JPH10236096A - ガラス装飾品の作製方法 - Google Patents

ガラス装飾品の作製方法

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JPH10236096A
JPH10236096A JP9345607A JP34560797A JPH10236096A JP H10236096 A JPH10236096 A JP H10236096A JP 9345607 A JP9345607 A JP 9345607A JP 34560797 A JP34560797 A JP 34560797A JP H10236096 A JPH10236096 A JP H10236096A
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image
image data
glass
exposure
glass member
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JP9345607A
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English (en)
Inventor
Masaki Isogai
正樹 磯貝
Toshiyuki Araki
俊行 荒木
Koji Komaki
孔二 駒木
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Tatsuo Niwa
達夫 丹羽
Kazunori Takahashi
和則 高橋
Kayuri Suzuki
香百合 鈴木
Eriko Tsunoda
絵里子 角田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスの表面に蝕刻等により光学的散乱体
を形成し、これにより絵や文字を表現するガラス装飾体
があるが、製作に日数が掛かったり、好みの図柄が得ら
れないという問題がある。 【解決手段】図柄の信号として、ディジタルカメラより
の信号、フィルムスキャナよりの信号等を用いる事によ
り好みの図柄を得、製作工程にリソグラフィ法を用いる
事により、製作に掛かる時間を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明ガラス部材の
表面を蝕刻加工等の彫り込み加工を施すことにより光学
的に散乱状態を形成し、その状態を利用して模様、文
字、図形等を作製することによりガラス装飾品を作製す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透明なガラス基板、これはガラス板状で
あるか、又は厚みのある板状、又は固まりブロック形状
であるが、その表面に景色あるいは人物を細かい彫り込
み加工を施すことにより、散乱状態と透過状態を形成
し、あたかもその表面に白黒の画像を形成したようなガ
ラス装飾品が知られている。更に、画像ならずも、白黒
写真を同様に形成した同装飾品も知られてきた。しか
し、これらの装飾品の作製方法については詳細には知ら
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ガラス装飾品の場
合、通常ガラス表面に既に何らかの模様、文字等が形成
されたものをその場で購入するか、例えば自らがデザイ
ンした模様、文字等をガラス基板部材上に形成したもの
を入手したい場合には、紙上に自らデザインした模様、
文字等を描いたものを提出することにより、何日か経っ
て表面に自らデザインのガラス装飾品が入手できるのが
通常であった。ましてや、自らの写った写真が形成され
たガラス装飾品を入手したい場合には、プリントを提出
し、同様に何日か経てやっと入手できるのが通常であ
る。本発明者らは、ガラス基板部材上に所定模様、文
字、写真を細かく刻み込む方法を研究し、更に短時間に
て写真撮影、又は原画入手からガラス装飾品を作製する
方法を研究し、これらを完成することが出来た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
ガラス装飾品を作製する方法が、画像データ入力工程と
してデジタルスチルカメラにより得られた画像データを
メモリカードに入力することにより当該工程となし、次
工程として、前記メモリカードからの画像データを基に
して露光用原版を作製する工程と、次工程として前工程
で作製された露光用原版を用いて前もってレジストを塗
布しておいたガラス部材上に所定画像を露光する工程
