JP3084258B2 - 階段昇降補助装置 - Google Patents
階段昇降補助装置Info
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- JP3084258B2 JP3084258B2 JP09228483A JP22848397A JP3084258B2 JP 3084258 B2 JP3084258 B2 JP 3084258B2 JP 09228483 A JP09228483 A JP 09228483A JP 22848397 A JP22848397 A JP 22848397A JP 3084258 B2 JP3084258 B2 JP 3084258B2
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- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行はできるが、
階段の昇降に困難を感ずる人に対して階段の昇降を補助
する階段昇降補助装置に関する。
階段の昇降に困難を感ずる人に対して階段の昇降を補助
する階段昇降補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の階段昇降補助装置としては、たと
えば実開昭62−157775号公報に開示されてい
る。この従来技術は、階段に沿って一方側に昇降駆動さ
れるつり輪が設けられ、他方側には手摺が設けられ、使
用者は一方の手でつり輪を把持し、他方の手で手摺を握
り、つり輪の昇降とともに自力を併用することによって
階段を昇降することができる。
えば実開昭62−157775号公報に開示されてい
る。この従来技術は、階段に沿って一方側に昇降駆動さ
れるつり輪が設けられ、他方側には手摺が設けられ、使
用者は一方の手でつり輪を把持し、他方の手で手摺を握
り、つり輪の昇降とともに自力を併用することによって
階段を昇降することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の階段
昇降補助装置では、一方の手がつり輪によって駆動さ
れ、他方の手が手摺を把持するので、他方の手をつり輪
の駆動速度に応じて何度も手摺をつかみ変えなければな
らない。また、一方の手でつり輪を把持し、他方の手で
手摺を把持するので、使用者は両手を体の両側に広げた
状態で階段を昇降せねばならず、力を入れにくいといっ
た問題を有する。さらに、つり輪は吊下されるので、力
を加えると大きく揺れ、体を安定して支えることが難し
いといった問題を有する。
昇降補助装置では、一方の手がつり輪によって駆動さ
れ、他方の手が手摺を把持するので、他方の手をつり輪
の駆動速度に応じて何度も手摺をつかみ変えなければな
らない。また、一方の手でつり輪を把持し、他方の手で
手摺を把持するので、使用者は両手を体の両側に広げた
状態で階段を昇降せねばならず、力を入れにくいといっ
た問題を有する。さらに、つり輪は吊下されるので、力
を加えると大きく揺れ、体を安定して支えることが難し
いといった問題を有する。
【0004】また使用者はつり輪の移動速度に基づいて
昇降速度が決定されるので、使用者の条件に応じた任意
の昇降速度を選択できないといった問題を有する。
昇降速度が決定されるので、使用者の条件に応じた任意
の昇降速度を選択できないといった問題を有する。
【0005】本発明の目的は、使用者が効果的に力を入
れて自力を併用して階段昇降することができる階段昇降
補助装置を提供することである。
れて自力を併用して階段昇降することができる階段昇降
補助装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、階段の予め定
める固定位置に固定され、階段の昇降方向に沿って延び
る案内レールと、案内レールに沿って所定の間隔をあけ
て案内レールに固定される複数の係止突起と、前記案内
レールに沿って変位自在に案内され、前記係止突起によ
って下降方向への変位が阻止される係止片を有する案内
手段と、前記案内手段に設けられ、階段の昇降方向に垂
直で、かつ水平方向に延び、使用者によって把持される
把持部材とを含み、使用者が現在いる位置から、一段上
の係止突起まで案内手段を上昇させて係止させ、把持部
材を把持し、体を把持部材に引き付けて一段階段を上が
るといった動作を繰り返すことによって、階段を上がる
ことを特徴とする階段昇降補助装置である。
める固定位置に固定され、階段の昇降方向に沿って延び
る案内レールと、案内レールに沿って所定の間隔をあけ
て案内レールに固定される複数の係止突起と、前記案内
レールに沿って変位自在に案内され、前記係止突起によ
って下降方向への変位が阻止される係止片を有する案内
手段と、前記案内手段に設けられ、階段の昇降方向に垂
直で、かつ水平方向に延び、使用者によって把持される
把持部材とを含み、使用者が現在いる位置から、一段上
の係止突起まで案内手段を上昇させて係止させ、把持部
材を把持し、体を把持部材に引き付けて一段階段を上が
るといった動作を繰り返すことによって、階段を上がる
ことを特徴とする階段昇降補助装置である。
【0007】本発明に従えば、階段に沿って延びる案内
レールには所定の間隔、たとえば階段の各段に応じて間
隔をあけて複数の係止突起が固定される。この案内レー
ルには把持部材および係止片を有する案内手段が設けら
れる。係止片は案内レールに設けられる係止突起によっ
て案内手段が下降方向へ変位することを阻止する。した
がって、使用者がたとえば階段を昇る場合には、まず案
内手段を使用者のいる位置から1段上の係止突起まで上
昇させて係止させる。次に把持部材を両手で把持した状
態で、体を把持部材に引き付けて1段上の踏板まで昇
る。このようにして使用者は1段上に係止された案内手
段の把持部材を把持して腕の力を併用して、1段上の階
段まで上ることができる。したがって階段の昇降に困難
を感ずる人であっても、上体を案内手段の把持部によっ
て支えることができるので、容易に階段を昇ることがで
きる。また把持部材は、階段の昇降方向に垂直で、かつ
水平方向に延びて案内手段に設けられる。すなわち、案
内手段から使用者の正面に延びて設けられる。したがっ
て、使用者は体の前面で把持部材を把持することがで
き、効果的に腕に力を入れて体を支えることができる。
レールには所定の間隔、たとえば階段の各段に応じて間
隔をあけて複数の係止突起が固定される。この案内レー
ルには把持部材および係止片を有する案内手段が設けら
れる。係止片は案内レールに設けられる係止突起によっ
て案内手段が下降方向へ変位することを阻止する。した
がって、使用者がたとえば階段を昇る場合には、まず案
内手段を使用者のいる位置から1段上の係止突起まで上
昇させて係止させる。次に把持部材を両手で把持した状
態で、体を把持部材に引き付けて1段上の踏板まで昇
る。このようにして使用者は1段上に係止された案内手
段の把持部材を把持して腕の力を併用して、1段上の階
段まで上ることができる。したがって階段の昇降に困難
を感ずる人であっても、上体を案内手段の把持部によっ
て支えることができるので、容易に階段を昇ることがで
きる。また把持部材は、階段の昇降方向に垂直で、かつ
水平方向に延びて案内手段に設けられる。すなわち、案
内手段から使用者の正面に延びて設けられる。したがっ
て、使用者は体の前面で把持部材を把持することがで
き、効果的に腕に力を入れて体を支えることができる。
【0008】このようにして1段上の階段まで上ると、
案内手段をさらに1段上の係止突起まで上昇させて係止
させ、再び把持部材を把持して1段上に上る。このよう
な動作を繰返して、階段の昇降に困難を感ずる人であっ
ても容易に階段を上ることができる。階段を降りる場合
にも同様に、案内手段を1段下の係止突起まで降下させ
て係止させ、その状態で係止部材を把持して上体を支え
て1段下の階段まで降りる。このような動作を繰返すこ
とによって、容易に階段を降りることができる。
案内手段をさらに1段上の係止突起まで上昇させて係止
させ、再び把持部材を把持して1段上に上る。このよう
な動作を繰返して、階段の昇降に困難を感ずる人であっ
ても容易に階段を上ることができる。階段を降りる場合
にも同様に、案内手段を1段下の係止突起まで降下させ
て係止させ、その状態で係止部材を把持して上体を支え
て1段下の階段まで降りる。このような動作を繰返すこ
とによって、容易に階段を降りることができる。
【0009】また本発明は、階段の予め定める固定位置
に固定され、階段の昇降方向に沿って相互に平行に延び
る直線状の上および下案内レールと、上および下案内レ
ールの上端部を円弧状に連結する上折り返し部と、上お
よび下案内レールの下端部を円弧状に連結する下折り返
し部とを有し、階段に沿う長円状の無端環状に形成され
る案内レールと、前記案内レールに沿って変位自在に案
内される案内手段と、前記案内手段を、案内レールに沿
って昇降駆動させる昇降駆動手段と、使用者の希望する
所定の速度で案内手段が昇降駆動するように前記昇降駆
動手段を制御する制御手段と、前記案内手段に設けら
れ、階段の昇降方向に垂直で、かつ水平方向に延び、使
用者によって把持される把持部材とを含み、案内手段
は、駆動手段によって上または下案内レールに沿って昇
降し、上端部または下端部に達すると、上または下折り
返し部で折り返されて、下または上案内レールに移行し
て、無端環状の案内レールに沿って循環駆動し、使用者
は、制御手段で、昇降駆動手段の速度を制御し、把持部
材を把持して階段を昇降することを特徴とする階段昇降
補助装置である。
に固定され、階段の昇降方向に沿って相互に平行に延び
る直線状の上および下案内レールと、上および下案内レ
ールの上端部を円弧状に連結する上折り返し部と、上お
よび下案内レールの下端部を円弧状に連結する下折り返
し部とを有し、階段に沿う長円状の無端環状に形成され
る案内レールと、前記案内レールに沿って変位自在に案
内される案内手段と、前記案内手段を、案内レールに沿
って昇降駆動させる昇降駆動手段と、使用者の希望する
所定の速度で案内手段が昇降駆動するように前記昇降駆
動手段を制御する制御手段と、前記案内手段に設けら
