JP3781504B2 - 車載用物品保持装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車室内に取り付ける物品保持装置に係り、特に空調装置の冷暖気吹出し口部に取り付ける車載用物品保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の空調装置(エアコン)から吹出す冷暖気を利用にして清涼飲料水などの飲み物を冷却したり暖めたりするために、飲料容器などをエアコン吹出し口の前部に保持する物品装置が普及している。従来のこのような物品保持装置は、例えば実登2514122号公報や実登3004354号公報に記載されているように、物品保持装置の背面に設けたクリップなどによってエアコン吹出し口のフィンに固定するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の物品保持装置は、エアコン吹出し口のフィンに装着するようになおり、フィンを回動させると物品保持装置の姿勢が変わったり、保持させた飲み物がこぼれたり、飲み物の入った容器を保持させるとフィンに大きな力が作用して下向きとなるため、フィンを回動させて冷暖気の吹出し方向を自由に変えることができず、快適な空気調和の妨げとなっていた。
【0004】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、空気吹出し口のフィンの向きを変えることができるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る車載用物品保持装置は、車室内の空気吹出し口のフィンに装着した支持部材と、この支持部材に設けられ、曲率中心が前記フィンの回動中心と同心の円弧状支持溝と、前記空気吹出し口周囲の固定部に支持させた物品を保持するトレイと、このトレイに設けられ、前記円弧状支持溝に挿入したピンとを有する構成となっている。トレイは、不使用時に車両の運転等の邪魔になるのを避けることができとともに、また保持させる物品の大きさに応じて大きさを変えることができるように、前後方向に伸縮可能に形成できる。さらに、トレイは、回動開閉可能に形成して不使用時に運転等の邪魔になるのを避けるようにしてよい。
【0006】
【作用】
上記のごとく構成した本発明は、トレイを車両の固定部に支持させるとともに、空気吹出し口のフィンに装着した支持部材に設けた支持溝を、フィンの回動中心と同心の円弧状に形成し、この支持溝にトレイに設けたピンを挿入したことにより、フィンを回動させてもトレイの姿勢が変わるようなことがなく、吹出す空気の向きを自由に変えることができ、快適な空気調和を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車載用物品保持装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1は本発明の実施の形態に係る車載用物品保持装置の側面図であり、図2はその分解組立て図である。
これらの図において、物品保持装置10は、飲み物の入った缶12などの物品を保持できるトレイ14を備えている。そして、トレイ14の内側には、側面視L字状をなす物品支持枠16が設けてあって、缶12が車両の走行中における振動などによってトレイ14から落下するのを防止している。また、トレイ14は、両側壁18の後端側上部にアーム部20が一体に形成してある。さらに、各アーム部20の対向面側上端部には、ピン22が突設してある。これらのピン22は、図1に示してあるように、支持部材24に形成した支持溝26に挿入するようになっている。そして、トレイ14の背面側には、トレイ14をエアコン吹出し口(空気吹出し口)27の下部の固定部であるダッシュボード28に支持させるための支え突部30が設けてある。この支え突部30は、下面に例えば両面粘着テープ(図示せず)が設けてあって、ダッシュボード28の前端部に配置したときに、両面粘着テープを介してダッシュボード30に貼着、固定されるようになっている。
【0009】
支持部材24は、エヤコン吹出し口27に設けたフィンユニット32に装着するようになっている。すなわち、支持部材24は、背面に一対の係止爪からなるクリップ部34が形成されていて、クリップ部34がフィンユニット32に設けてあるフィン36に係止されることにより、フィンユニット32に着脱自在に装着される。また、支持部材24は、フィン36に装着した状態において、フィン36の長手方向(図1の紙面に直交した方向)に摺動自在となっている。
【0010】
フィンユニット32は、ユニットケース38が回動軸40に枢着してあるとともに、各フィン36がユニットケース38に固定してあって、ユニットケース38とフィン36とが回動軸40を回動中心として図1の矢印42のように一体に回動するようになっていて、フィン36を回動させることにより、フィンユニット32から吹き出される冷暖気の吹出し方向を任意に変えることができるようにしてある。そして、支持部材24に設けた支持溝26は、回動軸40を曲率中心とする円弧状に形成してあって、フィンユニット32とともに回動した場合でも、ピン22の位置、すなわちトレイ14の姿勢が変化しないようになっている。
【0011】
