JP3072887U - 車載用飲料容器保持具 - Google Patents

車載用飲料容器保持具

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JP3072887U JP2000002875U JP2000002875U JP3072887U JP 3072887 U JP3072887 U JP 3072887U JP 2000002875 U JP2000002875 U JP 2000002875U JP 2000002875 U JP2000002875 U JP 2000002875U JP 3072887 U JP3072887 U JP 3072887U
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秀樹 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットボトルや缶容器などの飲料容器を車内
に置いておくための車載用飲料容器保持具において、種
々雑多な形状や大きさの飲料容器を無理なく安全にホル
ダーに収容できるようにする。ホルダーに飲料容器を収
容したまま、エア吹出口から出たエアの車内への吹出方
向を左右方向に調節できるようにする。飲料容器とたば
こやその他の小物を一箇所にまとめて置けるようにす
る。 【解決手段】 エア吹出口に取り付けられる有底筒状の
ホルダー1を、後カバー2と前カバー3とに2分割す
る。後カバー2の第1底板部21と前カバー3の第2底
板部31とを前後方向スライド可能に結合する。ホルダ
ー1を、取付部材4の板片部43に回転自在に結合す
る。板片部43に箱形容器を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車車内のエア吹出口に装着される車載用飲料容器保持具に関する 。
【0002】
【従来の技術】
この種の車載用飲料容器保持具は、エア吹出口から吹き出したエアの車内への 流通を遮断することなく、エア吹出口から吹き出したエアを利用して飲料物を冷 やしたり温めたりすることに用いられ、実公平6−40520号公報や実登第3 022981号公報などには、この種の車載用飲料容器保持具をエアコン用のエ ア吹出口に装着するための構造や、車載用飲料容器保持具エア吹出口に装着した ままエア吹出口のルーバの上下方向の傾きを調整することができるようにした構 造についての記載がなされている。
【0003】 従来から知られているほとんどの車載用飲料容器保持具は、飲料容器を収容可 能な有底筒状のホルダーを有していて、そのホルダーにエア吹出口から吹き出し たエアの入口と出口とが設けられている。そして、エア吹出口から吹き出したエ アが、上記入口からホルダーの中に入ってそのホルダーに収容されている飲料容 器と接触し、その後、出口から車内に出ていく。
【0004】 また、従来の車載用飲料容器保持具は、その使い方にもよるが、一般的には飲 料物を冷やしたり温めたりすることだけに用いられるものであって、たばこやそ の他の小物は別の場所に置いていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近時の飲料容器は多様な形状や大きさを有している。そのため、上 掲した公報に見られるような大きさが一定のホルダーを採用した保持具では、種 々雑多な形状や大きさの飲料容器を無理なくホルダーに収容して冷やしたり温め たりすることのできない場合が生じてきた。
【0006】 また、ホルダーの向きが常に一定で運転席や助手席に乗っている者にとって、 無理なくホルダーから飲料容器を取り出すことができない場合があり、さらに飲 料容器とたばこやその他の小物とが別々の場所にあると不便を感じることも多い 。
【0007】 本考案は以上の事情の下でなされたものであり、ペットボトルや缶容器、その 他の種々雑多な形状や大きさの飲料容器を無理なく安全にホルダーに収容して冷 やしたり温めたりすることのできる車載用飲料容器保持具を提供することを目的 とする。
【0008】 また、本考案は、運転者や助手席に乗っている者の方向にホルダーを向けてエ ア吹出口に設けることができると共にホルダーに飲料容器を収容したまま、エア 吹出口から出たエアの車内への吹出方向を左右方向に調節することのできる車載 用飲料容器保持具を提供することを目的とする。
