JP3074094B2 - 洗浄乾燥装置 - Google Patents

洗浄乾燥装置

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JP3074094B2
JP3074094B2 JP05129728A JP12972893A JP3074094B2 JP 3074094 B2 JP3074094 B2 JP 3074094B2 JP 05129728 A JP05129728 A JP 05129728A JP 12972893 A JP12972893 A JP 12972893A JP 3074094 B2 JP3074094 B2 JP 3074094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枚葉式のスクリーン版
などの矩形状物品を洗浄および乾燥するために好適に用
いることができる洗浄乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現行のスクリーン版洗浄装置において
は、その洗浄液として1−1−1トリクロロエタンを使
用している。従来のこの種のスクリーン版洗浄装置を図
10に基づいて説明する。この図において、70は洗浄
液(1−1−1トリクロロエタン)a1を収容している
洗浄槽、71は洗浄槽70の一側面上部に取付けられた
超音波振動子、72は液面より上方に設けられた噴射ノ
ズル、sはスクリーン版である。なお、図示は省略して
いるが、噴射ノズル72は洗浄槽70に対して配管接続
され、その途中にポンプとフィルタが介在されている。
【0003】以下、洗浄プロセスを説明する。まず、図
10の(a)のようにスクリーン版sを洗浄槽70の上
方の所定箇所にセットする。図示しない操作パネルにお
いて洗浄スタートスイッチを押すと、図(b)のように
自動的にスクリーン版sを降ろして洗浄槽70内の洗浄
液a1に浸漬していくとともに、超音波振動子71を駆
動して洗浄液a1中に超音波エネルギーbを照射する。
これにより、スクリーン版sに付着しているクリームハ
ンダまたは印刷用インキが剥離除去される。スクリーン
版sは、図(c)のようにその全体が洗浄液a1に浸漬
されるまで下降し、スクリーン版sの全体にわたって超
音波エネルギーbが照射される。
【0004】スクリーン版sは最下端に達した後、図
(d)のように上昇する。このとき超音波エネルギーb
の照射を継続するとともに、噴射ノズル72からスクリ
ーン版sに対してすすぎシャワーcを行う。このすすぎ
シャワーcには、洗浄槽70内の洗浄液a1をポンプで
汲み上げフィルタで濾過したものを用いる。スクリーン
版sが洗浄液a1内に浸漬されている間において洗浄液
a1の上部に浮遊している異物がスクリーン版sに最付
着するが、その異物を剥離除去するためにすすぎシャワ
ーcを行うのである。
【0005】スクリーン版sが図(e)のように洗浄液
a1から取り出されると、超音波エネルギーbの照射と
すすぎシャワーcを停止する。スクリーン版sは、最上
端に至る間に図示しないオートチルト機構により若干傾
斜され、これにより、スクリーン版sからの洗浄液a1
の液切りを促進する。洗浄液a1である1−1−1トリ
クロロエタンの沸点は水に比べて低い74℃程度であ
り、最初から洗浄槽70内の洗浄液a1を40℃前後に
加温しておくことによりスクリーン版sが洗浄液a1中
に浸漬している間に温められ、図(e)の上昇過程でス
クリーン版sに付着残留している洗浄液a1が気化す
る。そして、最上端の位置で1分間程度放置しておけば
スクリーン版sは速やかに自然乾燥し、洗浄が完了す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】洗浄液として1−1−
1トリクロロエタンを使用するこれまでのスクリーン版
洗浄装置では、洗浄後、洗浄液からスクリーン版を取り
出せば、室温中でトリクロロエタンが気化してスクリー
ン版は速やかに乾燥する。
【0007】しかしながら、近年、1−1−1トリクロ
ロエタンは地球のオゾン層を破壊するものであることか
ら、日本では近いうち(1995年12月まで)にその
生産および使用を全面的に禁止しようとする動きがあ
る。そこで、スクリーン版の代替洗浄液が必要になって
きた。現在のところ、その代替洗浄液としてグリコール