れ、階段の昇降方向に垂直で、かつ水平方向に延び、使
用者によって把持される把持部材とを含み、案内手段
は、駆動手段によって上または下案内レールに沿って昇
降し、上端部または下端部に達すると、上または下折り
返し部で折り返されて、下または上案内レールに移行し
て、無端環状の案内レールに沿って循環駆動し、使用者
は、制御手段で、昇降駆動手段の速度を制御し、把持部
材を把持して階段を昇降することを特徴とする階段昇降
補助装置である。
【0010】本発明に従えば、案内レールは階段に沿っ
て設けられ、案内手段は昇降駆動手段によって前記案内
レールに沿って昇降駆動する。また案内手段は、制御手
段によって使用者の希望する所定の速度で昇降駆動す
る。したがって、使用者は案内手段の把持部材を把持し
て上体が案内手段によって案内されながら自力を併用し
て階段を昇降することができる。これによって階段の昇
降に困難を感じる人であっても容易に階段を昇降するこ
とができる。また案内手段の昇降速度は、制御手段によ
って使用者の希望する所定の速度に選ばれるので、前述
の従来技術のようにつり輪の移動速度に追従して使用者
が階段を昇降する必要がなく、使用者の条件に応じた速
度で昇降でき、使い勝手が向上される。また使用者の条
件に応じて昇降駆動するので、階段昇降を補助するだけ
でなく、リハビリテーションなどにも適用することがで
きる。このような案内手段の把持部材は、階段の昇降方
向に垂直でかつ水平方向に延びて案内手段に設けられ
る。すなわち、使用者の体の正面にほぼ水平に延びてい
るので、使用者は効果的に力を入れて上体を安定して支
持することができる。また、案内レールは無端環状に形
成され、案内手段は案内レールに沿って循環駆動する。
従って、たとえば案内手段が上端部まで上昇したのち、
降下させるのに、スイッチを切り返るなどしてモータを
逆転させる必要がない。従って、使用者がスイッチを押
し間違えて逆方向に案内手段が走行すると言ったことが
防がれ、安全性が向上される。
て設けられ、案内手段は昇降駆動手段によって前記案内
レールに沿って昇降駆動する。また案内手段は、制御手
段によって使用者の希望する所定の速度で昇降駆動す
る。したがって、使用者は案内手段の把持部材を把持し
て上体が案内手段によって案内されながら自力を併用し
て階段を昇降することができる。これによって階段の昇
降に困難を感じる人であっても容易に階段を昇降するこ
とができる。また案内手段の昇降速度は、制御手段によ
って使用者の希望する所定の速度に選ばれるので、前述
の従来技術のようにつり輪の移動速度に追従して使用者
が階段を昇降する必要がなく、使用者の条件に応じた速
度で昇降でき、使い勝手が向上される。また使用者の条
件に応じて昇降駆動するので、階段昇降を補助するだけ
でなく、リハビリテーションなどにも適用することがで
きる。このような案内手段の把持部材は、階段の昇降方
向に垂直でかつ水平方向に延びて案内手段に設けられ
る。すなわち、使用者の体の正面にほぼ水平に延びてい
るので、使用者は効果的に力を入れて上体を安定して支
持することができる。また、案内レールは無端環状に形
成され、案内手段は案内レールに沿って循環駆動する。
従って、たとえば案内手段が上端部まで上昇したのち、
降下させるのに、スイッチを切り返るなどしてモータを
逆転させる必要がない。従って、使用者がスイッチを押
し間違えて逆方向に案内手段が走行すると言ったことが
防がれ、安全性が向上される。
【0011】また本発明の前記把持部材は、階段の使用
者の通過経路から退避した退避位置と、階段の昇降方向
に垂直で、かつ水平方向に延びる使用位置とにわたって
揺動自在に設けられ、案内手段には、非使用時に把持部
材を退避位置に向けて弾発的に付勢する付勢手段が設け
られることを特徴とする。
者の通過経路から退避した退避位置と、階段の昇降方向
に垂直で、かつ水平方向に延びる使用位置とにわたって
揺動自在に設けられ、案内手段には、非使用時に把持部
材を退避位置に向けて弾発的に付勢する付勢手段が設け
られることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、把持部材は非使用時には
付勢手段によって使用者の通過経路から退避した退避位
置に弾発的に付勢されるので、把持部材が階段昇降補助
装置を使用しない階段の使用者の通過の妨げとなること
が防がれる。また階段昇降補助装置を使用する場合に
は、把持部材を弾発力に抗して使用位置まで揺動させる
ことによって、把持部材は使用者の体の正面に位置し、
これによって使用者は把持部材を容易に把持することが
でき、上体を安定して支えることができる。階段昇降補
助装置を使用した後、使用者は把持部材から手を放すこ
とによって把持部材は付勢手段によって退避位置に弾発
的に退避し、階段の使用者の妨げとなることが防がれ
る。
付勢手段によって使用者の通過経路から退避した退避位
置に弾発的に付勢されるので、把持部材が階段昇降補助
装置を使用しない階段の使用者の通過の妨げとなること
が防がれる。また階段昇降補助装置を使用する場合に
は、把持部材を弾発力に抗して使用位置まで揺動させる
ことによって、把持部材は使用者の体の正面に位置し、
これによって使用者は把持部材を容易に把持することが
でき、上体を安定して支えることができる。階段昇降補
助装置を使用した後、使用者は把持部材から手を放すこ
とによって把持部材は付勢手段によって退避位置に弾発
的に退避し、階段の使用者の妨げとなることが防がれ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある階段昇降補助装置1の使用状態を示す正面図であ
る。階段昇降補助装置1は、下層フロア2から上層フロ
ア3にわたって設けられる階段4の予め定める固定位置
である側壁5に設けられ、階段4の昇降方向に沿って側
壁5に固定される案内レール6と、この案内レール6に
沿って変位自在に案内される案内手段7とを含んで構成
される。案内手段7には把持部材8が設けられ、使用者
9はこの把持部材8を把持して階段4を昇降する。
ある階段昇降補助装置1の使用状態を示す正面図であ
る。階段昇降補助装置1は、下層フロア2から上層フロ
ア3にわたって設けられる階段4の予め定める固定位置
である側壁5に設けられ、階段4の昇降方向に沿って側
壁5に固定される案内レール6と、この案内レール6に
沿って変位自在に案内される案内手段7とを含んで構成
される。案内手段7には把持部材8が設けられ、使用者
9はこの把持部材8を把持して階段4を昇降する。
【0014】図2は、図1の切断面線II−IIから見
た断面図である。案内レール6は第1案内レール13と
第2案内レール14とから構成され、第1案内レール1
3は断面形状が略コ字状に形成され、開口部が外方に臨
むように側壁5に、階段4の昇降方向に沿って固定され
る。第2案内レール14は、円柱状に形成され、第1案
内レール13に対向し、第1案内レールに平行に設けら
れ、連結部材15によって第1案内レールに連結され
る。この第2案内レール14は、手摺としても機能す
る。
た断面図である。案内レール6は第1案内レール13と
第2案内レール14とから構成され、第1案内レール1
3は断面形状が略コ字状に形成され、開口部が外方に臨
むように側壁5に、階段4の昇降方向に沿って固定され
る。第2案内レール14は、円柱状に形成され、第1案
内レール13に対向し、第1案内レールに平行に設けら
れ、連結部材15によって第1案内レールに連結され
る。この第2案内レール14は、手摺としても機能す
る。
【0015】案内手段7は、支持ブロック16およびこ
の支持ブロック16を覆うカバー17とを有し、支持ブ
ロック16には3つの支持ローラ18,19,20を有
する。各支持ローラ18〜20は第2案内レール14を
外囲し、案内レール14の周方向に等間隔に配置され、
支持ブロック16に回転自在に支持され、各支持ローラ
18〜20の外周面は第2案内レール14の外周面に当
接し、案内手段7は各支持ローラ18〜20によって第
2案内レール14の軸線方向に変位自在に支持される。
このようにして案内手段7は、3つの支持ローラ18〜
20によって安定して支持される。このような支持ロー
ラは3つに限らず、それ以上たとえば4つまたは5つで
あってもよい。
の支持ブロック16を覆うカバー17とを有し、支持ブ
ロック16には3つの支持ローラ18,19,20を有
する。各支持ローラ18〜20は第2案内レール14を
外囲し、案内レール14の周方向に等間隔に配置され、
支持ブロック16に回転自在に支持され、各支持ローラ
18〜20の外周面は第2案内レール14の外周面に当
接し、案内手段7は各支持ローラ18〜20によって第
2案内レール14の軸線方向に変位自在に支持される。
このようにして案内手段7は、3つの支持ローラ18〜
20によって安定して支持される。このような支持ロー
ラは3つに限らず、それ以上たとえば4つまたは5つで
あってもよい。
【0016】第1案内レール13は断面形状が略コ字状
であり、基部30が側壁5に固定され、基部30の上お
よび下端部から垂直に屈曲する上案内部28および下案
内部29を有する。支持ブロック16の側部には、第1
案内レール13の上および下案内部28,29間で回転
自在に設けられる案内ローラ21が連結される。案内ロ
ーラ21は、側壁5にほぼ垂直な回転軸線まわりに回転
自在に設けられ、直径Dは第1案内レール13の上案内
部28と下案内部29との間の幅W1よりも僅かに小さ
く選ばれる。これによって、案内手段7は自然状態では
案内ローラ21の外周面が第1案内レール13の上およ
び下案内部28,29に当接しない状態にあり、把持部
材8を把持して下方に力が掛かった場合などには、案内
手段7は第2案内レール14の軸線を中心として図2に
おいて反時計まわりに僅かに角変位し、案内ローラ21
の外周面が第1案内レール13の上案内部28に当接
し、この状態で案内手段7は第1および第2案内レール
13,14に沿って案内されることとなる。このように
して案内手段7は安定して階段4の昇降方向に沿って変
位することができる。前述と逆に、案内手段7が図2に
おいて時計まわりに角変位したときには、案内ローラ2
