JP3088855U - 精密写真エッチングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザープリンタにより印刷できる精密写真
エッチング用の転写フィルムと、この転写フィルムを用
いた精密写真エッチングシステムを提供する。 【解決手段】 客が提供した写真を受け付ける受付手段
と、該写真を電子データとして画像修正ソフトを用いて
写真画像の不要な部分をトリミングしかつ網掛け処理を
施して網点画像を作成するコンピュータと、該網点画像
を転写フィルムに印刷するためのレーザープリンタと、
ポリエステル等の合成樹脂材料からなりかつ厚さが１０
０μ以下でありかつその表面に微細な凹凸による艷消処
理を施した転写フィルムと、網点画像を印刷した転写フ
ィルムをＵＶ硬化性フィルムの上に重ねてその上から紫
外線を照射する露光器と、紫外線を照射した後に該ＵＶ
硬化性フィルムをアルカリ処理して作製したマスキング
フィルムを被加工材料の表面に貼付してサンドブラスト
するためのブラストマシンとからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ガラス製品等の被加工材料の表面に、希望の写真を網掛け処理して 作ったマスキングフィルムを貼付し、サンドブラスト方法でエッチングすること により、ガラス製品等の表面に精密な写真画像を再現できるようにした精密写真 エッチングに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、サンドブラスト方法でガラスの表面に写真画像を再現する方法として、 例えば実開平３−４００５７号公報に開示された「感光性プラスチックシートの 一面にデザイン模様を写した写真フィルムを密着させて露光し、露光後前記写真 フィルムを除去してから感光性プラスチックシートの未露光部分を洗浄除去して 、ガラス表面に貼付してサンドブラスト加飾を行うためのマスクとして、感光性 プラスチックシートにゼラチン膜を接着したことを特徴とするサンドブラスト用 マスク」を用いたガラスエッチングなどが提案され実用化されている。

【０００３】 前記公報に開示されたサンドブラスト用マスクを用いる方法では、写真フィル ムと、ベース膜にゼラチン膜を介して感光性プラスチックシートを接着したもの を用意する必要があった。そこで、写真フィルムの代わりに写真画像を電子デー タ化してＯＨＰフィルムに印刷し、露光器に載せ光硬化樹脂を流し込み、サンド ブラスト用のシートを作成する方法（特開２０００−９３４６９）などが提案さ れているが、光硬化樹脂を流し込む作業が必要であり、作業工程が複雑で時間と 費用がかかるという問題があった。

【０００４】 最近、半導体製造やプラズマディスプレイの金属パターンを形成させるために 使用するサンドブラスト処理用のマスクキングフィルムとして、たわみ性フィル ム上にＵＶ硬化性樹脂組成物からなる感光層とさらにその上に離型フィルム層を 積層した感光性ドライフィルムが開発され、このような感光性フィルムを使用す ることにより、容易にガラス製品等の表面への写真食刻が可能になっている。そ こで、希望する写真画像を網掛け処理した後インクジェットプリンタによりＯＨ Ｐシートに印刷して転写シートを作製し、前記感光性フィルムに重ねて露光する ことにより、写真食刻用のマスキングフィルムを作製することが行われるように なった。このマスキングフィルムを使用して記念写真をワインボトルやグラス、 鏡などに食刻するサービスやそのガラス製品が提供されるようになり、さらに精 密な写真画像の再現が求められるようになった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような市場の要求に鑑みてなされたもので、ガラス等の被加工 材料の表面に精密な写真画像を短時間で簡単かつ低費用で食刻するために、写真 画像を網掛け処理した後インクジェットプリンタによりＯＨＰシートに印刷して 作製する従来の転写シートに代えて、レーザープリンタにより印刷できる精密写 真エッチング用の転写フィルムと、この転写フィルムを用いた精密写真エッチン グシステムを提供し、また、客がガラス製品等に食刻することを希望する写真を 店頭へ持ち込みまたはインターネット若しくは携帯電話等の通信回線を経由して 客が提供した写真画像データを受け付け、短時間かつ低価格でエッチング加工す るビジネスモデルを提案するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の精密写真エッチング用の転写フィルムは 、再現すべき写真画像を電子データとしてコンピュータに入力し、画像修正ソフ トを用いて写真画像の不要な部分をトリミングしかつ網掛け処理を施して網点画 像を作成し、該網点画像をレーザープリンタにより転写フィルムに印刷し、該転 写フィルムをＵＶ硬化性フィルムの土に重ねてその上から紫外線を照射した後に 該ＵＶ硬化性フィルムをアルカリ処理してマスキングフィルムを作製し、該マス キングフィルムを被加工材料の表面に貼付してサンドブラストすることにより写 真画像を被加工材料の表面に食刻する精密写真エッチング用に使用するための前 記転写フィルムであって、その表面に微細な凹凸による艶消処理を施したもので ある。この転写フィルムはポリエステル等の合成樹脂材料からなり、かつ厚さを １００μ以下としたものであることが好ましい。

