JP3080135B2 - 内歯式リクライニングデバイス - Google Patents

内歯式リクライニングデバイス

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JP3080135B2
JP3080135B2 JP07243990A JP24399095A JP3080135B2 JP 3080135 B2 JP3080135 B2 JP 3080135B2 JP 07243990 A JP07243990 A JP 07243990A JP 24399095 A JP24399095 A JP 24399095A JP 3080135 B2 JP3080135 B2 JP 3080135B2
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田 知 徳 吉
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池田物産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
に対してシートバックを傾動させる内歯式リクライニン
グデバイスに係り、更に詳述すれば、シートクッション
に固定されるベース部材と、該ベース部材に回動可能に
支持され且つシートバックに固定された回動アームと、
前記ベース部材及び回動アーム間に介装された前記ベー
ス部材に形成された凹部側壁で進退自在に案内され且つ
先端に歯部を形成した摺動係止部と、該摺動係止部を前
記回動アームに形成した内歯に噛合する係止位置及び内
歯から離間する離間位置間で移動させる回動可能なカム
と、該カムを回動させるレバーとを少なくとも備えた内
歯式リクライニングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内歯式リクライニングデバイスと
しては、例えば特開平6−125821号公報に記載さ
れているものがある。
【0003】この従来例は、固定フランジにカップ形状
の凹部が形成され、このカップ状凹部に外周縁側に歯部
を形成したブロックが半径方向に摺動自在に配設されて
いると共に、ブロックの内側にブロックプレッシャー部
材を配設し、このブロックプレッシャー部材をカムによ
って半径方向に摺動させることにより、ブロックの歯部
を固定フランジに対して回動自在に配設された可動フラ
ンジに形成した内歯に噛合させたり離間させて、シート
の背凭れ部を所望の傾動角位置に傾動させるように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
内歯式リクライニングデバイスにあっては、ブロック及
びブロックプレッシャー部材が固定フランジのカップ形
状凹部に形成された溝によって半径方向に案内されてい
るので、カムによってブロックプレッシャー部材を介し
てブロックの外歯を可動フランジの内歯に噛合させてい
る傾動ロック状態で、背凭れ部を後方側に回動させる大
きな衝撃力が作用したときに、ブロックの外歯と可動フ
ランジの内歯とが噛合しているので、可動フランジに伝
達された大きな回動力がそのままブロックに伝達される
ことになり、このブロックがカップ形状凹部の案内側壁
に衝接することにより、案内側壁の面圧が高くなってこ
の案内側壁が変形したり損傷してリクライニング機能が
損なわれるという未解決の課題があった。
【0005】この未解決の課題を解決するためには、固
定フランジの案内側壁部の機械的強度を上げればよい
が、そのためには案内側壁部の厚みを厚くしたり、機械
的強度の大きい高価な材質を適用せざるを得ず、今日の
ように車両の軽量化及びコスト低減が要求されている場
合には得策とは言えない。
【0006】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、案内側壁部の厚み
や材質を変更することなく機械的強度を増して、過大な
衝撃力が伝達されたときに損傷を免れることができる内
歯式リクライニングデバイスを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る内歯式リクライニングデバイスは、シ
ートクッションに固定されるベース部材と、該ベース部
材に回動可能に支持され且つシートバックに固定された
回動アームと、前記ベース部材及び回動アーム間に介装
された前記ベース部材に形成された凹部側壁で進退自在
に案内され且つ先端に歯部を形成した摺動係止部材と、
該摺動係止部材を前記回動アームに形成した内歯に噛合
する係止位置及び内歯から離間する離間位置間で移動さ
せる回動可能なカムと、該カムを回動させる操作レバー
とを少なくとも備えた内歯式リクライニングデバイスに
おいて、前記ベース部材の凹部の摺動係止部材を案内す
る側壁間に連接する当該摺動係止部材の歯部に対向する
壁面に当該歯部が噛合する係止歯部を形成したことを特
徴とする。
【0008】本発明においては、操作レバーを操作し
て、カムを回動させることにより、摺動係止部材を移動
させて、その先端に形成された歯部を回動アームの内歯
に噛合させるロック状態とすると、摺動係止部材の歯部
