JPH08262539A - 肖像写真合成装置 - Google Patents
肖像写真合成装置Info
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- JPH08262539A JPH08262539A JP7087613A JP8761395A JPH08262539A JP H08262539 A JPH08262539 A JP H08262539A JP 7087613 A JP7087613 A JP 7087613A JP 8761395 A JP8761395 A JP 8761395A JP H08262539 A JPH08262539 A JP H08262539A
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- photograph
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- photographic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な装置で安価に、迅速にきれいな肖像写
真を形成可能にする。 【構成】 人の顔が写された原画写真12と、喪服等の
所定の服装を施した胴体部写真14の各像を、所定の印
画紙20へ導くとともに、その結像位置で原画写真像の
顔の部分と胴体部写真像の首より下の部分とを合成して
合成画像27を形成するレンズ系18,19からなる光
学系を有する。光学系の結像位置に配置された印画紙2
0と、印画紙20を覆い電気的に遮光状態と透光状態が
所定の輪郭線に沿ってその輪郭線の内外で切り換え可能
な液晶板30を有する。液晶板30を制御するコンピュ
ータ等の制御装置40と、合成画像27を制御装置40
に入力させる撮像レンズ装置34と、合成画像27の輪
郭を抽出する画像処理手段を設ける。
真を形成可能にする。 【構成】 人の顔が写された原画写真12と、喪服等の
所定の服装を施した胴体部写真14の各像を、所定の印
画紙20へ導くとともに、その結像位置で原画写真像の
顔の部分と胴体部写真像の首より下の部分とを合成して
合成画像27を形成するレンズ系18,19からなる光
学系を有する。光学系の結像位置に配置された印画紙2
0と、印画紙20を覆い電気的に遮光状態と透光状態が
所定の輪郭線に沿ってその輪郭線の内外で切り換え可能
な液晶板30を有する。液晶板30を制御するコンピュ
ータ等の制御装置40と、合成画像27を制御装置40
に入力させる撮像レンズ装置34と、合成画像27の輪
郭を抽出する画像処理手段を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、葬儀等に際して使用
する肖像写真を合成して作成するための肖像写真合成装
置に関する。
する肖像写真を合成して作成するための肖像写真合成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来葬儀用の肖像写真の合成は、本願出
願人による特開平4−181233号公報に開示されて
いるように、故人のスナップ写真等の顔部分と、所定の
喪服写真とを合成して作成している。この合成に際して
は、先ず、スナップ写真の顔部分と、喪服写真の首から
下とを重ね合わせ、そのつなぎ目を、合成板を用いて目
立たないように、顎部分の輪郭等に合わせる。その後、
合成された肖像写真とその背景部分とを、一枚の印画紙
に各々別々に露光して、合成写真を作成する。
願人による特開平4−181233号公報に開示されて
いるように、故人のスナップ写真等の顔部分と、所定の
喪服写真とを合成して作成している。この合成に際して
は、先ず、スナップ写真の顔部分と、喪服写真の首から
下とを重ね合わせ、そのつなぎ目を、合成板を用いて目
立たないように、顎部分の輪郭等に合わせる。その後、
合成された肖像写真とその背景部分とを、一枚の印画紙
に各々別々に露光して、合成写真を作成する。
【0003】ここで、背景部分と、肖像写真とを別々に
露光するために、作業者は、上記の合成した肖像の輪郭
線を、印画紙に露光する位置で、鉛筆で一旦型紙に写し
取る。そして、その型紙を、肖像部分と背景部分とに切
り離し、各々保持板に別々に固定し、印画紙上で上記肖