なお、物品保持装置10は、図3(1)に示したトレイ14に作用する力F1 の作用点(缶12の荷重中心)Gとピン22および回動軸40とが、同図(2)に示したように、支え突部30に作用するダッシュボード28からの反力の作用中心Oを中心とする円Cの円周上にあるように形成することが望ましい。このように形成すると、ピン22を介して支持部材24に作用する力F2 は、図3(1)に示したように、支持部材24の円弧状支持溝26の法線方向となるため、フィンユニット32が缶12の重さによって下方に回動するのを防ぐことができ、空気の吹出し方向を所定の設定方向に維持することができる。
【0012】
このように構成した実施の形態に係る物品保持装置10は、まず、支持部材24をクリップ部30を介してフィンユニット32のフィン36に装着する。その後、トレイ14の背面に設けた支え突部30を、粘着テープを介してフィンユニット32の下部のダッシュボード28前端部に貼着するとともに、ピン22を支持部材24の支持溝26に挿入する。これにより、トレイ14は、支え突部30を介してダッシュボード28に固定支持されるとともに、ピン22を介してフィン36に装着した支持部材24に支持され、ダッシュボード28から脱落するのが防止される。
【0013】
しかも、ピン22を挿入した支持部材24の支持溝26は、フィン36の回動中心と同心の円弧状に形成してあるため、フィン36(フィンユニット32)を図1の矢印42のように回動させることができるとともに、フィン36を回動させたとしても、トレイ14の姿勢に影響を与えることがなく、トレイ14に配置した缶12が傾斜して飲み物がこぼれるなどの不都合を避けることができる。また、物品保持装置10は、支え突部30を介してダッシュボード28に支持されているとともに、ピン22を介して支持部材24に支持されているため、例えば冬期にエアコンの暖房運転が行われ、ダッシュボード28が暖められて支え突部30に設けた粘着テープの粘着力が低下したとしても、ダッシュボード28から脱落するようなことがない。そして、物品保持装置10は、支え突部30に設けた両面粘着テープによってダッシュボードに固定するようになっているため、着脱が容易である。
【0014】
図4と図5は、トレイの変形例を示したものである。
図4に示したトレイ44は、前部46と後部48とから構成してあって、前部46と後部48とが前後方向に相対移動可能となっており、前部46を矢印50に示したように移動させることにより、伸縮できるようになっている。そして、前部46と後部48との底板51は、上下方向に少しずらしてあり、前部46を後部48側に押込んだ際、両方の底板51が重なるようになっている。このように構成したトレイ44は、保持する物品の大きさによりその大きさを調整できるとともに、トレイ44に物品を配置しない場合、前部46を後部48に押し込んで縮小させることにより、運転等の邪魔になるのを防ぐことができる。
【0015】
図5に示したトレイ52は、トレイ本体54とアーム部20とが別体に形成してあって、トレイ本体54にアーム部22が枢着してある。このため、トレイ52は、トレイ本体54を図5(1)の矢印56のように回動開閉できるようになっている。また、物品支持枠16は、図5(2)に示したように、コ字状の保護枠部58と一対の回動アーム60とから構成してある。そして、各回動アーム60の下端部がアーム部20に枢着してあるとともに、各回動アーム60の上端部にコ字状保護枠部58の両端部が枢着してある。このため、物品支持枠16は、回動アーム60を矢印62のように回動させるとともに、保護枠部58を矢印64のように回動させることにより、折畳むことができるようにしてある。従って、この実施の形態においては、トレイ52に物品を配置しない場合、物品支持枠16を折畳むとともに、トレイ本体54を矢印56のように回動させて閉じることにより、運転などの邪魔になるのを避けることができる。なお、トレイ本体54の底部66は、閉じたときに吹出し口27から吹き出す空気が通過できるように格子状に形成してある。
【0016】
図6は、他の実施の形態を示したもので、複数のトレイを一体化させたものである。図6(1)に示したように、物品保持装置70は、2つのトレイ部72a、72bがこれらの中間に設けた小物入れ部74と一体に形成してある。各トレイ部72a、72bは、図5に示したトレイ52と同様に形成してあって、回動開閉可能となっている。そして、物品保持装置70は、前記実施の形態と同様に、本図に図示しない1組ないし複数組の支持部材24を介して吹出し口27に設けたフィンユニット32に取り付けら、トレイ部72a、72bが両端のフィンユニット32a、32cの前面部に位置し、小物入れ部72が中央のフィンユニット32bの前面部に位置するようになっている。
【0017】
小物入れ部74は、上端が開口しているとともに、背面部76が格子状に形成してあって、吹出し口27から吹出した空気が通過できるようにしてある。そして、小物入れ部74は、前壁部78が低くなっていて携帯電話80(図6(2)参照)などの小物の出し入れを容易に行うことができるようにしてあるとともに、前壁部78に吹出し口82が形成してあって、背面部76を透過した空気を前方に吹き出すことができるようにしてある。さらに、小物入れ部74は、二重底にしてあって、図示しない上下の底板の間に通風路84が形成してあり、小物入れ部74に物品を収納した場合であっても、通風路84を介して冷暖気を小物入れ部74の前方に吹き出すことができるようになっている。また、小物入れ部74は、図6(2)に示したように、背面部76を覆う蓋またはシャッタ86を配置できるようになっていて、エアコンの冷房運転時に小物入れ部74に収納した携帯電話80などに結露が生じるのを防止し、暖房運転時に過度に暖められるのを避けることができるようにしてある。
