JP2003075912A - 液晶プロジェクターおよびその組立方法 - Google Patents

液晶プロジェクターおよびその組立方法

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JP2003075912A
JP2003075912A JP2001270174A JP2001270174A JP2003075912A JP 2003075912 A JP2003075912 A JP 2003075912A JP 2001270174 A JP2001270174 A JP 2001270174A JP 2001270174 A JP2001270174 A JP 2001270174A JP 2003075912 A JP2003075912 A JP 2003075912A
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panel
panel fixing
fixed
crystal projector
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JP2001270174A
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Hiroshi Matsueda
寛 松枝
Yoshifumi Akaike
吉文 赤池
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学プリズムユニットの部品点数を削減し、
かつ、光学プリズムユニットの放熱性を改善する。 【解決手段】 位相差板30および偏光板29を貼り付
けたダイクロイックプリズム21の光入射の三面に対峙
して各液晶パネル22,23,24を固定するためのパ
ネル固定枠部27aがそれぞれ形成されたコ字状のパネ
ル固定部材27を備え、熱伝導率の高い透明ガラス基板
28を貼り付けた液晶パネル22,23,24を各パネ
ル固定枠部27aにレジストレーション調整を行いなが
ら熱伝導率の高い接着剤にて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号に応じて
光を変調する液晶パネルを使用した光学プリズムユニッ
トを備えた液晶プロジェクターおよびその組立方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】大型映像画面を得るため、映像信号に応
じて光を変調する液晶パネルを使用した液晶プロジェク
ターが知られている。従来の液晶プロジェクターは、ダ
イクロイックプリズムの三つの面にそれぞれ液晶パネル
を配置した光学プリズムユニットを備え、液晶パネルに
よって変調された後の各色光束(R,G,B)をダイク
ロイックプリズムによって色合成し、投射レンズにより
所定の位置に設置されたスクリーン上に投影するもので
ある。
【0003】また、従来の液晶プロジェクターは、各液
晶パネルからの投射画像をスクリーン上で正確に重ね合
わせる、いわゆるレジストレーション調整のため、各液
晶パネルの画素間のアライメントができるように左右、
上下および回転方向の調整機構を備えている。また、ス
クリーンへの投射画像の焦点を鮮明に合わせるため、前
後、縦揺れおよび片揺れ方向のフォーカス調整機構を備
えている。
【0004】また、液晶プロジェクターの小型化要求に
伴い、光学プリズムユニットの小型化が求められてい
る。しかし、前述のように調整機構を一体化した光学プ
リズムユニットの場合、液晶パネルがあるサイズ以下に
なると、これに付設する調整機構の小型化は困難にな
る。また、この調整機構は微調整できるようにすればす
るほど大型となる。したがって、液晶パネルを小型化し
てもこれらの調整機構に制約されてしまうため、これら
の調整機構を一体化した光学プリズムユニットの小型化
には構造的な限界がある。
【0005】従来、小型化を目的として、これらの調整
機構を省き、ダイクロイックプリズムに直接液晶パネル
を接着固定するという工夫がなされている。また、液晶
パネルの不具合発生時の交換を容易とするため、光学プ
リズムユニットから調整機構のみを省き、ダイクロイッ