エーテル系の洗浄液がある。この代替洗浄液は1−1−
1トリクロロエタンとほぼ同程度の洗浄力を持ってい
る。しかし、その沸点が約230℃と高いために乾燥性
が非常に悪いという問題を含んでいる。
【0008】どの程度乾燥性が悪いかというと、洗浄液
からスクリーン版を取り出した状態で2,3日自然放置
しても一向に乾燥しないほどである。このような実情下
にあって、乾燥性を改善するために以下のような幾つか
の方法が考えられた。しかし、それぞれに問題点を含ん
でおり、適切な解決策とはなりえていない。
【0009】〔1〕洗浄後、代替洗浄液から取り出した
スクリーン版に対してその両面から温風を吹き付けて乾
燥を促進する方法が考えられる。図11に示すように、
スクリーン版sは、矩形、または正方形の枠80の内側
縁部に接着テープ81を用いて一定のテンションをかけ
る状態でスクリーン82を貼り付け固定したものであ
る。所要の乾燥性を発揮させるためには、吹き付ける温
風をある程度以上に高温にする必要があるが、接着テー
プ81は高温(70℃以上)になると伸びるようにな
る。接着テープ81が伸びるとスクリーン82に与えて
いたテンションが緩んでしまい、印刷時に位置ずれの原
因となって印刷不良を招くおそれがある。すなわち、一
時的であっても接着テープ81が伸びることは許されな
いのであり、温風の温度をあまり高温にすることはでき
ない。
【0010】そこで、接着テープ81の伸びが最小限に
抑えられるようになるまで、温風の温度を下げることが
考えられるが、この場合には、乾燥性があまり向上せ
ず、代替洗浄液が接着テープ81に付着している状態が
長時間続くため、接着性の劣化が生じて接着テープが剥
離するおそれがある。
【0011】〔2〕スクリーン版に付着残留している代
替洗浄液をエアーナイフで吹き飛ばす方法が考えられ
る。図12に示すように、垂直にしたスクリーン版sの
上昇経路の両側においてエアーノズル83を配置するの
である。もし、エアーノズル83をスクリーン版sに対
して直角に配置すると、エアーナイフdの吹き付けによ
りスクリーン82から離脱した代替洗浄液が上下に吹き
飛ばされ、一部の代替洗浄液がスクリーン82に再付着
するおそれがある。そこで、エアーノズル83を少し下
向きにして配置している。エアーナイフdも少し下向き
となり、スクリーン82に付着残留している代替洗浄液
を下方に吹き飛ばすことができる。
【0012】しかし、枠80の内周上側部分80aがエ
アーナイフdに対する死角となりやすく、この部分では
液切りが悪くなる。そして、その部分に残留した代替洗
浄液が時間経過とともに流下し版の中央部分に広がる。
このようにしてスクリーン82上に残留した代替洗浄液
は長時間にわたって乾燥しない。もしそのままスクリー
ン印刷に用いると、残留している代替洗浄液のために印
刷が不可能ないし不良になるおそれが多分にある。ま
た、エアーナイフの動力源としての圧縮空気源を装備す
る必要があり、コストアップを招く。
【0013】〔3〕スクリーン版に付着残留している代
替洗浄液をスポンジローラで吸着する方法も考えられ
る。図13に示すように、垂直姿勢にあるスクリーン8
2に対してその両側からスポンジローラ84を押し当
て、その状態でスクリーン版sを上昇させていくのであ
る。両スポンジローラ84は回転しながらスクリーン8
2上に付着残留している代替洗浄液を吸着していく。
【0014】しかし、この場合も枠80の内周上側部分
80aとその近傍部分においてはスポンジローラ84に
よる吸着が行われにくく、上記〔2〕の場合と同様の問
題がある。また、スポンジローラ84を交換しなければ
ならず、作業効率がよくない。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、1−1−1トリクロロエタンなどに
比べて沸点が高く自然乾燥しにくい代替洗浄液を用いる
ことを前提として、洗浄後におけるスクリーン版などの
ワークからの洗浄液の除去を効率よく行うことができる
洗浄乾燥装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の挟持片
を相互に第1方向に近接/離反変位して挟持片間でワー
クを挟持する第1支持手段と、第1支持手段が取付けら
れ、かつ一対の支持片によって第1方向に垂直な第2方
向に相互に近接/離反変位して前記ワークを支持し、第
1支持手段とは個別に操作可能である第2支持手段と、
