JP3071757B2 - 光ディスクのトラックカウント回路 - Google Patents

光ディスクのトラックカウント回路

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JP3071757B2
JP3071757B2 JP10146970A JP14697098A JP3071757B2 JP 3071757 B2 JP3071757 B2 JP 3071757B2 JP 10146970 A JP10146970 A JP 10146970A JP 14697098 A JP14697098 A JP 14697098A JP 3071757 B2 JP3071757 B2 JP 3071757B2
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勲 七五三
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山形日本電気株式会社
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクのトラッ
クカウント回路に係り、特に光ディスク(CD、CD−
ROM、DVD等)ドライバのトラックジャンプ回路に
おけるトラックカウントパルス整形回路に関する。
【0002】
【従来の技術】渦巻状または円周状に記憶トラックが形
成されるディスクの所定トラックを高速にアクセスする
ために、光学ピックアップ(光ヘッド)をディスクの半
径方向に移動させ横断したトラック数(トラックを形成
する凹凸面を横断した数)をカウントするトラックジャ
ンプによるアクセスが行われる。
【0003】通常、光学ピックアップにはa,b,c,
dの4個のセンサがマトリックス状配置され、トラッ
クジャンプ時の(a+b+c+d)の出力からディスク
の凹凸面のそれぞれの中央がピークになるミラー信号
(MIRR信号)が検出され、(a+b)の出力と(c
+d)の出力との差からディスクの凹面と凸面の境界が
ピークになるトッラキングエラー信号(TE信号)が検
出される。再生時には所定のトラックの凹面(信号面)
に形成されている記録データを(a+b+c+d)の出
力で読みとる。
【0004】そして、CD、CD―ROMあるいはDV
Dサーボにおけるトラックジャンプ時の、光ピックアッ
プの移動距離、移動速度情報は上記したMIRR信号あ
るいはTE信号を整形したパルスから得ている。
【0005】その概要を図7を参照して説明する。
【0006】図7(A)はトラックジャンプ時のMIR
R信号、図7(B)はトラックジャンプ時のTE信号、
図7(C)はMIRR信号をコンパレータで二値化した
信号、図7(D)はTE信号をコンパレータで二値化し
たトラッキングエラーゼロクロス信号(TEC信号)で
ある。
【0007】そしてこの二値化した信号の数から得られ
るトラックカウントパルス数をトラッキングカウンタ部
でカウントすることにより光ピックアップの移動トラッ
ク数を算出する。
【0008】しかしながらこれらの信号には、図7
(C),(D)に示すように、ゼロクロス近傍(立ち上
がり及び立ち下がりの近傍)に高い周波数(短い周期)
のノイズNEが発生する。したがって上記した移動トラ
ックのカウント数に誤差を生じ光ピックアップの正確な
移動を認識するのに支障を生じる。
【0009】このために従来はローパスフィルタを用い
て高い周波数のノイズを遮断する方法が用いられてい
た。そしてトラックジャンプ動作においては、光ピック
アップは初速ゼロから徐々に加速し、そのあと減速して
目的のトラックに停止するので、二値化した信号の周波
数もそこに発生するノイズの周波数も動作中に変化す
る。したがって、特開平9−167354号公報では光
ピックアップの半径方向の動作速度に応じてカットオフ
周波数が変化する可変ローパスフィルタを用い、二値化
されたTE信号をこの可変フィルタを通すことゼロクロ
ス付近のノイズを除去する技術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにローパスフ
ィルタを用いた従来技術では、図8に示すような問題を
有する。
【0011】すなわち、TE信号を二値化したTEC信
号のゼロクロス近傍のみにノイズNEが発生している場
合は、カットオフパルス幅100を有するローパスフィ
ルタによりノイズNEの成分が除去され、図8(B)に
示すように、所望するトラックカウントパルス信号が得
られて正しいカウントが可能になる。
【0012】しかしながら、図8(A)に示すように、
TEC信号が立ち上がった後(もしくは立ち下がった
後)に周期がカットオフパルス幅100より短いノイズ
NCが発生している場合は、これによりTEC信号その
ものがローパスフィルタにより遮断されてしまい、図8