【０００７】 また、本考案の精密写真エッチングシステムは、客が提供した写真を受け付け る受付手段と、該写真を電子データとして画像修正ソフトを用いて写真画像の不 要な部分をトリミングしかつ網掛け処理を施して網点画像を作成するコンピュー タと、該網点画像を転写フィルムに印刷するためのレーザープリンタと、ポリエ ステル等の合成樹脂材料からなりかつ厚さが１００μ以下でありかつその表面に 微細な凹凸による艷消処理を施した転写フィルムと、網点画像を印刷した転写フ ィルムをＵＶ硬化性フィルムの上に重ねてその上から紫外線を照射する露光器と 、紫外線を照射した後に該ＵＶ硬化性フィルムをアルカリ処理して作製したマス キングフィルムを被加工材料の表面に貼付してサンドブラストするためのブラス トマシンとからなるものである。 また、前記受付手段として、インターネット若しくは携帯電話等の通信回線を 経由してお客が提供した写真画像データを受け付ける通信端末若しくは通信端末 を備えたコンピュータを用いることができる。

【０００８】 また、本考案の精密写真エッチングシステムにより食刻される前記被加工材料 はガラス、石材、金属、セラミック、プラスチック又は木材のいずれであっても よく、客が提供した写真画像を表面に食刻加工してガラス製品、石材製品、金属 製品、セラミック製品、プラスチック製品、又は木材製品として客に提供するも のである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を代表的な実施例に基づいて、図を用いて説明する。図１ は、客の希望する写真画像の提供を受けガラス製品の表面に食刻する、ガラスエ ッチングシステムの構成と作業工程を示す工程図である。 図１に示すように、本考案のガラスエッチングの作業は、 （１）再現すべき写真画像を電子データとしてコンピュータに入力し、画像修正 ソフトを用いて写真画像の不要な部分をトリミングしかつ網掛け処理を施して網 点画像を作成する第１工程 （２）網点画像をレーザープリンタにより転写フィルムに印刷する第２工程 （３）網点画像を印刷した転写フィルムをＵＶ硬化性フィルムの上に重ねてその 上から紫外線を照射した後にＵＶ硬化性フィルムをアルカリ処理してマスキング フィルムを作製する第３工程 （４）マスキングフィルムをガラス面に貼付してサンドブラストする第４工程以 上の第１〜４の各工程を経て行われる。

【００１０】 第１工程ではガラス製品に食刻したい写真画像を、スキャナーやデジタルカメ ラにより電子データ化してコンピュータに取り込み、画像修正ソフトを用いてモ ノクロ化した後写真画像の不要な部分をトリミングし、さらに網掛け処理を施し て網点画像を作成する。図２は食刻したい写真画像をモノクロ化した画像の一例 を示す図面代用写真であり、図３は図２の画像の不要な部分をトリミングした後 に網掛け処理した網点画像を示す図面代用写真であり、図４は図３の網点画像の 一部（右側の眼周辺）を拡大した画像を示す図面代用写真である。網掛け処理を することにより写真画像の黒色部分は黒の網点の集合となり、その網点がマスキ ングフィルムの穿孔となってサンドブラストによりガラスの表面に食刻されて画 像を再現することとなる。この工程で、コンピュータに取り込んだ写真画像は画 像修正ソフトによりトリミング及びモノクロ化するほか、原写真の品質が悪い場 合にはシャープネスやコントラスト・明るさ等の補正をすることが好ましく、更 に必要に応じて画像の大きさの調整や文字の挿入などを行う。

