JP3367486B2 - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型電気光学装
置により形成した画像を、投写レンズにより拡大投写す
る投写型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反射型電気光学装置を使用してスクリー
ン上に投写する表示装置では、電球などの光源からの光
を反射型電気光学装置に当てて反射光をスクリーン上に
投写する。このような反射型電気光学装置において、従
来は図7の反射型電気光学装置固定ユニットの断面図に
示すように、反射型電気光学装置17を粘着テープ18
によって板状の素子ホルダー19に貼り付け、素子ホル
ダー固定板20に素子ホルダー19を取り付けることで
光軸上に反射型電気光学装置17を位置固定していた。
また、反射される以外の光は、素子ホルダー19等で吸
収されて熱となるため、冷却ファンにより表示装置内部
を流動させた空気を素子ホルダー19の表面に当て、伝
熱効果により素子ホルダー19を冷却するような反射型
電気光学装置固定ユニットを用いたプロジェクタが知ら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の反射型
電気光学装置固定ユニットにおいて、素子ホルダー19
は、反射型電気光学装置17に近接しているため、反射
型電気光学装置17の持つ熱の影響を非常に受け易く、
熱変形する。そのため、素子ホルダー19に貼り付けて
ある反射型電気光学装置17は光軸に対して位置ずれを
起こしてしまう。
【0004】また、素子ホルダー19には熱伝導率が高
い材料、例えばアルミニウムが主成分の材料が使われる
が、アルミニウムは反射型電気光学装置の駆動基板を構
成する主金属であるシリコンに比べ線膨張率が大きいた
め、素子ホルダー19と反射型電気光学装置17の熱膨
張の差が発生し、反射型電気光学装置17に負荷を与え
てしまう。
【0005】したがって、これらの要因から、投写画像
の品質劣化が生じる。よって、素子ホルダー19の冷却
を向上するためには冷却ファンの冷却能力を向上する必
要があり、そのためには冷却ファンを大型化したりファ
ンの回転数を上げたりしなければならず、表示装置の大
型化や騒音の要因となっていた。
【0006】また、一般に反射型電気光学装置には半導
体の駆動素子が使われ、正常に動作させるためには所定
の温度以内に保つ必要があり、従来の冷却効率において
使用する場合、表示装置の出射光束の向上が困難となる
という問題も有していた。
【0007】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するもので、その目的とするところは、第1に反射型電
気光学装置およびその固定手段を効率よく冷却するこ
と、第2に固定手段の熱変形の影響を反射型電気光学装
置に伝えづらくする構成を提供すること、第3に小型か
つ低騒音で高出射光束のプロジェクタを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明第1のプロジェクタは、光を反射して映像を
形成する反射型電気光学装置を有するプロジェクタであ
って、前記反射型電気光学装置を位置固定するための固
定手段は、フィン状部の放熱手段を備え、前記反射型電
気光学装置と前記固定手段との間には接合部が配置さ
れ、前記接合部は、前記接合部は、前記反射型電気光学
装置を前記固定手段に対して部分的に固定した接着剤層
と、前記接合部の前記接着剤層以外の空間に形成された
常温で非硬化の伝熱剤層と、からなることを特徴として
いる。
【0009】このように構成すれば、固定手段に放熱手
段を備えることで、反射型電気光学装置で発生する熱が
固定手段に伝わり、固定手段に伝わった熱を放熱手段に
より放熱することができる。したがって、結果的に反射
型電気光学装置および固定手段の熱を、一つの放熱手段
により放熱することができる。よって、固定手段と放熱
