JP2571754B2 - 有底筒体の脱液方法 - Google Patents

有底筒体の脱液方法

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JP2571754B2
JP2571754B2 JP6013966A JP1396694A JP2571754B2 JP 2571754 B2 JP2571754 B2 JP 2571754B2 JP 6013966 A JP6013966 A JP 6013966A JP 1396694 A JP1396694 A JP 1396694A JP 2571754 B2 JP2571754 B2 JP 2571754B2
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忠 桐澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有底筒体の脱液方法に関
するものである。
【0002】
【発明の背景】ボルト、ナット、ワッシャ等の小型金属
部品の洗浄には従来、フロン、トリクロロエタン等の有
機溶剤が使用されていたが、最近では大気圏のオゾン層
の保護対策の一環として、このような有機溶剤に代えて
水性洗浄処理液の使用が検討されている。水性洗浄処理
液を使用する上で問題となるのは、該洗浄廃水の処理が
必要であることゝ、洗浄後の被処理物の乾燥の遅いこと
である。
【0003】この種の洗浄処理は水性洗浄処理液による
洗浄工程と、洗浄水による水洗工程とからなるが、洗浄
廃水の量を少なくするためには、水性洗浄処理液と洗浄
水との混合を極力防止すること、そのためには洗浄工程
後に被処理物から出来るだけ水性洗浄処理液を除去する
こと、そして被処理物の乾燥を早くするためには水洗工
程後に被処理物から出来るだけ洗浄水を除去することが
必要である。
【0004】
【従来の技術】従来から洗浄工程後や水洗工程後の被処
理物の脱液に遠心分離器が有効に用いられている。図6
に従来の遠心分離器(40)の構成が示される。図に示す遠
心分離器(40)において(41)は外容器であり、該外容器(4
1)の底部中心から回転軸(43)が貫通し、該回転軸(43)上
端には回転台(44)が取付けられており、該回転台(44)に
は平底の多孔内槽(45)が載置されている。そして外容器
(41)には蓋(46)が被着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遠心分離器
(40)によって図7に示すように一端に底(18A) を有し他
端に開口部(18B) を有する筒状の被処理物(18)の脱液を
行なうと、被処理物(18)内の液Wが完全に外側へ排出さ
れず、このような形状の被処理物では遠心脱水が完全に
行なわれないと云う問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決する手段として、外容器(1) と、該外容器(1)内
に回転可能に取付けられる多孔内槽(6) と、該多孔内槽
(6) を回転せしめる駆動装置とからなり、該多孔内槽
(6) は周縁に向かって漸高する底面(6B)を有する遠心分
離器Sの多孔内槽(6) に液の付着した有底筒体(18)を入
れ回転せしめることによって脱液を行なう有底筒体(18)
の脱液方法を提供するものである。
【0007】
【作用】液Wが付着した有底筒体である被処理物(18)を
遠心分離器Sの外容器(1) 内の多孔内槽(6) に入れて回
転させ、該被処理物(18)を遠心脱液する。該被処理物(1
8)は底(18A) を有する端部の方が開口部(18B) を有する
端部よりも重いために該多孔内槽(6) の底面(6B)上に底
(18A) を下にした状態で配列する。即ち該多孔内槽(6)
の底面(6B)の周縁に向かって漸高する形状にしたがって
該被処理物(18)は多孔内槽(6) の外側即ち遠心力方向に
開口部(18B) を向ける。したがって被処理物(18)内の液
Wは遠心力によって開口部(18B) から円滑に排除され
る。
【0008】
【実施例】本発明を図1〜図5に示す一実施例によって
説明すれば、Aは洗浄処理装置であり、Bは洗浄処理液
タンクであり、Cは洗浄水タンクであり、Dは新洗浄水
噴射装置であり、Eは熱風乾燥装置である。洗浄処理装
置Aにおいて(1) は基礎(11)から脚(12)およびスプリン
グ(13)を介して支持せられる外容器であり、該外容器
(1) の上部には蓋(30)が蝶番(31)で枢着され、該蓋(30)
には熱風送通孔(32)が設けられ、更に該外容器(1) の外
周には該外容器(1) 内部と連絡孔(10)によって連絡する
配液槽(9) が設けられ底部には電動弁MV1 が介在する
配液管(28A) 、電動弁MV2 が介在する配液管(28B) 、