第1および第2支持手段を第1および第2方向を含む仮
想一平面に垂直な回転軸線まわりに回転駆動する回転駆
動手段と、前記ワークに洗浄液を噴射する噴射ノズルを
有し、この噴射ノズルから噴射された洗浄液によって前
記ワークを洗浄する洗浄手段とを含み、各挟持片によっ
て挟持され、かつ各支持片によって支持された前記ワー
クの重心は、前記回転軸線上に配置されることを特徴と
する洗浄乾燥装置である。
【0017】
【作用】本発明に従えば、洗浄手段によって洗浄が終わ
った後の洗浄液が付着残留しているスクリーン版などの
ワークを乾燥させるのに、ワークを第1支持手段の各挟
持片によって挟持し、かつ第1支持手段とは個別に操作
可能である第2支持手段の各支持片によって支持した状
態で、回転駆動手段によって高速回転させ、遠心脱水す
る。ワークの重心は、各挟持片によって挟持し、かつ各
支持片によって支持された状態で、回転軸線上に配置さ
れるように構成されるので、ワークの重心と回転中心と
を合わせる作業を行う必要がなく、作業性が向上され
る。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の洗浄乾燥装置1
の概略的構成を示す系統図であり、図2は図1に示され
る洗浄乾燥装置1の断面図であり、図3は洗浄乾燥装置
1の正面図である。
【0019】洗浄乾燥装置1は、基本的にハウジング2
と、ハウジング2間に設けられる洗浄および乾燥される
べきワークであるスクリーン版3が収容される洗浄槽4
と、洗浄槽4内のスクリーン版3を取付ける支持手段5
と、支持手段5を回転駆動する回転駆動手段6と、洗浄
槽4内のスクリーン版3に向けて洗浄液を噴射する噴射
ノズル7と、前記洗浄液が貯留される貯留タンク8と、
洗浄槽4内に貯留される洗浄液をその下部に接続される
管路9を介して吸引し、管路10を介して貯留タンク8
内に吐出するポンプ11とを有する。
【0020】前記支持手段5は、断面形状が略C字状の
一対の挟持片12a,12bを相互に第1方向である近
接方向A1および離反方向A2に変位させて各挟持片1
2a,12b間でスクリーン版3を挟持する第1支持手
段13と、第1支持手段13が取付けられ、かつ一対の
支持片14a,14bによって、前記近接方向A1およ
び離反方向A2に垂直な第2方向である近接方向B1お
よび離反方向B2に変位してスクリーン版3を支持する
第2支持手段15とを含む。
【0021】図2を参照して洗浄槽4はハウジング2内
部にほぼ45度の傾斜姿勢で装備されている。洗浄槽4
の上端開口部は、スクリーン版投入口となっており、こ
のスクリーン版投入口を開閉するための蓋体17が回動
自在に設けられている。洗浄槽4の下端部には、清掃用
マンホール60が開閉可能に設けられている。
【0022】ハウジング2の内底部には、貯留タンク8
とポンプ11とが配置され、貯留タンク8の上部に図示
しないフィルタが配置されている。洗浄槽4の中央より
少し上方部分にオーバーフロー槽61が洗浄槽4に連通
する状態で形成され、このオーバーフロー槽61の上部
空間に噴射ノズル7が配置されている。また噴射ノズル
7の長手方向に沿って間隔をあけてノズル孔62が形成
される。(図1参照)また貯留タンク8外壁には、面ヒ
ータ63が内蔵されている。
【0023】洗浄槽4の下側半分の底面に超音波振動子
64が取付けられ、洗浄槽4の上面中央部の上方には、
スクリーン版3を駆動回転するための後に説明する回転
駆動手段6が配置されている。また、洗浄槽4の上面上
端側には、図示しないダンパが内蔵される排気ダクト6
5が連通接続され、ハウジング2の外部に突出してい
る。また図3を参照してハウジング2の正面には各種の
操作スイッチを備えた操作パネル66が設けられてい
る。ハウジング2の正面の下側半分において一対の点検
用扉67が回動開閉自在に取付けられている。
【0024】前記スクリーン版3は、たとえばアルミニ
ウム製の矩形の枠体に紗製のスクリーンを貼り付け、前
記スクリーンの上からインキをスキージして被印刷体に
インキを押し付けて印刷を行うために用いられる。この
ようなスクリーン版3は、印刷インキの固化によってス
クリーンの目詰まりを防止するために洗浄して確実にス
クリーンに付着したインキを除去しておく必要がある。
このようなスクリーン版3の洗浄にあたって、洗浄液と
して、1−1−1トリクロロエタンの代替洗浄液として