手段を異なる位置に組み付けたときに比べて、部品数も
少なく、コンパクトな構成により反射型電気光学装置お
よび固定手段の温度上昇を抑えることができる。また、
放熱手段がフィン状部を有することで、空気に接する表
面積が増え、固定手段の放熱効果をさらに高めることが
できる。さらに、反射型電気光学装置と固定手段との間
には接合部が配置されているが、当該接合部は、反射型
電気光学装置を固定手段に対して部分的に固定した接着
剤層と接着剤層以外の空間に形成された常温で非硬化の
伝熱剤層とからなる接合部であるので、接着剤層によっ
て反射型電気光学装置と固定手段とは部分的に固定さ
れ、密着性が向上したことで反射型電気光学装置と固定
手段との間の熱抵抗を減らすことができると同時に、接
着剤層以外の空間に配置された常温で非硬化の伝熱剤層
によって、反射型電気光学装置と固定手段との間の熱膨
張の差から生じる負荷を減らした状態で反射型電気光学
装置と固定手段との間の熱の伝達できるという作用効果
を有する。
【0010】本発明第1のプロジェクタにおいて、反射
型電気光学装置もしくは固定手段を冷却するための冷却
手段を備える場合、フィン状部のフィン形状は、この冷
却手段の送風方向と略平行となるように配置することが
好ましい。
【0011】このような構成によれば、フィン状部の形
状は、冷却手段の及ぼす空気流に対して導風板となり、
冷却の効率をより高めることができる。
【0012】また、本発明第1のにおいて、反射型電気
光学装置もしくは固定手段を冷却するための冷却手段
と、反射型電気光学装置に接続され反射型電気光学装置
に外部からの信号を供給するための複数の信号線が形成
された信号供給基板と、を有する場合、この信号供給基
板は、冷却手段の送風方向に対して複数の信号線の並び
の方向が略平行となるように配置されることが好まし
い。
【0013】このような構成によれば、信号供給基板が
冷却手段の及ぼす空気流に沿うため、冷却手段の及ぼす
空気流を信号供給基板が物理的に妨げる面積が減り、冷
却手段の冷却効果を高めることができる。
【0014】本発明第2のプロジェクタは、複数の反射
型電気光学装置と、複数の反射型電気光学装置に照明光
を分配するとともに複数の反射型電気光学装置からの映
像光を合成し投写レンズに指向させる光学素子と、複数
の反射型電気光学装置を冷却するための冷却手段とを備
えるプロジェクタであって、複数の反射型電気光学装置
は、請求項1に記載の固定手段に固定され、前記冷却手
段の送風方向と前記のフィン状部の形状方向とが略平行
となるように冷却手段を配置することを特徴としてい
る。
【0015】このような構成によれば、フィンの形状が
冷却手段の送風方向に揃っているため、反射型電気光学
装置個々に対して同じだけの数の冷却手段を用いなくと
も、一方向から最低限の数の冷却手段によって複数の反
射型電気光学装置もしくは反射型電気光学装置の固定手
段を冷却する配置が可能となり、小型かつ低騒音のプロ
ジェクタを実現することができる。
【0016】本発明第2のプロジェクタにおいて、反射
型電気光学装置に接続され反射型電気光学装置に外部か
らの信号を供給するための複数の信号線が形成された信
号供給基板を有する場合、この信号供給基板は、冷却手
段の送風方向に対して複数の信号線の並びの方向が略平
行となるように配置されることが好ましい。
【0017】このような構成によれば、信号供給基板が
冷却手段の及ぼす空気流に沿うため、冷却手段の及ぼす
空気流を信号供給基板が物理的に妨げる面積が減り、冷
却手段の冷却効果を高めることができる。
【0018】以上説明した本発明第1または第2のプロ
ジェクタにおいては、固定手段が反射型電気光学装置の
表示面を形成する4辺のうちの一方の平行する2辺の外
側において固定され、フィン状部のフィン形状が他方の
平行する2辺の方向に形成されることが好ましい。
【0019】このような構成によれば、固定手段が熱膨
張すると、固定手段は反射型電気光学装置の表示面を形
成する4辺のうちの一方の平行する2辺の外側において