電動弁MV4 が介在する排出管(29)、配液管(28A) は洗
浄処理液タンクBに、配液管(28B) は洗浄水タンクCに
夫々連絡する。そして該洗浄処理液タンクBと該洗浄水
タンクCにはヒーター(33,34) が挿着される。
【0009】該外容器(1) の底部中心からは回転軸受
(2) が垂下せられ、回転軸受(2) 内部にはベアリング
(4) で支持され、かつメカニカルシール(5) にてシール
されている回転軸(3) が貫通し、回転軸(3) の上端には
多数の孔(6A)を有する多孔内槽(6) が取替え可能に載置
される回転台(8) が固定されている。該多孔内槽(6) は
図4に示すように周縁に向かって漸高する底面(6B)を有
し、中心には支筒(6C)が立設され、該支筒(6C)には回転
台(8) の回転軸(3) のねじ孔(3A)に螺着されるボルト杆
(23)が回転可能に支持されている。回転軸(3) の下端部
にはプーリー(16,17) が嵌着せられ、プーリー(16,17)
はベルト(16A,17A) を介して低速用モーターM1 ,高速
用モーターM2 のプーリー(14,15) に連絡する。多孔内
槽(6) の回転を低速、高速の二段に切換えるには本実施
例のように低速用と高速用の二個のモーターM1 ,M2
を備える他、一個の駆動源でインバーターによる切換え
等の公知の切換え方法が適用せられる。洗浄処理液タン
クB、洗浄水タンクCからは夫々ポンプP1 ,P2 が介
在する配液管(24,25) が差出され配液槽(9) に連絡す
る。配液槽(9) には一対のレベルゲージL1 ,L2 が配
置せられる。新洗浄水噴射装置Dは外容器(1) 内の多孔
内槽(6) 直上に配置せられ、孔(20)を多数設けたノズル
管(21)からなり、該ノズル管(21)は電動弁MV3 が介在
する新洗浄水供給管(22)に連絡する。熱風乾燥装置Eは
洗浄処理装置Aの外容器(1) の上部に配され、先端に噴
出管(26A) を設け、内部に熱線(26B) を設け、後部に送
風機(27)を取付けた筒体(26)からなり、熱線(26B) と送
風機(27)は作動装置Hによって制御せられる。上記洗浄
処理装置系によって図7に示す底(18A) を有する被処理
物(18)に洗浄処理を施すには下記の工程を行なう。
【0010】〔洗浄処理工程〕ポンプP1 を作動して洗
剤や脱脂剤等を溶解した水性洗浄処理液を洗浄処理液タ
ンクBから配液管(24)および配液槽(9) を介して外容器
(1) 内に充填する。該水性洗浄処理液はヒーター(33)に
よって通常60〜80℃程度に加熱されている。該水性
洗浄処理液は多孔内槽(6) 内の被処理物(18)が完全に浸
漬するまで供給せられ、その時の液位はレベルゲージL
1 によって検出され、レベルゲージL1からの信号によ
ってポンプP1 が停止して該水性洗浄処理液の供給を断
つ。約3〜5秒そのまゝを維持したのち低速用モーター
1 を駆動して数分間多孔内槽(6) を低速で正逆交互回
転させると被処理物(18)は完全に洗浄されるので、多孔
内槽(6) の回転を停止する。次いで電動弁MV1 を開い
て外容器(1) 内の水性洗浄処理液を配液管(28A) から洗
浄処理液タンクBに回収する。外容器(1) 内の水性洗浄
処理液が殆んど排出されてから高速用モーターM2 を駆
動して約2〜3分間高速回転を続け、被処理物(18)に付
着した該水性洗浄処理液Wを振切る。上記水性洗浄処理
液Wを振切る際、被処理物(18)は底(18A) を有する端部
の方が開口部(18B) を有する端部よりも重いために図4
に示すように多孔内槽(6) の底面(6B)上に底(18A) を下
にした状態で配列する。即ち該被処理物(18)は該多孔内
槽(6)の底面(6B)にしたがって外側即ち遠心力方向に開
口部(18B) を向ける。したがって図5に示すように被処
理物(18)内に溜まっていた水性洗浄処理液Wは円滑に排
除される。以上が洗浄処理工程である。
【0011】〔水洗工程〕ポンプP2 によって洗浄水タ
ンクC中の洗浄水を配液管(25)を介して配液槽(9) 、さ
らに外容器(1) に充填し、該洗浄水の液位はポンプP2
と連動するレベルゲージL2 によって調節する。該洗浄
水はヒーター(34)によって水性洗浄処理液と同様通常6
0〜80℃程度に加熱されている。上記したように水性
洗浄処理液Wは被処理物(18)から効率よく振切られてい
るので、上記洗浄水に該水性洗浄処理液Wが混合する割
合は極めて少ない。外容器(1) 内の洗浄水が所定の液
位、即ち被処理物(18)が完全に浸漬するに至るとポンプ
2 が停止し、低速用モーターM1 が駆動する。モータ
ーM1 の駆動は例えば1分駆動(正回転)、5秒停止、
1分駆動(逆回転)、5秒停止のサイクルを1回ないし
2回以上繰返す。勿論正回転のみで断続回転しても、あ