像と背景部分の露光位置を、各々別々に遮光可能に配置
する。そして、先ず、背景部分の型紙を印画紙上に配置
して覆い、スナップ写真の顔部分及び喪服の合成画像の
露光を行う。この後、背景部分の型紙を除去し、肖像部
分の型紙を印画紙上の肖像形成部分に配置して遮光し、
背景部分の露光を行い合成写真の露光が終了する。
露光するために、作業者は、上記の合成した肖像の輪郭
線を、印画紙に露光する位置で、鉛筆で一旦型紙に写し
取る。そして、その型紙を、肖像部分と背景部分とに切
り離し、各々保持板に別々に固定し、印画紙上で上記肖
像と背景部分の露光位置を、各々別々に遮光可能に配置
する。そして、先ず、背景部分の型紙を印画紙上に配置
して覆い、スナップ写真の顔部分及び喪服の合成画像の
露光を行う。この後、背景部分の型紙を除去し、肖像部
分の型紙を印画紙上の肖像形成部分に配置して遮光し、
背景部分の露光を行い合成写真の露光が終了する。
【0004】また、近年のコンピュータグラフィック技
術と、カラープリンターの発達により、故人のスナップ
写真をイメージスキャナやビデオカメラからコンピュー
タ内に取り込み、画像処理技術を用いて、顔部分と、喪
服画像とを合成し、その合成画像を、カラープリンタか
ら出力して肖像写真とするものもある。
術と、カラープリンターの発達により、故人のスナップ
写真をイメージスキャナやビデオカメラからコンピュー
タ内に取り込み、画像処理技術を用いて、顔部分と、喪
服画像とを合成し、その合成画像を、カラープリンタか
ら出力して肖像写真とするものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の前者
の場合、合成した肖像と背景部分とを別々に露光するた
め、型紙に輪郭線を描く作業と、その輪郭線で、型紙を
切断する作業及び、型紙のセット作業等、人手による手
作業が多く、肖像写真の完成までに多くに時間と労力を
要するという問題があった。さらに、輪郭線を描く作業
は熟練を要し、また、切断等によるずれに等で、輪郭部
分が不自然な肖像写真となるという問題があった。ま
た、上記従来の技術の後者の場合は、装置自体が高価
で、大掛かりなものとなり、また操作も難しいものであ
った。さらに、イメージスキャナ等の入力部分の解像度
が未だ十分でなく、しかも、プリンタの出力画像も、き
めが粗いので、でき上がったものは、肖像写真としての
質が劣るものであった。
の場合、合成した肖像と背景部分とを別々に露光するた
め、型紙に輪郭線を描く作業と、その輪郭線で、型紙を
切断する作業及び、型紙のセット作業等、人手による手
作業が多く、肖像写真の完成までに多くに時間と労力を
要するという問題があった。さらに、輪郭線を描く作業
は熟練を要し、また、切断等によるずれに等で、輪郭部
分が不自然な肖像写真となるという問題があった。ま
た、上記従来の技術の後者の場合は、装置自体が高価
で、大掛かりなものとなり、また操作も難しいものであ
った。さらに、イメージスキャナ等の入力部分の解像度
が未だ十分でなく、しかも、プリンタの出力画像も、き
めが粗いので、でき上がったものは、肖像写真としての
質が劣るものであった。
【0006】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みて成されたもので、簡単な装置で安価に且つ迅速に、
きれいな肖像写真を形成することができる肖像写真合成
装置を提供することを目的とする。
みて成されたもので、簡単な装置で安価に且つ迅速に、
きれいな肖像写真を形成することができる肖像写真合成
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、人の顔が写
された原画写真と、喪服等の所定の服装を施した胴体部
写真とを保持した写真取付部と、この写真取付部の原画
写真と胴体部写真の各像を所定位置の印画紙へ導くとと
もに、その結像位置で上記原画写真像の顔の部分と上記
胴体部写真像の首より下の部分とを合成して合成画像を
形成するレンズ系等からなる光学系と、上記光学系の結
像位置に配置された印画紙と、この光学系の途中に配置
され上記原画写真像の首より下の部分を遮断するととも
に上記胴体部写真像の首より上の部分を遮断するととも
に、上記印画紙面を覆い電気的に遮光状態と透光状態が