(C)に示すように、トラックカウントパルスが得られ
ないから、正しいカウントが不可能になる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、トラッキング
エラー信号またはミラー信号を二値化した信号(トラッ
キングエラー信号の場合はトラッキングエラーゼロクロ
ス信号)を形成するコンパレータと、トラックカウント
パルスのパルス幅が長くなる程小さくなる時定数Aを出
力する時定数変換部と、前記時定数Aの加算減算結果が
所定値となった時に前記二値化した信号(トラッキング
エラー信号の場合はトラッキングエラーゼロクロス信
号)からトラックカウントパルスを出力する波形整形部
と、前記トラックカウントパルス数をカウントすること
により光ピックアップの移動トラック数を算出するトラ
ッキングカウンタ部とを具備する光ディスクのトラック
カウント回路にある。ここで、一回前のトラックカウン
トパルスのパルス幅に応じて前記時定数Aを出力するこ
とができる。
【0014】また、前記波形整形部は、極性制御回路に
より前記二値化した信号(トラッキングエラー信号の場
合はトラッキングエラーゼロクロス信号)に含まれるノ
イズの極性に応じて前記時定数Aの加算減算を指示し、
この指示により加算器により前記時定数Aの加算減算を
行い、最初のノイズのゼロクロス発生以後、時定数の加
算減算結果が所定値となった時に、トラックカウントパ
ルスをセット・リセットする回路構成となっていること
が好ましい。この場合、前記波形整形部は、前記二値化
した信号、クロック信号および前記加算器からのオーバ
ーフロー・アンダーフロー検出信号を入力する第1のA
ND回路と、前記二値化した信号の反転信号、クロック
信号および前記加算器からのオーバーフロー・アンダー
フロー検出信号を入力する第2のAND回路と、前記第
1及び第2のAND回路からのセット・リセット信号を
入力し前記トラックカウントパルスを出力するRSラッ
チ回路を有していることができる。
【0015】さらに、前記時定数変換部は、前記トラッ
クカウントパルス信号のエッジを検出し、検出後、ラッ
チパルス信号およびリセット信号を出力するタイミング
生成部と、クロック信号でカウントアップし、前記タイ
ミング生成部からの前記リセット信号あるいは外部リセ
ット信号によりクリアされるカウンタ回路と、ラッチ回
路と、前記ラッチ回路から供給された前記トラッキング
カウントパルス信号のエッジ間のカウント数のデータか
ら前記時定数Aを生成する時定数変換テーブル回路とを
有していることが好ましい。ここで、前記時定数変換部
は、外部からの時定数Aの設定が可能なセレクタ回路を
有することができる。
【0016】このように本発明では、トラックカウント
パルスのパルス幅に応じて、すなわちトラックカウント
パルスの周波数に応じて随時、時定数を決定し、その時
定数Aを出力し、ノイズの有り無しで時定数Aの極性を
かえて加算(極性がマイナスの場合は減算)を行い、ノ
イズマージン分の時間が経過したら二値化された信号、
TECの極性に従いトラックカウントパルスをセット・
リセットする回路構成にしているから、ノイズ含まな
いトラックカウントパルスに整形され、光ピックアップ
の移動トラック数の正確なカウント、移動速度の検出を
可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。
【0018】図1乃至図6は本発明の実施の形態を示す
図であり、この実施の形態ではトラッキングエラー信号
(TE信号)をコンパレータにより二値化してトラッキ
ングエラーゼロクロス信号(TEC信号)を形成した場
合を説明している。しかしミラー信号をコンパレータに
より二値化した場合も同様である。
【0019】図1は実施の形態のブロック図である。図
1において、コンパレータ1と波形整形部2と時定数変
換部3とトラッキングカウンタ部4とを具備している。
【0020】トラッキングエラー信号(TE信号)11
は、コンパレータ1によって二値化され、トラッキング
エラーゼロクロス信号(TEC信号)12として波形整
形部2に供給される。
【0021】波形整形部2では、TEC信号12の極性
により時定数Aを、図2に示す8ビット加算器203
(−128<sum<127)で加算および減算を行う
ことでトラッキングエラー・ゼロクロス付近のノイズを
除去し、トラックカウント用パルス信号13に整形す
る。この時定数A(8ビット)(14)は、時定数変換
部3より供給される。
【0022】整形されたトラックカウントパルス信号1
3は、トラッキングカウンタ部4に出力し、光ピックア
ップの移動トラック数のカウントおよび、移動速度検出
等に使用される。
【0023】図2を参照すると、図1の波形整形部2は
以下の様に構成されている。すなわち、二値化されたト
