(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333 500 G02F 1/13 505

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光をレンズ、偏光板を介して液
    晶パネルを通過させ、投影するようにした液晶プロジェ
    クタ装置において、上記レンズ、偏光板における偏光子
    の保持板、液晶パネルを構成する透明基板のうちの少な
    くとも一種をサファイア基板で形成し、該サファイア基
    板は、C軸方向又はC軸投影線方向と透過すべき偏光透
    過軸との成す角度が±2°以内であるか、又はC軸と直
    交する軸と透過すべき偏光透過軸との成す角度が±2゜
    以内であるか、又はC面と透過すべき偏光の透過方向に
    垂直な面との成す角度が±2°以内であることを特徴と
    する液晶プロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】光源からの光を、波長を選択して透過・反
    射を行うようにしたダイクロイックミラーやフィルタを
    通過させた後、レンズ、偏光板を介して液晶パネルを通
    過させ、投影するようにした液晶プロジェクタ装置にお
    いて、上記ダイクロイックミラー、フィルタ、レンズ、
    偏光板における偏光子の保持板、液晶パネルを構成する
    透明基板のうちの少なくとも一種をサファイア基板で形
    成し、該サファイア基板は、C軸方向又はC軸投影線方
    向と透過すべき偏光透過軸との成す角度が±2°以内で
    あるか、又はC軸と直交する軸と透過すべき偏光透過軸
    との成す角度が±2゜以内であるか、又はC面と透過す
    べき偏光の透過方向に垂直な面との成す角度が±2°以
    内であることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】上記サファイア基板に金属製放熱フィンを
    接合したことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶プ
    ロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】上記レンズが、光源からの光を拡散させる
    ロッド型のインテグレータレンズであり、サファイアで
    形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶プ
    ロジェクタ装置。
  5. 【請求項5】上記サファイア基板の表面に反射防止コー
    トを施したことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶
    プロジェクタ装置。
  6. 【請求項6】上記偏光子又は液晶パネルに、ショア硬度
    30以下の透明粘着材を10〜70μmの厚みで塗布し
    てサファイア基板を貼り合わせたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の液晶プロジェクタ装置。
  7. 【請求項7】上記液晶パネルの外面に、0.1mm以下
    の空隙を隔ててサファイア基板を密封するように取り付
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶プロジ
    ェクタ装置。
  8. 【請求項8】上記液晶パネルの外面にサファイア基板を
    取り付け、該サファイア基板には上記液晶パネルの有効
    画素領域よりも0.1mm以上大きなサイズの遮光枠を
    塗布したことを特徴とする請求項1または2記載の液晶
    プロジェクタ装置。
JP11052061A 1998-03-27 1999-03-01 液晶プロジェクタ装置 Expired - Lifetime JP3091183B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052061A JP3091183B2 (ja) 1998-03-27 1999-03-01 液晶プロジェクタ装置
NO19996516A NO327757B1 (no) 1998-12-28 1999-12-28 LCD-anordning
EP04029277.3A EP1533649B1 (en) 1998-12-28 1999-12-28 Liquid crystal display device
US09/473,387 US6577375B1 (en) 1998-12-28 1999-12-28 Liquid crystal display device having particular sapphire substrates
EP99125972A EP1016894A3 (en) 1998-12-28 1999-12-28 Liquid crystal display device
US10/114,760 US6642989B2 (en) 1998-12-28 2002-04-01 Liquid crystal display device having particular constructed sapphire substrate
NO20064264A NO342569B1 (no) 1998-12-28 2006-09-20 LCD-anordning
NO20064263A NO342572B1 (no) 1998-12-28 2006-09-20 LCD-anordning
NO20064265A NO342568B1 (no) 1998-12-28 2006-09-20 LCD-anordning

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8214398 1998-03-27
JP10-82143 1998-03-27
JP11052061A JP3091183B2 (ja) 1998-03-27 1999-03-01 液晶プロジェクタ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000052614A Division JP3443549B2 (ja) 1998-03-27 2000-02-28 偏光板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11337919A JPH11337919A (ja) 1999-12-10
JP3091183B2 true JP3091183B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=26392666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11052061A Expired - Lifetime JP3091183B2 (ja) 1998-03-27 1999-03-01 液晶プロジェクタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3091183B2 (ja)