所定の輪郭線に沿ってその輪郭線の内外で切り換え可能
な液晶板と、この液晶板を制御するコンピュータ等の制
御装置と、上記合成画像を上記制御装置に入力させる撮
像レンズ装置やイメージスキャナ等の画像入力手段と、
この画像入力手段により取り込んだ上記合成画像の輪郭
を抽出する画像処理手段を設けた肖像写真合成装置であ
る。
された原画写真と、喪服等の所定の服装を施した胴体部
写真とを保持した写真取付部と、この写真取付部の原画
写真と胴体部写真の各像を所定位置の印画紙へ導くとと
もに、その結像位置で上記原画写真像の顔の部分と上記
胴体部写真像の首より下の部分とを合成して合成画像を
形成するレンズ系等からなる光学系と、上記光学系の結
像位置に配置された印画紙と、この光学系の途中に配置
され上記原画写真像の首より下の部分を遮断するととも
に上記胴体部写真像の首より上の部分を遮断するととも
に、上記印画紙面を覆い電気的に遮光状態と透光状態が
所定の輪郭線に沿ってその輪郭線の内外で切り換え可能
な液晶板と、この液晶板を制御するコンピュータ等の制
御装置と、上記合成画像を上記制御装置に入力させる撮
像レンズ装置やイメージスキャナ等の画像入力手段と、
この画像入力手段により取り込んだ上記合成画像の輪郭
を抽出する画像処理手段を設けた肖像写真合成装置であ
る。
【0008】さらにこの発明は、上記液晶板が上記合成
画像の輪郭線の内外で透光状態と遮光状態を切り換え可
能に設けられ、上記印画紙に上記合成画像とその背景と
を別々に露光させるものである。さらに、上記画像処置
手段は、上記合成画像のデータを微分処理してエッジ抽
出する輪郭線抽出手段を有したものである。またこの上
記輪郭線抽出手段は、合成画像の輪郭を含む所定幅の曲
線を引きその幅の範囲内で、微分処理等によりその画像
のエッジ抽出し、輪郭線を抽出する処理を行うものであ
る。
画像の輪郭線の内外で透光状態と遮光状態を切り換え可
能に設けられ、上記印画紙に上記合成画像とその背景と
を別々に露光させるものである。さらに、上記画像処置
手段は、上記合成画像のデータを微分処理してエッジ抽
出する輪郭線抽出手段を有したものである。またこの上
記輪郭線抽出手段は、合成画像の輪郭を含む所定幅の曲
線を引きその幅の範囲内で、微分処理等によりその画像
のエッジ抽出し、輪郭線を抽出する処理を行うものであ
る。
【0009】またこの発明は、肖像写真を撮る印画紙
と、この印画紙と対面して設けられたカラー液晶板と、
この液晶板を制御する制御装置と、人の顔が写された原
画写真を上記制御装置に入力させる撮像装置等の画像入
力手段と、この画像入力手段により取り込んだ原画写真
の顔部分に所定の服装を合成する画像処理プログラムを
有したコンピュータ等の画像処理手段を設け、この合成
した画像を上記液晶板に表示し、上記印画紙に直接写す
肖像写真合成装置である。
と、この印画紙と対面して設けられたカラー液晶板と、
この液晶板を制御する制御装置と、人の顔が写された原
画写真を上記制御装置に入力させる撮像装置等の画像入
力手段と、この画像入力手段により取り込んだ原画写真
の顔部分に所定の服装を合成する画像処理プログラムを
有したコンピュータ等の画像処理手段を設け、この合成
した画像を上記液晶板に表示し、上記印画紙に直接写す
肖像写真合成装置である。
【0010】
【作用】この発明の肖像写真合成装置は、顔部分と胴体
部分とを合成した合成画像の輪郭線を画像処理により抽
出し、この輪郭線をもとに、印画紙上の液晶板の内側と
外側とで、透光状態と遮光状態とが切り換えられ、上記
合成画像が結像する印画紙に対して、上記輪郭線の内側
と外側とを別々に露光して、合成肖像写真を形成するも
のである。
部分とを合成した合成画像の輪郭線を画像処理により抽
出し、この輪郭線をもとに、印画紙上の液晶板の内側と
外側とで、透光状態と遮光状態とが切り換えられ、上記
合成画像が結像する印画紙に対して、上記輪郭線の内側
と外側とを別々に露光して、合成肖像写真を形成するも
のである。
【0011】
【実施例】以下この発明の一実施例について図面に基づ
いて説明する。この実施例の肖像写真合成装置は、図
1、図2に示すように、暗室となる本体部10を有し、
この本体部10の内部は、仕切壁11により仕切られこ
の仕切壁11の両側へ光が漏れないように形成されてい