クプリズムにパネル固定枠を取り付け、これに液晶パネ
ルを固定する提案もなされている。
【0006】図5は、調整機構のみを省いた光学プリズ
ムユニットの組立手順についての説明図、図6はそのフ
ロー図である。図に示すように、光学プリズムユニット
50の組立は、 (1)ダイクロイックプリズム21に対して上部プレー
ト25、下部プレート26を設置する。 (2)ダイクロイックプリズム21のR,G,Bそれぞ
れの面に対して位相差板30、偏光板29を取り付け
る。 (3)パネル固定枠51を設置する(G面)。 (4)放熱フィン31,32をボルト33により取り付
ける(G面)。 (5)透明ガラス基板28を貼り付けた液晶パネル23
とパネル固定枠51とをレジストレーション調整を行い
ながら熱伝導性接着用樹脂で接着する(G面)。 (6)パネル固定枠51を設置する(B面)。 (7)放熱フィン31,32をボルト33により取り付
ける(B面)。 (8)透明ガラス基板28を貼り付けた液晶パネル22
とパネル固定枠51とをレジストレーション調整を行い
ながら熱伝導性接着用樹脂で接着する(B面)。 (9)パネル固定枠51を設置する(R面)。 (10)放熱フィン31,32をボルト33により取り
付ける(R面)。 (11)透明ガラス基板28を貼り付けた液晶パネル2
4とパネル固定枠51とをレジストレーション調整を行
いながら熱伝導性接着用樹脂で接着する(R面)。 の全11工程からなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記光学プリズムユニ
ット50の場合、パネル固定枠51はR,G,B面それ
ぞれ別体として構成してあり、合計3枚である。したが
って、パネル固定枠51を取り付ける作業はR,G,B
それぞれの面について行う必要があり、同じ作業が3回
繰り返されることになる。また、光学プリズムユニット
50では、パネル固定枠51をダイクロイックプリズム
50に固定する際、各パネル固定枠51をそれぞれ上部
プレート25および下部プレート26とボルト33によ
って固定するため、部品点数が多くなる。これらのこと
は、生産性の向上や材料のコストパフォーマンスの観点
からみても、充分に改善の余地がある。
【0008】また、R,G,B各面の液晶パネル24,
23,22には、それぞれの透過光の波長の違いによっ
て、その発熱量に差(B>G>R)が生じるため、温度
が最も高いB面と最も低いR面では、その温度差が約3
0℃に達することもある。したがって、最も高温度にな
ってしまうB面の液晶パネル22の温度を下げること
は、液晶プロジェクターの信頼性・耐久性の点で非常に
重要な意味を持つ。しかしながら、光学プリズムユニッ
ト50のように、パネル固定枠51がR,G,B面それ
ぞれ分離されているのため、各面のパネル固定枠51間
での熱の受け渡しが行われず、各面間の温度差は緩和さ
れない。光学プリズムユニット50全体の冷却効率の点
から考えても、R,G,B各面の温度上昇を均一にする
ことは非常に重要である。
【0009】そこで、本発明においては、光学プリズム
ユニットの部品点数を削減し、かつ、光学プリズムユニ
ットの放熱性を改善した液晶プロジェクターおよびその
組立方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶プロジェク
ターは、ダイクロイックプリズムの光入射の三面にそれ
ぞれ液晶パネルを配置した光学プリズムユニットを備え
た液晶プロジェクターにおいて、光学プリズムユニット
は、ダイクロイックプリズムの光入射の三面に対峙して
液晶パネルをそれぞれ固定するための三つのパネル固定
枠部が形成されたパネル固定部材を備えたものである。
【0011】本発明によれば、三つの液晶パネルを一つ
のパネル固定部材に固定するため、パネル固定部材をダ
イクロイックプリズムに固定する際に必要なボルト数等
を削減して、光学プリズムユニットの部品点数を少なく
することができる。また、三つの液晶パネルをそれぞれ
固定したパネル固定枠部間で熱の受け渡しが行われるよ
うになるため、各面間の温度差を緩和して光学プリズム
ユニットの放熱性を改善することができる。
【0012】ここで、液晶パネルは、その光入射面に熱
