JP2007226092A - 光学素子の製造方法及びプロジェクタの製造方法並びに光学素子及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子の製造方法を提供する。
【解決手段】偏光板における一方の面に透光性部材が貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための光学素子の製造方法であって、光源、偏光板、透光性部材、確認用偏光板及び分光光度計を準備する準備工程と、光源と分光光度計との間に偏光板、透光性部材及び確認用偏光板を配置する配置工程と、透光性部材を回転させ、所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する光透過率スペクトル測定工程と、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる透光性部材の回転位置を決定する回転位置決定工程と、第4の工程で決定された透光性部材の回転位置で、透光性部材と偏光板とを貼り合わせる貼り合わせ工程とを含むことを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】偏光板における一方の面に透光性部材が貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための光学素子の製造方法であって、光源、偏光板、透光性部材、確認用偏光板及び分光光度計を準備する準備工程と、光源と分光光度計との間に偏光板、透光性部材及び確認用偏光板を配置する配置工程と、透光性部材を回転させ、所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する光透過率スペクトル測定工程と、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる透光性部材の回転位置を決定する回転位置決定工程と、第4の工程で決定された透光性部材の回転位置で、透光性部材と偏光板とを貼り合わせる貼り合わせ工程とを含むことを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、光学素子の製造方法及びプロジェクタの製造方法並びに光学素子及びプロジェクタに関する。
電気光学変調装置としての液晶装置を備えたプロジェクタにおいては、液晶装置の光入射側及び/又は光射出側に偏光板が配置されている。このような偏光板としては、例えばポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光層の片面又は両面に、機械的強度等を確保するためのトリアセチルセルロース(TAC)からなる支持層が積層された2層構造又は3層構造の偏光板が知られている(例えば、特許文献1参照。)TACからなる支持層は、透明性、均一性、平面性等に優れ、分子配向による異方性が非常に小さいことから、偏光層を支持するための支持層として好適に使用されている。
ところで、従来のプロジェクタにおいては、偏光板を通過しない光は内部で吸収されるため、多量の熱が発生して偏光板の温度上昇を招くこととなる。このため、偏光板が劣化して偏光板の偏光特性が低下し、投写画像のコントラストを低下させたり、コントラストむらや色むらなどを発生させたりしてしまうなど、投写画像の画像品質を低下させてしまうという問題があった。
そこで、このような問題を解決するためのプロジェクタとして、偏光板の両面(偏光板における支持層のさらに外側)に熱伝導性の透光性部材を貼り付けた構造を有する光学素子を備えたプロジェクタが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。このプロジェクタによれば、偏光板で発生した熱は、熱伝導性の透光性部材を介して系外に放散されるようになるため、偏光板の温度上昇を抑制することが可能になる。このため、偏光板が劣化して偏光板の偏光特性が低下してしまうのを抑制することが可能となり、結果として、従来よりも投写画像の画像品質を向上することが可能となる。
ところで、近年、ホームシアター等の用途にプロジェクタを使用する機会が増えてきており、投写画像の画像品質をさらに向上したいという要望が高まっている。しかしながら、従来のプロジェクタにおいては、熱伝導性の透光性部材として光学軸を有する材料からなる透光性部材を用いた際に、透光性部材の光学軸と偏光板の偏光軸とが所望の相対位置関係にない場合には、透光性部材を透過して偏光板に入射する光又は偏光板を透過して透光性部材に入射する光の偏光状態が変化してしまい、投写画像のコントラストが低下したり偏光板の温度が上昇したりしてしまう結果、投写画像の画像品質が低下するという問題があった。また、従来のプロジェクタにおいては、入射側偏光板及び射出側偏光板は、いわゆる直交ニコルの状態となるように液晶装置の光入射側及び光射出側にそれぞれ配置されている。このとき、入射側偏光板と射出側偏光板とが必ずしも最適な回転位置に配置(固定)されていないと、投写画像のコントラストが低下したりや射出側偏光板の温度が上昇したりしてしまい、結果として、投写画像の画像品質が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子の製造方法及びプロジェクタの製造方法を提供することを目的とする。また、そのような優れた製造方法によって製造される光学素子及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記目的を達成するため鋭意努力を重ねた結果、偏光板と透光性部材とを最適な回転位置で貼り合わせれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能となることに想到し、本発明を完成させるに至った。また、入射側偏光板と射出側偏光板とを最適な回転位置に配置(固定)すれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能となることに想到し、本発明を完成させるに至った。
本発明の光学素子の製造方法は、光学軸を有する材料からなる透光性部材と、少なくとも偏光層を有する偏光板とを備え、前記偏光板における一方の面に前記透光性部材が貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための光学素子の製造方法であって、光源、前記偏光板、前記透光性部材、確認用偏光板及び分光光度計を準備する準備工程と、前記透光性部材を挟んで前記偏光板と前記確認用偏光板とが直交ニコルの状態となり、かつ、前記光源から射出された光が前記偏光板側から入射し前記偏光板と前記透光性部材と前記確認用偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記偏光板、前記透光性部材及び前記確認用偏光板を配置する、又は、前記光源から射出された光が前記確認用偏光板側から入射し前記確認用偏光板と前記透光性部材と前記偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記確認用偏光板、前記透光性部材及び前記偏光板を配置する配置工程と、前記透光性部材を透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として前記透光性部材を回転させ、前記分光光度計に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する光透過率スペクトル測定工程と、前記光透過率スペクトル測定工程で測定された前記透光性部材の各回転位置における前記光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、前記光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる前記透光性部材の回転位置を決定する回転位置決定工程と、前記回転位置決定工程で決定された前記透光性部材の回転位置で、前記偏光板と前記透光性部材とを貼り合わせる貼り合わせ工程とをこの順序で含むことを特徴とする。
このため、本発明の光学素子の製造方法によれば、透光性部材を回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる透光性部材の回転位置を決定し、決定された回転位置で偏光板と透光性部材とを貼り合わせているため、偏光板における偏光層の偏光軸と透光性部材の光学軸とが平行又は垂直となるように偏光板と透光性部材との相対位置を高い精度で調整することが可能となり、光学素子を透過する際の偏光状態の変化を抑制することが可能となる。その結果、投写画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
したがって、本発明の光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
したがって、本発明の光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
本発明の光学素子の製造方法においては、前記光学素子は、前記偏光板における前記透光性部材が貼り合わされた前記一方の面とは反対側の面に貼り合わされる他の透光性部材をさらに備える光学素子であり、前記他の透光性部材を準備する他の透光性部材準備工程をさらに含むとともに、前記他の透光性部材準備工程の後に、前記他の透光性部材を挟んで前記偏光板と前記確認用偏光板とが直交ニコルの状態となり、かつ、前記光源から射出された光が前記偏光板側から入射し前記偏光板と前記他の透光性部材と前記確認用偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記偏光板、前記他の透光性部材及び前記確認用偏光板を配置する、又は、前記光源から射出された光が前記確認用偏光板側から入射し前記確認用偏光板と前記他の透光性部材と前記偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記確認用偏光板、前記他の透光性部材及び前記偏光板を配置する第2の配置工程と、前記他の透光性部材を透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として前記他の透光性部材を回転させ、前記分光光度計に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する第2の光透過率スペクトル測定工程と、前記第2の光透過率スペクトル測定工程で測定された前記他の透光性部材の各回転位置における前記光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、前記光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる前記他の透光性部材の回転位置を決定する第2の回転位置決定工程と、前記第2の回転位置決定工程で決定された前記他の透光性部材の回転位置で、前記偏光板と前記他の透光性部材とを貼り合わせる第2の貼り合わせ工程とをさらにこの順序で含むことが好ましい。