と、次工程として前工程に露光されたガラス基板を現像
する工程と、次工程として、前工程にて現像されたガラ
ス基板を研掃する工程と、前工程によって研掃されて所
定形状が形成されたガラス基板の不要レジストを剥離す
る工程から構成される。
【0005】本発明の第2の態様は、ガラス装飾品を作
製する方法が、画像データ入力工程としてフィルムスキ
ャナによる読み取り工程を当該工程となし、次工程とし
て、前記フィルムスキャナからの画像データを基にして
露光用原版を作製する工程と、次工程として前工程で作
製された露光用原版を用いて前もってレジストを塗布し
ておいたガラス部材上に所定画像を露光する工程と、次
工程として前工程に露光されたガラス基板を現像する工
程と、次工程として、前工程にて現像されたガラス基板
を研掃する工程と、前工程によって研掃されて所定形状
が形成されたガラス基板の不要レジストを剥離する工程
から構成される。
【0006】本発明の第3の態様は、ガラス装飾品を作
製する方法が、画像データ入力工程としてフラットベッ
トスキャナによる読み取り工程を当該工程となし、次工
程として、前記フラットベットスキャナからの画像デー
タを基にして露光用原版を作製する工程と、次工程とし
て前工程で作製された露光用原版を用いて前もってレジ
ストを塗布しておいたガラス部材上に所定画像を露光す
る工程と、次工程として前工程に露光されたガラス基板
を現像する工程と、次工程として、前工程にて現像され
たガラス基板を研掃する工程と、前工程によって研掃さ
れて所定形状が形成されたガラス基板の不要レジストを
剥離する工程から構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施の形態)以下に本発明の第1の実
施の形態を工程毎に詳細に説明する。 (1) 画像情報入手工程 この工程においては、デジタルスチルカメラにて被写体
を撮影し、画像情報を得ることを目的とする。
【0008】デジタルスチルカメラとは被写体撮影によ
り得られた映像信号を銀塩フィルム上に記録するのでは
なく、該カメラに所有するCCDにより受光した光を電
気信号に変換し、A/D変換、内部メモリを経由して画
像データを圧縮し、メモリカードのフラッシュメモリに
該圧縮データを入力させるカメラである。カメラを被写
体に向けてシャッターを切った際に、その被写体の画像
データが上記圧縮データとして当該メモリカードのメモ
リに記憶させる機能を持つ。デジタルスチルカメラとし
て(株)ニコン製のE2を、メモリカードとして同社製E
C−15を使用した場合、標準の圧縮モードでは43コ
マの画像を記憶させておくことができる。尚、43コマ
全てを撮影する必要はなく、必要に応じてメモリカード
をカメラより取り出して、次の工程に移行してもかまわ
ない。 (2) 画像処理工程 前工程によるメモリカード中の画像データを取り出し、
コンピュータによる画像処理を行うことをその目的とす
る。
【0009】前工程によってカメラにて撮影されて、画
像データを記録した上記メモリカードをカメラから取り
外し、コンピュータに接続されたメモリカードリーダに
差し込むことにより、該コンピュータ内に画像データを
取り込み、取り込んだ画像データに対し次の処理を施
す。 (イ)明るさ、コントラスト等の階調を最適に処理す
る。入力データによる画像が明るすぎたり、暗すぎたり
した場合等には最適な明るさに変換する。CRT画面を
見ながら実施すればよい。
【0010】(ロ)必要なトリミング及び合成を行う。
画像情報をCRTに表示し、トリミングを行う範囲を決
定する。これは将来ガラス部材表面に形成される画像を
決定するために行う。さらに、背景等の画像データを前
もって入力しておき、該画像データと合成処理を行い合
成画像データを作製する。この合成画像が本当の意味で
画像としてガラス部材上に形成されることとなる。ま
た、該合成画像に対しトリミングを行い、再度合成画像
のガラス部材上への画像を決定しても良い。
【0011】(ハ)入力画像がカラー画像の場合にはモ
ノクロ画像に変換する。ガラス基板上に形成される画像
はモノクロ画像と考えて良いからである。 (ニ)出力する画像サイズ及び解像度に変換する。希望
する画像サイズに大きさを変換する。さらに露光用原版
を作製するために希望する解像度に変換する。解像度は
網点で出力するため網点解像度(スクリーン線数)で議
論される。網点解像度(スクリーン線数度)はガラス基
板部材上で50から100線/インチの値が望ましい
が、具体的には使用する露光機の露光倍率に応じて次工
程に示すように最適値をそれぞれ決定する必要がある。
尚、所定の網点解像度で最終的にガラス部材に画像を加
