JP3074781B2 - 発酵法によるl−リジンの製造法 - Google Patents

発酵法によるl−リジンの製造法

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコーン等の飼料
用穀物中に不足しているためブロイラーや豚用の飼料に
添加物として用いられる重要なアミノ酸であるL−リジ
ンの発酵法による製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている発酵法によるL−
リジンの製造法は、L−リジン生産能を有する微生物を
回分方式又は連続方式で培養し、培地中にL−リジンを
蓄積させこれを採取するものである。
【0003】回分方式の場合、炭素源や窒素源を含んだ
液体培地を発酵槽に投入して回分培養するか、または通
常炭素源のみを含む培地を連続的または断続的に添加し
て流加培養する。連続方式の場合、発酵槽に培地を連続
的に供給し、同量の培養液を連続的に取り出して槽内の
菌体量や生産物濃度等を一定の定常値を保って培養が行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】L−リジン発酵を行な
う場合、従来の回分方式では、培養液中の生産物の濃度
や収率については高い値を得ることが出来るが、生産性
については高い値を得るのが難しく、一方、従来の連続
方式では、生産性については高い値を得ることが出来る
が、生産物の濃度や収率については高い値を得るのが難
しい。しかるに、L−リジンの需要増大に応え、これを
より安価に製造するためには、従来以上にL−リジン発
酵の生産性を高め、生産物蓄積濃度や収率を高める必要
がある。
【0005】このような技術的背景下において、本発明
の目的は、従来の回分方式と連続方式との各利点を合わ
せもつ新規な発酵法による、生産性、生産物蓄積濃度及
び収率のいずれもが高いL−リジンの製造法の提供にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、L−リジン
生産菌によるL−リジン発酵の方法について種々研空を
重ねた結果、L−リジン生産菌を炭素源や窒素源を含む
液体培地に接種し、対数増殖終了時以降に炭素源および
増殖促進効果を持つ栄養素の両方を含むフィード培地を
培養液中の炭素源の濃度が5g/L以下に保持される様
にフィードしつつ培養を続けることにより、従来の回分
方式の発酵と同様の高い生産物蓄積濃度と高い収率を維
持したまま、連続方式の発酵の高い生産性を持ったL−
リジン発酵が可能であることを発見し、この知見に基づ
き本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、L−リジン生産能を
有する微生物を液体培地に接種し、該微生物の対数増殖
終了時以降に炭素源および増殖促進効果を持つ栄養素の
両方を含むフィード培地を培養液中の炭素源の濃度が5
g/L以下に保持される様にフィードしつつ培養し、培
養液中に生成蓄積したL−リジンを採取することを特徴
とする発酵法によるL−リジンの製造法に関する。
【0008】以下、本発明について逐次説明する。
【0009】本発明の方法においては、L−リジン生産
能を有する微生物には特別の制限はなく、L−リジン生
産能を有する微生物であればいずれの微生物も使用でき
る。このような微生物としては、例えば、L−リジン生
産性付与のために必要な性質(ホモセリン要求性、S−
(2−アミノエチル)−L−システイン耐性、α−クロ
ロカプロラクタム耐性等)を有しているブレビバクテリ
ウム属またはコリネバクテリウム属に属する微生物を挙
げることができ、より具体的には、例えば、ブレビバク
テリウム・ラクトフェルメンタムATCC 2180
0、ブレビバクテリウム・フラバムATCC 2147
5、及びコリネバクテリウム・アセトグルタミクムAT
CC 21491を挙げることができる。
【0010】液体培地についても特別な制限はなく、炭
素源、窒素源などの有機乃び無機の栄養源並びにその他
の微量栄養素を含む従来公知の完全液体培地を使用する
ことができる。