このような方法とすることにより、透光性部材が貼り合わされた偏光板と他の透光性部材とを貼り合わせる場合についても、上記した偏光板と透光性部材とを貼り合わせる場合と同様に、他の透光性部材を回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる他の透光性部材の回転位置を決定し、決定された回転位置で偏光板と他の透光性部材とを貼り合わせているため、偏光板における偏光層の偏光軸と他の透光性部材の光学軸とが平行又は垂直となるように偏光板と透光性部材との相対位置を高い精度で調整することが可能となり、光学素子を透過する際の偏光状態の変化を抑制することが可能となる。その結果、投写画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
したがって、本発明の光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
したがって、本発明の光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
本発明の光学素子の製造方法においては、偏光板における偏光層の偏光軸と透光性部材の光学軸、及び偏光板における偏光層の偏光軸と他の透光性部材の光学軸を、0.5度以下の精度で調整することが可能である。なお、この0.5度以下の精度は、上記光透過率スペクトル測定工程及び上記第2の光透過率スペクトル測定工程において、単一波長の光を用いて光透過率を測定した場合や、広帯域の波長の光をそのまま用いて光透過率を測定した場合には容易には得られない精度である。
本発明の光学素子の製造方法においては、前記透光性部材又は前記他の透光性部材として、例えば、サファイア又は水晶からなる透光性基板などを好適に用いることができる。
本発明の光学素子の製造方法においては、粘着剤を用いて透光性部材と偏光板又は他の透光性部材と偏光板を貼り合わせてもよいし、接着剤を用いて透光性部材と偏光板又は他の透光性部材と偏光板を貼り合わせてもよい。この場合、接着剤としては、紫外線硬化型の接着剤や可視光短波長硬化型の接着剤などを好適に用いることができる。
本発明のプロジェクタの製造方法は、照明光束を射出する光源装置と、前記光源装置から射出される照明光束を画像情報に応じて変調する液晶装置と、前記液晶装置で変調された光を投写する投写光学系と、前記液晶装置の光入射側に配置され少なくとも偏光層を有する入射側偏光板と、前記液晶装置の光射出側に配置され少なくとも偏光層を有する射出側偏光板とを備えるプロジェクタを製造するために、前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板を適正な偏光方向関係のもとで前記液晶装置の光入射側及び光射出側に配置する偏光板配置工程を含むプロジェクタの製造方法であって、前記偏光板配置工程の前に、前記液晶装置の光射出側に分光光度計を配置する分光光度計配置工程をさらに含み、前記偏光板配置工程は、前記入射側偏光板と前記射出側偏光板とが直交ニコルの状態となり、かつ、前記光源装置から射出された光が前記入射側偏光板と前記液晶装置と前記射出側偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源装置と前記分光光度計との間に前記入射側偏光板、前記液晶装置及び前記射出側偏光板を配置する第1の工程と、前記液晶装置を透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板のうち少なくとも一方を回転させることにより、前記入射側偏光板の偏光軸と前記射出側偏光板の偏光軸とのなす角度を変化させ、前記分光光度計に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する第2の工程と、前記第2の工程で測定された前記入射側偏光板及び/又は前記射出側偏光板の各回転位置における前記光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、前記光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板の相対回転位置を決定する第3の工程と、前記第3の工程で決定された前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板の相対回転位置を保持するように、前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板を固定する第4の工程とを含むことを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタの製造方法によれば、入射側偏光板及び射出側偏光板のうち少なくとも一方を回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる入射側偏光板及び射出側偏光板の相対回転位置を決定し、決定された相対回転位置で入射側偏光板と射出側偏光板とを貼り合わせているため、射出側偏光板が本来透過すべき光を吸収してしまったり射出側偏光板が本来吸収すべき光を透過してしまったりすることを抑制でき、投写画像のコントラストが低下したり輝度むら及び色むら等が発生したりするのを抑制することが可能となる。その結果、投写画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
したがって、本発明のプロジェクタの製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能なプロジェクタを製造することが可能となる。
したがって、本発明のプロジェクタの製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能なプロジェクタを製造することが可能となる。
本発明のプロジェクタの製造方法においては、入射側偏光板の偏光軸と射出側偏光板の偏光軸とを、0.5度以下の精度で調整することが可能である。なお、この0.5度以下の精度は、上記第2の工程において、単一波長の光を用いて光透過率を測定した場合や、広帯域の波長の光をそのまま用いて光透過率を測定した場合には容易には得られない精度である。
本発明のプロジェクタの製造方法は、前記液晶装置として、複数の液晶装置を備えるプロジェクタを製造する場合においても好適に用いることができる。
本発明の光学素子は、上記した本発明の光学素子の製造方法によって製造された光学素子である。
このため、本発明の光学素子は、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子となる。
本発明のプロジェクタは、上記した本発明のプロジェクタの製造方法によって製造されたプロジェクタである。
このため、本発明のプロジェクタは、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能なプロジェクタとなる。
以下、本発明の光学素子の製造方法及びプロジェクタの製造方法並びに光学素子及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係るプロジェクタの構成について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係るプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図2及び図3は、実施形態1に係るプロジェクタ1000の要部を説明するために示す図である。図2(a)はプロジェクタ1000の要部を上面から見た図であり、図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。図3(a)は入射側偏光板420R周辺部分を側面から見た図であり、図3(b)は射出側偏光板440R周辺部分を側面から見た図である。
まず、実施形態1に係るプロジェクタの構成について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係るプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図2及び図3は、実施形態1に係るプロジェクタ1000の要部を説明するために示す図である。図2(a)はプロジェクタ1000の要部を上面から見た図であり、図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。図3(a)は入射側偏光板420R周辺部分を側面から見た図であり、図3(b)は射出側偏光板440R周辺部分を側面から見た図である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1に示すように、照明装置100と、照明装置100からの照明光束を赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶装置410R,410G,410Bと、3つの液晶装置410R,410G,410Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えたプロジェクタである。これら各光学系は、筐体10に収納されている。
照明装置100は、被照明領域側に略平行な照明光束を射出する光源としての光源装置110と、光源装置110から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する第2レンズアレイ130と、光源装置110から射出される偏光方向の揃っていない照明光束を略1種類の直線偏光に揃える偏光変換素子140と、偏光変換素子140から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ150とを有している。
光源装置110は、リフレクタとしての楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ114の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管112と、楕円面リフレクタ114の反射凹面と対向する反射面を有する補助ミラー116と、楕円面リフレクタ114で反射される集束光を略平行な光に変換する凹レンズ118とを有している。光源装置110は、照明光軸100axを中心軸とする光束を射出する。
