JP3085900B2 - 加熱喫食用二層ゼリー - Google Patents
加熱喫食用二層ゼリーInfo
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- JP3085900B2 JP3085900B2 JP08003828A JP382896A JP3085900B2 JP 3085900 B2 JP3085900 B2 JP 3085900B2 JP 08003828 A JP08003828 A JP 08003828A JP 382896 A JP382896 A JP 382896A JP 3085900 B2 JP3085900 B2 JP 3085900B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱喫食用ゼリー
に関するものであり、さらに詳細には、新規な喫食形態
の加熱喫食用ゼリーに関するものである。
に関するものであり、さらに詳細には、新規な喫食形態
の加熱喫食用ゼリーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼリーといえば冷やして食べるの
が一般的であったが、近年、加熱して喫食するゼリーが
開発され、市場に出回り始めた。しかしながら、喫食形
態的には従来のゼリーと大差なく、単に温めて喫食する
というものであった。
が一般的であったが、近年、加熱して喫食するゼリーが
開発され、市場に出回り始めた。しかしながら、喫食形
態的には従来のゼリーと大差なく、単に温めて喫食する
というものであった。
【0003】また、ゼリー状のものを加熱して喫食する
ものとして、特開平1−277460号公報に、カラギ
ーナン、寒天、ペクチン、ゼラチン、アルギン酸塩類、
キサンタンガムとローカストビーンガムの併用物を用い
てなる低融点ゲルの中にジェランガムを用いてなる高融
点ゲルを各形状にして組み合せた、ぜんざい風デザー
ト、豆腐様ゼリー入りみそしる、みつ豆などの食品の製
造法が開示されている。しかしながら、いわゆるゼリー
としての特徴を生かしたものではなかった。
ものとして、特開平1−277460号公報に、カラギ
ーナン、寒天、ペクチン、ゼラチン、アルギン酸塩類、
キサンタンガムとローカストビーンガムの併用物を用い
てなる低融点ゲルの中にジェランガムを用いてなる高融
点ゲルを各形状にして組み合せた、ぜんざい風デザー
ト、豆腐様ゼリー入りみそしる、みつ豆などの食品の製
造法が開示されている。しかしながら、いわゆるゼリー
としての特徴を生かしたものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子レンジ
で加熱し、ゼリーが喫食適温になったときに上層部のゲ
ルのみを完全に溶解させ、それが溶解していない下層部
のゲル全体にかかった状態で喫食する加熱喫食用二層ゼ
リーの提供を目的とする。
で加熱し、ゼリーが喫食適温になったときに上層部のゲ
ルのみを完全に溶解させ、それが溶解していない下層部
のゲル全体にかかった状態で喫食する加熱喫食用二層ゼ
リーの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上層部をカッ
パーカラギーナンとキサンタンガムからなるゲルで形成
し、下層部をジェランガムからなるゲルで形成した二層
ゼリーを電子レンジで加熱すると、二層ゼリーが喫食に
適した温度になったときに、上層部のゲルが完全に溶解
して下層部のゲル全体にうまくかかった状態になるとい
う知見に基づいてなされたものである。
パーカラギーナンとキサンタンガムからなるゲルで形成
し、下層部をジェランガムからなるゲルで形成した二層
ゼリーを電子レンジで加熱すると、二層ゼリーが喫食に
適した温度になったときに、上層部のゲルが完全に溶解
して下層部のゲル全体にうまくかかった状態になるとい
う知見に基づいてなされたものである。
【0006】即ち、本発明は、カッパーカラギーナン及