【0011】本発明の方法において使用されるフィード
用炭素源は、前述のリジン生産菌が資化可能な炭素源で
あれば、糖、有機酸、アルコール等一般に発酵原料(炭
素源)として使われるものであれば何でもよい。また、
増殖促進効果を持つ栄養素とは、L−リジン生産菌の増
殖を速めるのに有効なアミノ酸、ビタミン及びそれらを
含有する天然物等をいう。具体的に例示すれば、大豆蛋
白質加水分解物、酵母エキス、コーンスティープリカー
等である。
【0012】さて、従来の技術においてフィードされる
培地は、前述のように、流加培養においては通常炭素源
のみを含む培地であり、連続方式においては完全液体培
地である。これに対して、本発明の方法においてはフィ
ードされる培地は、炭素源及び増殖促進効果を持つ栄養
素の両方を含む培地であって、このようなフィード培地
は本発明の方法の特徴の1つである。
【0013】本発明の方法において、フィードされる培
地は当該微生物の対数増殖終了時以降フィードする。対
数増殖終了時前のフィードは菌の初期生育を害するおそ
れがあり避けるべきである。
【0014】対数増殖終了時以降にフィードする培地の
フィード方法は、連続的でも断続的であってもよい。ま
た、フィードすることにより発酵槽内の培養液の量が該
発酵槽の仕込容量の許容量を越えることが予想される場
合には、予めもしくは許容量に達した時点で培養液の一
部を発酵槽外へ取り出すことによりさらにフィードを行
うことも出来る。
【0015】しかして、培地のフィードに関して重要な
ことは、培養液中の炭素源濃度が常に5g/L以下に保
たれるようにフィードすることが必要であって、これも
本発明方法の特徴である。このためには、適時培養液を
サンプリングして炭素源濃度を直接分析する方法も採用
出来るし、pHや溶存酸素濃度を測定しその変化から炭
素源の欠乏状態を感知して培地のフィードを制御する方
法等も採用できる。炭素源濃度が常に5g/L以下に保
たれないと菌の生育やL−リジンの生成速度が低下し、
やはり本発明の目的に沿わないこととなる。
【0016】本発明の方法の特徴は以上の通りであっ
て、その他の発酵条件等には特別の制限はない。例え
ば、本発明の方法によりL−リジン発酵する場合の温度
は、使用するリジン生産菌の増殖可能な温度であればよ
く、通常25〜45℃、好ましくは30〜40℃であ
り、発酵pHは、通常5.8〜8.5、好ましくは6.
5〜7.5である。pHの調整には、無機又は有機の酸
性又はアルカリ性物質、更には尿素、炭酸カルシウム、
アンモニアガスなどを使用することができる。また、本
発明において使用する発酵槽の形状は、通常アミノ酸発
酵等に使用されるものであればどの様な形状でもよく、
タービン翼を備えた完全混合槽、エアーリフト型発酵槽
等が使用できる。
【0017】また、培養終了した発酵液からのL−リジ
ンの採取も、イオン交換樹脂法、晶析法等の従来からの
公知の方法及びその組合せにより行うことが出来る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する。実施例1 グルコース30g/L、塩化アンモニウム10g/L、
尿素3g/L、KHPO1g/L、MgSO・7
O100mg/L、FeSO・7HO10mg
/L、MnSO.4HO8mg/L、大豆蛋白質加
水分解物(窒素として)1g/L、サイアミン塩酸塩
0.1mg/L及びビチオン0.3mg/Lを含有する
培地(pH7.0)を、500mL容振とうフラスコ3
本に各20mLづつ分注した。115℃で10分間加熱
殺菌後、この培地に、予めブイヨンスラント上で48時
間生育させたブレビバクテリウム・ラクトフェルメンタ
ムATCC 21800を1白金耳接種し、31.5℃
で24時間振とう培養した。以上は、種培養である。
【0019】廃糖を糖として80g/L、硫酸アンモ
ニウム50g/L、KHPO1g/L、MgSO
・7HO1g/L、大豆蛋白質加水分解物(窒素とし
て)100mg/L、サイアミン塩酸塩0.1mg/L
及びビチオン0.3mg/Lを含有する培地(pH7.
0)を、3基の1L容ガラス製小型発酵槽に300mL
づつ分注し、120℃で15分間加熱殺菌した。31.