る。仕切壁11の一方の側には、肖像写真を作る人の顔
が写された原画写真12の取付部13と、所定の服装で
ある例えば喪服を施した胴体部写真14を取り付ける胴
体部写真取付部15が設けられている。さらに、この各
取付部12,14に近接して、露光用のハロゲンランプ
15,16が取り付けられている。
いて説明する。この実施例の肖像写真合成装置は、図
1、図2に示すように、暗室となる本体部10を有し、
この本体部10の内部は、仕切壁11により仕切られこ
の仕切壁11の両側へ光が漏れないように形成されてい
る。仕切壁11の一方の側には、肖像写真を作る人の顔
が写された原画写真12の取付部13と、所定の服装で
ある例えば喪服を施した胴体部写真14を取り付ける胴
体部写真取付部15が設けられている。さらに、この各
取付部12,14に近接して、露光用のハロゲンランプ
15,16が取り付けられている。
【0012】また、仕切壁11には、原画写真12を撮
像する顔ズームレンズ18と、胴体部写真14を撮像す
る固定の撮影レンズ19が固定されている。この顔ズー
ムレンズ18と撮影レンズ19は、各原画写真12と胴
体部写真14を、仕切壁11の反対側に導き結像させる
光学系を形成しているものである。仕切壁11をはさん
で上記写真12,14とは反対側の空間には、顔ズーム
レンズ18と撮影レンズ19からの光学像の方向を、9
0度反転させて、下方の印画紙20へ導く反転ミラー2
2が固定されている。また、仕切壁11の他方の側の側
面には、写真の背景部分を焼き付けるバック焼きライト
25が取り付けられている。
像する顔ズームレンズ18と、胴体部写真14を撮像す
る固定の撮影レンズ19が固定されている。この顔ズー
ムレンズ18と撮影レンズ19は、各原画写真12と胴
体部写真14を、仕切壁11の反対側に導き結像させる
光学系を形成しているものである。仕切壁11をはさん
で上記写真12,14とは反対側の空間には、顔ズーム
レンズ18と撮影レンズ19からの光学像の方向を、9
0度反転させて、下方の印画紙20へ導く反転ミラー2
2が固定されている。また、仕切壁11の他方の側の側
面には、写真の背景部分を焼き付けるバック焼きライト
25が取り付けられている。
【0013】顔ズームレンズ18と撮影レンズ19から
の光学像の結像位置には、印画紙20を取り付ける透明
なステージ26が取り付けられている。ステージ26に
近接してその直上には、電気的に遮光状態と透光状態を
切り換え可能な液晶板30が取り付けられている。そし
て、ステージ26と液晶板30との間に、印画紙20が
配置されるものである。液晶板30は、印画紙に対し
て、接していても良いが、わずかの隙間を空けて配置さ
れても良い。これにより、画像のエッジ部がぼかされ、
合成画像27の輪郭等が、よりきれいなものになる。
の光学像の結像位置には、印画紙20を取り付ける透明
なステージ26が取り付けられている。ステージ26に
近接してその直上には、電気的に遮光状態と透光状態を
切り換え可能な液晶板30が取り付けられている。そし
て、ステージ26と液晶板30との間に、印画紙20が
配置されるものである。液晶板30は、印画紙に対し
て、接していても良いが、わずかの隙間を空けて配置さ
れても良い。これにより、画像のエッジ部がぼかされ、
合成画像27の輪郭等が、よりきれいなものになる。
【0014】ステージ26の下方には、図1に示すよう
に、顔ズームレンズ18と撮影レンズ19からの光学像
が合成され、ステージ26に投影された合成画像27を
撮像する撮像手段であるビデオカメラ等の撮像レンズ3
2と撮像装置34が設けられている。撮像装置34で電
気的に取り込まれた合成画像27は、制御装置であるコ
ンピュータ40内の画像メモリに取り込まれる。さら
に、このコンピュータ40は、上記液晶板30の各ドッ
トを透光状態と遮光状態に切り換る液晶駆動装置を有し
ている。また、このコンピュータ40は、撮像装置34
で撮像し画像メモリ内に取り込んだ合成画像27の頭部
及び胴体部の輪郭線を抽出する輪郭線抽出手段を有した
画像処理プログラムを有している。この画像処理プログ
ラムは、合成画像27の輪郭を含む所定幅の曲線を、マ
ウス42等により指定することにより、その指定された
幅の曲線内で、その画像信号を微分処理等して、その画