グリコールエーテル系の洗浄液(沸点:約230℃)が
用いられ、洗浄した後に短時間で乾燥することができる
ようにするために、スクリーン版3を回転駆動手段6に
よって高速回転させ、遠心力によってスクリーン版3に
付着した洗浄液を分離する。このとき、スクリーン版3
の回転バランスを良好にし、振動を小さくするために、
正確に回転駆動手段6の回転軸線16にスクリーン版3
の重心を配置する必要がある。本発明では、図4に示さ
れるようにハウジング2に取付けられる蓋体17を開い
てスクリーン版3を洗浄槽4に挿入したとき、容易かつ
正確にスクリーン版3の重心と回転軸線16とが一致す
るように位置決めすることによって、スクリーン版3の
装填時間の短縮化を図り、したがって洗浄および乾燥時
間の短縮化を図るように構成される。このような構成に
ついて以下に説明する。
【0025】再び図1を参照して、前記第1支持手段1
3は、各挟持片12a,12bを相互に近接方向A1お
よびA2に変位駆動するための2本のねじ棒18a,1
8bを有し、各ねじ棒18a,18bの軸線方向両端部
付近には、それぞれ逆向きの外ねじが刻設される。これ
らの外ねじには、内周面に内ねじが刻設される螺合片1
9a,19b;20a,20bに螺合し、また各ねじ棒
18a,18bの軸線方向中央部には、ウォームホイー
ル21,22が固定される。これらのウォームホイール
は回転軸23に固定されるウォーム24,25が直角に
交差して螺合し、前記回転軸23の軸線方向両端部は、
端板26,27によってそれぞれ回転自在に支持され
る。一方の端板26から突出する前記回転軸23端部に
は、操作片33が装着される。この操作片33を矢符C
1方向に回転操作することによって各挟持片12a,1
2bが相互に近接する方向A1方向に変位駆動される。
また操作片33を矢符C2方向に回転操作すると、各挟
持片12a,12bはA2方向に変位駆動される。この
ようにして、各挟持片12a,12bを相互にA1,A
2方向に同時に移動させてスクリーン版3の重心位置が
回転軸線16を含む鉛直平面内に配置されるように位置
決めすることができる。
【0026】次に上述した第1支持手段13に関連して
設けられる前記第2支持手段15の構成について説明す
る。
【0027】図5は、第2支持手段15の具体的構成を
説明する断面図であり、図6は一方の支持片14a付近
の斜視図であり、図7は支持片14a付近の正面図であ
る。前記2つの端板26,27が一対の連結部材28,
29によって連結され、各連結部材28,29は取付体
30によって相互に連結される。これらの各端板26,
27,各連結部材28,29および取付体30によって
枠体31を構成する。前記取付体30は、保持片35が
固定され、この保持片35には回転軸23が回転自在に
挿通されるとともに、断面形状が矩形の軸36が挿通さ
れる。この軸36に近接してほぼ平行に回転軸37が設
けられ、その軸線方向中央部は、前記取付体30に固定
される保持片38によって回転自在に保持され、また軸
線方向両端部は各端板26,27によって回転自在に保
持される。このようなねじ棒37の両端部には、相互に
逆向きの外ねじが刻設され、これらの外ねじは螺合片3
9a,39bに螺合する。一方の螺合片39aは、前記
軸36が挿通する一対の板状部分40a,40bが一体
的に形成され、これらの板状部分40a,40b間で前
記一方の支持片14aが保持される。また前記螺合片3
9bには、板状部分41が一体的に固定され、この板状
部分41には前記他方の支持片14bが一体的に形成さ
れる。これらの支持片14a,14bが基端部から遊端
部寄りになるにつれて、相互に離反する方向に傾斜して
形成される。このように支持片14a,14bが傾斜し
ていることによって、圧力は矢符F1方向(図6参照)
に働き、挟持片12a,12bの片面方向に押し付けら
れ、がたつくことなく固定される。前記軸36の一方の
端板26から突出する端部にはロック用操作片42が固
定される。ロック用操作片42を矢符D1,D2方向に
角変位操作することによって一方の支持片14aが各板
状部分40a,40b間で同一方向に角変位駆動され
る。また前記ねじ棒37の一方の端板26から突出する
端部には操作片43が固定され、この操作片43を矢符
E1,E2方向に回転操作することによって、各支持片
14a,14bを相互にB1,B2方向に移動させて、
