JP2659327B2 - 保形性のよい2層ゼリーの製造法 - Google Patents
保形性のよい2層ゼリーの製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保形性のよい2層ゼリー
を工業的に有利に製造する方法に関する。
を工業的に有利に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来2層ゼリーを製造する方法として
は、ゲル化剤を加熱などにより水に溶解させ、その中に
必要に応じ香料、色素、調味料、糖類、果汁、増粘剤な
どを溶解させおよびまたはあらかじめ水に溶解させてお
いたものを混合した溶液(以下これをゲル化剤の水性液
と呼ぶ)をゲル化温度以下に冷却して得たゲルに、同じ
様にゲル化剤の水性液を加えて冷却し、2層ゼリーを得
る方法が知られている。またゲル化剤の水性液を2種以
上準備し糖濃度などで比重を調節して水性液間に比重差
をつけることで各水性液が混合後ゾル状態のときに分層
し、これを冷却することで2層または3層以上のゼリー
を得る方法も知られている。しかし前者の方法ではゲル
化のために2度冷却することが必要であり、製造方法が
煩雑になり時間がかかる。また各層に異なるゲル化剤を
使用すると境界面が剥離しやすくなるという欠点があっ
た。後者の方法では各水性液間に比重差をつけている
が、各水性液の混合時に各水性液中の味、色、香りなど
が混ざってしまうため味、色、香りなどを各層で変える
ことができず、各層の境界も明瞭にはできなかった。ま
た各水性液の混合はおだやかにおこなう必要があり、2
層ゼリーの製造において工業的には有利とはいえなかっ
た。
は、ゲル化剤を加熱などにより水に溶解させ、その中に
必要に応じ香料、色素、調味料、糖類、果汁、増粘剤な
どを溶解させおよびまたはあらかじめ水に溶解させてお
いたものを混合した溶液(以下これをゲル化剤の水性液
と呼ぶ)をゲル化温度以下に冷却して得たゲルに、同じ
様にゲル化剤の水性液を加えて冷却し、2層ゼリーを得
る方法が知られている。またゲル化剤の水性液を2種以
上準備し糖濃度などで比重を調節して水性液間に比重差
をつけることで各水性液が混合後ゾル状態のときに分層
し、これを冷却することで2層または3層以上のゼリー
を得る方法も知られている。しかし前者の方法ではゲル
化のために2度冷却することが必要であり、製造方法が
煩雑になり時間がかかる。また各層に異なるゲル化剤を
使用すると境界面が剥離しやすくなるという欠点があっ
た。後者の方法では各水性液間に比重差をつけている
が、各水性液の混合時に各水性液中の味、色、香りなど
が混ざってしまうため味、色、香りなどを各層で変える
ことができず、各層の境界も明瞭にはできなかった。ま
た各水性液の混合はおだやかにおこなう必要があり、2
層ゼリーの製造において工業的には有利とはいえなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はゲル化のため
の冷却工程が1度でしかもゼリーの各層の味、色、香り
などをかえることができ、各層が剥離せず保形性にすぐ
れた2層ゼリーを工業的に有利に製造できる方法を提供
することを目的とする。
の冷却工程が1度でしかもゼリーの各層の味、色、香り
などをかえることができ、各層が剥離せず保形性にすぐ
れた2層ゼリーを工業的に有利に製造できる方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、次のA、Bを混合し冷
却することで目的とする2層ゼリーができることを見い
だし、発明に至った。 A.ゲル化剤を水に溶解した水性液 B.キサンタンガムとグルコマンナンを水に溶解した水
性液 2層ゼリーの製造法として上記Aについてはゲル化剤が
ゲル化する濃度以上で、ゼリーとして固すぎない濃度以
下の範囲で水性液を調製すればよく、好ましくはゲル化
剤を水に対し0.1〜6%(重量、以下同じ)の濃度で
70〜100℃で加熱溶解させればよい。ゲル化剤とし
ては、食品およびまたは食品添加物で水に加熱などで溶
解させた後、冷却するとゲル化するものであればいずれ
でもよく、たとえばカラギーナン、寒天、ゼラチン、ロ
ーメトキシルペクチン、ジェランガム、ガティガム、カ
ードラン、ファーセレラン、カラヤガム、ローカストビ
ーンガム、キサンタンガム、グァーガム、プルラン、ウ
ェランガム、タラガム、カシアガム、ジェランガム、そ
の他から選ばれる1種または2種以上を用いることがで
きる。上記Bについてはキサンタンガムやグルコマンナ
ンは市販のものでよく、キサンタンガムを0.1〜2%
と、グルコマンナン0.04〜2%の濃度で70〜10
