JP3081951B2 - オープンルーフ車のシール構造 - Google Patents

オープンルーフ車のシール構造

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JP3081951B2 JP06015894A JP1589494A JP3081951B2 JP 3081951 B2 JP3081951 B2 JP 3081951B2 JP 06015894 A JP06015894 A JP 06015894A JP 1589494 A JP1589494 A JP 1589494A JP 3081951 B2 JP3081951 B2 JP 3081951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Tバールーフ車・タル
ガトップ車・カブリオレ車等脱着式ルーフを有するオー
プンルーフ車の前窓枠体・脱着式ルーフ・ドアガラスの
三者が交わるヘッダー部分のシール構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図1乃至図3を参考にして説明する。T
バールーフ車は運転席シート列の左右のルーフが、自動
車の前後方向センターを残してそれぞれ独立的に人手に
よって脱着自在なオープンルーフ車を意味する。
【0003】タルガトップ車は、運転席シート列のルー
フ全部が左右一枚もので出来ており、人手によって脱着
自在なオープンルーフ車を意味する。
【0004】カブリオレは、運転席シート列を覆う1枚
のルーフ全部が後方に変位するオープンルーフ車をい
う。
【0005】オープンルーフ車において、脱着式ルーフ
70を装着した状態でドアガラス51を閉じたとき、脱
着式ルーフ70とドアガラス51との間の液気密を維持
するため、脱着式ルーフ70の側面にルーフサイドウエ
ザーストリップ71が取付けられている。
【0006】オープンルーフ車のフロントピラー61の
側面には、ドアガラス51が閉じたとき接触してシール
作用を行うところのシール体中空傾斜部11が設けられ
ており、また前窓枠体60には、脱着式ルーフ70が装
着されたとき、該脱着式ルーフ70の前縁が接触してシ
ール作用を行うシール体溝状水平部20が設けられてい
る。シール体溝水平部20とシール体中空傾斜部11と
は連続状態に形成され、結合隅角部18を形成してい
る。
【0007】オープンルーフ車の脱着式ルーフ70を装
着したとき、ルーフサイドウエザーストリップ71の前
端はシール体中空傾斜部の上端のシール体中空傾斜部端
壁16に突合わせ接触すると共にシール体溝状水平部2
0に載るように構成されている。
【0008】従来、Tバールーフ車・タルガトップ車・
カブリオレ車等脱着式ルーフ70を有するオープンルー
フ車の前窓枠体60・脱着式ルーフ70・ドアガラス5
1の三者が交わるヘッダー部分のシール構造として、次
の構成のものが使用されている。すなわち、11はフロ
ントピラー61に沿って取付ける前下向きシール体中空
傾斜部であって、ドアガラス51と弾接させるようにな
っている。またシール体中空傾斜部11の車外側下端
に、同じくドアガラス51と弾接させる断面略L字状の
リップ12を突設することによって、水を流下させる樋
状部13を形成し、ドア50を開けた時の水の車内への
落下を防止するようにしてある。20は上方に脱着式ル
ーフ70の先端を受止める前窓枠体60の上縁に沿って
取付けたシール体溝状水平部であって、末端は前記シー
ル体中空傾斜部11の上端と結合して結合隅角部18を
構成している。
【0009】前記シール体中空傾斜部11とシール体溝
状水平部20との結合隅角部18は、次のように構成し
てある。すなわち、シール体中空傾斜部11の上端はシ
ール体中空傾斜部端壁16によって閉じてあり、脱着式
ルーフ70の側縁に沿って取付けたルーフサイドウエザ
ーストリップ71の前端をシール体中空傾斜部端壁16
に突合わせ且つシール体溝状水平部20に載せることが
出来るよう形成してある。
【0010】上記従来のオープンルーフ車のシール構造
は、組み付けのバラツキ・ドア50の開閉・ドアガラス
51の昇降等によって、シール体中空傾斜部端壁16と
ルーフサイドウエザーストリップ71の先端との突き合
わせ部に段差を生じ易く、その段差から車内側に水Wが
進入することもあり、更に次の不具合点を生じる。すな
わち、 (ア)樋状部13は車内側に位置するため、車体の傾斜
・振動等の影響を受けて、樋状部13を流下する水が溢
れて車内にこぼれる。 (イ)前記シール体中空傾斜部16とルーフサイドウエ
ザーストリップ71の先端の突き合わせ部の段差が大き
かったり、流れる水の量が多かったりすると、樋状部1
3を流下する水の量が多くなり、溢れ出易くなる。 (ウ)リップ12がドアガラス51の昇降時にめくれた
りQ、リップ12がドアガラス51の内面に腹当たりP
して、シール性が損なわれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のオープンルーフ車のシール構造は、シ
ール体溝状水平部20よりの水が樋状部13から溢れ、
車内にこぼれたり、リップ12がドアガラス51の昇降
時にめくれる等して、ドアガラス51との間のシール性
が悪化したりすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1・図4・図5を参考
にして説明する。本発明は、フロントピラー61に沿っ
て取付けると共にドアガラス51と弾接させるシール体
中空傾斜部分11の車外側にドアガラス51と弾接させ
る断面略L字状のリップ12を突設することによって水
を流下させる樋状部13を形成し、前記シール体中空傾
斜部11の上端と結合し且つ前窓枠体60の上縁に沿っ
て取付けると共に脱着式ルーフ70の前端を受止めると
ころのシール体溝状水平部20を設け、前記シール体中
空傾斜部11の上端にシール体中空傾斜部端壁16を設
けると共に、該シール体中空傾斜部端壁16下部に水抜
き孔17を開け、シール体中空傾斜部11とシール体溝
状水平部20とで結合隅角部18を構成し、脱着式ルー
フ70の左右側縁に沿って取付けたところのルーフサイ
ドウエザーストリップ71の前端をシール体中空傾斜部
16に突合わせ且つシール体溝状水平部20に載せる如
く構成し、樋状部13の上端で水抜き孔17の近傍にダ
ム15を設けてなるものである。
【0013】
【実施例】実施例について説明すると、本発明のTバー
ルーフ車・タルガトップ車・カブリオレ車等脱着式ルー
フを有するオープンルーフ車の前窓枠体60・脱着式ル
ーフ70・ドアガラス51の三者が交わるヘッダー部分
のシール構造は、次の構成のものが使用される。すなわ
ち、11はフロントピラー61に沿って取付ける前下向
きシール体中空傾斜部であって、ドアガラス51と弾接
させるシール体中空傾斜部11の車外側にドアガラス5
1と弾接させる断面略L字状のリップ12を突設するこ
とによって、水Wを流下させる樋状部13を形成し、水
の車内への落下を防止するようにしてある。20は上方
に脱着式ルーフ70の先端を受止めるところの前窓枠体
60の上縁に沿って取付けたシール体溝状水平部であっ
て、左右末端は前記シール体中空傾斜部11の上端と結
合してある。
【0014】前記シール体中空傾斜部11とシール体溝
状水平部20との結合隅角部18は、次のように構成し
てある。すなわち、シール体中空傾斜部11の上端はシ
ール体中空傾斜部端壁16によって閉じてあり、脱着式
ルーフ70の左右側縁に沿って取付けたルーフサイドウ
エザーストリップ71の前端をシール体中空傾斜部端壁
16に突合わせ且つシール体溝状水平部20に載せるこ
とが出来るよう構成してある。前記シール体中空傾斜部
端壁16に、シール体溝状水平部20より流れた水をシ
ール体中空傾斜部11内に導き、車外に排出させる水抜
き孔17を開けてあり、さらに樋状部13の上端で且つ
水抜き孔17の近傍に、シール体溝状水平部20よりの
水の樋状部13への流入を阻止するダム15を設けてあ
る。なお、ダム15の上流側部分は、水抜き孔17に水
が流入し易いよう、水抜き孔17に向かって下向きに傾
斜させることは好ましいことである。
【0015】作用について説明すると、組み付けのバラ
ツキ・ドアの開閉・ドアガラス51の昇降等によって、
シール体中空傾斜部端壁16とルーフサイドウエザース
トリップ71の先端との突き合わせ部に段差を生じて
も、シール体溝状水平部20に入った水は、シール体中
空傾斜部端壁16に開けた水抜き孔17からシール体中
空傾斜部11に導かれ、車外に排出されるため、次の効
果を生じる。すなわち、 (ア)樋状部13が車内側に位置していて、車体の傾斜
・振動等の影響を受けても、シール体溝状水平部20よ
りの水が樋状部13に流入しないため、溢れて、車内に
こぼれ落ちることはない。 (イ)ダム15がリップ12の下部分の剛性を高めるた
め、ドアガラス51の昇降時にめくれたり、リップ12
がドアガラス51の内面に腹当たりPして、シール性が
損なわれることはない。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
樋状部13を車内側に設けてあり、車体の傾斜・振動等
の影響を受けても、シール体溝状水平部20よりの水が
樋状部13に流入しないため、溢れて、車内にこぼれ落
ちることはなく、またダム15がリップ12の下部分の
剛性を高めるため、ドアガラス51の昇降時にめくれた
りQ、リップ12がドアガラス51の内面に腹当たりP
して、シール性が損なわれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】オープンルーフ車の部分側面図である。
【図2】従来例を示す図1のA部斜視図である。
【図3】従来例の不具合を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例を示す図1のA部斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 シール体中空傾斜部 12 リップ 13 樋状部 15 ダム 16 シール体中空傾斜部端壁 17 水抜き孔 18 結合隅角部 20 シール体溝状水平部 50 ドア 51 ドアガラス 60 前窓枠体 61 フロントピラー 70 脱着式ルーフ 71 ルーフサイドウエザーストリップ P 腹当り Q めくれ W 水