び/又はイオタカラギーナンとキサンタンガムからなる
ゲルを上層部とし、ジェランガムからなるゲルを下層部
としたことを特徴とする加熱喫食用二層ゼリーである。
び/又はイオタカラギーナンとキサンタンガムからなる
ゲルを上層部とし、ジェランガムからなるゲルを下層部
としたことを特徴とする加熱喫食用二層ゼリーである。
【0007】本発明において、上層部用のゲル化剤とし
てカッパーカラギーナンやイオタカラギーナンを使用す
るのは、電子レンジで加熱した時、喫食に適した70°
C程度の温度になったときに溶解し終わるようにするた
めである。また、上層部のゲルにおけるカラギーナンの
配合割合としては、0.6〜1.2重量%が好ましい。
カラギーナンの配合割合が0.6重量%を下回るとゲル
化しにくく、即ち形を保持しにくくなり、反対に1.2
重量%を上回ると硬くなり溶解しにくくなってくる。ま
た、カラギーナンにキサンタンガムを併用するのは、溶
解したときに粘性が出て下層部のゲルに絡みつくように
覆うようにするためである。カラギーナンとキサンタン
ガムの割合は、重量比で3:1〜6:1が好ましい。キ
サンタンガムの割合が前記範囲を上回ると溶解しても粘
性が強くなってスムーズに流れ出しにくくなる。
てカッパーカラギーナンやイオタカラギーナンを使用す
るのは、電子レンジで加熱した時、喫食に適した70°
C程度の温度になったときに溶解し終わるようにするた
めである。また、上層部のゲルにおけるカラギーナンの
配合割合としては、0.6〜1.2重量%が好ましい。
カラギーナンの配合割合が0.6重量%を下回るとゲル
化しにくく、即ち形を保持しにくくなり、反対に1.2
重量%を上回ると硬くなり溶解しにくくなってくる。ま
た、カラギーナンにキサンタンガムを併用するのは、溶
解したときに粘性が出て下層部のゲルに絡みつくように
覆うようにするためである。カラギーナンとキサンタン
ガムの割合は、重量比で3:1〜6:1が好ましい。キ
サンタンガムの割合が前記範囲を上回ると溶解しても粘
性が強くなってスムーズに流れ出しにくくなる。
【0008】本発明において、下層部用のゲル化剤とし
てジェランガムを使用するのは、電子レンジで加熱した
時に喫食に適した70°C程度の温度になっても溶解し
ないようにするためである。また、下層部のゲルにおけ
るジェランガムの配合割合としては、0.3重量%程度
が食感などの点で好ましい。また、ジェランガムにキサ
ンタンガム及びローカストビーンガムを併用すると弾力
性が出て食感がよくなるので好ましく、さらにジェラン
ガムとキサンタンガム及びローカストビーンガムとの併
用時の割合は、重量比で3:2程度がより好ましい。
てジェランガムを使用するのは、電子レンジで加熱した
時に喫食に適した70°C程度の温度になっても溶解し
ないようにするためである。また、下層部のゲルにおけ
るジェランガムの配合割合としては、0.3重量%程度
が食感などの点で好ましい。また、ジェランガムにキサ
ンタンガム及びローカストビーンガムを併用すると弾力
性が出て食感がよくなるので好ましく、さらにジェラン
ガムとキサンタンガム及びローカストビーンガムとの併
用時の割合は、重量比で3:2程度がより好ましい。
【0009】次に、本発明の二層ゼリーについて具体的
に説明する。まず、カッパーカラギーナン及び/又はイ
オタカラギーナンとキサンタンガムに、必要に応じて、
ショ糖、果糖、ブドウ糖、上白糖などの糖類などの粉体
原料を加えて混合する。次に、水、必要に応じて、パー
ム油、乳脂肪、植物性油脂などの油脂類、シュガーエス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチンなどの乳化
剤などの液体原料、その他、香料、色素などを加えて混
合し、湯せん等で加温しながらゲル化剤の融点以上の温
度で完全に溶解するまで撹拌する。
に説明する。まず、カッパーカラギーナン及び/又はイ
オタカラギーナンとキサンタンガムに、必要に応じて、
ショ糖、果糖、ブドウ糖、上白糖などの糖類などの粉体