ラッキングエラーゼロクロス信号(TEC信号)12
は、Dフリップフロップ回路(DFF回路)201のデ
ータポート(D)に入力する。また、DFF回路201
のクロックポート(C)にはクロック信号20の反転信
号が入力されている。
【0024】したがって、DFF回路201の出力ポー
ト(Q)から出力されるトラッキングエラーゼロクロス
信号(TEC信号)15は、クロック信号20に同期し
たTEC信号15となる。
【0025】極性制御回路202には、時定数変換回路
3より出力している時定数A(14)と、TEC信号1
5が入力している。
【0026】そして極性制御回路202からの出力信号
16は、TEC信号15が“L”ならば、時定数Aであ
る入力14に対し逆極性を出力、TEC信号15が
“H”ならば正極性のまま出力するように制御される。
【0027】加算器203では、時定数A(14)と1
つ前の演算結果信号18(sum18)を加算する。演
算はクロック信号20の周期毎と、時定数A(14)の
極性反転時に実行される。
【0028】sum18+(プラス)時定数Aの演算ま
たはsum18−(マイナス)時定数Aの演算が、オー
バーフローもしくはアンダーフローになると、オーバー
フロー・アンダーフロー検出信号29は、アクティブ
“H”になる。この加算器203において、オーバーフ
ローとは126のデータの加算がすでに行われている状
態をさらに加算する状態のことであり、アンダーフロー
とは127のデータの減算がすでに行われている状態を
さらに減算する状態である。
【0029】また、sum18を出力するラッチ回路2
04には、検出結果のフィードバック信号17およびラ
ッチパルス信号19が入力され、オーバーフロー・アン
ダーフロー検出時に、ラッチパルス信号19がアクティ
ブにならないように、AND回路205が設けられ、こ
のAND回路205にはクロック信号20の反転信号お
よびオーバーフロー・アンダーフロー検出信号29の反
転信号が入力されている。
【0030】さらに、RSラッチ回路208の出力は、
クロック信号20が“H”レベルで、かつ、オーバーフ
ロー・アンダーフロー検出信号29がアクティブ時に、
プリセットまたはリセットされる。プリセット・リセッ
トの切り替えは、AND回路206、207によって行
われ、TEC信号15が“H”時はセット、“L”時は
リセットされる。すなわちAND回路206には、TE
C信号15、クロック信号20及びオーバーフロー・ア
ンダーフロー検出信号29が入力され、その出力はRS
ラッチ回路208のsetポートに入力される。また、
AND回路207には、TEC信号15の反転信号、ク
ロック信号20及びオーバーフロー・アンダーフロー検
出信号29が入力され、その出力はRSラッチ回路20
8のresetポートに入力される。そしてこのRSラ
ッチ208の出力が、トラックカウントパルス13とし
て、トラックカウント部4(図1)に出力される。
【0031】図3を参照すると、図1の時定数変換部3
は以下の様に構成されている。すなわち、トラックカウ
ントパルス信号13は、タイミング生成部301に入力
される。
【0032】タイミング生成部301では、トラックカ
ウントパルス信号13のエッジを検出し、検出後、ラッ
チパルス信号22、カウンタリセットパルス信号21の
順に出力する。
【0033】カウンタ回路302は、クロック信号20
でカウントアップし、タイミング生成部301から出力
されるリセット信号21あるいは、外部リセット信号2
8でクリアされる。
【0034】また、カウンタ回路302は、上限値があ
らかじめ決められており、上限値でカウントストップす
るようになっている。
【0035】カウンタ回路302からデータ信号23が
ラッチ回路303に送られ、ラッチ回路303でラッチ
されたこのデータ信号24は、時定数変換テーブル回路
304に供給される。時定数変換テーブル回路では、ト
ラッキングカウントパルス信号13のエッジ間のカウン
ト数から、時定数に変換する。時定数A(14)は、以
下の式を満たす値である。
【0036】255(加算203(図2)のデータ
幅)/A(時定数)×T(クロック信号20の周期)=
NM(ノイズマージン)ここでノイズマージンNMは、
図4で示されるように、ゼロクロス近傍でノイズ(雑
音)n1,n2・・・が多く発生することが予想される
領域(時間領域)をカバーする領域(時間領域)であ
る。NMは、トラッキングカウントパルス13の1/4
周期程度に設定するのが適当である。図4に示すよう
に、1つ前のトラッキングパルス幅50に応じた時定数
Aによって演算され、これがaで示す次のNMの加算減
算に適用される。
【0037】トラックジャンプ動作においては、光ピッ
クアップは初速ゼロから徐々に加速し、目的のトラック
に減速して停止する。したがってスタートから徐々にト
