JP3084125B2 - 紙用填料及びそれを用いた紙 - Google Patents

紙用填料及びそれを用いた紙

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクの吸収性および
裏抜け防止効果の良好な紙用填料に関する。
【0002】
【従来の技術】紙用填料としては、含水ケイ酸、尿素ホ
ルムアルデヒドポリマー及びケイ酸アルミニウム等が知
られている。これらの紙用填料は、紙の白色度、白紙不
透明度の向上及びインクの裏抜け防止のために紙に含有
させる方法で良く使用されている。しかし、これら填料
は、紙の軽量化のために紙への混合量を減少させ、例え
ば、坪量を40g/m2 以下とすると裏抜け防止効果が
悪くなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙中の填料
の含有量を少なくしても、インクの吸収性及び裏抜け防
止効果の優れた紙用填料を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
インクの吸収性及び裏抜け防止効果の高い紙用填料を開
発することを目的とし、填料の物性とインクの吸収性及
び裏抜け防止効果の関係について鋭意研究を重ねた。そ
の結果、従来、インクの裏抜け防止効果は填料の吸油量
の大小に依存すると考えられていたが、本発明者らの研
究の結果、填料の細孔径分布とその細孔容積が重要であ
ることがわかった。即ち、インクは顔料とビヒクルによ
って構成されているが、顔料とビヒクルの吸収及び吸着
される填料の細孔半径がそれぞれ異なることがわかっ
た。顔料は、細孔半径が3000〜4×104オングス
トロームの範囲である細孔に吸収及び吸着され、ビヒク
ルは、細孔半径が100〜1000オングストロームの
範囲である細孔に吸収されることが、本発明者らの実験
により明らかになった。
【0005】本発明者らは、インクを吸収するに十分な
細孔分布を有する含水ケイ酸又はケイ酸塩が本発明の目
的を達成する紙用填料となり得ることを見い出し、本発
明を提案するに到った。
【0006】即ち、本発明は、含水ケイ酸またはケイ酸
塩よりなり、細孔半径が5×104オングストローム以
下である細孔の積算容積が1.9〜4.0cc/gであ
り、3000〜4×104オングストロームの範囲であ
る細孔の積算容積が0.5cc/g以上であり、かつ、
細孔半径が100〜1000オングストロームの範囲で
ある細孔の積算容積が0.6cc/g以上であることを
特徴とする紙用填料である。
【0007】本発明の紙用填料は、含水ケイ酸またはケ
イ酸塩からなる。含水ケイ酸は、一般式SiO2・nH2
O(nは正の数である。)で示される化合物であり、少
量の、例えば、2重量%未満の不純物が含まれていても
よい。ケイ酸塩は、ケイ素以外の金属を酸化物換算で2
〜30重量%含む化合物が好適である。具体的には、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸チタニウム、ケイ酸アルミニウムチタニウ
ム等の化合物を挙げることができる。
【0008】本発明の紙用填料は、特定の細孔分布を有
する。まず、細孔半径が5×104オングストローム以
下である細孔の積算容積が1.9〜4.0cc/gであ
る。上記の細孔容積が1.9cc/gより小さいとき
は、吸油量が小さくなり、そのような化合物を紙の填料
として使用してもインクの吸収性、着肉性に乏しいため
にインクの裏抜防止効果に欠ける。一方、細孔半径が5
×104オングストローム以下である細孔の積算容積が
4.0cc/gよりも大きいものは製造が困難である。
上記の細孔半径が5×104オングストローム以下であ
る細孔の積算容積は、吸油量を大きくしかも製造を容易
にするためには、2.0〜3.6cc/gの範囲である
ことが好ましい。
【0009】また、本発明の紙用填料は、細孔半径が3
