JPH1185955A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH1185955A
JPH1185955A JP9245177A JP24517797A JPH1185955A JP H1185955 A JPH1185955 A JP H1185955A JP 9245177 A JP9245177 A JP 9245177A JP 24517797 A JP24517797 A JP 24517797A JP H1185955 A JPH1185955 A JP H1185955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラなどにより得られたデジタル
画像データを再生する際に、銀塩写真のような粒状を含
む違和感の無い画像が再生できるようにする。 【解決手段】 銀塩フイルムを均一露光して現像し、フ
イルムスキャナにより読み取って画像データを得、さら
にこの画像データの平滑化データを作成し、画像データ
から平滑化データを減算することによりフイルムの粒状
を表す粒状データGを得てメモリ4に記憶する。デジタ
ルカメラ1により取得されたデジタル画像データS0は
記憶媒体2に記憶され、読出手段3により読み出されて
画像処理手段5に入力される。画像処理手段5において
メモリ4に記憶された粒状データGが読み出され、デジ
タル画像データS0に重畳される。さらに画像処理手段
5においてデジタル画像データS0に対して所定の画像
処理が施されてデジタルプリンタ6においてプリント画
像として再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法および
装置に関し、とくにデジタルカメラなどにより得られた
デジタル画像データにより表される画像に対して、銀塩
写真と同様の視覚的効果を与えることができる画像処理
方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀塩写真においては、フイルムに含まれ
るハロゲン化銀粒子の大きさが画像のシャープネスと粒
子構造によるノイズ(粒状)とを決定している。すなわ
ち、低感度フイルムはハロゲン化銀粒子が比較的小さい
ため、シャープネスおよび粒状がともに良好であるが、
高感度フイルムはハロゲン化銀粒子が比較的大きいた
め、シャープネスおよび粒状がともにそれほど良好では
ない。このように、銀塩写真においては、シャープネス
および粒状は相関関係を持って変化するものであるが、
シャープネスが良好な画像では粒状が細かく、シャープ
ネスが悪い画像では粒状が粗いものとなるため、画像の
印象としてはシャープネスに拘わらず全体としてバラン
スがとれた違和感の無いものとなっている。
【0003】このような銀塩カラー写真における粒状
は、ハロゲン化銀粒子が現像されるときに、その周囲に
生成される色素雲によって形成される。この色素雲はハ
ロゲン化銀粒子の大きさに依存し、直径数ミクロンから
数十ミクロン程度となり、これに応じて粒状のパターン
(以下粒状パターンとする)の大きさも異なるものとな
る。この粒状パターンは種々の大きさの色素雲が略ラン
ダムに配置された集落(モトル)をなしているために生
じるミクロな濃度揺らぎを表すものとなっている。
【0004】一方、デジタル電子スチルカメラ(以下デ
ジタルカメラとする)において得られるデジタル画像デ
ータを再生した画像においては、デジタルカメラの撮像
素子の熱雑音やショットノイズが見られるものの、画像
が明るい部分においてはこれらのノイズは目立たずかつ
銀塩写真のような粒状によるノイズが存在しないもので
ある。このため、銀塩写真と比較するとノイズが少ない
滑らかな画像となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、デジ
タルカメラにおいては銀塩写真と比較して粒状に基づく
ノイズが無い滑らかな画像を得ることができる。しかし
ながら、デジタルカメラにより得られる画像のシャープ
ネスは撮像素子の総数によって定められるものであり、
撮像素子の総数が少ない場合にはシャープネスが不足し
て画像がぼけたものとなってしまう。銀塩写真の場合、
上述したようにシャープネスが悪い画像においては粒状
が粗いものとなるため、画像の印象としてはバランスが
とれた違和感の無いものとなるが、デジタルカメラによ