工するためには、露光方法が等倍露光かどうかで使用す
る露光原版上の網点解像度が異なってくる。さらに露光
原版作製方法によっても出力サイズ及び網点解像度が異
なる。
【0012】本工程は1画像を決定するするのに5分必
要である。 (3)原版作製工程 所定網点解像度を所有する露光用原版を作製する工程で
ある。本実施の形態では原版作製のために前工程の上記
(ニ)における出力を一旦プリンタにて拡大像を出力さ
せ、該ハードコピーをコピー機にて縮小コピーさせ、透
明原版用基板上に所定の網点解像度の像を形成し、等倍
露光用原版とする方法を採用した。尚、プリンタへの出
力像は最終像の大きさに比して所定の拡大率で倍率がか
かっており、その拡大率はガラス基板部材加工への網点
解像度(スクリーン線数)に階調数(例えば256)の
平方根を乗じた値を上記プリンタの解像度(例えば40
0dpi)の値で割った値に設定すればよい。この値の
場合、ガラス基板部材上の網点解像度が50線/インチ
ならば倍率は2倍、100線/インチならば4倍とすれ
ばよい。その拡大像を縮小コピーすることによりプリン
タの解像度不足を補うことができる。上記倍率にてプリ
ンタされた拡大版下を1/(前記倍率)の倍率でもって
透明基板上に縮小コピーすることにより、等倍の露光原
版を作製する事が出来る。
【0013】本工程によって1画像分の等倍原版を作製
するのに5分必要である。 (4)ガラス部材への露光工程 前工程にて作製された前記等倍露光原版を用いてガラス
部材上に所定像を露光する工程である。露光の前工程と
してガラス部材の所定面にフォトレジストを形成する工
程が必要である。フォトレジストを形成する前には、ガ
ラス部材表面をよく拭き、加熱処理を施すことが必要で
ある。フォトレジストは紫外光に対し感光し、可視光に
は感度のないものが暗室を不要にする点で使用しやす
い。更に、最終のガラス部材に所定形状を彫り込む工程
において使用する研掃材にも耐え、マスク効果の発揮で
きる材料である必要がある。露光は通常の紫外光を発す
る光源の露光装置を用い、等倍露光にてレジスト上に原
版上の所定パターンを露光する。本工程は取り付け、露
光、取り外しで1分にて実施される。但しフォトレジス
トは前もってガラス部材上に形成しておいたものを使用
した。 (5)現像工程 露光後に所定現像液を用いて現像を行い、不要レジスト
を除去する。使用するレジストにより現像液の種類も異
なるが、必要時間は3分である。 (6)サンドブラストによる研掃処理工程 所定の粒度のサンドブラストにより研掃処理を行うこと
により、上記現像後のガラス面が露出した箇所を研掃さ
せ、表面を彫り込み、彫り込んだ部分を光学的な散乱状
態とする。使用するサンドブラストの粒度は彫り込まれ
る形状の必要な解像度に依存するが、100番から60
0番の粒度のサンドブラストが使用され、特に写真等の
細かい解像度を有する場合には上記の細かい粒度が必要
である。
【0014】本工程前に、現像済みガラス基板上のサン
ドブラストを避ける部分にマスキングを施しておくこと
がきれいな仕上がりを得るために必要である。本工程は
サンドブラスト装置の能力と非研掃のガラス基板部材の
処理面積に関連するが一般的に机に配置できる小型サン
ドブラスト装置を使用し、且つ処理面積が5×5cmで
ある場合にはマスキングを含めて3分の処理で当該工程
の処理は可能である。 (7)レジストの除去及び洗浄工程 前工程によりサンドブラストによる研掃処理終了後、不
要箇所に残っているレジスト剥離を所定溶液で行う。更
にその処理後にガラス部材表面を洗浄する。本工程は5
分にて処理が可能である。以上の工程は各工程とも所定
位置に固定して配置した装置にて工程を実施する必要は
なく、十分移動可能であり、全工程を処理する機能を持
った移動可能な設備とすることも可能である。その場
合、第1工程のデジタルスチルカメラにて写真を撮影
後、第2工程にてCRT画面を見ながらガラス表面に形
成する画像を決定し、最終工程を行い、ガラス基板部材
上に所定画像を形成したガラス装飾品完成まで、30分
以内で可能である。本発明の実施の形態における方法を
採用することにより、カメラでその場で撮った画像、及
びその画像に他の画像を合成することにより、ガラス部
材上に該画像及び合成画像を形成することができ、ガラ
ス装飾品がその場で作製できる効果を有する。 (本発明の第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形
態は前実施形態に示すガラス装飾品の第1工程が異な
る。以下本発明の第2の実施の形態を工程毎に詳細に説