0℃で加熱溶解させればよい。
決すべく鋭意研究を重ねた結果、次のA、Bを混合し冷
却することで目的とする2層ゼリーができることを見い
だし、発明に至った。 A.ゲル化剤を水に溶解した水性液 B.キサンタンガムとグルコマンナンを水に溶解した水
性液 2層ゼリーの製造法として上記Aについてはゲル化剤が
ゲル化する濃度以上で、ゼリーとして固すぎない濃度以
下の範囲で水性液を調製すればよく、好ましくはゲル化
剤を水に対し0.1〜6%(重量、以下同じ)の濃度で
70〜100℃で加熱溶解させればよい。ゲル化剤とし
ては、食品およびまたは食品添加物で水に加熱などで溶
解させた後、冷却するとゲル化するものであればいずれ
でもよく、たとえばカラギーナン、寒天、ゼラチン、ロ
ーメトキシルペクチン、ジェランガム、ガティガム、カ
ードラン、ファーセレラン、カラヤガム、ローカストビ
ーンガム、キサンタンガム、グァーガム、プルラン、ウ
ェランガム、タラガム、カシアガム、ジェランガム、そ
の他から選ばれる1種または2種以上を用いることがで
きる。上記Bについてはキサンタンガムやグルコマンナ
ンは市販のものでよく、キサンタンガムを0.1〜2%
と、グルコマンナン0.04〜2%の濃度で70〜10
0℃で加熱溶解させればよい。
【0005】A、Bの水性液中には必要に応じ香料、色
素、調味料、糖類、果汁、増粘剤などを溶解させおよび
またはあらかじめ水に溶解させておいたものを混合して
もよい。こうして得られたA、B液を両液ともゲル化す
る前に混合し、ゲル化温度以下に冷却することで2層と
なったゼリーが得られる。工業的にはたとえばA、B液
を70〜85℃で保温したまま60〜80℃に加温した
ゼリーカップのラインにA、Bどちらからでも順番に充
填し、カップにシール後カップを10℃の冷水に投入し
て冷却すればよい。この操作によってもA、B各液中の
味、色、香りなどは混ざりあわず、明瞭な層の境界面が
得られ、かつ境界で剥離せず保形性のよい2層ゼリーが
得られた。
素、調味料、糖類、果汁、増粘剤などを溶解させおよび
またはあらかじめ水に溶解させておいたものを混合して
もよい。こうして得られたA、B液を両液ともゲル化す
る前に混合し、ゲル化温度以下に冷却することで2層と
なったゼリーが得られる。工業的にはたとえばA、B液
を70〜85℃で保温したまま60〜80℃に加温した
ゼリーカップのラインにA、Bどちらからでも順番に充
填し、カップにシール後カップを10℃の冷水に投入し
て冷却すればよい。この操作によってもA、B各液中の
味、色、香りなどは混ざりあわず、明瞭な層の境界面が
得られ、かつ境界で剥離せず保形性のよい2層ゼリーが
得られた。
【0006】なお本発明者はすでに層状ゲル化物の製造
法としてBのかわりにローカストビーンガム、タラガ
ム、カシアガムから選ばれる1種または2種以上とキサ
ンタンガムとを水に溶解した水性液を用いた発明をなし
ているが、この発明ではBの層が保形性に劣りゼリーの
重さでゲルがひしゃげ、2層ゼリーにはなったもののゼ
リーとしては形のよいものが得られず、続いて検討を重
ねた結果ようやく本発明に至ったものである。キサンタ
ンガムとグルコマンナンの組合せで強固なゲルができる
ことは知られている(特開昭62−254、特開昭59
−210863など)が、2層ゼリーに応用すると他方
が軟らかく保形性が悪いゼリーであっても2層ゼリー全
体が保形性がよくなることは知られていない。A、Bを
混合すると通常Bの層は下層になるが、上層は軟らかい
ゼリーであっても下層がしっかりとした組織を保つこと
で2層ゼリー全体の保形性が格段に向上し、ゲル化後上
下を逆にしても保形性が保たれるということは知られて
いない。全体の保形性が向上するメカニズムについては
よくわかっていないが、ゲルの表面にきわめてうすくB
の皮膜のようなものができるためではないかとも考えら
れる。
法としてBのかわりにローカストビーンガム、タラガ
ム、カシアガムから選ばれる1種または2種以上とキサ
ンタンガムとを水に溶解した水性液を用いた発明をなし
ているが、この発明ではBの層が保形性に劣りゼリーの
重さでゲルがひしゃげ、2層ゼリーにはなったもののゼ
リーとしては形のよいものが得られず、続いて検討を重
ねた結果ようやく本発明に至ったものである。キサンタ
ンガムとグルコマンナンの組合せで強固なゲルができる
ことは知られている(特開昭62−254、特開昭59
−210863など)が、2層ゼリーに応用すると他方
が軟らかく保形性が悪いゼリーであっても2層ゼリー全
体が保形性がよくなることは知られていない。A、Bを
混合すると通常Bの層は下層になるが、上層は軟らかい
