JPH05301707A - 含水ケイ酸及びその製造方法 - Google Patents

含水ケイ酸及びその製造方法

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JPH05301707A
JPH05301707A JP10963592A JP10963592A JPH05301707A JP H05301707 A JPH05301707 A JP H05301707A JP 10963592 A JP10963592 A JP 10963592A JP 10963592 A JP10963592 A JP 10963592A JP H05301707 A JPH05301707 A JP H05301707A
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silicic acid
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water
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hydrous silicic
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Yoshiaki Koga
義明 古賀
Genji Taga
玄治 多賀
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
    • C01B33/12Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
    • C01B33/126Preparation of silica of undetermined type

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インクの吸収性および裏抜け防止効果の高い紙
用填料として好適な含水ケイ酸を提供する。 【構成】下記式 SiO2・nH2O (ただし、nは、正の数である。)で示され、細孔半径
5×104オングストローム以下である細孔の積算容積
が1.9〜4.0cc/gであり、3000〜4×10
4オングストロームの範囲である細孔の積算容積が0.
5cc/g以上であり、かつ、細孔半径が100〜10
00オングストロームの範囲である細孔の積算容積が
0.6cc/g以上である含水ケイ酸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクの吸収性および
裏抜け防止効果が良好であり、紙用填料として好適な含
水ケイ酸に関する。
【0002】
【従来の技術】紙用填料としては、含水ケイ酸、尿素ホ
ルムアルデヒドポリマー及びケイ酸アルミニウム等が知
られている。これらの紙用填料は、紙の白色度、白紙不
透明度の向上及びインクの裏抜け防止のために紙に混合
して使用されている。しかし、これら填料は、紙の軽量
化のために紙への混合量を減少させ、例えば、坪量を4
0g/m2以下とすると裏抜け防止効果が悪くなるとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙中の填料
の含有量を少なくしても、インクの吸収性及び裏抜け防
止効果の優れた紙用填料として好適に使用できる含水ケ
イ酸を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
インクの吸収性及び裏抜け防止効果の高い紙用填料を開
発することを目的とし、填料の物性とインクの吸収性及
び裏抜け防止効果の関係について鋭意研究を重ねた。そ
の結果、従来、インクの裏抜け防止効果は填料の吸油量
の大小に依存すると考えられていたが、本発明者らの研
究の結果、填料の細孔径分布とその細孔容積が重要であ
ることがわかった。即ち、インクは顔料とビヒクルによ
って構成されているが、顔料とビヒクルの吸収及び吸着
される填料の細孔半径がそれぞれ異なることがわかっ
た。顔料は、細孔半径が3000〜4×104オングス
トロームの範囲である細孔に吸収及び吸着され、ビヒク
ルは、細孔半径が100〜1000オングストロームの
範囲である細孔に吸収されることが、本発明者らの実験
により明らかになった。
【0005】本発明者らは、インクを吸収するに十分な
細孔分布を有する含水ケイ酸が本発明の目的を達成する
紙用填料となり得ることを見い出し、本発明を提案する
に到った。
【0006】即ち、本発明は、下記式 SiO2・nH2O (ただし、nは、正の数である。)で示され、細孔半径
5×104オングストローム以下である細孔の積算容積
が1.9〜4.0cc/gであり、3000〜4×10
4オングストロームの範囲である細孔の積算容積が0.