明する。 (1) 画像情報入手工程 この工程においては、コンピュータに接続したフィルム
スキャナ原画を読みとり、画像情報を得ることを目的と
する。
【0015】前実施の形態にて実施したデジタルスチル
カメラによる撮影を採用するのではなく、上記のように
フィルムスキャナにて原画を読みとり、画像情報を入手
する方法である。すなわち、ネガあるいはポジフィルム
上に描かれた原画をガラス基板部材上に形成したい場合
に採用される工程である。もちろん前実施の形態のよう
にカメラにて撮影をする事も可能であるが、原画が透明
で小さい場合等には撮影しにくい欠点がある。本実施の
形態では、原画をフィルムスキャナにて直接読みとり、
次工程にて必要な画像データを入手する。 (2) 画像処理工程 前工程によりフィルムスキャナにて該コンピュータに取
り込まれた原画データの画像処理を行うことを本工程の
目的とする。該コンピュータ内に取り込まれた画像デー
タに対し次の処理を施す。
【0016】(イ)明るさ、コントラスト等の階調を最
適に処理する。入力データによる画像が明るすぎたり、
暗すぎたりした場合等には最適な明るさに変換する。C
RT画面を見ながら実施すればよい。 (ロ)必要なトリミング及び合成を行う。画像情報をC
RTに表示し、トリミングを行う範囲を決定する。これ
は将来ガラス部材表面に形成される画像を決定するため
に行う。さらに、背景等の画像データを前もって入力し
ておき、該画像データと合成処理を行い合成画像データ
を作製する。この合成画像が本当の意味で画像としてガ
ラス基板上に形成されることとなる。また、該合成画像
に対しトリミングを行い、再度合成画像のガラス基板上
への画像を決定しても良い。
【0017】(ハ)入力画像がカラー画像の場合にはモ
ノクロ画像に変換する。ガラス基板上に形成される画像
はモノクロ画像と考えて良いからである。 (ニ)出力する画像サイズ及び解像度に変換する。希望
する画像サイズに大きさを変換する。さらに露光用原版
を作製するために希望する解像度に変換する。解像度は
網点で出力するため網点解像度(スクリーン線数)で議
論される。網点解像度(スクリーン線数度)はガラス基
板部材上で50から100線/インチの値が望ましい
が、具体的には使用する露光機の露光倍率に応じて次工
程に示すように最適値をそれぞれ決定する必要がある。
尚、所定の網点解像度で最終的にガラス部材に画像を加
工するためには、露光方法が等倍露光かどうかで使用す
る露光原版上の網点解像度が異なってくる。さらに露光
原版作製方法によっても出力サイズ及び網点解像度が異
なる。
【0018】本工程は1画像を決定するするのに5分必
要である。 (3)原版作製工程 所定網点解像度を所有する露光用原版を作製する工程で
ある。本実施の形態では原版作製のために前工程の上記
(ニ)における出力を一旦プリンタにて拡大像を出力さ
せ、該ハードコピーをコピー機にて縮小コピーさせ、透
明原版用基板上に所定の網点解像度の像を形成し、等倍
露光用原版とする方法を採用した。尚、プリンタへの出
力像は最終像の大きさに比して所定の拡大率で倍率がか
かっており、その拡大率はガラス基板部材加工への網点
解像度(スクリーン線数)に階調数(例えば256)の
平方根を乗じた値を上記プリンタの解像度(例えば40
0dpi)の値で割った値に設定すればよい。この値の
場合、ガラス基板部材上の網点解像度が50線/インチ
ならば倍率は2倍、100線/インチならば4倍とすれ
ばよい。その拡大像を縮小コピーすることによりプリン
タの解像度不足を補うことができる。上記倍率にてプリ
ンタされた拡大版下を1/(前記倍率)の倍率でもって
透明基板上に縮小コピーすることにより、等倍の露光原
版を作製する事が出来る。
【0019】本工程によって1画像分の等倍原版を作製
するのに5分必要である。 (4)ガラス部材への露光工程 前工程にて作製された前記等倍露光原版を用いてガラス
部材上に所定像を露光する工程である。露光の前工程と
してガラス部材の所定面にフォトレジストを形成する工
程が必要である。フォトレジストを形成する前には、ガ
ラス部材表面をよく拭き、加熱処理を施すことが必要で
ある。フォトレジストは紫外光に対し感光し、可視光に
は感度のないものが暗室を不要にする点で使用しやす
い。更に、最終のガラス部材に所定形状を彫り込む工程
において使用する研掃材にも耐え、マスク効果の発揮で
きる材料である必要がある。露光は通常の紫外光を発す
る光源の露光装置を用い、等倍露光にてレジスト上に原
版上の所定パターンを露光する。本工程は取り付け、露
光、取り外しで1分にて実施される。但しフォトレジス
