JPH10236095A - 金属装飾品の作製方法 - Google Patents

金属装飾品の作製方法

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JPH10236095A
JPH10236095A JP9345606A JP34560697A JPH10236095A JP H10236095 A JPH10236095 A JP H10236095A JP 9345606 A JP9345606 A JP 9345606A JP 34560697 A JP34560697 A JP 34560697A JP H10236095 A JPH10236095 A JP H10236095A
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image data
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exposure
metal
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JP9345606A
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English (en)
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Masaki Isogai
正樹 磯貝
Toshiyuki Araki
俊行 荒木
Koji Komaki
孔二 駒木
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Tatsuo Niwa
達夫 丹羽
Kazunori Takahashi
和則 高橋
Kayuri Suzuki
香百合 鈴木
Eriko Tsunoda
絵里子 角田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の表面に蝕刻等により光学的散乱体を
形成し、これにより絵や文字を表現する金属装飾体があ
るが、製作に日数が掛かったり、好みの図柄が得られな
いという問題がある。 【解決手段】図柄の信号として、ディジタルカメラより
の信号、フィルムスキャナよりの信号等を用いる事によ
り好みの図柄を得、製作工程にリソグラフィ法を用いる
事により、製作に掛かる時間を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部材の表面を
蝕刻加工等の彫り込み加工を施すことにより光学的に散
乱状態を形成し、その状態を利用して模様、文字、図形
等を作製することにより金属装飾品を作製する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属、これは板状であるか、又は厚みの
ある板状、又は固まりブロック形状であるが、その表面
に景色あるいは人物を細かい彫り込み加工を施すことに
より、散乱状態と反射状態を形成し、あたかもその表面
に白黒の画像を形成したような金属装飾品が知られてい
る。更に、画像ならずも、白黒写真を同様に形成した同
装飾品も知られてきた。しかし、これらの装飾品の作製
方法については詳細には知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記金属装飾品の場
合、通常金属表面に既に何らかの模様、文字等が形成さ
れたものをその場で購入するか、例えば自らがデザイン
した模様、文字等を金属部材上に形成したものを入手し
たい場合には、紙上に自らデザインした模様、文字等を
描いたものを提出することにより、何日か経って表面に
自らデザインの金属装飾品が入手できるのが通常であっ
た。ましてや、自らの写った写真が形成された金属装飾
品を入手したい場合には、プリントを提出し、同様に何
日か経てやっと入手できるのが通常である。本発明者ら
は、金属基板部材上に所定模様、文字、写真を細かく刻
み込む方法を研究し、更に短時間にて写真撮影、又は原
画入手から金属装飾品を作製する方法を研究し、これら
を完成することが出来た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
金属装飾品を作製する方法が、画像データ入力工程とし
てデジタルスチルカメラにより得られた画像データをメ
モリカードに入力することにより当該工程となし、次工