【0018】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、トレイを車体固定部に支持させるとともに、空気吹出し口のフィンに装着した支持部材に設けた支持溝を、フィンの回動中心と同心の円弧状に形成し、この支持溝にトレイに設けたピンを挿入したことにより、フィンを回動させてもトレイの姿勢が変わるようなことがなく、吹出す空気の向きを自由に変えることができ、快適な空気調和を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品保持装置の側面図である。
【図2】実施の形態に係る物品保持装置の分解組立て図である。
【図3】実施の形態に係る物品保持装置の支持部材に作用する力の説明図である。
【図4】トレイの変形例の説明図であって、伸縮可能なトレイの斜視図である。
【図5】トレイの変形例の説明図であって、回動開閉可能なトレイの斜視図と折畳み可能な物品支持枠の斜視図である。
【図6】他の実施の形態に係る物品保持装置の説明図である。
【符号の説明】
10、70 物品保持装置
14、44、52 トレイ
22 ピン
24 支持部材
26 支持溝
28 固定部(ダッシュボード)
30 支え突部
32 フィンユニット
34 クリップ部
36 フィン
38 回動軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車室内に取り付ける物品保持装置に係り、特に空調装置の冷暖気吹出し口部に取り付ける車載用物品保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の空調装置(エアコン)から吹出す冷暖気を利用にして清涼飲料水などの飲み物を冷却したり暖めたりするために、飲料容器などをエアコン吹出し口の前部に保持する物品装置が普及している。従来のこのような物品保持装置は、例えば実登2514122号公報や実登3004354号公報に記載されているように、物品保持装置の背面に設けたクリップなどによってエアコン吹出し口のフィンに固定するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の物品保持装置は、エアコン吹出し口のフィンに装着するようになおり、フィンを回動させると物品保持装置の姿勢が変わったり、保持させた飲み物がこぼれたり、飲み物の入った容器を保持させるとフィンに大きな力が作用して下向きとなるため、フィンを回動させて冷暖気の吹出し方向を自由に変えることができず、快適な空気調和の妨げとなっていた。
【0004】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、空気吹出し口のフィンの向きを変えることができるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る車載用物品保持装置は、車室内の空気吹出し口のフィンに装着した支持部材と、この支持部材に設けられ、曲率中心が前記フィンの回動中心と同心の円弧状支持溝と、前記空気吹出し口周囲の固定部に支持させた物品を保持するトレイと、このトレイに設けられ、前記円弧状支持溝に挿入したピンとを有する構成となっている。トレイは、不使用時に車両の運転等の邪魔になるのを避けることができとともに、また保持させる物品の大きさに応じて大きさを変えることができるように、前後方向に伸縮可能に形成できる。さらに、トレイは、回動開閉可能に形成して不使用時に運転等の邪魔になるのを避けるようにしてよい。
【0006】
【作用】
上記のごとく構成した本発明は、トレイを車両の固定部に支持させるとともに、空気吹出し口のフィンに装着した支持部材に設けた支持溝を、フィンの回動中心と同心の円弧状に形成し、この支持溝にトレイに設けたピンを挿入したことにより、フィンを回動させてもトレイの姿勢が変わるようなことがなく、吹出す空気の向きを自由に変えることができ、快適な空気調和を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車載用物品保持装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1は本発明の実施の形態に係る車載用物品保持装置の側面図であり、図2はその分解組立て図である。
これらの図において、物品保持装置10は、飲み物の入った缶12などの物品を保持できるトレイ14を備えている。そして、トレイ14の内側には、側面視L字状をなす物品支持枠16が設けてあって、缶12が車両の走行中における振動などによってトレイ14から落下するのを防止している。また、トレイ14は、両側壁18の後端側上部にアーム部20が一体に形成してある。さらに、各アーム部20の対向面側上端部には、ピン22が突設してある。これらのピン22は、図1に示してあるように、支持部材24に形成した支持溝26に挿入するようになっている。そして、トレイ14の背面側には、トレイ14をエアコン吹出し口(空気吹出し口)27の下部の固定部であるダッシュボード28に支持させるための支え突部30が設けてある。この支え突部30は、下面に例えば両面粘着テープ(図示せず)が設けてあって、ダッシュボード28の前端部に配置したときに、両面粘着テープを介してダッシュボード30に貼着、固定されるようになっている。