トは前もってガラス部材上に形成しておいたものを使用
した。 (5)現像工程 露光後に所定現像液を用いて現像を行い、不要レジスト
を除去する。使用するレジストにより現像液の種類も異
なるが、必要時間は3分である。 (6)サンドブラストによる研掃処理工程 所定の粒度のサンドブラストにより研掃処理を行うこと
により、上記現像後のガラス面が露出した箇所を研掃さ
せ、表面を彫り込み、彫り込んだ部分を光学的な散乱状
態とする。使用するサンドブラストの粒度は彫り込まれ
る形状の必要な解像度に依存するが、100番から60
0番の粒度のサンドブラストが使用され、特に写真等の
細かい解像度を有する場合には上記の細かい粒度が必要
である。
【0020】本工程前に、現像済みガラス基板上のサン
ドブラストを避ける部分にマスキングを施しておくこと
がきれいな仕上がりを得るために必要である。本工程は
サンドブラスト装置の能力と非研掃のガラス基板部材の
処理面積に関連するが一般的に机に配置できる小型サン
ドブラスト装置を使用し、且つ処理面積が5×5cmで
ある場合にはマスキングを含めて3分の処理で当該工程
の処理は可能である。 (7)レジストの除去及び洗浄工程 前工程によりサンドブラストによる研掃処理終了後、不
要箇所に残っているレジスト剥離を所定溶液で行う。更
にその処理後にガラス部材表面を洗浄する。本工程は5
分にて処理が可能である。以上の工程は各工程とも所定
位置に固定して配置した装置にて工程を実施する必要は
なく、十分移動可能であり、全工程を処理する機能を持
った移動可能な設備とすることも可能である。その場
合、第1工程のフィルムスキャナにて原画を読み取り
後、第2工程にてCRT画面を見ながらガラス表面に形
成する画像を決定し、最終工程を行い、ガラス基板部材
上に所定画像を形成したガラス装飾品完成まで、30分
以内で可能である。本発明の実施の形態における方法を
採用することにより、フィルムスキャナで取り込んだ画
像、及びその画像に他の画像を合成することにより、ガ
ラス部材上に該画像及び合成画像を形成することがで
き、ガラス装飾品がその場で作製できる効果を有する。 (本発明の第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形
態は前実施に形態に示すガラス装飾品の第1工程が異な
る。以下本発明の第3の実施の形態を工程毎に詳細に説
明する。 (1) 画像情報入手工程 この工程においては、コンピュータに接続したフラット
ベットスキャナにて原画を読みとり、画像情報を得るこ
とを目的とする。
【0021】第1の実施の形態にて実施したデジタルス
チルカメラによる撮影を採用するのではなく、上記のよ
うにフラットベッドスキャナにて原画を読みとり、画像
情報を入手する方法である。すなわち、紙上に描かれた
原画あるいはプリントされた写真をガラス基板部材上に
形成したい場合に採用される工程である。もちろん前実
施の形態のようにカメラにて撮影をする事も可能である
が、原画やプリントが小さい場合等には撮影しにくい欠
点がある。本実施の形態では、原画あるいはプリントを
フラットベッドスキャナにて直接読みとり、次工程にて
必要な画像データを入手する。 (2) 画像処理工程 前工程によりフラットベッドスキャナにて該コンピュー
タに取り込まれた原画及びプリントの画像データの画像
処理を行うことを本工程の目的とする。該コンピュータ
内に取り込まれた画像データに対し次の処理を施す。
【0022】(イ)明るさ、コントラスト等の階調を最
適に処理する。入力データによる画像が明るすぎたり、
暗すぎたりした場合等には最適な明るさに変換する。C
RT画面を見ながら実施すればよい。 (ロ)必要なトリミング及び合成を行う。画像情報をC
RTに表示し、トリミングを行う範囲を決定する。これ
は将来ガラス部材表面に形成される画像を決定するため
に行う。さらに、背景等の画像データを前もって入力し
ておき、該画像データと合成処理を行い合成画像データ
を作製する。この合成画像が本当の意味で画像としてガ
ラス基板上に形成されることとなる。また、該合成画像
に対しトリミングを行い、再度合成画像のガラス基板上
への画像を決定しても良い。
【0023】(ハ)入力画像がカラー画像の場合にはモ
ノクロ画像に変換する。ガラス基板上に形成される画像
はモノクロ画像と考えて良いからである。 (ニ)出力する画像サイズ及び解像度に変換する。希望
する画像サイズに大きさを変換する。さらに露光用原版
を作製するために希望する解像度に変換する。解像度は
網点で出力するため網点解像度(スクリーン線数)で議
論される。網点解像度(スクリーン線数度)はガラス基