り得られる画像においては銀塩写真のような粒状ノイズ
が無いため、シャープネスが悪いと写真画像としてはぼ
けを含む非常に違和感のある画像となってしまう。これ
はデジタルカメラのみならず、デジタルビデオカメラ
や、非常に低感度の銀塩フイルム(例えばISO感度2
5)により得られた銀塩写真のようにほとんど粒状が目
立たない画像を低解像度のフイルムスキャナにより読み
取ることにより得られたデジタル画像データを再生する
場合にも同様に生じる問題である。
【0006】このため、デジタルカメラにより得られる
画像に対してノイズを重畳させるための方法が種々提案
されている(例えばアドビ社製画像処理ソフトPhotosho
p 、米国特許第5641596号等)。しかしながら、
アドビ社製の画像処理ソフトにより重畳されるノイズ
は、画素単位に揺らぐランダムノイズ等の人工的なノイ
ズパターンであり、写真のようなピクトリアル画像に適
用した場合、不自然で見た目に好ましくない違和感のあ
る画像となってしまう。また、米国特許第564159
6号に記載された方法は、画素単位で乱数を発生させ
て、周波数フィルタ処理やスケール変更を行って期待す
る粒状度の粒状を画像に重畳させているが、乱数を用い
て画素単位のゆらぎを発生させた粒状パターンは銀塩写
真の粒状パターンとは異なるため、銀塩写真と比較して
違和感のある画像となってしまう。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、デジタルカメラなどにより得られたデジタル画像デ
ータを再生するに際し、銀塩写真のように違和感が無い
画像を再生するようこのデジタル画像データを処理する
ことができる画像処理方法および装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理方
法は、デジタル画像データに銀塩写真状粒状パターンを
表す粒状パターンデータ(以下単に粒状データとする)
を重畳させることを特徴とするものである。
【0009】ここで、「銀塩写真状粒状パターン」と
は、銀塩写真においてハロゲン化銀粒子が現像されると
きにその周囲に形成される色素雲によって形成される、
ミクロな濃度揺らぎを表すパターンのことをいうもので
ある。そして、「粒状データ」は、銀塩写真に現れる粒
状パターンを表すように、デジタル画像データにより表
される画像の画素よりも大きくかつ大きさが異なる複数
の色素雲状の小パターンからなり、各小パターンは、複
数の画素に跨って小パターンの中央部から周辺部に向け
て値が小さくなる濃度プロファイルを有し、さらには複
数の小パターンの配置がランダムもしくは一定の規則性
を持っているものからなるパターンのことをいうもので
ある。
【0010】また、「デジタル画像データ」とは、デジ
タルカメラやデジタルビデオカメラにより得られるもの
のみならず、非常に低感度の銀塩フイルム(例えばIS
O感度25)から得られる銀塩写真の画像をフイルムス
キャナにより読み取ることにより得られたほとんど粒状
が目立たないデジタル画像データをも含むものである。
【0011】なお、本発明による画像処理方法において
は、前記粒状データに粒状の粗さを変更する所定の重み
付けをして前記デジタル画像データに重畳するようにし
てもよい。
【0012】また、前記粒状データを、均一露光された
カラーフイルムから粒状のある該均一露光画像を表す均
一画像データを得、該均一画像データの粒状を平滑化す
ることにより平滑化画像データを得、前記均一画像デー
タから前記平滑化画像データを減算して粒状による濃度
ゆらぎのある減算画像データを得、該減算画像データに
対して所定の画像処理を施すことにより算出してもよ
く、さらに、前記粒状データを、疑似色素雲濃度パター
ンを算出し、該疑似色素雲濃度パターンを前記デジタル
画像データにより表される画像のサイズに応じてランダ
ムな位置または所定間隔にて複数配置することにより算
出してもよい。
【0013】また、本発明による画像処理装置は、デジ
タル画像データに対して銀塩写真状粒状パターンを表す
粒状データを重畳させる重畳手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0014】さらに、本発明による画像処理装置におい
ては、前記粒状データに粒状の粗さを変更する所定の重
み付けを行う重み付け手段をさらに備え、前記重畳手段