【0009】 さらに本考案は、飲料容器とたばこやその他の小物を一箇所にまとめて置いて おくことのできる車載用飲料容器保持具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る車載用飲料容器保持具は、自動車車内のエア吹出口に装着される 。エア吹出口へのこの保持具の装着の仕方は、冒頭に掲げた各公報に記載されて いる構造を採用することができるほか、その他の公知の方法を適宜採用すること が可能である。
【0011】 本考案に係る車載用飲料容器保持具は、飲料容器を収容可能でかつ上記エア吹 出口から吹き出したエアの入口と出口とを備える有底筒状のホルダーが、第1底 板部を有する後カバーと第2底板部を有する前カバーとに前後方向で2分割され ている。そして、上記第1底板部と上記第2底板部とが前後方向スライド可能に 重ね合わされていると共に、第2底板部に対する第1底板部の重なり面と第1底 板部に対する第2底板部の重なり面とのそれぞれに、互いに係合して上記前カバ ーが上記後カバーに対して後退されたときの後退限界位置を規制する係合部が設 けられている。
【0012】 この保持具によると、たとえばエア吹出口に装着した後カバーに対し、前カバ ーを前後に移動させることによって後カバーと前カバーとの間隔を変更すること ができるようになる。そのため、後カバーと前カバーとの間隔を、飲料容器の形 状や大きさに合わせて調節し、そこに飲料容器を無理なく収容しておくことが可 能になる。しかも、前カバーが後カバーに対して後退されたときの後退限界位置 を規制する係合部が設けられているので、たとえば飲料容器をいれたまま不用意 に前カバーを後退させて上記間隔を最大限に拡げたとしても、前カバーが後カバ ーから脱落するという事態が起こらない。したがって、ホルダーに飲料容器を安 全に収容しておくことができる。この保持具において、後カバーと前カバーとの 間に飲料容器を収容しているときには、エア吹出口から吹き出したエアが、エア の入口からホルダーの中に入って飲料容器と接触し、その後、出口から車内に出 ていく。
【0013】 上記前カバーの上端部に、上記後カバー側に向く突出姿勢と下方に向く垂下姿 勢との間で揺動可能に跳ね板が取り付けられ、この跳ね板を常時突出姿勢側に付 勢するばね体を有することが望ましい。これによると、後カバーと前カバーとの 間に飲料容器を入れるときには、ばね体によって付勢されて突出姿勢になってい る跳ね板を飲料容器がその重みで垂下姿勢側に下向き揺動させるので、跳ね板に 何らの操作を加えることなく飲料容器をホルダーに収容することができる。しか も、上記跳ね板はばね体によって常時突出姿勢側に付勢されているため、ホルダ ーに飲料容器を収容した後では、ばね体の力で跳ね板が飲料容器に当たる。その ため、飲料容器が後カバーと跳ね板とにより挟まれるので、自動車走行中の振動 などにより、ホルダーの中で飲料容器が傾いたり跳ね上がったりすることが防止 される。
【0014】 本考案に係る車載用飲料容器保持具では、上記ホルダーの底板部が、上記エア 吹出口に装着された取付部材に備わっている板片部に縦軸回りに回転可能に取り 付けられていることが望ましい。このようになっていると、ホルダーの左右方向 の向きを変更することが可能になる。そのため、エア吹出口に設けられたホルダ ーを運転者や助手席に乗っている者の方向に向きを変えることができ、運転者や 助手席に乗っている者が無理なくホルダーから飲料容器を取り出すことができる 。また、ホルダーに備わっているエアの入口や出口の向きを左右方向で調節する ことが可能になるので、エア吹出口から出たエアのホルダーへの取入れ状態や、 出口から出たエアの車内への吹出し状態を所望の状態に定めることが可能になる 。さらに、ホルダーを縦軸回りに回転可能にするために、ホルダーの底板部を、 エア吹出口に装着された取付部材に備わっている板片部に縦軸回りに回転可能に 取り付けるという構成を採用したので、ホルダーの飲料容器収容空間が、ホルダ ーを縦軸回りに回転させるための機構によって狭められないという利点もある。
【0015】 上記のようにホルダーが縦軸回りに回転可能になっている場合には、上記ホル ダーの底板部と上記板片部とのうちの一方側に、上記ホルダーの回転方向に繰り 返し連続する凹部と凸部とを備えた条部が設けられていると共に、上記ホルダー が回転されたときに上記条部を擦って上記凹部に嵌まり込む動作と上記凸部を乗 り越える動作とを行う突起が、上記ホルダーの底板部と上記板片部とのうちの他 方側に設けられた弾性片に備わっていることが望ましい。