スクリーン版3の重心が回転軸線16を含む平面内に配
置されるように位置決めすることができる。
【0028】このようにしてスクリーン版3を各挟持片
12a,12bで挟持し、かつ各支持片14a,14b
によって支持することによって同時にスクリーン版3の
重心が回転軸線16に一致するように位置決めすること
ができる。
【0029】次に図8を参照して、回転駆動手段6を説
明する。回転駆動手段6は、ブレーキモータ44を有
し、ブレーキモータ44の出力軸にはプーリ45が固着
される。一方、取付板30にはスリーブ46が固定さ
れ、スリーブ46にはプーリ47が固着される。これら
のプーリ45,47間には、伝動ベルト48が巻きかけ
られて張架され、ブレーキモータ44からの回転力が枠
体31に伝達される。ブレーキモータ44はインバータ
を内臓しており、回転速度が可変となっている。スリー
ブ46は、洗浄槽4の上側板を貫通し、軸受け49によ
って回転軸線16のまわりに回転自在に軸支される。こ
のような構成の回転駆動手段6によって、支持手段5
と、それに取付けられるスクリーン版3とを一体として
回転させる。
【0030】しかし、作業者がうっかりロック用操作片
42を操作するのを忘れて、支持片14aがスクリーン
版3を支持しない状態で回転駆動手段6を駆動させる
と、回転中にスクリーン版3が支持手段5から脱落し、
事故につながるおそれがあり、このような誤りを防止す
るために以下のような構成がとられる。
【0031】前記取付板30に固定されるスリーブ46
内には、このスリーブ46内で軸線方向に変位自在に軸
50が挿通される。軸50の先端部は、軸36の下端部
に固定されるロック片51に臨んでいる。ロック片51
には、ロック溝52が切欠いて形成される。支持片14
aがスクリーン版3を支持する位置に角変位した状態
で、回転スタートボタンを押すと、モータ53(図2参
照)に駆動されて、軸50が軸線方向16にロック片5
1に向かって移動し、軸50の先端部50aがロック溝
52の当接面52aに当接する。
【0032】また支持片14aがスクリーン版3を支持
する位置に角変位されていない状態で、回転スタートボ
タンを押すと、軸50が軸線方向にロック片51に向か
って移動され、図9(2)に示すように軸50の先端部
50aは、ロック片51の外周面51aに当接する。
【0033】このように軸50の先端部50aが当接面
52aに当接した状態と、外周面51aに当接した状態
とを、軸50に関連して設けられる図示しない、たとえ
ば磁気センサなどの近接スイッチによって検出し、図9
(1)に示される当接面52aに軸50の先端部50a
が当接した状態でのみ、ブレーキモータ44が駆動する
ことを可能にし、支持片14aがスクリーン版3を支持
していない状態では、回転してしまうことを防止し、ア
ラームなどの警告を発生し、作業者に異常を知らせる。
【0034】次に、以上のように構成された洗浄乾燥装
置1の動作を説明する。蓋体17を開いて、スクリーン
版投入口からスクリーン版3を挿入し、スクリーン版3
を支持手段5に取付ける。このとき、操作片33を矢符
C1方向に回転操作すると、各挟持片12a,12bが
矢符A1方向に変位し、第1方向でスクリーン版3を挟
持し、次に操作片43を矢符E1方向に回転操作する
と、各支持片14a,14bが矢符B1方向に変位し、
さらにロック用操作片42を矢符D1方向に変位操作し
て、支持片14aを退避した位置から突出させ、第1方
向とは垂直の第2方向でスクリーン版3を支持する。こ
のように各挟持片12a,12bで挟持し、かつ支持片
14a,14bによって支持された状態で、スクリーン
版3の重心は回転軸線16に一致する。蓋体17を閉
め、洗浄スタートスイッチを押す。
【0035】給液工程 これは、貯留タンク8内の洗浄液を洗浄槽4内に送り込
む工程である。貯留タンク8内の洗浄液は、貯留タンク
8外壁に取付けた面ヒータ63によって加熱昇温され、
約40℃に保たれている。操作パネル66の洗浄スター
トスイッチを押すと、ポンプ11が駆動され、貯留タン
ク8内の洗浄液がフィルタへと押し出されて濾過され、
さらに噴射ノズル7から洗浄槽4内に流入する。オーバ
ーフロー槽61の入口位置まで洗浄槽4内に洗浄液が満
たされると、洗浄液はオーバーフロー槽61を介して貯
留タンク8に還流するが、このとき図示しないセンサが
