JP2003315773A - 電気光学装置及びこれを備えた投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置及びこれを備えた投射型表示装置

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JP2003315773A
JP2003315773A JP2003141122A JP2003141122A JP2003315773A JP 2003315773 A JP2003315773 A JP 2003315773A JP 2003141122 A JP2003141122 A JP 2003141122A JP 2003141122 A JP2003141122 A JP 2003141122A JP 2003315773 A JP2003315773 A JP 2003315773A
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広美 ▲斎▼藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学パネルを有する電気光学装置におい
て、各部の素材や形状を変更することによって装置の小
型化、特に薄型化が可能な構造を実現し、また、装置の
放熱性を向上させることにより過熱を回避することので
きる電気光学装置を提供する。 【解決手段】 液晶パネル10と、これを収容するケー
ス体20とを備える。液晶パネル10のパネル面には透
明基板3,4が面接着されている。これらの透明基板
3,4は単結晶サファイアからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気光学装置及びこ
れを備えた投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶プロジェクタ等の投射型表
示装置に用いられる液晶パネルは、合成樹脂などで構成
されるケース体に収容された状態で投射型表示装置の箱
体内部に取り付けられる。液晶パネルには通常フレキシ
ブル配線基板が接続されており、このフレキシブル配線
基板が接続された状態でケース体に組み込まれて位置決
めされ、接着剤や保持金具などによって固定された後、
ケース体の取付孔などを投射型表示装置の内部に構成さ
れた取付部にネジ止めなどの方法によって位置決め固定
される。
【0003】上記の液晶パネルとケース体よりなる電気
光学装置としての液晶パネルモジュールは、投射型表示
装置において光源からの光を受けて所定の画像を形成す
るためのライトバルブとして用いられる。液晶パネルモ
ジュールによって形成された画像は投射型表示装置の投
射光学系によって拡大されてスクリーンなどに投影され
る。
【0004】図7には従来の液晶パネルモジュールの分
解斜視図を、図8には、従来の液晶パネルモジュールの
概略の断面構造を模式的に示す。この液晶パネルモジュ
ールは、ガラスなどからなる素子基板11と対向基板1
2とがシール材14を介して所定間隔を空けて貼り合わ
せられ、両基板間に液晶10aを注入した液晶パネル1
0と、液晶パネル10を収容する黒色などの遮光性を有
する合成樹脂などからなるケース体20とを有する。
【0005】液晶パネル10においては、素子基板11
の内面上に公知のTFT(薄膜トランジスタ)素子など
のアクティブ素子、ITO(Indium Tin Oxide)などの
透明導電体からなる画素電極、配線、配向膜などが形成
され、また、対向基板12の内面上には公知の対向電
極、配向膜などが形成され、これらによってアクティブ
マトリクス型の液晶パネル構造が構成されている。ま
た、対向基板12の内面上においては、対向基板12の
外周部に液晶パネル10の光透過領域(有効表示領域)
を規定する額縁としての遮光層12aが形成されてい
る。
【0006】投射型表示装置内において液晶パネルモジ
ュールには光が照射され、この光を液晶パネルの有効表
示領域内に構成された多数の画素のそれぞれにおいて透
過又は遮断することによって所定の画像が形成される。
各画素は画素電極と対向電極の電位差によって印加され
る電界により制御される。このとき、液晶パネル10の
素子基板11又は対向基板12の外面上に傷が存在した
り、塵埃が付着していたりすると、傷や塵埃によって画
像が乱され、投射画像の画質が悪化するという問題点が
ある。特に液晶パネル10によって形成される画像は拡
大投影されるため、上記の傷や塵埃の影響はきわめて大
きい。
【0007】上記問題点を解消するために、従来、液晶
パネル10の素子基板11、対向基板12の外面上に透
明基板1、2を接着する方法が開発されている。これら
の透明基板1、2は図示しない透明接着剤によって素子
基板11及び対向基板12に接着される。透明接着剤
は、素子基板11及び対向基板12と、透明基板1、2
との双方に対してほぼ屈折率が略等しい材料、例えば、
硬化後において透明なシリコン系接着剤やアクリル系接
着剤を用いることが望ましい。このように素子基板1
1、対向基板12の外面上に透明接着剤を介して透明基
板1、2を接着することによって、素子基板11や対向
基板12の外面上に傷が存在しても画質に影響せず、ま
た、素子基板11や対向基板12の外面上に塵埃が付着
することを防止できる。透明基板1、2の外面上に傷が
形成されたり、塵埃が付着したりする可能性はあるが、
通常、光源から照射される光の焦点は液晶パネル10内
に位置するように設定されているので、デフォーカス効
果によって画質には影響しにくい。
【0008】ケース体20は表裏を貫通し、液晶パネル
10を収容するように形成された孔部20aを備え、こ
の孔部20aは、収容された液晶パネル10の表裏両側
に開口部20b,20cを備えている。開口部20cの
開口縁には内側に張り出した張出縁部21が形成され、
孔部20a内に収容された透明基板2の外面に係合する
ように構成されている。また、開口部20bには、ケー
ス体20の外面部に形成された係合突起23に係止され
た保持枠24が取り付けられ、孔部20a内に収容され
た透明基板1の外面を保持するようになっている。孔部
20aの中程には、素子基板11の外形が対向基板12
の外形よりも外側に張り出している液晶パネル10の形
状に対応して、段差部22が形成されている。
【0009】液晶パネルモジュールを組み立てる際に
は、液晶パネル10に対して表裏に透明基板1、2を接
着してパネル組立体を構成した後、素子基板11の張出
部分やケース体20の内部などにシリコンゴムなどを主
成分とする接着剤を塗布し、ケース体20の開口部20
bから液晶パネル10及び透明基板1、2からなるパネ
ル組立体をケース体20内に導入する。このとき、パネ
