JP2007240646A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、冷却効率が高く、小型化,静音化が可能なプロジェクタを提供すること。
【解決手段】内部に気体が封入された密閉空間とされ、該密閉空間内に光源を除く光学素子122,123,124が収納された収納体10と、内部に封入された液体により収納体10内の光学素子122,123,124の熱が伝達される熱伝達手段と、液体及び気体を冷却する冷却装置と、液体を熱伝達手段と冷却装置との間で循環させる液体循環手段と、収納体10内の気体を循環させる気体循環手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
近年、光変調素子を使用した画像表示装置として、液晶パネルなどの液晶表示素子に光源から射出された光を照射し、入射した光を光変調素子によって変調した後、変調された光をスクリーンに投影するものがある。このような画像表示装置において、スクリーンに投射される光以外は、光変調素子やその周辺の光学素子などに吸収されて熱が発生する。そこで、この発生した熱を放熱するための冷却装置を備えた装置が提案されている。(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特許文献1に記載の画像投影装置は、ケーシング内に、ハロゲンランプ等の光源と、光源を囲む凹部を有する熱吸収体と、所定のカラー画像を形成するカラー液晶パネルと、カラー液晶パネルを透過した光をスクリーンに投影するレンズと、内部の空気を循環させる循環ファンとを備えている。このケーシングの外側には、金属製の放熱体と、放熱体の放熱を促進させるファンと、放熱体と熱吸収体とを接続したヒートパイプとが設けられ、光源により生じた発熱を熱吸収体から放熱体に熱伝導させて放熱し、冷却することができるようになっている。
また、特許文献2に記載の液晶プロジェクタは、液晶パネル及び入射側の偏光板に貼着されたヒートパイプ方式の冷却器を備えている。この冷却器は、一対のガラス基板に作動液が挟持され、上端に放熱フィンが取り付けられている。そして、光源から射出された光が、液晶パネルに照射されると、偏光板及び液晶パネルは光を吸収して熱が発生する。この発生した熱は、作動液により、上部へ伝導され、上端に設けられた放熱フィンにより放熱される。
特開平2−130542号公報 特開平3−126011号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像投影装置では、光源を含めた全光学系がケーシング内に設けられているため、発生する熱量が大きく、ケーシング内の温度を下げるために、熱吸収体及び放熱体が大型化してしまう。また、光源がケーシング内部にあるため、ランプの交換が困難である。
また、発熱する光源,カラー液晶パネル等の冷却を空冷のみで行うため、相当な風量が必要である。したがって、ケーシング内の気体を循環させるために、循環ファンの大型化や回転数の上昇を招き、ケーシングの大型化や騒音の増大を引き起こすことになる。
また、特許文献2に記載の液晶プロジェクタは、ヒートパイプの特性上、液晶パネルや偏光板の全周(4辺全て)にヒートパイプを配置することが困難である。さらに、ガラス基板に作動液が挟持されているため、作動液の熱は、ガラス基板を介して放熱フィンより放熱されるので、熱伝導率が悪く、液晶パネルの中央部の温度は十分に下がらないという問題が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で、冷却効率が高く、小型化,静音化が可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のプロジェクタは、光源を含む光学素子を備えたプロジェクタであって、内部に気体が封入された密閉空間とされ、該密閉空間内に前記光源を除く前記光学素子が収納された収納体と、内部に封入された液体により前記収納体内の光学素子の熱が伝達される熱伝達手段と、前記液体及び前記気体を冷却する冷却手段と、前記液体を前記熱伝達手段と前記冷却手段との間で循環させる液体循環手段と、前記収納体内の気体を循環させる気体循環手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタでは、液体循環手段により液体を循環させ、熱伝達手段により収納体内の光学素子の熱が液体に伝達される。そして、熱を受けた液体は、冷却手段により冷却され、液体循環手段により、再び光学素子の熱が、冷却された流体に伝達される。この繰り返しにより、収納体内の光学素子は冷却される。そして、液体により収納体内の光学素子を冷却するのと同時に、気体による冷却が行われる。すなわち、気体循環手段により収納体内の気体を循環させ、収納体内の光学素子の熱が気体に伝達される。そして、熱を受けた気体は、冷却手段により冷却され、光学素子は冷却される。
このように、収納体内には光源が配置されていないため、収納体内の光学素子を効率良く冷却することができ、さらには、光源のランプ等の交換が容易である。また、液体及び気体により収納体内の光学素子を冷却するため、放熱効率の高くなるので、収納体内の光学素子の冷却に必要な気体の流量を減らすことができる。したがって、気体循環手段の大きさ及び駆動を最小限に抑えることができ、プロジェクタ全体の小型化及び静音化が可能となる。また、光学素子として、例えば、液晶パネルを用いた場合、パネル中央部の温度も十分に下げることが可能となる。