像のエッジ抽出を行い、エッジ部分を繋ぐことにより合
成画像27の輪郭線27aを抽出する処理を行うもので
ある。
に、顔ズームレンズ18と撮影レンズ19からの光学像
が合成され、ステージ26に投影された合成画像27を
撮像する撮像手段であるビデオカメラ等の撮像レンズ3
2と撮像装置34が設けられている。撮像装置34で電
気的に取り込まれた合成画像27は、制御装置であるコ
ンピュータ40内の画像メモリに取り込まれる。さら
に、このコンピュータ40は、上記液晶板30の各ドッ
トを透光状態と遮光状態に切り換る液晶駆動装置を有し
ている。また、このコンピュータ40は、撮像装置34
で撮像し画像メモリ内に取り込んだ合成画像27の頭部
及び胴体部の輪郭線を抽出する輪郭線抽出手段を有した
画像処理プログラムを有している。この画像処理プログ
ラムは、合成画像27の輪郭を含む所定幅の曲線を、マ
ウス42等により指定することにより、その指定された
幅の曲線内で、その画像信号を微分処理等して、その画
像のエッジ抽出を行い、エッジ部分を繋ぐことにより合
成画像27の輪郭線27aを抽出する処理を行うもので
ある。
【0015】この実施例の肖像写真合成装置の使用方法
は、先ず、顔が写された原画写真12と胴体部写真14
を各々取付部13,15に固定する。そして、原画写真
12の顔部分を、ステージ26上の胴体部写真14の喪
服等の大きさと合うように、顔ズームレンズ18で調節
する。そして、液晶板30により、合成画像27の首部
分のつなぎ目を遮光し、目立たなくする。
は、先ず、顔が写された原画写真12と胴体部写真14
を各々取付部13,15に固定する。そして、原画写真
12の顔部分を、ステージ26上の胴体部写真14の喪
服等の大きさと合うように、顔ズームレンズ18で調節
する。そして、液晶板30により、合成画像27の首部
分のつなぎ目を遮光し、目立たなくする。
【0016】次に、合成画像27の輪郭線27aを抽出
する。輪郭抽出は、撮像レンズ32で撮像され撮像装置
34で電信号に変換された合成画像27を、コンピュー
タ40内の画像メモリに取り込み、先ず、モニタ44に
写し出し、人の手により、マウス42等を用いて、画像
処理プログラムにより、合成画像27の輪郭部分を含む
おおよその幅の帯状のラインを設定する。そして、その
範囲内の画像データに対して、画像処理プログラムによ
り、その指定された幅の曲線内で、その画像信号を微分
処理等して、その画像のエッジ抽出を行う。そして、抽
出されたエッジ部分を繋ぐことにより合成画像27の輪
郭線27aが正確に描き出されるものである。
する。輪郭抽出は、撮像レンズ32で撮像され撮像装置
34で電信号に変換された合成画像27を、コンピュー
タ40内の画像メモリに取り込み、先ず、モニタ44に
写し出し、人の手により、マウス42等を用いて、画像
処理プログラムにより、合成画像27の輪郭部分を含む
おおよその幅の帯状のラインを設定する。そして、その
範囲内の画像データに対して、画像処理プログラムによ
り、その指定された幅の曲線内で、その画像信号を微分
処理等して、その画像のエッジ抽出を行う。そして、抽
出されたエッジ部分を繋ぐことにより合成画像27の輪
郭線27aが正確に描き出されるものである。
【0017】抽出された輪郭線27aは、コンピュータ
40から液晶駆動装置を経て、液晶板30に送り込ま
れ、露光時の遮光用のマスクを形成する。この液晶板3
0は、輪郭線27aに沿って、液晶板30の各液晶ドッ
トが、透光状態と遮光状態とに分けられた状態に駆動さ
れる。先ず、輪郭線27aの内側が透光状態で外側が遮
光状態とすると、図3に示すように、液晶板30は、合
成画像27の人物部分のみを透過し、その背景は遮光し
てしまう。従って、この状態で、先ず印画紙20に、合
成画像27の人物部分のみを露光する。この後、液晶板
30の駆動状態を逆にし、輪郭線27aの内側を遮光状
態にし、外側を透光状態にし、バック焼ライト25を点
灯させることにより、背景が所定の色で露光される。こ
の後、通常の写真の現像方法と同様の処理により、合成
肖像写真が完成するものである。
40から液晶駆動装置を経て、液晶板30に送り込ま
れ、露光時の遮光用のマスクを形成する。この液晶板3
0は、輪郭線27aに沿って、液晶板30の各液晶ドッ