1の外周面が下案内部29に当接した状態で案内手段7
は第1および第2案内レール13,14に沿って案内さ
れることとなり、この場合も案内手段7は安定して階段
4の昇降方向に沿って案内されることとなる。また自然
状態で案内ローラ21が上案内部28に当接する構成と
してもよい。
であり、基部30が側壁5に固定され、基部30の上お
よび下端部から垂直に屈曲する上案内部28および下案
内部29を有する。支持ブロック16の側部には、第1
案内レール13の上および下案内部28,29間で回転
自在に設けられる案内ローラ21が連結される。案内ロ
ーラ21は、側壁5にほぼ垂直な回転軸線まわりに回転
自在に設けられ、直径Dは第1案内レール13の上案内
部28と下案内部29との間の幅W1よりも僅かに小さ
く選ばれる。これによって、案内手段7は自然状態では
案内ローラ21の外周面が第1案内レール13の上およ
び下案内部28,29に当接しない状態にあり、把持部
材8を把持して下方に力が掛かった場合などには、案内
手段7は第2案内レール14の軸線を中心として図2に
おいて反時計まわりに僅かに角変位し、案内ローラ21
の外周面が第1案内レール13の上案内部28に当接
し、この状態で案内手段7は第1および第2案内レール
13,14に沿って案内されることとなる。このように
して案内手段7は安定して階段4の昇降方向に沿って変
位することができる。前述と逆に、案内手段7が図2に
おいて時計まわりに角変位したときには、案内ローラ2
1の外周面が下案内部29に当接した状態で案内手段7
は第1および第2案内レール13,14に沿って案内さ
れることとなり、この場合も案内手段7は安定して階段
4の昇降方向に沿って案内されることとなる。また自然
状態で案内ローラ21が上案内部28に当接する構成と
してもよい。
【0017】図3に示されるように、第1案内レール1
3の上案内部28の上面には、等間隔に係止突起25が
固定される。係止突起25は、図3に示されるように上
面31は上案内部28の上面に滑らかに連なり、この上
面31は上方に向かうにつれて上案内部28から離反
し、上面28の上端は上案内部28に対してほぼ垂直に
連なる係止面32に連なる。このような係止突起25が
等間隔、たとえば各係止突起25の水平方向の距離L1
が、階段4の各踏板33間の距離に等しく選ばれ、各係
止突起25がそれぞれ階段4の踏板33の中央部に対応
する位置に設けられる。
3の上案内部28の上面には、等間隔に係止突起25が
固定される。係止突起25は、図3に示されるように上
面31は上案内部28の上面に滑らかに連なり、この上
面31は上方に向かうにつれて上案内部28から離反
し、上面28の上端は上案内部28に対してほぼ垂直に
連なる係止面32に連なる。このような係止突起25が
等間隔、たとえば各係止突起25の水平方向の距離L1
が、階段4の各踏板33間の距離に等しく選ばれ、各係
止突起25がそれぞれ階段4の踏板33の中央部に対応
する位置に設けられる。
【0018】図2に示されるように、支持ブロック16
の側壁5側の上側部に設けられる肩部24は、第1案内
レール13の上案内部28とほぼ同じ高さに形成され、
この肩部24に係止片26が設けられる。係止片26
は、四角柱状であり、基端部が肩部24に角変位自在に
連結され、押圧手段27によって弾発的に下方に押圧さ
れる。また係止片26は、先端部が第1案内レール13
上の係止突起25を超えて延びて設けられる。したがっ
て案内手段7は係止片26の先端部が第1案内レール1
3上の係止突起25の係止面32に係止されて、下降方
向への変位が阻止される。
の側壁5側の上側部に設けられる肩部24は、第1案内
レール13の上案内部28とほぼ同じ高さに形成され、
この肩部24に係止片26が設けられる。係止片26
は、四角柱状であり、基端部が肩部24に角変位自在に
連結され、押圧手段27によって弾発的に下方に押圧さ
れる。また係止片26は、先端部が第1案内レール13
上の係止突起25を超えて延びて設けられる。したがっ
て案内手段7は係止片26の先端部が第1案内レール1
3上の係止突起25の係止面32に係止されて、下降方
向への変位が阻止される。
【0019】またカバー17の上面には、略円柱状の把
持部材8が設けられる。把持部材8は、基端部がヒンジ
22によって案内レール6に平行な角変位軸線まわりに
角変位自在にカバー17に連結され、非使用時には図2
で実線で示されるように、ほぼ鉛直上方に退避した位置
にある。階段昇降補助装置1を使用する場合には、この
把持部材8を退避位置から図2で矢符A1で示す向きに
揺動させ、仮想線で示すように、階段4の昇降方向に垂
直で、かつ水平方向に延びる使用位置に把持部材8を傾
転させる。このように把持部材8はほぼ鉛直となる退避
位置からほぼ水平となる使用位置まで揺動自在に設けら
れる。また把持部材8を使用位置に解除可能に保持する
保持装置を設けてもよい。これによって使用時に把持部
材8が揺動することが防がれ、使用者は安定して把持部
材を把持することができる。
持部材8が設けられる。把持部材8は、基端部がヒンジ
22によって案内レール6に平行な角変位軸線まわりに
角変位自在にカバー17に連結され、非使用時には図2
で実線で示されるように、ほぼ鉛直上方に退避した位置
にある。階段昇降補助装置1を使用する場合には、この
把持部材8を退避位置から図2で矢符A1で示す向きに
揺動させ、仮想線で示すように、階段4の昇降方向に垂
直で、かつ水平方向に延びる使用位置に把持部材8を傾
転させる。このように把持部材8はほぼ鉛直となる退避
位置からほぼ水平となる使用位置まで揺動自在に設けら
れる。また把持部材8を使用位置に解除可能に保持する
保持装置を設けてもよい。これによって使用時に把持部
材8が揺動することが防がれ、使用者は安定して把持部
材を把持することができる。
【0020】次の階段昇降補助装置1の動作を説明す
る。下層フロア2から上層フロア3まで階段4を昇ると
き、予め下層フロア2に相当する係止突起25に案内手
段7を係止させておき、使用者9は前述のように把持部
材8を退避位置からほぼ水平となる使用位置まで揺動さ
せる。すると、把持部材8が使用者9の正面にほぼ水平
となり、使用者9は容易に前面で把持部材8を把持する
ことができる。このように把持部材8を把持した状態
で、案内手段7を下層フロア2よりも1段上の踏板33
に相当する係止突起25まで上昇させると、案内手段7
の係止片26が、係止突起25の滑らかな上面31に案
内されて、押圧手段27の弾発力に抗して遊端部が上方
に変位し、係止片26が上面31の上端に達すると押圧
手段27の弾発力によって係止片26の先端部は下方に
変位する。この状態で使用者9が案内手段7の上昇方向
への力を解除すると、係止片26が係止突起25の係止
面32に係止されて案内手段7は下降方向への変位が阻
止される。このように係止突起25および係止片26
は、いわばラチェットとして機能する。
る。下層フロア2から上層フロア3まで階段4を昇ると
き、予め下層フロア2に相当する係止突起25に案内手
段7を係止させておき、使用者9は前述のように把持部
材8を退避位置からほぼ水平となる使用位置まで揺動さ
せる。すると、把持部材8が使用者9の正面にほぼ水平
となり、使用者9は容易に前面で把持部材8を把持する
ことができる。このように把持部材8を把持した状態
で、案内手段7を下層フロア2よりも1段上の踏板33
に相当する係止突起25まで上昇させると、案内手段7
の係止片26が、係止突起25の滑らかな上面31に案
内されて、押圧手段27の弾発力に抗して遊端部が上方
に変位し、係止片26が上面31の上端に達すると押圧
手段27の弾発力によって係止片26の先端部は下方に
変位する。この状態で使用者9が案内手段7の上昇方向
への力を解除すると、係止片26が係止突起25の係止
面32に係止されて案内手段7は下降方向への変位が阻
止される。このように係止突起25および係止片26
は、いわばラチェットとして機能する。
【0021】このように案内手段7が使用者が立つ位置
よりも1段上の踏板33に対応する位置に係止されるの
で、使用者は把持部材8を把持して上体を案内手段7に
引き寄せることによって1段上の階段に容易に昇ること
ができる。このような動作を繰返すことによって、使用
者9は容易に上層フロア3まで昇ることができる。
よりも1段上の踏板33に対応する位置に係止されるの
で、使用者は把持部材8を把持して上体を案内手段7に
引き寄せることによって1段上の階段に容易に昇ること
ができる。このような動作を繰返すことによって、使用
者9は容易に上層フロア3まで昇ることができる。
【0022】上層フロア3から下層フロア2に降りると
きも同様に、上層フロア3に配置される案内手段7を、
係止片26の先端部を押圧手段27の弾発力に抗して上
方に変位させて係止状態を解除させた状態で、1段下の
係止突起25まで下降させてそこに案内手段7を係止さ
せる。このように案内手段7を1段下の踏板に対応する
位置に係止させた状態で、把持部材8を把持して上体を
案内手段7に支持した状態で使用者9は1段階段を降り
る。このような動作を繰返すことによって、容易に下層
フロア2まで降りることができる。また、前述の係止片
26を上方に変位させて係止状態を解除させる動作は、
把持部材8の手元にスイッチを設け、この手元のスイッ
チによって解除するように構成してもよい。
きも同様に、上層フロア3に配置される案内手段7を、
係止片26の先端部を押圧手段27の弾発力に抗して上
方に変位させて係止状態を解除させた状態で、1段下の
係止突起25まで下降させてそこに案内手段7を係止さ
せる。このように案内手段7を1段下の踏板に対応する
位置に係止させた状態で、把持部材8を把持して上体を
案内手段7に支持した状態で使用者9は1段階段を降り
る。このような動作を繰返すことによって、容易に下層
フロア2まで降りることができる。また、前述の係止片
26を上方に変位させて係止状態を解除させる動作は、
把持部材8の手元にスイッチを設け、この手元のスイッ
チによって解除するように構成してもよい。
【0023】図4は、本発明の実施の他の形態である階
段昇降装置35を示す正面図である。なお図1〜図3に