原料を加えて混合する。次に、水、必要に応じて、パー
ム油、乳脂肪、植物性油脂などの油脂類、シュガーエス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチンなどの乳化
剤などの液体原料、その他、香料、色素などを加えて混
合し、湯せん等で加温しながらゲル化剤の融点以上の温
度で完全に溶解するまで撹拌する。
【0010】次いで、適当な大きさの、例えばカップ状
の容器に適量充填し、冷却固化して上層部を形成する。
この場合、充填量としては容器内の容量の1/5〜1/
11とするのが、電子レンジで加熱した時に喫食に適し
た70°C程度の温度で全量溶解するので好ましい。充
填後は冷蔵庫などでゲルの品温が少なくとも20〜30
°Cになるまで冷却するのが次の製造工程の熱効率を考
慮すると好ましい。
の容器に適量充填し、冷却固化して上層部を形成する。
この場合、充填量としては容器内の容量の1/5〜1/
11とするのが、電子レンジで加熱した時に喫食に適し
た70°C程度の温度で全量溶解するので好ましい。充
填後は冷蔵庫などでゲルの品温が少なくとも20〜30
°Cになるまで冷却するのが次の製造工程の熱効率を考
慮すると好ましい。
【0011】別に、ジェランガムに、クエン酸ナトリウ
ム、必要に応じて、キサンタンガム及びローカストビー
ンガム、ショ糖、上白糖、ブドウ糖などの糖類などの粉
体原料を加えて混合する。クエン酸ナトリウムはジェラ
ンガムを溶解しやすくするために加える。次に、水を加
えて混合し湯煎等で加温しながらゲル化剤の融点以上の
温度で完全に溶解するまで撹拌する。
ム、必要に応じて、キサンタンガム及びローカストビー
ンガム、ショ糖、上白糖、ブドウ糖などの糖類などの粉
体原料を加えて混合する。クエン酸ナトリウムはジェラ
ンガムを溶解しやすくするために加える。次に、水を加
えて混合し湯煎等で加温しながらゲル化剤の融点以上の
温度で完全に溶解するまで撹拌する。
【0012】上記溶解液が60°C程度まで冷えたとこ
ろで、乳酸カルシウム溶液、必要に応じて、温度の影響
を受けやすい、コーヒーエキス、カラメル、コウリャン
色素などの色素・風味剤、コーヒーフレーバー、紅茶フ
レーバー、小倉フレーバーなどの香り増強剤を加え、撹
拌混合する。乳酸カルシウム溶液は溶解したジェランガ
ムのゲル化力を強め、耐熱性を付与するために加える。
得られた溶解液を前記容器内の上層部の上に静かに注ぎ
ながら満中充填する。次いで、上記容器をシールした
後、流水や冷蔵庫などで急速に冷却し、下層部を固化す
る。
ろで、乳酸カルシウム溶液、必要に応じて、温度の影響
を受けやすい、コーヒーエキス、カラメル、コウリャン
色素などの色素・風味剤、コーヒーフレーバー、紅茶フ
レーバー、小倉フレーバーなどの香り増強剤を加え、撹
拌混合する。乳酸カルシウム溶液は溶解したジェランガ
ムのゲル化力を強め、耐熱性を付与するために加える。
得られた溶解液を前記容器内の上層部の上に静かに注ぎ
ながら満中充填する。次いで、上記容器をシールした
後、流水や冷蔵庫などで急速に冷却し、下層部を固化す
る。
【0013】本発明の二層ゼリーに保存性を持たすため
には加熱殺菌処理すればよい。ゼリーが中性であるもの
については、殺菌条件としては、120°Cで20分間
程度の加圧加熱殺菌を行えばよいが、F0値が4以上と
なる範囲で、できるだけ低い温度で行うのが好ましい。
加熱殺菌時、カラギーナンとキサンタンガムからなる上
層部のゲルは溶けてゆるくなり、ジェランガムからなる
下層部のゲルは表面が溶け、二層の境界面ではお互い溶
けた状態となるが、上記上層部のゲルを形成するときに
微小繊維状セルロースを加えてホモゲナイザーで均質化
すると、二層が混ざり合うことを効果的に防ぐことがで
きるので好ましい。また、ゼリーが酸性であるものにつ
いては、殺菌条件としては、80°Cで25分間程度の
湯殺菌を行えばよく、この場合、二層の境界面は安定し
ている。次いで、流水や冷蔵庫などで急速に冷却する。