るいは連続回転であってもよい。次いでモーターM1
よる低速回転を維持しながら電動弁MV2 を開いて外容
器(1) から配液管(28B) を介して洗浄水を洗浄水タンク
Cに回収する。外容器(1) 内の洗浄水が殆ど排出されて
から約1分間回転を続け、被処理物(18)に付着した洗浄
水を振切る。以上が水洗工程である。上記水洗工程にお
いても洗浄水は同様に被処理物(18)から効率よく振切ら
れる。被処理物の形状等によって付着した洗浄処理液が
洗浄水タンクCの中に混入する可能性の高い場合は、前
記水洗工程の前に電動弁MV3 ,MV4 を開き多孔内槽
(6) の低速回転を維持しつゝ約30秒間新洗浄水を新洗
浄水噴射装置Dから噴射して洗浄を行い洗浄廃水は排出
管(29)から系外へ排出すれば洗浄水タンクC内の洗浄水
の汚れは改善される。
【0012】〔乾燥工程〕次いで高速用モーターM2
よって高速回転を行い脱水を完全に図ると同時に外容器
(1) の蓋(30)の熱風送通孔(32)を介して作動装置Hを作
動させて熱風乾燥機Eから熱風を3〜5分間被処理物(1
8)に吹付けて乾燥を完全に行なう。上記脱水もまた同様
に効率よく行なわれるので、被処理物(18)の水分付着量
は極めて少量になり、かつ本実施例の場合、水性洗浄処
理液や洗浄水は上記したように60〜80℃程度に加熱
されているので、被処理物(18)の乾燥は非常に速やかに
行なわれる。以上が乾燥工程である。この場合、配液管
(28A,28B) の電動弁MV1 ,MV2 を開き、外容器(1)
を介して熱風を洗浄処理液タンクBの水性洗浄処理液面
と、洗浄水タンクCの洗浄水面とに吹付け、加温されて
いる水性洗浄処理液と洗浄水とを保温する。
【0013】以上に述べた3つの工程によって被処理物
の洗浄処理が完了するから多孔内槽(6) を回転台(8) か
ら取外し外容器(1) から取出すことにより作業は完了す
る。上記の工程はシーケンス制御され得、かくして人手
が全く必要でなくなる。
【0014】本発明では上記実施例に加えて外容器(1)
内にバッファープレートを取付けてもよいし、また超音
波発信器を備えてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記の構成を有するから、有底
筒状の被処理物に付着している洗浄処理液や洗浄水等の
液も効率よく遠心脱液されるから、残存量が極めて少な
くなりその後の乾燥も容易かつ迅速となる。このため本
発明では従来重用されていたフロンやトリクロロエタン
に代表される有機溶剤による脱脂と乾燥の容易さを水性
洗浄処理剤でも可能とした。また洗浄処理液や洗浄水の
回収率は向上し、かつ洗浄処理液が洗浄水に混合するこ
とも少なくなり、洗浄の際の洗浄水も極めて僅かですみ
かつ洗浄水の更新の頻度も大巾に削減されるから、洗浄
廃水量も少なくなり処理が簡単かつ容易であり処理費用
も低減され、本発明において大気圏のオゾン層の保護対
策に沿った水性の洗浄処理が始めて実用化されたのであ
る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】表面処理装置の説明図
【図2】表面処理装置本体の斜視図
【図3】多孔内槽および回転台の斜視図
【図4】多孔内槽の断面図
【図5】液切り状態説明図
【図6】従来例の断面図
【図7】被処理物の斜視図
【符号の説明】
1 外容器 3 回転軸 6 多孔内槽 6A 孔 6B 円錐状底面 8 回転台 18 有底筒状の被処理物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外容器と、該外容器内に回転可能に取付け
    られる多孔内槽と、該多孔内槽を回転せしめる駆動装置
    とからなり、該多孔内槽は周縁に向かって漸高する底面
    を有する遠心分離器の多孔内槽に液の付着した有底筒体
    を入れ回転せしめることによって脱液を行なうことを特
    徴とする有底筒体の脱液方法
JP6013966A 1994-01-11 1994-01-11 有底筒体の脱液方法 Expired - Lifetime JP2571754B2 (ja)

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US6495038B1 (en) * 1999-06-02 2002-12-17 Toyo Kasei Kogyo Co., Ltd. Centrifugal separator with vertically detachable casing
CN116121740B (zh) * 2023-01-12 2023-11-07 浙江三林五金制品有限公司 一种螺栓的耐腐蚀处理设备及其处理工艺

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