程として、前記メモリカードからの画像データを基にし
て露光用原版を作製する工程と、次工程として前工程で
作製された露光用原版を用いて前もってレジストを塗布
しておいた金属部材上に所定画像を露光する工程と、次
工程として前工程に露光された金属基板を現像する工程
と、次工程として、前工程にて現像された金属基板を研
掃する工程と、前工程によって研掃されて所定形状が形
成された金属基板の不要レジストを剥離する工程から構
成される。
【0005】本発明の第2の態様は、金属装飾品を作製
する方法が、画像データ入力工程としてフィルムスキャ
ナによる読み取り工程を当該工程となし、次工程とし
て、前記フィルムスキャナからの画像データを基にして
露光用原版を作製する工程と、次工程として前工程で作
製された露光用原版を用いて前もってレジストを塗布し
ておいた金属部材上に所定画像を露光する工程と、次工
程として前工程に露光された金属基板を現像する工程
と、次工程として、前工程にて現像された金属基板を研
掃する工程と、前工程によって研掃されて所定形状が形
成された金属基板の不要レジストを剥離する工程から構
成される。
【0006】本発明の第3の態様は、金属装飾品を作製
する方法が、画像データ入力工程としてフラットベット
スキャナによる読み取り工程を当該工程となし、次工程
として、前記フラットベットからの画像データを基にし
て露光用原版を作製する工程と、次工程として前工程で
作製された露光用原版を用いて前もってレジストを塗布
しておいた金属部材上に所定画像を露光する工程と、次
工程として前工程に露光された金属基板を現像する工程
と、次工程として、前工程にて現像された金属基板を研
掃する工程と、前工程によって研掃されて所定形状が形
成された金属基板の不要レジストを剥離する工程から構
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施の形態)以下に本発明の第1の実
施の形態を工程毎に詳細に説明する。 (1) 画像情報入手工程 この工程においては、デジタルスチルカメラにて被写体
を撮影し、画像情報を得ることを目的とする。
【0008】デジタルスチルカメラとは被写体撮影によ
り得られた映像信号を銀塩フィルム上に記録するのでは
なく、該カメラに所有するCCDにより受光した光を電
気信号に変換し、A/D変換、内部メモリを経由して画
像データを圧縮し、メモリカードのフラッシュメモリに
該圧縮データを入力させるカメラである。カメラを被写
体に向けてシャッターを切った際に、その被写体の画像
データが上記圧縮データとして当該メモリカードのメモ
リに記憶させる機能を持つ。デジタルスチルカメラとし
て(株)ニコン製のE2を、メモリカードとして同社製E
C−15を使用した場合、標準の圧縮モードでは43コ
マの画像を記憶させておくことができる。尚、43コマ
全てを撮影する必要はなく、必要に応じてメモリカード
をカメラより取り出して、次の工程に移行してもかまわ
ない。 (2) 画像処理工程 前工程によるメモリカード中の画像データを取り出し、
コンピュータによる画像処理を行うことをその目的とす
る。
【0009】前工程によってカメラにて撮影されて、画
像データを記録した上記メモリカードをカメラから取り
外し、コンピュータに接続されたメモリカードリーダに
差し込むことにより、該コンピュータ内に画像データを
取り込み、取り込んだ画像データに対し次の処理を施
す。 (イ)明るさ、コントラスト等の階調を最適に処理す
る。入力データによる画像が明るすぎたり、暗すぎたり
した場合等には最適な明るさに変換する。CRT画面を
見ながら実施すればよい。
【0010】(ロ)必要なトリミング及び合成を行う。
画像情報をCRTに表示し、トリミングを行う範囲を決
定する。これは将来金属部材表面に形成される画像を決
定するために行う。さらに、背景等の画像データを前も
って入力しておき、該画像データと合成処理を行い合成
画像データを作製する。この合成画像が本当の意味で画
像として金属部材上に形成されることとなる。また、該
合成画像に対しトリミングを行い、再度合成画像の金属
部材上への画像を決定しても良い。
【0011】(ハ)入力画像がカラー画像の場合にはモ
ノクロ画像に変換する。金属基板上に形成される画像は
モノクロ画像と考えて良いからである。 (ニ)出力する画像サイズ及び解像度に変換する。希望
する画像サイズに大きさを変換する。さらに露光用原版
を作製するために希望する解像度に変換する。解像度は