を、前記重み付け手段により重み付けされた粒状データ
を前記デジタル画像データに重畳する手段としてもよ
い。
【0015】また、前記粒状データを算出する算出手段
をさらに備え、該算出手段を、均一露光されたカラーフ
イルムから該均一露光画像を表す均一画像データを得る
手段と、該均一画像データの粒状を平滑化することによ
り平滑化画像データを得る手段と、前記均一画像データ
から前記平滑化画像データを減算して減算画像データを
得る手段と、該減算画像データに対して所定の画像処理
を施す手段とを有するものとしてもよく、さらに、この
算出手段を、疑似色素雲濃度パターンを算出する手段
と、該疑似色素雲濃度パターンを前記デジタル画像デー
タにより表される画像のサイズに応じてランダムな位置
または所定間隔にて複数配置する手段とを有するものと
してもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明による画像処理方法および装置に
よれば、デジタル画像データにより表される画像の画素
よりも大きくかつ大きさが異なる複数の色素雲状の小パ
ターンからなり、各小パターンは、複数の画素に跨って
小パターンの中央部から周辺部に向けて値が小さくなる
濃度プロファイルを有し、さらには複数の小パターンの
配置がランダムもしくは一定の規則性を持っているもの
からなる粒状データをデジタル画像データに重畳させる
ようにしたため、この粒状データが重畳されたデジタル
画像データを再生することにより得られる再生画像に
は、銀塩写真と略同様の粒状パターンが含まれるものと
なる。したがって、デジタルカメラなどにより得られた
デジタル画像データを、銀塩写真と同様に視覚的に違和
感が無い印象を与える画像として再生することができ
る。
【0017】また、粒状データに対して粒状の粗さを変
更する重み付けをすることにより、粒状パターンの粗さ
を種々変更することが可能となる。例えば、ポートレー
トのように人物像のデジタル画像データに対しては、重
み付けを小さくして粒状パターンを細かくすることがで
き、また、スポーツ写真の場合には重み付けを大きくし
て粒状パターンを粗くし、荒々しさや躍動感が生じるよ
うな再生画像を得ることができる。さらに、デジタルカ
メラの固体撮像素子数が少なく、再生される画像のシャ
ープネスがそれほど良好でない場合には、重み付けを大
きくして粒状パターンを粗くすることができ、これによ
り再生画像の画質の印象を違和感の無いものとすること
ができる。
【0018】さらに、銀塩カラーフイルムから粒状デー
タを得ることにより、銀塩写真により近い粒状パターン
を得ることができ、これによりデジタル画像データの再
生画像において違和感を一層低減することができる。
【0019】また、疑似色素雲濃度パターンを算出し、
この疑似色素雲濃度パターンをランダムな位置または所
定間隔にて配置することにより、再生する画像の種類に
応じて任意の大きさ、濃度プロファイルおよび配置を有
する銀塩写真状粒状パターンを作成することができ、こ
れにより、画像の種類に拘わらず所望とする粒状パター
ンを重畳して違和感の無い画像を再生することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0021】図1は本発明による画像処理方法および装
置を適用した画像再生システムの構成を示す概略図であ
る。図1に示すように、本発明による画像処理方法およ
び装置を適用した画像再生システムは、デジタルカメラ
1において取得されたデジタル画像データS0を記憶す
るための光ディスクなどの記憶媒体2と、記憶媒体2に
記憶されたデジタル画像データS0を読み出すための読
出手段3と、後述するようにして得られた銀塩写真状粒
状パターンを表す粒状データGが記憶されたメモリ4
と、粒状データGに基づいて後述するようにしてデジタ
ル画像データS0に対して粒状パターンを重畳させると
ともに、拡大、縮小、γ変換、シャープネス変更などの
画像処理を施して処理済みデジタル画像データS1を得
る画像処理手段5と、画像処理手段5において得られた
処理済みデジタル画像データS1を可視像として再生す
るためのデジタルプリンタ6とからなる。
【0022】図2は粒状データGを算出するための装置
の構成を示す概略図である。図2に示すように粒状デー
タGを得るための装置は、均一露光されて現像されたフ