には加熱殺菌処理すればよい。ゼリーが中性であるもの
については、殺菌条件としては、120°Cで20分間
程度の加圧加熱殺菌を行えばよいが、F0値が4以上と
なる範囲で、できるだけ低い温度で行うのが好ましい。
加熱殺菌時、カラギーナンとキサンタンガムからなる上
層部のゲルは溶けてゆるくなり、ジェランガムからなる
下層部のゲルは表面が溶け、二層の境界面ではお互い溶
けた状態となるが、上記上層部のゲルを形成するときに
微小繊維状セルロースを加えてホモゲナイザーで均質化
すると、二層が混ざり合うことを効果的に防ぐことがで
きるので好ましい。また、ゼリーが酸性であるものにつ
いては、殺菌条件としては、80°Cで25分間程度の
湯殺菌を行えばよく、この場合、二層の境界面は安定し
ている。次いで、流水や冷蔵庫などで急速に冷却する。
【0014】以上のようにして得られた容器に入った二
層ゼリーを、シールをはがして反転させて皿などにあけ
て容器から取り出し、電子レンジ内に入れて加熱する。
品温が50°Cを越えた当たりから、上層部のゲルが溶
け出し、食べ頃の70°Cでは完全に溶解し、下層部の
ゲル全体にかかりながら皿などに若干溜まる。この状態
で電子レンジから取り出し、スプーンなどで下層部のゲ
ルを崩しながら溶解したゲルに絡めて喫食する。
層ゼリーを、シールをはがして反転させて皿などにあけ
て容器から取り出し、電子レンジ内に入れて加熱する。
品温が50°Cを越えた当たりから、上層部のゲルが溶
け出し、食べ頃の70°Cでは完全に溶解し、下層部の
ゲル全体にかかりながら皿などに若干溜まる。この状態
で電子レンジから取り出し、スプーンなどで下層部のゲ
ルを崩しながら溶解したゲルに絡めて喫食する。
【0015】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明する。 実施例1(中性タイプのゼリー) カッパーカラギーナン0.8g、キサンタンガム0.2
g、グラニュー糖25.0g、シュガーエステル0.1
g、グリセリン脂肪酸エステル0.1gを粉体混合機で
混合した。次に、植物性油脂20.0g、水48.8g
を加え、湯煎で品温が85°Cになるように温度調節し
て、撹拌しながら完全に溶解させた。次いで、微小繊維
状セルロース(ダイセル化学工業、商品名セリッシュ)
5.0g(乾燥重量1.0g)を加え、ALM0型ホモ
ゲナイザー(PIERRE GUERIN社製)を使用
し、A180オブチュレーターでホモゲナイズした。次
に、90ml容のカップ状容器に上記溶解液を16g充
填し、冷蔵庫(5°C)で10分間冷却し、上層部のゲ
ルを固化させた。このとき、ゲルの品温は25°Cであ
った。
的に説明する。 実施例1(中性タイプのゼリー) カッパーカラギーナン0.8g、キサンタンガム0.2
g、グラニュー糖25.0g、シュガーエステル0.1
g、グリセリン脂肪酸エステル0.1gを粉体混合機で
混合した。次に、植物性油脂20.0g、水48.8g
を加え、湯煎で品温が85°Cになるように温度調節し
て、撹拌しながら完全に溶解させた。次いで、微小繊維
状セルロース(ダイセル化学工業、商品名セリッシュ)
5.0g(乾燥重量1.0g)を加え、ALM0型ホモ
ゲナイザー(PIERRE GUERIN社製)を使用
し、A180オブチュレーターでホモゲナイズした。次
に、90ml容のカップ状容器に上記溶解液を16g充
填し、冷蔵庫(5°C)で10分間冷却し、上層部のゲ
ルを固化させた。このとき、ゲルの品温は25°Cであ
った。
【0016】別に、ジェランガム0.3g、ゲル化製剤
(キサンタンガムとローカストビーンガムの併用物)
0.195g、グラニュー糖12.0g、クエン酸ナト
リウム0.05gを粉体混合機で混合した。次に、水7
4.11g加え、湯煎で品温が90°Cになるように温
度調節して、撹拌しながら完全に溶解させた。次いで、
品温が60°Cになった時点で、2%乳酸カルシウム溶
液7.3g、コーヒーエキス5.0g、コーヒーフレー
バー0.2gを加えて撹拌混合した。続いて、上記容器