示される階段昇降装置1に対応する構成には同一の参照
符号を付す。階段昇降補助装置35は、階段昇降補助装
置1に類似し、注目すべきは、階段の下降時に自動的に
案内手段27の係止状態を解除できる構成となっている
ことである。階段昇降補助装置35は、案内レール6と
案内手段7と階段4の各踏板33上に設けられるシート
スイッチ36と、案内手段7に設けられる解除装置38
および制御手段37とを含んで構成される。
段昇降装置35を示す正面図である。なお図1〜図3に
示される階段昇降装置1に対応する構成には同一の参照
符号を付す。階段昇降補助装置35は、階段昇降補助装
置1に類似し、注目すべきは、階段の下降時に自動的に
案内手段27の係止状態を解除できる構成となっている
ことである。階段昇降補助装置35は、案内レール6と
案内手段7と階段4の各踏板33上に設けられるシート
スイッチ36と、案内手段7に設けられる解除装置38
および制御手段37とを含んで構成される。
【0024】解除装置38は、案内手段7の係止片26
の先端部を上方に変位させて案内手段7の係止状態を解
除する装置であり、電磁ソレノイドまたは電磁クラッチ
などから成る。シートスイッチ36は、圧電センサまた
は薄形の一対の電極を有するシート状のスイッチであ
り、階段4の各踏板33および上層および下層フロア
2,3上に載置される。各シートスイッチ36は、制御
手段37に電気的に接続され、シートスイッチ36上に
使用者が乗ったときにオンされる。制御手段37は、解
除装置38に電気的に接続され、各シートスイッチ36
のスイッチング対応に応じて、解除装置38を制御す
る。
の先端部を上方に変位させて案内手段7の係止状態を解
除する装置であり、電磁ソレノイドまたは電磁クラッチ
などから成る。シートスイッチ36は、圧電センサまた
は薄形の一対の電極を有するシート状のスイッチであ
り、階段4の各踏板33および上層および下層フロア
2,3上に載置される。各シートスイッチ36は、制御
手段37に電気的に接続され、シートスイッチ36上に
使用者が乗ったときにオンされる。制御手段37は、解
除装置38に電気的に接続され、各シートスイッチ36
のスイッチング対応に応じて、解除装置38を制御す
る。
【0025】次に制御手段37の制御動作を説明する。
案内手段7は予め上昇フロア3に対応する位置に係止さ
れている。使用者9が上層フロア3から下層フロア2に
降りようとし、上層フロア3上のシートスイッチ36に
乗ると、シートスイッチ36のスイッチング対応に応じ
て制御手段37は解除装置38によって上層フロア3に
対応する係止突起25への係止状態を解除し、これによ
って案内手段7は自重によって案内レール6に沿って降
下し、上層フロア3より1段下の踏板33に対応する係
止突起25に係止される。上層フロア3上の使用者9
は、この1段下に係止された案内手段7の把持部材8を
把持し、上体を支えた状態で1段下の踏板33へ降り
る。使用者9の両足が上層フロア3より1段下の踏板3
3に降りると、上層フロア3上のシートスイッチ36が
オフとなり1段下の踏板33上のシートスイッチ36が
オンとなる。制御手段37はこのようなシートスイッチ
36のスイッチング対応によって、使用者9の両足が確
実に1段下の踏板まで降りたと判断し、解除装置38に
よってこの踏板33に対応する係止突起25への係止状
態を解除する。すると、案内手段7はさらに1段下の踏
板に対応する係止突起25に係止され、これによって使
用者9はさらに1段下の踏板まで案内手段7の把持部材
8につかまって降りることができる。このような動作を
繰返すことによって、使用者9は案内手段7の把持部材
8を把持して上体を案内手段7に支えられた状態で上層
フロア3から下層フロア2に確実にかつ安全に降りるこ
とができる。このようにシートスイッチ36、制御手段
37および解除装置38を設けることによって使用者の
降下速度に応じて自動的に案内手段7を降下させて、使
用者9の階段降下の補助を行うことができる。また階段
4を昇るときは、前述の階段昇降補助装置1と同様に昇
る。
案内手段7は予め上昇フロア3に対応する位置に係止さ
れている。使用者9が上層フロア3から下層フロア2に
降りようとし、上層フロア3上のシートスイッチ36に
乗ると、シートスイッチ36のスイッチング対応に応じ
て制御手段37は解除装置38によって上層フロア3に
対応する係止突起25への係止状態を解除し、これによ
って案内手段7は自重によって案内レール6に沿って降
下し、上層フロア3より1段下の踏板33に対応する係
止突起25に係止される。上層フロア3上の使用者9
は、この1段下に係止された案内手段7の把持部材8を
把持し、上体を支えた状態で1段下の踏板33へ降り
る。使用者9の両足が上層フロア3より1段下の踏板3
3に降りると、上層フロア3上のシートスイッチ36が
オフとなり1段下の踏板33上のシートスイッチ36が
オンとなる。制御手段37はこのようなシートスイッチ
36のスイッチング対応によって、使用者9の両足が確
実に1段下の踏板まで降りたと判断し、解除装置38に
よってこの踏板33に対応する係止突起25への係止状
態を解除する。すると、案内手段7はさらに1段下の踏
板に対応する係止突起25に係止され、これによって使
用者9はさらに1段下の踏板まで案内手段7の把持部材
8につかまって降りることができる。このような動作を
繰返すことによって、使用者9は案内手段7の把持部材
8を把持して上体を案内手段7に支えられた状態で上層
フロア3から下層フロア2に確実にかつ安全に降りるこ
とができる。このようにシートスイッチ36、制御手段
37および解除装置38を設けることによって使用者の
降下速度に応じて自動的に案内手段7を降下させて、使
用者9の階段降下の補助を行うことができる。また階段
4を昇るときは、前述の階段昇降補助装置1と同様に昇
る。
【0026】図5は、本発明の実施のさらに他の形態で
ある階段昇降補助装置45を示す断面図である。なお図
1〜図4に示される階段昇降補助装置1,35に対応す
る構成には同一の参照符号を付す。階段昇降補助装置4
5は、案内レール6と案内手段7と昇降駆動手段57と
を有し、案内レール6は、階段4の予め定める固定位置
である側壁5に取付けられる。案内レール6は、階段4
の昇降方向に沿って側壁5に取付けられる基板49と、
この基板49に溶着される第1案内レール13と、第1
案内レール13に平行に設けられる第2案内レール14
と、第1および第2案内レール13,14を連結し、案
内レール6に沿って等間隔に配置される連結部材67と
を有する。
ある階段昇降補助装置45を示す断面図である。なお図
1〜図4に示される階段昇降補助装置1,35に対応す
る構成には同一の参照符号を付す。階段昇降補助装置4
5は、案内レール6と案内手段7と昇降駆動手段57と
を有し、案内レール6は、階段4の予め定める固定位置
である側壁5に取付けられる。案内レール6は、階段4
の昇降方向に沿って側壁5に取付けられる基板49と、
この基板49に溶着される第1案内レール13と、第1
案内レール13に平行に設けられる第2案内レール14
と、第1および第2案内レール13,14を連結し、案
内レール6に沿って等間隔に配置される連結部材67と
を有する。
【0027】案内手段7は、支持体46と、支持体46
の上部に固定され、第2案内レール14に支持される第
2案内レール支持体47と、昇降駆動手段57とを有す
る。第2案内レール支持体47は、階段昇降補助装置1
と同様に、第2案内レール14の周方向に等間隔に配置
される3つの支持ローラ18〜20を有し、これによっ
て案内手段7を第2案内レール14に沿って変位自在に
案内することができる。ローラ18は、内輪41と外輪
42とを有し、第2案内レール支持体47に設けられる
固定軸44に内輪41が嵌着され、この内輪41にロー
ラ18の外周部である外輪42が嵌まり込み、これらの
内輪41と外輪42との間に複数の転動体43が介在さ
れ、これによって外輪42は内輪41に回転自在に支持
されることとなる。ローラ19、20および他のローラ
においても同様である。
の上部に固定され、第2案内レール14に支持される第
2案内レール支持体47と、昇降駆動手段57とを有す
る。第2案内レール支持体47は、階段昇降補助装置1
と同様に、第2案内レール14の周方向に等間隔に配置
される3つの支持ローラ18〜20を有し、これによっ
て案内手段7を第2案内レール14に沿って変位自在に
案内することができる。ローラ18は、内輪41と外輪
42とを有し、第2案内レール支持体47に設けられる
固定軸44に内輪41が嵌着され、この内輪41にロー
ラ18の外周部である外輪42が嵌まり込み、これらの
内輪41と外輪42との間に複数の転動体43が介在さ
れ、これによって外輪42は内輪41に回転自在に支持
されることとなる。ローラ19、20および他のローラ
においても同様である。
【0028】第1案内レール13は、断面形状が略コ字
状に形成され、上案内部28の遊端部はほぼ垂直に下方
に屈曲し、立下がり部50が形成される。同様に下案内
部29の遊端部はほぼ垂直に上方に屈曲し、立上がり部
51が形成される。前記第2案内レール支持体47に固
定される支持体46には、筒体52が第1案内レール1
3に向けて固定される。この筒体52の先端部には、連
結部材59を介して前記第1案内レール13の立下がり
部50に当接する上支持ローラ53と、前記第1案内レ
ール53の立上がり部51に当接する下支持ローラ54
とが設けられる。上支持ローラ53は、外周面が立下が
り部50の内面に当接し、回転自在に設けられて第1案
内レール13に沿って案内され、下支持ローラ54は外
周面が立上がり部51の外面に当接し、回転自在に設け
られ第1案内レール13に沿って案内される。このよう
に案内手段7は、上部が第2案内レール14に支持さ
れ、その下方で前記上および下支持ローラ53,54に
よって第1案内レール13に沿って案内されるので、た
とえば案内手段7が第1案内レール13を中心として時
計まわりに揺動しようとすると、その揺動は上支持ロー
ラ53によって阻止され、同様に案内手段7が第2案内
レール14を中心として反時計まわりに揺動しようとす