ラッキングパルス幅が短くなり(周波数が高くなり)、
ピークの速度を過ぎてから徐々にトラッキングパルス幅
が長くなる(周波数が低くなる)。
【0038】したがってNMもスタートから徐々にその
領域幅(時間幅)が小になり、ピークの速度を過ぎてか
ら徐々にその領域幅(時間幅)が大になる。
【0039】使用する加算器のデータ幅は一定であり、
クロック信号の周期も一定であるから、それぞれのNM
領域内加算減算の演算を行うためには、トラッキング
パルス幅が長くなるほど、すなわちNM領域幅が大にな
るほど時定数Aを小にして、多くの加算減算を行うよう
にする必要がある。
【0040】すなわち時定数Aは、光ピックアップのス
タートから徐々に大きくなり、ピークの速度を過ぎてか
ら徐々に小さくなる。
【0041】尚、図1のコンパレータ1およびトラッキ
ングカウンタ部4は従来からの通常の構成であるから詳
細な説明は省略する。次に本実施の形態の動作について
図4および図5を参照して説明する。
【0042】図4(A)に示すトラッキングエラー信号
(TE信号)11はDC成分をカットした正弦波であ
る。同図の左から中央に、光ピックアップが徐々に加速
している状態のTE信号11であり、同図の中央から右
に、光ピックアップが徐々に減速している状態のTE信
号11である。
【0043】このTE信号11をコンパレータ1によっ
て二値化してトラッキングエラーゼロクロス信号(TE
C信号)を得る。
【0044】図4(B)は、図2のDFF回路201を
通過した後のTEC信号15を示す。同図に示すよう
に、TEC信号15(もしくはDFF回路201通過前
のTEC信号12)には、ゼロクロス付近で、スパイク
状のノイズが生成されている。すなわち、それぞれのN
Mにスパイク状のノイズn1,n2,n3・・・が含ま
れている。
【0045】本発明ではこのゼロクロス付近のノイズ
を、波形整形2によって除去して、図4(C)に示す
ようなトラックカウントパルス信号13を得る。
【0046】次に波形整形2の動作について、TEC
信号15(あるいはTEC信号12)がL”から“H”
への変化時にノイズを除去する動作を図5のタイミング
図を用いて説明する。すなわち図5は図4の一つの時間
領域のNM及びその近傍を拡大して示した図であり、図
5(A)はトラッキングエラー信号(TE信号)11の
ゼロクロス付近のノイズであるノイズn1、n2、n
3、n4、n5、n6を有するTEC信号15を示し、
図5(B)はクロック信号20を示す。
【0047】また、図5(C)は、図でそれぞれの縦寸
法が時定数Aの大きさであり横寸法がクロック信号20
の周期である階段の複数からなる、加算器出力信号18
を示す図である。また図5(D)はオーバーフロー・ア
ンダーフロー検出信号29を示し、図5(E)はトラッ
クカウントパルス信号13を示す。
【0048】図5において、n1領域では、TEC信号
15が“H”なので、極性制御回路202からは、時定
数Aはそのまま正極性で出力され、加算器202におい
て時定数Aが前回演算結果18にクロック信号20の周
期毎に加算されてゆく。
【0049】逆に、TEC信号15が“L”に変化した
n2領域では、極性制御回路202によって時定数Aが
負極性となって出力され、加算器203はsum8−
(マイナス)Aの演算を繰り返す。
【0050】同様に、n3、n5、n7領域では、su
m8+(プラス)Aの演算を、n4、n6領域ではsu
m8−(マイナス)Aの演算を繰り返す。
【0051】TEC信号15は、n1からn6の様に
“H”“L”の変化を繰り返しながら“H”に安定して
いく。
【0052】すなわちノイズが存在していても信号が立
ち上がる時点では“H”成分が優勢的であるから“H”
に安定していく。同様に信号が立ち下がる時点では、ノ
イズが存在していても、“L”成分が優勢的であるから
“L”に安定していく。
【0053】そして、“H”領域が、ノイズマージン
(NM)分の時間が経過したら、加算器203がオーバ
ーフローする。
【0054】そしてオーバーフロー・アンダーフロー検
出信号29がアクティブ“H”に変化した次のクロック
信号20のレベル“H”にて、RSラッチ回路208が
セットされ、トラックカウントパルス13が“H”にな
る。
【0055】同様に、TEC信号15が“H”から
“L”への変化する場合も、加算器203は、TEC信
号15の極性に従い、時定数Aの減算、加算繰り返
す。
【0056】TEC信号15の“L”領域が、ノイズマ
ージン(NM)分経過した後、加算器203はアンダー
フローし、オーバーフロー・アンダーフロー検出信号2
9信号29がアクティブ“H”に変化した次のクロック
信号20のレベル“H”にて、RSラッチ208がリセ
ットされ、出力であるトラックカウントパルス3が
“L”に反転する。
【0057】またRSラッチ回路208の出力が一度