000〜4×104オングストロームの範囲である細孔
の積算容積が0.5cc/g以上である。上記の細孔半
径の細孔にはインクの成分のうち顔料が吸収される。し
たがって、上記の細孔半径の細孔容積が0.5cc/g
未満のときには、インクの成分のうち顔料の吸収性に劣
るために、インクの吸収性の良好な紙用填料となり得な
い。上記の細孔半径の細孔容積は、インクの吸収性の十
分な紙用填料とするためには、0.6〜1.5cc/g
の範囲であることが好ましい。
【0010】さらに、本発明の紙用填料は、細孔半径が
100〜1000オングストロームの範囲である細孔に
積算容積が0.6cc/g以上である。上記の細孔半径
の細孔にはインクの成分のうちビヒクルが吸収される。
したがって、上記の細孔半径の細孔容積が0.6cc/
g未満のときには、インクの成分のうちビヒクルの吸収
性に劣るために、インクの吸収性及び裏抜け防止効果の
良好な紙用填料となり得ない。上記の細孔半径の細孔容
積は、インクの吸収性の十分な填料を得るためには、
0.7〜1.6cc/gの範囲であることが好ましい。
【0011】なお、本発明において、細孔の積算容積
は、水銀ポロシメーターを用いて測定した値である。
【0012】本発明の紙用填料は、通常、粒子径8〜5
0nmの一次粒子が凝集して形成された、粒子径1〜5
00μmの凝集粒子であり、水に分散させたスラリー状
態で測定された平均凝集粒子径は10〜25μmの範囲
である。また、本発明の紙用填料の表面積は、通常、1
00〜300m2 /gの範囲である。
【0013】本発明の紙用填料を水に分散させた分散液
のpHは5〜7の範囲であり、ほぼ中性である。また、
本発明の紙用填料を水中に分散させてもほとんど水に溶
出することはない。
【0014】本発明の紙用填料はどのような方法によっ
て製造されてもよい。一般には、次に述べる方法によっ
て好適に製造することができる。
【0015】塩類の存在下にシリカ換算濃度7〜10重
量%のケイ酸アルカリ水溶液に10〜45℃で中和率2
0〜40%となるように鉱酸及び/又はケイ酸アルカリ
と反応してケイ酸塩を形成し得る塩の酸性水溶液を添加
する第1工程と、該第1工程で得られた反応液を95℃
〜該反応液の沸点以下の温度に昇温して熟成し、該反応
液のpHが3〜5になるように鉱酸及び/又はケイ酸ア
ルカリと反応してケイ酸塩を形成し得る塩の酸性水溶液
を添加する第2工程よりなる方法である。
【0016】まず、上記方法の第1工程では、塩類の存
在下にシリカ換算濃度が7〜10重量%のケイ酸アルカ
リ水溶液に10〜45℃で中和率が20〜40%となる
ように鉱酸及び/又はケイ酸アルカリと反応してケイ酸
塩を形成し得る塩の酸性水溶液が添加される。
【0017】ケイ酸アルカリとしては、通常、ケイ酸ナ
トリウムが使用される。ケイ酸アルカリ水溶液の濃度
は、シリカ換算濃度で7〜10重量%の範囲でなければ
ならず、8〜9重量%であることが好ましい。ケイ酸ア
ルカリ水溶液の濃度が上記の範囲をはずれた場合には、
得られる紙用填料の細孔容積が小さくなるために好まし
くない。
【0018】ケイ酸アルカリ水溶液に添加される鉱酸と
しては、公知のものが何等制限なく採用される。具体的
には、塩酸、硫酸、硝酸等が採用されるが、通常は硫酸
が使用される。鉱酸の濃度は特に制限されないが、一般
には10〜30重量/体積%の範囲から選べばよい。
【0019】また、ケイ酸アルカリ水溶液に添加される
塩の酸性水溶液としては、ケイ酸アルカリと反応してケ
イ酸塩を形成し得る塩の酸性水溶液が何ら制限なく使用
される。例えば、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸チタニウム等の硫酸塩の酸性水溶液を好適に使
用し得る。
【0020】特に硫酸チタニウム等のチタン化合物の酸
性水溶液を使用したときは、得られる紙用填料の成形性
