JP2005353153A - 位相差検出回路及びその位相差検出回路を有する光ディスク装置 - Google Patents

位相差検出回路及びその位相差検出回路を有する光ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 回路実装面積の削減を図ることができる位相差検出回路及びその位相差検出回路を有する光ディスク装置を得る。
【解決手段】 DPD回路のトラッキングエラー信号TEを生成する回路、すなわちコンパレータ24,25の各出力信号からトラッキングエラー信号TEを生成する回路をデジタル回路で形成し、コンパレータ24,25のデジタル信号である各出力信号からデジタル信号であるトラッキングエラー信号TEを生成するようにした。また、直近の位相差を示す情報を位相差メモリ30に蓄え、該位相差メモリ30に蓄えられた位相差の情報の平均値から位相差ウィンドウPWを算出し、位相差メモリ30にこれから記憶させる位相差の範囲を該位相差ウィンドウPWとして設定するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の信号の位相差を検出する位相差検出回路及びCD−R/RW、DVD−R/RW及びDVD+R/RW等の光ディスクに対してデータの記録又は再生を行う光ディスク装置に関し、特に、サーボモータをコントロールする制御信号として使用するトラッキングエラー信号の生成を行う位相差検出回路及びその位相差検出回路を有する光ディスク装置に関する。
従来、CD再生装置では、トラッキングエラーを示す信号の生成方法として3ビーム法が多く用いられている。これに対して、DVDは、トラックピッチが0.74μmとCDの半分以下に狭くなり、3ビーム法では装置的に高い精度が求められるため、DVD再生装置では一般的に1ビームによる位相差トラッキング法が使われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。位相差トラッキング法は、4分割の受光素子A〜Dで受けたメインビームの反射光を電気信号に変換した後、対角となる受光素子A及びCからの信号SAとSC、及び受光素子B及びDからの信号SBとSDをそれぞれ加算し、加算された2つの信号S(A+C)及びS(B+D)をコンパレータでそれぞれ2値化する。該2値化した2つの信号のエッジから位相比較器で位相差を検出する。
位相比較器の出力信号はPWM信号であり、3値の場合もある。PWM信号をローパスフィルタ等で平滑化した信号が、トラッキングエラー信号として出力される。また、位相差トラッキング法は、3ビームによるプッシュプル法等と比較して、信号レベルやトラックピッチによる影響が小さいという特徴がある。
ここで、光ディスク再生装置の位相差トラッキング法において、4分割の受光素子からの再生信号を2値化する際、記録面のピット長を正確に再生するために、増幅やフィルター等のアナログ処理を行う。
図9は、従来の光ディスク装置の位相差検出回路であるDPD(Differential Phase Detection)回路の例を示したブロック図である。
図9において、4分割の受光素子A〜Dは、受光した反射光を電気信号である再生信号にそれぞれ変換し、該変換して得られた各再生信号は、対応する増幅器AMPa〜AMPdでそれぞれ増幅される。増幅器AMPa及びAMPcでそれぞれ増幅された対角となる受光素子A及びCからの各再生信号を演算回路101で加算してコンパレータ103に出力され、コンパレータ103で2値化されて信号S103として位相比較回路105に出力される。同様に、増幅器AMPb及びAMPdでそれぞれ増幅された対角となる受光素子B及びDからの各再生信号を演算回路102で加算してコンパレータ104に出力され、コンパレータ104で2値化されて信号S104として位相比較回路105に出力される。
位相比較回路105は、コンパレータ103からの出力信号S103とコンパレータ104からの出力信号S104との位相差を検出し、出力信号S103の位相が出力信号S104よりも進んでいる場合は、該位相差の幅のハイレベルのパルス信号をダウン信号DNaとして出力する。また、位相比較回路105は、出力信号S104の位相が出力信号S103よりも進んでいる場合は、該位相差の幅のハイレベルのパルス信号をアップ信号UPaとして出力する。位相比較回路105から出力されたアップ信号UPaは、ローパスフィルタ106によって平滑された後、演算増幅器AMPの非反転入力端に出力され、位相比較回路105から出力されたダウン信号DNaは、ローパスフィルタ107によって平滑された後、演算増幅器AMPの反転入力端に出力される。演算増幅器AMPは、入力された各信号を差動増幅してトラッキングキングエラー信号TEAとして出力する。
すなわち、ローパスフィルタ106によって平滑された信号の電圧がローパスフィルタ107によって平滑された信号の電圧よりも大きい場合は、正電圧のトラッキングキングエラー信号TEAが出力され、ローパスフィルタ106によって平滑された信号の電圧がローパスフィルタ107によって平滑された信号の電圧よりも小さい場合は、負電圧のトラッキングキングエラー信号TEAが出力される。このように、トラッキングキングエラー信号TEAは、アナログ信号であるが、光ディスクの再生又は記録を行う光ディスク装置の場合、トラッキングキングエラー信号TEAは、DPD回路100の後段の回路(図示せず)によってA/D変換されてデジタル信号に変換され、サーボモータ(図示せず)の動作制御を行うサーボ信号として使用される。
特開平10−275345号公報 特公平3−18255号公報
しかし、位相比較回路105及びローパスフィルタ106,107はアナログ回路であるため、コンデンサや抵抗等の素子を使用することから回路面積が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、DPD回路のような位相差検出回路をデジタル回路で形成することにより、回路実装面積の削減を図ることができる位相差検出回路及びその位相差検出回路を有する光ディスク装置を得ることを目的とする。
この発明に係る位相差検出回路は、入力された複数の信号の内、所定の信号を加算して得られた少なくとも1対の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差検出回路において、
前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えるものである。
また、この発明に係る位相差検出回路は、入力された複数の信号の内、所定の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す各信号の所定の信号を加算して出力する位相差検出回路において、
前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えるものである。
具体的には、前記位相差補正回路部は、デジタル回路で形成されると共に前記位相差を示す信号はデジタルデータ信号である。
また、前記位相差補正回路部は、検出した位相差が前記位相差ウィンドウ外である場合、該検出した位相差の記憶を禁止するようにした。
また、前記位相差補正回路部は、前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換し、該変換した各信号の少なくとも一方のパルス長が所定値よりも短い場合は、該1対の信号における位相差の記憶を禁止するようにしてもよい。
また、前記位相差補正回路部は、出力した位相差が所定の範囲内である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、出力した位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にするようにした。
また、前記位相差補正回路部は、前記補正を行う前の位相差が、算出した位相差平均値を基にした所定の範囲内にある場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、前記補正を行う前の位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にするようにしてもよい。