が回動アームの内歯の外にベース部材の係止歯部にも噛
合することになり、回動アーム側から摺動係止部材に過
大な衝撃力が伝達されたときに、その衝撃力をベース部
材の凹部における案内側壁と係止歯部とで分割して受け
ることができ、案内側壁の面圧が小さくなることによ
り、案内側壁の機械的強度を増加させることなく、その
変形や損傷を確実に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内歯式リクラ
イニングデバイスを図面を参照して説明する。図1及び
図2は、本発明の一実施形態を示す正面図及びそのA−
A線断面図であり、シートクッション(図示せず)に固
定されるベース部材1に対してシートバック(図示せ
ず)に取付けられた回動アーム2が操作レバー3に固着
された枢軸4を中心として回動自在に保持されている。
【0010】ベース部材1は、図2〜図4に示すよう
に、シートクッションのフレームに固定される取付部6
a,6bと、中央部に枢軸4を挿通する挿通孔7を形成
した左右一対の案内側壁8a,8bとこれら案内側壁8
a,8bの上端及び下端に連接された円弧状側壁9a,
9bとからほぼ長方形状に形成された凹部10とを有す
る。
【0011】ここで、凹部10の円弧状側壁9a,9b
に後述するインナーツース12A,12Bの外歯と噛合
する係止歯部11a,11bが形成されている。
【0012】そして、凹部10内に摺動係止部材として
の上下一対のインナーツース12A,12Bが案内側壁
8a,8bによって案内されて半径方向に進退自在に配
設されている。これらインナーツース12A,12Bに
は、その外周側に外歯13が形成されていると共に、内
周側にカム面14が形成されている。
【0013】ここで、カム面14は、内方に突出する突
出係合部14a,14bと、これら突出係合部14a,
14bの時計方向側に連接する外方に延長する係合凹部
14c,14dとで構成されている。
【0014】更に、凹部10のインナーツース12A,
12B間には、枢軸4に形成された二面幅に嵌合して回
動されるカム16が配設されている。このカム16は、
各インナーツース12A,12Bに対向する面に夫々、
外方に突出する突出係合部14a,14bと係合する突
出係合部16a,16bとこれらに時計方向に連結して
内方に延長する係合凹部16c,16dとを有するカム
面が形成されている。
【0015】回動アーム2は、上端側にシートバックに
取付ける取付穴18a,18bが形成されていると共
に、下端側にベース部材1の凹部10の円弧状側壁9
a,9bの半径と同一半径の円筒状凹部19を有し、こ
の円筒状凹部19の中央部に前述した操作レバー3の枢
軸4を挿通する挿通孔20が形成されていると共に、上
下側壁に所定範囲にわたって前述したインナーツース1
2A,12Bの外歯13に噛合する内歯21a,21b
が形成されている。
【0016】また、操作レバー3は、図3に示すよう
に、回動アーム2の外側から枢軸4を挿通孔20、カム
16及びベース部材1の挿通孔7に挿通した状態でベー
ス部材1より外方に突出する端部にスナップリング22
を嵌合させると共に、回動アーム2側に設けたホルダー
23によってベース部材1に回動自在に保持されてい
る。
【0017】そして、操作レバー3は、その枢軸4の近
傍に形成した突出片24とホルダー23との間に介挿し
たコイルスプリング25によって図3で見て反時計方向
に付勢されている。
【0018】更に、回動アーム2は、ホルダー23に中
心側端部が固定された渦巻き状のリターンスプリング2
6の外周端が係止されることにより、シートバックをシ
ートクッション側に付勢するように、図3で見て反時計
方向に付勢されている。
【0019】次に、前記実施形態の動作を説明する。
今、図1に示すように、操作レバー3がコイルスプリン
グ25によって反時計方向に付勢されてホルダー23に
係合しているものとする。この状態では、カム16の突
出係合部16a,16bが夫々インナーツース12A,
12Bのカム面14の突出係合部14a,14bに係合
する反時計方向回動位置をとる。
【0020】このため、インナーツース12A,12B
がベース部材1の凹部の案内側壁8a,8bに案内され
て夫々外方に摺動し、その先端部に形成された外歯13
が回動アーム2の内歯21a,21bとベース部材1の
係止歯部11a,11bとに夫々噛合した状態となって
いる。
【0021】この結果、ベース部材1に対する回動アー
ム2の回動が規制されたロック状態を維持する。このロ
ック状態では、インナーツース12A,12Bの側壁部
がベース部材1の凹部10の案内側壁8a,8bに係合
していると共に、外歯13がベース部材1の凹部の係止
歯部11a,11bに噛合している。
【0022】従って、例えば衝突事故によってシートバ
ックに過大な衝撃力が作用した場合には、この衝撃力が
回動アーム2を介してインナーツース12A,12Bに
伝達されるが、これらインナーツース12A,12Bに
伝達された衝撃力は、ベース部材1の案内側壁8a,8
b及び係止歯部11a,11bによって分割されて受け
られることになり、案内側壁8a,8bで受ける面圧は
従来例に比較して半減することになり、案内側壁が変形