トが、透光状態と遮光状態とに分けられた状態に駆動さ
れる。先ず、輪郭線27aの内側が透光状態で外側が遮
光状態とすると、図3に示すように、液晶板30は、合
成画像27の人物部分のみを透過し、その背景は遮光し
てしまう。従って、この状態で、先ず印画紙20に、合
成画像27の人物部分のみを露光する。この後、液晶板
30の駆動状態を逆にし、輪郭線27aの内側を遮光状
態にし、外側を透光状態にし、バック焼ライト25を点
灯させることにより、背景が所定の色で露光される。こ
の後、通常の写真の現像方法と同様の処理により、合成
肖像写真が完成するものである。
【0018】なお、この実施例の液晶板30は、印画紙
20に対して、わずかに離間することにより、液晶のド
ットや、輪郭線27aの乱れ等のノイズ成分をぼかすこ
とができ、違和感のない合成写真を形成することができ
るものである。また、画像入力手段は、撮像装置の他、
イメージスキャナを組み合わせても良い。
20に対して、わずかに離間することにより、液晶のド
ットや、輪郭線27aの乱れ等のノイズ成分をぼかすこ
とができ、違和感のない合成写真を形成することができ
るものである。また、画像入力手段は、撮像装置の他、
イメージスキャナを組み合わせても良い。
【0019】また、液晶板30に、カラーフィルターを
取り付け、液晶のドット制御により、写真の色合いを調
整するようにしても良い。さらに、胴体部写真を予め、
コンピュータ内に記憶させ、撮像装置で、顔写真等を撮
影し、コンピュータ内に取り込み、この顔写真と内部の
胴体部との画像合成を、コンピュータ内の画像処理によ
り行い、印画紙への露光は、カラー液晶パネルを用い、
合成画像をカラー液晶パネルに出力して表示し、このカ
ラー液晶パネルにより直接印画紙に合成画像を写すよう
にしても良い。これにより、カラープリンタでは得られ
ないきれいな色合を有した合成画像を得ることができ
る。
取り付け、液晶のドット制御により、写真の色合いを調
整するようにしても良い。さらに、胴体部写真を予め、
コンピュータ内に記憶させ、撮像装置で、顔写真等を撮
影し、コンピュータ内に取り込み、この顔写真と内部の
胴体部との画像合成を、コンピュータ内の画像処理によ
り行い、印画紙への露光は、カラー液晶パネルを用い、
合成画像をカラー液晶パネルに出力して表示し、このカ
ラー液晶パネルにより直接印画紙に合成画像を写すよう
にしても良い。これにより、カラープリンタでは得られ
ないきれいな色合を有した合成画像を得ることができ
る。
【0020】
【発明の効果】この発明の肖像写真合成装置は、合成画
像と背景とを別々に露光するための遮光マスクを、液晶
板の駆動切り換えにより形成し、露光しているので、切
り換え作業がきわめて簡単になり、作業性が大幅に向上
するものである。さらに、合成画像の輪郭線を画像処理
により抽出しているので、細かい部分も正確に抽出され
るものである。特に、輪郭線の抽出に際して、所定の幅
の範囲でのみ、抽出するようにしたので、画像処理の速
度が速く、迅速な抽出操作が可能となるものである。特
に、この装置は、ディジタル画像処理技術と、液晶マス
クを用いたアナログ処理技術とを組み合わせることによ
り、安価に高機能な画像処理を可能にするものである。
像と背景とを別々に露光するための遮光マスクを、液晶
板の駆動切り換えにより形成し、露光しているので、切
り換え作業がきわめて簡単になり、作業性が大幅に向上
するものである。さらに、合成画像の輪郭線を画像処理
により抽出しているので、細かい部分も正確に抽出され
るものである。特に、輪郭線の抽出に際して、所定の幅
の範囲でのみ、抽出するようにしたので、画像処理の速
度が速く、迅速な抽出操作が可能となるものである。特
に、この装置は、ディジタル画像処理技術と、液晶マス
クを用いたアナログ処理技術とを組み合わせることによ
り、安価に高機能な画像処理を可能にするものである。
【図1】この発明の一実施例の肖像写真合成装置の概略
図である。
図である。
【図2】この発明の一実施例の肖像写真合成装置の内部
の概略正面である。
の概略正面である。
【図3】この発明の一実施例による合成画像と、液晶板
によるマスクの状態を示す正面図である。
によるマスクの状態を示す正面図である。