網点で出力するため網点解像度(スクリーン線数)で議
論される。網点解像度(スクリーン線数度)は金属基板
部材上で50から100線/インチの値が望ましいが、
具体的には使用する露光機の露光倍率に応じて次工程に
示すように最適値をそれぞれ決定する必要がある。尚、
所定の網点解像度で最終的に金属部材に画像を加工する
ためには、露光方法が等倍露光かどうかで使用する露光
原版上の網点解像度が異なってくる。さらに露光原版作
製方法によっても出力サイズ及び網点解像度が異なる。
【0012】本工程は1画像を決定するするのに5分必
要である。 (3)原版作製工程 所定網点解像度を所有する露光用原版を作製する工程で
ある。本実施の形態では原版作製のために前工程の上記
(ニ)における出力を一旦プリンタにて拡大像を出力さ
せ、該ハードコピーをコピー機にて縮小コピーさせ、透
明原版用基板上に所定の網点解像度の像を形成し、等倍
露光用原版とする方法を採用した。尚、プリンタへの出
力像は最終像の大きさに比して所定の拡大率で倍率がか
かっており、その拡大率は金属基板部材加工への網点解
像度(スクリーン線数)に階調数(例えば256)の平
方根を乗じた値を上記プリンタの解像度(例えば400
dpi)の値で割った値に設定すればよい。この値の場
合、金属基板部材上の網点解像度が50線/インチなら
ば倍率は2倍、100線/インチならば4倍とすればよ
い。その拡大像を縮小コピーすることによりプリンタの
解像度不足を補うことができる。上記倍率にてプリント
された拡大版下を1/(前記倍率)の倍率でもって透明
基板上に縮小コピーすることにより、等倍の露光原版を
作製する事が出来る。
【0013】本工程によって1画像分の等倍原版を作製
するのに5分必要である。 (4)金属部材への露光工程 前工程にて作製された前記等倍露光原版を用いて金属部
材上に所定像を露光する工程である。露光の前工程とし
て金属部材の所定面にフォトレジストを形成する工程が
必要である。フォトレジストを形成する前には、金属部
材表面をよく拭き、加熱処理を施すことが必要である。
フォトレジストは紫外光に対し感光し、可視光には感度
のないものが暗室を不要にする点で使用しやすい。更
に、最終の金属部材に所定形状を彫り込む工程において
使用する研掃材にも耐え、マスク効果の発揮できる材料
である必要がある。露光は通常の紫外光を発する光源の
露光装置を用い、等倍露光にてレジスト上に原版上の所
定パターンを露光する。本工程は取り付け、露光、取り
外しで1分にて実施される。但しフォトレジストは前も
って金属部材上に形成しておいたものを使用した。 (5)現像工程 露光後に所定現像液を用いて現像を行い、不要レジスト
を除去する。使用するレジストにより現像液の種類も異
なるが、必要時間は3分である。 (6)サンドブラストによる研掃処理工程 所定の粒度のサンドブラストにより研掃処理を行うこと
により、上記現像後の金属面が露出した箇所を研掃さ
せ、表面を彫り込み、彫り込んだ部分を光学的な散乱状
態とする。使用するサンドブラストの粒度は彫り込まれ
る形状の必要な解像度に依存するが、100番から60
0番の粒度のサンドブラストが使用され、特に写真等の
細かい解像度を有する場合には上記の細かい粒度が必要
である。
【0014】本工程前に、現像済み金属基板上のサンド
ブラストを避ける部分にマスキングを施しておくことが
きれいな仕上がりを得るために必要である。本工程はサ
ンドブラスト装置の能力と非研掃の金属基板部材の処理
面積に関連するが一般的に机に配置できる小型サンドブ
ラスト装置を使用し、且つ処理面積が5×5cmである
場合にはマスキングを含めて3分の処理で当該工程の処
理は可能である。 (7)レジストの除去及び洗浄工程 前工程によりサンドブラストによる研掃処理終了後、不
要箇所に残っているレジスト剥離を所定溶液で行う。更
にその処理後に金属部材表面を洗浄する。本工程は5分
にて処理が可能である。以上の工程は各工程とも所定位
置に固定して配置した装置にて工程を実施する必要はな
く、十分移動可能であり、全工程を処理する機能を持っ
た移動可能な設備とすることも可能である。その場合、
第1工程のデジタルスチルカメラにて写真を撮影後、第
2工程にてCRT画面を見ながら金属表面に形成する画
像を決定し、最終工程を行い、金属基板部材上に所定画
像を形成した金属装飾品完成まで、30分以内で可能で
ある。本発明の実施の形態における方法を採用すること