具体的には、前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換して出力する変換回路部を備え、
前記位相差補正回路部は、
前記変換回路部から出力された各信号の位相を比較し、該比較結果を示す信号を出力する位相比較回路部と、
該位相比較回路部の出力信号から前記1対の信号の位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差生成回路部と、
該位相差生成回路部で検出された位相差を記憶する位相差記憶回路部と、
該位相差記憶回路部に記憶された複数の位相差の平均値を算出し、該平均値に所定値を加減算して前記位相差ウィンドウを生成して出力する位相差ウィンドウ生成回路部と、
を備え、
前記位相差生成回路部は、位相差ウィンドウ生成回路部から位相差ウィンドウが入力され、検出した位相差に対して該位相差ウィンドウを用いて補正し、検出した位相差が前記位相差ウィンドウ外である場合、該検出した位相差の前記位相差記憶回路部への記憶を禁止するようにした。
また、前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換して出力する変換回路部を備え、
前記位相差補正回路部は、
前記変換回路部から出力された各信号のパルス長を検出して出力するパルス長検出回路部と、
前記変換回路部から出力された各信号の位相を比較し、該比較結果を示す信号を出力する位相比較回路部と、
該位相比較回路部の出力信号から前記1対の信号の位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差生成回路部と、
該位相差生成回路部で検出された位相差を記憶する位相差記憶回路部と、
該位相差記憶回路部に記憶された複数の位相差の平均値を算出し、該平均値に所定値を加減算して前記位相差ウィンドウを生成して出力する位相差ウィンドウ生成回路部と、
を備え、
前記位相差生成回路部は、位相差ウィンドウ生成回路部から位相差ウィンドウが入力され、検出した位相差に対して該位相差ウィンドウを用いて補正し、前記パルス長検出回路部で検出された各パルス長の少なくとも一方が所定値よりも短い場合、該検出した位相差の前記位相差記憶回路部への記憶を禁止するようにしてもよい。
一方、前記位相差補正回路部は、
出力した位相差が所定の範囲内にあるか否かを判定する判定回路部と、
該判定回路部の判定結果に応じて前記位相差ウィンドウ生成回路部に位相差ウィンドウの範囲を指定するウィンドウ範囲切替回路部と、
を備え、
前記ウィンドウ範囲切替回路部は、位相差が所定の範囲内であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1に指定し、位相差が所定の範囲外であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2に指定するようにしてもよい。
また、前記位相差補正回路部は、
前記補正を行う前の位相差が所定の範囲内にあるか否かを判定する判定回路部と、
該判定回路部の判定結果に応じて前記位相差ウィンドウ生成回路部に位相差ウィンドウの範囲を指定するウィンドウ範囲切替回路部と、
を備え、
前記ウィンドウ範囲切替回路部は、補正を行う前の位相差が所定の範囲内であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1に指定し、補正を行う前の位相差が所定の範囲外であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2に指定するようにしてもよい。
また、この発明に係る光ディスク装置は、光ディスクの記録面に照射したレーザービームの反射光を受光する複数の受光素子からの各信号の内、所定の信号を加算して得られた少なくとも1対の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差検出回路を有する、光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、
前記位相差検出回路は、
前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えるものである。
また、この発明に係る光ディスク装置は、光ディスクの記録面に照射したレーザービームの反射光を受光する複数の受光素子からの各信号の内、所定の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す各信号の所定の信号を加算して出力する位相差検出回路を有する、光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、
前記位相差検出回路は、
前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えるものである。
具体的には、前記位相差補正回路部は、デジタル回路で形成されると共に前記位相差を示す信号はデジタルデータ信号である。
また、前記位相差補正回路部は、検出した位相差が前記位相差ウィンドウ外である場合、該検出した位相差の記憶を禁止するようにした。
また、前記位相差補正回路部は、前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換し、該変換した各信号の少なくとも一方のパルス長が所定値よりも短い場合は、該1対の信号における位相差の記憶を禁止するようにしてもよい。
また、前記位相差補正回路部は、出力した位相差が所定の範囲内である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、出力した位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にするようにした。
また、前記位相差補正回路部は、前記補正を行う前の位相差が、算出した位相差平均値を基にした所定の範囲内にある場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、前記補正を行う前の位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にするようにしてもよい。
本発明の位相差検出回路及びその位相差検出回路を有する光ディスク装置によれば、直近の位相差の情報を蓄えることにより、これから取りうる位相差の範囲を位相差ウィンドウとして設定することができる。光ディスクに対してオントラック状態にある場合は、本来位相信号が急激に変化することはないことから、入力された位相差が位相差ウィンドウを超える場合は、小振幅による位相情報の乱れやエッジの位置ずれと判断して、位相差に補正をかけることにより、位相差の誤差を小さくすることができ、DPD回路のような位相差検出回路をデジタル回路で形成することができるため、回路実装面積の削減を図ることができる。
また、光ディスク装置においては、従来、位相差検出回路から出力されたアナログ信号の位相差を示す信号が、後段の回路で再びデジタル信号に変換されるという効率の悪い信号処理を行っていたが、位相差補正回路部をデジタル回路で形成することにより、位相差を示す信号をデジタルデータ信号にすることができるため、効率のよい信号処理を行うことができる。
また、位相差が位相差ウィンドウから外れた場合や、又は1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換し、該変換した各信号の少なくとも一方のパルス長が所定値よりも短い場合に、検出した位相差の記憶を禁止するようにしたことから、位相差ウィンドウ内に収まる位相差のみを平均値として扱うことができるため、一時的な位相情報の乱れ等に対して位相差平均が影響を受けないようにすることができ、小振幅による位相情報の欠け等による影響を低減させることができる。
また、出力した位相差、又は補正を行う前の位相差に応じて、位相差ウィンドウ幅を変えることができ、例えば、完全にオントラック状態のときには位相差ウィンドウを狭くすることで位相差の補正を強くかけ、トラックから少しずれた時には位相差ウィンドウを広くして位相差の補正を弱くかけ、トラックを大きく外れてトラックをまたぐような時には位相差ウィンドウを更に広くして補正をかけない等、状況に応じた位相差の補正を行うことで、より位相差の誤差を小さくすることができる。