に静かに注ぎ、満注充填してからシールした。次いで、
流水で急冷し、下層部のゲルを固化させた。
(キサンタンガムとローカストビーンガムの併用物)
0.195g、グラニュー糖12.0g、クエン酸ナト
リウム0.05gを粉体混合機で混合した。次に、水7
4.11g加え、湯煎で品温が90°Cになるように温
度調節して、撹拌しながら完全に溶解させた。次いで、
品温が60°Cになった時点で、2%乳酸カルシウム溶
液7.3g、コーヒーエキス5.0g、コーヒーフレー
バー0.2gを加えて撹拌混合した。続いて、上記容器
に静かに注ぎ、満注充填してからシールした。次いで、
流水で急冷し、下層部のゲルを固化させた。
【0017】次に、蒸気式加圧加熱殺菌装置で、120
°C、20分間の条件で加熱殺菌処理を行い、最後に流
水で冷却し、二層ゼリーを得た。この二層ゼリーをシー
ルをはがして容器を反転させ、陶器の皿の上にあけ、電
子レンジに入れた。500kwで1分間加熱した後、取
り出したところ、コーヒーゼリーにミルク様のシロップ
がかかったものが得られた。このゼリーをスプーンで崩
しながらシロップを絡めて食べると、熱くて今までにな
い独特の風味と食感のゼリーであった。
°C、20分間の条件で加熱殺菌処理を行い、最後に流
水で冷却し、二層ゼリーを得た。この二層ゼリーをシー
ルをはがして容器を反転させ、陶器の皿の上にあけ、電
子レンジに入れた。500kwで1分間加熱した後、取
り出したところ、コーヒーゼリーにミルク様のシロップ
がかかったものが得られた。このゼリーをスプーンで崩
しながらシロップを絡めて食べると、熱くて今までにな
い独特の風味と食感のゼリーであった。
【0018】比較例1 上層部のゲルにキサンタンガムを加えない以外は、実施
例1と同様に製造した。得られた二層ゼリーを電子レン
ジで500kwで1分間加熱した後、取り出したとこ
ろ、ミルク様のシロップはコーヒーゼリーから完全に皿
の上に流れ落ちて底に溜まっていた。
例1と同様に製造した。得られた二層ゼリーを電子レン
ジで500kwで1分間加熱した後、取り出したとこ
ろ、ミルク様のシロップはコーヒーゼリーから完全に皿
の上に流れ落ちて底に溜まっていた。
【0019】実施例2(酸性タイプのゼリー) カッパーカラギーナン1.0g、キサンタンガム0.1
7g、グラニュー糖25.0g、クエン酸0.1g、ク
エン酸ナトリウム0.03gを粉体混合機で混合した。
次に、果実酒6.0gと水67.7gを加え、湯煎で品
温が85°Cになるように温度調節して、撹拌しながら
完全に溶解させた。次に、90ml容のカップ状容器に
上記溶解液を16g充填し、冷蔵庫(5°C)で10分
間冷却し、上層部のゲルを固化させた。このとき、ゲル
の品温は25°Cであった。
7g、グラニュー糖25.0g、クエン酸0.1g、ク
エン酸ナトリウム0.03gを粉体混合機で混合した。
次に、果実酒6.0gと水67.7gを加え、湯煎で品
温が85°Cになるように温度調節して、撹拌しながら
完全に溶解させた。次に、90ml容のカップ状容器に
上記溶解液を16g充填し、冷蔵庫(5°C)で10分
間冷却し、上層部のゲルを固化させた。このとき、ゲル
の品温は25°Cであった。
【0020】別に、ジェランガム0.18g、ゲル化製
剤(キサンタンガムとローカストビーンガムの併用物)
0.135g、グラニュー糖15.0g、クエン酸0.
12g、クエン酸ナトリウム0.02gを粉体混合機で
混合した。次に、水70.795g加え、湯煎で品温が
90°Cになるように温度調節して、撹拌しながら完全
に溶解させた。次いで、品温が60°Cになった時点
で、2%乳酸カルシウム溶液7.0g、1/4りんご濃
縮果汁5.0g、アップルフレーバー0.25g、ラム
酒1.5gを加えて撹拌混合した。続いて、上記容器に
静かに注ぎ、満注充填してからシールした。次いで、流
水で急冷し、下層部のゲルを固化させた。
剤(キサンタンガムとローカストビーンガムの併用物)
0.135g、グラニュー糖15.0g、クエン酸0.