“H”にセットされてから、ノイズNCが存在し、この
ノイズによりTEC信号15が“L”に落ちた場合、図
6(B)のNC’に示すように、すぐに、加算器203
においてsum8−(マイナス)Aの演算が実行され、
クロック20が“L”レベルの間にオーバーフロー信号
29がインアクティブ“L”に反転する。RSラッチ2
08は、クロック20の“H”レベルのタイミングで動
作するので、RSラッチ回路208出力が誤ってリセッ
トされることは無い。逆に、RSラッチ回路208の出
力が一度“L”にセットされてから、すぐあとにTEC
信号15が“H”になるノイズがあった場合も同様に、
誤ってセットされることは無い。すなわち、オーバーフ
ロー信号29の変化のタイミングとRSラッチ208の
set,resetのタイミングをクロック20の表裏
でずらしているからである。これにより図6(A)に示
すように、所定のトラックカウントパルス13が得られ
る。
【0058】時定数Aは、時定数変換部3から供給され
る。カウンタ回路302は、外部リセット信号28が解
除されると、フリーランをし始める。外部リセット解除
後すぐに光ピックアップに移動動作を開始しない限り、
トラッキングエラー信号は、“H”もしくは“L”状態
に安定しており、カウンタ回路302は、上限値でスト
ップしている。したがって、光ピックアップの移動
始し、始めの2つのゼロクロスエッジに対するノイズマ
ージンは、最小時定数が適用される。第3のエッジか
ら、トラッキングカウントパルス13のパルス幅に応じ
た時定数が、波形整形部2に供給されてゆく。以上の動
作を繰り返してゆくことにより、トラッキングエラーの
外来ノイズを完全に除去され、後段のトラッキングカウ
ント部に整形されたトラックカウントパルスが供給され
る。本発明の他の実施の形態として、その基本的構成は
上記のとうりであるが、時定数変換部3にセレクタ回路
305を設け、外部からの時定数の設定ができるように
時定数外部入力26を入力し、この外部入力時定数26
と内部の時定数変換テーブルからの内部形成時定数とを
セレクト信号27で選択することができるようになって
いる。また、トラックジャンプの開始時の時定数の設定
も行える様になっている。また、時定数変換テーブル回
路をRAM構成にすることにより、時定数変換テーブル
が変更可能になり、ノイズ除去の精度向上を図る事がで
きる。
【0059】さらに本発明の実施形態として、光ディス
クサーボシステム等における、トラッキングジャンプ時
のトラッキングエラー信号(TE信号)の整形について
説明したが、同システムのトラッキングジャンプ時のミ
ラー信号(MIRR信号)についても同様に波形の整形
が可能である。
【0060】ミラー信号は、ディスク上のピットの有無
で“H”“L”を示すので、そのパルスをカウントする
ことで移動トラック数をカウントする事ができ、ピック
アップの位置を知る事ができる。しかしながら、トラッ
キングエラー信号と同様に外来ノイズやディスクの傷な
どにより、本来の波形にノイズがのってしまう場合があ
る。これにより整形しなければ正確なカウントができな
い。
【0061】したがって上記した実施の形態において、
トラッキングエラー信号(TE信号)と、ミラー信号
(MIRR信号)を入れ替えることにより、実施の形態
におけるトラッキングエラー信号の波形整形の場合と同
様の効果をミラー信号の場合にも得る事ができる。そし
てその整形された波形をトラックカウントパルスとして
用い、光ピックアップの正確な位置決めが可能となる。
【0062】
【発明の効果】1.トラックカウントパルスのパルス幅
に応じて、時定数を決定しているので、トラッキングエ
ラー信号の周波数が変化しても、ノイズマージン分のノ
イズは確実に除去される。 2.加算器203は、時定数AをTEC信号2の極性に
従い加算減算を切り替えるので、加算器203がオーバ
ーもしくはアンダーフローした直後の外来的なノイズも
除去する。 3.上記理由から、ノイズが除去されたトラッキングカ
ウントパルスが生成され、光ピックアップが移動したト
ラック数を正確にカウントできる。
【0063】4.整形されたトラックカウントパルス
は、本来のパルス幅を再現するので、光ピックアップの
移動速度の検出も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の波形整形部を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の時定数変換部を示す図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態の動作を示す波形図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態の動作を示す波形図であ
る。