さらには、液体及び気体は共通の冷却手段により冷却されるため、プロジェクタ全体の小型化を図ることが可能となる。また、収納体は密閉されているため、収納体内を気体が循環する際、塵埃等の侵入がないので、収納体内の光学素子を良好な状態に保つことができる。
また、本発明のプロジェクタは、前記収納体内の光学素子が、透過型の液晶素子であり、前記熱伝達手段が、前記液晶素子の画像形成領域の周囲に配置されることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、熱伝達手段が液晶素子の画像形成領域の周囲に配置されているため、表示画像に寄与しない画像形成領域の周囲において、液体により液晶素子を冷却し、表示画像に寄与する画像形成領域内は、気体により冷却することになる。したがって、液体による冷却だけでなく、さらに気体により液晶素子を冷却することにより、画像形成領域内の温度ムラを抑えることができ、その結果、液晶素子から射出される画像は鮮明なものとなる。さらに、液晶素子の画像形成領域の周囲において液体により冷却しているため、画像に影響を及ぼすことなく、液晶素子を冷却することができる。
また、本発明のプロジェクタは、前記冷却手段が、前記収納体内に配置され前記収納体内の気体の熱を吸熱する吸熱部材と、前記吸熱部材の少なくとも一部と熱的に接続されるとともに前記液体を蓄積する液体蓄積部と、前記収納体の外部に配置されるとともに少なくとも一部が前記液体蓄積部と熱的に接続された外部冷却装置とを備えることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、熱伝達手段において熱が伝達された液体は、液体蓄積部と熱的に接続された外部冷却装置により、外部に放熱される。また、収納体内を循環している気体は、吸熱部材により冷媒蓄積部を介して外部冷却装置より放熱される。すなわち、液体及び気体の熱は、冷却装置により、同時に放熱されるため、収納体内の光学素子を効率良く冷却することが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記液体蓄積部が、前記収納体内に配置されていることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、収納体内に液体蓄積部が配置されているため、収納体の配置が容易になる。
また、本発明のプロジェクタは、前記冷媒蓄積部及び前記吸熱部材が、ヒートパイプにより前記外部冷却装置と熱的に接続されていることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、ヒートパイプにより、外部冷却装置の配置の自由度が増すため、よりプロジェクタ全体を小型化することが可能となる。また、より冷却効率の良い場所に、外部冷却装置を配置することができる。
また、本発明のプロジェクタは、前記吸熱部材が、前記収納体内の気体を前記光学素子周辺に拡散させる拡散部を備えることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、吸熱部材が拡散部を備えているため、収納体内の気体は拡散部により拡散される。したがって、この拡散部により、気体循環手段だけでなく、気体は循環されるので、気体循環手段の駆動を最小限に抑えることができるため、気体循環手段の駆動による騒音をさらに抑えることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記収納体の一部に開口部が形成され、該開口部に前記光学素子が嵌合されていることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、収納体の開口部に例えば、レンズ等の光学素子を嵌合させることにより、光学素子の配置が容易になるとともに、収納体内の気体により光学素子を冷却することが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記気体が、不活性ガスであることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、気体が不活性ガスとして、例えば、窒素ガス,アルゴンガス等を用いることにより、収納体内の気体を循環させる際、収納体内の光学素子に対して影響を及ぼすことなく、光学素子を良好な状態に保ちつつ冷却することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係るプロジェクタの実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、プロジェクタ1の概略構成を模式的に示す図であり、図2は、収納体を示す平面図であり、図3は、図2のA−A線における矢視図であり、図4は、図2のB−B線における矢視図であり、図5は、図1の収納体内の吸熱部材を示す平面図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン上に拡大投射するものである。
本実施形態のプロジェクタ1(画像表示装置)は、図1に示すように、光源110、ダイクロイックミラー113,114、反射ミラー115,116,117、入射レンズ118、リレーレンズ119、出射レンズ120、液晶パネル(光学素子)122,123,124、クロスダイクロイックプリズム125、投射レンズ126から構成されている。
光源110は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等のランプ111と、ランプの光を反射するリフレクタ112とから構成されている。