12g、クエン酸ナトリウム0.02gを粉体混合機で
混合した。次に、水70.795g加え、湯煎で品温が
90°Cになるように温度調節して、撹拌しながら完全
に溶解させた。次いで、品温が60°Cになった時点
で、2%乳酸カルシウム溶液7.0g、1/4りんご濃
縮果汁5.0g、アップルフレーバー0.25g、ラム
酒1.5gを加えて撹拌混合した。続いて、上記容器に
静かに注ぎ、満注充填してからシールした。次いで、流
水で急冷し、下層部のゲルを固化させた。
【0021】次に、湯殺菌装置で、80°C、25分間
の条件で加熱殺菌処理を行い、最後に流水で冷却し、二
層ゼリーを得た。この二層ゼリーをシールをはがして容
器を反転させ、陶器の皿の上にあけ、電子レンジに入れ
た。500kwで1分間加熱した後、取り出したとこ
ろ、アップルゼリーにリキュールシロップがかかったも
のが得られた。このゼリーをスプーンで崩しながらシロ
ップを絡めて食べると、熱くて今までにない独特の風味
と食感のゼリーであった。
の条件で加熱殺菌処理を行い、最後に流水で冷却し、二
層ゼリーを得た。この二層ゼリーをシールをはがして容
器を反転させ、陶器の皿の上にあけ、電子レンジに入れ
た。500kwで1分間加熱した後、取り出したとこ
ろ、アップルゼリーにリキュールシロップがかかったも
のが得られた。このゼリーをスプーンで崩しながらシロ
ップを絡めて食べると、熱くて今までにない独特の風味
と食感のゼリーであった。
【0022】
【発明の効果】本発明の二層ゼリーは、皿などにのせて
電子レンジで加熱した時、二層ゼリーが喫食に適した温
度になつたときに上層部のゼリーのみが完全に溶解し、
それが下層部のゲル全体にかかるようになっており、ス
プーンなどで下層部のゲルを崩しながら溶解したゲルに
絡めて食べるという、今までになかった形態で喫食する
ことができる。
電子レンジで加熱した時、二層ゼリーが喫食に適した温
度になつたときに上層部のゼリーのみが完全に溶解し、
それが下層部のゲル全体にかかるようになっており、ス
プーンなどで下層部のゲルを崩しながら溶解したゲルに
絡めて食べるという、今までになかった形態で喫食する
ことができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 カッパーカラギーナン及び/又はイオタ
カラギーナンとキサンタンガムとを併用してなるゲルを
上層部とし、ジェランガムとキサンタンガム及びローカ
ストビーンガムとを併用してなるゲルを下層部とし、加
熱し、ゼリーが喫食適温になったときに上層部のゲルが
粘性を出して溶解し、溶解していない下層部のゲルに絡
みつくようにこれを覆った状態となることを特徴とする
加熱喫食用二層ゼリー。 - 【請求項2】 カッパーカラギーナン及び/又はイオタ
カラギーナンとキサンタンガムとを併用し、微小繊維状
セルロースを加えてホモゲナイザーで均質化して形成し
たゲルを上層部とし、ジェランガムからなるゲルを下層
部とし、加熱し、ゼリーが喫食適温になったときに上層
部のゲルが粘性を出して溶解し、溶解していない下層部
のゲルに絡みつくようにこれを覆った状態となることを
特徴とする加熱喫食用二層ゼリー。 - 【請求項3】 上層部におけるカラギーナンの配合割合
が0.6〜1.2重量%である請求項1又は請求項2記載記載の
加熱喫食用二層ゼリー。 - 【請求項4】 カラギーナンとキサンタンガムとの重量
比が3:1〜6:1である請求項1又は請求項2記載の加熱喫食
用二層ゼリー。 - 【請求項5】 上層部と下層部の容量比が1:4〜1:10で
ある請求項1又は請求項2記載の加熱喫食用二層ゼリー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08003828A JP3085900B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 加熱喫食用二層ゼリー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08003828A JP3085900B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 加熱喫食用二層ゼリー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187232A JPH09187232A (ja) | 1997-07-22 |
JP3085900B2 true JP3085900B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=11568069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08003828A Expired - Fee Related JP3085900B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 加熱喫食用二層ゼリー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3085900B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010220544A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Sanei Gen Ffi Inc | 加熱により液状となるゲル状食品 |
JP6644591B2 (ja) | 2016-03-17 | 2020-02-12 | 株式会社電通 | 食品味覚再現システム |
JP6429427B1 (ja) * | 2018-06-08 | 2018-11-28 | 森永乳業株式会社 | 甘味食品、容器入り甘味食品及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP08003828A patent/JP3085900B2/ja not_active Expired - Fee Related
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