ゼリーであっても下層がしっかりとした組織を保つこと
で2層ゼリー全体の保形性が格段に向上し、ゲル化後上
下を逆にしても保形性が保たれるということは知られて
いない。全体の保形性が向上するメカニズムについては
よくわかっていないが、ゲルの表面にきわめてうすくB
の皮膜のようなものができるためではないかとも考えら
れる。
【0007】
【実施例】次に実験例および実施例を示し本発明をさら
に説明する。 実験例 水990gを撹拌しながらキサンタンガム5g、グル
コマンナン5gを添加し、湯浴中で温度が80℃になる
まで撹拌溶解して水性液を得た。この水性液を70℃に
保持した(以下Aという)。 水994gに寒天6gを添加して湯浴中で温度が95
℃になるまで撹拌して水性液を得た。この水性液を40
℃に保持した(以下Bという)。 水980gにゼラチン20gを添加して湯浴中で温度
が80℃になるまで撹拌して水性液を得た。この水性液
を80℃に保持した(以下Cという)。 水988gにカラギーナン12gを添加して湯浴中で
温度が80℃になるまで撹拌して水性液を得た。この水
性液を50℃に保持した(以下Dという)。 水990gにカラギーナン6gローカストビーンガム
4gを添加して湯浴中で温度が80℃になるまで撹拌し
て水性液を得た。この水性液を70℃に保持した(以下
Eという)。 水984gにローメトキシルペクチン10gを添加し
て、湯浴上で温度が80℃になるまで撹拌してクエン酸
8gおよび乳酸カルシウム3gを加えた水性液を得た。
この水性液を80℃に保持した(以下Fという)。 水997gにケルコゲル2gを添加して湯浴上で温度
が90℃になるまで撹拌して乳酸カルシウム1gを加え
た水性液を得た。この水性液を80℃に保持した(以下
Gという)。 次いでこれらおのおのの温度に保持した(A)(B)
(C)(D)(E)(F)(G)の水性液を二者、三者
または四者の組合せで直径6.3cm、高さ5.3c
m、内容量115mlの円柱カップに50mlずつ各々
充填し、これを5℃の冷蔵庫で6時間冷却した後、得ら
れたものは、表1の通りであった。
に説明する。 実験例 水990gを撹拌しながらキサンタンガム5g、グル
コマンナン5gを添加し、湯浴中で温度が80℃になる
まで撹拌溶解して水性液を得た。この水性液を70℃に
保持した(以下Aという)。 水994gに寒天6gを添加して湯浴中で温度が95
℃になるまで撹拌して水性液を得た。この水性液を40
℃に保持した(以下Bという)。 水980gにゼラチン20gを添加して湯浴中で温度
が80℃になるまで撹拌して水性液を得た。この水性液
を80℃に保持した(以下Cという)。 水988gにカラギーナン12gを添加して湯浴中で
温度が80℃になるまで撹拌して水性液を得た。この水
性液を50℃に保持した(以下Dという)。 水990gにカラギーナン6gローカストビーンガム
4gを添加して湯浴中で温度が80℃になるまで撹拌し
て水性液を得た。この水性液を70℃に保持した(以下
Eという)。 水984gにローメトキシルペクチン10gを添加し
て、湯浴上で温度が80℃になるまで撹拌してクエン酸
8gおよび乳酸カルシウム3gを加えた水性液を得た。
この水性液を80℃に保持した(以下Fという)。 水997gにケルコゲル2gを添加して湯浴上で温度
が90℃になるまで撹拌して乳酸カルシウム1gを加え
た水性液を得た。この水性液を80℃に保持した(以下
Gという)。 次いでこれらおのおのの温度に保持した(A)(B)
(C)(D)(E)(F)(G)の水性液を二者、三者
または四者の組合せで直径6.3cm、高さ5.3c
m、内容量115mlの円柱カップに50mlずつ各々
充填し、これを5℃の冷蔵庫で6時間冷却した後、得ら
れたものは、表1の通りであった。
【0008】
【表1】
【0009】実施例1 水890gを毎分2000回転で撹拌しながらアイオー
タカラギーナン15gを添加し湯浴上で液温が80℃に
なるまで撹拌しながら加熱したあと、70℃に加熱した
オレンジ果汁100gを添加して70℃で保持した(第
1液と呼ぶ)。次に水790gを毎分1500回転で撹
拌しながらキサンタンガム7g、グルコマンナン8gを
添加し湯浴上で液温が80℃になるまで撹拌しながら加
熱したあと、70℃に加熱したリンゴ果汁200gを添
加して70℃で保持した(第2液と呼ぶ)。第1液を6
0mlずつ直径6.3cm、高さ5.3cm、内容量1
15mlの円柱カップに注入し、続いて第2液を40m
lずつを加えてカップにシール後、7℃の冷水中で10
時間冷却した。得られた2層ゼリーの各層の色素、香料
などは混和せず明瞭な境界を有し、各層は剥離せず保形
性にすぐれた2層ゼリーが得られた。