板部材上で50から100線/インチの値が望ましい
が、具体的には使用する露光機の露光倍率に応じて次工
程に示すように最適値をそれぞれ決定する必要がある。
尚、所定の網点解像度で最終的にガラス部材に画像を加
工するためには、露光方法が等倍露光かどうかで使用す
る露光原版上の網点解像度が異なってくる。さらに露光
原版作製方法によっても出力サイズ及び網点解像度が異
なる。
【0024】本工程は1画像を決定するするのに5分必
要である。 (3)原版作製工程 所定網点解像度を所有する露光用原版を作製する工程で
ある。本実施の形態では原版作製のために前工程の上記
(ニ)における出力を一旦プリンタにて拡大像を出力さ
せ、該ハードコピーをコピー機にて縮小コピーさせ、透
明原版用基板上に所定の網点解像度の像を形成し、等倍
露光用原版とする方法を採用した。尚、プリンタへの出
力像は最終像の大きさに比して所定の拡大率で倍率がか
かっており、その拡大率はガラス基板部材加工への網点
解像度(スクリーン線数)に階調数(例えば256)の
平方根を乗じた値を上記プリンタの解像度(例えば40
0dpi)の値で割った値に設定すればよい。この値の
場合、ガラス基板部材上の網点解像度が50線/インチ
ならば倍率は2倍、100線/インチならば4倍とすれ
ばよい。その拡大像を縮小コピーすることによりプリン
タの解像度不足を補うことができる。上記倍率にてプリ
ンタされた拡大版下を1/(前記倍率)の倍率でもって
透明基板上に縮小コピーすることにより、等倍の露光原
版を作製する事が出来る。
【0025】本工程によって1画像分の等倍原版を作製
するのに5分必要である。 (4)ガラス部材への露光工程 前工程にて作製された前記等倍露光原版を用いてガラス
部材上に所定像を露光する工程である。露光の前工程と
してガラス部材の所定面にフォトレジストを形成する工
程が必要である。フォトレジストを形成する前には、ガ
ラス部材表面をよく拭き、加熱処理を施すことが必要で
ある。フォトレジストは紫外光に対し感光し、可視光に
は感度のないものが暗室を不要にする点で使用しやす
い。更に、最終のガラス部材に所定形状を彫り込む工程
において使用する研掃材にも耐え、マスク効果の発揮で
きる材料である必要がある。露光は通常の紫外光を発す
る光源の露光装置を用い、等倍露光にてレジスト上に原
版上の所定パターンを露光する。本工程は取り付け、露
光、取り外しで1分にて実施される。但しフォトレジス
トは前もってガラス部材上に形成しておいたものを使用
した。 (5)現像工程 露光後に所定現像液を用いて現像を行い、不要レジスト
を除去する。使用するレジストにより現像液の種類も異
なるが、必要時間は3分である。 (6)サンドブラストによる研掃処理工程 所定の粒度のサンドブラストにより研掃処理を行うこと
により、上記現像後のガラス面が露出した箇所を研掃さ
せ、表面を彫り込み、彫り込んだ部分を光学的な散乱状
態とする。使用するサンドブラストの粒度は彫り込まれ
る形状の必要な解像度に依存するが、100番から60
0番の粒度のサンドブラストが使用され、特に写真等の
細かい解像度を有する場合には上記の細かい粒度が必要
である。
【0026】本工程前に、現像済みガラス基板上のサン
ドブラストを避ける部分にマスキングを施しておくこと
がきれいな仕上がりを得るために必要である。本工程は
サンドブラスト装置の能力と非研掃のガラス基板部材の
処理面積に関連するが一般的に机に配置できる小型サン
ドブラスト装置を使用し、且つ処理面積が5×5cmで
ある場合にはマスキングを含めて3分の処理で当該工程
の処理は可能である。 (7)レジストの除去及び洗浄工程 前工程によりサンドブラストによる研掃処理終了後、不
要箇所に残っているレジスト剥離を所定溶液で行う。更
にその処理後にガラス部材表面を洗浄する。本工程は5
分にて処理が可能である。以上の工程は各工程とも所定
位置に固定して配置した装置にて工程を実施する必要は
なく、十分移動可能であり、全工程を処理する機能を持
った移動可能な設備とすることも可能である。その場
合、第1工程のフラットベットスキャナにて原画を読み
取り後、第2工程にてCRT画面を見ながらガラス表面
に形成する画像を決定し、最終工程を行い、ガラス基板
部材上に所定画像を形成したガラス装飾品完成まで、3
0分以内で可能である。本発明の実施の形態における方
法を採用することにより、フラットベットスキャナで取
り込んだ画像、及びその画像に他の画像を合成すること
により、ガラス部材上に該画像及び合成画像を形成する