ダイクロイックミラー113は、光源110からの白色光に含まれる赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する機能を有している。ダイクロイックミラー114は、青色光を透過させるとともに、緑色光を反射する機能を有している。よって、ダイクロイックミラー113を透過した赤色光は反射ミラー117で反射されて、赤色光用液晶ライトバルブ122に入射される。また、ダイクロイックミラー113で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー114によって反射され、緑色光用液晶ライトバルブ123に入射される。
さらに、ダイクロイックミラー113で反射された青色光は、ダイクロイックミラー114を透過する。青色光に対しては、長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ118、リレーレンズ119および出射レンズ120を含むリレーレンズ系からなる導光手段121が設けられている。この導光手段121を介して青色光が青色光用液晶ライトバルブ124に入射される。
各液晶ライトバルブによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム125に入射する。このクロスダイクロイックプリズム125は4つの直角プリズムを貼り合わせたものであり、その界面には赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とがX字状に形成されている。これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ126によってスクリーン127上に投影され、画像が拡大されて表示される。
また、プロジェクタ1には、図1及び図2に示すように、収納体10が設けられている。この収納体10内には、光学素子として透過型の3枚の赤色光用の液晶パネルを122、緑色光用の液晶パネルを123、青色光用の液晶パネルを124と、この液晶パネル122,123,124の光束入射側及び光束射出側に配置される光学変換素子としての3つの入射側偏光板128及び3つの射出側偏光板129と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム125とが設けれている。また、この収納体10は、窒素ガス(気体)が封入された密閉空間となっている。
また、赤色光用の液晶パネルを122は、図2に示すように、収納体10の側面10b側に配置されており、緑色光用の液晶パネルを123は、投射レンズ5側の収納体10の前面10dに対向する後面10e側に配置されており、青色光用の液晶パネルを124は、収納体の側面10c側に配置されている。また、収納体10には、開口部11が形成されており、この開口部11にフィールドレンズ(光学素子)130が嵌合されている。このフィールドレンズ130は、光源110から射出された光を平行な光束に変換するものである。
また、プロジェクタ1は、図3及び図4に示すように、冷却液(液体)により収納体10内の液晶パネル122,123,124の熱が伝達される冷却管(熱伝達手段)15と、冷却液を循環させるポンプ(液体循環手段)16と、収納体10内に封入された窒素ガスを循環させるクロスフローファン(気体循環手段)17と、クロスダイクロイックプリズム125の下面125aに設けられ冷却液及び窒素ガスを冷却する冷却装置(冷却手段)20とを備えている。
また、冷却液としては、エチレングリコールあるいはプロピレングルコールの水溶液が用いられ、消泡剤や防錆剤である有機系の化合物などが添加されている。
また、液晶パネル122,123,124には、フレキシブルプリント基板122a,123a,124aがそれぞれ設けられている。
冷却管は、図3に示すように、例えば環状の断面を有している。具体的に、冷却管14は、各液晶パネル122,123,124の画像形成領域Lの周囲に、すなわち、各液晶パネル122,123,124の周縁部に沿ってそれぞれ配設されている。また、本実施形態では、冷却管14の外径は、液晶パネル122,123,124の厚みと同程度である。
ポンプ16には、図3に示すように、冷却管15に冷却液を送出する送出部16aと、冷却装置20からの冷却液を吸引する吸引部16bが設けられている。
また、クロスフローファン17は、図4に示すように、収納体10の底面10aの投射レンズ5側に配置されている。
冷却装置20は、図4に示すように、気体冷却フィン(吸熱部材)21と、リザーブタンク(液体蓄積部)22と、ヒートシンク(外部冷却装置)23とを備えている。
気体冷却フィン21は、収納体10内に配設されており、上面21aがクロスダイクロイックプリズム125の下面125aに接触して設けられている。また、リザーブタンク22は、一部が収納体10から露出するとともに上面22aが気体冷却フィン21の下面21bに接触して設けられている。また、ヒートシンク23は、収納体10の外部に設けられ、上面23aがリザーブタンク22の下面22bに接触している。
また、気体冷却フィン21とリザーブタンク22とは熱的に接続され、リザーブタンク22とヒートシンク23とは熱的に接続されている。すなわち、気体冷却フィン21は、リザーブタンク222を介してヒートシンク23と熱的に接続されている。
なお、気体冷却フィン21は、ろう付け,拡散接合といった直接接合または熱伝導グリス等を介した間接接合によって、リザーブタンク22と熱的に接続されている。