イルムFからこの均一露光画像を読み取って均一露光デ
ータIO を得るためのフイルムスキャナ11と、均一露
光データIO を一時的に記憶するためのバッファ12
と、均一露光データIO を平滑化することにより平滑化
データIL を得るための平滑化手段13と、均一露光デ
ータIO から平滑化データIL を減算することにより減
算粒状データIG を得る減算手段14と、減算粒状デー
タIG に対して拡大、縮小、γ変換、シャープネス変更
などの画像処理を施して粒状データGを得る画像処理手
段15とからなる。
【0023】次いで、本実施の形態の動作について説明
する。まず、粒状データGの算出について説明する。均
一露光されて現像されたフイルムFは図2に示すフイル
ムスキャナ11において読み取られ、均一画像を表す均
一露光データIO が得られる。均一露光データIO は一
旦バッファ12に記憶された後、平滑化手段13に入力
され、ここで平滑化処理が施され、平滑化データIL
得られる。
【0024】この平滑化処理の方法としては、均一露光
データIO におけるN×Nのマスク内における画素の平
均値を求める方法や、ガウス型あるいは指数関数型の重
みを持たせたN×Nのマスクにより平滑化する方法など
が挙げられるが、全均一露光データIO の平均値を求め
るなど他の方法を用いてもよいものである。なお、上記
N×Nのマスクのサイズは5×5、7×7、9×9ある
いは11×11など種々のサイズのものを用いることが
できる。
【0025】このようにして平滑化データIL が得られ
ると、減算手段14において均一露光データIO から平
滑化データIL を減算して、フイルムFの粒状成分を抽
出した減算粒状データIG を得る。なお、この減算は均
一露光データIO と平滑化データIL との対応する画素
ごとに行うものである。そして、減算手段14において
得られた減算粒状データIG は、画像処理手段15にお
いて拡大縮小、γ変換、シャープネス変更等の画像処理
が施されて最終的な粒状データGが得られる。ここで、
拡大縮小処理はフイルムFのコマ画像からの拡大率であ
り、例えば35mmフイルムからサービスプリントサイ
ズに相当する粒状データGを作成する場合は、プリント
倍率である4.0倍と同様の倍率を使用する。γ変換に
おけるγの値はカラーペーパのγの値である1.8を使
用する。なお、これらの拡大率、γの値はこれに限定さ
れるものではなく、作成したい粒状の値によって種々変
更することができる。また、シャープネス変更は、下記
の式(1)のような一般的なラプラシアンフィルタやア
ンシャープマスクにより減算粒状データIG に対してフ
ィルタリング処理を施すことにより行うものである。な
お、ラプラシアンフィルタの各項の数値としては式
(1)の値に限定されるものではなく、種々の値を使用
することができるものである。
【0026】
【数1】
【0027】そして、上述するようにして得られた粒状
データGは図1に示す画像再生システムのメモリ4に記
憶される。
【0028】ここで、上述したようにして得られた粒状
データGの部分的な濃度プロファイルを図3(a)に示
す。図3(a)に示すように、粒状データGはデジタル
画像データS0により表される画像の画素よりも大きく
かつ大きさが異なる複数の色素雲の小パターンPからな
り、かつ各小パターンPは、複数の画素に跨って小パタ
ーンPの中央部から周辺部に向けて値が小さくなる濃度
プロファイルを有し、さらには複数の小パターンPの配
置がランダムもしくは一定の規則性を持っているもので
ある。ここで、図3(b)に小パターンPの濃度プロフ
ァイルを示す。図3(b)の実線で示すように、銀塩カ
ラー写真における色素雲の濃度プロファイルは実線で示
すように、ガウス状あるいは指数関数状の分布を示すも
のであるが、本実施の形態における粒状データGを構成
する小パターンPはデジタルデータであるため、破線で
示すようにパターンPの中央部から周辺部に向けて段階
的に値が小さくなるものである。
【0029】次いで、図1に示す画像再生システムにお
いて行われる処理について説明する。デジタルカメラ1
において取得されたデジタル画像データS0はシステム
の記憶媒体2に記憶される。そして、画像を再生する際
には、読出手段3により記憶媒体2に記憶されたデジタ
ル画像データS0が読み出されて画像処理手段5に入力
される。画像処理手段5においては、まずデジタル画像