発光管112は、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有している。
楕円面リフレクタ114は、発光管112の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、発光管112から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有している。
補助ミラー116は、発光管112の他方の封止部に挿通・固着され、発光管112を挟んで楕円面リフレクタ114と対向して設けられている。そして、発光管112から放射された光のうち楕円面リフレクタ114に向かわない光を発光管112に戻し楕円面リフレクタ114に入射させる機能を有する。
楕円面リフレクタ114は、発光管112の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、発光管112から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有している。
補助ミラー116は、発光管112の他方の封止部に挿通・固着され、発光管112を挟んで楕円面リフレクタ114と対向して設けられている。そして、発光管112から放射された光のうち楕円面リフレクタ114に向かわない光を発光管112に戻し楕円面リフレクタ114に入射させる機能を有する。
凹レンズ118は、楕円面リフレクタ114の被照明領域側に配置されている。そして、楕円面リフレクタ114からの光を略平行化するように構成されている。
第1レンズアレイ120は、凹レンズ118からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列される複数の第1小レンズ122を備えた構成を有している。図示による説明は省略するが、第1小レンズ122の外形形状は、液晶装置410R,410G,410Bの画像形成領域の外形形状に関して相似形である。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ120と同様に照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列される複数の第2小レンズ132を備えた構成を有している。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有している。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有している。
重畳レンズ150は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び偏光変換素子140を経た複数の部分光束を集光して、液晶装置410R,410G,410Bにおける画像形成領域近傍に重畳させる光学素子である。なお、図1に示す重畳レンズ150は1枚のレンズで構成されているが、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ260と、リレーレンズ270とを有している。色分離導光光学系200は、重畳レンズ150から射出される照明光束を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置410R,410G,410Bに導く機能を有している。
ダイクロイックミラー210,220は、基板上に所定の波長領域の光束を反射し、他の波長領域の光束を透過する波長選択膜が形成された光学素子である。ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を反射し、その他の色光成分を透過するミラーである。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射し、青色光成分を透過するミラーである。
ダイクロイックミラー210で反射された赤色光成分は、反射ミラー230により曲折され、集光レンズ300Rを介して赤色光用の液晶装置400Rの画像形成領域に入射する。
集光レンズ300Rは、重畳レンズ150からの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換するために設けられている。集光レンズ300Rは、図示しない熱伝導性の保持部材によって保持されており、この熱伝導性の保持部材を介して筐体10に配設されている。他の液晶装置410G,410Bの光路前段に配設される集光レンズ300G,300Bも、集光レンズ300Rと同様に構成されている。
ダイクロイックミラー210を通過した緑色光成分及び青色光成分のうち緑色光成分は、ダイクロイックミラー220によって反射され、集光レンズ300Gを通過して緑色光用の液晶装置410Gの画像形成領域の画像形成領域に入射する。一方、青色光成分は、ダイクロイックミラー220を透過し、入射側レンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250及び集光レンズ300Bを通過して青色光用の液晶装置410Bの画像形成領域に入射する。入射側レンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240,250は、ダイクロイックミラー220を透過した青色光成分を液晶装置410Bまで導く機能を有している。
なお、青色光の光路にこのような入射側レンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240,250が設けられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、青色光の光路の長さが長いのでこのような構成とされているが、赤色光の光路の長さを長くして、入射側レンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240,250を赤色光の光路に用いる構成も考えられる。
液晶装置410R,410G,410Bは、照明光束を画像情報に応じて変調するものであり、照明装置100の照明対象となる。
各液晶装置410R,410G,410Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、入射側偏光板420R,420G,420Bから射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。液晶装置410R,410G,410Bは、図示を省略したが、例えばアルミニウム製のダイキャストフレームからなる液晶装置保持枠に保持されている。
各液晶装置410R,410G,410Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、入射側偏光板420R,420G,420Bから射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。液晶装置410R,410G,410Bは、図示を省略したが、例えばアルミニウム製のダイキャストフレームからなる液晶装置保持枠に保持されている。
各液晶装置液晶装置410R,410G,410Bの光入射側には、図2に示すように、入射側偏光板420R,420G,420Bが配置されている。入射側偏光板420R,420G,420Bは、集光レンズ300R,300G,300Bから射出された光のうち、所定の方向に軸を有する直線偏光のみを透過し、その他の光を吸収する機能を有している。
入射側偏光板420Rは、図3(a)に示すように、偏光層20と、偏光層20を支持する支持層22とを有している。そして、支持層22が偏光層20における液晶装置410Rとは反対側(集光レンズ300R側)になるように、入射側偏光板420Rが集光レンズ300Rの光射出面に接着層Cを介して接着されている。偏光層20としては、例えばポリビニルアルコール(PVA)をヨウ素又は二色性染料で染色し一軸延伸して、該染料の分子を一方向に配列させるように形成された偏光層を好ましく用いることができる。このように形成された偏光層20は、前記一軸延伸方向に平行な方向の偏光を吸収し、一方、前記一軸延伸方向に垂直な方向の偏光を透過させる。偏光層20は延伸状態から元の状態に戻ろうとする力が大きいので、その力を規制するために、偏光層20を支持する支持層22が設けられている。支持層22としては、トリアセチルセルロース(TAC)からなる支持層を好ましく用いることができる。他の入射側偏光板420G,420Bも、入射側偏光板420Rと同様に構成されている。
入射側偏光板420R,420G,420Bの液晶装置側(光射出側)には、透光性部材430R,430G,430Bがそれぞれ配設されている。透光性部材430R,430G,430Bの液晶装置側の面には、図示しない反射防止層が形成されている。透光性部材430R,430G,430Bは、例えばサファイアからなる透光性基板である。サファイアからなる透光性基板は、熱伝導率が約40W/(m・K)と高い上、硬度も非常に高く、熱膨張率は小さく、傷がつきにくく透明度が高い。なお、中程度の輝度として安価性を重視する場合には、約10W/(m・K)の熱伝導率を有する水晶からなる透光性基板を用いてもよい。透光性部材430R,430G,430Bの厚さは、熱伝導性の観点からいえば0.2mm以上であることが好ましく、装置の小型化の観点からいえば2.0mm以下であることが好ましい。
図3(a)に示すように、入射側偏光板420Rにおける光入射側の面と集光レンズ300Rにおける光射出側の面とは、接着層Cを介して接着されている。また、入射側偏光板420Rにおける光射出側の面と第2の透光性部材430Rにおける光入射側の面とは、粘着層Dを介して貼り合わされている。これにより、各部材間の界面における表面反射の発生が抑制され、光透過率を高めることが可能になる。その結果、投写画像の明るさを向上することが可能になる。また、透光性部材430R、入射側偏光板420R及び集光レンズ300Rの線膨張係数がそれぞれ異なる場合であっても、各部材間の貼り合わせ面における剥離が起こりにくくなり、長期信頼性の低下を抑制することが可能になる。なお、入射側偏光板420Rにおける光入射側の面と集光レンズ300Rにおける光射出側の面とを粘着剤で貼り合わせてもよいし、入射側偏光板420Rにおける光射出側の面と透光性部材430Rにおける光入射側の面とを接着剤で接着してもよい。他の入射側偏光板420G,420Bの周辺部分も、入射側偏光板420Rの周辺部分と同様に構成されている。
入射側偏光板420R,420G,420Bの周囲には、接着層Cが形成されている。接着層Cに用いる接着剤としては、例えば紫外線硬化型の接着剤や可視光短波長硬化型の接着剤などを好適に用いることができる。