5cc/g以上であり、かつ、細孔半径が100〜10
00オングストロームの範囲である細孔の積算容積が
0.6cc/g以上であることを特徴とする含水ケイ酸
である。
【0007】本発明の含水ケイ酸は、一般式SiO2
nH2O(ただし、nは、正の数である。結晶水の量は
通常3〜6重量%の範囲である。)で示される化合物で
あり、少量の、例えば、2重量%未満の不純物が含まれ
ていてもよい。
【0008】本発明の含水ケイ酸は、特定の細孔分布を
有する。まず、細孔半径が5×104オングストローム
以下である細孔の積算容積が1.9〜4.0cc/gで
ある。上記の細孔容積が1.9cc/gより小さいとき
は、吸油量が小さくなり、そのような化合物を紙の填料
として使用してもインクの吸収性、着肉性に乏しいため
にインクの裏抜防止効果に欠ける。一方、細孔半径が5
×104オングストローム以下である細孔の積算容積が
4.0cc/gよりも大きいものは製造が困難である。
上記の細孔半径が5×104オングストローム以下であ
る細孔の積算容積は、吸油量を大きくしかも製造を容易
にするためには、2.0〜3.6cc/gの範囲である
ことが好ましい。
【0009】また、本発明の含水ケイ酸は、細孔半径が
3000〜4×104オングストロームの範囲である細
孔の積算容積が0.5cc/g以上である。上記の細孔
半径の細孔にはインクの成分のうち顔料が吸収される。
したがって、上記の細孔半径の細孔容積が0.5cc/
g未満のときには、インクの成分のうち顔料の吸収性に
劣るために、インクの吸収性の良好な紙用填料となり得
ない。上記の細孔半径の細孔容積は、インクの吸収性の
十分な紙用填料とするためには、0.6〜1.5cc/
gの範囲であることが好ましい。
【0010】さらに、本発明の含水ケイ酸は、細孔半径
が100〜1000オングストロームの範囲である細孔
の積算容積が0.6cc/g以上である。上記の細孔半
径の細孔にはインクの成分のうちビヒクルが吸収され
る。したがって、上記の細孔半径の細孔容積が0.6c
c/g未満のときには、インクの成分のうちビヒクルの
吸収性に劣るために、インクの吸収性及び裏抜け防止効
果の良好な紙用填料となり得ない。上記の細孔半径の細
孔容積は、インクの吸収性の十分な填料を得るために
は、0.7〜1.6cc/gの範囲であることが好まし
い。
【0011】なお、本発明において、細孔の積算容積
は、水銀ポロシメーターを用いて測定した値である。
【0012】本発明の含水ケイ酸は、通常、粒子径8〜
50nmの一次粒子が凝集して形成された、粒子径1〜
500μmの凝集粒子であり、水に分散させたスラリー
状態で測定された平均凝集粒子径は10〜25μmの範
囲である。また、本発明の含水ケイ酸の表面積は、通
常、100〜300m2/gの範囲である。
【0013】本発明の含水ケイ酸を水に分散させた分散
液のpHは5〜7の範囲であり、ほぼ中性である。ま
た、本発明の含水ケイ酸を水中に分散させてもほとんど
水に溶出することはない。
【0014】本発明の含水ケイ酸はどのような方法によ
って製造されてもよい。一般には、次に述べる方法によ
って好適に製造することができる。
【0015】シリカ換算濃度7〜10重量%のケイ酸ア
ルカリ水溶液に10〜45℃で中和率20〜40%とな
るように鉱酸を添加する第1工程と、該第1工程で得ら
れた反応液を95℃〜該反応液の沸点以下の温度に昇温
して熟成し、該反応液のpHが5以下になるように鉱酸
を添加する第2工程よりなり、第1工程と第2工程の少
なくとも一方を塩類の存在下に反応する方法である。
【0016】まず、上記方法の第1工程では、シリカ換
算濃度が7〜10重量%のケイ酸アルカリ水溶液に10
〜45℃で中和率が20〜40%となるように鉱酸が添
加される。
【0017】ケイ酸アルカリとしては、通常、ケイ酸ナ
トリウムが使用される。ケイ酸アルカリ水溶液の濃度
は、シリカ換算濃度で7〜10重量%の範囲でなければ
ならず、8〜9重量%であることが好ましい。ケイ酸ア
ルカリ水溶液の濃度が上記の範囲をはずれた場合には、
得られる含水ケイ酸の細孔容積が小さくなるために好ま
しくない。
【0018】ケイ酸アルカリ水溶液に添加される鉱酸と
しては、公知のものが何等制限なく採用される。具体的
には、塩酸、硫酸、硝酸等が採用されるが、通常は硫酸
が使用される。鉱酸の濃度は特に制限されないが、一般
には10〜30重量/体積%の範囲から選べばよい。
【0019】鉱酸のケイ酸アルカリ水溶液への添加は、
中和率が20〜40%の範囲となるように行われる。こ
こで、中和率とは、ケイ酸アルカリ水溶液の中和に必要