るとその揺動は下支持ローラ54によって阻止される。
これによって案内手段7は第1および第2案内レール1
3,14に沿って左右に揺れることなく正確に案内され
る。したがって、案内手段7の把持部8を把持する使用
者9は安定して支持されることとなる。
状に形成され、上案内部28の遊端部はほぼ垂直に下方
に屈曲し、立下がり部50が形成される。同様に下案内
部29の遊端部はほぼ垂直に上方に屈曲し、立上がり部
51が形成される。前記第2案内レール支持体47に固
定される支持体46には、筒体52が第1案内レール1
3に向けて固定される。この筒体52の先端部には、連
結部材59を介して前記第1案内レール13の立下がり
部50に当接する上支持ローラ53と、前記第1案内レ
ール53の立上がり部51に当接する下支持ローラ54
とが設けられる。上支持ローラ53は、外周面が立下が
り部50の内面に当接し、回転自在に設けられて第1案
内レール13に沿って案内され、下支持ローラ54は外
周面が立上がり部51の外面に当接し、回転自在に設け
られ第1案内レール13に沿って案内される。このよう
に案内手段7は、上部が第2案内レール14に支持さ
れ、その下方で前記上および下支持ローラ53,54に
よって第1案内レール13に沿って案内されるので、た
とえば案内手段7が第1案内レール13を中心として時
計まわりに揺動しようとすると、その揺動は上支持ロー
ラ53によって阻止され、同様に案内手段7が第2案内
レール14を中心として反時計まわりに揺動しようとす
るとその揺動は下支持ローラ54によって阻止される。
これによって案内手段7は第1および第2案内レール1
3,14に沿って左右に揺れることなく正確に案内され
る。したがって、案内手段7の把持部8を把持する使用
者9は安定して支持されることとなる。
【0029】支持体46の下部には、昇降駆動手段57
の減速装置65を収納する減速ケース48が設けられ
る。減速ケース48内には、モータ70の出力軸71に
連結されるウォーム64と、このウォーム64に噛合す
るウォームホィール63とから成る減速装置65が設け
られる。ウォームホィール63の第1回転軸60の両端
部は減速ケース48に軸受によって回転自在に支持さ
れ、一端部が支持体46から外方に突出し、この一端部
に第1駆動スプロケット61が固定される。前記筒体5
2内には第2回転軸55が設けられ、この第2回転軸5
5は両端部が筒体52の両端部に軸受によって回転自在
に支持され、一端部が支持体46から外方に突出し、こ
の一端部に第2駆動スプロケット62が固定され、他端
部は第1案内レール13内に突出し、この他端部に案内
スプロケット56が固定される。第1駆動スプロケット
61から第2駆動スプロケット62にわたって駆動チェ
ーン66が張架される。また第1案内レール13の下案
内部29の上面には、長手方向に沿って案内チェーン5
8が固定され、前記案内スプロケット56はこの案内チ
ェーン58に噛合する。したがって、モータ70の回転
駆動力は減速装置65を介して減速されて、駆動チェー
ン66を介して第2回転軸55に伝達されて案内スプロ
ケット56を回転駆動する。案内チェーン58に噛合す
る案内スプロケット56の回転によって案内手段8は案
内レール6に沿って移動することができる。このように
案内チェーン58と案内スプロケット56によって案内
手段は駆動されるので、階段4の長さにかかわらず、広
範囲に階段昇降補助装置45を実施することができる。
また、前述のように上および下支持ローラ53,54に
よって案内手段7が左右に揺動することが防がれるの
で、これによって案内スプロケット56が案内チェーン
58から外れるといったことが防がれる。
の減速装置65を収納する減速ケース48が設けられ
る。減速ケース48内には、モータ70の出力軸71に
連結されるウォーム64と、このウォーム64に噛合す
るウォームホィール63とから成る減速装置65が設け
られる。ウォームホィール63の第1回転軸60の両端
部は減速ケース48に軸受によって回転自在に支持さ
れ、一端部が支持体46から外方に突出し、この一端部
に第1駆動スプロケット61が固定される。前記筒体5
2内には第2回転軸55が設けられ、この第2回転軸5
5は両端部が筒体52の両端部に軸受によって回転自在
に支持され、一端部が支持体46から外方に突出し、こ
の一端部に第2駆動スプロケット62が固定され、他端
部は第1案内レール13内に突出し、この他端部に案内
スプロケット56が固定される。第1駆動スプロケット
61から第2駆動スプロケット62にわたって駆動チェ
ーン66が張架される。また第1案内レール13の下案
内部29の上面には、長手方向に沿って案内チェーン5
8が固定され、前記案内スプロケット56はこの案内チ
ェーン58に噛合する。したがって、モータ70の回転
駆動力は減速装置65を介して減速されて、駆動チェー
ン66を介して第2回転軸55に伝達されて案内スプロ
ケット56を回転駆動する。案内チェーン58に噛合す
る案内スプロケット56の回転によって案内手段8は案
内レール6に沿って移動することができる。このように
案内チェーン58と案内スプロケット56によって案内
手段は駆動されるので、階段4の長さにかかわらず、広
範囲に階段昇降補助装置45を実施することができる。
また、前述のように上および下支持ローラ53,54に
よって案内手段7が左右に揺動することが防がれるの
で、これによって案内スプロケット56が案内チェーン
58から外れるといったことが防がれる。
【0030】図6は、図5の切断面線VI−VIから見
た断面図である。支持体46の下端部に設けられる減速
ケース48に連なって、階段昇降方向下方(図6におい
て下方)側にはモータ取付部材72を介してモータ70
が取付けられ、減速ケース48の階段昇降方向上方(図
6において上方)側には検出器取付部材73を介して検
出器74が取付けられる。モータ70の出力軸71はウ
ォーム回転軸67の一端部に軸継手80を介して連結さ
れ、ウォーム回転軸67の他端部は検出器74の入力軸
76に軸継手79を介して連結される。検出器74は、
たとえばロータリエンコーダから成り、回転軸60の回
転数を検出する。検出器74からの検出信号は制御手段
75に入力され、また、把持部材8に設けられるスイッ
チ69からの信号も制御手段75に入力され、制御手段
75はこれらの入力信号に応じてモータ70の駆動、停
止および回転速度の調整などの制御を行う。すなわち、
使用者によってスイッチ69がオンされるとモータ70
を回転駆動し、また検出器74からの検出信号によっ
て、制御手段75は案内手段7の走行速度を演算し、走
行速度が使用者9の希望する所定の速度となるようにモ
ータ70を制御し、また基準となる地点、たとえば下層
フロア2からの距離を演算し、案内手段7が所定の位
置、たとえば上層フロア3に達したときに案内手段7の
昇降駆動を停止する。また、上昇フロア3側に検出器を
設け、制御手段75がこの検出器によって上昇フロア3
に達したことを検出してモータ70を停止するように制
御してもよい。希望する所定の速度とは、使用者の体力
に応じた昇降速度である。また、所定の速度が複数段階
または無限段階に選ばれ、スイッチ69を切換えること
によって使用者9は案内手段7の走行速度を選択できる
ように構成してもよい。また案内手段7が上層フロア2
から下層フロア3に降下する場合には、スイッチ69を
切換えてモータ70を制御手段75によって逆方向に回
転駆動し、所定の速度で降下する。
た断面図である。支持体46の下端部に設けられる減速
ケース48に連なって、階段昇降方向下方(図6におい
て下方)側にはモータ取付部材72を介してモータ70
が取付けられ、減速ケース48の階段昇降方向上方(図
6において上方)側には検出器取付部材73を介して検
出器74が取付けられる。モータ70の出力軸71はウ
ォーム回転軸67の一端部に軸継手80を介して連結さ
れ、ウォーム回転軸67の他端部は検出器74の入力軸
76に軸継手79を介して連結される。検出器74は、
たとえばロータリエンコーダから成り、回転軸60の回
転数を検出する。検出器74からの検出信号は制御手段
75に入力され、また、把持部材8に設けられるスイッ
チ69からの信号も制御手段75に入力され、制御手段
75はこれらの入力信号に応じてモータ70の駆動、停
止および回転速度の調整などの制御を行う。すなわち、
使用者によってスイッチ69がオンされるとモータ70
を回転駆動し、また検出器74からの検出信号によっ
て、制御手段75は案内手段7の走行速度を演算し、走
行速度が使用者9の希望する所定の速度となるようにモ
ータ70を制御し、また基準となる地点、たとえば下層
フロア2からの距離を演算し、案内手段7が所定の位
置、たとえば上層フロア3に達したときに案内手段7の
昇降駆動を停止する。また、上昇フロア3側に検出器を
設け、制御手段75がこの検出器によって上昇フロア3
に達したことを検出してモータ70を停止するように制
御してもよい。希望する所定の速度とは、使用者の体力
に応じた昇降速度である。また、所定の速度が複数段階
または無限段階に選ばれ、スイッチ69を切換えること
によって使用者9は案内手段7の走行速度を選択できる
ように構成してもよい。また案内手段7が上層フロア2
から下層フロア3に降下する場合には、スイッチ69を
切換えてモータ70を制御手段75によって逆方向に回
転駆動し、所定の速度で降下する。
【0031】図7は、階段昇降補助装置45によって階
段を昇るときの状態を示す正面図である。階段昇降補助
装置45の案内手段7には、手荷物などを収納すること
ができる手荷物搬送体78が設けられ、また把持部材8
を把持した使用者9を補助的に支持する補助支持体77
が設けられる。補助支持体77は略円柱状であり、ほぼ
水平に延び、案内レール6に沿って変位可能に案内手段
7に設けられる。階段4を昇るときは、使用者9は把持
部材8を把持し、補助支持体77を把持部材8よりも下
層フロア3側に係止させる。使用者9は前面に設けられ
る把持部材8を把持して上体を支持するとともに、背後
から補助支持体77によって支持され、これによって安
定して案内手段7に支持されることとなる。