また、補正を行う前の位相差が、算出した位相差平均値を基にした所定の範囲内にあるか否かに応じて位相差ウィンドウの範囲を変えるようにしたことから、位相差の推移に対して速く反応することができ、位相差ウィンドウの追従性を高くすることができる。
また、1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換し、該変換した各信号のパルス長を検出するようにしたことから、各ピットのエッジでの位相差が短いパルスのものか長いパルスのものかを把握することができる。短いパルスの位相差は振幅が小さくなる傾向があり、位相情報の乱れが起こりやすい。これを回避するため、短いパルスの位相差を記憶しないようにすることで、位相情報の乱れ等による影響を受けにくくすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における位相差検出回路が使用される光ディスク装置の構成例を示したブロック図である。なお、図1では、CD−Rを例にして示している。
図1の光ディスク装置1において、光ディスク2に対してデータの読み出し及び書き込みを行う光ピックアップ3は、半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子、及びポジションセンサ等(図示せず)を内蔵しており、レーザ光を光ディスク2に照射して光ディスク2に対するデータの読み出し及び書き込みを行う。
光ピックアップ3によって読み出されたデータ信号は、リードアンプ4で増幅され2値化される。CDデコーダ5は、リードアンプ4で増幅され2値化されたデータに対してEFM復調及びCIRC演算(デインタリーブ、エラー訂正等)を行ってデコードし、該デコードしたデータが音楽用データ(以下、CDデータと呼ぶ)の場合は、D/Aコンバータ6でD/A変換されオーディオ信号として出力される。
また、CDデコーダ5は、デコードしたCDデータ及びパソコン用データ(以下、CD−ROMデータと呼ぶ)をCD−ROMデコーダ7に出力する。CD−ROMデコーダ7は、入力されたデータをバッファマネージャ8を介して随時バッファRAM9に格納すると共に、更にデータの信頼性を高めるために、該格納されたデータに対してエラー訂正処理を行う。このような場合においても、バッファRAM9に格納されたデータの読み出し、及びエラー訂正によるデータの書き戻しによるバッファRAM9とのデータの受け渡しは、バッファマネージャ8を介して行われる。
CD−ROMデコーダ7によってエラー訂正処理が終了したデータは、バッファマネージャ8を介して読み出され、ホストインタフェース10を介して外部のホストコンピュータHCへ転送される。ホストインタフェース10は、ホストコンピュータHCとの間のインタフェースを行うものであり、例えば、ATAPI又はSCSI等の規格に準拠している。
一方、未記録の光ディスク2には、製造過程でATIPデータが埋め込まれており、光ディスク2の未記録部分にデータを書き込む場合、光ピックアップ3によって該ATIPデータの読み出しを行う。すなわち、光ピックアップ3によって光ディスク2上のウォブル(Wobble)信号が読み出され、リードアンプ4で増幅して2値化されてATIPデコーダ11に出力される。
ATIPデコーダ11は、入力されたATIPデータから同期信号(以下、ATIPシンクと呼ぶ)、時間情報(以下、ATIP時間情報と呼ぶ)及びATIPデータのCRC演算結果(以下、ACRC結果と呼ぶ)を生成し、CDエンコーダ12に出力する。CDエンコーダ12は、光ディスク2の未記録部分に対してデータの書き込みを行う際、光ディスク2上の書き込み位置を検出するための重要な情報として入力されたATIPデータを使用する。CDエンコーダ12は、ATIPシンク、ATIP時間情報によって、光ディスク2における正確な位置からの書き込みを可能にしている。
このように、光ディスク2の未記録部分では、ATIPデータからのみ光ディスク上における位置を示す時間情報を得ることができる。これに対して、光ディスク2のデータ記録済み部分では、ウォブル信号の品質が悪く、ATIPデコーダ11で正確なATIPシンク及びATIP時間情報を生成できない場合がある。しかし、光ディスク2の記録済み部分には同期信号をなすサブコードシンクと共にサブコードデータが記録されており、CDデコーダ5は、該サブコードデータの処理を行って光ディスク2上の時間情報をCDエンコーダ12に出力する。CDエンコーダ12は、光ディスク2の記録済み部分にデータを書き込む場合は、サブコードデータを使用して光ディスクの位置を示す時間情報を得る。
光ディスク2への書き込み用データは、ホストコンピュータHCからバッファマネージャ8を介してバッファRAM9へ転送される。CD−ROMエンコーダ13は、バッファマネージャ8を介してバッファRAM9のデータを読み出し、エラー訂正コード、EDCコード、SYNCコード、及びヘッダ情報等を付加して、バッファRAM9へ書き戻す。
また、CD−ROMエンコーダ13は、準備されたデータをバッファマネージャ8を介してバッファRAM9から読み出し、CDエンコーダ12内の後述するCIRC演算用RAM部に書き込む。CDエンコーダ12は、CIRC演算用RAM部内のデータをCIRC演算し、エラー訂正コードの付加やインタリーブを行って、演算を終えたデータを更にEFM変調して出力する。CDエンコーダ12から出力されたデータは、レーザコントロール回路14、光ピックアップ3を介して、光ディスク2に記録される。
また、光ディスク2から得られるウォブル信号が、光ピックアップ3及びリードアンプ4を介してサーボ回路15に入力され、サーボ回路15で生成された回転制御信号がモータドライバ16を介してスピンドルモータ17に供給される。なお、CDデコーダ5、CD−ROMデコーダ7、ホストインタフェース10、ATIPデコーダ11、CDエンコーダ12及びCD−ROMエンコーダ13等は、CPU20によって動作制御される。
図2は、本発明の第1の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。
図2において、図1の光ピックアップ3にある4分割の受光素子A〜Dは、受光した反射光を電気信号である再生信号にそれぞれ変換し、該変換された各再生信号は、図1のリードアンプ4にある対応する増幅器AMPa〜AMPdでそれぞれ増幅されて信号SA〜SDとして、図1のサーボ回路15におけるDPD回路をなす位相差検出回路21にそれぞれ出力される。位相差検出回路21は、信号SA及び信号SCを加算した信号S1と、信号SB及び信号SDを加算した信号S2との位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号であるトラッキングエラー信号TEを生成して出力する。
位相差検出回路21は、信号SAと信号SCを加算して出力する加算回路22と、信号SBと信号SDを加算して出力する加算回路23と、加算回路22の出力信号S1を2値の信号に変換するコンパレータ24と、加算回路23の出力信号S2を2値の信号に変換するコンパレータ25と、コンパレータ24の出力信号を高周波のクロック信号に基づいてサンプリングを行うサンプリング回路26と、コンパレータ25の出力信号をサンプリング回路26の場合と同一の高周波のクロック信号に基づいてサンプリングを行うサンプリング回路27とを備えている。
また、位相差検出回路21は、サンプリング回路26でサンプリング処理されて得られた信号S3と、サンプリング回路27でサンプリング処理されて得られた信号S4との位相比較を行う位相比較回路28と、該位相比較回路28で位相比較した結果を示す信号から位相差を算出する位相差演算回路29とを備えている。更に、位相差検出回路21は、位相差演算回路29で算出された位相差を示すデータを記憶するシフトレジスタからなる位相差メモリ30と、該位相差メモリに記憶された位相差データから位相差の平均値AVEを算出し、該算出した位相差平均値AVEに応じて位相差の上限値PWuと下限値PWdの2つのしきい値からなる位相差ウィンドウPWを生成して出力する位相差ウィンドウ生成回路31と、デジタル回路で形成されたローパスフィルタ32とを備えている。