固定されているため、膨張しきれないで弓形に変形す
る。そして、反射型電気光学装置も同じように弓形に変
形するが、他方の平行する2辺の方向にフィン形状を形
成してあるため、フィンは弓形の変形に対してリブの役
割をして、固定手段および反射型電気光学装置の変形を
抑制することができる。また、固定手段の固定位置およ
びフィンの配置を反射型電気光学装置の表示面を形成し
ている辺を基準にしているため、反射型電気光学装置を
弓形に変形する力は、反射型電気光学装置の形状に対し
て均整されたものとなり、形状に対して不均整な力が加
わったときに比べて素子の変形による投写画像の劣化を
少なく抑えることができる。
【0020】また、本発明のプロジェクタにおいて、前
記固定手段と前記放熱手段とが一体であれば、固定手段
と放熱手段の間の接合部を無くすことができる。したが
って、固定手段と放熱手段の間の熱抵抗がなくなり、固
定手段の放熱効果を高くすることができる。
【0021】また、本発明のプロジェクタにおいて、前
記固定手段を、前記反射型電気光学装置の線膨張率に比
較的近い材料から成るベース部材と、前記ベース部材よ
り熱伝導率の大きい材料から成る放熱手段とから構成す
れば、反射型電気光学装置とベース部材の材料の線膨張
率が近いので、反射型電気光学装置とベース部材との間
の膨張率の差から発生する負荷を減らすことができる。
また、放熱手段の材料の熱伝導率は、ベース部材の材料
の熱伝導率より大きいので放熱手段の放熱効果を高める
ことができる。
【0022】また、本発明のプロジェクタにおいて、前
記反射型電気光学装置を、前記固定手段に対して接着剤
を介して接着保持されるようにすれば、反射型電気光学
装置と固定手段となる部品との間の密着性が高くなり、
その間の熱抵抗を減らすことができる。また、粘着性の
ものに比べ、高温状態でも確実に反射型電気光学装置を
保持できる。
【0023】また、このとき、シリコーン樹脂を成分に
含む接着剤を用いるようにすれば、エポキシ樹脂系など
の他の接着剤に比べて一般的に硬化後の弾性力が高くな
るため、反射型電気光学装置と固定手段との間に発生す
る熱膨張の差を吸収し、その影響を緩和することができ
る。
【0024】さらに、本発明ののプロジェクタにおい
て、前記反射型電気光学装置と前記固定手段との間に、
常温で非硬化の伝熱剤による接合部を設けるようにすれ
ば、硬化型接着剤とは違い常温で非硬化であるため、反
射型電気光学装置と固定手段との間の膨張率の差から発
生する負荷がほとんどない状態で、反射型電気光学装置
と固定手段の間の熱伝達をすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて、本発明の
実施例について説明する。
【0026】(第一の形態)まず、本発明の第一の実施
形態を図1から3に基づいて述べる。
【0027】図1は、本発明におけるプロジェクタの基
本構成図である。光源1を出射した光は偏光ビームスプ
リッタ2によって垂直偏光と水平偏光に分光され、水平
偏光はクロスダイクロイックプリズム3に入射し、垂直
偏光は反射し除去される。クロスダイクロイックプリズ
ム3は、4つの直角プリズムの界面に沿って、X字状
に、2種類の波長選択膜が形成されたプリズムである。
クロスダイクロイックプリズム3に入射した水平偏光
は、2種類の波長選択膜によって赤、緑、青の三原色に
分光され、反射型電気光学装置4R,4G,4Bに導か
れる。反射型電気光学装置4R,4G,4Bは、それぞ
れ、入射した光を反射しつつ変調する電気光学装置であ
る。本実施形態において、反射型電気光学装置4R,4
G,4Bは、一対の基板間に液晶が挟まれた液晶装置に
よって構成されている。電気光学装置4R,4G,4B
に入射した各色の水平偏光光は、各色の画像情報に基づ
いて変調を受け、その一部が垂直偏光光に変換される。
そして、クロスダイクロイックプリズム3に再び入射し
て合成され、合成された光は偏光ビームスプリッタ2に
再び入射する。そこで、投写される画像に関係のない水