データS0に対してメモリ4に記憶された粒状データG
により粒状を重畳する処理が行われる。この処理は、デ
ジタル画像データS0および粒状データGの対応する画
素ごとに下記の式(2)により行う。
【0030】 S0′=S0+αG (2) 但し、S0′:粒状データGが重畳されたデジタル画像
データ α:係数 ここで、係数αの値としては0.1〜10程度の範囲が
好ましく、再生された画像に重畳させる粒状の粗さに応
じて任意の値を選択することができる。すなわち、係数
αが小さい場合は粒状が細かく、大きくなるにしたがっ
て粒状が粗くなるものである。したがって、ポートレー
トのように人物像のデジタル画像データS0に対して
は、係数αを小さくして粒状パターンを細かくすること
ができ、また、スポーツ写真を表すデジタル画像データ
に対しては係数αを大きくして粒状パターンを粗くし、
荒々しさや躍動感が生じるような再生画像を得ることが
できる。さらに、デジタルカメラの固体撮像素子数が少
なく、再生される画像のシャープネスがそれほど良好で
ない場合には、係数αを大きくして粒状パターンGを粗
くすることができ、これにより再生画像の画質の印象を
違和感の無いものとすることができる。
【0031】そして、粒状パターンGが重畳されたデジ
タル画像データS0′に対してさらに画像処理手段5に
おいて階調処理などの画像処理が施されて処理済みデジ
タル画像データS1が得られる。処理済みデジタル画像
データS1はデジタルプリンタ6に入力され、プリント
画像として再生される。このようにして再生されること
により得られたプリント画像は銀塩写真と略同様の粒状
が重畳されたものとなり、これにより、見た目に違和感
の無い銀塩写真と同様のプリント画像を得ることができ
る。
【0032】なお、上記実施の形態においては、デジタ
ルカメラにより取得されたデジタル画像データS0に対
して粒状データGを重畳させているが、デジタルビデオ
カメラにより取得されたデジタル画像データに対して粒
状データGを重畳させるようにしてもよい。また、IS
O感度25程度の低感度フイルムにより得られる画像の
ように非常に粒状が目立たないものがあるが、このよう
な場合にも低感度フイルムに記録された画像をフイルム
スキャナにより読み取ってこの画像を表すデジタル画像
データを得、このデジタル画像データに対して上記と同
様に粒状データGを重畳させる処理を施してもよいもの
である。
【0033】また、上記実施の形態においては、均一露
光されたフイルムFから図2に示す装置により均一露光
データIO を読み取って粒状データGを作成している
が、これに限定されるものではなく、シミュレーション
により粒状パターンGを作成してもよい。以下シミュレ
ーションによる粒状パターンの作成について説明する。
【0034】上述した図3に示すように、粒状パターン
は中央部から周辺部に向けて値が小さくなる複数の小パ
ターンからなり、銀塩カラーフイルムと同様に色素雲の
ような濃度プロファイルを有するものである。この色素
雲のような濃度プロファイルは下記の式(3)により求
めることができる。
【0035】 d(r)=(1/2πσ2 )exp(−r2 /2σ2 ) (3) 但し、d(r):濃度プロファイル r:色素雲の中心を原点とする半径方向の座標 σ:色素雲の広がりを定める定数 ここで、σの値は、図4に示すように、色素雲の直径を
Rとすると、色素雲の中心における濃度値d(0)と端
部における濃度値d(R)との比により下記の式(4)
により求めることができる。
【0036】 d(R)/d(0)=exp(−R2 /2σ2 ) (4) なお、d(R)/d(0)の値としては、1/100〜
1/10程度の範囲において変更して、種々の半径を有
する色素雲の濃度プロファイルを求める。
【0037】このようにして、複数の色素雲の濃度プロ
ファイルを求めた後に、色素雲の中心座標を乱数を発生
させて求め、上記色素雲の濃度プロファイルをデジタル
画像データS0のサイズに応じて二次元的にランダムに
配置することにより擬似的な色素雲粒状パターンを作成
することができる。このようにして作成された色素雲状
粒状パターンは図1に示す画像再生システムにおけるメ
モリ4に記憶され、上記式(2)により係数αによって
重み付けがなされてデジタル画像データS0に対して重
畳される。そしてこのような色素雲状粒状パターンを用
いることによっても銀塩写真と同様に粒状が含まれる再