【図6】本発明における動作を図8(従来技術)と比較
して示す波形図である。
【図7】従来技術を示す図である。
【図8】従来技術の問題点を示す波形図である。
【符号の説明】
1 コンパレータ 2 波形整形部 3 時定数変換部 4 トラッキングカウンタ部 11 トラッキングエラー信号 12 トラッキングエラーゼロクロス信号(TEC信
号) 13 トラックカウントパルス信号 14 時定数A 15 トラッキングエラーゼロクロス信号(TEC信
号) 16 極性制御回路からの信号 17 検出結果のフィードバック信号 18 一つ前の演算結果信号 19 ラッチパルス信号 20 クロック信号 21 リセット信号 22 ラッチパルス信号 23 カウンタ回路からラッチ回路への信号 24 ラッチ回路から時定数変換テーブル回路への信
号 25 時定数変換テーブル回路からセレクタ回路への
信号 26 時定数外部入力信号 27 セレクト信号 28 外部リセット信号 29 オーバーフロー・アンダーフロー検出信号 201 Dフリップフロップ回路 202 極性制御回路 203 加算器 204 ラッチ回路 205 AND回路 206 AND回路 207 AND回路 208 RSラッチ回路 301 タイミング生成部 302 カウンタ回路 303 ラッチ回路 304 時定数変換テーブル回路 305 セレクタ回路

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラッキングエラー信号またはミラー信
    号を二値化した信号を形成するコンパレータと、トラッ
    クカウントパルスのパルス幅が長くなる程小さくなる
    定数を出力する時定数変換部と、前記時定数の加算減算
    結果が所定値となった時にトラックカウントパルスを出
    力する波形整形部と、前記トラックカウントパルス数を
    カウントすることにより光ピックアップの移動トラック
    数を算出するトラッキングカウンタ部とを具備すること
    を特徴とする光ディスクのトラックカウント回路。
  2. 【請求項2】 トラッキングエラー信号を二値化するこ
    とによりトラッキングエラーゼロクロス信号を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスクのトラック
    カウント回路。
  3. 【請求項3】 一回前のトラックカウントパルスのパル
    ス幅に応じて前記時定数を出力することを特徴とする請
    求項1記載の光ディスクのトラックカウント回路。
  4. 【請求項4】 前記波形整形部は、極性制御回路により
    前記二値化した信号に含まれるノイズの極性に応じて前
    記時定数の加算減算を指示し、この指示により加算器に
    より前記時定数の加算減算を行い、最初のノイズのゼロ
    クロス発生以後、時定数の加算減算結果が所定値となっ
    た時に、トラックカウントパルスをセット・リセットす
    る回路構成となっていることを特徴とする請求項1記載
    の光ディスクのトラックカウント回路。
  5. 【請求項5】 前記波形整形部は、前記二値化した信
    号、クロック信号および前記加算器からのオーバーフロ
    ー・アンダーフロー検出信号を入力する第1のAND回
    路と、前記二値化した信号の反転信号、クロック信号お
    よび前記加算器からのオーバーフロー・アンダーフロー
    検出信号を入力する第2のAND回路と、前記第1及び
    第2のAND回路からのセット・リセット信号を入力し
    前記トラックカウントパルスを出力するRSラッチ回路
    を有していることを特徴とする請求項4記載の光ディス
    クのトラックカウント回路。
  6. 【請求項6】 前記時定数変換部は、前記トラックカウ
    ントパルス信号のエッジを検出し、検出後、ラッチパル
    ス信号およびリセット信号を出力するタイミング生成部
    と、クロック信号でカウントアップし、前記タイミング
    生成部からの前記リセット信号あるいは外部リセット信
    号によりクリアされるカウンタ回路と、ラッチ回路と、
    前記ラッチ回路から供給された前記トラッキングカウン
    トパルス信号のエッジ間のカウント数のデータから時定
    数を生成する時定数変換テーブル回路とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ディスクのトラックカ
    ウント回路。
  7. 【請求項7】 前記時定数変換部は、外部からの時定数
    の設定が可能なセレクタ回路を有していることを特徴と
    する請求項6記載の光ディスクのトラックカウント回
    路。
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