JP2002236278A - 液晶表示装置、液晶プロジェクタ装置及びパネル冷却方法 - Google Patents
液晶表示装置、液晶プロジェクタ装置及びパネル冷却方法Info
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Abstract
合を招くことなく、液晶パネルを効率良く冷却すること
が可能な液晶プロジェクタ装置を提供する。 【解決手段】 多面体からなるダイクロイックプリズム
23の光入射面に液晶パネル16を密着状態で取り付け
て一体化するとともに、その一体化構造物を静的に強制
冷却するヒートシンク29とヒートパイプ31を備え
る。
Description
晶プロジェクタ装置及びパネル冷却方法に関する。
用いた液晶プロジェクタ装置の開発が盛んに行われてい
る。液晶プロジェクタ装置には、主に、パーソナルコン
ピュータ用途などのデータプロジェクタ装置、ホームシ
アター用途などのフロントプロジェクタ装置、リアプロ
ジェクションテレビジョン用途などのリアプロジェクタ
装置がある。
(緑色),B(青色)3色のカラーフィルタ付きの液晶
ライトバルブ(液晶パネル)を1枚使った単板式と、モ
ノクロの液晶ライトバルブ(液晶パネル)をR,G,B
の光路ごとに3枚使った3板式とに大別される。また液
晶プロジェクタ装置は、その中枢となる液晶ライトバル
ブが透過型か反射型かに応じて、透過型プロジェクタと
反射型プロジェクタとに分けられる。
装置の光学系では、多面体からなるダイクロイックプリ
ズム(クロスプリズム)の3つの光入射面にR,G,B
の各色に対応する液晶ライトバルブをそれぞれ対向状態
に配置し、各色の液晶ライトバルブを透過したR光,G
光,B光をダイクロイックプリズムで合成して投射レン
ズに入射する構成となっている。
収などによって発熱するため、動作時の温度(以下、動
作温度)が高くなる。これに対して液晶ライトバルブに
は、液晶そのものの他、配向膜、シール部、偏向板、位
相差板などに有機物が使用され、また薄膜トランジスタ
(TFT)上でも平坦化膜などに有機物が使用されてい
る。そのため、温度上昇や光量増加に伴う信頼性の劣化
が懸念されている。
(液晶パネル)の冷却方法として、ファンを用いた空冷
方式と液体を用いた液冷方式が提案されている。空冷方
式では、ファンを回転させて液晶ライトバルブにエアー
を吹き付けて冷却する。液冷方式では、液晶ライトバル
ブに冷却液を接触させて冷却する。
式では、ファンの回転によってノイズが発生したり、ダ
ストが舞い上がるなどの不具合がある。また、液冷方式
では、液晶ライトバルブの周辺に液冷容器を設置する必
要があるため、小型化に不利なものとなっている。ま
た、冷却液の温度がパネル周辺の環境温度に左右される
ため、冷却効果にバラツキが生じやすいうえ、十分な冷
却効果が得られ難いという欠点もある。特に、小型化に
よって光学部品間の距離が短くなると、それに伴う環境
温度の上昇によって冷却液の温度上昇が顕著化するた
め、冷却効果の低下が予想される。
度化、高画質化、高精細化の進展に伴って液晶ライトバ
ルブ(液晶パネル)の画素密度や液晶ライトバルブへの
入射光量密度が向上し、これによって液晶ライトバルブ
の動作温度が上昇する傾向にある。また一方では、液晶
ライトバルブ(パネルサイズ)の小型化が進展するた
め、動作温度が加速度的に上昇することが予想される。
そうした場合、従来の空冷方式や液冷方式では液晶ライ
トバルブの温度上昇を十分に抑えきれなくなり、信頼性
の維持がますます困難なものになると予想される。
置は、プリズムの光入射面に液晶パネルを密着状態で取
り付けて一体化するとともに、その一体化構造物を静的
に強制冷却する冷却手段を備えた構成となっている。
ズムの光入射面に液晶パネルを密着状態で取り付けて一
体化し、この一体化構造物を冷却手段で静的に強制冷却
することにより、ファンノイズや浮遊ダストによる不具
合を招くことなく、液晶パネルを効率良く冷却すること
が可能となる。また、液晶ライトバルブに液晶パネルを
用いた液晶プロジェクタ装置においても、上記同様の構
成を採用することにより、ファンノイズや浮遊ダストに
よる不具合を招くことなく、液晶ライトバルブを効率良
く冷却することが可能となる。
プロジェクタ装置に適用した場合の本発明の実施の形態
につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