により、カメラでその場で撮った画像、及びその画像に
他の画像を合成することにより、金属部材上に該画像及
び合成画像を形成することができ、金属装飾品がその場
で作製できる効果を有する。 (本発明の第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形
態は前実施形態に示す金属装飾品の第1工程が異なる。
以下本発明の第2の実施の形態を工程毎に詳細に説明す
る。 (1) 画像情報入手工程 この工程においては、コンピュタに接続したフィルムス
キャナにて原画を読みとり、画像情報を得ることを目的
とする。
【0015】前実施の形態にて実施したデジタルスチル
カメラによる撮影を採用するのではなく、上記のように
フィルムスキャナにて原画を読みとり、画像情報を入手
する方法である。すなわち、ネガあるいはポジフィルム
上に描かれた原画を金属基板部材上に形成したい場合に
採用される工程である。もちろん前実施の形態のように
カメラにて撮影をする事も可能であるが、原画が透明で
小さい場合等には撮影しにくい欠点がある。本実施の形
態では、原画をフィルムスキャナにて直接読みとり、次
工程にて必要な画像データを入手する。 (2) 画像処理工程 前工程によりフィルムスキャナにて該コンピュタに取り
込まれた原画データの画像処理を行うことを本工程の目
的とする。該コンピュータ内に取り込まれた画像データ
に対し次の処理を施す。
【0016】(イ)明るさ、コントラスト等の階調を最
適に処理する。入力データによる画像が明るすぎたり、
暗すぎたりした場合等には最適な明るさに変換する。C
RT画面を見ながら実施すればよい。 (ロ)必要なトリミング及び合成を行う。画像情報をC
RTに表示し、トリミングを行う範囲を決定する。これ
は将来金属部材表面に形成される画像を決定するために
行う。さらに、背景等の画像データを前もって入力して
おき、該画像データと合成処理を行い合成画像データを
作製する。この合成画像が本当の意味で画像として金属
基板上に形成されることとなる。また、該合成画像に対
しトリミングを行い、再度合成画像の金属基板上への画
像を決定しても良い。
【0017】(ハ)入力画像がカラー画像の場合にはモ
ノクロ画像に変換する。金属基板上に形成される画像は
モノクロ画像と考えて良いからである。 (ニ)出力する画像サイズ及び解像度に変換する。希望
する画像サイズに大きさを変換する。さらに露光用原版
を作製するために希望する解像度に変換する。解像度は
網点で出力するため網点解像度(スクリーン線数)で議
論される。網点解像度(スクリーン線数度)は金属基板
部材上で50から100線/インチの値が望ましいが、
具体的には使用する露光機の露光倍率に応じて次工程に
示すように最適値をそれぞれ決定する必要がある。尚、
所定の網点解像度で最終的に金属部材に画像を加工する
ためには、露光方法が等倍露光かどうかで使用する露光
原版上の網点解像度が異なってくる。さらに露光原版作
製方法によっても出力サイズ及び網点解像度が異なる。
【0018】本工程は1画像を決定するするのに5分必
要である。 (3)原版作製工程 所定網点解像度を所有する露光用原版を作製する工程で
ある。本実施の形態では原版作製のために前工程の上記
(ニ)における出力を一旦プリンタにて拡大像を出力さ
せ、該ハードコピーをコピー機にて縮小コピーさせ、透
明原版用基板上に所定の網点解像度の像を形成し、等倍
露光用原版とする方法を採用した。尚、プリンタへの出
力像は最終像の大きさに比して所定の拡大率で倍率がか
かっており、その拡大率は金属基板部材加工への網点解
像度(スクリーン線数)に階調数(例えば256)の平
方根を乗じた値を上記プリンタの解像度(例えば400
dpi)の値で割った値に設定すればよい。この値の場
合、金属基板部材上の網点解像度が50線/インチなら
ば倍率は2倍、100線/インチならば4倍とすればよ
い。その拡大像を縮小コピーすることによりプリンタの
解像度不足を補うことができる。上記倍率にてプリント
された拡大版下を1/(前記倍率)の倍率でもって透明
基板上に縮小コピーすることにより、等倍の露光原版を
作製する事が出来る。
【0019】本工程によって1画像分の等倍原版を作製
するのに5分必要である。 (4)金属部材への露光工程 前工程にて作製された前記等倍露光原版を用いて金属部
材上に所定像を露光する工程である。露光の前工程とし
て金属部材の所定面にフォトレジストを形成する工程が
必要である。フォトレジストを形成する前には、金属部