ことができ、ガラス装飾品がその場で作製できる効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す工程図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す工程図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す工程図。
フロントページの続き (72)発明者 服部 徹夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 丹羽 達夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 高橋 和則 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 鈴木 香百合 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 角田 絵里子 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ入力工程と、該入力画像デー
    タを処理する画像データ処理工程と、該画像データ処理
    工程によって得られた画像データを基にして露光用原版
    を作製する工程と、該露光用原版を用いてガラス部材上
    のレジストに所定画像を露光する工程と、該露光された
    ガラス部材を現像する工程と、該現像されたガラス部材
    を研掃する工程と、該研掃されたガラス部材のレジスト
    を剥離する工程とからなるガラス装飾品作製方法におい
    て、画像データ入力工程がデジタルスチルカメラにより
    得られた画像データをメモリカードに入力させることに
    より成り立つことを特徴とするガラス装飾品作製方法。
  2. 【請求項2】 画像データ入力工程と、該入力画像デー
    タを処理する画像データ処理工程と、該画像データ処理
    工程によって得られた画像データを基にして露光用原版
    を作製する工程と、該露光用原版を用いてガラス部材上
    のレジストに所定画像を露光する工程と、該露光された
    ガラス部材を現像する工程と、該現像されたガラス部材
    を研掃する工程と、該研掃されたガラス部材のレジスト
    を剥離する工程とからなるガラス装飾品作製方法におい
    て、画像データ入力工程がフィルムスキャナによる読み
    とり工程から構成されることを特徴とするガラス装飾品
    作製方法。
  3. 【請求項3】 画像データ入力工程と、該入力画像デー
    タを処理する画像データ処理工程と、該画像データ処理
    工程によって得られた画像データを基にして露光用原版
    を作製する工程と、該露光用原版を用いてガラス部材上
    のレジストに所定画像を露光する工程と、該露光された
    ガラス部材を現像する工程と、該現像されたガラス部材
    を研掃する工程と、該研掃されたガラス部材のレジスト
    を剥離する工程とからなるガラス装飾品作製方法におい
    て、画像データ入力工程がフラットベッドスキャナによ
    る読みとり工程から構成されることを特徴とするガラス
    装飾品作製方法。
  4. 【請求項4】 前記画像データ入力工程からレジスト剥
    離工程までに所用する時間は30分以内であることを特
    徴とする請求項1記載のガラス装飾品作製方法。
JP9345607A 1996-12-26 1997-12-15 ガラス装飾品の作製方法 Pending JPH10236096A (ja)

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JP8-348726 1996-12-26
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010074484A3 (ko) * 2008-12-22 2010-09-30 엘지이노텍주식회사 유리 장식재 및 그 제조방법
WO2010074483A3 (ko) * 2008-12-22 2010-09-30 엘지이노텍주식회사 유리 장식재 및 그 제조방법

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WO2010074484A3 (ko) * 2008-12-22 2010-09-30 엘지이노텍주식회사 유리 장식재 및 그 제조방법
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