JP2005202330A - 電気光学装置及び電気光学装置用外装ケース - Google Patents

電気光学装置及び電気光学装置用外装ケース Download PDF

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Abstract

【課題】 簡便で、しかも効率よい電気光学パネルの冷却を行う。
【解決手段】
表示面より表示像が投射される電気光学パネルを外装するための電気光学装置用外装ケースにおいて、表示面が露出されるように電気光学パネルを収容可能な本体部と、該本体部内の熱を外部へ伝導させる管状の熱伝導手段を、本体部に接触させた状態で保持するための保持手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば液晶プロジェクタ等の投射型表示装置或いはそのライトバイブとして用いられ、外装ケースに外装された電気光学パネルを備えた電気光学装置、及び、該電気光学パネル用の外装ケースに関する。
この種の電気光学装置はライトバルブとして電気光学パネルを備え、電気光学パネルにおいて光源からの光を変調し、表示像として投射するプロジェクタを構成する。電気光学パネルは、適当な外装ケースに収容されてなり、プロジェクタを構成する筐体内に設置される。また、電気光学装置における投射光は非常に強く、光の吸収などで発熱することによる電気光学パネルの劣化等を防止するため、一般には電気光学パネルや光源を空冷する機構が筐体内に設けられる。
例えば特許文献1には、送風ファンに送り出される空気により液晶パネルを冷却すると共に、液晶パネルの裏面に表示パネル冷却器を取り付ける技術が記載されている。表示パネル冷却器は、液晶パネルの表示画面よりも大きい枠体と透明板とで構成された密閉箱状の本体内にエチレングリコール水溶液等の冷却液を充填したものであり、冷却液内には、一端に空冷フィンを有するヒートパイプの他端が差し込まれている。
特開平7−168179号公報
しかしながら、一般に空冷方式においては、送風に伴って筐体内の塵芥が舞い上がり、電気光学パネルの表示面に付着して、拡大投射された画像上に像を結ぶことによって表示品質を低下させるという問題がある。また、特許文献1に記載された液晶プロジェクタでは、表示パネル冷却器を液晶パネルに密着固定することで構造上及び製造工程上の煩雑さが増す。そのうえ、表示パネル冷却器は、液晶パネルの透過光の光路上に配置されるため、必然的に表示像の輝度が低下し、高精細な表示が難しくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡便で、しかも効率よい電気光学パネルの冷却を可能とする電気光学装置及び電気光学装置用外装ケースを提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置用外装ケースは上記課題を解決するために、表示面より表示像が投射される電気光学パネルを外装するための電気光学装置用外装ケースであって、前記表示面が露出されるように前記電気光学パネルを収容可能な本体部と、該本体部内の熱を外部へ伝導させる線形状の熱伝導手段を、前記本体部に接触させた状態で保持するための保持手段とを備えている。
本発明の電気光学装置用外装ケースによれば、本体部内に電気光学パネルが収容されると共に、保持手段が、本体部に熱伝導手段を接触させつつ保持する。電気光学パネルは、例えばプロジェクタのライトバルブとして表示像を投射し、駆動中に投射光等による熱を受けるが、この熱は、本体部を介して熱伝導手段に伝導され、本体部内の電気光学パネルからは取り除かれる。即ち、本発明の外装ケースは、電気光学パネルを保護する機能や所定位置に取り付ける補助具としての機能に加え、その冷却機能を兼ね備えている。
よって、電気光学パネルの冷却を簡便な構成で行うことが可能である。加えて、この外装ケースに電気光学パネルを収容して冷却することで、電気光学装置内部を空冷する必要がない場合には、通風させることで巻き起こる塵芥が電気光学パネルの表示面に付着して表示品位に悪影響をもたらすのを回避することができる。
ここでいう「熱伝導手段」は、所謂ヒートパイプとして内部に水や減圧空気等の冷媒を流動させるものであってもよいし、内部にこうした流体を特に流動させないものであってもよい。後者の場合は必ずしも内部が中空の状態でなくともよく、熱伝導性に優れた棒状部材として構成されてもよい。また、その形状は線形状である他は特に制限されず、例えば断面が円形状や多角形状であってよく、外表に熱を放散するためのフィン等を有していてもよい。更に、この熱伝導手段は本体部に接触するが、その接触形態はどのようなものであってもよく、例えば、本体部内を貫通する、或いは本体部内に一端を差し込む、その少なくとも一部を本体部表面に密着する場合などがある。従って、保持手段の具体的形態としては、例えば、熱伝導手段を貫通させる貫通孔或いは熱伝導手段を挿入するための穴であったり、熱伝導手段の一部が嵌まり込む溝であったり、熱伝導手段を本体部に押し付けるようにして保持するツメである場合等が挙げられる。