な上記の鉱酸の量を使用したときを100%とした、中
和の程度を示す指標である。中和率が20%よりも低い
ときは、一次粒子が大きくなって粒子の凝集が弱くなる
ため細孔容積が小さくなる。中和率が40%を越えると
きは、粒子の凝集が強くなり3000〜4×104オン
グストロームの細孔が0.5cc/g未満となる。イン
クの吸収性と及び裏抜け防止効果の優れた含水ケイ酸を
得るためには、中和率は23〜35%の範囲であること
が好ましい。
【0020】第1工程の反応は、10〜45℃で行われ
る。反応温度が、上記範囲をはずれた場合には、細孔容
積が小さくなるために好ましくない。
【0021】次に本発明の方法の第2工程では、上記の
第1工程で得られた反応液が95℃〜該反応液の沸点以
下の温度に昇温される。反応液の温度が上記の範囲をは
ずれた場合には、細孔容積が小さくなるために好ましく
ない。そして、この温度で熟成される。熟成の時間は特
に制限されないが、通常は10〜30分間の範囲から選
択すればよい。
【0022】第2工程においては、反応液のpHが5以
下になるように鉱酸が添加される。反応液のpHが5を
越えると含水ケイ酸の成分の生成が不十分となり、満足
する細孔容積のものが得られない。反応液のpHの下限
は特に制限されないが、pHを3未満としても含水ケイ
酸の細孔容積には大きな影響を及ぼさないために、pH
は3以上とすることが好ましい。
【0023】鉱酸は徐々に添加することが好ましく、通
常は、これらを60〜120の時間をかけて添加するこ
とが好ましい。
【0024】本発明において第1工程または第2工程の
いづれか一方を塩類の存在下に反応する。塩類は、公知
の水溶性無機塩が何等制限なく採用されるが、一般には
核形成作用のある水溶性無機塩が好適に採用される。具
体的には、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナト
リウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、硝酸カリウム等
のアルカリ金属塩を例示することができる。上記の塩類
の濃度は、特に制限されないが、通常は酸化物換算濃度
でケイ酸アルカリ水溶液中に0.5〜5重量%の範囲か
ら選ばれる。塩類は、鉱酸を添加する前に反応液中に添
加しておくことが、細孔分布が良好であり、スラリー状
態での粉砕による細孔容積の減少の小さい含水ケイ酸が
得られるために好ましい。
【0025】本発明の含水ケイ酸は、紙の原料パルプ繊
維中に分散させた内填剤として使用することもでき、ま
た、紙の表面コート剤として使用することもできる。上
記方法で紙用填料を製造後、余分な塩をろ過等の手段に
よって除去したのち、水に分散させたスラリー状態で保
管し、粉砕および分級を行った後スラリー状態のまま紙
の原料と混合して製紙することができ、また、上記方法
で製造した含水ケイ酸を乾燥後、粉体として保管し、こ
れを紙の原料と混合するときに水に再分散させて使用す
ることもできる。本発明の含水ケイ酸とパルプ繊維との
配合量は、特に制限されないが、本発明においては含水
ケイ酸の少量の配合で十分なインクの裏抜け防止効果を
発揮させることができる。通常は、紙中に占める割合で
0.1〜2重量%、好ましくは0.3〜1.5重量%の
範囲から選べば十分である。
【0026】
【効果】本発明の含水ケイ酸は適当な細孔分布を有す
る。このため、本発明の含水ケイ酸は、インクの吸収性
に優れるためにインクの裏抜防止効果が十分である。
【0027】さらに、本発明の含水ケイ酸は、スラリー
状態で粉砕を行っても細孔半径が3000〜4×104
オングストロームの細孔の容積の減少が小さく、したが
って、インクを構成する顔料およびビヒクルの吸収性が
共に良好で、インクの裏抜防止効果が優れる。
【0028】
【実施例】本発明をさらに詳細に説明するために、以下
に実施例及び比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。
【0029】なお、本発明において種々の物性は、次の
方法により測定した。
【0030】(1)細孔容積 水銀ポロシメーター(カルロエルバ社製2000型)を
使用して測定した。尚、細孔半径が5×104オングス
トローム以下の細孔の細孔容積は、細孔半径が37.5
〜5×104オングストロームの細孔について測定し
た。
【0031】(2)平均粒径 コールターマルチサイザー(コールターエレクトロニク
ス社製)使用。
【0032】(3)pH測定 反応液をサンプリングし、pHメーター(堀場製作所
製)により測定。