【００１１】 第２工程では、第１工程において網掛け処理した網点画像（図３）を、本考案 の請求項１又は２に記載の転写フィルムにレーザープリンタで印刷する。転写フ ィルムは、その表面に微細な凹凸による艶消処理を施したポリエステル等の合成 樹脂材料のものであって、厚さが１００μ以下であることが望ましい。従来、厚 さ１００μ以上の透明ポリエステルシートであるＯＨＰシートにインクジェット プリンタに印刷したものにあっては、印刷時にインクの滲みが生ずることにより 網点の周縁がぼけること、ＵＶ硬化性フィルムの上に重ねてその上から紫外線を 照射した際に、ＯＨＰシートが透明でありその厚さが大きいことから紫外線が網 点に隠れた部分にまで入り込んで露光することになり、ＵＶ硬化性フィルムに転 写された網点の周縁がさらにぼやけることから、網点の細かさ即ち画像の分解度 に限界があった。本考案の転写フィルムでは、表面に微細な凹凸による艷消処理 を施したことによりレーザープリンタによる印刷時に微小ドットのトナーの転写 ・定着が行われ、またＵＶ硬化性フィルムの上に重ねてその上から紫外線を照射 する際に紫外線が網点に隠れた部分にまで入り込んで露光することが少ないので 網点の大きさをより小さく精細にすることができるという作用効果を奏する。従 来、印刷時のスクリーンは密度３０〜５０線／インチ程度であったが、本考案の 転写フィルムを使うことにより１００〜３００線／インチを実現できるようにな った。その結果、人物写真では顔の表情や髪の毛の質感などを原写真に近い画像 を食刻し得るマスキングフィルムを作製できるようになった。 また、本考案の転写フィルムはポリエステルを材質とし、その表面に微細な凹 凸による艶消処理を施したことにより、レーザープリンタによる印刷時のトナー の転写・定着が良好に行われるほか、フィルム自体の耐熱性・熱放散性もよい。

【００１２】 図７Ａは網点画像を印刷した転写フィルムにＵＶ硬化性フィルムを重ね露光器 上にセットした状態を示す部分拡大断面図、図７Ｂは露光後アルカリ処理したＵ Ｖ硬化性フィルム（マスキングフィルム）の状態を示す部分拡大断面図である（ 図７各図において断面を示す斜線を省略した、以下同じ。）。 第３工程では、網点画像を印刷した転写フィルムをＵＶ硬化性フィルムの上に 重ねて紫外線露光器にセットし、転写フィルムの上から紫外線を照射する（図７ Ａ参照）。ＵＶ硬化性フィルム２は、たわみ性フィルムによる基台層２１とＵＶ 硬化性樹脂組成物からなる感光層２２と離型フィルムからなる保護層の３層から なり、保護層を剥離して感光層２２が転写フィルムの印刷面に接するように重ね て紫外線露光器３上にセットする。転写フィルム１に印刷された網点画像の網点 １１部分は紫外線が遮られてＵＶ硬化性フィルム２には到達しないので硬化せず 、網点以外の部分は紫外線がＵＶ硬化性フィルム２に到達してその部分（硬化部 ２３）が硬化する。露光した後に転写フィルムを外し、ＵＶ硬化性フィルム２を アルカリ処理すると、硬化しなかった部分（非硬化部２４）が洗い流され感熱層 ２２は網点部分が穿孔された状態となる（図７Ｂ参照）。かくして、ＵＶ硬化フ ィルム２は露光・アルカリ処理後、マスキングフィルム２’となる。