ル組立体は、パネル組立体がケース体に導入される方向
(この例では液晶パネルの厚み方向に相当する。)に対
しては透明基板2の外面と張出縁部21との当接によっ
て位置決めされ、液晶パネル10のパネル面方向には対
向基板12の端部と孔部20aの内面との当接によって
位置決めされる。最後に、保持枠24を係合突起23に
はめ込むことによって開口部20bからパネル組立体が
脱出しないように保持し、上記接着剤を硬化させて一体
化させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
液晶パネルモジュールを備えた投射型表示装置において
装置を小型化するために、液晶パネルモジュールの小型
化を図る必要がある。しかし、上記のように、防塵対策
或いは画質向上のために液晶パネル10のパネル面に透
明基板1、2を面接着すると液晶パネルモジュールが厚
くなり、上記の小型化に反する結果となる。したがっ
て、表示装置の画質向上と液晶パネルモジュールの小型
化、特にその薄型化とを両立させることが困難であると
いう問題点がある。
【0011】また、投射型表示装置において、液晶パネ
ルモジュールには光源から強い光が照射されるために過
熱しやすく、液晶の温度上昇による動作不良を防止する
ためには液晶パネルモジュールを効率的に冷却する必要
がある。しかし、上記のように透明基板1、2を接着す
ると液晶パネル10の放熱性が悪化するため、強制冷却
のための冷却ファンの送風量を大きくする必要があり、
消費電力を低減し、稼働時の騒音を低減することが難し
いという問題点もあった。
【0012】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、電気光学パネルを有する電気光学
装置において、各部の素材や形状を変更することによっ
て装置の小型化、特に薄型化が可能な構造を実現し、ま
た、装置の放熱性を向上させることにより液晶パネルの
過熱を回避することのできる電気光学装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電気光学装置は、電気光学パネルと、前記電
気光学パネルを収容する収容部と、前記収容部に収容さ
れた前記電気光学パネルの少なくとも表示面に対応する
開口部を備えたケース体とを有する電気光学装置におい
て、前記電気光学パネルの表裏少なくともいずれか一方
のパネル面上に透明基板が面接着されてなり、前記透明
基板の少なくとも一部が単結晶サファイアで構成されて
いることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、透明基板を電気光学パネ
ルのパネル面上に面接着し、この透明基板の少なくとも
一部を熱伝導率が各種ガラスなどの20〜30倍以上と
きわめて高い単結晶サファイアで構成することにより、
透明基板の熱伝導率の向上によって電気光学パネルの放
熱性が向上するとともに電気光学パネルのパネル面内の
温度分布が緩和されるので、過熱や温度分布による画質
の劣化を低減することができ、また、冷却手段の増強に
よるエネルギー消費や騒音などの増大を抑制することが
できる。また、単結晶サファイアの硬度は各種ガラスな
どと比較するとビッカース硬度で2〜4倍と高いので、
透明基板の外面側部分の硬度を高めることができる。従
って、透明基板の表面に傷が形成されたり、透明基板に
欠けや割れが発生したりすることを防止できる。さら
に、単結晶サファイアはガラスなどに較べて屈折率が高
いため、透明基板を薄く形成してもそのデフォーカス効
果を得ることができる。なお、この発明においては、透
明基板を硬化後に透明な接着剤によって面接着すること
が好ましい。
【0015】本発明において前記透明基板は単結晶サフ
ァイア基板であることが好ましい。
【0016】この発明によれば、透明基板が単結晶サフ
ァイア基板であることにより、電気光学パネルの放熱性
をさらに向上させることができるとともに面内温度分布
をさらに低減できる。また、単結晶サファイア基板は硬
度が高いために欠けや割れを防止しつつ薄く形成するこ
とができるため、電気光学装置の更なる薄型化を図るこ
とが可能になる。
【0017】また、前記透明基板は単結晶サファイアか
らなる層と単結晶サファイアとは異なる層との積層構造
を有することが好ましい。
【0018】この発明によれば、透明基板として、高価
且つ製造困難な単結晶サファイアを透明層によって支持
した積層構造を用いることによって、単結晶サファイア
をさらに薄く形成することができるから、製造コストを
さらに低減することができる。なお、この発明において
は、単結晶サファイアと透明層とを硬化後に透明な接着
剤によって貼り合わせることが望ましい。
【0019】上記各発明において、前記ケース体の内側
に前記透明基板を収容されるとともに、前記透明基板の
外面は、前記ケース体の側面よりも突出していることが
好ましい。
【0020】この発明によれば、ケース体の厚さを電気
光学パネルと透明基板とからなるパネル組立体の厚さ以
下に薄く形成することができるので、電気光学装置全体
をさらに薄型化することができる。また、透明基板の外
面がケース体の側面よりも外側へ突出している場合で
も、透明基板の少なくとも外側部分は単結晶サファイア
で構成されていれば、従来のガラス基板のような欠けや
割れが発生しにくい。
【0021】次に、別の発明に係る電気光学装置として
は、電気光学パネルと、該電気光学パネルを収容する収
容部と前記収容部に収容された前記電気光学パネルの少
なくとも表示面に対応する開口部を備えたケース体とを
有する電気光学装置において、前記電気光学パネルの表
裏少なくともいずれか一方のパネル面上に透明基板が面
接着されてなり、前記ケース体の内側に前記透明基板が
収容されるとともに、前記透明基板の外面は、前記ケー
ス体の側面よりも突出していることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、ケース体の厚さを電気
光学パネルと透明基板とからなるパネル組立体の厚さ以
下に薄く形成することができるので、電気光学装置全体
を薄型化することができる。
【0023】また、前記ケース体の側面よりも前記透明
基板が突出することにより形成される段差部を遮光性物
質により覆うことが好ましい。
【0024】この発明によれば、遮光性物質が透明基板
の角部を保護するとともに、段差部から電気光学パネル
内への光の侵入を防ぐことが可能となる。
【0025】また、前記電気光学パネルと前記透明基板
とが対向する面の一方側の外周に遮光膜が配置されてな
り、前記遮光膜は、前記遮光性物質と重なるように配置
されてなることが好ましい。