気体冷却フィン21は、収納体10の底面10aに、図5に示すように、クロスフローファン17から収納体10の側面10b,10c及び後面10eに向かって放射状に形成された複数のフィン(拡散部)21cを有している。この複数のフィン21cは、図4に示すように、収納体10の底面10aからクロスダイクロイックプリズム125の下面125aまでの高さ寸法を有する薄板状のものである。また、隣接するフィン21cにより、図5に示す流路21dが形成されている。
そして、この気体冷却フィン21の流路21dにより、収納体10内の窒素ガスを赤色光用の液晶パネル122、緑色光用の液晶パネル123、青色光用の液晶パネル124に送気するようになっている。
リザーブタンク22は、冷却液を蓄積するものであり、液晶パネル122,123,124からの流入した暖められた冷却液をヒートシンク23より放熱するようになっている。また、リザーブタンク22内には、図3に示すように、複数の放熱フィン22aが形成されている。
また、気体冷却フィン21は、収納体10内の熱を受けた窒素ガスをリザーブタンク22を介してヒートシンク23により放熱されるようになっている。
冷却管14,気体冷却フィン23,リザーブタンク22としては、熱伝導率が高い材質からなることが好ましく、例えば、アルミニウム(234W/(m・K))、銅(398W/(m・K))、ステンレス(16W/(m・K)(オーステナイト系))あるいはその合金の他、各種金属が適用される。また、冷却管14,気体冷却フィン23,リザーブタンク22は、金属材に限らず、熱伝導率の高い(例えば5W/(m・K)以上)他の材料(樹脂材など)でもよい。
次に、以上の構成からなる本実施形態のプロジェクタ1を用いて、液晶パネル122,123,124を冷却液及び窒素ガスにより冷却する方法について説明する。
まず、冷却液による液晶パネル122,123,124の冷却について説明する。
ポンプ16を駆動させ、ポンプ16の送出部16aより冷却液が冷却管15に流れる。冷却管15内に流入した冷却液は、それぞれの液晶パネル122,123,124の熱を受けて暖められ、リザーブタンク22に流入する。暖められた冷却液は、ヒートシンク23により放熱され冷却された後、ポンプ16の吸引部16bよりポンプ16に流入する。そして、冷却液は、再びポンプ16の送出部16aより冷却管15に送出される。
次に、窒素ガスによる液晶パネル122,123,124の冷却について説明する。
収納体10内の窒素ガスは、クロスフローファン17により、気体冷却フィン21のそれぞれの流路21dに送られる。そして、窒素ガスは、図5の矢印で示すように、流路21dに沿って、側面10b,10c,後面10eに向かって送られ、それぞれの液晶パネル122,123,124に向かう。その後、窒素ガスは、それぞれの液晶パネル122,123,124を通過する際、熱を受けて暖められ、図4の矢印で示すように、収納体10の上面10fに向かう。収納体の上面10fに向かった窒素ガスは、収納体10の前面10dを通り、クロスフローファン17により再び気体冷却フィン21のそれぞれの流路21dに送られる。暖められた窒素ガスは、気体冷却フィン21に熱が伝達され、気体冷却フィン21の熱は、リザーブタンク22を介してヒートシンク23より外部に放熱される。そして、冷却された窒素ガスが、流路21dから各液晶パネル122,123,124に向かう。
本実施形態に係るプロジェクタ1によれば、収納体10内には光源110が配置されていないため、収納体10内の液晶パネル122,123,124を効率良く冷却することができる。また、冷却液及び窒素ガスにより収納体10内の液晶パネル122,123,124を冷却するため、放熱効率の高いプロジェクタ1となるので、収納体10内の液晶パネル122,123,124の冷却に必要な窒素ガスの流量を減らすことができる。したがって、クロスフローファン17の大きさ及び駆動を最小限に抑えることができ、プロジェクタ1全体の小型化及び静音化が可能となる。
さらには、冷却液及び窒素ガスは共通の冷却装置20により冷却されるため、プロジェクタ1全体の小型化を図ることが可能となる。また、収納体10は密閉されているため、収納体10内を窒素ガスが循環する際、塵埃等の侵入がないので、収納体内の光学素子を良好な状態に保つことができる。
また、気体冷却フィン21が複数のフィン21cを有しているため、収納体10内の窒素ガスはフィン21cにより拡散される。したがって、このフィン21cにより、クロスフローファン17だけでなく、窒素ガスは循環されるので、クロスフローファン17の駆動を最小限に抑えることができるため、クロスフローファン17の駆動による騒音をさらに抑えることが可能となる。
また、気体として窒素ガスを用いることにより、収納体10内の酸素が除去されるため、水分に起因する液晶パネル122,123,124の劣化を抑えることができ、その結果、液晶パネル122,123,124の信頼性が向上する。なお、気体としては、アルゴンガス等の不活性ガスであっても良い。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態に係るプロジェクタ1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態に係るプロジェクタでは、リザーブタンク22が収納体10内に配置されている点で第1実施形態と異なる。
プロジェクタ50は、図6及び図7に示すように、クロスダイクロイックプリズム125の下面125aにリザーブタンク22が配置されており、また、収納体10の底面10aに気体冷却フィン21が配置されている。すなわち、リザーブタンク22及び気体冷却フィン21が収納体10内に収納されている。
リザーブタンク22と気体冷却フィン21との間には、ヒートパイプ51が設けられ、このヒートパイプ51は、リザーブタンク22と気体冷却フィン21とを熱的に接続している。さらに、ヒートパイプ51は、収納体10の外部に設けられたヒートシンク23と熱的に接続されている。