材表面をよく拭き、加熱処理を施すことが必要である。
フォトレジストは紫外光に対し感光し、可視光には感度
のないものが暗室を不要にする点で使用しやすい。更
に、最終の金属部材に所定形状を彫り込む工程において
使用する研掃材にも耐え、マスク効果の発揮できる材料
である必要がある。露光は通常の紫外光を発する光源の
露光装置を用い、等倍露光にてレジスト上に原版上の所
定パターンを露光する。本工程は取り付け、露光、取り
外しで1分にて実施される。但しフォトレジストは前も
って金属部材上に形成しておいたものを使用した。 (5)現像工程 露光後に所定現像液を用いて現像を行い、不要レジスト
を除去する。使用するレジストにより現像液の種類も異
なるが、必要時間は3分である。 (6)サンドブラストによる研掃処理工程 所定の粒度のサンドブラストにより研掃処理を行うこと
により、上記現像後の金属面が露出した箇所を研掃さ
せ、表面を彫り込み、彫り込んだ部分を光学的な散乱状
態とする。使用するサンドブラストの粒度は彫り込まれ
る形状の必要な解像度に依存するが、100番から60
0番の粒度のサンドブラストが使用され、特に写真等の
細かい解像度を有する場合には上記の細かい粒度が必要
である。
【0020】本工程前に、現像済み金属基板上のサンド
ブラストを避ける部分にマスキングを施しておくことが
きれいな仕上がりを得るために必要である。本工程はサ
ンドブラスト装置の能力と非研掃の金属基板部材の処理
面積に関連するが一般的に机に配置できる小型サンドブ
ラスト装置を使用し、且つ処理面積が5×5cmである
場合にはマスキングを含めて3分の処理で当該工程の処
理は可能である。 (7)レジストの除去及び洗浄工程 前工程によりサンドブラストによる研掃処理終了後、不
要箇所に残っているレジスト剥離を所定溶液で行う。更
にその処理後に金属部材表面を洗浄する。本工程は5分
にて処理が可能である。以上の工程は各工程とも所定位
置に固定して配置した装置にて工程を実施する必要はな
く、十分移動可能であり、全工程を処理する機能を持っ
た移動可能な設備とすることも可能である。その場合、
第1工程のフィルムスキャナにて原画を読み取り後、第
2工程にてCRT画面を見ながら金属表面に形成する画
像を決定し、最終工程を行い、金属基板部材上に所定画
像を形成した金属装飾品完成まで、30分以内で可能で
ある。本発明の実施の形態における方法を採用すること
により、フィルムスキャナで取り込んだ画像、及びその
画像に他の画像を合成することにより、金属部材上に該
画像及び合成画像を形成することができ、金属装飾品が
その場で作製できる効果を有する。 (本発明の第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形
態は前実施に形態に示す金属装飾品の第1工程が異な
る。以下本発明の第3の実施の形態を工程毎に詳細に説
明する。 (1) 画像情報入手工程 この工程においては、コンピュタに接続したフラットベ
ットスキャナにて原画を読みとり、画像情報を得ること
を目的とする。
【0021】第1の実施の形態にて実施したデジタルス
チルカメラによる撮影を採用するのではなく、上記のよ
うにフラットベッドスキャナにて原画を読みとり、画像
情報を入手する方法である。すなわち、紙上に描かれた
原画あるいはプリントされた写真を金属基板部材上に形
成したい場合に採用される工程である。もちろん前実施
の形態のようにカメラにて撮影をする事も可能である
が、原画やプリントが小さい場合等には撮影しにくい欠
点がある。本実施の形態では、原画あるいはプリントを
フラットベッドスキャナにて直接読みとり、次工程にて
必要な画像データを入手する。 (2) 画像処理工程 前工程によりフラットベッドスキャナにて該コンピュタ
に取り込まれた原画及びプリントの画像データの画像処
理を行うことを本工程の目的とする。該コンピュータ内
に取り込まれた画像データに対し次の処理を施す。
【0022】(イ)明るさ、コントラスト等の階調を最
適に処理する。入力データによる画像が明るすぎたり、
暗すぎたりした場合等には最適な明るさに変換する。C
RT画面を見ながら実施すればよい。 (ロ)必要なトリミング及び合成を行う。画像情報をC
RTに表示し、トリミングを行う範囲を決定する。これ
は将来金属部材表面に形成される画像を決定するために
行う。さらに、背景等の画像データを前もって入力して
おき、該画像データと合成処理を行い合成画像データを