【0026】この構成によれば、遮光膜と遮光性物質が
重なるように配置されていれば、電気光学パネルへの光
の侵入をさらに防ぐことができ、光漏れによる電気光学
パネルのコントラストの低下、誤動作を防ぐことができ
る。
【0027】上記各発明において、前記収容部には、前
記電気光学パネルを厚み方向に位置決めするための位置
決め部が設けられていることが好ましい。
【0028】この発明によれば、ケース体の収容部内に
前記電気光学パネルを厚み方向に位置決めするための位
置決め部が設けられているため、従来のように透明基板
を厚み方向に位置決めするための上記張出縁部21を設
ける必要がなくなり、ケース体の端部を上述のように液
晶パネル側に形成しても、液晶パネルを確実に位置決め
することができる。
【0029】上記各発明において、前記ケース体の内面
と、前記電気光学パネルと前記透明基板の接合面の周縁
部との間に空間が設けられていることが望ましい。
【0030】この発明によれば、ケース体の内面と接合
面の周縁部との間に空間が設けられていることにより、
電気光学パネルと透明基板とが接着剤により面接着され
る場合、接合面から接着剤があふれ出しても空間内に収
容することができるので、ケース体の外部に接着剤が漏
れ出さないように構成できる。
【0031】ここで、前記電気光学パネルの周縁部と前
記透明基板の周縁部との間に段差が形成されていること
が望ましい。
【0032】この発明によれば、電気光学パネルの周縁
部と透明基板の周縁部との間に段差が形成されているこ
とにより、接合面からあふれ出した接着剤を接着剤の表
面張力や濡れ性度合などによって当該段差の部分に保持
することができるので、ケース内においても接着剤の広
がりを低減することができる。
【0033】さらに別の発明に係る電気光学装置として
は、電気光学パネルと、該電気光学パネルの表裏いずれ
か一方のパネル面上に透明基板が面接着されてなり、該
透明基板に装置設置用の取付固定構造が形成されている
ことを特徴とする。
【0034】この発明によれば、透明基板自体に取付固
定構造が形成されているため、ケース体を別途設ける必
要がなくなり、電気光学パネルと透明基板とからなるパ
ネル組立体自体の厚さを電気光学装置の厚さとすること
もできるので、電気光学装置の薄型化を図ることができ
る。
【0035】この発明において、前記透明基板の少なく
とも外面側が単結晶サファイアで構成されていることが
好ましい。
【0036】この発明によれば、透明基板の少なくとも
外面側が単結晶サファイアで構成されていることによ
り、透明基板の外面の硬度を向上させることができ。従
って、透明基板の外面に傷が付きにくくなり、また、透
明基板自体の機械的強度も向上できるので、割れや欠け
を防止することができる。さらに、透明基板の強度向上
によって透明基板を薄型化することができるので、電気
光学装置をさらに薄く形成することも可能になる。その
上、単結晶サファイアはガラスなどに較べて屈折率が高
いため、透明基板を薄く形成してもそのデフォーカス効
果を得ることができる。
【0037】上記発明において、前記取付固定構造は貫
通孔であることが好ましい。
【0038】取付固定構造を貫通孔とすることによって
加工が容易になるとともに、電気光学装置の装置設置時
に確実に取付固定することができる。
【0039】また上記発明において、前記電気光学パネ
ルは、一対の基板間に電気光学物質が挟持されてなり、
前記一対の基板の少なくとも一方の基板は単結晶サファ
イアからなると良い。
【0040】このような構成によれば、透明基板に加え
て、電気光学パネルを構成する一対の基板の少なくとも
一方の基板は単結晶サファイアからなるため、透明基板
と一対のパネルの少なくとも一方の基板の熱伝導率の向
上によって、電気光学装置の放熱性が向上するととも
に、電気光学装置のパネル面内の温度分布が緩和される
ので、過熱や温度分布による画質の劣化を低減すること
ができる。
【0041】また、上記各発明の電気光学装置を画像形
成手段として投射型表示装置に用いることが可能であ
る。上記の電気光学装置を投射型表示装置の画質形成手
段として用いることにより、投影画像の画質向上、装置
の小型化、及び、強制冷却手段の容量を低減することに
よる消費電力や騒音の低減などを図ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る電気光学装
置及びこれを備えた投射型表示装置の実施形態について
詳細に説明する。以下に示す各実施形態は電気光学パネ
ルとして図8に示す従来構造と同様の液晶パネル10を
有し、その構造は基本的に従来構造と同一である。ただ
し、本発明は液晶パネルに限らず、EL(エレクトロル
ミネッセンス)パネル、有機ELパネルなどの各種電気
光学パネルに用いることができるものである。
【0043】[第1実施形態]図1は本発明に係る電気
光学装置の第1実施形態である液晶パネルモジュールの
概略構造を示す概略断面図である。この実施形態におい
ては、上記従来と同構造の液晶パネル10と、上記従来
とほぼ同構造のケース体20とを備えているので、同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0044】この実施形態では、従来のガラス製の透明
基板1、2の代わりに、単結晶サファイアからなる透明
基板3、4を用いている。単結晶サファイアはガラス、
特に強度の高い石英ガラス(ビッカース硬度900)に
較べてもきわめて硬度が高い(ビッカース硬度230
0)。このため、透明基板3、4を従来よりも薄く形成
しても製造工程中に流動させることが可能であり、破損
の危険性も低減できる。例えば、縦200mm、横30
0mm程度の板状体の場合、0.2mm程度の板厚に形
成することができ、これを製造工程中に取り扱うことも
容易である。硬度が高いことによって製造工程中や製造
後において透明基板3、4に欠けや割れが発生しにくい
ため、取り扱い性も良好で、耐衝撃性も向上する。さら
に、硬度が高いことによって、透明基板3、4を薄く形
成することによりケース体20自体も薄く形成でき、液
晶パネルモジュール全体を薄く構成することが可能にな
る。ここで、透明基板3、4を従来より薄くすることに
よって単結晶サファイアの使用量も低減できるので、製
造コストの増大を抑制することができる。
【0045】また、上述のように透明基板3、4の硬度
が高いことにより、透明基板3、4の外面上に傷が付き
にくいため、この傷による画質の悪化を回避できる。透
明基板3、4の外面上の傷は本来上記のデフォーカス効
果によって画質には影響しにくいが、それでも傷がない
方が画質向上のためには有利である。さらにその上、単
結晶サファイアは、各種ガラス(屈折率は1.4〜1.