このようにして外装ケースが積極的に冷却されることで、その内部の電気光学パネルを効率よく冷却することが可能である。尚、熱伝導手段と本体部との接触面積はできるだけ大きい方が、熱伝導効率が高くなるために好ましく、そのためには、熱伝導手段の形状や本体部における接触部位、そして保持手段の構造等を総合的に勘案する必要がある。
また、電気光学パネルは、表示面を露出するように本体部内に収容される。ここで「表示面が露出されている」とは、当該電気光学パネルが透過型のライトバルブとして機能する場合には、パネルの表面及び裏面の両者が表示面として露出されていることを意味する。一方、電気光学パネルが反射型である場合には、パネルの一面が表示面として露出されることになる。このような構成により、熱伝送手段や保持手段も表示面を覆うことがないので、この場合の電気光学パネルは、明るい表示像を投射することができる。
従って、本発明の電気光学装置用外装ケースは、電気光学装置の表示品位を低下させることなく、簡便でしかも効率よく電気光学パネルを冷却することが可能である。
本発明の電気光学装置用外装ケースの一態様では、前記保持手段は、前記熱伝導手段を前記表示面の周縁の少なくとも一部に沿うように保持する。
この態様では、熱伝導手段は表示面の周縁に沿って配置されることになるので、熱伝導手段が電気光学パネルの表示面を遮ることが確実に回避される。
本発明の電気光学装置用外装ケースの他の態様では、前記保持手段は、前記本体部における溝又は開口を規定する内壁面として、前記本体部と一体的に形成されている。
この態様では、本体部に形成した溝又は開口に熱伝導手段が保持される。即ち、熱伝導手段は、保持手段であると同時に本体部の一部をなす溝部又は開口部に、嵌め込まれたり、差し込まれたりすることにより、密着した状態となる。そのため、熱伝導手段と本体部との接触面積を大きくすることができ、簡易な構成で、高い冷却効率を達成することが可能である。
この保持手段が溝又は開口を規定する内壁面として本体部に一体的に形成されている態様では、前記本体部は、前記保持手段の少なくとも一部を含む断面において分割された着脱可能な複数の部分からなるようにしてもよい。
この場合の本体部は、保持手段として溝或いは開口を規定する内壁面の一部を有する各部分に分割されている。そこで、これら各部分を組み立てる際に、各部分における内壁面同士の間に熱伝導手段を挟み込むようにすれば、容易に熱伝導手段を保持することが可能である。また、このような保持方法により、熱伝導手段を内壁面にしっかりと密着させることができる。
本発明の電気光学装置用外装ケースの他の態様では、前記保持手段は、前記本体部と前記熱伝導手段との間隙に配置されており、大気よりも熱伝導性に優れた粘性又は可塑性物質を含む。
この態様によれば、典型的には微小な間隙である、本体部と熱伝導手段との間隙には、粘性物質として例えば、グリース等の粘性の高い液状物質が塗布されていたり、可塑性物質として例えば、樹脂等の固体状物質が挿入されていたりする。そして、このような粘性又は可塑性物質は、大気より熱伝導性に優れているので、比較的容易にして、本体部から熱伝導手段への熱伝導を高めることができ、よって当該外装ケースにおける放熱効率或いは冷却効率を高めることができる。但し、本体部と熱伝導手段との間隙を微小な間隙とすれば、このような粘性又は可塑性物質は存在せずとも、十分な放熱効率或いは冷却効率を得ることは可能である。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置用外装ケース(但し、その各種態様を含む)と、前記電気光学パネルとを備える。
本発明の電気光学装置によれば、上述した本発明の電気光学装置用外装ケースに外装された電気光学パネルを具備してなるので、表示品位を低下させることなく、簡便な構成でしかも効率よく電気光学パネルを冷却することを可能とする。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記熱伝導手段と、前記熱伝導手段内に流体を流動させる流動手段を更に備える。
この態様では、本発明の電気光学装置用外装ケースに熱伝導手段が取り付けられると共に、流動手段によって熱伝導手段内を流体が流動することによって、当該外装ケースの熱伝導手段を介した放熱が積極的に行われ、効率よく電気光学パネルを冷却することができる。尚、ここでいう「流動手段」とは、熱伝導手段内の流体を流動させるための直接的又は間接的な原動力を発生させるための機構を指す。流動手段は、例えば、熱伝導手段における前記保持手段により保持された部分から離れた部分で放熱することで、流体を熱伝導手段内で対流させる構成としてもよいし、これに代えて又は加えてポンプ等により強制的に流体を流動させる構成としてもよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は、次に説明する実施形態から明らかにされる。