各液晶装置液晶装置410R,410G,410Bの光射出側には、図2に示すように、射出側偏光板440R,440G,440Bが配置されている。射出側偏光板440R,440G,440Bは、液晶装置410R,410G,410Bから射出された光のうち、所定の方向に軸を有する直線偏光のみを透過し、その他の光を吸収する機能を有している。
射出側偏光板440Rは、図3(b)に示すように、偏光層40と、偏光層40を支持する支持層42とを有している。そして、支持層42が偏光層40における液晶装置410Rとは反対側(クロスダイクロイックプリズム500側)になるように、射出側偏光板440Rがクロスダイクロイックプリズム500の光入射端面に接着層Cを介して接着されている。偏光層40及び支持層42としては、入射側偏光板420Rのものと同様の材料を用いることができる。他の射出側偏光板440G,440Bも、射出側偏光板440Rと同様に構成されている。
射出側偏光板440R,440G,440Bの液晶装置側(光入射側)には、透光性部材450R,450G,450Bがそれぞれ配設されている。透光性部材450R,450G,450Bの液晶装置側の面には、図示しない反射防止層が形成されている。透光性部材450R,450G,450Bも、透光性部材430R,430G,430Bと同様に、例えばサファイアからなる透光性基板である。
図3(b)に示すように、射出側偏光板440Rにおける光入射側の面と透光性部材450Rにおける光射出側の面、及び射出側偏光板440Rにおける光射出側の面とクロスダイクロイックプリズム500における光入射端面とは、それぞれ接着層Cを介して接着されている。これにより、各部材間の界面における表面反射の発生が抑制され、光透過率を高めることが可能になる。その結果、投写画像の明るさを向上することが可能になる。また、透光性部材450R、射出側偏光板440R及びクロスダイクロイックプリズム500の線膨張係数がそれぞれ異なる場合であっても、各部材間の貼り合わせ面における剥離が起こりにくくなり、長期信頼性の低下を抑制することが可能になる。なお、接着剤に替えて粘着剤を用いてもよい。他の射出側偏光板440G,440Bの周辺部分も、射出側偏光板440Rの周辺部分と同様に構成されている。
射出側偏光板440R,440G,440Bの周囲には、接着層Cが形成されている。
射出側偏光板440R,440G,440Bの周囲には、接着層Cが形成されている。
これらの入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bは、互いの偏光軸の方向が直交するように設定・配置されている。
クロスダイクロイックプリズム500は、各射出側偏光板440R,440G,440Bから射出された各色光ごとに変調された光学像を合成して、カラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム500は、図2(a)に示すように、液晶装置410R,410G,410Bで変調された色光をそれぞれ入射する3つの光入射端面と、合成された色光を射出する光射出端面とを有している。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500は、熱伝導性のスペーサ12(図2(b)参照。)を介して筐体10に配設されている。
クロスダイクロイックプリズム500は、熱伝導性のスペーサ12(図2(b)参照。)を介して筐体10に配設されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
なお、ここでは図示を省略したが、プロジェクタ1000内には、各光学系などを冷却するための少なくとも1つのファン及び複数の冷却風流路が設けられている。プロジェクタ1000外部から取り込まれた空気は、これらファン及び複数の冷却風流路によってプロジェクタ1000内を循環し、外部へと排出される。図2に示すように、筐体10に設けられた通風孔(冷却風流路)から流れ込む空気が、光学装置510からの放熱を促進させる。
これにより、プロジェクタ1000の各光学系の熱を効率的に除去することができる。
これにより、プロジェクタ1000の各光学系の熱を効率的に除去することができる。
次に、実施形態1に係る光学素子の製造方法について、図4〜図6を用いて説明する。
図4は、実施形態1に係る光学素子の製造方法を説明するために示す図である。図4(a)及び図4(b)は実施形態1に係る光学素子の製造方法における配置工程を説明するために示す図であり、図4(c)は実施形態1に係る光学素子の製造方法における光透過率スペクトル測定工程を説明するために示す図であり、図4(d)は実施形態1に係る光学素子の製造方法における貼り合わせ工程を説明するために示す図である。図5は、実施形態1に係る光学素子の製造方法を説明するために示すフローチャートである。図6は、透光性部材420Rの各回転位置における光透過率スペクトルを示す図である。
なお、図6においては、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とが平行な関係である場合を「0度」と表し、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とが平行から0.5度ずれている場合を「0.5度」と表し、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とが平行から1度ずれている場合を「1度」と表して、それぞれの光透過率スペクトルを示している。
図4は、実施形態1に係る光学素子の製造方法を説明するために示す図である。図4(a)及び図4(b)は実施形態1に係る光学素子の製造方法における配置工程を説明するために示す図であり、図4(c)は実施形態1に係る光学素子の製造方法における光透過率スペクトル測定工程を説明するために示す図であり、図4(d)は実施形態1に係る光学素子の製造方法における貼り合わせ工程を説明するために示す図である。図5は、実施形態1に係る光学素子の製造方法を説明するために示すフローチャートである。図6は、透光性部材420Rの各回転位置における光透過率スペクトルを示す図である。
なお、図6においては、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とが平行な関係である場合を「0度」と表し、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とが平行から0.5度ずれている場合を「0.5度」と表し、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とが平行から1度ずれている場合を「1度」と表して、それぞれの光透過率スペクトルを示している。
実施形態1に係る光学素子の製造方法は、入射側偏光板420R,420G,420Bにおける一方の面に透光性部材430R,430G,430Bが貼り合わされた構造を有する光学素子及び射出側偏光板440R,440G,440Bにおける一方の面に透光性部材450R,450G,450Bが貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための方法であって、「1.準備工程」、「2.配置工程」、「3.光透過率スペクトル測定工程」、「4.回転位置決定工程」及び「5.貼り合わせ工程」が順次実施される。以下、これら各工程を順次説明する。なお、以下では説明を簡略化するため、入射側偏光板420Rにおける一方の面に透光性部材430Rが貼り合わされた構造を有する光学素子を製造する場合を例示的に説明する。
1.準備工程
まず、光源710と、入射側偏光板420Rと、透光性部材430Rと、確認用偏光板720と、分光光度計700とを準備する(図5のステップS10)。
まず、光源710と、入射側偏光板420Rと、透光性部材430Rと、確認用偏光板720と、分光光度計700とを準備する(図5のステップS10)。
2.配置工程
次に、図4(a)に示すように、光源710から射出された光が入射側偏光板420R側から入射し入射側偏光板420Rと透光性部材430Rと確認用偏光板720とを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に入射側偏光板420R、透光性部材430R及び確認用偏光板720を配置する(図5のステップS12)。このとき、図4(b)に示すように、透光性部材430Rを挟んで入射側偏光板420Rと確認用偏光板720とが直交ニコルの状態となるように、入射側偏光板420R及び確認用偏光板720を配置する。
次に、図4(a)に示すように、光源710から射出された光が入射側偏光板420R側から入射し入射側偏光板420Rと透光性部材430Rと確認用偏光板720とを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に入射側偏光板420R、透光性部材430R及び確認用偏光板720を配置する(図5のステップS12)。このとき、図4(b)に示すように、透光性部材430Rを挟んで入射側偏光板420Rと確認用偏光板720とが直交ニコルの状態となるように、入射側偏光板420R及び確認用偏光板720を配置する。
3.光透過率スペクトル測定工程
次に、透光性部材430Rを透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として透光性部材430Rを回転させ、分光光度計700に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する(図5のステップS14)。
次に、透光性部材430Rを透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として透光性部材430Rを回転させ、分光光度計700に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する(図5のステップS14)。
4.回転位置決定工程
次に、「3.光透過率スペクトル測定工程」で測定された透光性部材430Rの各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる透光性部材430Rの回転位置を決定する(図5のステップS16)。
次に、「3.光透過率スペクトル測定工程」で測定された透光性部材430Rの各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる透光性部材430Rの回転位置を決定する(図5のステップS16)。
上記の「3.光透過率スペクトル測定工程」及び「4.回転位置決定工程」について、図4及び図6を用いて具体的に説明する。