生画像を得ることができる。
【0038】なお、色素雲状粒状パターンはランダムに
配置してもよく、また、1/fノイズや規則的なドット
状や線状のパターンとしてもよいものである。
【0039】
【実施例】本発明の実施例として、×××××××××
××製のデジタルスチルカメラDS−300により撮影
した画像に銀塩カラーフイルムの粒状を重畳することに
よって銀塩写真風の自然な粒状のあるデジタルプリント
を得る例を説明する。
【0040】まずデジタル写真の原画像データI0 とし
て、上記デジタルスチルカメラDS−300により写真
を撮影した後、その原画像データI0 をPCカードを介
して取り出し、コンピュータのメモリに記憶させてお
く。画像データの画素数は1280×1000であり、
各画素はR,G,B各色8ビットである。なお、原画像
としては、上記のようなデジタルカメラにより撮影され
た画像の他に、デジタルビデオ画像あるいは銀塩写真を
デジタル化した画像を用いてもよい。
【0041】次いで、粒状パターンを作成するために、
×××××××××××製の35mmカラーネガフイル
ム(FUJICOLOR(登録商標) SUPER G
ACE 400 )に均一露光を与え、現像後のR,
G,B各色の平均濃度がおよそフイルムの中間濃度域で
ある1.0となるようにした。なお、この濃度は1.0
である必要はなく、他の任意の濃度でもよい。このフイ
ルムを×××××××××××製フイルムスキャナ(Sca
nner & Image Processor SP-1000 )により読取り、27
60×1840画素で各色8ビットのデジタル粒状画像
データIG0を作成し、上記原画像データと同様の128
0×1000画素分のデータを切り出し、コンピュータ
のメモリに記憶させる。なお、粒状画像データを切り出
すことなく、2760×1840画素の粒状画像データ
の4画素を平均して1画素としてもよく、また拡大や縮
小処理を行ってもよい。
【0042】次に、図2に示したように、元の粒状画像
データIG0を平均化あるいは平滑化することによって、
平滑化粒状画像データIGLを作成する。この平滑化処理
方法としては、下記の式(5)に示すように、隣接する
(2m+1)×(2n+1)画素の濃度値の総和を求め、単純に平均
値を算出する方法を用いた。
【0043】
【数2】
【0044】ここで、iとjとは二次元に配置している
画素の座標を表す番号であり、マスクの大きさとしては
n=4すなわち9×9画素を用いた。
【0045】上記粒状画像データIG0は、デジタル化の
際にスキャナにより若干ぼけているため、この粒状画像
データIG0から粒状成分を抽出すると、その粒状成分も
ぼけたものとなってしまう。ぼけた粒状は視覚的には好
ましくないため、ぼけを回復してシャープな粒状とする
ために、上記式(1)のような一般的なラプラシアンフ
ィルタを用いてシャープネス強調処理を行った。ラプラ
シアンフィルタの各項の数値はこの値以外のものを用い
てもよく、またアンシャープマスキング(USM,Unshap m
ask )等の他のシャープネス強調処理方法を用いてもよ
い。このようにシャープネス強調処理を行って粒状画像
データIG1を作成した。
【0046】次に、下記の式(6)を用いて、シャープ
ネス強調処理を行った粒状画像データIG1から平滑化粒
状画像データIGLを減算することによって粒状成分デー
タIG2を抽出した。
【0047】 IG2(i,j)=IG1(i,j)−IGL(i,j) (6) この粒状画像データIG2も上記原画像データI0 と同様
にコンピュータのメモリに記憶させる。
【0048】そして、粒状を重畳した画像データI1
作成するためには、下記の式(7)に示すように、加え
たい粒状画像データIG2に粒状の濃度変動を調節する係
数αを掛けて原画像データI0 に加算する。本実施例で
はαの値は1.0としたが、重畳したい粒状の粗さに応
じて0.2〜5.0程度の範囲で他の値を用いてもよ
い。
【0049】 I1 (i,j)=I0 (i,j)+αIG1(i,j) (7) このようにして銀塩写真状の粒状を重畳したデジタル画
像データから、富士写真フイルム(株)製の熱現像型カ
ラー画像出力装置Pictrography 3000 を用いてプリント
として出力した。出力時の解像度は267dpiを用い
たため、画像数1280×1000の画像データからの
プリントの大きさは121mm×95mmとなった。プ