【0016】 このように構成された車載用飲料容器保持具によると、ホルダーを回転させて その出口からでるエアの吹出し方向を調節する際に、弾性片に備わっている上記 突起が上記条部の凸部を乗り越えたり凹部に嵌まり込んだりするときに生じるク リック感が手に伝わって使用感が向上する。また、上記条部の凹部に上記突起が 嵌まり込むことによってホルダーが位置決めされるので、自動車の振動などによ ってホルダーの向きが変わって出口からのエアの吹出し方向が変わってしまうと いう事態を避けることができる。
【0017】 本考案に係る車載用飲料容器保持具では、上記ホルダーの側方に配備される小 物入れ用の箱形容器を有し、この箱形容器の下端からその箱形容器の側方に向け て突出片部が突き出され、その突出片部が上記取付部材の板片部に装着されてい る、という構成を採用することができ、この構成を採用した場合には、ホルダー に飲料容器を収容し、箱形容器にたばこや携帯電話、筆記具、その他の小物を入 れておくことができるので、飲料容器とたばこや小物などを、自動車車内のエア 吹出口のところにまとめて置いておくことが可能になる。
【0018】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施形態に係る車載用飲料容器保持具の分解斜視図であり、図 2は図1の車載用飲料容器保持具に追加して組付けられる箱形容器8の斜視図で ある。また、図3はホルダー1の平面図、図4は図3のIV−IV線に沿う部分 の要部断面図、図5は図3のV−V線に沿う部分の端面図、図6は跳ね板5の取 付構造や作用を示した断面図、図7はホルダー1を回転可能にするための構成を 説明するための平面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う部分の拡大断 面図、図9は条部48や突起27などを示した平面図、図10は図9のX−X線 に沿う部分の拡大断面図、図11は図9のXI−XI線に沿う部分を一部破断し て示した拡大断面図、図12は取付部材4と箱形部材5との結合部分の拡大縦断 面図である。
【0019】 図1において、1はホルダー、4は取付部材である。また、図2において、8 は箱形容器である。
【0020】 図1のようにホルダー1は基本的形状として有底筒状に形成されていて、その 後側部分にエアの入口11を有し、その前側部分にエアの出口12を有している 。これらの入口11や出口12、特に入口11は図示していない自動車車内のエ アコンのエア吹出口に臨まされるので、そのエア吹出口から出たエアがその入口 11からホルダー1の中に入るけれども、ホルダー1に飲料容器S(図3参照) が収容されているときには、入口11から入ったエアの一部が飲料容器Sで反射 して入口11から車内に出ていくこともあり得る。
【0021】 図1、図3及び図7のように、ホルダー1は、平面視略半円形状の後カバー2 と、弓なりに緩く湾曲した平面視形状を有する前カバー3と前後方向で2分割さ れている。後カバー2は、第1底板部21とその第1底板部21から立ち上がっ た後板部22とを有しており、後板部22に上記した入口11が開設されている 。また、後カバー2の前面は開放している。これに対し、前カバー3は、第2底 板部31と前板部32とを有し、前板部32に上記した出口12が開設されてい る。図3及び図4のように、第1底板部21と第2底板部31とは、第2底板部 31が上になるように重ね合わされている。しかも、図5に示したように、第1 底板部21に設けられた前後方向に長い左右一対の溝付きリブ23,23の間に 、第2底板部31に段付形状に形成されたガイド板部33に備わっている左右の 各端縁32a,32aが嵌め込まれている。そのため、ガイド板部33の左右の 各端縁32a,32aが左右一対の溝付きリブ23,23に案内されることによ って、第1底板部21と第2底板部31とが重なり合ったまま前後方向にスライ ド可能である。さらに、図4に示したように、第1底板部21の前端寄りの箇所 に段付状の係合部24が設けられているのに対し、第2底板部31の後端には下 向きに突き出た係合部34が設けられている。このため、第1底板部21に対し 第2底板部31が図3や図4の矢印R方向に引き出されることによって上記した 2つの係合部24,34が係合するようになる。そして、これらの係合部24, 34が係合することによって、前カバー3の後カバー2に対する後退限界位置が 規制される。したがって、前カバー3を勢いよく後退させても、2つの係合部2 4,34が互いに係合することによって後カバー2から前カバー3が脱落してし まうという事態も防止される。