実施形態1に係る光学素子の製造方法においては、図4に示すように、入射側偏光板420Rと確認用偏光板720とが直交ニコルの状態となるように配置されている。このため、仮に透光性部材430Rを光路から外した場合は、光源710から射出された光のうち入射側偏光板420Rの偏光軸と平行な直線偏光のみが入射側偏光板420Rから射出され、入射側偏光板420Rから射出された光も確認用偏光板720ですべて吸収されることとなり、分光光度計700で測定される光透過率は全ての波長においてほぼ0%となる。しかしながら、実施形態1に係る光学素子の製造方法においては、透光性部材430Rとしてサファイアからなる透光性基板を用いているため、透光性部材430Rの光学軸に対して平行又は垂直ではない偏光軸を有する偏光光が透光性部材430Rに入射した場合には、サファイアが有する複屈折性によってその偏光状態が変化してしまう。
実施形態1に係る光学素子の製造方法においては、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と平行な関係であるときは、確認用偏光板720から射出され分光光度計700で測定される光透過率のスペクトルは図6の実線で示される値となる。また、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と平行な関係から0.5度ずれたときは、確認用偏光板720から射出され分光光度計700で測定される光透過率のスペクトルは図6の破線で示される値となる。また、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と平行な関係から1度ずれたときは、確認用偏光板720から射出され分光光度計700で測定される光透過率のスペクトルは図6の一点鎖線で示される値となる。図6からもわかるように、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸に対して平行な状態からずれていくほど、所定の波長範囲内における透過率の最大値と最小値との差が大きくなっていく。
なお、図6に実線、破線及び一点鎖線で示す光透過率のスペクトルは、上述のように透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と平行な関係であるとき、平行な関係から0.5度ずれたとき、平行な関係から1度ずれたときを示すものであるが、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と垂直な関係であるときの光透過率のスペクトルは、図6の実線で示される値となる。また、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と垂直な関係から0.5度ずれたときの光透過率のスペクトルは、図6の破線で示される値となる。また、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸と垂直な関係から1度ずれたときの光透過率のスペクトルは、図6の一点鎖線で示される値となる。すなわち、透光性部材430Rの光学軸が入射側偏光板420Rの偏光軸に対して垂直な状態からずれていくほど、所定の波長範囲内における透過率の最大値と最小値との差が大きくなっていく。
このように、入射側偏光板420Rの偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とのなす角度と、所定の波長範囲における光透過率スペクトルの最大値と最小値との差との間には関連性が認められることから、「3.光透過率スペクトル測定工程」において、図4(c)に示すように、透光性部材430Rを回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、「4.回転位置決定工程」において、当該光透過率スペクトルの最大値と最小値との差が最小となる透光性部材430Rの回転位置を「最適な回転位置」として決定している。つまり、分光光度計700で測定される光透過率のスペクトルの最小値と最大値の差がより小さくなるように透光性部材430Rの光学軸を位置調整すれば、透光性部材430Rを透過する光の偏光状態の変化がより小さくなるように入射側偏光板420Rと透光性部材430Rとを配置することが可能となる。
なお、実施形態1に係る光学素子の製造方法においては、入射側偏光板420Rにおける偏光層の偏光軸と透光性部材430Rの光学軸とを、0.5度以下の精度で調整することが可能である。
5.貼り合わせ工程
そして、図4(d)に示すように、「4.回転位置決定工程」で決定された透光性部材430Rの回転位置で、入射側偏光板420Rと透光性部材430Rとを貼り合わせる(図5のステップS18)。
そして、図4(d)に示すように、「4.回転位置決定工程」で決定された透光性部材430Rの回転位置で、入射側偏光板420Rと透光性部材430Rとを貼り合わせる(図5のステップS18)。
以上により、入射側偏光板420Rにおける一方の面に透光性部材430Rが貼り合わされた構造を有する光学素子を製造することができる。入射側偏光板420G,420Bにおける一方の面に透光性部材430G,430Bが貼り合わされた構造を有する光学素子及び射出側偏光板440R,440G,440Bにおける一方の面に透光性部材450R,450G,450Bが貼り合わされた構造を有する光学素子についても、上記の各工程を実施することによって製造することができる。
このように、実施形態1に係る光学素子の製造方法は、偏光板における一方の面に透光性部材が貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための光学素子の製造方法であって、上述したように、準備工程と、配置工程と、光透過率スペクトル測定工程と、回転位置決定工程と、貼り合わせ工程とをこの順序で含んでいる。
このため、実施形態1に係る光学素子の製造方法によれば、透光性部材を回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる透光性部材の回転位置を決定し、決定された回転位置で偏光板と透光性部材とを貼り合わせているため、偏光板における偏光層の偏光軸と透光性部材の光学軸とが平行又は垂直となるように偏光板と透光性部材との相対位置を高い精度で調整することが可能となり、光学素子を透過する際の偏光状態の変化を抑制することが可能となる。つまり、入射側偏光板420R,420G,420Bから射出された光の偏光状態が透光性部材430R,430G,430Bを透過することによって変化するのを抑制することが可能となる。また、液晶装置400R,400G,400Bから射出された光の偏光状態が透光性部材450R,450G,450Bを透過することによって変化するのを抑制することが可能となる。その結果、投写画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
したがって、実施形態1に係る光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
したがって、実施形態1に係る光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
次に、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法について、図7〜図9を用いて説明する。
図7は、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法を説明するために示す図である。図8は、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法を説明するために示すフローチャートである。図9は、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法における偏光板配置工程を説明するために示すフローチャートである。
図7は、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法を説明するために示す図である。図8は、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法を説明するために示すフローチャートである。図9は、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法における偏光板配置工程を説明するために示すフローチャートである。
実施形態1に係るプロジェクタの製造方法は、上記したプロジェクタ1を製造するための方法であって、「1.分光光度計配置工程」及び「2.偏光板配置工程」が順次実施される。以下、これら各工程を順次説明する。
1.分光光度計配置工程
まず、図7に示すように、クロスダイクロイックプリズム500の光射出側に分光光度計700を配置する(図8のステップS100)。
まず、図7に示すように、クロスダイクロイックプリズム500の光射出側に分光光度計700を配置する(図8のステップS100)。
2.偏光板配置工程
次に、図7に示すように、入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bを適正な偏光関係の下で液晶装置410R,410G,410Bの光入射側及び光射出側に配置する(図8のステップS200)。
なお、このときに用いる入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bには、予め上記した実施形態1に係る光学素子の製造方法を実施することによって透光性部材430R,430G,430B,450R,450G,450Bが貼り付けられている。
次に、図7に示すように、入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bを適正な偏光関係の下で液晶装置410R,410G,410Bの光入射側及び光射出側に配置する(図8のステップS200)。
なお、このときに用いる入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bには、予め上記した実施形態1に係る光学素子の製造方法を実施することによって透光性部材430R,430G,430B,450R,450G,450Bが貼り付けられている。
上記の「2.偏光板配置工程」は、「2−1.第1の工程」、「2−2.第2の工程」、「2−3.第3の工程」及び「2−4.第4の工程」を含む。以下、これら各工程を順次説明する。なお、以下では説明を簡略化するため、3つの色光の光路のうち赤色光の光路に配置された入射側偏光板420R、液晶装置410R及び射出側偏光板440Rをもとに説明する。
2−1.第1の工程