平偏光光は透過して光源1に戻り、投写される画像に関
係する垂直偏光は偏光ビームスプリッタ2で反射され、
投写レンズ5によって前方のスクリーン上に拡大投写さ
れる。
【0028】上記の反射型電気光学装置周りについて、
詳しく説明する。
【0029】図2は、反射型電気光学装置4Rおよび反
射型電気光学装置の固定手段である素子ホルダー6から
構成される反射型電気光学装置固定ユニットの構成図で
ある。図2において、説明は赤色用反射型電気光学装置
4Rおよび赤色用反射型電気光学装置4Rの固定手段で
ある素子ホルダー6から構成される赤色用反射型電気光
学装置固定ユニットについてのみ行うが、構造的には緑
色用反射型電気光学装置4Gおよび緑色用反射型電気光
学装置4Gの固定手段、青色用反射型電気光学装置4B
および青色用反射型電気光学装置4Bの固定手段から構
成されるそれぞれの固定ユニットの構造についても全く
同様である。
【0030】まず、反射型電気光学装置4Rは、アクテ
ィブマトリクス駆動回路と、そのアクティブマトリクス
駆動回路によって制御駆動される画素電極とが形成され
たシリコン基板と、透明な共通電極膜が形成されたガラ
ス基板と、それらの基板間に挟持された液晶層とから大
略構成される。また、外部の駆動回路から駆動信号を送
信するための信号線を備えている。
【0031】そして、反射型電気光学装置4Rは、シリ
コン基板の裏側全面に塗布されたシリコーン樹脂系の接
着剤によって固定手段である素子ホルダー6に貼り付け
られ、そして素子ホルダー6をネジ7によって素子ホル
ダー固定板8に取り付けることにより固定される。な
お、素子ホルダー固定板8は不図示の構造体によりプロ
ジェクタ本体に固定されている。このとき、素子ホルダ
ー6を素子ホルダー固定板8に固定するためのネジ止め
位置は反射型電気光学装置4Rの上下の2辺の外側にあ
る。また、素子ホルダー6は熱伝導性に優れたアルミ合
金により形成され、反射型電気光学装置4Rの左右の2
辺に対して平行な向きに一体成型されたスリット形状の
フィン状部を有する。
【0032】このように、固定手段である素子ホルダー
6の一部をフィン状部の放熱手段にすることにより、空
気との接触面積を増やし、固定手段の放熱効果を高めて
いる。
【0033】このような構成において、反射型電気光学
装置4Rで発生した熱は、シリコーン樹脂系の接着剤層
を介し素子ホルダー6に伝わり、フィン状部から外部へ
放出される。ここで、接着剤は反射型電気光学装置4R
を素子ホルダー6に固定する以外に、反射型電気光学装
置4Rと素子ホルダー6の間の密着性を高め、反射型電
気光学装置4Rの持つ熱を効率よく素子ホルダー6に伝
える効果がある。従って、接着剤は伝熱効果を高める物
質が混入されたものが望ましい。また、シリコーン樹脂
系の接着剤は一般にエポキシ樹脂系の接着剤に比べ、弾
性に優れるため、反射型電気光学装置4Rと素子ホルダ
ー6の間の熱膨張差を吸収し緩和することができる。
【0034】そして、素子ホルダー6は熱の影響を受け
るため熱膨張するが、素子ホルダー6の固定位置を反射
型電気光学装置4Rの表示面の上下の2辺の外側にする
ことで、熱膨張で変形する方向を規制するようにしてい
る。そうすることにより、例えば反射型電気光学装置4
Rの4辺の外側で素子ホルダー6を固定した場合など
は、熱膨張による変形の逃げ場がないため変形にかかる
力の向きは不均整なものとなるが、本実施形態の固定方
法によれば、素子ホルダー6は一方向に弓形に変形する
ため、変形にかかる力の向きを均整なものとして反射型
電気光学装置4Rにかかる負荷による投写画像への影響
を極力軽減させることができる。なお、ネジの数はこれ
に限らず、また、ネジ以外の固定であっても構わない。
【0035】さらに、反射型電気光学装置4Rの表示面
の左右の2辺に対して平行な向きにスリット形状のフィ
ン状部を配置すると、弓形の変形を抑止する方向でフィ
ンがリブの役割をするため、素子ホルダー6および反射
型電気光学装置4Rの弓形の変形を抑制することができ