5℃まで冷却後、上記のフラスコ培養終了液を発酵槽1
基当り15mLづつ添加し、温度31.5℃、通気量1
/2vvm、撹はん数700rpmの条件で培養を行っ
た。
【0020】3基の内の1基については、培養液中の糖
が消費尽くされた時点で培養を終了し(従来の回分培
養)、培養液中に蓄積したL−リジン濃度を酸性−銅ニ
ンヒドリン発色法により定量した。他の2基について
は、培養液中の糖濃度が5g/L以下になった時点より
フィード培地のフィードを開始した。この内の1基につ
いては、フィード培地はグルコース(40g/dL)の
みを含有し(従来の流加培養)、他の1基については、
培地はグルコース(40g/dL)、大豆蛋白加水分解
物(窒素として100mg/L)、サイアミン塩酸塩
(0.1mg/L)及びビチオン(0.3mg/L)を
含有していた(本発明)。いずれも培養液中の糖濃度が
5g/L以下になるようにフィード培地のフィード速度
を調節しつつ培養を続け、それぞれ100mLのフィー
ド培地をフィード終了後、培養液中の糖が消費し尽くさ
れた時点で培養を終了し、培養液中に蓄積したL−リジ
ン濃度を定量した。
【0021】3基の培養の結果を第1表に示した。
【0022】
【表1】 第1表より、本発明の方法は、L−リジンの生産性及び
収率がともに優れていることが理解できる。実施例2 グルコース30g/L、塩化アンモニウム10g/L、
尿素3g/L、KHPOL、MgSO・7H
100mg/L、FeSO・7HO10mg/L、
MnSO・4HO8mg/L、大豆蛋白質加水分解
物(窒素として)1g/L、サイアミン塩酸塩0.1m
g/L、及びビチオン0.3mg/Lを含有する培地
(pH7.0)を、500mL容振とうフラスコ2本に
各20mLづつ分注した。115℃で10分間加熱殺菌
後、この培地に、予めブイヨンスラント上で48時間生
育させたブレビバクテリウム・フラバムATCC 21
475を1白金耳接種し、31.5℃で24時間振とう
培養した。以上は、種培養である。
【0023】廃糖を糖として80g/L、硫酸アンモ
ニウム50g/L、KHPO1g/L、MgS
.7HO1g/L、大豆蛋白質加水分解物(窒素
として)100mg/L、サイアミン塩酸塩0.1mg
/L、及びビチオン0.3mg/Lを含有する培地(p
H7.0)を、2基の1L容ガラス製小型発酵槽に30
0mLづつ分注し、120℃で15分間加熱殺菌した。
31.5℃まで冷却の後、上記のフラスコ培養終了液を
発酵槽1基当り15mLづつ添加し、温度31.5℃、
通気量1/2vvm、撹はん数700rpmの条件で培
養を行った。
【0024】培養液中の糖濃度が5g/L以下になった
時点よりフィード培地のフィードを開始した。フィード
培地はグルコース(40g/dL)、大豆蛋白質加水分
解物(窒素として100mg/L)、サイアミン塩酸塩
(0.1mg/L)及びビチオン(0.3mg/L)を
含有していた。一方の発酵槽は培地中の糖濃度が常に5
g/L以下になるようにフィード培地のフィード速度を
調節しつつ培養を続け(本発明)、もう一方は5〜15
g/Lの糖濃度となるようなフィード速度で培養を続け
(対照)、それぞれ100mLのフィード培養をフィー
ド終了後、培養液中の糖が消費し尽くされた時点で培養
を終了し、培養液中に蓄積したL−リジン濃度を定量し
た。
【0025】2基の発酵槽における培養の結果を第2表
に示した。
【0026】
【表2】 実施例3 グルコース30g/L、塩化アンモニウム10g/L、
尿素3g/L、KHPO1g/L、MgSO・7
O100mg/L、FeSO・7HO10mg
/L、MnSO.4HO8mg/L、大豆蛋白質加
水分解物(窒素として)1g/L、サイアミン塩酸塩
0.1mg/L、及びビチオン0.3mg/Lを含有す
る培地(pH7.0)を、500mL容振とうフラスコ
に20mL分注した。115℃で10分間加熱殺菌後、
この培地に、予めブイヨンスラント上で48時間生育さ
せたブレビバクテリウム・フラバムATCC 2147
5を1白金耳接種し、31.5℃で24時間振とう培養
した。以上は、種培養である。
【0027】廃糖を糖として80g/L、硫酸アンモ
ニウム50g/L、KHPO1g/L、MgSO
・7HO1g/L、大豆蛋白質加水分解物(窒素とし
て)100mg/L、サイアミン塩酸塩0.1mg/
L、及びビチオン0.3mg/Lを含有する培地(pH
7.0)を、1L容ガラス製小型発酵槽に300mL分
注し、120℃で15分間加熱殺菌した。31.5℃ま
で冷却の後、上記のフラスコ培養終了液(種培養液)を
発酵槽に15mL添加し、温度31.5℃、通気量1/
2vvm、撹はん数700rpmの条件で培養を行っ
た。
【0028】培養液中の糖濃度が5g/L以下になった
時点よりフィード培地のフィードを開始した。フィード
培地はグルコース(40g/dL)、大豆蛋白質加水分
解物(窒素として100mg/L)、サイアミン塩酸塩
(0.1mg/L)及びビオチン(0.3mg/L)を
含有していた。培養液中の糖濃度が常に5g/L以下に