ローパスフィルタ32以外に、サンプリング回路26,27、位相比較回路28、位相差演算回路29、位相差メモリ30及び位相差ウィンドウ生成回路31は、デジタル回路で形成されている。なお、サンプリング回路26,27、位相比較回路28,位相差演算回路29、位相差メモリ30、位相差ウィンドウ生成回路31及びローパスフィルタ32は位相差補正回路部をなす。また、コンパレータ24,25は変換回路部を、サンプリング回路26,27及び位相比較回路28は位相比較回路部を、位相差演算回路29は位相差生成回路部を、位相差メモリ30は位相差記憶回路部を、位相差ウィンドウ生成回路31は位相差ウィンドウ生成回路部をそれぞれなす。
このような構成において、図3は、図2の位相差検出回路21の動作例を示したタイミングチャートであり、図3を参照しながら位相差検出回路21の動作について説明する。
コンパレータ24は、加算回路22から入力された信号に対して、所定のしきい値を超えたか否かによって2値の信号に変換し、該変換された信号は、サンプリング回路26でサンプリング処理が行われて信号S3として位相比較回路28に出力される。同様に、コンパレータ25は、加算回路23から入力された信号に対して、所定のしきい値を超えたか否かによって2値の信号に変換し、該変換された信号は、サンプリング回路27でサンプリング処理が行われて信号S4として位相比較回路28に出力される。
位相比較回路28は、入力された信号S3とS4に対して所定のクロック単位で位相差を検出し、信号S3の位相が信号S4の位相よりも進んでいる場合、信号S3の位相が進んでいることを示す位相差信号UPを該位相差の幅だけハイレベルにする。更に、位相比較回路28は、信号S4の位相が信号S3の位相よりも進んでいる場合、信号S3の位相が遅れていることを示す位相差信号DNを該位相差の幅だけハイレベルにする。図3から分かるように、位相比較回路28は、光ディスク2のピットのエッジごとに、すなわち信号S3及びS4の各信号レベルの立ち上がりと立ち下がりごとに、それぞれ位相差に応じて位相差信号UP又はDNのいずれかをハイレベルにし、このように生成した位相差信号UP及びDNをそれぞれ位相差演算回路29にそれぞれ出力する。
次に、位相差演算回路29は、位相差比較回路28から入力される位相差信号UPのハイレベルの期間及び位相差信号DNのハイレベルの期間を、所定のクロック信号の周期を時間軸の基準としてそれぞれ数値化、例えばクロック信号のクロックパルスをカウントした位相差カウント数から得られる位相差データDPにする。位相差が0の場合は、該位相差データDPは0になり、位相差信号UPがハイレベルの期間は位相差データDPは正の数になり、位相差信号DNがハイレベルの期間は位相差データDPは負の数になる。例えば、図3において、位相差信号UPが2クロック間でハイレベルである場合、位相差データDPは2になり、位相差が0の場合、位相差データDPは0になる。また、位相差信号DNが3クロック間でハイレベルである場合、位相差データDPは−3になる。
位相差演算回路29は、0以外の位相差データDPを過去の位相差として位相差メモリ30に記憶させ、位相差メモリ30の記憶容量がなくなると古い位相差データDPから消去され、位相差メモリ30には、直近の位相差データDPが記憶されるようにする。
位相差ウィンドウ生成回路31は、位相差メモリ30に記憶された各位相差データDPを元にして直近の位相差データDPの平均値を算出して位相差平均値AVEとする。該位相差平均値AVEを算出する方法としては、単純な加算平均や、ローパスフィルタによる高周波成分の除去による方法等がある。
位相差ウィンドウ生成回路31は、算出した位相差平均値AVEを基準にして位相差ウィンドウPWを生成し、位相差ウィンドウPWの範囲はレジスタ(図示せず)を使用して設定することができる。例えば、図3の場合、位相差平均値AVEに(+3)を加えた値を位相差ウィンドウPWの上限値PWuにして信号S1が進んだ場合のウィンドウとし、位相差平均値AVEに(−3)を加えた値を位相差ウィンドウPWの下限値PWdにして信号S2が進んだ場合のウィンドウとしている。位相差ウィンドウ生成回路31は、生成した位相差ウィンドウPWを位相差演算回路29に出力する。
位相差演算回路29は、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの上限値PWuを超えている場合、位相差データDPを上限値PWuになるように補正し、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの下限値PWd未満である場合、位相差データDPを下限値PWdになるように補正する。位相差演算回路29は、このように補正した位相差信号UPがハイレベルである間は例えば「1」のデータを、補正した位相差信号DNがハイレベルである間は例えば「−1」のデータを、補正した位相差信号UP及びDNが共にローレベルである間は例えば「0」のデータをそれぞれローパスフィルタ32に出力する。
ローパスフィルタ32は、位相演算回路29から入力されたデータ信号Doutに対して時定数を持った平均値を示すデジタルデータを生成してトラッキングエラー信号TEとして出力する。なお、位相演算回路29は、位相差メモリ30へ記憶させる位相差データとしては、補正されていない位相差データを使用する場合と、補正された位相差データを使用する場合とを選択することができるものとする。
図4は、位相差演算回路29の内部構成例を示した図であり、図3を参照して位相差演算回路29の動作についてもう少し詳細に説明する。
図4において、位相差演算回路29は、位相差カウント回路41、位相差データ生成回路42、ウィンドウ内外判定回路43、位相差補正回路44及びAND回路45で構成されている。
位相差カウント回路41は、所定のクロック信号の周期を時間軸の基準としてカウントを行い、位相差信号UPがハイレベルである期間、及び位相差信号DNがハイレベルである期間の各カウントデータを示す位相差カウントデータ信号CPを生成して位相差データ回路42及びウィンドウ内外判定回路43にそれぞれ出力する。
位相差データ生成回路42は、位相差カウント回路41からの位相差カウントデータ信号CPから位相差データDPを生成して位相差メモリ30及びウィンドウ内外判定回路43にそれぞれ出力すると共に位相差メモリ30に対して入力された位相差データDPの書き込みを指示するラッチ信号LAをハイレベルにアサートしてAND回路45の非反転側の入力端に出力する。ウィンドウ内外判定回路43は、入力された位相差データDPが位相差ウィンドウ生成回路31から入力された位相差ウィンドウPWの範囲内にあるか否かを判定し、該位相差ウィンドウPWの範囲内にない場合は位相差データDPに応じてUPリミット信号UPL及びDNリミット信号DNLをそれぞれ生成して位相差補正回路44に出力する。
例えば、ウィンドウ内外判定回路43は、図3で示すように、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの範囲内にある場合は、UPリミット信号UPL及びDNリミット信号DNLをそれぞれローレベルにする。また、ウィンドウ内外判定回路43は、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの上限値PWu以上である場合は、図3で示すように、位相差カウントデータ信号CPにおける「5」を示すデータ間に同期してUPリミット信号UPLをハイレベルにする。
また、ウィンドウ内外判定回路43は、図3で示すように、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの下限値PWd以下である場合は、位相差カウントデータ信号CPにおける「−2」〜「−3」を示すデータ間に同期してDNリミット信号DNLをハイレベルにする。ウィンドウ内外判定回路43は、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの範囲外である場合、ハイレベルのラッチディスエーブル信号SLDをハイレベルにアサートし、位相差データDPが位相差ウィンドウPWの範囲内にある場合は、ラッチディスエーブル信号SLDをローレベルにネゲートしてAND回路45の反転側の入力端に出力する。