【0009】
支持部材24は、エヤコン吹出し口27に設けたフィンユニット32に装着するようになっている。すなわち、支持部材24は、背面に一対の係止爪からなるクリップ部34が形成されていて、クリップ部34がフィンユニット32に設けてあるフィン36に係止されることにより、フィンユニット32に着脱自在に装着される。また、支持部材24は、フィン36に装着した状態において、フィン36の長手方向(図1の紙面に直交した方向)に摺動自在となっている。
【0010】
フィンユニット32は、ユニットケース38が回動軸40に枢着してあるとともに、各フィン36がユニットケース38に固定してあって、ユニットケース38とフィン36とが回動軸40を回動中心として図1の矢印42のように一体に回動するようになっていて、フィン36を回動させることにより、フィンユニット32から吹き出される冷暖気の吹出し方向を任意に変えることができるようにしてある。そして、支持部材24に設けた支持溝26は、回動軸40を曲率中心とする円弧状に形成してあって、フィンユニット32とともに回動した場合でも、ピン22の位置、すなわちトレイ14の姿勢が変化しないようになっている。
【0011】
なお、物品保持装置10は、図3(1)に示したトレイ14に作用する力F1 の作用点(缶12の荷重中心)Gとピン22および回動軸40とが、同図(2)に示したように、支え突部30に作用するダッシュボード28からの反力の作用中心Oを中心とする円Cの円周上にあるように形成することが望ましい。このように形成すると、ピン22を介して支持部材24に作用する力F2 は、図3(1)に示したように、支持部材24の円弧状支持溝26の法線方向となるため、フィンユニット32が缶12の重さによって下方に回動するのを防ぐことができ、空気の吹出し方向を所定の設定方向に維持することができる。
【0012】
このように構成した実施の形態に係る物品保持装置10は、まず、支持部材24をクリップ部30を介してフィンユニット32のフィン36に装着する。その後、トレイ14の背面に設けた支え突部30を、粘着テープを介してフィンユニット32の下部のダッシュボード28前端部に貼着するとともに、ピン22を支持部材24の支持溝26に挿入する。これにより、トレイ14は、支え突部30を介してダッシュボード28に固定支持されるとともに、ピン22を介してフィン36に装着した支持部材24に支持され、ダッシュボード28から脱落するのが防止される。
【0013】
しかも、ピン22を挿入した支持部材24の支持溝26は、フィン36の回動中心と同心の円弧状に形成してあるため、フィン36(フィンユニット32)を図1の矢印42のように回動させることができるとともに、フィン36を回動させたとしても、トレイ14の姿勢に影響を与えることがなく、トレイ14に配置した缶12が傾斜して飲み物がこぼれるなどの不都合を避けることができる。また、物品保持装置10は、支え突部30を介してダッシュボード28に支持されているとともに、ピン22を介して支持部材24に支持されているため、例えば冬期にエアコンの暖房運転が行われ、ダッシュボード28が暖められて支え突部30に設けた粘着テープの粘着力が低下したとしても、ダッシュボード28から脱落するようなことがない。そして、物品保持装置10は、支え突部30に設けた両面粘着テープによってダッシュボードに固定するようになっているため、着脱が容易である。
【0014】
図4と図5は、トレイの変形例を示したものである。
図4に示したトレイ44は、前部46と後部48とから構成してあって、前部46と後部48とが前後方向に相対移動可能となっており、前部46を矢印50に示したように移動させることにより、伸縮できるようになっている。そして、前部46と後部48との底板51は、上下方向に少しずらしてあり、前部46を後部48側に押込んだ際、両方の底板51が重なるようになっている。このように構成したトレイ44は、保持する物品の大きさによりその大きさを調整できるとともに、トレイ44に物品を配置しない場合、前部46を後部48に押し込んで縮小させることにより、運転等の邪魔になるのを防ぐことができる。
【0015】
図5に示したトレイ52は、トレイ本体54とアーム部20とが別体に形成してあって、トレイ本体54にアーム部22が枢着してある。このため、トレイ52は、トレイ本体54を図5(1)の矢印56のように回動開閉できるようになっている。また、物品支持枠16は、図5(2)に示したように、コ字状の保護枠部58と一対の回動アーム60とから構成してある。そして、各回動アーム60の下端部がアーム部20に枢着してあるとともに、各回動アーム60の上端部にコ字状保護枠部58の両端部が枢着してある。このため、物品支持枠16は、回動アーム60を矢印62のように回動させるとともに、保護枠部58を矢印64のように回動させることにより、折畳むことができるようにしてある。従って、この実施の形態においては、トレイ52に物品を配置しない場合、物品支持枠16を折畳むとともに、トレイ本体54を矢印56のように回動させて閉じることにより、運転などの邪魔になるのを避けることができる。なお、トレイ本体54の底部66は、閉じたときに吹出し口27から吹き出す空気が通過できるように格子状に形成してある。
【0016】