と隠蔽力を向上させることができるため、紙の強度と不
透明性を向上させることができる。上記の塩の酸性水溶
液の濃度は、酸化物換算濃度で3〜8重量%の範囲であ
ることが好ましい。また、上記に例示した塩を溶解した
水溶液はそのままで酸性を示すが、さらに、塩酸や硫酸
を添加しても良い。酸性水溶液の酸濃度は、一般には1
0〜30重量/体積%の範囲であることが、良好な紙用
填料を得るために好適である。
【0021】鉱酸及び/又はケイ酸アルカリと反応して
ケイ酸塩を形成し得る塩の酸性水溶液のケイ酸アルカリ
水溶液への添加は、中和率が20〜40%の範囲となる
ように行われる。ここで、中和率とは、ケイ酸アルカリ
水溶液の中和に必要な上記の鉱酸及び/又は酸性水溶液
の量を使用したときを100%とした、中和の程度を示
す指標である。中和率が20%よりも低いときは、一次
粒子が大きくなって粒子の凝集が弱くなるため細孔容積
が小さくなる。中和率が40%を越えるときは、粒子の
凝集が強くなり3000〜4×104オングストローム
の細孔が0.5cc/g未満となる。インクの吸収性と
及び裏抜け防止効果の優れた紙用填料を得るためには、
中和率は23〜35%の範囲であることが好ましい。
【0022】第1工程では塩類の存在下に反応が行われ
る。塩類は、公知の水溶性無機塩が何等制限なく採用さ
れるが、一般には核形成作用のある水溶性無機塩が好適
に採用される。具体的には、塩化ナトリウム、硫酸ナト
リウム、硝酸ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウ
ム、硝酸カリウム等のアルカリ金属塩を例示することが
できる。上記の塩類の濃度は、特に制限されないが、通
常は酸化物換算濃度でケイ酸アルカリ水溶液中に0.5
〜5重量%の範囲から選ばれる。塩類は、鉱酸及び/又
は塩の酸性水溶液を添加する前に反応液中に添加してお
くことが、細孔分布、成形性が良好であり、スラリー状
態での粉砕による細孔容積の減少の小さい紙用填料が得
られるために好ましい。
【0023】第1工程の反応は、10〜45℃で行われ
る。反応温度が、上記範囲をはずれた場合には、細孔容
積が小さくなるために好ましくない。
【0024】次に本発明の方法の第2工程では、上記の
第1工程で得られた反応液が95℃〜該反応液の沸点以
下の温度に昇温される。反応液の温度が上記の範囲をは
ずれた場合には、細孔容積が小さくなるために好ましく
ない。そして、この温度で熟成される。熟成の時間は特
に制限されないが、通常は10〜30分間の範囲から選
択すればよい。
【0025】第2工程においては、反応液のpHが3〜
5になるように鉱酸及び/又はケイ酸アルカリと反応し
てケイ酸塩を形成し得る塩の酸性水溶液が添加される。
反応液のpHが3未満の場合は、紙用填料の成分が液中
で溶解しやすくなり、また、成形性が悪化する。反応液
のpHが5を越えると紙用填料の成分の生成が不十分と
なり、満足する細孔容積のものが得られない。
【0026】鉱酸及び/又は塩の酸性水溶液は徐々に添
加することが好ましく、通常は、これらを60〜120
の時間をかけて添加することが好ましい。
【0027】本発明の紙用填料は、紙の原料パルプ繊維
中に分散させた内填剤として使用することもでき、ま
た、紙の表面コート剤として使用することもできる。上
記方法で紙用填料を製造後、余分な塩をろ過等の手段に
よって除去したのち、水に分散させたスラリー状態で保
管し、粉砕および分級を行った後スラリー状態のまま紙
の原料と混合して製紙することができ、また、上記方法
で製造した紙用填料を乾燥後、粉体として保管し、これ
を紙の原料と混合するときに水に再分散させて使用する
こともできる。本発明の紙用填料とパルプ繊維との配合
量は、特に制限されないが、本発明においては紙用填料
の少量の配合で十分なインクの裏抜け防止効果を発揮さ
せることができる。通常は、紙中に占める割合で0.1