伝導率の高いガラス基板を貼り付け、このガラス基板に
熱伝導率の高い接着剤を介して放熱フィンを固定して一
体物としたものとするのが望ましい。これにより、液晶
パネルの発熱は、熱伝導率の高いガラス基板からさらに
熱伝導率の高い接着剤を介して放熱フィンへと効率良く
伝達し、放熱フィンから大気中へと放散される。
【0013】本発明の液晶プロジェクターに用いる接着
剤の熱伝導率は、1〜3W/mKであることが望まし
い。熱伝導率が1〜3W/mKの接着剤によりガラス基
板と放熱フィンを接着することで、これらの間の熱伝達
が最も効率良く行われる。
【0014】本発明の液晶プロジェクターの組立方法
は、ダイクロイックプリズムの光入射の三面にそれぞれ
液晶パネルを配置した光学プリズムユニットを備えた液
晶プロジェクターの組立方法において、ダイクロイック
プリズムの光入射の三面に対峙して液晶パネルをそれぞ
れ固定するための三つのパネル固定枠部が形成されたパ
ネル固定部材をダイクロイックプリズムに固定し、パネ
ル固定部材の三つのパネル固定枠部に液晶パネルをそれ
ぞれ固定することを特徴とする。
【0015】本発明の組立方法によれば、一つパネル固
定部材をダイクロイックプリズムに固定するだけで、三
つの液晶パネルを固定することができるため、部品点数
を削減することができるとともに、作業工程数を削減す
ることができる。
【0016】このとき、液晶パネルは、予め、その光入
射面にガラス基板を貼り付け、このガラス基板に放熱フ
ィンを固定して一体物とした後、パネル固定枠部に固定
するようにすることで、液晶パネルのハンドリングは、
放熱フィンをハンドリングすることによって容易に行う
ことができるため、レジストレーション調整を行いなが
らのダイクロイックプリズムへの液晶パネルの固定作業
能率が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る液晶プロジェクターの光学系を模式的に示す図、図2
は図1の光学プリズムユニット20の詳細であって、
(a)は分解状態を示す斜視図、(b)は組立状態を示
す斜視図である。
【0018】図1に示す液晶プロジェクター1は、光源
2およびインテグレータレンズ3,4で構成された光源
ランプユニットと、全反射ミラー5,6,7,10、赤
色光および緑色光を反射し青色光のみを透過するダイク
ロイックミラー8、緑色光のみを反射するダイクロイッ
クミラー9、集光レンズ11,12,13,14,15
で構成され、光源からの白色光を赤、青、緑に色分解
し、色分解された各光を集光する照射光学ユニットと、
青色、緑色および赤色にそれぞれ対応し集光された光を
画像情報に応じて変調する三つの液晶パネル22,2
3,24および変調された光を色合成するダイクロイッ
クプリズム21からなる光学プリズムユニット20と、
色合成された光を拡大投影する投射レンズからなる投影
光学ユニット16等で構成されている。
【0019】このような液晶プロジェクター1では、光
源2から出射された白色光は、照射光学ユニットによ
り、青色、緑色および赤色の三原色に色分離され、それ
ぞれ対応する液晶パネル22,23,24で変調され、
それぞれ青色用の画像、緑色用の画像および赤色用の画
像が形成される。液晶パネル22,23,24により形
成された各画像は、ダイクロイックプリズム21により
合成され、合成されたカラー画像は、投影光学ユニット
16により、所定の位置の設置されているスクリーン1
7上へ投影される。
【0020】図2に示すように、光学プリズムユニット
20は、ダイクロイックプリズム21の光入射の三面に
それぞれ液晶パネル22,23,24を固定するための
コ字状のパネル固定部材27を備える。ダイクロイック
プリズム21は、上部プレート25および下部プレート
26によって挟み込まれ、その光入射の三面に位相差板
30および偏光板29が貼り付けてある。パネル固定部
材27のコ字状の三面には、位相差板30および偏光板
29を貼り付けたダイクロイックプリズム21の光入射
の三面に対峙して各液晶パネル22,23,24を固定
するためのパネル固定枠部27aがそれぞれ形成されて
いる。
【0021】パネル固定枠部27aに固定される各液晶