本発明の実施形態について図を参照して説明する。
(液晶プロジェクタの概要)
まず、図1を参照し、本実施形態に係る投射型液晶装置の主な構成について説明する。図1における液晶プロジェクタ1100は、夫々RGB用の液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの3枚を用いた複板式カラープロジェクタとして構築されている。
液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応する液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bに夫々導かれる。この際特にB光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bにより夫々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー映像として投射される。尚、以下の説明では、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bを各別なく指し示す場合には、液晶ライトバルブ100と記すことにする。また、ここでは、液晶プロジェクタ1100、並びに液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bが共に、本発明の「電気光学装置」の一具体例に相当している。
以上説明した構成においては、強力な光源たるランプユニット1102からの投射光により、液晶ライトバルブ100において温度が上昇する。この際、過度に温度が上昇すると、液晶ライトバルブ100内の液晶が劣化したり、光源光のむらによる部分的な液晶パネルの加熱によるホットスポットの出現により透過率にムラが生じたりする。そこで、本実施形態では特に、液晶ライトバルブ100を以下のように構成し、その温度上昇を効率的に抑制する。
(液晶ライトバルブの構成)
次に、図2から図5を参照して、液晶ライトバルブ100の構成について説明する。図2は、液晶ライトバルブ100の構成を示す斜視図、図3はその分解斜視図、図4及び図5はヒートパイプ6の経路を説明するための図である。尚、図5は、液晶ライトバルブが付設されたダイクロイックプリズム1112を底面から見た状態を表している。
図2に示したように、液晶ライトバルブ100は、外装ケース2内に液晶パネル110が収められたものである。液晶パネル110は、例えば一般的な構成の液晶パネルを用いてよく、表示面10aの対向面に入射する光を透過させることで、表示面10aから表示像を投射するように構成されている。液晶パネル110は、例えば表示面10aの周辺に図示しない駆動回路や外部回路接続端子を備えており、外装ケース2に単体で収容されてもよいし、反射防止板や偏光板、位相差板といった光学要素と重ね合わせられたうえで収容されてもよい。
外装ケース2の内部は、内部中央に設けられた外枠3から表示面10aをちょうど露出させるように、液晶パネル110をその周縁に接触して所定位置に固定する構成となっており、更に、表示面10aの両側縁に沿う領域に、本発明の「保持手段」の一例たる貫通孔4及び5が形成されている。そして、貫通孔4及び5には、本発明の「熱伝導手段」の一例たるヒートパイプ6が夫々挿入されている。貫通孔4及び5の内径は、ヒートパイプ6の外径に応じた大きさに設計され、ヒートパイプ6は、貫通孔4及び5の内壁面に密着した状態で、貫通孔4及び5に保持される。
このような構成により、ヒートパイプ6が表示面10a及びその対向面を覆うことが回避されていることから、この場合の液晶パネル110は、明るい表示像を投射することができる。
また、図3に示したように、外装ケース2は貫通孔4及び5に沿った各断面において、着脱可能なケース部品2A、2B及び2Cに分割されている。即ち、貫通孔4の内壁面は溝部4A及び4Bに分割され、貫通孔5の内壁面は溝部5A及び5Bに分割されており、各溝部が図示したようにケース部品2A、2B及び2Cの夫々に対して形成されている。そして、外装ケース2は、溝部4Aと溝部4Bの間、及び溝部5Aと溝部5Bの間の夫々にヒートパイプ6を挟み込んで、ケース部品2A、2B及び2Cを組み立てることにより構成される。その際、ケース部品2A、2B及び2C同士は、例えば、接着剤により接合したり、ねじ止め、引っかけ止め、或いはフック止め等により接合したりすることができる。また、これらケース部品2A、2B及び2C同士をかしめたり、溝部4A、4B及び5A、5Bの内壁面にグリースを塗布したりすることによって、ヒートパイプ6を貫通孔4及び5の内壁面にしっかりと密着させることができる。更に、このように接着材やグリース等でしっかり密着させることで、外装ケース2とヒートパイプ6との間における熱伝導性を高めることも可能となり、冷却効率を高められる。この際、熱伝導性の高い接着剤やグリースを用いることがより好ましい。この観点からは、外装ケース2が、部品2A、2B及び2Cに分割されない型式の場合にも、ヒートパイプ6と外装ケース2の貫通穴4及び5の間隙に、熱伝導性に優れたグリースや樹脂等を塗るとよい。