〜2重量%、好ましくは0.3〜1.5重量%の範囲か
ら選べば十分である。
【0028】
【効果】本発明の紙用填料は良好な細孔分布を有する。
このため、本発明の紙用填料は、インクの吸収性に優れ
るためにインクの裏抜防止効果が十分である。さらに、
本発明の紙用填料は、優れた隠蔽力を有するために紙の
不透明性を向上させることもできる。
【0029】さらに、本発明の紙用填料は、スラリー状
態で粉砕を行っても細孔半径が3000〜4×104
ングストロームの細孔の容積の減少が小さく、したがっ
て、インクを構成する顔料およびビヒクルの吸収性が共
に良好で、インクの裏抜防止効果が優れる。
【0030】
【実施例】本発明をさらに詳細に説明するために、以下
に実施例及び比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。
【0031】なお、本発明において種々の物性は、次の
方法により測定した。
【0032】(1)化学組成 蛍光X線分析装置(理学電機(株)製)を使用して測定
した。
【0033】(2)細孔容積 水銀ポロシメーター(カルロエルバ社製2000型)を
使用して測定した。尚、細孔半径が5×104オングス
トローム以下の細孔の細孔容積は、細孔半径が37.5
〜5×104オングストロームの細孔について測定し
た。
【0034】(3)比表面積 BET法により測定した。
【0035】(4)吸油量 JIS K5101に準拠。
【0036】(5)平均粒径 コールターマルチサイザー(コールターエレクトロニク
ス社製)使用。
【0037】(6)pH測定 反応液をサンプリングし、pHメーター(堀場製作所
製)により測定。
【0038】(7)抄紙 パルプとして、NBKP(ニードルリーフ・ブリーチン
グ・クラフト・パルプ)10重量部、TMP(サーモメ
カニカル・パルプ)45重量部およびDIP(デインキ
ング・パルプ)45重量部が配合された混合物をビータ
ーで5〜6分攪拌した後、本発明の紙用填料を乾燥パル
プ基準で2重量%添加し、15分攪拌した。その後、硫
酸アルミニウムでスラリーpHを4.5に調整した。次
に角型シートマシン(300mm×300mm)にて抄
紙し、プレス脱水を行って得た湿紙を表面温度110℃
の回転ドライヤーで乾燥を行った後、相対湿度65%、
温度25℃にて24時間シーズニングを行って、坪量4
0g/m2 の紙を得た。
【0039】(8)印刷後の紙の不透明性 市販の印刷機(RICOH PRIPORT SS88
0:(株)リコー製)を用いて紙の片面に80×120
mmのベタ印刷を行った後に印刷後不透明性を測定し
た。
【0040】印刷後不透明性=(印刷後の紙の裏面反射
率)/(未印刷の紙の裏面反射率)×100 実施例1 市販のケイ酸ソーダ(SiO2 26.50重量%、S
iO2/Na2Oモル比3.04)1811ml、ボウ硝
(Na2O 2.38重量%)2521ml、及び水1
668mlを10lの外部加熱方式の反応槽へ投入して
攪拌した(シリカ換算濃度8重量%)。第1工程におい
て、反応液温度35℃で、中和率を30%とするために
22%重量/体積%の硫酸351mlを投入した。その
後、第2工程において、95℃まで昇温し、昇温後、そ
のままの状態で10分間攪拌した。次に22%硫酸79
6mlを100分かけて投入し、反応液のpHを3.6
として反応を終了した。この反応液をろ過、水洗した
後、固形分濃度が13〜14%となるように水に再分散
させ、この分散液600mlを2lのポリ容器に入れ、
大きさ2mmのガラスビーズ1kgとともに回転数42
0rpmで5分間粉砕した後、145メッシュの篩で篩
分けし、篩下の分散液中の固形分について粒度分布を測
定した。次に篩下の分散液100mlをブフナーロート
でろ過し、500mlの水で洗った後、得られたケーク
を熱風乾燥機を用いて105℃で24時間乾燥後、乾燥
されたケークについて細孔径分布を測定した。その結果