12 原画写真 13,15 取付部 14 胴体部写真 18 顔ズームレンズ 19 撮影レンズ 20 印画紙 26 ステージ 27 合成画像 27a 輪郭線 30 液晶板 32 撮像レンズ 34 撮像装置 40 コンピュータ
Claims (4)
- 【請求項1】 人の顔が写された原画写真と、所定の服
装を施した胴体部写真とを保持した写真取付部と、この
写真取付部の原画写真と胴体部写真の各像を所定位置の
印画紙へ導くとともに、その結像位置で上記原画写真像
の顔の部分と上記胴体部写真像の首より下の部分とを合
成して合成画像を形成する光学系と、上記光学系の結像
位置に配置された印画紙と、上記印画紙面を覆い電気的
に遮光状態と透光状態が所定の範囲の内外で切り換え可
能な液晶板と、この液晶板を制御する制御装置と、上記
合成画像を上記制御装置に入力させる画像入力手段と、
この画像入力手段により取り込んだ上記合成画像の輪郭
を抽出する画像処理手段を設け、上記液晶板は、上記合
成画像の顔部分と胴体部の各輪郭線及び、上記合成画像
全体の輪郭線の内外で透光状態と遮光状態を切り換え可
能に設けられ、上記印画紙に上記合成画像とその背景と
を別々に露光させる肖像写真合成装置。 - 【請求項2】 上記画像入力手段は、上記合成画像を上
記制御装置内に取り込む撮像手段であり、上記制御手段
はこの撮像手段により取り込まれた画像を記憶する画像
メモリを有し、上記画像処理手段は上記合成画像のデー
タを微分処理してエッジ抽出する輪郭線抽出手段を有し
たものである求項1記載の肖像写真合成装置。 - 【請求項3】 上記輪郭線抽出手段は、上記合成画像の
輪郭を含む所定幅の曲線の幅の範囲内でその画像のエッ
ジ抽出により輪郭線を抽出する処理を行うものである求
項2記載の肖像写真合成装置。 - 【請求項4】 肖像写真を撮る印画紙と、この印画紙と
対面して設けられたカラー液晶板と、この液晶板を制御
する制御装置と、人の顔が写された原画写真を上記制御
装置に入力させる画像入力手段と、この画像入力手段に
より取り込んだ原画写真の顔部分に所定の服装を合成す
る画像処理手段を設け、この合成した画像を上記液晶板
に表示し上記印画紙に直接写す肖像写真合成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087613A JPH08262539A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 肖像写真合成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087613A JPH08262539A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 肖像写真合成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08262539A true JPH08262539A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13919836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7087613A Pending JPH08262539A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 肖像写真合成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08262539A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111222440A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-06-02 | 江西开心玉米网络科技有限公司 | 一种人像背景分离方法、装置、服务器及存储介质 |
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-
1995
- 1995-03-20 JP JP7087613A patent/JPH08262539A/ja active Pending
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