Families Citing this family (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3443549B2 (ja) * 1998-03-27 2003-09-02 京セラ株式会社 偏光板
JP2000089364A (ja) * 1998-09-09 2000-03-31 Seiko Epson Corp 光変調装置およびこの光変調装置を利用した投写型表示装置
NO327757B1 (no) * 1998-12-28 2009-09-14 Kyocera Corp LCD-anordning
JP3697104B2 (ja) * 1999-03-30 2005-09-21 セイコーエプソン株式会社 液晶装置及びこれを備えた投射型表示装置
JP2001042424A (ja) 1999-07-28 2001-02-16 Seiko Epson Corp 投写型表示装置
JP4356167B2 (ja) * 2000-01-20 2009-11-04 株式会社富士通ゼネラル 液晶プロジェクタ装置
JP3516628B2 (ja) * 2000-03-14 2004-04-05 シャープ株式会社 透過型液晶表示装置
JP2001272513A (ja) 2000-03-24 2001-10-05 Seiko Epson Corp 光学部品およびこれを用いたプロジェクタ
JP2001272671A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2001290120A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Sony Corp 投射型液晶表示装置
JP2002006281A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Toshiba Corp 液晶プロジェクタ
JP2002014419A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2002031782A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP4665081B2 (ja) * 2000-10-31 2011-04-06 並木精密宝石株式会社 液晶プロジェクタ用サファイヤ基板
JP4075303B2 (ja) * 2000-11-01 2008-04-16 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ
JP4462755B2 (ja) * 2000-12-15 2010-05-12 京セラ株式会社 ウエハー支持基板
JP2002244100A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Hitachi Ltd 偏光板、ライトバルブ、光学エンジン及び画像表示装置
JP2002277850A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Nikon Corp 投射型表示装置用光学装置及び投射型表示装置
JP4737234B2 (ja) * 2001-03-29 2011-07-27 セイコーエプソン株式会社 偏光子を用いた光学機器
JP2003215344A (ja) * 2001-03-29 2003-07-30 Seiko Epson Corp 偏光子、およびこの偏光子を用いた光学機器
JP3601791B2 (ja) * 2001-04-12 2004-12-15 セイコーインスツル株式会社 サファイヤ板、偏光板付きサファイヤ板及び液晶プロジェクタ装置
JP2002357800A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Sony Corp 表示デバイス検査装置
JP2003066404A (ja) 2001-08-27 2003-03-05 Sony Corp 液晶プロジェクタ
JP2003066408A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Sony Corp 液晶プロジェクター
JP2004075500A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Seiko Instruments Inc サファイア、偏光板付きサファイヤ、表示装置及びサファイアの製造方法
JP2004083316A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Namiki Precision Jewel Co Ltd 単結晶サファイア基板および単結晶サファイア基板の作製方法ならびに液晶プロジェクタ装置
JP2004163460A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Seiko Instruments Inc 液晶表示装置
JP2004245914A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Kyocera Corp 液晶プロジェクタ装置とそれに用いる透明板及び液晶表示パネル
JP2003315773A (ja) * 2003-05-19 2003-11-06 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びこれを備えた投射型表示装置
JP2005189487A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Sony Corp 液晶表示素子及び同素子を用いた液晶プロジェクタ装置
JP4407544B2 (ja) * 2005-03-11 2010-02-03 セイコーエプソン株式会社 投射型表示装置
JP4389836B2 (ja) * 2005-04-19 2009-12-24 セイコーエプソン株式会社 液晶装置及びこれを備えた投射表示装置
JP2007316564A (ja) * 2005-07-01 2007-12-06 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP4696830B2 (ja) * 2005-10-12 2011-06-08 住友金属鉱山株式会社 偏波無依存型光アイソレータ