光源装置110から射出された光が入射側偏光板420Rと液晶装置410Rと射出側偏光板440Rとを透過して分光光度計700に入射するように、光源装置110と分光光度計700との間に入射側偏光板420R、液晶装置410R及び射出側偏光板440Rを配置する(図9のステップS210)。このとき、入射側偏光板420Rと射出側偏光板440Rとが直交ニコルの状態となるように、入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rを配置する。
光源装置110から射出された光が入射側偏光板420Rと液晶装置410Rと射出側偏光板440Rとを透過して分光光度計700に入射するように、光源装置110と分光光度計700との間に入射側偏光板420R、液晶装置410R及び射出側偏光板440Rを配置する(図9のステップS210)。このとき、入射側偏光板420Rと射出側偏光板440Rとが直交ニコルの状態となるように、入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rを配置する。
2−2.第2の工程
次に、液晶装置410Rを透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rのうち少なくとも一方を回転させることにより、入射側偏光板420Rの偏光軸と射出側偏光板440Rの偏光軸とのなす角度を変化させる。そして、分光光度計700に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する(図9のステップS212)。
次に、液晶装置410Rを透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rのうち少なくとも一方を回転させることにより、入射側偏光板420Rの偏光軸と射出側偏光板440Rの偏光軸とのなす角度を変化させる。そして、分光光度計700に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する(図9のステップS212)。
なお、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法においては、入射側偏光板420Rの偏光軸と射出側偏光板440Rの偏光軸とを、0.5度以下の精度で調整することが可能である。
2−3.第3の工程
次に、「2−2.第2の工程」で測定された入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rの各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rの相対回転位置を決定する(図9のステップS214)。
次に、「2−2.第2の工程」で測定された入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rの各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rの相対回転位置を決定する(図9のステップS214)。
2−4.第4の工程
そして、「2−3.第3の工程」で決定された入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rの相対回転位置を保持するように、入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rを固定する(図9のステップS216)。
なお、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法においては、入射側偏光板420Rを集光レンズ300Rの光射出面に貼り付けることにより、入射側偏光板420Rの回転位置を固定している。また、射出側偏光板440Rをクロスダイクロイックプリズム500の赤色光の光入射端面に貼り付けることにより、射出側偏光板440Rの回転位置を固定している。
そして、「2−3.第3の工程」で決定された入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rの相対回転位置を保持するように、入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rを固定する(図9のステップS216)。
なお、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法においては、入射側偏光板420Rを集光レンズ300Rの光射出面に貼り付けることにより、入射側偏光板420Rの回転位置を固定している。また、射出側偏光板440Rをクロスダイクロイックプリズム500の赤色光の光入射端面に貼り付けることにより、射出側偏光板440Rの回転位置を固定している。
上記の「2−1.第1の工程」〜「2−4.第4の工程」を、赤色光の光路に配置された入射側偏光板420R及び射出側偏光板440Rについてだけではなく、緑色光の光路に配置された入射側偏光板420G及び射出側偏光板440G並びに青色光の光路に配置された入射側偏光板420B及び射出側偏光板440Bについても同様に行う。
以上により、実施形態1に係るプロジェクタ1000を製造することができる。
このように、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法は、上記したプロジェクタ1000を製造するために、入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bを適正な偏光方向関係のもとで液晶装置410R,410G,410Bの光入射側及び光射出側に配置する「偏光板配置工程」を含むプロジェクタの製造方法であって、偏光板配置工程」の前に分光光度計配置工程をさらに含んでいる。そして、偏光板配置工程は、上述したように、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程と、第4の工程とを含んでいる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法によれば、入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bのうち少なくとも一方を回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる入射側偏光板420R,420G,420B及び射出側偏光板440R,440G,440Bの相対回転位置を決定し、決定された相対回転位置で入射側偏光板420R,420G,420Bと射出側偏光板440R,440G,440Bとを貼り合わせているため、射出側偏光板440R,440G,440Bが本来透過すべき光を吸収してしまったり射出側偏光板440R,440G,440Bが本来吸収すべき光を透過してしまったりするのを抑制でき、投写画像のコントラストが低下したり輝度むら及び色むら等が発生したりするのを抑制することが可能となる。その結果、投写画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
したがって、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能なプロジェクタを製造することが可能となる。
したがって、実施形態1に係るプロジェクタの製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能なプロジェクタを製造することが可能となる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000は、上記した実施形態1に係るプロジェクタの製造方法によって製造されたものであるため、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能なプロジェクタとなる。
[実施形態2]
図10は、実施形態2に係る光学素子の製造方法を説明するために示す図である。図10(a)及び図10(b)は実施形態2に係る光学素子の製造方法における第2の配置工程を説明するために示す図であり、図10(c)は実施形態2に係る光学素子の製造方法における第2の光透過率スペクトル測定工程を説明するために示す図であり、図10(d)は実施形態2に係る光学素子の製造方法における第2の貼り合わせ工程を説明するために示す図である。図11は、実施形態2に係る光学素子の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図10は、実施形態2に係る光学素子の製造方法を説明するために示す図である。図10(a)及び図10(b)は実施形態2に係る光学素子の製造方法における第2の配置工程を説明するために示す図であり、図10(c)は実施形態2に係る光学素子の製造方法における第2の光透過率スペクトル測定工程を説明するために示す図であり、図10(d)は実施形態2に係る光学素子の製造方法における第2の貼り合わせ工程を説明するために示す図である。図11は、実施形態2に係る光学素子の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
実施形態2に係る光学素子の製造方法は、入射側偏光板420R,420G,420Bにおける一方の面に透光性部材430R,430G,430Bが貼り合わされ、入射側偏光板420R,420G,420Bにおける一方の面とは反対側の面(以下、他方の面という。)に他の透光性部材460R,460G,460Bがさらに貼り合わされた構造を有する光学素子(光学素子の構造については図示を省略する。)を製造するための方法である。また、射出側偏光板440R,440G,440Bにおける一方の面に透光性部材450R,450G,450Bが貼り合わされ、射出側偏光板440R,440G,440Bにおける他方の面に他の透光性部材470R,470G,470Bがさらに貼り合わされた構造を有する光学素子(光学素子の構造については図示を省略する。)を製造するための方法である。
実施形態2に係る光学素子の製造方法においては、図11に示すように、「1.準備工程」、「2.配置工程」、「3.光透過率スペクトル測定工程」、「4.回転位置決定工程」、「5.貼り合わせ工程」、「6.他の透光性部材準備工程」、「7.第2の配置工程」、「8.第2の光透過率スペクトル測定工程」、「9.第2の回転位置決定工程」及び「10.第2の貼り合わせ工程」が順次実施される。以下、これら各工程を順次説明するが、上記の「1.準備工程」〜「5.貼り合わせ工程」は実施形態1で説明したものと同様であるため、説明は省略する。なお、以下では説明を簡略化するため、入射側偏光板420Rにおける一方の面に透光性部材430Rが貼り合わされ、入射側偏光板420Rにおける他方の面に他の透光性部材460Rが貼り合わされた構造を有する光学素子を製造する場合を例示的に説明する。
6.他の透光性部材準備工程