このように、外装ケース2は、ヒートパイプ6を容易に保持すると共に貫通孔4及び5の内壁面にしっかりと密着させることが可能となっている。即ち、外装ケース2は、液晶パネル110を保護する機能や所定位置に取り付ける補助具としての機能に加え、液晶パネル110を冷却する機能を兼ね備えている。よって、液晶プロジェクタ1100では、液晶パネル110を冷却するための部材を別途備えずともよく、簡便な構成で液晶パネル110の冷却を行うことが可能である。また、このような構成により、ヒートパイプ6と外装ケース2本体との接触面積を大きくすることができ、高い冷却効率を達成することが可能である。
ヒートパイプ6は、どのように引き回されていても構わないが、例えば図4のように、貫通孔4及び5の一方から他方へと連続的に貫通するものとしてもよい。この場合に、ヒートパイプ6のうち貫通孔4と貫通孔5とを連結させる部分は、完全に外装ケース6の表面に露出させてもよいし、この部分の外装ケース6表面における通過位置に溝を設け、外装ケース6に対する接触面積を大きくするようにしてもよい。
また、本実施形態の液晶プロジェクタ1100は、図4及び図5に矢印で示したように、ヒートパイプ6内に冷媒としての水などの液体を流動させるように構成されている。具体的には、例えば図5のように、ヒートパイプ6は液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの各々を廻るように引き回され、その両端が電動ポンプ200に接続されている。尚、ここでは、ダイクロイックプリズム1112の底面いっぱいにヒートパイプ6を蛇行させることで、ヒートパイプ6による放熱面積を稼ぐようにしている。
このような液晶プロジェクタ1100では、電動ポンプ200によってヒートパイプ6内の水は強制的に循環し、各液晶ライトバルブ100の外装ケース2が水冷される。そのため、外装ケース2内では、駆動中に投射光等に起因して生じた熱がヒートパイプ6を通じて外部に放出され、液晶パネル110の温度上昇が効率的に抑制される。また、外装ケース2の冷却効果により、液晶プロジェクタ1100内を空冷する必要がない場合には、通風させることで巻き上がる塵芥が表示面10aに付着して表示品位に悪影響をもたらすのを回避することができる。
このように本実施形態では、外装ケース2を利用して液晶パネル110を水冷する構成としてので、液晶パネル110の冷却を簡便な構成で行うことが可能である。
また、外装ケース2は、内部の液晶パネル110の表示面10aの周縁に沿った位置に貫通孔4及び5を備えるようにしたので、表示面10a及びその対向面における投射光の光路が遮られるのが回避され、液晶パネル110は明るい表示像を投射することができる。よって、液晶プロジェクタ1100は、高い表示品質を維持することができる。
また、外装ケース2は、貫通孔4及び5にヒートパイプ6を密着させて保持する構成としたので、ヒートパイプ6と外装ケース2の本体との接触面積が大きく確保され、高い冷却効率を達成することが可能である。
更に、外装ケース2は、着脱可能なケース部品2A〜2Cに分割されているものとしたので、ヒートパイプ6の保持を容易に行うことが可能である。同時に、このような構成の外装ケース2はヒートパイプ6を確実に密着させることが可能である。
また、本実施形態ではヒートパイプ6内の水を電動ポンプ200により循環させるようにしたので、外装ケース2が積極的に冷却され、その内部の液晶パネル110を効率よく冷却することが可能である。
(変形例)
実施形態では、外装ケース2に貫通孔4及び5を設けるようにしたが、貫通孔の位置や形状、個数等は上記実施形態に限定されず、任意の変形が可能である。そのような変形の具体例を図6に示す。図6(A)に示した外装ケース21では、収容する液晶パネルの表示面10aの3辺に沿うようにして、貫通孔7が形成されている。また、図6(B)に示した外装ケース22では、収容する液晶パネルの表示面10aの周縁の殆ど全体に沿った貫通孔8が形成されている。このような貫通孔7及び8に通されるヒートパイプ67及び68は、実施形態のヒートパイプ6に比べて外装ケース2との接触面積が大きく、冷却効果がより大きくなると考えられる。尚、ヒートパイプ67及び68が折れ曲がった形状をしているため、外装ケース21及び22は、その厚み方向において着脱可能な2つの部分から構成されるとよい。更に、これらの変形例では、貫通孔7又は8が少なくとも部分的に、ヒートパイプの内部の管状空間と同様に、冷媒の流路とされているように構成することも可能である。この場合例えば、ヒートパイプは、貫通孔7又は8の入口部及び出口部に気密に接続されればよい。或いは、ヒートパイプは、貫通孔7又は8の一部において途切れており、そのヒートパイプが途切れた部分で、貫通孔7又は8が冷媒の流路とされていてもよい。また例えば、ヒートパイプが、貫通穴7又は8の直線部分の一部のみに気密に差し込まれる構成を採ることも可能である。