パネル22,23,24には、熱伝導率の高い透明ガラ
ス基板28が貼り付けられている。透明ガラス基板28
は、サファイア(熱伝導率36W/mK程度)、スピネ
ル(熱伝導率16W/mK程度)、石英やネオセラム等
の熱伝導率の高いものを用い、液晶パネル22,23,
24に対して熱伝導率の高い接着剤にて貼り付ける。な
お、本実施形態において使用する熱伝導率の高い接着剤
は、熱伝導率1〜3W/mK程度であって、室温硬化す
る性質を有する無色透明の液状のシリコンゲル接着剤等
の熱硬化型透明樹脂または紫外線硬化型樹脂とする。
【0022】パネル固定部材27の各パネル固定枠部2
7aの上部および下部には、それぞれ放熱フィン31,
32がボルト33によって固定される。放熱フィン3
1,32は、熱伝導率の高いアルミニウム(熱伝導率2
40W/mK)、マグネシウム(熱伝導率156W/m
K)、銅(熱伝導率420W/mK)、銀(熱伝導率4
32W/mK)、黒アルマイト処理を施したアルミニウ
ムや陽極酸化処理したマグネシウム等の材質とする。
【0023】このような光学プリズムユニット20で
は、各液晶パネル22,23,24の発熱は、各液晶パ
ネル22,23,24に貼り付けた透明ガラス基板28
から大気中へ放散されるとともに、各液晶パネル22,
23,24からパネル固定部材27、放熱フィン31,
32を伝達してこの放熱フィン31,32から大気中へ
放散される。
【0024】このとき、各液晶パネル22,23,24
のそれぞれの透過光の波長の違いによって発熱量に差が
生じる。液晶パネル22,23,24は、その一部が有
機物で構成されているため、温度条件は70℃以下とす
るのが一応の目安である。特に青色用の液晶パネルは最
も高温度となるため、この温度条件を満たすことが難し
い。ところが、本実施形態における光学プリズムユニッ
ト20では、各液晶パネル22,23,24がすべて一
つのパネル固定部材27に固定されているため、各液晶
パネル22,23,24を固定したパネル固定枠部27
a間で熱の受け渡しが行われ、青色用の液晶パネル22
の発熱は、緑色、赤色用の液晶パネル23,24を固定
したパネル固定枠部27aへと伝達する。その結果、各
液晶パネル22,23,24を固定したパネル固定部材
27の面間の温度差が緩和され、各面に設けられた放熱
フィン31,32のそれぞれの放熱能力を効率良く利用
して光学プリズムユニット20を冷却することができ、
液晶パネルの信頼性を向上することができる。
【0025】また、パネル固定部材27は、三つの液晶
パネル22,23,24を固定する一体型のモノコック
構造であるため、強度が向上している。すなわち、パネ
ル固定部材27が三つのパネル固定枠部27aの補強部
材としての機能を有することから、このパネル固定部材
27を保持する上部プレート25を削減することも可能
となる。
【0026】次に、図2の光学プリズムユニット20の
組立手順について説明する。図3は図2の光学プリズム
ユニット20の組立手順を示すフロー図である。図2に
示すように、光学プリズムユニット20の組立は、 (1)ダイクロイックプリズム21に対して上部プレー
ト25、下部プレート26を設置する。 (2)ダイクロイックプリズム21のR,G,Bそれぞ
れの面に対して位相差板30、偏光板29を取り付け
る。 (3)パネル固定部材27を設置する。 (4)放熱フィン31,32をボルト33により取り付
ける(G面)。 (5)透明ガラス基板28を貼り付けた液晶パネル23
をパネル固定部材27のパネル固定枠部27aにレジス
トレーション調整を行いながら熱伝導性接着用樹脂で接
着する(G面)。 (6)放熱フィン31,32をボルト33により取り付
ける(B面)。 (7)透明ガラス基板28を貼り付けた液晶パネル22
をパネル固定部材27のパネル固定枠部27aにレジス
トレーション調整を行いながら熱伝導性接着用樹脂で接
着する(B面)。 (8)放熱フィン31,32をボルト33により取り付
ける(R面)。 (9)透明ガラス基板28を貼り付けた液晶パネル24
をパネル固定部材27のパネル固定枠部27aにレジス
トレーション調整を行いながら熱伝導性接着用樹脂で接
着する(R面)。 の全9工程からなる。
【0027】以上のように、本実施形態における光学プ