次に、以上の構成からなる本実施形態のプロジェクタを用いて、液晶パネル122,123,124を冷却液及び窒素ガスにより冷却する方法について説明する。
第1実施形態と同様にして、リザーブタンク22に流入した暖められた冷却液は、ヒートパイプ51を介してヒートシンク23より放熱される。
次に、窒素ガスによる液晶パネル122,123,124の冷却について説明する。
収納体10内の窒素ガスは、図7の矢印で示すように、流路21dに沿って、それぞれの液晶パネル122,123,124に向かい、暖められた窒素ガスは、第1実施形態と同様に、気体冷却フィン21に熱が伝達され、ヒートパイプ51を介してヒートシンク23より放熱される。
本実施形態に係るプロジェクタによれば、収納体10内にリザーブタンク22が配置されているため、収納体10の配置が容易になる。また、ヒートパイプ51により、ヒートシンク23を外装ケース2の空いたスペースの大きさ応じて配置することができるので、ヒートシンク23の大きさや配置の自由度が増すため、よりプロジェクタ全体を小型化することが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば光学素子として透過型の液晶パネルを用いて説明したが、光学素子として入射側偏光板及び射出側偏光板を冷却することも可能である。この場合も液晶パネル4と同様に、入射側偏光板及び射出側偏光板の周囲に冷却管を設け、冷却することも可能である。
また、冷却装置の配置に制約がある場合や液晶パネルの発熱が小さい場合には、気体冷却フィンとリザーブタンクとは少なくとも一部が熱的に接続されていれば良く、また、リザーブタンクとヒートシンクとは、少なくとも一部が熱的に接続されていれば良い。
さらに、液体として水溶液を用いたが、水溶液以外の液体を用いても良い。また、投射レンズ126が収納体10の内部にあっても良い。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略を示す平面図である。 図1のプロジェクタの収納体を示す平面図である。 図2の収納体のA−A線における矢視平面図ある。 図2の収納体のB−B線における矢視平面図ある。 図1の収納体の放熱部材を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクタの収納体を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクタの収納体内を示す平面図である。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装ケース(筐体)、10…収納体、11…開口部、15…冷却管(熱伝達手段)、16…ポンプ(液体循環手段)、17…クロスフローファン(気体循環手段)、20…冷却装置(冷却手段)、21…気体冷却フィン(放熱部材)、21a…フィン(拡散部)22…リザーブタンク(液体蓄積部)、23…ヒートシンク(外部冷却装置)、51…ヒートパイプ、130…フィールドレンズ(光学素子)、122,123,124…液晶パネル(光学素子)

Claims (8)

  1. 光源を含む光学素子を備えたプロジェクタであって、
    内部に気体が封入された密閉空間とされ、該密閉空間内に前記光源を除く前記光学素子が収納された収納体と、
    内部に封入された液体により前記収納体内の光学素子の熱が伝達される熱伝達手段と、
    前記液体及び前記気体を冷却する冷却手段と、
    前記液体を前記熱伝達手段と前記冷却手段との間で循環させる液体循環手段と、
    前記収納体内の気体を循環させる気体循環手段とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記収納体内の光学素子が、透過型の液晶素子であり、
    前記熱伝達手段が、前記液晶素子の画像形成領域の周囲に配置されることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記冷却手段が、前記収納体内に配置され前記収納体内の気体の熱を吸熱する吸熱部材と、前記吸熱部材の少なくとも一部と熱的に接続されるとともに前記液体を蓄積する液体蓄積部と、前記収納体の外部に配置されるとともに少なくとも一部が前記液体蓄積部と熱的に接続された外部冷却装置とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記液体蓄積部が、前記収納体内に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記冷媒蓄積部及び前記吸熱部材が、ヒートパイプにより前記外部冷却装置と熱的に接続されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記吸熱部材が、前記収納体内の気体を前記光学素子周辺に拡散させる拡散部を備えることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記収納体の一部に開口部が形成され、該開口部に前記光学素子が嵌合されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記気体が、不活性ガスであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
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