タ装置の光学系構成の一例を示す概略図である。図1に
おいて、ランプ1は、液晶プロジェクタ装置の光源とな
るもので、例えばメタルハライドランプによって構成さ
れる。ランプ1による光の出射方向には、UV−IRカ
ットフィルタ2、光インテグレータ3、偏光変換素子
4、第1のレンズ5及び第1の全反射ミラー6が順に配
置されている。
射方向には、第1のダイクロイックミラー7と第2の全
反射ミラー8が順に配置されている。また、第1のダイ
クロイックミラー7による光の反射方向には、第2のダ
イクロイックミラー9、第2のレンズ10及び第3の全
反射ミラー11が順に配置され、さらに第3の全反射ミ
ラー11による光の反射方向には、第3のレンズ12と
第4の全反射ミラー13が順に配置されている。
反射方向にはR(赤色)用の液晶ライトバルブ14が、
第2のダイクロイックミラー9による光の反射方向には
G(緑色)用の液晶ライトバルブ15が、第4の全反射
ミラー13による光の反射方向にはB(青色)用の液晶
ライトバルブ16が、それぞれ配置されている。また、
各々の液晶ライトバルブ14,15,16の光入射側に
は、それぞれレンズ17,18,19と偏光板20,2
1,22が配置されている。液晶ライトバルブ14,1
5,16としては、薄膜トランジスタ(TFT)をマト
リックス状に配列したTFT液晶パネルを用いることが
できる。以下、「液晶ライトバルブ」を「液晶パネル」
と称して説明する。
れる領域には、ダイクロイックプリズム23が配置され
ている。このダイクロイックプリズム23は、本発明に
おけるプリズムを構成するもので、クロスプリズムとも
呼ばれている。ダイクロイックプリズム23は、4つの
プリズムを貼り合わせた多面体(6面体)の四角いブロ
ック構造をなしている。ダイクロイックプリズム23
は、3つの光入射面と一つの光出射面を有している。そ
して、各々の光入射面には液晶パネル14,15,16
が対向状態に配置され、光出射面には偏光板24が貼り
付けられている。
射方向には投射レンズ25が配置されている。投射レン
ズ25は、共通の光軸上に配置された複数枚(例えば、
5枚〜10枚)の組み合わせレンズによって構成されて
いる。
光学系においては、ランプ1から出射された白色光がU
V−IRカットフィルタ2、光インテグレータ3、偏光
変換素子4及び第1のレンズ5を通して第1の全反射ミ
ラー6に入射し、そこで略直角に反射される。その際、
ランプ1からの出射光に含まれる紫外光及び赤外光は、
UV−IRカットフィルタ2によってカットされる。
第1のダイクロイックミラー7で選択的に透過・反射さ
れる。即ち、第1のダイクロイックミラー7では、R光
が透過され、G,B光が反射される。第1のダイクロイ
ックミラー7を透過したR光は、第2の全反射ミラー8
で反射された後、レンズ17及び偏光板20を通して液
晶パネル14に入射する。
射したG,B光は、第2のダイクロイックミラー9で選
択的に透過・反射される。即ち、第2のダイクロイック
ミラー9では、B光が透過され、G光が反射される。第
2のダイクロイックミラーで反射したG光は、レンズ1
8及び偏光板21を通して液晶パネル15に入射する。
過したB光は、第2のレンズ10を通して第3の全反射
ミラー11に入射し、そこで略直角に反射される。さら
に、第3の全反射ミラー11で反射したB光は、第3の
レンズ12を通して第4の全反射ミラー13に入射し、
そこで略直角に反射された後、レンズ19及び偏光板2
2を通して液晶パネル16に入射する。
光)をR,G,Bに分離して各々の液晶パネル14,1
5,16に入射することにより、3枚の液晶パネル1
4,15,16上にはそれぞれに対応する色の光学画像
が形成されることになる。液晶パネル14,15,16
における光学画像の形成は、それぞれのパネルで画素ご
とに光の透過量を制御することにより行われる。
6を透過したR,G,Bの光はダイクロイックプリズム
23に入射する。ダイクロイックプリズム23では、3
方向から入射されたR,G,Bの光を合成し、これによ
ってR,G,Bからなる一つの光学画像を生成する。こ
うして生成された光学画像は、ダイクロイックプリズム
23の光出射面から偏光板24を通して投射レンズ25
に入射する。そして、投射レンズ25では、ダイクロイ
ックプリズム23からの入射光(光学画像)を拡大して
スクリーン(不図示)に投影する。ちなみに、第1〜第
3のレンズ5,10,12は、R,G,Bの光学的な光
路長を揃える役目を果たす。