段を昇るときの状態を示す正面図である。階段昇降補助
装置45の案内手段7には、手荷物などを収納すること
ができる手荷物搬送体78が設けられ、また把持部材8
を把持した使用者9を補助的に支持する補助支持体77
が設けられる。補助支持体77は略円柱状であり、ほぼ
水平に延び、案内レール6に沿って変位可能に案内手段
7に設けられる。階段4を昇るときは、使用者9は把持
部材8を把持し、補助支持体77を把持部材8よりも下
層フロア3側に係止させる。使用者9は前面に設けられ
る把持部材8を把持して上体を支持するとともに、背後
から補助支持体77によって支持され、これによって安
定して案内手段7に支持されることとなる。
【0032】下層フロア3から上層フロア2まで階段4
を昇るとき、把持部材8に設けられるスイッチ69を操
作することによって案内手段7を希望する速度で上昇さ
せ、使用者9は案内手段8に上体を支持されて案内され
ながら自力を併用することによって容易に階段4を昇る
ことができる。案内手段7が上層フロア2に達すると、
制御手段75によって案内手段7の昇降駆動が停止す
る。
を昇るとき、把持部材8に設けられるスイッチ69を操
作することによって案内手段7を希望する速度で上昇さ
せ、使用者9は案内手段8に上体を支持されて案内され
ながら自力を併用することによって容易に階段4を昇る
ことができる。案内手段7が上層フロア2に達すると、
制御手段75によって案内手段7の昇降駆動が停止す
る。
【0033】図8は、階段昇降補助装置45によって階
段を降りるときの状態を示す正面図である。上層フロア
2から下層フロア3に階段4を降りる場合には、補助支
持体77を把持部材8よりも上層フロア2側に係止さ
せ、使用者9は補助支持体77を体の前面で脇の下に挟
んだ状態で把持部材8を把持する。これによって、使用
者9は案内手段7に安定して上体が支持される。この状
態で、使用者9はスイッチ69を操作することによって
モータ70を階段を昇るときとは逆方向に回転させ、案
内手段7を所定の速度で降下させ、これによって使用者
9は下層フロア3まで安定して降りることができる。こ
のとき制御手段75は、案内手段7が希望する速度より
も速くならないように、モータ70の停止動作を繰返し
行ってもよい。また、モータ70の駆動を停止させて自
重によって下降する案内手段7を利用して階段4を降り
るようにしてもよい。この場合、減速装置65が抵抗と
して作用するので、案内手段7の下降速度を抑えること
ができる。
段を降りるときの状態を示す正面図である。上層フロア
2から下層フロア3に階段4を降りる場合には、補助支
持体77を把持部材8よりも上層フロア2側に係止さ
せ、使用者9は補助支持体77を体の前面で脇の下に挟
んだ状態で把持部材8を把持する。これによって、使用
者9は案内手段7に安定して上体が支持される。この状
態で、使用者9はスイッチ69を操作することによって
モータ70を階段を昇るときとは逆方向に回転させ、案
内手段7を所定の速度で降下させ、これによって使用者
9は下層フロア3まで安定して降りることができる。こ
のとき制御手段75は、案内手段7が希望する速度より
も速くならないように、モータ70の停止動作を繰返し
行ってもよい。また、モータ70の駆動を停止させて自
重によって下降する案内手段7を利用して階段4を降り
るようにしてもよい。この場合、減速装置65が抵抗と
して作用するので、案内手段7の下降速度を抑えること
ができる。
【0034】また図4に示される階段昇降補助装置35
のように階段4の各踏板にシートスイッチ36を設け、
このシートスイッチ36のスイッチング対応に応じて制
御手段75がモータ70の駆動を制御するように構成し
てもよい。すなわち、階段4を上昇する場合には、使用
者9が階段4を1段上がる毎に案内手段7をそれに応じ
た距離だけ上昇させる。これによって案内手段7は使用
者9の体力に応じた昇降速度に自動的に走行駆動するこ
ととなる。また図4に示される階段昇降補助装置35と
異なり、案内手段7が階段1段毎に停止するのではな
く、滑らかに上昇するので、これによって案内手段7は
使用者9の昇降動作に滑らかに追従して駆動されること
となる。また階段4を降りる場合にも同様に、各シート
スイッチ36のスイッチング対応に応じて制御手段75
によってモータ70を制御する。すなわち、使用者9が
1段階段を降りる毎に制御手段75はそれに応じた距離
だけ案内手段7を降下させる。このように制御すること
によって、使用者9の体力に応じた速度で案内手段7を
降下させることができる。
のように階段4の各踏板にシートスイッチ36を設け、
このシートスイッチ36のスイッチング対応に応じて制
御手段75がモータ70の駆動を制御するように構成し
てもよい。すなわち、階段4を上昇する場合には、使用
者9が階段4を1段上がる毎に案内手段7をそれに応じ
た距離だけ上昇させる。これによって案内手段7は使用
者9の体力に応じた昇降速度に自動的に走行駆動するこ
ととなる。また図4に示される階段昇降補助装置35と
異なり、案内手段7が階段1段毎に停止するのではな
く、滑らかに上昇するので、これによって案内手段7は
使用者9の昇降動作に滑らかに追従して駆動されること
となる。また階段4を降りる場合にも同様に、各シート
スイッチ36のスイッチング対応に応じて制御手段75
によってモータ70を制御する。すなわち、使用者9が
1段階段を降りる毎に制御手段75はそれに応じた距離
だけ案内手段7を降下させる。このように制御すること
によって、使用者9の体力に応じた速度で案内手段7を
降下させることができる。
【0035】図9は、本発明の実施のさらに他の形態で
ある階段昇降装置81の使用状態を示す正面図であり、
図10は図9の切断面線X−Xから見た断面図である。
なお図1〜図8に示される階段昇降装置1,35,45
に対応する構成には同一の参照符号を付す。階段昇降補
助装置81の案内レール94は、図9に示されるように
階段4の昇降方向に沿って長円状の無端環状に形成され
る。すなわち、案内レール93は階段4の昇降方向に沿
って相互に平行に延びる直線状の上および下案内レール
89,90と、上および下案内レール89,90の上端
部を互いに円弧状に連結し、上案内レール89から下案
内レール90に案内手段7を折返して案内する上折返し
部91と、上および下案内レール89,90の下端部を
互いに連結し、下案内レール90から上案内レール89
に案内手段7を折返す下折返部92とを有し、案内手段
7はこのような案内レール94に沿って循環駆動するこ
ととなる。
ある階段昇降装置81の使用状態を示す正面図であり、
図10は図9の切断面線X−Xから見た断面図である。
なお図1〜図8に示される階段昇降装置1,35,45
に対応する構成には同一の参照符号を付す。階段昇降補
助装置81の案内レール94は、図9に示されるように
階段4の昇降方向に沿って長円状の無端環状に形成され
る。すなわち、案内レール93は階段4の昇降方向に沿
って相互に平行に延びる直線状の上および下案内レール
89,90と、上および下案内レール89,90の上端
部を互いに円弧状に連結し、上案内レール89から下案
内レール90に案内手段7を折返して案内する上折返し
部91と、上および下案内レール89,90の下端部を
互いに連結し、下案内レール90から上案内レール89
に案内手段7を折返す下折返部92とを有し、案内手段
7はこのような案内レール94に沿って循環駆動するこ
ととなる。
【0036】図10に示されるように、案内手段7は昇
降駆動源57を収納するハウジング82と、このハウジ
ング82に設けられる把持部材8とを有する。ハウジン
グ82内には、モータ70と、減速装置65とが設けら
れ、モータ70の回転駆動力はモータ70の出力軸71
に固定されるウォーム64を介してウォームホィール6
3に伝達される。ウォームホィール63の回転軸93は
ハウジング82に軸受によって回転自在に支持され、こ
の回転軸93の一端部はハウジング82から突出し、案
内レール94内に延びる。この一端部には案内スプロケ
ット56が固定される。また、案内レール94は略コ字
状に形成され、基板49に取付けられる環状の基部95
と、基部95の案内レール94の外方側で垂直に屈曲す
る外案内部96と、案内レール94の内方側で垂直に屈
曲する内案内部97とを有し、案内レール94の外案内
部96には長手方向全周にわたって無端環状に案内チェ
ーン58が内面に固定され、前記スプロケット56はこ
の案内チェーン58に噛合する。
降駆動源57を収納するハウジング82と、このハウジ
ング82に設けられる把持部材8とを有する。ハウジン
グ82内には、モータ70と、減速装置65とが設けら
れ、モータ70の回転駆動力はモータ70の出力軸71
に固定されるウォーム64を介してウォームホィール6
3に伝達される。ウォームホィール63の回転軸93は
ハウジング82に軸受によって回転自在に支持され、こ
の回転軸93の一端部はハウジング82から突出し、案
内レール94内に延びる。この一端部には案内スプロケ
ット56が固定される。また、案内レール94は略コ字
状に形成され、基板49に取付けられる環状の基部95
と、基部95の案内レール94の外方側で垂直に屈曲す
る外案内部96と、案内レール94の内方側で垂直に屈
曲する内案内部97とを有し、案内レール94の外案内
部96には長手方向全周にわたって無端環状に案内チェ
ーン58が内面に固定され、前記スプロケット56はこ
の案内チェーン58に噛合する。
【0037】またハウジング82の上部には上支持ロー
ラ83が設けられ、ハウジング82の下部には下支持ロ
ーラ84が設けられる。上支持ローラ83は回転自在に
支持され、外周面が案内レール94の外案内部96の外
面に当接し、下支持ローラ84は、回転自在に支持さ
れ、外周面が案内レール94の内案内部97の外面に当
接する。したがって、案内手段7は上および下支持ロー
ラ83,84によって案内レール94を上下に挟持した
状態で案内レール94に沿って走行自在に設けられる。
この状態で案内スプロケット56は案内チェーン58に
確実に噛合する。
ラ83が設けられ、ハウジング82の下部には下支持ロ
ーラ84が設けられる。上支持ローラ83は回転自在に