5程度)に較べて高い屈折率(n=1.768、n
=1.760)を有するため、透明基板3、4が薄くて
も上述のデフォーカス効果を充分に発揮することができ
る。すなわち、透明基板が従来と同じ厚さであればデフ
ォーカス効果を高めることができ、また、従来と同様の
デフォーカス効果を得ることができればよいのであれ
ば、従来よりも透明基板の厚さを薄くすることができ
る。
【0046】さらに、単結晶サファイアは熱伝導率も石
英ガラス(1.2W/m・K)に較べて著しく高い(4
2.0W/m・K)。このため、ケース体20の開口部
20b、20cに対応した透明基板3、4に単結晶サフ
ァイアを用いることによって、液晶パネル10の放熱性
が向上し、液晶パネル10の過熱を防止することができ
る。したがって、後述する投射型表示装置の液晶パネル
モジュールにより構成された液晶ライトバルブを強制冷
却するための冷却ファンの送風量を低減することがで
き、騒音や電力消費量の低減を図ることができる。さら
に、放熱性の向上により液晶パネル10のパネル内の面
内の温度分布を低減することができるので、この点から
も画質の向上を図ることができる。
【0047】本実施形態による液晶パネルモジュールを
後述する図6に示す投射型表示装置にライトバルブとし
て設置し、実際に動作させたところ、温度上昇率を従来
に較べて10〜15%低減することができた。また、パ
ネル面内の温度分布は従来の1/4〜1/5に低減する
ことができた。
【0048】本実施形態では、透明基板3、4の全てを
単結晶サファイアにより構成しているが、例えば通常の
各種ガラスの表面上に単結晶サファイアの薄板を貼り合
わせて用いることも可能である。この場合、単結晶サフ
ァイアは透明基板3、4の外面側に配置することが放熱
効果や破損防止の観点から好ましい。このようにすると
単結晶サファイアの使用量をさらに低減できるので、製
造コストの低減に効果がある。
【0049】透明基板3、4はベルヌーイ法やEFG法
(Edge−defined Film−fed Gr
owth Method)その他の引き上げ法などによ
って形成された単結晶サファイアを必要形状に切断、切
削した後に研磨加工を行うことによって形成される。透
明基板3、4の板面は機械化学研磨(ポリッシング)に
よって鏡面状態に加工される。厚さは機械的強度と素材
コストを勘案して決定され、50〜1000μmの範囲
内であることが好ましい。また、透明基板3、4として
は、単結晶サファイアのR面を板面とするように加工さ
れたものであることが、製造加工が容易になり、且つ充
分な硬度と接合特性を有する点で望ましい。さらに、本
実施形態では、対向基板12と対向する透明基板4の一
方の面の外周に遮光膜4aを設けてもよい。そして、遮
光膜4aと対向基板12の液晶層側に設けた遮光層12
aを平面的にみて重ねるように配置すれば、周辺から液
晶層への光漏れを防ぐことができる。
【0050】[第2実施形態]図2は本発明に係る電気
光学装置の第2実施形態である液晶パネルモジュールの
概略構造を示す模式的な概略断面図である。本実施形態
は、第1実施形態と同様な構成を有し、共通する部分に
ついてはその説明を省略する。本実施形態では、遮光性
を有する黒色の合成樹脂を素材として一体成型されたケ
ース体30は平面矩形の枠状に形成されている。ケース
体30において表裏を貫通するように形成された平面矩
形状の孔部30aは、素子基板11及び対向基板12を
貼り合わせて形成された液晶パネル10を孔部30aの
厚さ方向のほぼ中央位置に収容し、素子基板11側の開
口部30bと、対向基板12側の開口部30cとを備え
ている。
【0051】本実施形態において、以下の説明の都合
上、孔部30aによって構成される仮想的な空間部分で
あって、孔部30aの電気光学パネルの厚み方向のほぼ
中央の部分を収容部30Aとし、収容部30Aに隣接し
開口部30b側に設けられた側面部分を外側収容部30
Bとし、収容部30Aに隣接し開口部30c側に設けら
れた側面部分を外側収容部30Cとする。
【0052】ケース体30の収容部30Aには液晶パネ
ル10が収容され、その対向基板12の端面部に収容部
30A内に設けられた内面部31が当接し、液晶パネル
10をパネル面方向(パネル面と平行な方向)に位置決
めしている。また、収容部30Aには上記内面部31に
隣接し、パネル面方向に平行に形成された段差面32が
設けられている。この段差面32は素子基板11が対向
基板12よりも外側に張り出した部分である張出部11
aの内面に当接し、液晶パネル10を厚み方向に位置決
めしている。
【0053】なお、張出部11aの内面上に配線や端子
などが形成されている場合には、それらを硬質の保護膜
(オーバーコート膜など)で被覆し、この保護膜に段差
面32が当接するように構成してもよい。また、張出部
11a上に集積回路などの電子部品が実装されたCOG
構造を備えている場合、段差面32は電子部品を回避す
るように構成されていること、例えば液晶パネル10の
4つの角部のうち3つ以上の角部においてのみ当接する
ように部分的に段差面32が形成されていることが望ま
しい。
【0054】収容部30Aの開口部30b側に形成され
た外側収容部30Bには、上記段差面32と対向する段
差面33が形成され、この段差面33のさらに外側(開
口部30b)側に、電気光学パネルの厚み方向に平行で
平坦な内面部35が形成されている。また、この内面部
35の外端が上記開口部30bの開口縁部となってい
る。すなわち、開口部30bの開口形状がほぼ維持され
た状態でケース体30の内部に突出した突出部35が形
成され、或いは、外側収容部30Bは全体に亘って開口
部30bの開口形状とほぼ同じ平面形状を備えている。
【0055】相互に対向する段差面32と段差面33の
間隔は素子基板11の厚さよりもやや大きく形成されて
いるため、段差面33の形成位置は素子基板11と透明
基板1の接合部よりもやや開口部30b側にずれてい
る。
【0056】また、収容部30Aの開口部30c側に形
成された外側収容部30Cには、上記段差面32に対し
て内面部31を挟んで背反する段差面34が形成され、
この段差面34のさらに外側(開口部30c側)に、電
気光学パネルの厚み方向に平行で平坦な内面部36が形
成されている。また、この内面部36の外端が開口部3
0cの開口縁部となっている。すなわち、開口部30c
の開口形状がほぼ維持された状態でケース体30の内部
に引き込まれるように内面部36が形成され、或いは、
外側収容部30Cは全体に亘って開口部30cの開口形
状とほぼ同じ平面形状を備えている。
【0057】ここで、ケース体30の電気液晶パネルの
厚み方向の端部、すなわち、本実施形態においては透明
基板1の外面は、ケース体の30の開口部30bの開口
縁部よりも突出するように配置されている。同様に、も
う一方の厚み方向の端部、すなわち、本実施形態におい
ては透明基板2の外面は、ケース体30の開口部30c