【００１３】 図７Ｃはマスキングフィルムをガラス面に貼付し基台層を剥離した状態を示す 部分拡大断面図、図７Ｄはマスキングフィルムを貼付したガラス面にサンドブラ ストする状態を示す部分拡大断面図、図７Ｅはサンドブラスト後洗浄してガラス 面が食刻された状態を示す部分拡大断面図である。 第４工程では、食刻したいガラス製品の表面に液体糊を薄く塗布し、その上に 図７Ｃに示すように第３工程で作製したマスキングフィルム２’を貼付し基台層 ２１を剥離した後、図７Ｄに示すようにエアガンにてサンドブラストする。こう して、図７Ｅに示すように、ガラス４の表面にはマスキングフィルム２’の穿孔 （網点）部分が食刻（食刻部４１）され、写真画像がガラス表面に再現される。 参考として、ガラス表面に再現された写真画像の一例を図５及び図６に示す。図 ５は、図３の網点画像を用いてガラス表面に食刻された画像を示す図面代用写真 （ガラスを黒い紙の上に置いて撮影）である。図６は、図５の写真を見やすいよ うに白黒反転したものである。

【００１４】 本考案の精密写真エッチングシステムによれば、パソコン装置・スキャナ・レ ーザープリンタ・紫外線露光機・ブラストマシンなどはいずれも小型のものを店 内に置いて使用することができ、客からデジタルカメラによる写真画像データ又 はフィルム写真機による銀塩写真又は写真フィルムの提供を受ければ、直ちに店 内でガラス製品等へのサンドブラストをすることができる。すなわち、客が写真 画像を持参し店頭で希望するガラス製品等への加飾を注文した後、この精密写真 エッチングシステムにより前記第１〜４のエッチング工程を短時間で作業して加 飾したガラス製品等をその場で引き渡すことも可能となる。また、この精密写真 エッチングシステムに通信端末を備えて、インターネット若しくは携帯電話等の 通信回線を経由して客が提供した写真を受け付けることも可能である。 そこで、ガラス製品等の販売店や観光地等の記念品売場、結婚式場、各種催し 物会場において前記精密写真エッチングシステムを設備し、ガラス製品等に客の 希望する写真を加飾して販売するビジネスを提供することかできる。また、精密 写真エッチングシステムをワンボックスカーなどの車両内に設備し、催し物会場 へ移動して営業することもできる。このように、精密写真エッチングシステムと 前記第１〜４の作業工程のマニュアルをパッケージ化して、作業ノウハウ及び営 業ノウハウの指導を含めたフランチャイズシステムをビジネスとして展開するこ とが可能になる。

【００１５】 以上に説明した実施例では、本考案の精密写真エッチングにより食刻する被加 工材料としてガラスを用いた例を示したが、ガラス以外に石材、金属、セラミッ ク、プラスチック又は木材であってもよい。本考案の精密写真エッチングシステ ムにより、グラス、食器、灰皿、鏡、大理石、墓石、キーホルダー、ネームプレ ート、携帯電話機の筐体、花器、表札、看板など各種のガラス製品、石材製品、 金属製品、セラミック製品、プラスチック製品、木材製品に写真画像を食刻加工 することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。 本考案の転写フィルムは、表面に微細な凹凸による艶消処理を施したことによ りレーザープリンタによる印刷時に微小ドットのトナーの転写・定着が行われ、 またＵＶ硬化性フィルムの上に重ねてその上から紫外線を照射する際に紫外線が 網点に隠れた部分にまで入り込んで露光することが少ないので網点の大きさをよ り小さく精細にすることができる。従来、印刷時のスクリーンは密度３０〜５０ 線／インチ程度であったが、本考案の転写フィルムを使うことにより１００〜３ ００線／インチを実現できるようになった。その結果、人物写真では顔の表情や 髪の毛の質感などを原写真に近い画像を食刻し得るマスキングフィルムを作製で きるようになった。

【００１７】 本考案の精密写真エッチングシステムによれば、パソコン装置・スキャナ・レ ーザープリンタ・紫外線露光機・ブラストマシンなどはいずれも小型のものを店 内に設備することができ、客が写真画像を持参し店頭で希望するガラス製品等へ の食刻加工を注文した後、直ちに短時間でエッチングの作業をして食刻加工した ガラス製品等をその場で引き渡すことができる。また、この精密写真エッチング システムに通信端末を備えて、インターネット若しくは携帯電話等の通信回線を 経由して客が提供した写真画像データを受け付けることができる。 また、本考案の精密写真エッチングシステムと作業工程のマニュアルをパッケ ージ化して、作業ノウハウ及び営業ノウハウの指導を含めたフランチャイズシス テムをビジネスとして展開できる。 また、グラス、食器、灰皿、鏡、大理石、墓石、キーホルダー、ネームプレー ト、携帯電話機の筐体、花器、表札、看板など各種のガラス製品、石材製品、金 属製品、セラミック製品、プラスチック製品、木材製品に写真画像を食刻加工す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ガラスエッチングシステムの構成及び作業工程
を示す工程図である。