また、ヒートパイプは、外装ケースを必ず貫通せずともよく、その内部に一端が差し込まれるだけでもよい。更に、ヒートパイプは、実施形態のように引き回されずともよく、例えば、棒状のヒートパイプが実施形態における貫通孔4及び5の各々に挿入されているようにしてもよい。加えて、ヒートパイプは、内部に管状空間を有するものでなくてもよく、熱伝導性に優れた棒状部材から構成されてもよい。
尚、上記実施形態では、液晶パネル110は専ら外装ケース2とヒートパイプ6により水冷されるものとしたが、補助的な冷却手段としてファンを併用し、空冷することも可能である。この場合は、所謂微風運転でも高い冷却効果が得られるため、風量の低減によって塵芥の巻き上げを押さえ、その表示品質への悪影響を抑えることが可能である。このようなファンで、専らヒートパイプ6における外装ケース2から離間した放熱用部分、例えば、冷却フィンを備えたヒートパイプ部分や総面積が広い蛇行部分などを、冷却する構成を採ることも可能である。
また、本発明の電気光学装置は、投射型だけでなく反射型のプロジェクタにも適用可能であり、更に、例えばライトバルブとして用いられ、駆動時に発熱する電気光学パネルを備えたテレビジョン受像機等の各種表示装置に対して広く適用可能である。また、そのような電気光学装置は、液晶装置だけでなく、DMD(Digital Micromirror Device)を利用した表示装置や、電気泳動装置、電子放出素子を利用した表示装置(Field Emission Display及びSurface-Conduction Electron-Emitter Display)等であってもよい。
本発明は、上述した実施形態及び変形例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び電気光学装置用外装ケースもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
液晶プロジェクタの全体構成を示す平面図である。 液晶ライトバルブの斜視図である。 図2の分解構成図である。 ヒートパイプの経路を説明するための図である。 ヒートパイプの経路を説明するための図である。 外装ケースの変形例を表す図である。
符号の説明
2…外装ケース、2A、2B、2C…ケース部品、3…外枠、4、5…貫通孔、4A、4B、5A、5B…溝部、6…ヒートパイプ、100(100R、100G、100B)…液晶ライトバルブ、110…液晶パネル、10a…表示面、200…電動ポンプ、1112…ダイクロイックプリズム、1100…液晶プロジェクタ。

Claims (7)

  1. 表示面より表示像が投射される電気光学パネルを外装するための電気光学装置用外装ケースであって、
    前記表示面が露出されるように前記電気光学パネルを収容可能な本体部と、
    該本体部内の熱を外部へ伝導させる線形状の熱伝導手段を、前記本体部に接触させた状態で保持するための保持手段と
    を備えていることを特徴とする電気光学装置用外装ケース。
  2. 前記保持手段は、前記熱伝導手段を前記表示面の周縁の少なくとも一部に沿うように保持することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用外装ケース。
  3. 前記保持手段は、前記本体部における溝又は開口を規定する内壁面として、前記本体部と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置用外装ケース。
  4. 前記本体部は、前記保持手段の少なくとも一部を含む断面において分割された着脱可能な複数の部分からなることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置用外装ケース。
  5. 前記保持手段は、前記本体部と前記熱伝導手段との間隙に配置されており、大気よりも熱伝導性に優れた粘性又は可塑性物質を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置用外装ケース。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電気光学装置用外装ケースと、前記電気光学パネルとを備えることを特徴とする電気光学装置。
  7. 前記熱伝導手段と、前記熱伝導手段内に流体を流動させる流動手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
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