AND回路45は、ラッチディセーブル信号SLDがアサートされると、入力されたラッチ信号LAに関係なくローレベルのラッチ信号SLを出力し、この場合、位相差メモリ30は、入力された位相差データDPを記憶しない。AND回路45は、ラッチディセーブル信号SLDがネゲートされると、入力されたラッチ信号LAをラッチ信号SLとして位相差メモリ30に出力し、この場合、位相差メモリ30は、入力されたラッチ信号SLがハイレベルのときは入力された位相差データDPを記憶し、入力されたラッチ信号SLがローレベルのときは入力された位相差データDPを記憶しない。
位相差補正回路44は、入力された位相差信号UP及びDNに対して、UPリミット信号UPLがハイレベルである間、位相差信号UPをローレベルにして補正後位相差信号UPaを生成すると共に、DNリミット信号DNLがハイレベルである間、位相差信号DNをローレベルにして補正後位相差信号DNaを生成する。更に、位相差補正回路44は、図3で示すように、補正後位相差信号UPaがハイレベルのときは「1」、補正後位相差信号DNaがハイレベルのときは「−1」、補正後位相差信号UPa及びDNaが共にローレベルのときは「0」の各データを示すデータ信号Doutを生成してローパスフィルタ32に出力する。
図5は、位相差演算回路29の他の内部構成例を示した図であり、図5では、図4と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図4との相違点のみ説明する。
図5における図4との相違点は、図4の位相差検出回路21に、クロック信号の周期を時間軸の基準としてカウントを行って信号S3及びS4の各パルス長をカウントするパルス長カウント回路47を備えると共に、図4の位相差演算回路29にパルス長カウント回路47からの各カウント値からパルス長が所定の長さよりも短いか否かの判定を行い該判定結果に応じたラッチディスエーブル信号SLDを生成して出力するパルス長判定回路48を備えたことにある。なお、パルス長カウント回路47はパルス長検出回路部をなす。
図5において、パルス長カウント回路47は、サンプリング回路26からの信号S3のパルス長をカウントし、該カウント値をパルス長判定回路48に出力する。パルス長カウント回路47は、更に、サンプリング回路27からの信号S4のパルス長をカウントし、該カウント値をパルス長判定回路48に出力する。パルス長判定回路48は、パルス長カウント回路47から入力された各パルス長の少なくともいずれか一方が所定値αよりも短い場合、AND回路45の反転側の入力端にハイレベルのラッチディスエーブル信号SLDを出力する。また、パルス長判定回路48は、パルス長カウント回路47から入力された各パルス長がそれぞれ所定値αよりも長い場合は、AND回路45の反転側の入力端にローレベルのラッチディスエーブル信号SLDを出力する。
すなわち、信号S3及びS4の各パルス長の少なくともいずれか一方が所定値αよりも短い場合、そのときの位相差データDPを位相差メモリ30に記憶しないようにし、所定の長さよりも長いパルスにおける位相差データDPのみを位相差メモリ30に記憶させるようにする。これは、短いランド又はピットは信号振幅が小さく、基準電圧とのクロス点において位相差の誤差が大きく出る傾向にあり、その顕著な例として基準電圧とまったくクロスせずに1つのパルスが欠けてしまう場合があった。このような誤差の大きい位相差データを位相差の平均の元データとして扱わないようにするものである。
このように、本第1の実施の形態における位相差検出回路は、DPD回路のトラッキングエラー信号TEを生成する回路、すなわちコンパレータ24,25の各出力信号からトラッキングエラー信号TEを生成する回路をデジタル回路で形成し、コンパレータ24,25のデジタル信号である各出力信号からデジタル信号であるトラッキングエラー信号TEを生成するようにした。このため、回路実装面積の削減を図ることができる。
また、直近の位相差を示す情報を位相差メモリ30に蓄え、該位相差メモリ30に蓄えられた位相差の情報の平均値から位相差ウィンドウPWを算出し、位相差メモリ30にこれから記憶させる位相差の範囲を該位相差ウィンドウPWとして設定するようにした。このため、オントラック状態においては本来位相信号が急激に変化することはないことから、入力された位相差が位相差ウィンドウPWを超える場合は、小振幅による位相情報の乱れやエッジの位置ずれと判断し、位相差に補正をかけることによって、位相差の誤差を小さくすることができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、トラッキングエラー信号TEが示すデータ値に関係なく位相差ウィンドウPWの幅は所定値で一定であったが、トラッキングエラー信号TEが示すデータ値が所定の範囲外であるか否かに応じて、位相差ウィンドウ生成回路31で生成する位相差ウィンドウPWの幅を変えるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図6は、本発明の第2の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。なお、図6では図2と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図2との相違点のみ説明する。また、本第2の実施の形態における位相差検出回路が使用される光ディスク装置の構成例を示したブロック図は、図1と同様であるので省略する。
図6における図2との相違点は、位相差ウィンドウ生成回路31に対して、トラッキングエラー信号TEのデータ値に応じて位相差ウィンドウPWの幅を設定する位相差ウィンドウ幅設定回路52を設けたことにあり、これに伴って、図2の位相差検出回路21を位相差検出回路51にした。
図6において、位相差ウィンドウ幅設定回路52は、出力されたトラッキングエラー信号TEのデータ値Dteが、所定値D1<Dte<所定値D2を満たすか否かに応じて、オントラック状態にあるか否かを判定し、位相差ウィンドウ生成回路31に対して、位相差平均値AVEに加減算する値を設定する。
位相差ウィンドウ幅設定回路52は、入力されたデータの大小を比較するコンパレータ53,54と、OR回路55と、レジスタ56,57と、マルチプレクサ58とで構成されたデジタル回路で形成されている。なお、コンパレータ53,54及びOR回路55は判定回路部を、レジスタ56,57及びマルチプレクサ58はウィンドウ範囲切替回路部をそれぞれなす。
コンパレータ53は、データ値Dteと所定値D2との比較を行い、データ値Dteが所定値D2よりも大きい場合はローレベルの信号を出力し、データ値Dteが所定値D2よりも小さい場合はハイレベルの信号を出力する。また、コンパレータ54は、データ値Dteと所定値D1との比較を行い、データ値Dteが所定値D1よりも大きい場合はハイレベルの信号を出力し、データ値Dteが所定値D1よりも小さい場合はローレベルの信号を出力する。
このことから、D1<Dte<D2を満たす場合は、OR回路55からローレベルのウィンドウ幅切替信号S5が出力され、D1<Dte<D2を満たさない場合は、OR回路55からハイレベルのウィンドウ幅切替信号S5が出力される。マルチプレクサ58は、ウィンドウ幅切替信号S5がローレベルのときは、レジスタ56に設定されたウィンドウ幅W1を位相差ウィンドウ生成回路31に出力し、ウィンドウ幅切替信号S5がハイレベルのときは、レジスタ57に設定されたウィンドウ幅W2を位相差ウィンドウ生成回路31に出力する。ウィンドウ幅W2は、ウィンドウ幅W1よりも大きい。このため、D1<Dte<D2を満たすオントラック時は、位相差ウィンドウPWは小さくなり、ピットごとに急激な位相変化が少ないことから、位相差ウィンドウPWを小さくすることで、より補正を強くかけることができる。
また、トラッキングが外れてDte≧D2又はDte≦D1になった場合は、位相差ウィンドウPWは大きくなり、位相差信号の変化が大きく、特にトラックをまたぐ時、トラックとトラックの間では2つのトラックの信号が干渉するので位相差は乱れる。このため、トラッキングエラー信号TEのデータ値Dteが大きくなった時には位相差ウィンドウPWを大きくして、補正をあまりかけないようにする必要がある。
位相差ウィンドウ生成回路31は、マルチプレクサ58から入力されたウィンドウ幅になるように、位相差平均値AVEを中心値にして位相差ウィンドウPWの上限値PWu及び下限値PWdをそれぞれ算出する。