【0033】(4)抄紙 パルプとして、NBKP(ニードルリーフ・ブリーチン
グ・クラフト・パルプ)10重量部、TMP(サーモメ
カニカル・パルプ)45重量部およびDIP(デインキ
ング・パルプ)45重量部が配合された混合物をビータ
ーで5〜6分攪拌した後、本発明の含水ケイ酸を乾燥パ
ルプ基準で2重量%添加し、15分攪拌した。その後、
硫酸アルミニウムでスラリーpHを4.5に調整した。
次に角型シートマシン(300mm×300mm)にて
抄紙し、プレス脱水を行って得た湿紙を表面温度110
℃の回転ドライヤーで乾燥を行った後、相対湿度65
%、温度25℃にて24時間シーズニングを行って、坪
量40g/m2 の紙を得た。
【0034】(5)印刷後の紙の不透明性 市販の印刷機(RICOH PRIPORT SS88
0:(株)リコー製)を用いて紙の片面に80×120
mmのベタ印刷を行った後に印刷後不透明性を測定し
た。
【0035】印刷後不透明性=(印刷後の紙の裏面反射
率)/(未印刷の紙の裏面反射率)×100 実施例1 市販のケイ酸ソーダ(SiO2 26.50重量% S
iO2/Na2O=3.04)1811ml、ボウ硝(N
2O 2.38重量%)2521ml及び水1668
mlを10リットルの外部加熱方式の反応槽へ投入し撹
拌した。(シリカ換算濃度8重量%)。第1工程におい
て反応液温度35℃で中和率30%とするために22重
量/体積%の硫酸351mlを投入した。
【0036】その後、第2工程において95℃まで昇温
し、昇温後、そのままの状態で10分間撹拌した。次い
で前記の硫酸796mlを100分かけて投入し、反応
液のpHを3.6として反応を終了した。この反応液を
ろ過、水洗した後、固形分が13〜14%となるように
水に再分散させ、この分散液700mlを3lのポリ容
器に入れ、大きさ2mmのガラスビーズ1Kgとともに
回転数420rpmで5分間粉砕した後、145メッシ
ュのフルイでフルイ分けし、フルイ下の分散液の粒度分
布を測定した。次にフルイ下の分散液を再びろ過水洗し
た後、熱風乾燥機で乾燥し、この乾燥物の物性を測定し
た。その結果を表1に示した。
【0037】分析の結果、SiO2が99重量%以上で
あり、結晶水は4重量%であった。また、図1に細孔分
布の測定結果を示した。図中、(A)は細孔の積算容積
を示す曲線であり、(B)はその微分曲線である。
【0038】実施例2 ケイ酸ソーダ1585ml、水1894ml(シリカ換
算濃度7重量%)を用い、第1工程では中和率を25%
とするため22重量/体積%硫酸256mlを添加し、
第2工程では反応温度97℃で硫酸749mlを90分
で添加し反応液のpHを3.5にした以外は実施例1と
同様にした。その結果を表1に示した。
【0039】分析の結果、SiO2が99重量%以上で
あり、結晶水は4重量%であった。
【0040】実施例3 ケイ酸ソーダ2038ml、水1441ml(シリカ換
算濃度9重量%)を用い、第1工程では22重量/体積
%硫酸395mlを添加し、第2工程では硫酸909m
lを100分で添加し反応液のpHを3.3にした以外
は実施例1と同様にした。その結果を表1に示した。
【0041】分析の結果、SiO2が99重量%以上で
あり、結晶水は4重量%であった。
【0042】実施例4 実施例1において、ケイ酸ソーダ1811ml、水41
89mlを反応槽へ投入し撹拌した。第1工程において
22重量/体積%の硫酸175mlを投入した。その
後、第2工程において95℃まで昇温し、昇温後そのま
まの状態で60分間撹拌した。次いでホウ硝(Na2
6.98重量%)860mlを一度に投入し、10分
間撹拌した後、硫酸973mlを100分で添加し、反
応液のpHを3.4にした以外は実施例1と同様にし
た。その結果を表1に示した。
【0043】分析の結果、SiO2が99重量%以上で
あり、結晶水は4重量%であった。
【0044】比較例1 実施例1において、ケイ酸ソーダ1358ml、水21
21ml(シリカ換算濃度6重量%)、第1工程の硫酸
280ml、液温度90℃及び第2工程の硫酸590m
lを45分で添加し、反応液のpHを3.7にした以外
は実施例1と同様にした。その結果を表1に示した。ま
た、図2に細孔分布の測定結果を示した。
【0045】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の含水ケイ酸の細孔分布を示す
グラフである。
【図2】図2は、比較例の含水ケイ酸の細孔分布を示す
グラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明の含水ケイ酸は、一般式SiO2