の開口縁部よりも突出するように配置されている。この
ため、ケース体30の厚さは従来のものよりも薄く形成
することができ、液晶パネルモジュール全体の厚さはケ
ース体30によって決定されるのではなく、液晶パネル
10と透明基板1、2からなるパネル組立体の厚さによ
って決定される。
【0058】ケース体30において、相互に背反姿勢と
なる段差面32と段差面34の間隔は、対向基板12の
厚さとパネルギャップ(素子基板11と対向基板12と
の間隔)の和よりもやや小さく形成されているため、段
差面34の形成位置は対向基板12と透明基板2の接合
部よりもやや開口部30b側にずれている。
【0059】このように、段差面33及び段差面34
は、それぞれ素子基板11と透明基板1の接合部及び対
向基板12と透明基板2の接合部よりもずれているた
め、素子基板11と透明基板1の接合面の周縁部とケー
ス体30の間及び対向基板12と透明基板2の接合面の
周縁部とケース体30の間に隙間(空間)が形成され
る。これらの隙間は、素子基板11と透明基板1、及
び、対向基板12と透明基板2を透明接着剤によって接
着したとき、外側にあふれ出た透明接着剤を収容する空
間となるため、透明接着剤がケース体30の外側へあふ
れ出ることを防止したり、或いは、ケース体30の外側
への透明接着剤のあふれ量を低減したりすることができ
る。
【0060】また、収容部30Aと外側収容部30Bと
の間にはそれぞれ段差面33,34が形成されているた
め、素子基板11の端部と透明基板1の端部とがパネル
面方向にずれ、また、対向基板12の端部と透明基板2
の端部とがパネル面方向にずれるように構成することが
可能になる。このため、素子基板11の端部と透明基板
1の端部との間、若しくは、対向基板12の端部と透明
基板2の端部との間に段差が形成されることとなり、こ
の段差によって、素子基板11と透明基板1の接合部若
しくは対向基板12と透明基板2の接合部から透明接着
剤があふれ出てきても、あふれ量が少なければ、基板材
質との間の透明接着剤の濡れ性や表面張力により、あふ
れ出た透明接着剤は当該段差に溜まり、ケース体の内側
に接触することもなくなるから、ケース体から外部へと
透明接着剤が漏れ出ることを防止できる。もちろん、透
明接着剤のあふれ量が多ければ上記段差にとどまること
はできない。しかし、この場合でも、ケース体の段差部
33,34によってパネル組立体とケース体内面との間
に間隙が形成されているので、この間隙によって透明接
着剤をケース体の外部へと漏れ出ないように構成でき
る。
【0061】また、このケース体30においては、透明
基板1,2をそれぞれ開口部30b,30cから外側収
容部30B,30C内に導入可能に構成されている。具
体的には、開口部30b,30cの内側には液晶パネル
の厚み方向に平行に平坦な内面部35,36が形成され
ているから、開口部30b,30cから導入可能な形状
及び大きさの透明基板1,2であれば、そのまま液晶パ
ネル10に接着することができる。このとき、上述のよ
うに、透明基板1、2の外面はケース体30の液晶パネ
ルの側面よりも突出するように構成されているので、透
明基板1、2を容易に取り扱うことができる。
【0062】なお、本実施形態において、透明基板1、
2の少なくとも一方が液晶パネル10に面接着されてい
ればよく、透明基板1、2のうちの一方のみが面接着さ
れている場合にはケース体30をさらに薄型化すること
ができる。
【0063】この実施形態においては、図示のように開
口部30bと開口部30cとを同じ形状及び大きさに形
成し、透明基板1と2を同じ形状及び大きさのガラス板
などによって構成できるようになっている。したがっ
て、透明基板を取り扱う工程管理が容易になり、コスト
も低減できる。
【0064】ケース体30に対して液晶パネル10は内
面部31及び段差面32によってパネル面方向及び厚さ
方向に位置決めされるので、さらに液晶パネル10とケ
ース体30とを例えば段差面32と33の間の溝部に配
置した接着剤などによって固定すれば、ケース体30に
対して液晶パネル10は位置決めされた状態で固定され
る。ただし、上記接着剤として、例えばシリコンRTV
などのゴム系接着剤などの硬化後も弾性を有する接着剤
を用いてもよく、この場合には、ある程度柔軟にケース
体30に付着された固定状態となる。
【0065】上記のように液晶パネル10をケース体3
0に固定し、透明基板1、2を開口部30b、30cか
ら導入して液晶パネル10に接着することによって、液
晶パネル10と透明基板1、2とからなるパネル組立体
も全体としてケース体30に固定された状態となる。図
8に示す従来の支持体20では、液晶パネル10を含む
パネル組立体の厚さ方向の位置決めを開口部20cの開
口縁部に形成された張出縁部21によって行っていたた
め、ケース体20はパネル組立体の厚さよりも必然的に
厚くなってしまっていたが、本実施形態では、位置決め
を収容部30Aの内部に形成された段差面32によって
行っているため、従来のように透明基板の外面を係止す
る張出縁部21を形成する必要がなく、その結果、上述
のようにケース体30を薄く形成することができる。ま
た、同様の理由によって、透明基板2の外側に形成され
る張出縁部21を含む部分を形成する必要がなくなり、
しかも、開口部30cの開口面積を増大させることがで
きるため、放熱性を向上させることができる。
【0066】透明基板1、2には、その外周部に遮光層
1a、4aを形成することが好ましい。この遮光層1
a、4aは素子基板10と対向基板10の外面に形成し
てもよい。遮光層1a、4aは透明基板1、2にアルミ
ニウムなどを蒸着したり、黒色などの着色層を印刷した
りすることにより形成できる。遮光層1a、4aは透明
基板1、2のそれぞれの内面(液晶パネル10に対向す
る側の表面)上に形成することが迷光を遮断することが
できる点でより好ましい。これらの遮光層1a、4aは
通常、液晶パネル10の内部に形成された遮光層12a
と平面的に重なる位置に内縁部が来るように構成され
ば、液晶パネルへの光漏れを抑えることができる。
【0067】透明基板1、2が貼り合わされた液晶パネ
ル10とケース体30との間の遮光をより完全に行うに
は、図示のように透明基板1、2の周縁部とケース体3
0における開口部30b,30cの開口縁部との間に黒
色樹脂などの遮光物質5を塗布し、硬化させることがよ
り好ましい。この場合、遮光物質5はケース体30の開
口部30b、30cより外側に突出した透明基板1、2
の角部を保護する保護物質としても機能する。パネル組
立体とケース体30との間の遮光が不要である場合に
は、上記遮光物質5の代わりに保護機能のみを有する保
護物質を塗布し、硬化させてもよい。
【0068】(投射型表示装置の構造)本実施形態の液
晶パネルモジュールは、図6に示す投射型表示装置の内
部に設置されるためのものとして設計されている。図6
を参照して、上記の液晶パネルモジュールを用いた投写