リズムユニット20の組立では、一つのパネル固定部材
27をダイクロイックプリズム21に固定するだけで、
三つの液晶パネル22,23,24を固定することがで
きる。すなわち、三つの液晶パネル22,23,24を
一つのパネル固定部材27に固定しているため、従来の
ように三つのパネル固定枠51に固定する場合と比較し
て部品点数を少なくすることができる。
【0028】また、このときの光学プリズムユニット2
0の組立工程数は、従来の光学プリズムユニット50の
組立工程数より2工程削減することが可能である。ま
た、パネル固定部材27をダイクロイックプリズム21
に固定する際に必要なボルト数等を削減して、光学プリ
ズムユニット20の部品点数をさらに少なくすることも
可能である。
【0029】ところで、本実施形態における光学プリズ
ムユニット20では、液晶パネル22,23,24に対
し、図4に示すように、予め、その光入射面に透明ガラ
ス基板28を貼り付け、この透明ガラス基板28に熱伝
導率の高い接着剤により放熱フィン31,32を固定し
て一体物40とした後、パネル固定部材27のそれぞれ
のパネル固定枠部27aに固定することも可能である。
【0030】これにより、レジストレーション調整時の
液晶パネル22,23,24のハンドリングは、一体物
40の放熱フィン31,32部分をハンドリングするこ
とによって容易に行うことができるため、レジストレー
ション調整を行いながらのダイクロイックプリズム21
への液晶パネル22,23,24の固定作業能率が向上
する。
【0031】また、一体物40とした液晶パネル22,
23,24の発熱は、熱伝導率の高い透明ガラス基板2
8からさらに熱伝導率の高い接着剤を介して放熱フィン
31,32へと効率良く伝達するようになり、放熱フィ
ン31,32から大気中へと放散される。
【0032】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0033】(1)ダイクロイックプリズムの光入射の
三面に対峙して液晶パネルをそれぞれ固定するための三
つのパネル固定枠部が形成されたパネル固定部材を備え
た光学プリズムユニットとすることで、部品点数を少な
くし、液晶プロジェクターをコストダウンすることがで
きる。また、三つの液晶パネルをそれぞれ固定したパネ
ル固定枠部間で熱の受け渡しが行われるようになるた
め、各面間の温度差を緩和して光学プリズムユニットの
放熱性を改善することができ、液晶パネルの温度上昇を
抑えてその信頼性を大幅に向上することが可能となる。
また、光学プリズムユニットの放熱性の改善によって、
この光学プリズムユニットを冷却する冷却ファンの回転
数を下げ、ノイズや消費電力を抑えることが可能とな
り、家庭に液晶プロジェクターが普及する際の騒音問題
も解決できる。
【0034】(2)液晶パネルを、その光入射面に熱伝
導率の高いガラス基板を貼り付け、このガラス基板に熱
伝導率の高い接着剤を介して放熱フィンを固定して一体
物としたものとすることで、液晶パネルの発熱は、熱伝
導率の高いガラス基板からさらに熱伝導率の高い接着剤
を介して放熱フィンへと効率良く伝達し、放熱フィンか
ら大気中へと放散され、より光学プリズムユニットの放
熱性を改善し、液晶パネルの信頼性をさらに向上するこ
とが可能となる。
【0035】(3)接着剤の熱伝導率を、1〜3W/m
Kとすることで、この接着剤により接着されたガラス基
板と放熱フィン間の熱伝達が最も効率良く行われ、さら
に液晶パネルを冷却してその動作温度を下げることがで
きる。
【0036】(4)三つのパネル固定枠部が形成された
パネル固定部材をダイクロイックプリズムに固定し、パ
ネル固定部材の三つのパネル固定枠部に液晶パネルをそ
れぞれ固定する組立方法により、一つパネル固定部材を
ダイクロイックプリズムに固定するだけで、三つの液晶
パネルを固定することができるため、部品点数および作
業工程数を削減し、液晶プロジェクターをコストダウン
することが可能となる。
【0037】(5)液晶パネルを、予め、その光入射面
にガラス基板を貼り付け、このガラス基板に放熱フィン
を固定して一体物とした後、パネル固定枠部に固定する
ようにすることで、液晶パネルのハンドリングは、放熱