支持され、外周面が案内レール94の外案内部96の外
面に当接し、下支持ローラ84は、回転自在に支持さ
れ、外周面が案内レール94の内案内部97の外面に当
接する。したがって、案内手段7は上および下支持ロー
ラ83,84によって案内レール94を上下に挟持した
状態で案内レール94に沿って走行自在に設けられる。
この状態で案内スプロケット56は案内チェーン58に
確実に噛合する。
【0038】モータ70の出力軸71の回転数は検出器
74によって検出され、この検出信号は制御手段75に
入力される。制御手段75は検出器74からの検出信号
および把持部材8に設けられるスイッチ69に応じてモ
ータ70の駆動制御を行う。
74によって検出され、この検出信号は制御手段75に
入力される。制御手段75は検出器74からの検出信号
および把持部材8に設けられるスイッチ69に応じてモ
ータ70の駆動制御を行う。
【0039】ハウジング82の外側面の上端部には把持
部材支持片87が固定され、この把持部材支持片87に
把持部材8の基端部が、図10の紙面に垂直な方向に延
びる支持軸88まわりに揺動自在に連結される。したが
って把持部材8は、図10で仮想線で示すように、ほぼ
鉛直に直立し、階段昇降補助装置81を使用しない階段
の使用者の通過経路から退避した退避位置と、階段の昇
降方向に垂直で、かつ水平方向に延び、図10で実線で
示す使用位置とにわたって揺動自在に設けられる。把持
部材支持片87は、断面形状が略C字状であり、退避位
置から図10において反時計まわりに揺動して使用位置
に位置した把持部材8が、使用位置を超えてさらに反時
計まわりに揺動することを把持部材支持片87の底部に
よって阻止する構成となっている。ハウジング82の上
部にはばね取付片86が設けられ、このばね取付片86
から把持部材8にわたって、把持部材8を退避位置に向
けて弾発的に付勢する引張ばね85が設けられる。した
がって、階段昇降補助装置81を使用しない状態では、
前記引張ばね86のばね力によって把持部材8は退避位
置に退避し、これによって把持部材8が階段の使用者の
妨げとなることが防がれる。
部材支持片87が固定され、この把持部材支持片87に
把持部材8の基端部が、図10の紙面に垂直な方向に延
びる支持軸88まわりに揺動自在に連結される。したが
って把持部材8は、図10で仮想線で示すように、ほぼ
鉛直に直立し、階段昇降補助装置81を使用しない階段
の使用者の通過経路から退避した退避位置と、階段の昇
降方向に垂直で、かつ水平方向に延び、図10で実線で
示す使用位置とにわたって揺動自在に設けられる。把持
部材支持片87は、断面形状が略C字状であり、退避位
置から図10において反時計まわりに揺動して使用位置
に位置した把持部材8が、使用位置を超えてさらに反時
計まわりに揺動することを把持部材支持片87の底部に
よって阻止する構成となっている。ハウジング82の上
部にはばね取付片86が設けられ、このばね取付片86
から把持部材8にわたって、把持部材8を退避位置に向
けて弾発的に付勢する引張ばね85が設けられる。した
がって、階段昇降補助装置81を使用しない状態では、
前記引張ばね86のばね力によって把持部材8は退避位
置に退避し、これによって把持部材8が階段の使用者の
妨げとなることが防がれる。
【0040】このような階段昇降補助装置81によって
下層フロア2から上層フロア3まで階段4を昇る場合に
は、予め下層フロア2側に配置された案内手段7の把持
部材8を引張ばね85のばね力に抗して使用位置まで揺
動させ、把持部材8に設けられたスイッチ69を押下し
てオンしてモータ70を駆動させる。モータ70が駆動
すると、案内手段7は案内レール94の上案内部89に
沿って使用者9の希望する速度で走行駆動する。このよ
うにして使用者9は把持部材8を把持して案内手段7に
上体を支持された状態で階段4を容易に昇ることができ
る。上層フロア3まで昇ると、使用者9はスイッチ69
から手を放してスイッチ69をオフした状態で把持部材
8から手を放す。すると、把持部材8は引張ばね85の
ばね力によって退避位置まで揺動して退避位置に係止さ
れる。このように階段昇降補助装置81では使用しない
状態では把持部材8が退避位置に退避した状態にある。
下層フロア2から上層フロア3まで階段4を昇る場合に
は、予め下層フロア2側に配置された案内手段7の把持
部材8を引張ばね85のばね力に抗して使用位置まで揺
動させ、把持部材8に設けられたスイッチ69を押下し
てオンしてモータ70を駆動させる。モータ70が駆動
すると、案内手段7は案内レール94の上案内部89に
沿って使用者9の希望する速度で走行駆動する。このよ
うにして使用者9は把持部材8を把持して案内手段7に
上体を支持された状態で階段4を容易に昇ることができ
る。上層フロア3まで昇ると、使用者9はスイッチ69
から手を放してスイッチ69をオフした状態で把持部材
8から手を放す。すると、把持部材8は引張ばね85の
ばね力によって退避位置まで揺動して退避位置に係止さ
れる。このように階段昇降補助装置81では使用しない
状態では把持部材8が退避位置に退避した状態にある。
【0041】次に上層フロア3から下層フロア2まで降
りる場合には、使用者9は再び把持部材8を把持して使
用位置まで揺動させ、スイッチ69を押下してオンし、
モータ70を駆動させる。すると案内手段7は案内レー
ル6の上折返し部91で折返されて下案内部92に移行
し、この下案内部92に沿って使用者9を下層フロア2
に案内することとなる。このように階段昇降補助装置8
1では案内レール94が無端環状に設けられるので、案
内手段7が上昇した後に下降させる場合にスイッチ69
を切換えるなどしてモータ70を逆転させる必要がな
い。したがって、使用者がスイッチ69を押し間違えて
逆方向に案内手段7が走行するといったことが防がれ安
全性が向上される。
りる場合には、使用者9は再び把持部材8を把持して使
用位置まで揺動させ、スイッチ69を押下してオンし、
モータ70を駆動させる。すると案内手段7は案内レー
ル6の上折返し部91で折返されて下案内部92に移行
し、この下案内部92に沿って使用者9を下層フロア2
に案内することとなる。このように階段昇降補助装置8
1では案内レール94が無端環状に設けられるので、案
内手段7が上昇した後に下降させる場合にスイッチ69
を切換えるなどしてモータ70を逆転させる必要がな
い。したがって、使用者がスイッチ69を押し間違えて
逆方向に案内手段7が走行するといったことが防がれ安
全性が向上される。
【0042】また把持部材支持片87が、案内レール9
4の上および下案内レール89,90の中央に位置する
ようにハウジング82の下端部に設けるように構成して
もよい。このように把持部材支持片87を設けることに
よって、案内手段7が上案内レール89から下案内レー
ル90に折返されたとしても使用状態での把持部材8の
高さ位置が変化せず、これによって使い勝手が向上され
る。またスイッチ69を手で押下して操作するのでな
く、把持部材8を退避位置から使用位置まで揺動させた
ときにスイッチ69がオンされるように構成してもよ
い。これによって、使い勝手がさらに向上される。
4の上および下案内レール89,90の中央に位置する
ようにハウジング82の下端部に設けるように構成して
もよい。このように把持部材支持片87を設けることに
よって、案内手段7が上案内レール89から下案内レー
ル90に折返されたとしても使用状態での把持部材8の
高さ位置が変化せず、これによって使い勝手が向上され
る。またスイッチ69を手で押下して操作するのでな
く、把持部材8を退避位置から使用位置まで揺動させた
ときにスイッチ69がオンされるように構成してもよ
い。これによって、使い勝手がさらに向上される。
【0043】また図4に示されるシートスイッチ36を
階段4の各踏板33上に設け、このシートスイッチ36
のスイッチング対応に応じて案内手段7が走行駆動する
ように制御してもよい。このように制御することによっ
て、使用者の昇降速度に応じて案内手段7が走行駆動さ
れることとなる。また引張ばね85を備える把持部材8
は、階段昇降補助装置81に設けられるだけでなく、階
段昇降補助装置1,35および45に設けるように構成
してもよい。
階段4の各踏板33上に設け、このシートスイッチ36
のスイッチング対応に応じて案内手段7が走行駆動する
ように制御してもよい。このように制御することによっ
て、使用者の昇降速度に応じて案内手段7が走行駆動さ
れることとなる。また引張ばね85を備える把持部材8
は、階段昇降補助装置81に設けられるだけでなく、階
段昇降補助装置1,35および45に設けるように構成
してもよい。
【0044】また使用者9が階段を降りる場合に、案内
手段7をモータ70によって駆動するのではなく、自重
によって案内手段7が降下し、使用者9はこの案内手段
7に支持されて階段4を降りるように構成してもよい。
この場合、案内手段7の降下速度が減速装置65によっ
て抑えられ、また、さらに降下速度を抑えるために、た
とえば回転軸93に抵抗を作用させるように構成しても
よい。
手段7をモータ70によって駆動するのではなく、自重
によって案内手段7が降下し、使用者9はこの案内手段
7に支持されて階段4を降りるように構成してもよい。
この場合、案内手段7の降下速度が減速装置65によっ
て抑えられ、また、さらに降下速度を抑えるために、た
とえば回転軸93に抵抗を作用させるように構成しても
よい。
【0045】このような階段昇降補助装置1,35,4
5および81は駅、イべント会場その他一般的な階段用
の階段昇降補助装置として用いられるが、たとえば病院
または家庭などにおいて、単に昇降補助のみを目的とす
るだけでなく、リハビリテーション用の昇降動作訓練装
置として利用することができる。特に制御手段75によ
って昇降速度を制御することができる階段昇降補助装置
35,45,81においては、制御手段75に使用者の
リハビリテーション用訓練プログラムを記憶させ、これ
によって好適に昇降動作訓練装置として実施することが
できる。
5および81は駅、イべント会場その他一般的な階段用
の階段昇降補助装置として用いられるが、たとえば病院