前カバー3を後カバー2に対して図3や図4の矢 印F方向に最も近付けた状態が図1に示されている。この状態では、後カバー2 の前端に前カバー3が当たる。したがって、飲料容器を収容するためのホルダー 1の内部空間の大きさやその上部の飲料容器出入口13の前後方向の広さは、前 カバー3を後カバー2に対して最も近付けたときに最も狭くなり、前カバー3を 上記した後退限界位置まで後退させたときに最も広くなる。また、前カバー3を それらの中間の位置に移動させておくと、ホルダー1の内部空間の大きさや飲料 容器出入口13の前後方向の広さも中間の広さに調節される。なお、図3や図4 のように、第2底板部31側の係合部34は、その第2底板部31に形成した弾 性片35の先端部に形成されているけれども、これは後カバー2と前カバー3と の組立性を考慮しているためであるので、係合部34を必ずしも弾性片35の先 端部に設けておく必要はない。
【0022】 次に、前カバー3の上辺部は別部材であるアタッチメント36を組み付けるこ とによって形成されている。図6のように、このアタッチメント36は、その断 面形状が倒立L形になっていて、その左右の側壁部37,37の上端部間に亘っ て跳ね板5が取り付けられている。すなわち、この跳ね板5の左右の端部に横向 きに突設された軸部51が左右の上記側壁部37,37に備わっている軸受孔( 不図示)に回転自在に嵌合されている。また、片側の軸部51には、ねじりコイ ルばねでなるばね体52が嵌合されていると共に、そのばね体52の一端部53 がアタッチメント36に掛止されているのに対し、他端部54が跳ね板5に掛止 されている。そして、このばね体52によって、跳ね板5が、上記した後カバー 2側に向く突出姿勢になるように常時弾発付勢されている。このようになってい ると、跳ね板5をばね体52の付勢力に抗して下方に向く垂下姿勢になるまで押 し下げることが可能である。
【0023】 取付部材4は、上記ホルダー1をエア吹出口(不図示)に装着することに用い られる部材であり、図1のように上下方向複数段に亘る横長係合孔部41…を備 えた垂直板部42と、この垂直板部42の下端から水平に突出された板片部43 と、垂直板部42の上端部に取り付けられる上板部44と、任意の上記横長係合 孔部41に一端部が掛止されるフック45と、板片部43に取り付けられた傾き 防止板46などを備えている。そして、板片部43に孔部47と、この孔部47 を中心とする円弧状に形成された条部48と、弾性片49とが設けられている。 そして、一端部を任意の横長係合孔部41に掛止させた上記フック45で、エア 吹出口のルーバ(不図示)を挟持させることによってその取付部材4がエア吹出 口に取り付けられる。また、板片部43に取り付けられた傾き防止板46をエア 吹出口が設けられている車内前面パネルP(図7参照)に突き当てておくことに よって、取付部材4のぐらつきや傾きが防止される。なお、弾性片49は、傾き 防止板46を前面パネルPに突き当てた位置に位置決めすることに役立っている 。
【0024】 図7及び図8のように、第1底板部21の裏面側に鍔付き軸部25が設けられ ており、この鍔突き軸部25が図1で説明した上記板片部43の孔部47に抜け ないように嵌合される。そのため、後カバー2と前カバー3とでなるホルダー1 は、孔部47に嵌合された鍔付き軸部25を中心にして回転可能である。図1に 示した上板部44は、垂直板部42の上端部に取り付けられると共に、その上板 部44の前端が後カバー2に備わっている細長いスリット2aにスライド自在に 嵌め込まれる。そして、上板部44の前端がスリット2aの中でスライドするこ とによって、ホルダー1の回転が円滑に行われる。また、図3、図9及び図10 のように、第1底板部21には、細長い弾性片26が備わっており、この弾性片 26の裏面側に設けられた突起27が図9及び図10のように上記条部48に臨 んでいると共に、その突起27に近接して設けられた突部28が、上記条部48 に隣接して円弧状に設けられた凹所48aに嵌まり込んでいる。図11のように 、条部48は、ホルダー1の回転方向に繰り返し連続する凹部48bと凸部48 cとを備えている。このため、ホルダー1を上記鍔付き軸部(縦軸)25を中心 に図7や図9に示した矢印Bのように回転させると、弾性片26に備わっている 突起27が上記条部48の凸部48cを乗り越えたり凹部48bに嵌まり込んだ りするときに生じるクリック感が手に伝わる。また、条部48の凹部48bに突 起27が嵌まり込むことによってホルダー1が位置決めされる。また、上記突部 28は、突起27を条部48に確実に臨ませておくことに役立っている。