nH2O(ただし、nは、正の数である。結晶水の量は
通常3〜6重量%の範囲である。)で示される化合物で
あり、少量の、例えば、結晶水のない無水物基準で2重
量%未満の不純物が含まれていてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】分析の結果、結晶水は4重量%であり、無
水物基準でSiO2が99重量%以上であった。また、
図1に細孔分布の測定結果を示した。図中、(A)は細
孔の積算容積を示す曲線であり、(B)はその微分曲線
である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】分析の結果、結晶水は4重量%であり、無
水物基準でSiO2が99重量%以上であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】分析の結果、結晶水は4重量%であり、無
水物基準でSiO2が99重量%以上であった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】実施例4 実施例1において、ケイ酸ソーダ1811ml、水41
89mlを反応槽へ投入し撹拌した。第1工程において
22重量/体積%の硫酸175mlを投入した。その
後、第2工程において95℃まで昇温し、昇温後そのま
まの状態で60分間撹拌した。次いでボウ硝(Na2
6.98重量%)860mlを一度に投入し、10分
間撹拌した後、硫酸973mlを100分で添加し、反
応液のpHを3.4にした以外は実施例1と同様にし
た。その結果を表1に示した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】分析の結果、結晶水は4重量%であり、無
水物基準でSiO2が99重量%以上であった。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】比較例1 実施例1において、ケイ酸ソーダ1358ml、水21
21ml(シリカ換算濃度6重量%)、第1工程の硫酸
280ml、第2工程で液温度90℃、硫酸590ml
を45分で添加し、反応液のpHを3.7にした以外は
実施例1と同様にした。その結果を表1に示した。ま
た、図2に細孔分布の測定結果を示した。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】その後、第2工程において95℃まで昇温
し、昇温後、そのままの状態で10分間撹拌した。次い
で前記の硫酸796mlを100分かけて投入し、反応
液のpHを3.6として反応を終了した。この反応液を
ろ過、水洗した後、固形分が13〜14%となるように
水に再分散させ、この分散液700mlを3lのポリ容
器に入れ、大きさ2mmのガラスビーズ1Kgとともに
回転数420rpmで5分間粉砕した後、145メッシ
ュのフルイでフルイ分けし、フルイ下の分散液の粒度分
布を測定した。次にフルイ下の分散液100mlをブフ
ナーロートでろ過し、500mlの水で洗った後、得ら
れたケークを熱風乾燥機を用いて105℃で24時間乾
燥後、乾燥されたケークについて細孔容積を測定した。
その結果を表1に示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式 SiO2・nH2O (ただし、nは、正の数である。)で示され、細孔半径
    5×104オングストローム以下である細孔の積算容積
    が1.9〜4.0cc/gであり、3000〜4×10
    4オングストロームの範囲である細孔の積算容積が0.
    5cc/g以上であり、かつ、細孔半径が100〜10
    00オングストロームの範囲である細孔の積算容積が
    0.6cc/g以上であることを特徴とする含水ケイ
    酸。
  2. 【請求項2】シリカ換算濃度7〜10重量%のケイ酸ア
    ルカリ水溶液に10〜45℃で中和率20〜40%とな
    るように鉱酸を添加する第1工程と、該第1工程で得ら
    れた反応液を95℃〜該反応液の沸点以下の温度に昇温
    して熟成し、該反応液のpHが3〜5になるように鉱酸
    を添加する第2工程よりなる請求項1記載の含水ケイ酸
    の製造方法。
JP10963592A 1992-04-28 1992-04-28 含水ケイ酸及びその製造方法 Pending JPH05301707A (ja)

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