または家庭などにおいて、単に昇降補助のみを目的とす
るだけでなく、リハビリテーション用の昇降動作訓練装
置として利用することができる。特に制御手段75によ
って昇降速度を制御することができる階段昇降補助装置
35,45,81においては、制御手段75に使用者の
リハビリテーション用訓練プログラムを記憶させ、これ
によって好適に昇降動作訓練装置として実施することが
できる。
【0046】また案内手段7は案内レールに1つだけ設
けられるだけでなく、複数個設けるように構成してもよ
い。このように複数個案内手段7を設けることによっ
て、同時に複数の使用者が利用することができる。
けられるだけでなく、複数個設けるように構成してもよ
い。このように複数個案内手段7を設けることによっ
て、同時に複数の使用者が利用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、案内手段
は案内レールに沿って変位自在に設けられ、案内レール
に設けられる係止突起によって下降方向への変位が阻止
されるので、使用者は現在いる位置よりも上方の係止突
起に案内手段を係止させた状態で、把持部材を把持した
状態で上体を支持して階段を安定して昇ることができ
る。この把持部材は階段の昇降経路に垂直でかつ水平方
向に延びる。すなわち、使用者の正面に延びて設けられ
るので、使用者は体の前面で把持部材を把持することが
でき、効果的に上体を案内手段に支持することができ
る。
は案内レールに沿って変位自在に設けられ、案内レール
に設けられる係止突起によって下降方向への変位が阻止
されるので、使用者は現在いる位置よりも上方の係止突
起に案内手段を係止させた状態で、把持部材を把持した
状態で上体を支持して階段を安定して昇ることができ
る。この把持部材は階段の昇降経路に垂直でかつ水平方
向に延びる。すなわち、使用者の正面に延びて設けられ
るので、使用者は体の前面で把持部材を把持することが
でき、効果的に上体を案内手段に支持することができ
る。
【0048】また本発明によれば、案内手段には昇降駆
動手段が設けられ、使用者の希望する所定の速度で案内
手段は案内レールに沿って昇降駆動することができる。
したがって、使用者は案内手段把持部材を把持すること
によって上体を案内手段に支持され、案内手段に案内さ
れながら自重を併用して容易に階段を昇降することがで
きる。
動手段が設けられ、使用者の希望する所定の速度で案内
手段は案内レールに沿って昇降駆動することができる。
したがって、使用者は案内手段把持部材を把持すること
によって上体を案内手段に支持され、案内手段に案内さ
れながら自重を併用して容易に階段を昇降することがで
きる。
【0049】また本発明によれば、把持部材は付勢手段
によって非使用時には退避位置に弾発的に付勢されるの
で、階段昇降補助装置を使用しない階段の使用者が階段
を通過する際に前記把持部材がその通過を妨げるといっ
たことが防がれる。また、階段昇降補助装置を使用する
場合には把持部材を前記付勢手段のばね力に抗して使用
位置まで揺動させることによって容易に把持部材を把持
して上体を案内手段に支持することができる。
によって非使用時には退避位置に弾発的に付勢されるの
で、階段昇降補助装置を使用しない階段の使用者が階段
を通過する際に前記把持部材がその通過を妨げるといっ
たことが防がれる。また、階段昇降補助装置を使用する
場合には把持部材を前記付勢手段のばね力に抗して使用
位置まで揺動させることによって容易に把持部材を把持
して上体を案内手段に支持することができる。
【図1】本発明の実施の一形態である階段昇降補助装置
1の使用状態を示す正面図である。
1の使用状態を示す正面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
る。
【図3】第1案内レール13を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態である階段昇降補助装
置35を示す正面図である。
置35を示す正面図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態である階段昇降
補助装置45を示す断面図である。
補助装置45を示す断面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
る。
【図7】階段昇降補助装置45によって階段を昇るとき
の状態を示す正面図である。
の状態を示す正面図である。
【図8】階段昇降補助装置45によって階段を降りると
きの状態を示す正面図である。
きの状態を示す正面図である。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態である階段昇降
補助装置81の使用状態を示す正面図である。
補助装置81の使用状態を示す正面図である。
【図10】図9の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。
る。
1,35,45,81 階段昇降補助装置 4 階段 6,94 案内レール 7 案内手段 8 把持部材 9 使用者 13 第1案内レール 14 第2案内レール 25 係止突起 37,75 制御手段 57 昇降駆動手段 85 引張ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 3/00 B66B 9/08 E04F 11/18
Claims (3)
- 【請求項1】 階段の予め定める固定位置に固定され、
階段の昇降方向に沿って延びる案内レールと、 案内レールに沿って所定の間隔をあけて案内レールに固
定される複数の係止突起と、 前記案内レールに沿って変位自在に案内され、前記係止
突起によって下降方向への変位が阻止される係止片を有
する案内手段と、 前記案内手段に設けられ、階段の昇降方向に垂直で、か
つ水平方向に延び、使用者によって把持される把持部材
とを含み、 使用者が現在いる位置から、一段上の係止突起まで案内
手段を上昇させて係止させ、把持部材を把持し、体を把
持部材に引き付けて一段階段を上がるといった動作を繰
り返すことによって、階段を上がることを特徴とする階
段昇降補助装置。 - 【請求項2】 階段の予め定める固定位置に固定され、
階段の昇降方向に沿って相互に平行に延びる直線状の上
および下案内レールと、上および下案内レールの上端部
を円弧状に連結する上折り返し部と、上および下案内レ
ールの下端部を円弧状に連結する下折り返し部とを有
し、階段に沿う長円状の無端環状に形成される案内レー
ルと、 前記案内レールに沿って変位自在に案内される案内手段
と、 前記案内手段を、案内レールに沿って昇降駆動させる昇
降駆動手段と、 使用者の希望する所定の速度で案内手段が昇降駆動する
ように前記昇降駆動手段を制御する制御手段と、 前記案内手段に設けられ、階段の昇降方向に垂直で、か
つ水平方向に延び、使用者によって把持される把持部材
とを含み、 案内手段は、駆動手段によって上または下案内レールに
沿って昇降し、上端部または下端部に達すると、上また
は下折り返し部で折り返されて、下または上案内レール
に移行して、無端環状の案内レールに沿って循環駆動
し、使用者は、制御手段で、昇降駆動手段の速度を制御
し、把持部材を把持して階段を昇降することを特徴とす
る階段昇降補助装置。 - 【請求項3】 前記把持部材は、階段の使用者の通過経
路から退避した退避位置と、階段の昇降方向に垂直で、
かつ水平方向に延びる使用位置とにわたって揺動自在に
設けられ、案内手段には、非使用時に把持部材を退避位
置に向けて弾発的に付勢する付勢手段が設けられること
を特徴とする請求項1または2記載の階段昇降補助装
置。
Priority Applications (1)
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JP09228483A JP3084258B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-08-25 | 階段昇降補助装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP9-170984 | 1997-06-11 | ||
JP17098497 | 1997-06-11 | ||
JP09228483A JP3084258B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-08-25 | 階段昇降補助装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1156941A JPH1156941A (ja) | 1999-03-02 |
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ID=26493832
Family Applications (1)
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JP09228483A Expired - Fee Related JP3084258B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-08-25 | 階段昇降補助装置 |
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-
1997
- 1997-08-25 JP JP09228483A patent/JP3084258B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101809480B1 (ko) * | 2017-04-25 | 2018-01-18 | (주) 에스에이텍 | 보행보조장치 및 그 제어방법 |
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JPH1156941A (ja) | 1999-03-02 |
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