検出し、ポンプ11を停止して給液を終了する。噴射ノ
ズル7からの給液時に、洗浄液のシャワーがスクリーン
版3に作用し、スクリーン版3に付着しているクリーム
ハンダまたは印刷用インキの一部を洗浄除去する。
【0036】洗浄工程 これはスクリーン版3を洗浄液内で回転させ、かつ、超
音波エネルギーを照射することにより、スクリーン版3
を洗浄する工程である。給液が完了すると、図示しない
超音波発振機が駆動され、洗浄槽4の底面の超音波振動
子64から超音波エネルギーが洗浄液内に向けて照射さ
れる。
【0037】操作パネル66の回転スタートボタンを押
すと、モータ53が駆動し、軸50が軸線方向16にロ
ック片51に向かって移動し、軸50の先端部50aが
ロック溝52の当接面52aに当接する。前記先端部5
0aがロック溝52の当接面52aに当接したことを近
接スイッチが検出すると、ブレーキモータ44が駆動さ
れ、伝動ベルト48を介してスリーブ46が回転され、
支持手段5およびスクリーン版3が一体となってゆっく
りと回転する。洗浄液内に超音波エネルギーが照射され
ているので、スクリーン版3に付着しているクリームハ
ンダまたは印刷用インキが剥離除去されていく。
【0038】スクリーン版3は、下側半分が洗浄液に浸
漬されるが、スクリーン版3は回転するので、結果的に
スクリーン版3の全体が超音波エネルギーと洗浄液とで
洗浄されることになる。この回転洗浄により、洗浄槽4
に入れる洗浄液の液量は洗浄槽4の半分程度でよい。ス
クリーン版3、支持手段5が浸漬するのが半分であるか
ら、洗浄槽4の全体に満たす場合に比べて回転抵抗が小
さく、ブレーキモータ44にかかる負荷が短くてすみ、
また、ポンプ11で給液したり排液したりする場合の時
間も少なくてすみ、省電力が図られる。
【0039】なお、超音波エネルギーの照射時間につい
ては、予めの洗浄テストによってデータを得ておき、ユ
ーザーが適切な時間を入力できるようにしてある。
【0040】脱液工程 洗浄工程が完了すると、ブレーキモータ44および超音
波発振機の駆動を停止し、支持手段5およびスクリーン
版3の回転を停止する。そして、ポンプ11を駆動して
洗浄槽4内の洗浄液を洗浄槽4の下部のパイプより貯留
タンク8に戻す。この脱液工程は、洗浄槽4内の洗浄液
のレベルがある一定のレベル以下になったことをセンサ
が検出するまで行われる。そのレベルはスクリーン版
3、支持手段5が浸漬しなくなるレベルである。
【0041】すすぎ工程 これは、一旦はスクリーン版3から離脱したが再付着し
た異物を確実に洗い流す工程(リンス工程)である。ブ
レーキモータ44を再び駆動するとともに、バルブの切
換えにより噴射ノズル7より洗浄液を噴射する。ブレー
キモータ44の回転速度は洗浄工程と同じである。洗浄
槽4の底部に残る洗浄液の量が、スクリーン版3、支持
手段5が浸漬しないレベルとなるように調整しておく。
【0042】貯留タンク8からの洗浄液はフィルタを通
って濾過されて清浄となり、噴射ノズル7から洗浄槽4
内のスクリーン版3に向けて噴射される。スクリーン版
3はブレーキモータ44によって支持手段5とともにゆ
っくりと回転しており、スクリーン版3、支持手段5に
再付着した異物を確実に除去する。すすぎ工程(リンス
工程)は、一定時間の経過後に移動終了する。すなわ
ち、ポンプ11が停止される。
【0043】乾燥工程 洗浄槽4内から洗浄液がなくなって空になったことをセ
ンサで検出すると、乾燥工程に進む。これはスクリーン
版3に付着残留している洗浄液を遠心力で吹き飛ばすと
ともに、洗浄槽4に温風を供給してスクリーン版3の乾
燥を促進するものである。すなわち、ブレーキモータ4
4に内臓のインバータの機能によってブレーキモータ4
4の回転速度をそれまでの数十倍に増し、支持手段5お
よびスクリーン版3を高速回転させる。これにより、ス
クリーン版3に付着残留している清浄な洗浄液は遠心力
によって外周に吹き飛ばされる(遠心脱液)。遠心脱液
を開始してから所定時間の経過後に図示しない温風発生
機を駆動する。温風発生機によって発生された温風はダ
クトを介して温風吹き出しノズルにより洗浄槽4内に流
入し、スクリーン版3に衝突するとともにスクリーン版
3に沿って流動する。この温風によってスクリーン版3
に付着残留している洗浄液が気化され、スクリーン版3
から離脱する。洗浄液の蒸気を含んだ湿った空気は、排