他の透光性部材460Rを準備する(図11のステップS20)。他の透光性部材460Rは、例えばサファイアからなる透光性基板である。サファイアからなる透光性基板は、熱伝導率が約40W/(m・K)と高い上、硬度も非常に高く、熱膨張率は小さく、傷がつきにくく透明度が高い。なお、中程度の輝度として安価性を重視する場合には、約10W/(m・K)の熱伝導率を有する水晶からなる透光性基板を用いてもよい。透光性部材460Rの厚さは、熱伝導性の観点からいえば0.2mm以上であることが好ましく、装置の小型化の観点からいえば2.0mm以下であることが好ましい。
他の透光性部材460Rを準備する(図11のステップS20)。他の透光性部材460Rは、例えばサファイアからなる透光性基板である。サファイアからなる透光性基板は、熱伝導率が約40W/(m・K)と高い上、硬度も非常に高く、熱膨張率は小さく、傷がつきにくく透明度が高い。なお、中程度の輝度として安価性を重視する場合には、約10W/(m・K)の熱伝導率を有する水晶からなる透光性基板を用いてもよい。透光性部材460Rの厚さは、熱伝導性の観点からいえば0.2mm以上であることが好ましく、装置の小型化の観点からいえば2.0mm以下であることが好ましい。
なお、「1.準備工程」において、光源710などとともに他の透光性部材460Rを準備してもよい。その場合、上記「6.他の透光性部材準備工程」は省略されることとなる。
7.第2の配置工程
次に、図10(a)に示すように、光源710から射出された光が入射側偏光板420R側から入射し入射側偏光板420Rと他の透光性部材460Rと確認用偏光板720とを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に入射側偏光板420R、他の透光性部材460R及び確認用偏光板720を配置する(図11のステップS22)。このとき、入射側偏光板420Rが他の透光性部材460R側になるように配置する。また、図10(b)に示すように、他の透光性部材460Rを挟んで入射側偏光板420Rと確認用偏光板720とが直交ニコルの状態となるように、入射側偏光板420R及び確認用偏光板720を配置する。
次に、図10(a)に示すように、光源710から射出された光が入射側偏光板420R側から入射し入射側偏光板420Rと他の透光性部材460Rと確認用偏光板720とを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に入射側偏光板420R、他の透光性部材460R及び確認用偏光板720を配置する(図11のステップS22)。このとき、入射側偏光板420Rが他の透光性部材460R側になるように配置する。また、図10(b)に示すように、他の透光性部材460Rを挟んで入射側偏光板420Rと確認用偏光板720とが直交ニコルの状態となるように、入射側偏光板420R及び確認用偏光板720を配置する。
8.第2の光透過率スペクトル測定工程
次に、図10(c)に示すように、他の透光性部材460Rを透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として他の透光性部材460Rを回転させ、分光光度計700に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する(図11のステップS24)。
次に、図10(c)に示すように、他の透光性部材460Rを透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として他の透光性部材460Rを回転させ、分光光度計700に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する(図11のステップS24)。
なお、実施形態2に係る光学素子の製造方法においては、入射側偏光板420Rにおける偏光層の偏光軸と他の透光性部材460Rの光学軸とを、0.5度以下の精度で調整することが可能である。
9.第2の回転位置決定工程
次に、「8.第2の光透過率スペクトル測定工程」で測定された他の透光性部材460Rの各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる他の透光性部材460Rの回転位置を決定する(図11のステップS26)。
次に、「8.第2の光透過率スペクトル測定工程」で測定された他の透光性部材460Rの各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる他の透光性部材460Rの回転位置を決定する(図11のステップS26)。
10.第2の貼り合わせ工程
そして、図10(d)に示すように、「9.第2の回転位置決定工程」で決定された他の透光性部材460Rの回転位置で、入射側偏光板420Rと他の透光性部材460Rとを貼り合わせる(図11のステップS28)。
そして、図10(d)に示すように、「9.第2の回転位置決定工程」で決定された他の透光性部材460Rの回転位置で、入射側偏光板420Rと他の透光性部材460Rとを貼り合わせる(図11のステップS28)。
以上により、入射側偏光板420Rにおける一方の面に透光性部材430Rが貼り合わされ、入射側偏光板420Rにおける他方の面に他の透光性部材460Rが貼り合わされた構造を有する光学素子を製造することができる。また、入射側偏光板420G,420Bにおける一方の面に透光性部材430G,430Bが貼り合わされ、入射側偏光板420G,420Bにおける他方の面に他の透光性部材460G,460Bが貼り合わされた構造を有する光学素子、及び射出側偏光板440R,440G,440Bにおける一方の面に透光性部材450R,450G,450Bが貼り合わされ、射出側偏光板440R,440G,440Bにおける他方の面に他の透光性部材470R,470G,470Bが貼り合わされた構造を有する光学素子についても、上記の各工程を実施することによって製造することができる。
このように、実施形態2に係る光学素子の製造方法は、偏光板における一方の面に透光性部材が貼り合わされ、偏光板における他方の面に他の透光性部材がさらに貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための方法であって、上述したように、準備工程と、配置工程と、光透過率スペクトル測定工程と、回転位置決定工程と、貼り合わせ工程と、他の透光性部材準備工程と、第2の配置工程と、第2の光透過率スペクトル測定工程と、第2の回転位置決定工程と、第2の貼り合わせ工程とをこの順序で含んでいる。
このため、実施形態2に係る光学素子の製造方法によれば、透光性部材が貼り合わされた偏光板と他の透光性部材とを貼り合わせる場合についても、実施形態1で説明した偏光板と透光性部材とを貼り合わせる場合と同様に、他の透光性部材を回転させて各回転位置における光透過率スペクトルを測定し、各回転位置における光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる他の透光性部材の回転位置を決定し、決定された回転位置で偏光板と他の透光性部材とを貼り合わせているため、偏光板における偏光層の偏光軸と他の透光性部材の光学軸とが平行又は垂直となるように偏光層と透光性部材との相対位置を高い精度で調整することが可能となり、光学素子を透過する際の偏光状態の変化を抑制することが可能となる。その結果、投写画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
したがって、実施形態2に係る光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
したがって、実施形態2に係る光学素子の製造方法によれば、投写画像の画像品質をさらに向上することが可能な光学素子を製造することが可能となる。
以上、本発明の光学素子の製造方法及びプロジェクタの製造方法並びに光学素子及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)本発明の光学素子をプロジェクタに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の光学素子を偏光光を用いる他の光学機器(例えば、偏光顕微鏡や光ディスク装置など。)に適用することも可能である。
(2)上記各実施形態では、透光性部材又は他の透光性部材として、サファイアからなる透光性基板を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、水晶からなる透光性基板を用いてもよい。
(3)上記実施形態1では、「2.配置工程」において、図4(a)に示すように、光源710から射出された光が入射側偏光板420R側から入射し入射側偏光板420Rと透光性部材430Rと確認用偏光板720とを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に入射側偏光板420Rと透光性部材430Rと確認用偏光板720とを配置していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、光源710から射出された光が確認用偏光板720側から入射し確認用偏光板720と透光性部材430Rと入射側偏光板420Rとを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に確認用偏光板720と透光性部材430Rと入射側偏光板420Rとをこの順序で配置してもよい。
(4)上記実施形態2では、「7.第2の配置工程」において、図10(a)に示すように、光源710から射出された光が透光性部材430R側から入射し透光性部材430Rと入射側偏光板420Rと他の透光性部材460Rと確認用偏光板720とを透過して分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に透光性部材430Rが貼り付けられた入射側偏光板420Rと他の透光性部材460Rと確認用偏光板720とを配置していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、光源710から射出された光が確認用偏光板720から入射し確認用偏光板720と他の透光性部材460Rと入射側偏光板420Rと透光性部材430Rとを透過して偏分光光度計700に入射するように、光源710と分光光度計700との間に確認用偏光板720と他の透光性部材460Rと透光性部材430Rが貼り付けられた入射側偏光板420Rとをこの順序で配置してもよい。
(5)上記実施形態1のプロジェクタ1000では、入射側偏光板420Rが集光レンズ300Rと透光性部材430Rとの間に挟まれて接着されている構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、入射側偏光板420Rと集光レンズ300Rとが離間された構成や、入射側偏光板420Rが透光性部材430Rと他の透光性部材460Rとの間に挟まれて接着されている構成であってもよい。