ロジェクタ装置の要部構造の一例を示すもので、図中
(A)はその側面図、(B)はその上面図である。ま
た、図3は図2におけるC部を拡大した断面図である。
リズム23の3つの光入射面には、それぞれ液晶パネル
14,15,16が密着状態で取り付けられ、これによ
ってダイクロイックプリズム23と各々の液晶パネル1
4,15,16が一体化された構成となっている。さら
に、ダイクロイックプリズム23の周辺部には、当該ダ
イクロイックプリズム23と各液晶パネル14,15,
16の一体化構造物を静的に強制冷却する冷却手段が配
設されている。
る液晶パネル14,15,16の具体的な取り付け構造
と冷却手段の構成につき、図3に示す液晶パネル16を
例に挙げて説明する。ダイクロイックプリズム23と液
晶パネル16の間には、偏光板26と透明ガラス基板2
7が介装されている。透明ガラス基板27は、熱伝導性
の高いサファイヤガラス等によって構成されるものであ
る。また、液晶パネル16の光入射側(ダイクロイック
プリズム23と反対側)にはダストフリープレート28
が配置されている。ダストフリープレート28は、ガラ
スによって構成されるもので、光路上に存在するダスト
を投射レンズ25の焦点距離からずらしてデフォーカス
させる機能を持つ。
おいては、前述した偏光板26、透明ガラス基板27及
びダストフリープレート28が、液晶パネル16ととも
に相互に面接触した状態で取り付けられている。即ち、
偏光板26の一面はダイクロイックプリズム23の光入
射面に接触している。また、偏光板26の他面は透明ガ
ラス基板27の一面に接触している。一方、液晶パネル
16の一面は透明ガラス基板27の他面に接触してい
る。また、液晶パネル16の他面はダストフリープレー
ト28の一面に接触している。
板26、透明ガラス基板27、液晶パネル16及びダス
トフリープレート28は、それぞれ紫外線硬化樹脂から
なる透明な接着剤を用いて相互に固着されている。接着
剤としては、ダイクロイックプリズム23の素材とほぼ
同じ屈折率(例えば、n=1.4〜1.6)の樹脂を用
いることが望ましい。その理由は、部品相互の接触界面
における光の反射(界面反射)を抑えるためである。接
着剤に用いられる樹脂としては、例えば、アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などが
一例として挙げられ、さらにシリコンゲル、オイル等を
用いることも可能である。
にはこれに接触する状態でヒートシンク29が設けられ
ている。ヒートシンク29は、熱伝導性の高い金属材料
(例えば、アルミニウム)で構成されたもので、平面視
四角形のブロック構造をなしている。ヒートシンク29
の端部には立ち上がり部30が一体に形成されている。
立ち上がり部30の上端面は、液晶パネル16とダスト
フリープレート28に接触した状態になっている。
ル取付部周辺にはヒートパイプ31が引き回されてい
る。このヒートパイプ31は、本発明における冷却手段
の冷熱源を構成するものである。ダイクロイックプリズ
ム23の上部側では、ヒートパイプ31がダイクロイッ
クプリズム23と透明ガラス基板27に接触する状態で
配置されている。また、ダイクロイックプリズム23の
下部側では、ヒートパイプ31がダイクロイックプリズ
ム23と透明ガラス基板27さらにはヒートシンク29
に接触する状態で配置されている。ヒートシンク29に
対しては、立ち上がり部30によって形成されたコーナ
ー内側の二箇所にヒートパイプ31が接触した状態とな
っている。
の吸収によって発熱すると、その熱が様々な伝熱経路で
吸引及び放散される。伝熱経路としては、ダストフリー
プレート28を経由してヒートシンク29に至る経路、
透明ガラス基板27からヒートパイプ31に至る経路、
パネル周辺部の空気を熱媒体としてヒートパイプ31に
吸熱される経路、透明ガラス基板27、偏光板26及び
ダイクロイックプリズム23を経由してヒートシンク2
9に至る経路、ヒートシンク29からヒートパイプ31
に至る経路、ヒートシンク29から空気中に放熱される
経路、ダストフリープレート28から空気中に放熱され
る経路などがある。
パネル16を密着状態で取り付けたことで両者間の伝熱
面積を広く確保し、しかもダイクロイックプリズム23
の周辺にヒートパイプ31を引き回しているため、液晶
パネル16で発生した熱をヒートパイプ31で直接吸引
する以外に、液晶パネル16からダイクロイックプリズ