フィンをハンドリングすることによって容易に行うこと
ができるため、レジストレーション調整を行いながらの
ダイクロイックプリズムへの液晶パネルの固定作業能率
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における液晶プロジェク
ターの光学系を模式的に示す図である。
【図2】 図1の光学プリズムユニットの詳細であっ
て、(a)は分解状態を示す斜視図、(b)は組立状態
を示す斜視図である。
【図3】 図2の光学プリズムユニットの組立手順を示
すフロー図である。
【図4】 液晶パネルを一体物とする例であって、
(a)は組立前の状態を示す斜視図、(b)は組立後の
状態を示す斜視図である。
【図5】 調整機構のみを省いた光学プリズムユニット
の組立手順についての説明図である。
【図6】 図5の光学プリズムユニットの組立手順を示
すフロー図である。
【符号の説明】
1 液晶プロジェクター 2 光源 3,4 インテグレータレンズ 5,6,7,10 全反射ミラー 8,9 ダイクロイックミラー 11,12,13,14,15 集光レンズ 16 投影光学ユニット 17 スクリーン 20 光学プリズムユニット 21 ダイクロイックプリズム 22,23,24 液晶パネル 25 上部プレート 26 下部プレート 27 パネル固定部材 27a パネル固定枠部 28 透明ガラス基板 29 偏光板 30 位相差板 31,32 放熱フィン 33 ボルト 40 一体物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/14 G03B 21/16 21/16 33/12 33/12 G09F 9/00 304B G09F 9/00 304 G02B 7/18 A Fターム(参考) 2H043 BA00 BA03 2H088 EA12 HA05 HA13 HA24 MA20 2H089 HA40 QA16 TA16 UA05 2H091 FA05Z FA26Z FD06 FD13 LA04 5G435 AA12 BB12 BB17 EE13 EE50 GG44 KK02 KK05 KK07 LL15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイクロイックプリズムの光入射の三面
    にそれぞれ液晶パネルを配置した光学プリズムユニット
    を備えた液晶プロジェクターにおいて、 前記光学プリズムユニットは、前記ダイクロイックプリ
    ズムの光入射の三面に対峙して前記液晶パネルをそれぞ
    れ固定するための三つのパネル固定枠部が形成されたパ
    ネル固定部材を備えたものであることを特徴とする液晶
    プロジェクター。
  2. 【請求項2】 前記液晶パネルは、その光入射面に熱伝
    導率の高いガラス基板を貼り付け、このガラス基板に熱
    伝導率の高い接着剤を介して放熱フィンを固定して一体
    物としたものであることを特徴とする請求項1記載の液
    晶プロジェクター。
  3. 【請求項3】 前記接着剤の熱伝導率が、1〜3W/m
    Kであることを特徴とする請求項2記載の液晶プロジェ
    クター。
  4. 【請求項4】 ダイクロイックプリズムの光入射の三面
    にそれぞれ液晶パネルを配置した光学プリズムユニット
    を備えた液晶プロジェクターの組立方法において、 前記ダイクロイックプリズムの光入射の三面に対峙して
    前記液晶パネルをそれぞれ固定するための三つのパネル
    固定枠部が形成されたパネル固定部材を前記ダイクロイ
    ックプリズムに固定し、 前記パネル固定部材の三つのパネル固定枠部に前記液晶
    パネルをそれぞれ固定する、 ことを特徴とする液晶プロジェクターの組立方法。
  5. 【請求項5】 前記液晶パネルは、予め、その光入射面
    にガラス基板を貼り付け、このガラス基板に放熱フィン
    を固定して一体物とした後、前記パネル固定枠部に固定
    することを特徴とする請求項4記載の液晶プロジェクタ
    ーの組立方法。
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