(6)上記実施形態1のプロジェクタ1000では、射出側偏光板440Rがクロスダイクロイックプリズム500と透光性部材430Rとの間に挟まれて接着されている構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、射出側偏光板420Rとクロスダイクロイックプリズム500とが離間された構成や、射出側偏光板440Rが透光性部材450Rと他の透光性部材460Rとの間に挟まれて接着されている構成であってもよい。
(7)上記各実施形態では、入射側偏光板及び射出側偏光板として、偏光層の片面に支持層が積層された2層構造の偏光板を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、偏光層の両面に支持層が積層された3層構造の偏光板や、偏光層からなる単層構造の偏光板などを用いてもよい。
(8)上記実施形態1のプロジェクタ1000においては、光源装置として、楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ114の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管112と、凹レンズ118とを有する光源装置110を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、放物面リフレクタと、放物面リフレクタの焦点近傍に発光中心を有する発光管とを有する光源装置をも好ましく用いることができる。
(9)上記実施形態1のプロジェクタ1000においては、発光管112に反射手段としての補助ミラー116が配設されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発光管に補助ミラーが配設されていないものであっても本発明を適用することができる。
(10)上記実施形態1のプロジェクタ1000においては、光均一化光学系として、レンズアレイからなるレンズインテグレータ光学系を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロッド部材からなるロッドインテグレータ光学系をも好ましく用いることができる。
(11)上記各実施形態において、3つの液晶装置410R,410G,410Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(12)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
10…筐体、12…熱伝導性のスペーサ、14,16…熱伝導性部材、20,40…偏光層、22,42…支持層、100…照明装置、110…光源装置、112…発光管、114…楕円面リフレクタ、116…補助ミラー、118…凹レンズ、120…第1レンズアレイ、122…第1小レンズ、130…第2レンズアレイ、132…第2小レンズ、140…偏光変換素子、150…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260…入射側レンズ、270…リレーレンズ、300R,300G,300B…集光レンズ、410R,410G,410B…液晶装置、412R,412G,412B,414R,414G,414B…ガラス基板、420R,420G,420B…入射側偏光板、430R,430G,430B,450R,450G,450B…透光性部材、440R,440G,440B…射出側偏光板、460R…他の透光性部材、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、700…分光光度計、710…光源、720…確認用偏光板、1000…プロジェクタ、C…接着層、D…粘着層、SCR…スクリーン
Claims (5)
- 光学軸を有する材料からなる透光性部材と、少なくとも偏光層を有する偏光板とを備え、前記偏光板における一方の面に前記透光性部材が貼り合わされた構造を有する光学素子を製造するための光学素子の製造方法であって、
光源、前記偏光板、前記透光性部材、確認用偏光板及び分光光度計を準備する準備工程と、
前記透光性部材を挟んで前記偏光板と前記確認用偏光板とが直交ニコルの状態となり、かつ、前記光源から射出された光が前記偏光板側から入射し前記偏光板と前記透光性部材と前記確認用偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記偏光板、前記透光性部材及び前記確認用偏光板を配置する、又は、前記光源から射出された光が前記確認用偏光板側から入射し前記確認用偏光板と前記透光性部材と前記偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記確認用偏光板、前記透光性部材及び前記偏光板を配置する配置工程と、
前記透光性部材を透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として前記透光性部材を回転させ、前記分光光度計に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する光透過率スペクトル測定工程と、
前記光透過率スペクトル測定工程で測定された前記透光性部材の各回転位置における前記光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、前記光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる前記透光性部材の回転位置を決定する回転位置決定工程と、
前記回転位置決定工程で決定された前記透光性部材の回転位置で、前記偏光板と前記透光性部材とを貼り合わせる貼り合わせ工程とをこの順序で含むことを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項1に記載の光学素子の製造方法において、
前記光学素子は、前記偏光板における前記透光性部材が貼り合わされた前記一方の面とは反対側の面に貼り合わされる他の透光性部材をさらに備える光学素子であり、
前記他の透光性部材を準備する他の透光性部材準備工程をさらに含むとともに、
前記他の透光性部材準備工程の後に、
前記他の透光性部材を挟んで前記偏光板と前記確認用偏光板とが直交ニコルの状態となり、かつ、前記光源から射出された光が前記偏光板側から入射し前記偏光板と前記他の透光性部材と前記確認用偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記偏光板、前記他の透光性部材及び前記確認用偏光板を配置する、又は、前記光源から射出された光が前記確認用偏光板側から入射し前記確認用偏光板と前記他の透光性部材と前記偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源と前記分光光度計との間に前記確認用偏光板、前記他の透光性部材及び前記偏光板を配置する第2の配置工程と、
前記他の透光性部材を透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として前記他の透光性部材を回転させ、前記分光光度計に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する第2の光透過率スペクトル測定工程と、
前記第2の光透過率スペクトル測定工程で測定された前記他の透光性部材の各回転位置における前記光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、前記光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる前記他の透光性部材の回転位置を決定する第2の回転位置決定工程と、
前記第2の回転位置決定工程で決定された前記他の透光性部材の回転位置で、前記偏光板と前記他の透光性部材とを貼り合わせる第2の貼り合わせ工程とをさらにこの順序で含むことを特徴とする光学素子の製造方法。 - 照明光束を射出する光源装置と、前記光源装置から射出される照明光束を画像情報に応じて変調する液晶装置と、前記液晶装置で変調された光を投写する投写光学系と、前記液晶装置の光入射側に配置され少なくとも偏光層を有する入射側偏光板と、前記液晶装置の光射出側に配置され少なくとも偏光層を有する射出側偏光板とを備えるプロジェクタを製造するために、前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板を適正な偏光方向関係のもとで前記液晶装置の光入射側及び光射出側に配置する偏光板配置工程を含むプロジェクタの製造方法であって、
前記偏光板配置工程の前に、前記液晶装置の光射出側に分光光度計を配置する分光光度計配置工程をさらに含み、
前記偏光板配置工程は、
前記入射側偏光板と前記射出側偏光板とが直交ニコルの状態となり、かつ、前記光源装置から射出された光が前記入射側偏光板と前記液晶装置と前記射出側偏光板とを透過して前記分光光度計に入射するように、前記光源装置と前記分光光度計との間に前記入射側偏光板、前記液晶装置及び前記射出側偏光板を配置する第1の工程と、
前記液晶装置を透過する光の中心軸と平行な軸を回転軸として前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板のうち少なくとも一方を回転させることにより、前記入射側偏光板の偏光軸と前記射出側偏光板の偏光軸とのなす角度を変化させ、前記分光光度計に入射する光の所定の波長範囲で、各回転位置における光透過率スペクトルを測定する第2の工程と、
前記第2の工程で測定された前記入射側偏光板及び/又は前記射出側偏光板の各回転位置における前記光透過率スペクトルの測定結果に基づいて、前記光透過率スペクトルの最小値と最大値との差が最小となる前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板の相対回転位置を決定する第3の工程と、
前記第3の工程で決定された前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板の相対回転位置を保持するように、前記入射側偏光板及び前記射出側偏光板を固定する第4の工程とを含むことを特徴とするプロジェクタの製造方法。 - 請求項1又は2に記載の光学素子の製造方法によって製造された光学素子。
- 請求項3に記載のプロジェクタの製造方法によって製造されたプロジェクタ。
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