例えば、D1<Dte<D2である場合、位相差ウィンドウ幅設定回路52は、オントラック状態にあると判定し、位相差平均値AVEに対する所定の加減算値WD1を位相差ウィンドウ生成回路31に出力する。位相差ウィンドウ生成回路31は、位相差ウィンドウPWの上限値PWuを(AVE+WD1)とし、位相差ウィンドウPWの下限値PWdを(AVE−WD1)とする。また、D1<Dte<D2でない場合、位相差ウィンドウ幅設定回路52は、オントラック状態にないと判定し、加減算値WD1よりも大きい所定の加減算値WD2を位相差ウィンドウ生成回路31に出力する。位相差ウィンドウ生成回路31は、位相差ウィンドウPWの上限値PWuを(AVE+WD2)とし、位相差ウィンドウPWの下限値PWdを(AVE−WD2)とする。
なお、図6では、2つのしきい値D1及びD2を使用した場合を例にして示したが、3つ以上のしきい値を使用して、ウィンドウ幅切替信号S5を2ビット以上にし、トラッキングエラー信号TEのデータ値Dteの変化に対してより細かく位相差ウィンドウ幅の設定を変えるようにしてもよい。
このように、本第2の実施の形態における位相差検出回路は、トラッキングエラー信号TEのデータ値Dteに応じて位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を変えるようにした。このことから、例えば、完全にオントラックの状態のときには位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を狭くすることで位相差の補正を強くかけ、トラックから少しずれた時には位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を広くして位相差の補正を弱くかけ、状況に応じた位相差の補正を行うことにより、位相差の誤差をより小さくすることができる。
第3の実施の形態.
前記第2の実施の形態では、トラッキングエラー信号TEのデータ値Dteに応じて位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を変えるようにしたが、位相差演算回路29から位相差メモリ30に出力された位相差データDPと、位相差ウィンドウ生成回路31で生成される位相差平均値AVEを比較し、該比較結果に応じて位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を変えるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図7は、本発明の第3の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。なお、図7では図6と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図6との相違点のみ説明する。また、本第3の実施の形態における位相差検出回路が使用される光ディスク装置の構成例を示したブロック図は、図1と同様であるので省略する。
図7における図6との相違点は、図6の位相差ウィンドウ幅設定回路52が、位相差演算回路29から位相差メモリ30に出力された位相差データDPと、位相差ウィンドウ生成回路31で生成される位相差平均値AVEとを比較し、該比較結果に応じて位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を変えるようにしたことにあり、これに伴って、図6の位相差ウィンドウ幅設定回路52を位相差ウィンドウ幅設定回路62にし、図6の位相差検出回路51を位相差検出回路61にした。
図7において、位相差ウィンドウ幅設定回路62は、位相差演算回路29から位相差メモリ30に出力された位相差データDPと、位相差ウィンドウ生成回路31で生成される位相差平均値AVEとを比較し、位相差データDPが、位相差平均値AVEに対して所定値βを加減算した値に対して、(AVE−β)<DP<(AVE+β)を満たすか否かに応じて、オントラック状態にあるか否かを判定し、位相差ウィンドウ生成回路31に対して、位相差平均値AVEに加減算する値を設定する。
位相差ウィンドウ幅設定回路62は、入力されたデータの大小を比較するコンパレータ53,54と、OR回路55と、レジスタ56,57と、マルチプレクサ58とで構成されたデジタル回路で形成されている。
コンパレータ53は、位相差データDPと(AVE−β)との比較を行い、位相差データDPが(AVE−β)よりも大きい場合はローレベルの信号を出力し、位相差データDPが(AVE−β)よりも小さい場合はハイレベルの信号を出力する。また、コンパレータ54は、位相差データDPと(AVE+β)との比較を行い、位相差データDPが(AVE+β)よりも大きい場合はハイレベルの信号を出力し、位相差データDPが(AVE+β)よりも小さい場合はローレベルの信号を出力する。
このことから、(AVE−β)<DP<(AVE+β)を満たす場合は、OR回路55からローレベルのウィンドウ幅切替信号S5が出力され、(AVE−β)<DP<(AVE+β)を満たさない場合は、OR回路55からハイレベルのウィンドウ幅切替信号S5が出力される。マルチプレクサ58は、ウィンドウ幅切替信号S5がローレベルのときは、レジスタ56に設定されたウィンドウ幅W1を位相差ウィンドウ生成回路31に出力し、ウィンドウ幅切替信号S5がハイレベルのときは、レジスタ57に設定されたウィンドウ幅W2を位相差ウィンドウ生成回路31に出力する。ウィンドウ幅W2は、ウィンドウ幅W1よりも大きい。このため、(AVE−β)<DP<(AVE+β)を満たすオントラック時は、位相差ウィンドウPWは小さくなり、ピットごとに急激な位相変化が少ないことから、位相差ウィンドウPWを小さくすることで、より補正を強くかけることができる。
また、トラッキングが外れてDP≧(AVE+β)又はDP≦(AVE−β)になった場合は、位相差ウィンドウPWは大きくなり、位相差信号の変化が大きく、特にトラックをまたぐ時、トラックとトラックの間では2つのトラックの信号が干渉するので位相差は乱れる。このため、位相差データDPが大きくなった時には位相差ウィンドウPWを大きくして、補正をあまりかけないようにする必要がある。
位相差ウィンドウ生成回路31は、マルチプレクサ58から入力されたウィンドウ幅になるように、位相差平均値AVEを中心値にして位相差ウィンドウPWの上限値PWu及び下限値PWdをそれぞれ算出する。
例えば、(AVE−β)<DP<(AVE+β)である場合、位相差ウィンドウ幅設定回路62は、オントラック状態にあると判定し、位相差平均値AVEに対する所定の加減算値WD1を位相差ウィンドウ生成回路31に出力する。位相差ウィンドウ生成回路31は、位相差ウィンドウPWの上限値PWuを(AVE+WD1)とし、位相差ウィンドウPWの下限値PWdを(AVE−WD1)とする。また、(AVE−β)<DP<(AVE+β)でない場合、位相差ウィンドウ幅設定回路62は、オントラック状態にないと判定し、加減算値WD1よりも大きい所定の加減算値WD2を位相差ウィンドウ生成回路31に出力する。位相差ウィンドウ生成回路31は、位相差ウィンドウPWの上限値PWuを(AVE+WD2)とし、位相差ウィンドウPWの下限値PWdを(AVE−WD2)とする。
なお、図7では、2つのしきい値(AVE−β)及び(AVE+β)を使用した場合を例にして示したが、3つ以上のしきい値を使用して、ウィンドウ幅切替信号S5を2ビット以上にし、位相差データDPの変化に対してより細かく位相差ウィンドウ幅の設定を変えるようにしてもよい。
このように、本第3の実施の形態における位相差検出回路は、位相差データDPに応じて位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を変えるようにした。このことから、前記第2の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、応答性の遅いローパスフィルタ32を通って得られたトラッキングエラー信号TEを使用して位相差ウィンドウPWのウィンドウ幅を変える場合と比較して、トラッキング状態の変化に対する追従性を高めることができる。
第4の実施の形態.