型表示装置である液晶プロジェクタ120の構造につい
て説明する。液晶プロジェクタ120のハウジング内に
は、光源ランプ121と、2枚のダイクロイックミラー
122,123と、3枚の反射ミラー124,125,
126とが設置されている。光源ランプとしてはハロゲ
ンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなど
を用いることができる。光源から放出された光はダイク
ロイックミラー122,123によってR(赤)、G
(緑)、B(青)の光束に分離される。装置内には3個
の液晶ライトバルブ133,134,135がキュービ
ック状のダイクロイックプリズム136を三方から取り
囲むように設置されている。上記の反射ミラー124,
125,126はR、G、Bの光を上記液晶ライトバル
ブ133,134,135に導くようになっている。な
お、B(青)の光は長い光路による光損失を防ぐために
入射レンズ127、リレーレンズ128及び出射レンズ
129を介して導かれる。
【0069】上記の液晶ライトバルブ133,134,
135は上記の液晶パネルモジュールによって構成さ
れ、そのケース体30を光学ユニット内の図示しない取
付部に対して挿入固定することによって設置される。こ
れらの液晶ライトバルブは、図示しない制御駆動手段に
よって所望の画像情報に応じて制御され、各光束R,
G,Bに対する変調を行う。
【0070】上記液晶ライトバルブ133,134,1
35によってそれぞれに変調され、所定の画像成分を構
成するようにされた各光束R,G,Bはキュービック状
のダイクロイックプリズム136にて合成され、投射レ
ンズユニット137により所定位置にあるスクリーン1
38上に拡大投影される。
【0071】上記の液晶プロジェクタ120において
は、本実施形態を薄型化すると、上記の液晶ライトバル
ブも薄く形成することができるので、装置全体を小型化
することが可能になる。また、上述のように液晶パネル
モジュールの放熱性が向上していることにより、液晶パ
ネルモジュールを装着した投写型表示装置において強制
冷却のための冷却ファンの送風量を削減することが可能
になり、騒音の低減を図ることができる。
【0072】なお、本実施形態は透明基板として上述の
単結晶サファイアを用いると良い。この場合には、単結
晶サファイアにより形成された透明基板がケース体30
の開口部30b、30cから少なくとも部分的に突出す
ることになるが、透明基板の硬度は上述のように各種ガ
ラスに較べてきわめて高いため、ケース体から突出する
ことによる欠けや割れの発生を防止することができる。
【0073】[第3実施形態]次に、図3を参照して本
発明に係る電気光学装置の第3実施形態について説明す
る。図3は、第3実施形態の液晶パネルモジュールの概
略構造を示す概略断面図である。この実施形態では、上
記各実施形態と同様の液晶パネル10を上記第2実施形
態とほぼ同様のケース体40によって収容している。本
実施形態では、液晶パネル10のパネル面に合わせガラ
ス構造の透明基板6、7を面接着している。ケース体4
0の開口部40b、40cの開口縁部が透明基板6,7
の外面よりも液晶パネル10側に配置されている点は上
記各実施形態と同様である。この実施形態において用い
られる透明基板6、7は、いずれもガラス層6b、7b
に単結晶サファイアからなるサファイア層6c、7cを
貼り付けした積層構造を備えている。ガラス層6b、7
bとしては、例えば厚さ0.7mmなどの適宜の厚さを
有する無機ガラスにイオン交換法による化学強化処理を
施したものが用いられる。また、サファイア層6c、7
cとしては、例えば研磨加工により最終的に300μm
程度の厚さになるように形成したものが用いられる。サ
ファイア層の厚さは上記値に限定されることなく任意で
あるが、実際には50〜1000μmの範囲内であるこ
とが、機械的強度と、素材コストとを両立させることが
できる点で好ましい。ガラス層6b、7bとサファイア
層6c、7cの接着は液状或いはシート状のエポシキ系
の接着剤などを用いることができる。接着剤としては、
充分な接着強度が得られると同時に、透明基板6、7と
しての光透過率を低減させないもの(硬化後に透明性を
有するもの)が好ましい。ここで、ガラス層とサファイ
ア層とを接着した後にいずれか一方の層を研磨して薄肉
化してもよく、或いは、両者を接着した後に端部などの
加工を行ってもよい。
【0074】この実施形態では、透明基板6、7のいず
れもがサファイア層6c、7cの表面が外面となるよう
にして液晶パネル10に面接着されている。サファイア
層は上述の如く高い硬度を有するために表面に傷が付き
にくく、防塵用基板としては優れた性能を有している。
また、熱伝導率が高いため、液晶パネル10の放熱性を
向上させることができる。さらに、単結晶サファイア
は、各種ガラス(屈折率は1.4〜1.5程度)に較べ
て高い屈折率(n=1.768、n=1.760)
を有するため、透明基板6、7が薄くても上述のデフォ
ーカス効果を充分に発揮することができる。
【0075】この実施形態では透明基板6、7を単結晶
サファイアと他の透明部材とを貼り合わせた構造として
いることにより、高価な単結晶サファイアを大量に使用
しなくても傷や破損の防止効果、充分なデフォーカス効
果、放熱性の向上効果などを得ることができる。
【0076】なお、本実施形態のようにサファイア層と
他の透明部材とを積層させた透明基板6、7を用いる場
合には、ケース体40の開口部40b、40cからサフ
ァイア層の厚さ部分のみがケース外に突出するように構
成することが、他の透明素材(ガラスなど)の損傷を防
止する上で好ましい。尚、本実施形態においても、遮光
膜4aと対向基板12の液晶層側に設けた遮光層12a
を平面的にみて重ねるように配置すれば、周辺から液晶
層への光漏れを防ぐことができる。
【0077】[第4実施形態]次に、図4を参照して本
発明に係る第4実施形態について説明する。図4(a)は
第4実施形態の液晶パネルモジュールの概略構造を示す
模式的な概略断面図であり、(b)は概略平面図であ
る。本実施形態は、実施形態2と同様な構成を有し、共
通する構成については同じ符号を付してその説明を省略
し、異なる点のみ説明する。この実施形態では、液晶パ
ネル10に面接着される透明基板3、4を液晶パネル1
0の対向基板12よりもさらに小さく形成し、単結晶サ
ファイアの使用量をさらに低減することによって製造コ
ストを削減した構造を示すものである。この実施形態に
おいても、上記第3実施形態のように単結晶サファイア
からなるサファイア層を他の透明素材と組み合わせた透
明基板6、7を用いてもよい。この場合にはさらに単結
晶サファイアの使用量を低減することができる。
【0078】本実施形態のもう一つの特徴点は、ケース
体50の対向基板12と透明基板4との境界部分におい
て段差面52を設け、対向基板12の外面に段差面52