JP2007256898A (ja) * 2006-02-24 2007-10-04 Seiko Epson Corp 光学素子及び光学素子の製造方法
JP2007226092A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Seiko Epson Corp 光学素子の製造方法及びプロジェクタの製造方法並びに光学素子及びプロジェクタ
KR20080013752A (ko) * 2006-08-08 2008-02-13 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 편광 시트 및 편광 시트 제조 방법
JP5458466B2 (ja) * 2007-01-10 2014-04-02 ソニー株式会社 液晶表示装置および投射型液晶表示装置
JP2009003232A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Sanyo Electric Co Ltd 液晶プロジェクタ
JP5199699B2 (ja) * 2008-02-29 2013-05-15 シチズンファインテックミヨタ株式会社 透過型液晶表示装置及びその製造方法
JP5150469B2 (ja) * 2008-11-28 2013-02-20 株式会社日立製作所 光学ユニットおよびそれを用いた投射型液晶表示装置
JP2010152268A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Seiko Epson Corp 液晶表示装置及びプロジェクター
JP6105293B2 (ja) * 2013-01-09 2017-03-29 旭化成株式会社 光学素子及びそれを用いた投影型映像表示装置
JP6136744B2 (ja) * 2013-08-15 2017-05-31 ソニー株式会社 光源装置、及び画像表示装置
JP6290928B2 (ja) * 2013-12-25 2018-03-07 京セラ株式会社 電子機器および電子機器用の透光性カバー基板
CN109891273B (zh) * 2016-11-02 2022-04-08 京瓷株式会社 色轮的制造方法
CN110121670B (zh) * 2016-12-28 2022-08-19 京瓷株式会社 室外用图像照射装置
WO2018159598A1 (ja) * 2017-02-28 2018-09-07 京セラ株式会社 屋外用画像照射装置およびこれを備える移動体
WO2019069937A1 (ja) * 2017-10-02 2019-04-11 京セラ株式会社 光源装置および照明装置
WO2019225759A1 (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 京セラ株式会社 光学装置
WO2020158627A1 (ja) * 2019-01-31 2020-08-06 京セラ株式会社 光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ
CN113424082B (zh) * 2019-02-13 2024-02-23 京瓷株式会社 光学部件以及使用其的图像显示装置、平视显示器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11337919A (ja) 1999-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3091183B2 (ja) 液晶プロジェクタ装置
US6642989B2 (en) Liquid crystal display device having particular constructed sapphire substrate
JP3443549B2 (ja) 偏光板
US5754260A (en) Projection type color liquid crystal optical apparatus
US5806950A (en) Compact high resolution light valve projector
WO2003019273A1 (fr) Projecteur a cristaux liquides
WO2002046834A1 (fr) Dispositif afficheur a cristaux liquides et dispositif projecteur a cristaux liquides
JP2019032506A (ja) 蛍光板、光源装置、及び投写型映像表示装置
JP2022126696A (ja) 光源装置、及び投写型映像表示装置
CN100568082C (zh) 投影机及光学部件
JPH11231277A (ja) 液晶プロジェクター
JP2004245914A (ja) 液晶プロジェクタ装置とそれに用いる透明板及び液晶表示パネル
JP3598009B2 (ja) 液晶表示装置およびこれを用いた液晶プロジェクタ表示装置
JP3434193B2 (ja) 透過型表示装置
JP3372482B2 (ja) 透過型液晶表示装置
JP3744888B2 (ja) 液晶プロジェクタ装置用液晶パネル
JP2002189252A (ja) 光学ユニット及びそれを用いた映像表示装置
JP2003075912A (ja) 液晶プロジェクターおよびその組立方法
JP2001201739A (ja) 投射型映像表示装置及び光学部品
JPH04142527A (ja) 投写型表示装置
JP2005208165A (ja) 液晶表示素子及び同素子を用いた液晶プロジェクタ装置
JP4665081B2 (ja) 液晶プロジェクタ用サファイヤ基板
JP2003131164A (ja) 映像表示素子、及びそれを用いた映像表示装置
JP3516628B2 (ja) 透過型液晶表示装置
JP2005338160A (ja) 偏光板及び液晶プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080721

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080721

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20190721

Year of fee payment: 19

EXPY Cancellation because of completion of term