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントピラー(61)に沿って取付け
    ると共にドアガラス(51)と弾接させるシール体中空
    傾斜部(11)の車外側にドアガラス(51)と弾接さ
    せる断面略L字状のリップ(12)を突設することによ
    って水を流下させる樋状部(13)を形成し、前記シー
    ル体中空傾斜部(11)の上端と結合し且つ前窓枠体
    (60)の上縁に沿って取付けると共に脱着式ルーフ
    (70)の前端を受止めるところのシール体溝状水平部
    (20)を設け、前記シール体中空傾斜部(11)の上
    端にシール体中空傾斜部端壁(16)を設けると共に、
    シール体中空傾斜部端壁(16)下部に水抜き孔(1
    7)を開け、シール体中空傾斜部(11)とシール体溝
    水平部(20)と結合隅角部(18)を構成し
    着式ルーフ(70)の左右側縁に沿って取付けたところ
    ルーフサイドウエザーストリップ(71)の前端を
    ール体中空傾斜部端壁(16)に突合わせ且つシール体
    溝状水平部(20)に載せる如く構成し、樋状部(1
    3)の上端で水抜き孔(17)の近傍にダム(15)を
    設けてなるオープンルーフ車のシール構造。
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JP4948259B2 (ja) * 2007-05-18 2012-06-06 西川ゴム工業株式会社 自動車用ディビジョンバー
JP6185942B2 (ja) * 2015-02-02 2017-08-23 西川ゴム工業株式会社 ウェザーストリップ

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