【0025】 この実施形態の車載用飲料容器保持具において、取付部材4を用いてホルダー 1をエア吹出口に装着しておくと、エア吹出口から吹き出したエアが、エアの入 口11からホルダー1の中に入った後、出口12から車内に出ていく。そのため 、ホルダー1に飲料容器を入れておくと、エアの温度に見合ってその飲料物を冷 やしたり温めたりすることができる。
【0026】 また、ホルダー1をエア吹出口に装着した状態で、前カバー3を図3や図4の 矢印R,Fのように前後に移動させると、後カバー2と前カバー3との間隔が変 わる。そのため、直径の大きな飲料容器Sをホルダー1に収容したいときには、 前カバー3を矢印R方向に後退させたり、直径の小さな飲料容器Sをホルダー1 に収容したいときには、前カバー3を矢印F方向に前進させたりして、両カバー 2,3の間隔を適正に調節しておくことができる。しかも、飲料容器Sをいれた まま不用意に前カバー3を後退させて上記間隔を最大限に拡げたとしても、係合 部24,34が係合するので、前カバー3が後カバー2から脱落するという事態 は起こらない。
【0027】 飲料容器Sをホルダー1に入れる前には、図6及び図7の実線で示したように 、ばね体52(図6参照)によって付勢されて突出姿勢になっている跳ね板5が ホルダー1の出入口13を遮っているけれども、この跳ね板5は、飲料容器の重 みで垂下姿勢側に下向き揺動されるので、跳ね板5に何らの操作を加えることな く飲料容器Sをホルダー1に収容することができる。飲料容器Sを収容した後で は、図3や図6の仮想線で示したように、ばね体52(図6参照)の力で跳ね板 5が飲料容器Sに当たる。そのため、飲料容器Sが後カバー2と跳ね板5とによ り挟まれるようになるので、自動車走行中の振動などにより、ホルダー1の中で 飲料容器が傾いたり跳ね上がったりすることが防止される。
【0028】 ホルダー1の出口12(図1参照)から出るエアの向きを調節したいときには 、ホルダー1を図7などで説明した鍔付き軸部25を中心にして左右に回転させ ればよい。こうしてホルダー1を回転させたときには、突起27が条部48を擦 るときのクリック感が手に伝わるので、良好な使用感が得られる。しかも、条部 48の凹部48bに突起27が嵌まり込むことによってホルダー1が位置決めさ れるので、自動車の振動などによってホルダー1の向きが変わって出口12から のエアの吹出し方向が変わってしまうという事態を避けることができる。
【0029】 また、ホルダー1を車中央の前部吹出口に装着され、かつ、ホルダー1内の飲 料容器Sが助手席に乗っている者が使用する場合、ホルダー1を左方向(時計回 り)に回動することによって、ホルダー1を助手席側の方向に向きわ変えること ができる。このホルダーが車の両側の前部吹出口に装着されている場合において も、運転席あるいは助手席側にホルダー1の向きを変えることができ、運転席あ るいは助手席に乗っている者は無理なくホルダー1内の飲料容器Sをホルダー1 から取り出すことができる。次に、図2に示した箱形容器8には、その下端に、 側方に向けて突き出た突出片部81が設けられており、その突出片部81に、箱 形容器8側へ延び出た帯片82が設けられている。これに対し、図1のように、 取付部材4の板片部43の前後に、上記突出片部81が差し込まれる取付孔部8 3が設けられている。そして、図12のように、突出片部81を板片部43の前 後の取付孔部83,83に差し込むと、突出片部81の先端裏面側に設けられて いる凸部84が片側の取付孔部83の内面に係合する。このようにして、箱形容 器8が板片部43に抜け落ちないように装着される。
【0030】 図2で説明した箱形容器8を、ホルダー1と共に取付部材4に取り付けておく と、ホルダー1に飲料容器Sを収容し、箱形容器8にたばこや携帯電話、筆記具 、その他の小物を入れておくことができるので、飲料容器Sとたばこや小物など を、自動車車内のエア吹出口のところにまとめて置いておくことができる。
【0031】
【考案の効果】
以上のように、本考案の車載用飲料容器保持具によれば、ペットボトルや缶容 器、その他の種々雑多な形状や大きさの飲料容器を無理なく安全にホルダーに収 容して冷やしたり温めたりすることができるようになる。また、