ム23に伝達される熱をヒートパイプ31で効率良く吸
引することができる。
パネル16との間に熱伝導性の高い透明ガラス基板27
を介装しているため、液晶パネル16とダイクロイック
プリズム23との間の熱抵抗を小さく抑えることができ
る。さらに、透明ガラス基板27にヒートパイプ31を
接触させているため、液晶パネル16で発生した熱を透
明ガラス基板27で吸引し、この吸引した熱をヒートパ
イプ31で効率良く吸引することができる。
にヒートシンク29を接触させ、かつヒートシンク29
にヒートパイプ31を接触させているため、液晶パネル
16からダイクロイックプリズム23に伝達される熱を
ヒートシンク29で吸引し、この吸引した熱をヒートパ
イプ31で効率良く吸引することができる。
いダイクロイックプリズム23と一体となって静的に強
制冷却されるため、従来のようにファンを用いて液晶パ
ネルを動的に冷却しなくても、液晶パネル16の動作温
度を十分に低下させることができる。また、冷却手段の
冷熱源としてヒートパイプ31を用いていることから、
環境温度に殆ど左右されることなく、十分な冷却効果を
安定して得ることができる。さらに、透明ガラス基板2
7やヒートシンク29を組み合わせたことで、より高い
冷却効果を得ることができる。
クロイックプリズム23と液晶パネル16との間に透明
ガラス基板27を貼り合わせるようにしたが、透明ガラ
ス基板27については、液晶パネル16の光入射側に貼
り合わせるようにしてもよい。
ロジェクタ装置の要部構造の一例を示す側面図である。
図4においては、ダイクロイックプリズム23の3つの
光入射面に、それぞれ液晶パネル14,15,16が直
に貼り付けられ、これによってダイクロイックプリズム
23と各々の液晶パネル14,15,16が一体化され
た構成となっている。液晶パネル14,15,16の貼
り付けには、接合界面での反射を抑えるために、前述し
た第1実施形態と同様の接着剤を用いることが望まし
い。
には、これに接触する状態でペルチェ冷却素子32が配
置されている。ペルチェ冷却素子32は、本発明におけ
る冷却手段の冷熱源を構成するものである。
リズム23に液晶パネル14,15,16が直に接触
(密着)していることから、各々の液晶パネル14,1
5,16で発生した熱がダイクロイックプリズム23に
伝達される。また、ダイクロイックプリズム23の底面
にペルチェ冷却素子32が接触していることから、前述
のようにダイクロイックプリズム23に伝達された熱が
ペルチェ冷却素子32によって吸引される。
と液晶パネル14,15,16を一体化してなる構造物
が、ペルチェ冷却素子32によって静的に強制冷却され
る。そのため、従来のようにファンを用いて液晶パネル
を動的に冷却しなくても、液晶パネル1,4,15,1
6の動作温度を十分に低下させることができる。また、
冷却手段の冷熱源としてペルチェ冷却素子32を用いて
いるため、環境温度に殆ど左右されることなく、十分な
冷却効果を安定して得ることができる。
源としてペルチェ冷却素子32を用いることとしたが、
このペルチェ冷却素子32に代えて、例えば図5(A)
の側面図及び(B)の底面図で示すようにヒートパイプ
31を用いるようにしてもよい。ヒートパイプ31はダ
イクロイックプリズム23の底面に接触状態で引き回す
ことで上記同様の作用効果を得ることができる。さら
に、各々の液晶パネル14,15,16の周りを囲むよ
うな配置形態でヒートパイプ31を引き回すことによ
り、各々の液晶パネル14,15,16で発生する熱を
ヒートパイプ31で効率良く吸引して高い冷却効果を得
ることができる。
ロジェクタ装置の要部構造の一例を示す斜視図である。
この第3実施形態においては、前述の第2実施形態と同
様にダイクロイックプリズム23の3つの光入射面にそ
れぞれ液晶パネル14,15,16が直に貼り付けら
れ、これによってダイクロイックプリズム23と各々の
液晶パネル14,15,16が一体化された構成となっ
ている。
は平面視四角形をなし、その四隅に支持部材33が立設
されている。各々の支持部材33は、長尺状のL字形プ
レートによって構成され、その外側の面にはプレート長
手方向にわたって複数のフィン34が取り付けられてい
る。これら支持部材33とフィン34は、いずれも高い
熱伝導性を有する金属材料(例えばアルミニウム)によ
って構成されている。
ズム23は、その4つの角部を支持部材33に嵌合させ
ながら、ペルチェ冷却素子32の上にマウントされる。