る。従って、素子ホルダー6の熱変形による投写画像へ
の影響を一層低減させることができる。
【0036】また、素子ホルダー6とフィン状部を一体
成型にすることにより、素子ホルダー6とフィン状部と
の間の熱抵抗を無くすことができ、放熱効果を高めるこ
とができる。
【0037】次に、上記の反射型電気光学装置固定ユニ
ット周りについて説明する。
【0038】図3は前記反射型電気光学装置固定ユニッ
ト周辺の構成図である。冷却手段である冷却ファン10
は反射型電気光学装置固定ユニット9R,9G,9Bと
照明光を分離合成するクロスダイクロイックプリズム3
の下部に取り付けられ、下部より吹き付け式として反射
型電気光学装置固定ユニット9R,9G,9Bを冷却す
る。反射型電気光学装置固定ユニット9R,9G,9B
は、反射型電気光学装置の反射面がクロスダイクロイッ
クプリズム3の光の入出射面に平行になるように固定さ
れ、反射型電気光学装置固定ユニット9R,9G,9B
は、固定ユニットの有するスリット型のフィン状部が冷
却ファン10の送風方向に略平行となるように固定され
る。そして、それぞれの反射型電気光学装置には、外部
からの信号を供給するための複数の信号線が形成された
信号供給基板11R,11G,11Bが接続されてい
る。信号供給基板11R,11G,11Bは、複数の信
号線の並びが冷却ファン10の送風方向に略平行となる
ように配置されている。
【0039】冷却ファン10は、反射型電気光学装置固
定ユニット9R,9G,9Bの有するフィン状部を強制
冷却することで、フィン状部の放熱効果を高めている。
ここで、冷却ファン10は図3のように反射型電気光学
装置固定ユニット9R,9G,9Bとクロスダイクロイ
ックプリズム3の下部に配置されているため、一つの冷
却ファン10で3つの反射型電気光学装置固定ユニット
9R,9G,9Bに送風することができる。なお、冷却
ファン10の位置は、反射型電気光学装置固定ユニット
9R,9G,9Bとクロスダイクロイックプリズム3の
上部でもよく、送風は吐き出し式でも構わない。
【0040】さらに、スリット型の放熱フィンの形状
は、前に述べたようにリブの役割として熱変形を抑制す
ると同時に、冷却ファン10の及ぼす空気流に対して導
風板となり、冷却の効率を高めている。
【0041】そして、反射型電気光学装置に駆動信号を
供給するための信号供給基板11R,11G,11B
は、複数の信号線の並びが冷却ファン10の送風方向に
略平行となるように配置されているため、冷却ファン1
0の及ぼす空気流を信号供給基板11R,11G,11
Bが物理的に妨げる面積が減り、冷却効果を高めること
ができる。
【0042】(第二の形態)次に、本発明の第二の実施
形態を図4に基づいて述べる。本実施形態では、素子ホ
ルダーの構成が、先に説明した第一の実施形態と相違し
ており、他の部分については第一の実施形態と同じであ
る。なお、第一の実施形態と同様の構成については説明
を省略する。
【0043】図4は、放熱手段であるフィン状部と、電
気光学装置が接合されるベース部材とを別体とした素子
ホルダーの構成図である。図4において、赤色用反射型
電気光学装置4Rの素子ホルダーについてのみ説明を行
うが、構造的には緑色用反射型電気光学装置4Gの素子
ホルダー,青色用反射型電気光学装置4Gの素子ホルダ
ーの構造についても全く同様である。
【0044】反射型電気光学装置4Rは、素子の裏面全
体に塗布されたシリコーン樹脂系の接着剤によってベー
ス部材である素子ホルダーベース12に貼り付けらる。
そして、反射型電気光学装置4Rと接合された素子ホル
ダーベース12は、伝熱性に優れた接着剤により、放熱
手段であるヒートシンク13と接合されている。ここ
で、素子ホルダーベース12は、反射型映像素子4Rの
駆動基板を構成するシリコンの線膨張率に近いステンレ
ス材料で構成され、ヒートシンク13は素子ホルダーベ
ース12よりも熱伝導率の優れたアルミニウム合金材料
により構成される。その他は、前記第一の実施形態と同