作製する。この合成画像が本当の意味で画像として金属
基板上に形成されることとなる。また、該合成画像に対
しトリミングを行い、再度合成画像の金属基板上への画
像を決定しても良い。
【0023】(ハ)入力画像がカラー画像の場合にはモ
ノクロ画像に変換する。金属基板上に形成される画像は
モノクロ画像と考えて良いからである。 (ニ)出力する画像サイズ及び解像度に変換する。希望
する画像サイズに大きさを変換する。さらに露光用原版
を作製するために希望する解像度に変換する。解像度は
網点で出力するため網点解像度(スクリーン線数)で議
論される。網点解像度(スクリーン線数度)は金属基板
部材上で50から100線/インチの値が望ましいが、
具体的には使用する露光機の露光倍率に応じて次工程に
示すように最適値をそれぞれ決定する必要がある。尚、
所定の網点解像度で最終的に金属部材に画像を加工する
ためには、露光方法が等倍露光かどうかで使用する露光
原版上の網点解像度が異なってくる。さらに露光原版作
製方法によっても出力サイズ及び網点解像度が異なる。
【0024】本工程は1画像を決定するするのに5分必
要である。 (3)原版作製工程 所定網点解像度を所有する露光用原版を作製する工程で
ある。本実施の形態では原版作製のために前工程の上記
(ニ)における出力を一旦プリンタにて拡大像を出力さ
せ、該ハードコピーをコピー機にて縮小コピーさせ、透
明原版用基板上に所定の網点解像度の像を形成し、等倍
露光用原版とする方法を採用した。尚、プリンタへの出
力像は最終像の大きさに比して所定の拡大率で倍率がか
かっており、その拡大率は金属基板部材加工への網点解
像度(スクリーン線数)に階調数(例えば256)の平
方根を乗じた値を上記プリンタの解像度(例えば400
dpi)の値で割った値に設定すればよい。この値の場
合、金属基板部材上の網点解像度が50線/インチなら
ば倍率は2倍、100線/インチならば4倍とすればよ
い。その拡大像を縮小コピーすることによりプリンタの
解像度不足を補うことができる。上記倍率にてプリント
された拡大版下を1/(前記倍率)の倍率でもって透明
基板上に縮小コピーすることにより、等倍の露光原版を
作製する事が出来る。
【0025】本工程によって1画像分の等倍原版を作製
するのに5分必要である。 (4)金属部材への露光工程 前工程にて作製された前記等倍露光原版を用いて金属部
材上に所定像を露光する工程である。露光の前工程とし
て金属部材の所定面にフォトレジストを形成する工程が
必要である。フォトレジストを形成する前には、金属部
材表面をよく拭き、加熱処理を施すことが必要である。
フォトレジストは紫外光に対し感光し、可視光には感度
のないものが暗室を不要にする点で使用しやすい。更
に、最終の金属部材に所定形状を彫り込む工程において
使用する研掃材にも耐え、マスク効果の発揮できる材料
である必要がある。露光は通常の紫外光を発する光源の
露光装置を用い、等倍露光にてレジスト上に原版上の所
定パターンを露光する。本工程は取り付け、露光、取り
外しで1分にて実施される。但しフォトレジストは前も
って金属部材上に形成しておいたものを使用した。 (5)現像工程 露光後に所定現像液を用いて現像を行い、不要レジスト
を除去する。使用するレジストにより現像液の種類も異
なるが、必要時間は3分である。 (6)サンドブラストによる研掃処理工程 所定の粒度のサンドブラストにより研掃処理を行うこと
により、上記現像後の金属面が露出した箇所を研掃さ
せ、表面を彫り込み、彫り込んだ部分を光学的な散乱状
態とする。使用するサンドブラストの粒度は彫り込まれ
る形状の必要な解像度に依存するが、100番から60
0番の粒度のサンドブラストが使用され、特に写真等の
細かい解像度を有する場合には上記の細かい粒度が必要
である。
【0026】本工程前に、現像済み金属基板上のサンド
ブラストを避ける部分にマスキングを施しておくことが
きれいな仕上がりを得るために必要である。本工程はサ
ンドブラスト装置の能力と非研掃の金属基板部材の処理
面積に関連するが一般的に机に配置できる小型サンドブ
ラスト装置を使用し、且つ処理面積が5×5cmである
場合にはマスキングを含めて3分の処理で当該工程の処
理は可能である。 (7)レジストの除去及び洗浄工程 前工程によりサンドブラストによる研掃処理終了後、不
要箇所に残っているレジスト剥離を所定溶液で行う。更
にその処理後に金属部材表面を洗浄する。本工程は5分