これにより、ダイクロイックプリズム23の底面にペル
チェ冷却素子32が接触した状態となる。また、ダイク
ロイックプリズム23に密着状態で取り付けられた液晶
パネル14,15,16は、それぞれ2つの支持部材3
3の間にはめ込まれたかたちで配置される。
で発生した熱はダイクロイックプリズム23に伝達さ
れ、さらにその伝達された熱がペルチェ冷却素子32に
よって吸引される。また、液晶パネル14,15,16
で発生した熱や、ダイクロイックプリズム23に伝達さ
れた熱は、4つの支持部材33を通してペルチェ冷却素
子32に吸引される一方、フィン34を通して空気中に
も放散される。
液晶パネル14,15,16を一体化してなる構造物
が、ペルチェ冷却素子32やフィン付きの支持部材33
によって静的に強制冷却される。そのため、従来のよう
にファンを用いて液晶パネルを動的に冷却しなくても、
液晶パネル14,15,16の動作温度を十分に低下さ
せることができる。また、冷却手段の冷熱源としてペル
チェ冷却素子32を用いているため、環境温度に殆ど左
右されることなく、十分な冷却効果を安定して得ること
ができる。さらに、支持部材33やフィン34による冷
却作用もプラスされるため、より高い冷却効果を得るこ
とができる。
は、冷却手段の冷熱源として、ヒートパイプ31又はペ
ルチェ冷却素子32を用いるようにしたが、例えば先の
図2及び図3に示す第1実施形態の構成において、ヒー
トシンク29の底面に接触する状態でペルチェ冷却素子
32を配置することにより、冷熱源としてヒートパイプ
31とペルチェ冷却素子32の両方を用いた構成を採用
することも可能である。
用することも可能である。この場合は、ファンの回転速
度を抑えた、いわゆる微風運転で高い冷却効果が得られ
るため、ファンノイズを実用上問題のないレベルまで低
減することができる。また、風量の低減によってダスト
の巻き上げが少なくなるため、浮遊ダストによる画質へ
の悪影響も抑えることができる。
る液晶パネル14,15,16の取り付け構造として
は、種々の応用例が考えられる。例えば、図7に示すよ
うに、ダイクロイックプリズム23と液晶パネル14,
15,16との間に、位相差板35、サファイヤ基板3
6及び偏光板37を挟んで、これらを密着状態で一体化
した構造が考えられる。この場合は、サファイヤ基板3
6と位相差板35は、熱伝導性を増加させるために液晶
パネルサイズよりも大きくするとよい。また、図8に示
すように、ダイクロイックプリズム23と各液晶パネル
14,15,16との間に、位相差板38、偏光板39
及びサファイヤ基板40を挟んで、これらを密着状態で
一体化した構造も考えられる。
うに、ダイクロイックプリズム23と各液晶パネル1
4,15,16との間に、位相差板41、第1のサファ
イヤ基板42、偏光板43及び第2のサファイヤ基板4
4を挟んで、これらを密着状態で一体化した構造、或い
は図10に示すように、第1のサファイヤ基板45、位
相差板46、偏光板47及び第2のサファイヤ基板48
を挟んで、これらを密着状態で一体化した構造も考えら
れる。
は、設計上の自由度が増えるとともに、密着構造を作製
しやすくなる。また、別々に貼り合わせて最後にガラ
ス、サファイヤなどを貼り合わせればよいことになる。
もちろん、いずれの構造例においても、それぞれの下部
(底部)、有効画素外周、プリズム上面にヒートパイ
プ、ペルチェ素子を付けることになる。かかる構造例に
おいては、偏光板、位相差板も発熱源となり得ることか
ら、これらの光学素子基板を間に挟んでプリズムと液晶
パネルを一体化することにより、冷却能力が向上して素
子の信頼性が高まる。さらに、偏光板や位相差板などの
光学素子基板の間に、サファイヤガラス或いはテンパッ
クスガラスなどを挟むことで、熱伝導性を均一化するこ
とができる。また、ガラス表面に熱伝導性の良い透明導
電膜(ITO膜など)をコートした素子を用いること
で、熱の伝導性増加が期待できる。
ジェクタ装置への適用例について説明したが、本発明は
これに限らず、プリズムの光入射面に液晶パネルを対向
状態に配置した構成を採る液晶表示装置全般に適用する
ことが可能である。
リズムの光入射面に液晶パネルを密着状態で取り付けて
一体化し、この一体化構造物を冷却手段で静的に強制冷
却することにより、ファンノイズやダストの巻き上げに
よる不具合を招くことなく、液晶パネルを効率良く冷却
することができる。これにより、液晶ライトバルブに液