タカラギーナン15gを添加し湯浴上で液温が80℃に
なるまで撹拌しながら加熱したあと、70℃に加熱した
オレンジ果汁100gを添加して70℃で保持した(第
1液と呼ぶ)。次に水790gを毎分1500回転で撹
拌しながらキサンタンガム7g、グルコマンナン8gを
添加し湯浴上で液温が80℃になるまで撹拌しながら加
熱したあと、70℃に加熱したリンゴ果汁200gを添
加して70℃で保持した(第2液と呼ぶ)。第1液を6
0mlずつ直径6.3cm、高さ5.3cm、内容量1
15mlの円柱カップに注入し、続いて第2液を40m
lずつを加えてカップにシール後、7℃の冷水中で10
時間冷却した。得られた2層ゼリーの各層の色素、香料
などは混和せず明瞭な境界を有し、各層は剥離せず保形
性にすぐれた2層ゼリーが得られた。
【0010】比較例 実施例1において第2液中のグル
コマンナン8gのかわりにローカストビーンガム8gを
用いて同様な方法で2層ゼリーを調製した。するとゼリ
ー全体が非常に軟らかく保形性が悪く円柱形にならなか
った。
コマンナン8gのかわりにローカストビーンガム8gを
用いて同様な方法で2層ゼリーを調製した。するとゼリ
ー全体が非常に軟らかく保形性が悪く円柱形にならなか
った。
【0011】実施例2 水930gを毎分1000回転で撹拌しながらゼラチン
20g、ブドウ果汁50gを添加して湯浴上で液温が7
0℃になるまで撹拌しながら加熱した後70℃で保持し
た(第3液と呼ぶ)。水911gを毎分1500回転で
撹拌しながらキサンタンガム4g、グルコマンナン5g
を添加して湯浴上で液温が80℃になるまで撹拌しなが
ら加熱したあと、70℃に加熱したミカン果汁80gを
添加して70℃で保持した(第4液と呼ぶ)。第3液を
50mlずつ直径6.3cm、高さ5.3cm、内容量
115mlの円柱カップに注入し、続いて第4液を50
mlずつを加えてカップにシール後、7℃の冷水中で1
0時間冷却した。得られた2層ゼリーの各層の色素、香
料などは混和せず明瞭な境界を有し、各層は剥離せず保
形性にすぐれた2層ゼリーが得られた。
20g、ブドウ果汁50gを添加して湯浴上で液温が7
0℃になるまで撹拌しながら加熱した後70℃で保持し
た(第3液と呼ぶ)。水911gを毎分1500回転で
撹拌しながらキサンタンガム4g、グルコマンナン5g
を添加して湯浴上で液温が80℃になるまで撹拌しなが
ら加熱したあと、70℃に加熱したミカン果汁80gを
添加して70℃で保持した(第4液と呼ぶ)。第3液を
50mlずつ直径6.3cm、高さ5.3cm、内容量
115mlの円柱カップに注入し、続いて第4液を50
mlずつを加えてカップにシール後、7℃の冷水中で1
0時間冷却した。得られた2層ゼリーの各層の色素、香
料などは混和せず明瞭な境界を有し、各層は剥離せず保
形性にすぐれた2層ゼリーが得られた。
【0012】実施例3 水988gを毎分1500回転
で撹拌しながら寒天7gを添加して湯浴中で液温が95
℃になるまで撹拌しながら加熱した後、80℃に加熱し
たリンゴ果汁60gを添加して85℃で保持した(第5
液と呼ぶ)。水892gを毎分1000回転で撹拌しな
がらキサンタンガム5g、グルコマンナン3gを添加し
て湯浴上で液温が85℃になるまで撹拌しながら加熱し
た後、85℃に加熱したグレープフルーツ果汁100g
を添加して85℃で保持した(第6液と呼ぶ)。第5液
を60mlずつ直径6.3cm、高さ5.3cm、内容
量115mlの円柱カップに注入し、続いて第6液を4
0mlずつを加えてカップにシール後、5℃の冷水中で
8時間冷却した。得られた2層ゼリーの各層の色素、香
料などは混和せず明瞭な境界を有し、各層は剥離せず保
形性にすぐれた2層ゼリーが得られた。
で撹拌しながら寒天7gを添加して湯浴中で液温が95
℃になるまで撹拌しながら加熱した後、80℃に加熱し
たリンゴ果汁60gを添加して85℃で保持した(第5
液と呼ぶ)。水892gを毎分1000回転で撹拌しな
がらキサンタンガム5g、グルコマンナン3gを添加し
て湯浴上で液温が85℃になるまで撹拌しながら加熱し
た後、85℃に加熱したグレープフルーツ果汁100g
を添加して85℃で保持した(第6液と呼ぶ)。第5液
を60mlずつ直径6.3cm、高さ5.3cm、内容
量115mlの円柱カップに注入し、続いて第6液を4
0mlずつを加えてカップにシール後、5℃の冷水中で
8時間冷却した。得られた2層ゼリーの各層の色素、香
料などは混和せず明瞭な境界を有し、各層は剥離せず保
形性にすぐれた2層ゼリーが得られた。
【0013】
【発明の効果】本発明によりゲル化のための冷却工程が
1度で済み、かつゼリーの各層の味、色、香りなどをか