前記第1から第3の各実施の形態では、位相差を検出する前の段階で信号SAと信号SCを加算すると共に信号SBと信号SDを加算するようにしたが、各信号SA〜SDごとにコンパレータで2値化してサンプリング回路でサンプリングを行うようにし、信号SA及びSBに対する位相差を検出すると共に信号SC及びSDに対する位相差を検出して該各位相差を示すデジタルデータを加算するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第4の実施の形態とする。
図8は、本発明の第4の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。なお、図8では図2と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図2との相違点のみ説明する。また、本第4の実施の形態における位相差検出回路が使用される光ディスク装置の構成例を示したブロック図は、図1と同様であるので省略する。
図8の位相差検出回路71において、受光素子A〜Dからの各再生信号が増幅器AMPa〜AMPdでそれぞれ増幅されて得られた各信号SA〜SDは、対応するコンパレータ72A〜72Dでそれぞれ2値化され、更に対応するサンプリング回路73A〜73Dでそれぞれサンプリングが行われる。サンプリング回路73A及び73Bでそれぞれサンプリング処理されて得られた信号S11及びS12は、位相比較回路28Aにそれぞれ出力される。サンプリング回路73C及び73Dでそれぞれサンプリング処理されて得られた信号S13及びS14は、位相比較回路28Bにそれぞれ出力される。
位相差比較回路28A及び28Bは、図2の位相差比較回路28と同じであり、位相比較回路28Aは入力された信号S11及びS12の位相比較を、位相比較回路28Bは入力された信号S13及びS14の位相比較をそれぞれ行う。位相比較回路28Aは、信号S11の位相が信号S12の位相よりも進んでいる場合、信号S11の位相が進んでいることを示す位相差信号AUPを該位相差の幅だけハイレベルにする。更に、位相比較回路28Aは、信号S12の位相が信号S11の位相よりも進んでいる場合、信号S11の位相が遅れていることを示す位相差信号BDNを該位相差の幅だけハイレベルにする。同様に、位相比較回路28Bは、信号S13の位相が信号S14の位相よりも進んでいる場合、信号S13の位相が進んでいることを示す位相差信号CUPを該位相差の幅だけハイレベルにする。更に、位相比較回路28Bは、信号S14の位相が信号S13の位相よりも進んでいる場合、信号S13の位相が遅れていることを示す位相差信号DDNを該位相差の幅だけハイレベルにする。
位相差演算回路29A及び29Bは、図2の位相差演算回路29と同じであり、位相差メモリ30A及び30Bは、図2の位相差メモリ30と同じである。また、位相差ウィンドウ生成回路31A及び31Bは、図2の位相差ウィンドウ生成回路31と同じであり、ローパスフィルタ32A及び32Bは、図2のローパスフィルタ32と同じである。ローパスフィルタ32A及び32Bから出力された各信号は、加算回路74で加算されてトラッキングエラー信号TEとして出力される。サンプリング回路73A〜73D、位相比較回路28A,28B、位相差演算回路29A,29B、位相差メモリ30A,30B、位相差ウィンドウ生成回路31A,31B、ローパスフィルタ32A,32B及び加算回路74は、デジタル回路で形成されている。加算回路74としては、オペアンプと抵抗を使った加算アンプを使用してもよい。
なお、サンプリング回路73A〜73D、位相比較回路28A,28B,位相差演算回路29A,29B、位相差メモリ30A,30B、位相差ウィンドウ生成回路31A,31B、ローパスフィルタ32A,32B及び加算回路74は位相差補正回路部をなす。また、コンパレータ72A〜72Dは変換回路部を、サンプリング回路73A〜73D及び位相比較回路28A,28Bは位相比較回路部を、位相差演算回路29A,29Bは位相差生成回路部を、位相差メモリ30A,30Bは位相差記憶回路部を、位相差ウィンドウ生成回路31A,31Bは位相差ウィンドウ生成回路部をそれぞれなす。
このように、本発明の第4の実施の形態の位相差検出回路は、4分割の受光素子A〜Dの各再生信号を増幅して得られた信号SA〜SDを、位相差を検出する前に加算することなく2値化とサンプリングを行い、信号S11とS12、信号S13とS14の2組の位相差を対応する位相比較回路28A及び28Bでそれぞれ検出し、位相差信号AUPとBDNから、及び位相差信号CUPとDDNから位相差ウィンドウによる位相差補正をそれぞれ行い、補正後の位相差信号AUPa,BDNa,CUPa,DDNaを生成してそれぞれデータ信号に変換し平滑した後、加算回路74で加算してトラッキングエラー信号TEを生成するようにした。このことから、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、トラッキングエラー信号TEをより精度よく生成することができる。
本発明の第1の実施の形態における位相差検出回路が使用される光ディスク装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。 図2の位相差検出回路21の動作例を示したタイミングチャートである。 図2の位相差演算回路29の内部構成例を示した図である。 図2の位相差演算回路29の他の内部構成例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における位相差検出回路の構成例を示したブロック図である。 従来の光ディスク装置の位相差検出回路の例を示したブロック図である。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
3 光ピックアップ
4 リードアンプ
15 サーボ回路
21,51,61,71 位相差検出回路
22,23,74 加算回路
24,25,53,54,72A〜72D コンパレータ
26,27,73A〜73D サンプリング回路
28,28A,28B 位相比較回路
29,29A,29B 位相差演算回路
30,30A,30B 位相差メモリ
31,31A,31B 位相差ウィンドウ生成回路
32,32A,32B ローパスフィルタ
41 位相差カウント回路
42 位相差データ生成回路
43 ウィンドウ内外判定回路
44 位相差補正回路
45 AND回路
47 パルス長カウント回路
48 パルス長判定回路
52,62 位相差ウィンドウ幅設定回路
55 OR回路
56,57 レジスタ
58 マルチプレクサ
AMPa〜AMPd 増幅器

Claims (18)

  1. 入力された複数の信号の内、所定の信号を加算して得られた少なくとも1対の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差検出回路において、
    前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えることを特徴とする位相差検出回路。
  2. 入力された複数の信号の内、所定の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す各信号の所定の信号を加算して出力する位相差検出回路において、
    前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えることを特徴とする位相差検出回路。
  3. 前記位相差補正回路部は、デジタル回路で形成されると共に前記位相差を示す信号はデジタルデータ信号であることを特徴とする請求項1又は2記載の位相差検出回路。