なるようにフィード培地のフィード速度を調節しつつ培
養を続け、100mLのフィード培地をフィード終了後
培養液中の糖が消費し尽くされた時点で培養液100m
Lを培養槽から抜取った。
【0029】さらにフィード培地をフィードしつつ培養
を続けた。この場合も培養液中の糖濃度は5g/L以下
になるようにした。100mLのフィード培地をフィー
ド終了後、培養液中の糖が消費し尽くされた時点で培養
を終了し、発酵槽内の培養液と先に抜取った培養液とを
合せその中に蓄積したL−リジン濃度を定量した。
【0030】その結果、リジンの生産性は3.8g/L
・hrであり、リジン収率は42%であった。実施例4 グルコース30g/L、塩化アンモニウム10g/L、
尿素3g/L、KHPO1g/L、MgSO・7
O100mg/L、FeSO・7HO10mg
/L、MnSO・4HO8mg/L、大豆蛋白質加
水分解物(窒素として)1g/L、サイアミン塩酸塩
0.1mg/L、及びビチオン0.3mg/Lを含有す
る培地(pH7.0)を、500mL容振とうフラスコ
2本に各20mLづつ分注した。115℃で10分間加
熱殺菌後、この培地に、予めブイヨンスラント上で48
時間生育させたコリネバクテリウム・アセトグルタミク
ムATCC 21491を1白金耳接種し、31.5℃
で24時間振とう培養した。以上は、種培養である。
【0031】廃糖を糖として80g/L、硫酸アンモ
ニウム50g/L、KHPO1g/L、MgSO
・7HO1g/L、大豆蛋白質加水分解物(窒素とし
て)100mg/L、サイアミン塩酸塩0.1mg/
L、及びビチオン0.3mg/Lを含有する培地(pH
7.0)を、2基の1L容ガラス製小型発酵槽に300
mLづつ分注し、120℃で15分間加熱殺菌した。3
1.5℃まで冷却の後、上記のフラスコ培養終了液を各
発酵槽に15mLづつ添加し、温度31.5℃、通気量
1/2vvm、撹はん数700rpmの条件で培養を行
った。
【0032】一方の発酵槽では培養液中の糖濃度が5g
/L以下になった時点よりフィード培地のフィードを開
始した。フィード培地はグルコース(40g/dL)、
大豆蛋白質加水分解物(窒素として100mg/L)、
サイアミン塩酸塩(0.1mg/L)及びビチオン
(0.3mg/L)を含有していた。培養液中の糖濃度
が常に5g/L以下になるようにフィード培地のフィー
ド速度を調節しつつ培養を続け、100mLのフィード
培地をフィード終了後培養液中の糖が消費し尽くされた
時点で培養液100mLを培養槽から抜取った。
【0033】さらにフィード培地をフィードしつつ培養
を続けた。この場合も培養液中の糖濃度は5g/L以下
になるようにした。100mLのフィード培地をフィー
ド終了後、培養液中の糖が消費し尽くされた時点で培養
を終了し、発酵槽内の培養液と先に抜取った培養液とを
合せその中に蓄積したL−リジン濃度を定量した。
【0034】その結果、リジンの生産性は3.9g/L
・hrであり、リジン収率は41%であった。
【0035】また、もう一方の発酵槽については培養開
始25時間経過後、連続培養流加培地の添加を開始し
た。流加培地としては初発培地を4倍に希釈したものを
用いた。約1Lの流加培地を希釈率0.05hr−1
流し連続培養による定常状態を達成した後、培養液中の
L−リジン濃度を定量した。
【0036】その結果、リジンの生産性は3.5g/L
・hrであり、リジン収率は35%であった。
【0037】
【発明の効果】本発明により、従来の回分方式の発酵と
同様の高い生産物蓄積濃度と高い収率を維持し、かつ従
来の連続方式同様の高い生産性を持ったL−リジン発酵
が可能となった。換言すれば、L−リジンの工業生産の
大幅な生産性向上とコストダウンが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 洋介 佐賀県佐賀郡諸富町大字諸富津450 味 の素株式会社 九州工場内 (72)発明者 戸坂 修 佐賀県佐賀郡諸富町大字諸富津450 味 の素株式会社 九州工場内 (56)参考文献 特開 昭62−289192(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 13/00 - 13/24 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L―リジン生産能を有する微生物を液体
    培地に接種し、フィード液を添加しつつ行う回分方式の
    流加培養を行い、培養液中に生成蓄積したL―リジンを
    採取するL―リジンの製造法において、該フィード液
    は、炭素源および増殖促進効果を持つ栄養素の両方を含
    み、かつ該微生物の対数増殖終了時以降に培養液中の炭
    素源の濃度が5g/L以下に保持されるように培養液に
    添加されることを特徴とする、L―リジンの製造法。
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