様である。
【0045】以上の構成により、反射型電気光学装置で
発生した熱は、シリコーン樹脂系の接着剤層から素子ホ
ルダーベース12に伝わり、そして素子ホルダーベース
12の熱は、伝熱性の接着剤層を介しヒートシンク13
から外部へ放出される。
【0046】ここで、反射型電気光学装置4Rと素子ホ
ルダーベース12は熱の影響により膨張するが、反射型
電気光学装置4Rと素子ホルダーベース12の材料の線
膨張率を近くすることで、反射型電気光学装置4Rと素
子ホルダーベース12との間の膨張率の差から発生する
負荷を減らしている。また、ヒートシンク13の材料の
熱伝導率を素子ホルダーベース12の材料の熱伝導率よ
り大きくすることで、放熱効果を高めている。
【0047】以上のように、本実施形態によれば、熱変
形による反射型電気光学装置への影響を軽減しながら、
放熱効果を高めることができる。
【0048】(第三の形態)続いて、本発明の第三の実
施形態を図5に基づいて述べる。
【0049】図5に示す本実施例は、反射型電気光学装
置4Rと固定手段である素子ホルダー6との間の接合部
の構成を示す断面図である。本実施形態では、電気光学
装置の素子ホルダーとの接合部の構成が前述した第一の
実施形態と異なり、他の部分については第一の実施形態
と同様である。固定手段としては、第一の実施形態の素
子ホルダー6(図2)を用いても良いし、第二の実施形
態の素子ホルダーベース12(図4)を用いても良い
が、図5では、素子ホルダー6を用いた例を示してい
る。そして、図5において、赤色用反射型電気光学装置
4Rにおける素子ホルダーとの接合部についてのみ説明
を行うが、構造的には緑色用反射型電気光学装置4Gに
おける素子ホルダーとの接合部,青色用反射型電気光学
装置4Bにおける素子ホルダーとの接合部の構造につい
ても全く同様である。なお、第一の実施形態と同様の構
成については説明を省略する。
【0050】まず、反射型電気光学装置4Rはシリコー
ン樹脂系の接着剤層14により、裏面の中心部を接着保
持される。そして、反射型電気光学装置4Rと素子ホル
ダーの間において接着剤層14以外の空間は常温で非硬
化のシリコン樹脂系の伝熱剤層15によって満たされ
る。
【0051】本実施形態は、第一の実施形態では接合部
がシリコン樹脂系の接着剤の1種類で構成されているの
に対し、シリコン樹脂系の接着剤および常温で非硬化な
シリコン樹脂系の伝熱剤により構成される点が異なる。
その他は、前記第一の実施形態と同様である。
【0052】以上のように伝熱剤層15を構成すること
により、反射型電気光学装置4Rを部分的に固定するこ
とになるため、例えば反射型電気光学装置4Rの裏面全
体を常温で硬化型接着剤で固定したときに比べ、反射型
電気光学装置4Rと素子ホルダー6との間の熱膨張の差
から発生する負荷を減らした状態で反射型電気光学装置
4Rと素子ホルダー6の間の熱の伝達をすることができ
る。また、反射型電気光学装置4Rと素子ホルダー6と
の間は伝熱剤層で満たされているため、伝熱効果には何
ら影響がない。なお、接着剤層の位置は本例に限らず反
射型電気光学装置4Rの周辺でも構わず、また、数箇所
でも構わない。
【0053】(変形例)最後に、本発明の変形例につい
て図6に基づいて述べる。
【0054】図6は、これまでに述べた実施形態におい
て、放熱手段であるスリット型のフィン状部に代わりに
配置可能なピン型のフィン状部に関する外観図である。
図6において、素子ホルダー16は、反射型電気光学装
置を固定する面とは反対の面にピン型のフィン状部を有
する。その他は、これまでに述べた実施形態と同様に構
成することが可能である。
【0055】このような構成によれば、スリット型のフ
ィン状部に比べて空気との接触面が増え、放熱効果を高
めることができるため、冷却ファンによる強制空冷を必
要としない、自然空冷による小型かつ低騒音のプロジェ
クタを実現することもできる。
【0056】なお、これまでの実施例および変形例で
は、3個の反射型電気光学装置を用いたプロジェクタの