を当接することによって液晶パネル10の厚さ方向の位
置決めを行っている点にある。なお、液晶パネル10の
平面方向の位置決めは上記と同様に内面部51によって
行われている。
【0079】このように段差面52によって液晶パネル
の厚さ方向の位置決めを行うことによって、上記各実施
形態のように素子基板11の張出部11aの内面上にケ
ース体50との当接部を設定する必要がなくなるので、
張出部11aの内面上に形成された配線や接続端子、或
いは実装された集積回路チップなどを回避する必要がな
くなり、ケース体50に複雑な構造を形成する必要がな
くなる。なお、同様の効果を奏するようにするために、
素子基板11の外面がケース体50に形成された段差面
に当接するように構成してもよい。尚、本実施形態で
は、ケース体50の孔部50aには図4(b)の下方に
向けて開口する開口部50dが形成されており、この開
口部50dから液晶パネル10をパネル面方向にスライ
ドさせながら挿入することができるようになっている。
液晶パネル10は図4(b)に示すフレキシブル配線基
板16を接続した状態で開口部50dから導入され、後
述する接着剤によってケース体50に固定される。
【0080】[第5実施形態]次に、図5を参照して本
発明に係る第5実施形態について説明する。この実施形
態においては、上記実施形態と同様な構成を有し、異な
る点のみ説明する。本実施形態では、上記各実施形態に
示すケース体を用いることなく、液晶パネル10に面接
着された透明基板8、9自体に投射型表示装置の内部に
設けられた取付部に対する取付固定構造を設けている。
透明基板8、9は液晶パネル10よりも一回り大きな平
面形状を備えており、液晶パネル10の周囲外側に張り
出した部分に取付固定構造、すなわち、この実施形態で
は貫通した取付孔8b、9bが形成されている。図5に
示される液晶パネルモジュールは上記取付項8b、9b
によってボルトなどを介して投射型表示装置の内部に固
定される。
【0081】この実施形態によれば、上記各実施形態の
ようなケース体を用いずに、透明基板8、9自体をケー
ス体の代わりとして用いるので、パネル組立体の厚さそ
のものを液晶パネルモジュールの厚さとすることがで
き、従来よりも液晶パネルモジュールの薄型化を図るこ
とができる。このとき、単結晶サファイアからなる透明
基板8、9は充分な硬度を備えているため、表面の傷、
欠けや割れを生じる可能性を低減できる。また、透明基
板が電気光学パネルよりも一回り大きいので、たとえ接
着剤が電気光学パネルと透明基板の間からはみ出したと
しても、透明基板によりはみ出した接着剤はカバーされ
るため、パネルモジュールよりも外に流出するのを防ぐ
ことができる。さらに、パネル断面方向が開口形状であ
るため、クーリング性能が向上する。
【0082】なお、装置設置用の取付固定構造として
は、上記のような貫通孔以外に、設置される取付部側の
構造に対応させてU溝などのキー溝、スリット、段差な
どの種々の構造を形成することができる。また、透明基
板8、9としては本実施形態のように全体が単結晶サフ
ァイアで形成されている場合に限らず、第3実施形態の
ようにサファイア層と他の透明素材とを組み合わせたも
のであってもよい。
【0083】また、上述の実施形態では、素子基板11
及び対向基板12は石英基板、ガラス基板等で形成する
ことが可能であるが、いずれの実施形態においても素子
基板11と対向基板12の少なくとも一方の基板を単結
晶サファイアで構成することも可能である。このような
構成によれば、透明基板に加えて素子基板11や対向基
板12が単結晶サファイアで形成されるため、熱伝導率
の向上によって電気光学パネルの放熱性を向上するとも
に電気光学パネルのパネル面内の温度分布が緩和される
ので過熱や温度分布による画質の劣化をさらに低減する
ために有効である。
【0084】尚、本発明の電気光学装置及びこれを用い
た投射型表示装置は、上述の図示例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0085】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
透明基板を電気光学パネルのパネル面上に面接着し、こ
の透明基板の少なくとも外面側部分を熱伝導率が各種ガ
ラスなどの20〜30倍以上ときわめて高い単結晶サフ
ァイアで構成することにより、透明基板の熱伝導率の向
上によって電気光学パネルの放熱性が向上するとともに
電気光学パネルのパネル面内の温度分布が緩和されるの
で、過熱や温度分布による画質の劣化を低減することが
でき、また、冷却手段の増強によるエネルギー消費や騒
音などの増大を抑制することができる。また、透明基板
の外面側部分の硬度を高めることができるので、透明基
板の表面に傷が形成されたり、透明基板に欠けや割れが
発生したりすることを防止できる。さらに、単結晶サフ
ァイアはガラスなどに較べて屈折率が高いため、透明基
板を薄く形成してもそのデフォーカス効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気光学装置の第1実施形態の構
造を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係る電気光学装置の第2実施形態の構
造を示す概略断面図である。
【図3】本発明に係る電気光学装置の第3実施形態の構
造を示す概略断面図である。
【図4】(a)は、本発明に係る電気光学装置の第4実
施形態の構造を示す概略断面図であり、(b)は概略平
面図である。
【図5】本発明に係る電気光学装置の第5実施形態の構
造を示す概略断面図である。
【図6】本発明に係る電気光学装置を用いた投射型表示
装置の概略構成を示す模式的な概略構成図である。
【図7】従来の液晶パネルモジュールの概略構造を示す
分解斜視図である。
【図8】従来の液晶パネルモジュールの概略構造を模式
的に示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,2 透明基板 1a、4a 遮光層 3、4、6、7、8、9 透明基板(単結晶サファイ
ア) 5 遮光物質 6b、7b ガラス層 6c、7c サファイア層 10 液晶パネル 11 素子基板 12 対向基板 12a 遮光層 20、30、40、50 ケース体 30A 収容部 30B,30C 外側収容部 30a 孔部 30b、30c 開口部 31、35、36 内面部 32、33、34 段差面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年6月5日(2003.6.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電気光学装置は、電気光学パネルと、前記電
気光学パネルを収容する収容部と前記収容部に収容され
た前記電気光学パネルの少なくとも表示面に対応する開
口部を備えたケース体とを有する電気光学装置におい