を表1に示した。抄紙テストには上記の分散液を使用し
た。
【0041】
【表1】
【0042】実施例2 実施例1において、市販のケイ酸ソーダ(SiO2
7.04重量%、SiO2/Na2O=3.06)155
3ml、ボウ硝(Na2O 2.47重量%)2429
ml、水酸化アルミニウム粉末68g及び水2018m
l(シリカ換算濃度7重量%)と第1工程で硫酸356
mlを投入して中和率を35%とし、第2工程の硫酸6
08mlを90分で投入した以外は同様に反応し、反応
液のpH=4.3として反応を終了した。これ以後は実
施例1と同様にした。その結果を表1に示した。また、
図1に細孔分布の測定結果を示した。図中、(A)は細
孔の積算容積を示す曲線であり、(B)はその微分曲線
である。
【0043】実施例3 実施例1において、ケイ酸ソーダ(SiO2 26.7
1重量%、SiO2/Na2O=3.05)1572m
l、ボウ硝(Na2O 1.97重量%)3045ml
及び水1383ml(シリカ換算濃度7重量%)と第1
工程に22重量/体積%の硫酸303mlを投入して中
和率30%とし、第2工程に硫酸濃度25.5重量/体
積%(TiO2 分6重量%)の硫酸チタン溶液586m
lを100分で投入した以外は同様に反応し、反応液の
pH=3.5として反応を終了した。これ以後は実施例
1と同様にした。その結果を表1に示した。
【0044】実施例4 実施例1において、ケイ酸ソーダ(SiO2 27.0
4重量%、SiO2/Na2O=3.06)1775m
l、ボウ硝(Na2O 2.11重量%)2844ml
及び水1381ml(シリカ換算濃度8重量%)と第1
工程に硫酸濃度23重量/体積%(Al23 4重量
%)の硫酸アルミニウムの酸性溶液222ml(中和率
20%)及び第2工程で、同様の硫酸アルミニウム酸性
溶液745mlを120分かけて投入した以外は同様に
反応し、反応液のpH=3.3として反応を終了した。
これ以後は実施例1と同様にした。その結果を表1に示
した。
【0045】実施例5 実施例4において第1工程の中和率を25%とし、反応
液のpH3.1として反応を終了した以外は実施例1と
同様にした。結果を表1に示した。
【0046】比較例1 トクシールGu−N(徳山曹達株)の製造工程中の反応
液を実施例1の湿式粉砕処理方法と同様にして処理し
た。その結果を表1に示した。又、図2に細孔分布の測
定結果を示した。
【0047】比較例2 市販の尿素ホルムアルデヒドポリマー(商品名、ユーパ
ール、三井東圧(株)製)のスラリーをろ過、乾燥した
ものの、細孔径分布を測定した。結果を表1に示した。
【0048】比較例3 実施例4において、中和率30%、反応温度90℃とし
た以外は実施例1と同様にした。その結果を表1に示し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の紙用填料の細孔分布を示すグ
ラフである。
【図2】図2は、比較例のホワイトカーボンの細孔分布
を示すグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含水ケイ酸またはケイ酸塩よりなり、細孔
    半径5×104オングストローム以下である細孔の積算
    容積が1.9〜4.0cc/gであり、3000〜4×
    104オングストロームの範囲である細孔の積算容積が
    0.5cc/g以上であり、かつ、細孔半径が100〜
    1000オングストロームの範囲である細孔の積算容積
    が0.6cc/g以上であることを特徴とする紙用填
    料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の紙用填料がパルプ中に分散
    されてなる紙。
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