JP2006042619A - ネイティブ型ジェランガムの溶解方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネイティブ型ジェランガム及び水溶性カルシウム塩を共存させた状態で溶解する。また、水溶性カルシウム塩を含む溶液にネイティブ型ジェランガムを添加配合するか、または水溶性カルシウム塩及びネイティブ型ジェランガムを同時に水溶液に配合することにより調製する。
【選択図】なし
Description
20℃の水に、下記表1の配合通り、ネイティブ型ジェランガム及び乳酸カルシウムをそれぞれ配合し全量を100部となるように調整する。20℃での粘度を測定した後、攪拌しながら加温し、40℃時の粘度、及び80℃で攪拌し溶解した時の粘度をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。なお、粘度の測定は、B型回転粘度計((株)トキメック製)を用いて60rpmで行った。
20℃の水に、下記表2の配合通り、ネイティブ型ジェランガム及び乳酸カルシウムをそれぞれ配合し全量を100部となるように調整する。20℃での粘度を測定した後、攪拌しながら加温し、40℃時の粘度を測定後、更に80℃以上で攪拌し、一晩冷却してゲルを調製し、得られたゲルの強度(ゲル強度及び破断強度)をそれぞれ測定した。結果を表2に示す。
なお、粘度の測定は、B型回転粘度計((株)トキメック製)を用いて60rpmで行った。ゲルの強度の測定について、レオメーター(SUN RHEO METER COMPAC-100:株式会社サン科学製)を用い、ゲル強度は調製したゲルの表面から4mm押した時の応力(g)を測定し、破断強度は、ゲルを破断するまでに与えた応力(g/cm2)を測定した。
下記表3の処方のうち、予め果糖ブドウ糖液糖に増粘剤及び乳酸カルシウムを分散させたものを20℃の水に添加し、80℃10分間撹拌溶解した後、醸造酢、リンゴ酢、レモン果汁、食塩、L-グルタミン酸ナトリウム、DL-リンゴ酸を加え、5分間加熱撹拌を行い、香料及びバジルチップを加え、更に撹拌後、全量補正し、冷却してノンオイルドレッシングを得た。得られたノンオイルドレッシングは、バジルチップが安定に分散し、ネイティブ型ジェランガムの固形分散効果が発揮されていたが、製造中には増粘することなく良好な作業性であった。
下記表4の処方のうち、水(室温)と果糖ブドウ糖液糖及び乳酸カルシウムを混合した液に、砂糖、増粘剤、クエン酸三ナトリウムの混合物を加え、80℃10分間攪拌溶解後、レモン透明果汁、ミカンさのう、50%W/Vクエン酸(無水)溶液を加え、全量調整し、93℃まで加熱し、香料を添加混合した後ホットパックして、さのう入りオレンジ飲料を得た(pH 3.6)。得られたオレンジ飲料は、さのうが安定に分散し、ネイティブ型ジェランガムの固形分散効果が発揮されていたが、製造中には増粘することなく良好な作業性であった。
下記表5の処方のうち、水(室温)に砂糖と増粘剤(ネイティブ型ジェランガム及び乳酸カルシウム含有)を粉体混合したものを投入し、加温し、80℃10分間撹拌溶解後、果汁及びクエン酸を加え、93℃まで加熱後、香料を添加し、ホットパックして果汁入り清涼飲料を調製した。得られたオレンジ飲料は、果汁分の沈澱を防止でき、ネイティブ型ジェランガムの固形分散効果が発揮されていたが、製造中には増粘することなく良好な作業性であった。
下記表6の処方のうち、水(室温)に、砂糖と増粘剤及び乳酸カルシウムの粉体混合物を投入し、80℃10分間撹拌溶解した後、20℃まで冷却し、牛乳と抹茶を加え、70℃まで加熱し、14700kPa=150kgf/cm2の圧力でホモゲナイズ後、香料を添加し、容器に充填、120℃20分間レトルト殺菌して抹茶飲料を調製した。得られた抹茶飲料は、抹茶粉末の沈澱を防止でき、ネイティブ型ジェランガムの固形分散効果が発揮されていたが、製造中には増粘することなく良好な作業性であった。
(1)下層ゼリー部の調製
下記表7の処方のうち、室温の水と生あんにグラニュー糖、ゲル化剤及び乳酸カルシウムの粉体混合物を添加し、添加後、80℃10分間攪拌溶解した後、香料を添加し、全量を補正し、カップに適当量充填後、冷却固化させて下層ゼリー部を調製した。
下記表8の処方のうち、室温の水にグラニュー糖、ゲル化剤及び乳酸カルシウムの粉体混合物を添加し、乳酸カルシウムを添加し80℃10分間攪拌溶解後、香料と予めお湯で溶解した色素を添加し、全量調整して得られたゼリー液を固化した下層ゼリー部の上に充填し、121℃20分間レトルト殺菌し、冷却して、2層和風ゼリーを調製した。
Claims (3)
- ネイティブ型ジェランガム及び水溶性カルシウム塩を共存させた状態で溶解することを特徴とする、粘度を発現せずにネイティブ型ジェランガムを溶解する方法。
- 水溶性カルシウム塩を含む溶液にネイティブ型ジェランガムを添加配合するか、または水溶性カルシウム塩及びネイティブ型ジェランガムを同時に水溶液に配合することにより調製される、請求項1の記載の方法。
- ネイティブ型ジェランガム及び水溶性カルシウムを配合することを特徴とする、溶解性が改善された糊料製剤。
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JP2004224570A JP2006042619A (ja) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | ネイティブ型ジェランガムの溶解方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
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