構造に対して述べてきた。しかし、本発明は反射型電気
光学装置を3個ではなく、それ以外の個数の素子を用い
たプロジェクタにおいても適用することができる。
【0057】また、反射型電気光学装置として液晶電気
光学装置を用いて説明してきたが、反射鏡の角度により
光を制御するミラー素子に対しても、本発明を適用する
ことできる。
【0058】さらに、素子ホルダーの材質はアルミニウ
ム合金やステンレスとして説明してきたが、これに限ら
ず本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上で説明したように、反射
型電気光学装置を固定する固定手段が放熱手段を備え、
この放熱手段がフィン状部を有している。この反射型電
気光学装置と固定手段の間には接合部が配置され、その
接合部は、反射型電気光学装置を固定手段に対して部分
的に固定した接着剤層と接着剤層以外の空間に形成され
た常温で非硬化の伝熱剤層とからなるので、反射型電気
光学装置をプロジェクタ本体に固定する部品が熱により
変形しないように効率良く冷却し、また、反射型電気光
学装置の熱負荷及び変形を抑制することが可能である。
したがって、本発明によれば、小型かつ低騒音で画像が
明るいプロジェクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態におけるプロジェクタの基本構
成図。
【図2】第一の実施形態における反射型電気光学装置固
定ユニットの構成図。
【図3】第一の実施形態における反射型電気光学装置固
定ユニット周りの構成図。
【図4】第二の実施形態における素子ホルダーの構成
図。
【図5】第三の実施形態における反射型電気光学装置と
固定手段である素子ホルダーとの間の接合部の構成を示
す断面図。
【図6】本発明の変形例におけるピン型のフィン状部に
関する外観図。
【図7】従来の反射型電気光学装置固定ユニットの断面
図。
【符号の説明】
1…光源 2…偏光ビームスプリッタ 3…クロスダイクロイックプリズム 4R,4G,4B…反射型電気光学装置 5…投写レンズ 6…素子ホルダー 7…ネジ 8…素子ホルダー固定板 9R,9G,9B…反射型電気光学装置固定ユニット 10…冷却ファン 11R,11G,11B…信号線 12…素子ホルダーベース 13…ヒートシンク 14…接着剤層 15…伝熱剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/16 G02F 1/1335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源からの光を反射しつつ変調を行う反射型電気光
    学装置と、 前記反射型電気光学装置をプロジェクタ本体に固定する
    固定手段と、を有するプロジェクタであって、 前記固定手段は、フィン状部の放熱手段を備え、 前記反射型電気光学装置と前記固定手段との間には接合
    部が配置され、 前記接合部は、前記反射型電気光学装置を前記固定手段
    に対して部分的に固定した接着剤層と、 前記接合部の前記接着剤層以外の空間に形成された常温
    で非硬化の伝熱剤層と、からなることを特徴とする、プ
    ロジェクタ。
  2. 【請求項2】 光源と、 前記光源からの光を反射しつつ変調を行う反射型電気光
    学装置と、 前記反射型電気光学装置をプロジェクタ本体に固定する
    固定手段と、を有するプロジェクタであって、 更に、前記反射型電気光学装置は、前記固定手段に取り
    付けられ、 前記固定手段は、フィン状部の放熱手段を備え、前記反
    射型電気光学装置の表示面を形成する4辺のうち一方の
    平行する2辺の外側においてプロジェクタ本体に固定さ
    れ、前記フィン状部のフィン形状は、他方の平行する2
    辺と平行に形成されることを特徴とする、プロジェク
    タ。
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