【図２】写真画像をモノクロ化した画像を示す図面代用
写真である。

【図３】網掛け処理した後の網点画像を示す図面代用写
真である。

【図４】網点画像の一部拡大部分を示す図面代用写真で
ある。

【図５】ガラス面に食刻した画像を示す図面代用写真で
ある。

【図６】ガラス面に食刻した画像を白黒反転した状態を
示す図面代用写真である。

【図７】露光器にセットした転写フィルムとＵＶ硬化性
フィルムを示す部分拡大断面図（Ａ）、アルカリ処理し
たマスキングフィルムを示す部分拡大断面図（Ｂ）、ガ
ラス面に貼付し基台層を剥離したマスキングフィルムを
示す部分拡大断面図（Ｃ）、マスキングフィルムを貼付
してサンドブラストするガラスを示す部分拡大断面図
（Ｄ）、ガラス面が食刻された状態を示す部分拡大断面
図（Ｅ）である。

【符号の説明】

１・・転写フィルム １１・・網点 ２・・ＵＶ硬化性フィルム ２１・・基台層 ２２・・感光層 ２３・・硬化部 ２４・・非硬化部 ２’・・マスキングフィルム ３・・露光器 ４・・ガラス ４１・・食刻部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 再現すべき写真画像を電子データとして
   コンピュータに入力し、画像修正ソフトを用いて写真画
   像の不要な部分をトリミングしかつ網掛け処理を施して
   網点画像を作成し、該網点画像をレーザープリンタによ
   り転写フィルムに印刷し、該転写フィルムをＵＶ硬化性
   フィルムの上に重ねてその上から紫外線を照射した後に
   該ＵＶ硬化性フィルムをアルカリ処理してマスキングフ
   ィルムを作製し、該マスキングフィルムを被加工材料の
   表面に貼付してサンドブラストすることにより写真画像
   を被加工材料の表面に食刻する精密写真エッチング用に
   使用するための前記転写フィルムであって、その表面に
   微細な凹凸による艷消処理を施したことを特徴とする転
   写フィルム。
2. 【請求項２】 ポリエステル等の合成樹脂材料からなり
   かつ厚さが１００μ以下であることを特徴とする請求項
   １に記載の転写フィルム。
3. 【請求項３】 客が提供した写真を受け付ける受付手段
   と、該写真を電子データとして画像修正ソフトを用いて
   写真画像の不要な部分をトリミングしかつ網掛け処理を
   施して網点画像を作成するコンピュータと、請求項１又
   は２に記載の転写フィルムと、該転写フィルムに前記網
   点画像を印刷するためのレーザープリンタと、網点画像
   を印刷した転写フィルムをＵＶ硬化性フィルムの上に重
   ねてその上から紫外線を照射する露光器と、紫外線を照
   射した後に該ＵＶ硬化性フィルムをアルカリ処理して作
   製したマスキングフィルムを被加工材料の表面に貼付し
   てサンドブラストするためのブラストマシンとを備えた
   ことを特徴とする精密写真エッチングシステム。
4. 【請求項４】 前記受付手段は、インターネット若しく
   は携帯電話等の通信回線を経由して客が提供した写真画
   像データを受け付ける通信端末若しくは通信端末を備え
   たコンピュータであることを特徴とする請求項３に記載
   の精密写真エッチングシステム。
5. 【請求項５】 前記被加工材料がガラス、石材、金属、
   セラミック、プラスチック又は木材であることを特徴と
   する請求項３又は４に記載の精密写真エッチングシステ
   ム。
6. 【請求項６】 請求項５記載の精密写真エッチングシス
   テムにより、客が提供した写真画像を表面に食刻加工し
   たことを特徴とするガラス製品、石材製品、金属製品、
   セラミック製品、プラスチック製品、又は木材製品。