図6は、他の実施の形態を示したもので、複数のトレイを一体化させたものである。図6(1)に示したように、物品保持装置70は、2つのトレイ部72a、72bがこれらの中間に設けた小物入れ部74と一体に形成してある。各トレイ部72a、72bは、図5に示したトレイ52と同様に形成してあって、回動開閉可能となっている。そして、物品保持装置70は、前記実施の形態と同様に、本図に図示しない1組ないし複数組の支持部材24を介して吹出し口27に設けたフィンユニット32に取り付けら、トレイ部72a、72bが両端のフィンユニット32a、32cの前面部に位置し、小物入れ部72が中央のフィンユニット32bの前面部に位置するようになっている。
【0017】
小物入れ部74は、上端が開口しているとともに、背面部76が格子状に形成してあって、吹出し口27から吹出した空気が通過できるようにしてある。そして、小物入れ部74は、前壁部78が低くなっていて携帯電話80(図6(2)参照)などの小物の出し入れを容易に行うことができるようにしてあるとともに、前壁部78に吹出し口82が形成してあって、背面部76を透過した空気を前方に吹き出すことができるようにしてある。さらに、小物入れ部74は、二重底にしてあって、図示しない上下の底板の間に通風路84が形成してあり、小物入れ部74に物品を収納した場合であっても、通風路84を介して冷暖気を小物入れ部74の前方に吹き出すことができるようになっている。また、小物入れ部74は、図6(2)に示したように、背面部76を覆う蓋またはシャッタ86を配置できるようになっていて、エアコンの冷房運転時に小物入れ部74に収納した携帯電話80などに結露が生じるのを防止し、暖房運転時に過度に暖められるのを避けることができるようにしてある。
【0018】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、トレイを車体固定部に支持させるとともに、空気吹出し口のフィンに装着した支持部材に設けた支持溝を、フィンの回動中心と同心の円弧状に形成し、この支持溝にトレイに設けたピンを挿入したことにより、フィンを回動させてもトレイの姿勢が変わるようなことがなく、吹出す空気の向きを自由に変えることができ、快適な空気調和を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品保持装置の側面図である。
【図2】実施の形態に係る物品保持装置の分解組立て図である。
【図3】実施の形態に係る物品保持装置の支持部材に作用する力の説明図である。
【図4】トレイの変形例の説明図であって、伸縮可能なトレイの斜視図である。
【図5】トレイの変形例の説明図であって、回動開閉可能なトレイの斜視図と折畳み可能な物品支持枠の斜視図である。
【図6】他の実施の形態に係る物品保持装置の説明図である。
【符号の説明】
10、70 物品保持装置
14、44、52 トレイ
22 ピン
24 支持部材
26 支持溝
28 固定部(ダッシュボード)
30 支え突部
32 フィンユニット
34 クリップ部
36 フィン
38 回動軸
Claims (1)
- 車室内の空気吹出し口のフィンに装着した支持部材と、この支持部材に設けられ、曲率中心が前記フィンの回動中心と同心の円弧状支持溝と、前記空気吹出し口周囲の固定部に支持させた物品を保持するトレイと、このトレイに設けられ、前記円弧状支持溝に挿入したピンとを有することを特徴とする車載用物品保持装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09308097A JP3781504B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 車載用物品保持装置 |
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JPH10264711A JPH10264711A (ja) | 1998-10-06 |
JP3781504B2 true JP3781504B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=14072552
Family Applications (1)
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JP09308097A Expired - Fee Related JP3781504B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 車載用物品保持装置 |
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JP6375030B1 (ja) * | 2017-08-17 | 2018-08-15 | 照光 竹原 | 車載用容器保持具 |
JP7440893B2 (ja) * | 2020-02-07 | 2024-02-29 | 槌屋ヤック株式会社 | 車載用物品保持具およびその取付構造 |
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1997
- 1997-03-27 JP JP09308097A patent/JP3781504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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