晶パネルを用いた液晶プロジェクタ装置にあっては、非
常に静かな使用環境で良質な画像をスクリーンに投影す
ることが可能となる。また、プリズムとの一体化構造に
よって液晶パネルの冷却効果が高まるため、液晶パネル
の動作温度を大幅に低減することができる。さらに、装
置の小型化やこれに伴う液晶パネルの小型化、画像の高
輝度化への対応としても、液晶パネルの動作温度を低く
抑えて高い信頼性を維持することが可能となる。
学系構成の一例を示す概略図である。
装置の要部構造の一例を示す図である。
装置の要部構造の一例を示す側面図である。
ある。
装置の要部構造の一例を示す斜視図である。
面図(その1)である。
面図(その2)である。
面図(その3)である。
平面図(その4)である。
23…ダイクロイックプリズム、27…透明ガラス基
板、29…ヒートシンク、31…ヒートパイプ、32…
ペルチェ冷却素子、33…支持部材、34…フィン
Claims (13)
- 【請求項1】 プリズムの光入射面に液晶パネルを密着
状態で取り付けて一体化するとともに、その一体化構造
物を静的に強制冷却する冷却手段を備えることを特徴と
する液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記冷却手段の冷熱源として、ペルチェ
冷却素子、ヒートパイプ又はその両方を用いてなること
を特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記プリズムと前記液晶パネルとの間に
光学素子基板を挟んで、当該プリズムと液晶パネルとを
一体化してなることを特徴とする請求項1記載の液晶表
示装置。 - 【請求項4】 前記プリズムと前記液晶パネルとの間に
透明ガラス基板を挟んで、当該プリズムと液晶パネルと
を一体化してなることを特徴とする請求項1記載の液晶
表示装置。 - 【請求項5】 前記プリズムと前記液晶パネルとを接着
剤によって密着させてなることを特徴とする請求項1記
載の液晶表示装置。 - 【請求項6】 前記接着剤は、透明でかつ前記プリズム
の素材とほぼ同じ屈折率を有する樹脂からなることを特
徴とする請求項5記載の液晶表示装置。 - 【請求項7】 プリズムの光入射面に液晶ライトバルブ
を密着状態で取り付けて一体化するとともに、その一体
化構造物を静的に強制冷却する冷却手段を備えることを
特徴とする液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項8】 前記冷却手段の冷熱源として、ペルチェ
冷却素子、ヒートパイプ又はその両方を用いてなること
を特徴とする請求項7記載の液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項9】 前記プリズムと前記液晶ライトバルブと
の間に光学素子基板を挟んで、当該プリズムと液晶ライ
トバルブとを一体化してなることを特徴とする請求項7
記載の液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項10】 前記プリズムと前記液晶ライトバルブ
との間に透明ガラス基板を挟んで、当該プリズムと液晶
ライトバルブとを一体化してなることを特徴とする請求
項7記載の液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項11】 前記プリズムと前記液晶ライトバルブ
とを接着剤によって密着させてなることを特徴とする請
求項7記載の液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項12】 前記接着剤は、透明でかつ前記プリズ
ムの素材とほぼ同じ屈折率を有する樹脂からなることを
特徴とする請求項11記載の液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項13】 プリズムの光入射面に液晶パネルを密
着状態で取り付けて一体化し、この一体化構造物を静的
に強制冷却することを特徴とするパネル冷却方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001038033A JP2002236278A (ja) | 2000-12-08 | 2001-02-15 | 液晶表示装置、液晶プロジェクタ装置及びパネル冷却方法 |
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