えても混ざりあうことなく、さらに各層が剥離せず一方
が非常に軟らかいゲルであってもすぐれた保形性を示す
2層ゼリーを工業的に有利に製造できる方法を提供する
ことができた。キサンタンガムとグルコマンナンの組合
せを2層ゼリーに応用すると、他方が軟らかく保形性が
悪いゼリーであっても2層ゼリー全体が保形性がよくな
るという予期しなかったすぐれた効果が認められた。こ
の効果は軟らかい方のゼリーが上層であっても下層であ
っても同様であった。こうした事実はこれまで知られて
おらず、この発明によりたとえば上層が非常に軟らかく
下層がしっかりとしたケーキのような食感のゼリーをつ
くることができるようになった。
1度で済み、かつゼリーの各層の味、色、香りなどをか
えても混ざりあうことなく、さらに各層が剥離せず一方
が非常に軟らかいゲルであってもすぐれた保形性を示す
2層ゼリーを工業的に有利に製造できる方法を提供する
ことができた。キサンタンガムとグルコマンナンの組合
せを2層ゼリーに応用すると、他方が軟らかく保形性が
悪いゼリーであっても2層ゼリー全体が保形性がよくな
るという予期しなかったすぐれた効果が認められた。こ
の効果は軟らかい方のゼリーが上層であっても下層であ
っても同様であった。こうした事実はこれまで知られて
おらず、この発明によりたとえば上層が非常に軟らかく
下層がしっかりとしたケーキのような食感のゼリーをつ
くることができるようになった。
Claims (1)
- 【請求項1】 次のA、Bを混合し冷却することを特徴
とする保形性のよい2層ゼリーの製造法。 A.ゲル化剤を水に溶解した水性液 B.キサンタンガムとグルコマンナンを水に溶解した水
性液
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180711A JP2659327B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 保形性のよい2層ゼリーの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180711A JP2659327B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 保形性のよい2層ゼリーの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0779715A JPH0779715A (ja) | 1995-03-28 |
JP2659327B2 true JP2659327B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=16087982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5180711A Expired - Fee Related JP2659327B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 保形性のよい2層ゼリーの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2659327B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014068643A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Yoshiharu Sugii | フルーツ入ゼリー食品およびその製造方法 |
JP6925875B2 (ja) * | 2016-06-02 | 2021-08-25 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 多層食品 |
JP6429427B1 (ja) * | 2018-06-08 | 2018-11-28 | 森永乳業株式会社 | 甘味食品、容器入り甘味食品及びその製造方法 |
CN115005274A (zh) * | 2022-06-17 | 2022-09-06 | 济南恒辉科济食品配料有限公司 | 一种奶盖酸奶及其制备方法 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5180711A patent/JP2659327B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0779715A (ja) | 1995-03-28 |
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