気ダクト65により外部に排出される。
【0044】以上のこのような遠心脱液と温風吹き付け
とにより、洗浄液としてグリコールエーテル系の洗浄液
などの沸点が高い代替洗浄液を用いているにもかかわら
ず、スクリーン版3を速やかに乾燥させることができる
のであり、スクリーン版3からの洗浄液の除去を効率よ
く行うことができる。
【0045】所定時間が経過すると、ブレーキモータ4
4および温風発生機が停止する。乾燥工程が完了すると
ブザーが鳴動して洗浄完了を告げる。蓋体17を開い
て、ロック用操作片42を矢符D2方向に変位操作して
支持片14aを退避した位置に戻し、操作片43を矢符
E2方向に回転操作して各支持片14a,14bを矢符
B2方向に変位させ、操作片33を矢符C2方向に回転
操作して各挟持片12a,12bを矢符A2方向に変位
させ、スクリーン版3の支持手段5に対する係止状態を
解除させ、スクリーン版3を取り上げる。以上によって
全工程が完了する。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、たとえば
スクリーン版などのワークは、洗浄液としてたとえばグ
リコールエーテル系などの洗浄液などの沸点の高い代替
洗浄液を用いても高速回転することによって速やかに乾
燥させることができる。回転させるときには、ワークの
重心と回転中心とを合わせることは不可欠であるけれど
も、第1支持手段の各挟持片に挟持され、かつ第1支持
手段とは個別に操作可能である第2支持手段の各支持片
に支持された状態でワークの重心に回転中心が自動的に
合うように配置されているので、前記ワークの重心と回
転中心とを合わせる困難な作業を行う必要がなく、した
がって洗浄および乾燥時間の短縮化を図ることができ、
作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の洗浄乾燥装置1の概略的構
成を示す系統図である。
【図2】図1に示される洗浄乾燥装置1の断面図であ
る。
【図3】図1に示される洗浄乾燥装置1の正面図であ
る。
【図4】スクリーン版3を洗浄乾燥装置1に挿入する動
作を示す斜視図である。
【図5】第2支持手段15の具体的構成を説明する断面
図である。
【図6】一方の支持片14a付近の斜視図である。
【図7】支持片14a付近の正面図である。
【図8】回転駆動手段6とそれに関連する構成を説明す
るための断面図である。
【図9】ロック片51と軸50との動作を説明するため
の断面図である。
【図10】従来例にかかるスクリーン版洗浄装置の概略
的構成と、洗浄のシーケンスを示す説明図である。
【図11】スクリーン版の斜視図である。
【図12】沸点が高い代替洗浄液を用いた場合にスクリ
ーン版に付着残留している洗浄液をエアーナイフで吹き
飛ばす方式を示す概略断面図である。
【図13】沸点が高い代替洗浄液を用いた場合にスクリ
ーン版に付着残留している洗浄液をスポンジローラで吸
着する方式を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄乾燥装置 2 ハウジング 3 スクリーン版 4 洗浄槽 5 支持手段 6 回転駆動手段 7 噴射ノズル 12a,12b 挟持片 13 第1支持手段 14a,14b 支持片 15 第2支持手段 16 回転軸線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の挟持片を相互に第1方向に近接/
    離反変位して挟持片間でワークを挟持する第1支持手段
    と、 第1支持手段が取付けられ、かつ一対の支持片によって
    第1方向に垂直な第2方向に相互に近接/離反変位して
    前記ワークを支持し、第1支持手段とは個別に操作可能
    である第2支持手段と、 第1および第2支持手段を第1および第2方向を含む仮
    想一平面に垂直な回転軸線まわりに回転駆動する回転駆
    動手段と、 前記ワークに洗浄液を噴射する噴射ノズルを有し、この
    噴射ノズルから噴射された洗浄液によって前記ワークを
    洗浄する洗浄手段とを含み、 各挟持片によって挟持され、かつ各支持片によって支持
    された前記ワークの重心は、前記回転軸線上に配置され
    ることを特徴とする洗浄乾燥装置。
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