したり損傷することを確実に防止して、リクライニング
機能を確保することができる。
【0023】このロック状態から操作レバー3をコイル
スプリング25に抗して図1で見て時計方向に回動させ
ると、これに応じてカム16も時計方向に回動すること
により、カム16の突出係合部16a,16bがインナ
ーツース12A,12Bのカム面14の突出係合部14
a,14bとの係合状態を脱することになり、この状態
でシートバックを所望の傾動角に傾動させると、これに
応じて回動アーム2が回動し、これによってその内歯2
1a,21bからインナーツース12A,12Bに伝達
される力によって、インナーツース12A,12Bが夫
々内方に摺動し、内歯21a,21bとインナーツース
12A,12Bの外歯13との噛合状態が解除されるこ
とによりロック状態が解除され、シートバックを所望傾
動角に傾動させることができる。
【0024】そして、シートバックの所望傾動角への傾
動が終了したら、操作レバー3の回動を解除することに
より、カム16が反時計方向に回動することにより、イ
ンナーツース12A,12Bを夫々半径方向である外方
に摺動させて、その外歯13をベース部材1の凹部10
における係止歯部11a,11b及び回動アーム2の内
歯21a,21bに噛合させることによりロック状態に
復帰する。
【0025】このように、前記実施形態によれば、ロッ
ク状態で、インナーツース12A,12Bの外歯13が
回動アーム2の内歯21a,21bの他、ベース部材1
の係止歯部11a,11bにも噛合することにより、こ
のロック状態で過大な衝撃力が回動アーム2を介してイ
ンナーツース12A,12Bに伝達されたときに、その
衝撃力をベース部材1に案内側壁8a,8b及び係止歯
部11a,11bの双方で分担することができ、案内側
壁8a,8bの機械的強度を増すことなく、その変形や
損傷を確実に防止することができる。
【0026】特に、上記実施形態のように従来例におけ
る三組のブロックに対して部品点数を減少させた一対の
インナーツース12A,12Bのみで構成する場合に
は、三点支持に比較して案内側壁8a,8bの面圧が大
きくなるので、より有効である。
【0027】尚、前記実施形態においては、一対のイン
ナーツース12A,12Bを有する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、所定角間隔を保
って三組以上のインナーツースを設けるようにしてもよ
い。
【0028】また、ベース部材1、回動アーム2、操作
レバー3、インナーツース12A,12B及びカム16
の形状は前記実施形態に限定されるものではなく、任意
の形状に設定することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る内歯
式リクライニングデバイスによれば、リクライニングデ
バイスのロック状態で、摺動係止部材の歯部が回動アー
ムの内歯の外にベース部材の係止歯部にも噛合すること
になり、回動アーム側から摺動係止部材に過大な衝撃力
が伝達されたときに、その衝撃力をベース部材の凹部に
おける案内側壁と係止歯部とで分割して受けることがで
き、案内側壁の面圧が小さくなることにより、案内側壁
の機械的強度を増加させることなく、その変形や損傷を
確実に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内歯式クライニングデバイスの実
施の形態の正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】本発明に係る内歯式クライニングデバイスのベ
ース部材を示す正面図。
【図5】図4のB−B線端面図。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 回動アーム 3 操作レバー 4 枢軸 8a 案内側壁 8b 案内側壁 11a 係止歯部 11b 係止歯部 12A インナーツース 12B インナーツース 13 外歯 14 カム面 16 カム 21a 内歯 21b 内歯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションに固定されるベース部
    材と、該ベース部材に回動可能に支持され且つシートバ
    ックに固定された回動アームと、前記ベース部材及び回
    動アーム間に介装された前記ベース部材に形成された凹
    部側壁で進退自在に案内され且つ先端に歯部を形成した
    摺動係止部材と、該摺動係止部材を前記回動アームに形
    成した内歯に噛合する係止位置及び内歯から離間する離
    間位置間で移動させる回動可能なカムと、該カムを回動
    させる操作レバーとを少なくとも備えた内歯式リクライ
    ニングデバイスにおいて、前記ベース部材の凹部の摺動
    係止部材を案内する側壁間に連接する当該摺動係止部材
    の歯部に対向する壁面に当該歯部が噛合する係止歯部を
    形成したことを特徴とする内歯式リクライニングデバイ
    ス。
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