て、前記電気光学パネルの表裏少なくともいずれか一方
のパネル面上にガラス構造の透明基板が接着されてな
り、前記透明基板に単結晶サファイアが接着されている
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】さらに別の発明に係る電気光学装置として
は、電気光学パネルと、電気光学パネルの周囲外側に張
り出す張り出し部を有し、より前記電気光学パネルを構
成する基板に接着された単結晶サファイアとを備え、前
記単結晶サファイアの前記張り出し部には取付孔を有す
ることを特徴とする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】この発明によれば、単結晶サファイア自体
に取付孔が形成されているため、ケース体を別途設ける
必要がなくなり、電気光学パネルと単結晶サファイアと
からなるパネル組立体自体の厚さを電気光学装置の厚さ
とすることもできるので、電気光学装置の薄型化を図る
ことができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】削除
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】この発明によれば、単結晶サファイアの外
面に傷が付きにくくなり、また、機械的強度も向上でき
るので、割れや欠けを防止することができる。さらに、
透明基板の強度向上によって透明基板を薄型化すること
ができるので、電気光学装置をさらに薄く形成すること
も可能になる。その上、単結晶サファイアはガラスなど
に較べて屈折率が高いため、薄く形成してもそのデフォ
ーカス効果を得ることができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】削除
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】取付孔は加工が容易であり、電気光学装置
の装置設置時に確実に取付固定することができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学パネルと、前記電気光学パネル
    を収容する収容部と前記収容部に収容された前記電気光
    学パネルの少なくとも表示面に対応する開口部を備えた
    ケース体とを有する電気光学装置において、 前記電気光学パネルの表裏少なくともいずれか一方のパ
    ネル面上に透明基板が面接着されてなり、前記透明基板
    の少なくとも一部が単結晶サファイアで構成されている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記透明基板は単結
    晶サファイア基板であることを特徴とする電気光学装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記透明基板は単結
    晶サファイアからなる層と単結晶サファイアとは異なる
    層との積層構造を有することを特徴とする電気光学装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記ケース体の内側に前記透明基板が収容
    されるとともに、前記透明基板の外面は、前記ケース体
    の側面よりも突出していることを特徴とする電気光学装
    置。
  5. 【請求項5】 電気光学パネルと、該電気光学パネルを
    収容する収容部と前記収容部に収容された前記電気光学
    パネルの少なくとも表示面に対応する開口部を備えたケ
    ース体とを有する電気光学装置において、 前記電気光学パネルの表裏少なくともいずれか一方のパ
    ネル面上に透明基板が面接着されてなり、前記ケース体
    の内側に前記透明基板が収容されるとともに、前記透明
    基板の外面は、前記ケース体の側面よりも突出している
    ことを特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記透明基板が前記側面よりも突出する
    ことにより形成される段差部が遮光性物質により覆われ
    ていることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装
    置。
  7. 【請求項7】 前記電気光学パネルと前記透明基板とが
    対向する面の一方側の外周に遮光膜が配置されてなり、
    前記遮光膜は、前記遮光性物質と重なるように配置され
    てなることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項において、前記収容部には、前記電気光学パネルを前
    記電気光学パネルの厚み方向に位置決めするための位置
    決め部が設けられていることを特徴とする電気光学装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8までのいずれか1
    項において、前記ケース体の内面と、前記電気光学パネ
    ルと前記透明基板の接合面の周縁部との間に空間が設け
    られていることを特徴とする電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記電気光学パネ
    ルの周縁部と前記透明基板の周縁部との間に段差が形成
    されていることを特徴とする電気光学装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれか1
    項において、電気光学パネルと、該電気光学パネルの表
    裏いずれか一方のパネル面上に透明基板が面接着されて
    なり、該透明基板に装置設置用の取付固定構造が形成さ
    れていることを特徴とする電気光学装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記透明基板の
    少なくとも外面側が単結晶サファイアで構成されている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12において、
    前記取付固定構造は貫通孔であることを特徴とする電気
    光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれか1
    項において、前記電気光学パネルは、一対の基板間に電
    気光学物質が挟持されてなり、前記一対の基板は単結晶
    サファイアからなることを特徴とするこ電気光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14までのいずれ
    か1項に記載された電気光学装置を画像形成手段として
    備えた投射型表示装置。
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