にて処理が可能である。以上の工程は各工程とも所定位
置に固定して配置した装置にて工程を実施する必要はな
く、十分移動可能であり、全工程を処理する機能を持っ
た移動可能な設備とすることも可能である。その場合、
第1工程のフラットベットスキャナにて原画を取り込み
後、第2工程にてCRT画面を見ながら金属表面に形成
する画像を決定し、最終工程を行い、金属基板部材上に
所定画像を形成した金属装飾品完成まで、30分以内で
可能である。本発明の実施の形態における方法を採用す
ることにより、フラットベットスキャナで取り込んだ画
像、及びその画像に他の画像を合成することにより、金
属部材上に該画像及び合成画像を形成することができ、
金属装飾品がその場で作製できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す工程図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す工程図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す工程図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 徹夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 丹羽 達夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 高橋 和則 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 鈴木 香百合 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 角田 絵里子 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ入力工程と、該入力画像デー
    タを処理する画像データ処理工程と、該画像データ処理
    工程によって得られた画像データを基にして露光用原版
    を作製する工程と、該露光用原版を用いて金属部材上の
    レジストに所定画像を露光する工程と、該露光された金
    属部材を現像する工程と、該現像された金属部材を研掃
    する工程と、該研掃された金属部材のレジストを剥離す
    る工程とからなる金属装飾品作製方法において、画像デ
    ータ入力工程がデジタルスチルカメラにより得られた画
    像データをメモリカードに入力させることにより成り立
    つことを特徴とする金属装飾品作製方法。
  2. 【請求項2】 画像データ入力工程と、該入力画像デー
    タを処理する画像データ処理工程と、該画像データ処理
    工程によって得られた画像データを基にして露光用原版
    を作製する工程と、該露光用原版を用いて金属部材上の
    レジストに所定画像を露光する工程と、該露光された金
    属部材を現像する工程と、該現像された金属部材を研掃
    する工程と、該研掃された金属部材のレジストを剥離す
    る工程とからなる金属装飾品作製方法において、画像デ
    ータ入力工程がフィルムスキャナによる読みとり工程か
    ら構成されることを特徴とする金属装飾品作製方法。
  3. 【請求項3】 画像データ入力工程と、該入力画像デー
    タを処理する画像データ処理工程と、該画像データ処理
    工程によって得られた画像データを基にして露光用原版
    を作製する工程と、該露光用原版を用いて金属部材上の
    レジストに所定画像を露光する工程と、該露光された金
    属部材を現像する工程と、該現像された金属部材を研掃
    する工程と、該研掃された金属部材のレジストを剥離す
    る工程とからなる金属装飾品作製方法において、画像デ
    ータ入力工程がフラットベッドスキャナによる読みとり
    工程から構成されることを特徴とする金属装飾品作製方
    法。
  4. 【請求項4】 前記画像データ入力工程からレジスト剥
    離工程までに所用する時間は30分以内であることを特
    徴とする請求項1記載の金属装飾品作製方法。
JP9345606A 1996-12-26 1997-12-15 金属装飾品の作製方法 Pending JPH10236095A (ja)

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