【0008】と 同じホルダーに飲料容器を収容したまま、エア吹出口から出たエアの車内への吹 出方向を左右方向に調節することができる。さらに、飲料容器とたばこやその他 の小物を一箇所にまとめて置いておくことができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る車載用飲料容器保持具
の分解斜視図である。
【図2】図1の車載用飲料容器保持具に追加して組付け
られる箱形容器の斜視図である。
【図3】ホルダーの平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う部分の要部断面図で
ある。
【図5】図3のV−V線に沿う部分の端面図である。
【図6】跳ね板の取付構造や作用を示した断面図であ
る。
【図7】ホルダーを回転可能にするための構成を説明す
るための平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う部分の拡大
断面図である。
【図9】条部や突起などを示した平面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う部分の拡大断面図であ
る。
【図11】図9のXI−XI線に沿う部分を一部破断し
て示した拡大断面図である。
【図12】取付部材と箱形部材との結合部分の拡大縦断
面図である。
【符号の説明】
S 飲料容器 1 ホルダー 2 後カバー 3 前カバー 4 取付部材 5 跳ね板 8 箱形容器 11 入口 12 出口 21 第1底板部 24,34 係合部 26 弾性片 27 突起 31 第2底板部 43 板片部 48b 凹部 48c 凸部 48 条部 52 ばね体 81 突出片部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車内のエア吹出口に装着される車
    載用飲料容器保持具において、 飲料容器を収容可能でかつ上記エア吹出口から吹き出し
    たエアの入口と出口とを備える有底筒状のホルダーが、
    第1底板部を有する後カバーと第2底板部を有する前カ
    バーとに前後方向で2分割されており、上記第1底板部
    と上記第2底板部とが前後方向スライド可能に重ね合わ
    されていると共に、第2底板部に対する第1底板部の重
    なり面と第1底板部に対する第2底板部の重なり面との
    それぞれに、互いに係合して上記前カバーが上記後カバ
    ーに対して後退されたときの後退限界位置を規制する係
    合部が設けられていることを特徴とする車載用飲料容器
    保持具。
  2. 【請求項2】 上記前カバーの上端部に、上記後カバー
    側に向く突出姿勢と下方に向く垂下姿勢との間で揺動可
    能に跳ね板が取り付けられ、この跳ね板を常時突出姿勢
    側に付勢するばね体を有する請求項1に記載した車載用
    飲料容器保持具。
  3. 【請求項3】 上記ホルダーの底板部が、上記エア吹出
    口に装着された取付部材に備わっている板片部に縦軸回
    りに回転可能に取り付けられている請求項1又は請求項
    2に記載した車載用飲料容器保持具。
  4. 【請求項4】 上記ホルダーの底板部と上記板片部との
    うちの一方側に、上記ホルダーの回転方向に繰り返し連
    続する凹部と凸部とを備えた条部が設けられていると共
    に、上記ホルダーが回転されたときに上記条部を擦って
    上記凹部に嵌まり込む動作と上記凸部を乗り越える動作
    とを行う突起が、上記ホルダーの底板部と上記板片部と
    のうちの他方側に設けられた弾性片に備わっている請求
    項3に記載した車載用飲料容器保持具。
  5. 【請求項5】 上記ホルダーの側方に配備される小物入
    れ用の箱形容器を有し、この箱形容器の下端からその箱
    形容器の側方に向けて突出片部が突き出され、その突出
    片部が上記取付部材の板片部に装着されている請求項3
    又は請求項4に記載した車載用飲料容器保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101559256B1 (ko) 2014-10-21 2015-10-08 주식회사 니프코코리아 자동차의 시트 등받이용 스윙 컵홀더
JP2016133264A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 風向変更装置

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