リント画像には銀塩写真風の粒状が見られ、デジタル画
像特有の無粒状の画像ではなく、心地よい粒状のある画
像が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像処理方法および
装置を適用した画像再生システムの構成を示す概略図
【図2】粒状パターンを求める装置の構成を示す概略図
【図3】粒状パターンの濃度プロファイルを示す図
【図4】疑似色素雲濃度パターンの濃度プロファイルを
示す図
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 記憶媒体 3 読出手段 4 メモリ 5 画像処理手段 6 デジタルプリンタ 11 フイルムスキャナ 12 バッファ 13 平滑化手段 14 減算手段 15 画像処理手段 IO デジタル画像データ IL 平滑化データ IG 減算粒状データ G 粒状データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像データに銀塩写真状粒状パ
    ターンを表す粒状パターンデータを重畳させることを特
    徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記粒状パターンデータに粒状の粗さを
    変更する所定の重み付けをして前記デジタル画像データ
    に重畳することを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記粒状パターンデータを、均一露光さ
    れたカラーフイルムから該均一露光画像を表す均一画像
    データを得、 該均一画像データの粒状を平滑化することにより平滑化
    画像データを得、 前記均一画像データから前記平滑化画像データを減算し
    て減算画像データを得、 該減算画像データに対して所定の画像処理を施すことに
    より算出することを特徴とする請求項1または2記載の
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記粒状パターンデータを、疑似色素雲
    濃度パターンを算出し、 該疑似色素雲濃度パターンを前記デジタル画像データに
    より表される画像のサイズに応じてランダムな位置また
    は所定間隔にて複数配置することにより算出することを
    特徴とする請求項1または2記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 デジタル画像データに対して銀塩写真状
    粒状パターンを表す粒状パターンデータを重畳させる重
    畳手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記粒状パターンデータに粒状の粗さを
    変更する所定の重み付けを行う重み付け手段をさらに備
    え、 前記重畳手段は、前記重み付け手段により重み付けされ
    た粒状パターンデータを前記デジタル画像データに重畳
    する手段であることを特徴とする請求項5記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記粒状パターンデータを算出する算出
    手段をさらに備え、 該算出手段は、均一露光されたカラーフイルムから該均
    一露光画像を表す均一画像データを得る手段と、 該均一画像データの粒状を平滑化することにより平滑化
    画像データを得る手段と、 前記均一画像データから前記平滑化画像データを減算し
    て減算画像データを得る手段と、 該減算画像データに対して所定の画像処理を施す手段と
    を有することを特徴とする請求項5または6記載の画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記粒状パターンデータを算出する算出
    手段をさらに備え、 該算出手段は、疑似色素雲濃度パターンを算出する手段
    と、 該疑似色素雲濃度パターンを前記デジタル画像データに
    より表される画像のサイズに応じてランダムな位置また
    は所定間隔にて複数配置する手段とを有することを特徴
    とする請求項5または6記載の画像処理装置。
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