  4. 前記位相差補正回路部は、検出した位相差が前記位相差ウィンドウ外である場合、該検出した位相差の記憶を禁止することを特徴とする請求項1、2又は3記載の位相差検出回路。
  5. 前記位相差補正回路部は、前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換し、該変換した各信号の少なくとも一方のパルス長が所定値よりも短い場合は、該1対の信号における位相差の記憶を禁止することを特徴とする請求項1、2又は3記載の位相差検出回路。
  6. 前記位相差補正回路部は、出力した位相差が所定の範囲内である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、出力した位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にすることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の位相差検出回路。
  7. 前記位相差補正回路部は、前記補正を行う前の位相差が、算出した位相差平均値を基にした所定の範囲内にある場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、前記補正を行う前の位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にすることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の位相差検出回路。
  8. 前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換して出力する変換回路部を備え、
    前記位相差補正回路部は、
    前記変換回路部から出力された各信号の位相を比較し、該比較結果を示す信号を出力する位相比較回路部と、
    該位相比較回路部の出力信号から前記1対の信号の位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差生成回路部と、
    該位相差生成回路部で検出された位相差を記憶する位相差記憶回路部と、
    該位相差記憶回路部に記憶された複数の位相差の平均値を算出し、該平均値に所定値を加減算して前記位相差ウィンドウを生成して出力する位相差ウィンドウ生成回路部と、
    を備え、
    前記位相差生成回路部は、位相差ウィンドウ生成回路部から位相差ウィンドウが入力され、検出した位相差に対して該位相差ウィンドウを用いて補正し、検出した位相差が前記位相差ウィンドウ外である場合、該検出した位相差の前記位相差記憶回路部への記憶を禁止することを特徴とする請求項4記載の位相差検出回路。
  9. 前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換して出力する変換回路部を備え、
    前記位相差補正回路部は、
    前記変換回路部から出力された各信号のパルス長を検出して出力するパルス長検出回路部と、
    前記変換回路部から出力された各信号の位相を比較し、該比較結果を示す信号を出力する位相比較回路部と、
    該位相比較回路部の出力信号から前記1対の信号の位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差生成回路部と、
    該位相差生成回路部で検出された位相差を記憶する位相差記憶回路部と、
    該位相差記憶回路部に記憶された複数の位相差の平均値を算出し、該平均値に所定値を加減算して前記位相差ウィンドウを生成して出力する位相差ウィンドウ生成回路部と、
    を備え、
    前記位相差生成回路部は、位相差ウィンドウ生成回路部から位相差ウィンドウが入力され、検出した位相差に対して該位相差ウィンドウを用いて補正し、前記パルス長検出回路部で検出された各パルス長の少なくとも一方が所定値よりも短い場合、該検出した位相差の前記位相差記憶回路部への記憶を禁止することを特徴とする請求項5記載の位相差検出回路。
  10. 前記位相差補正回路部は、
    出力した位相差が所定の範囲内にあるか否かを判定する判定回路部と、
    該判定回路部の判定結果に応じて前記位相差ウィンドウ生成回路部に位相差ウィンドウの範囲を指定するウィンドウ範囲切替回路部と、
    を備え、
    前記ウィンドウ範囲切替回路部は、位相差が所定の範囲内であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1に指定し、位相差が所定の範囲外であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2に指定することを特徴とする請求項8又は9記載の位相差検出回路。
  11. 前記位相差補正回路部は、
    前記補正を行う前の位相差が所定の範囲内にあるか否かを判定する判定回路部と、
    該判定回路部の判定結果に応じて前記位相差ウィンドウ生成回路部に位相差ウィンドウの範囲を指定するウィンドウ範囲切替回路部と、
    を備え、
    前記ウィンドウ範囲切替回路部は、補正を行う前の位相差が所定の範囲内であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1に指定し、補正を行う前の位相差が所定の範囲外であると前記判定回路部が判定した場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2に指定することを特徴とする請求項8又は9記載の位相差検出回路。
  12. 光ディスクの記録面に照射したレーザービームの反射光を受光する複数の受光素子からの各信号の内、所定の信号を加算して得られた少なくとも1対の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す信号を生成して出力する位相差検出回路を有する、光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、
    前記位相差検出回路は、
    前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  13. 光ディスクの記録面に照射したレーザービームの反射光を受光する複数の受光素子からの各信号における所定の信号間における位相差の検出を行い、該検出した位相差を示す各信号の所定の信号を加算して出力する位相差検出回路を有する、光ディスクへのデータの記録又は再生を行う光ディスク装置において、
    前記位相差検出回路は、
    前記1対の信号の位相差を所定のタイミングで検出して記憶すると共に、検出した位相差が、該記憶した複数の位相差の平均値に所定値を加減算して得られた位相差範囲である位相差ウィンドウよりも大きい場合、該検出した位相差を位相差ウィンドウの上限値に補正して出力し、位相差ウィンドウよりも小さい場合は、位相差ウィンドウの下限値に補正して出力する位相差補正回路部を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  14. 前記位相差補正回路部は、デジタル回路で形成されると共に前記位相差を示す信号はデジタルデータ信号であることを特徴とする請求項12又は13記載の光ディスク装置。
  15. 前記位相差補正回路部は、検出した位相差が前記位相差ウィンドウ外である場合、該検出した位相差の記憶を禁止することを特徴とする請求項12、13又は14記載の光ディスク装置。
  16. 前記位相差補正回路部は、前記1対の信号をそれぞれ2値の信号に変換し、該変換した各信号の少なくとも一方のパルス長が所定値よりも短い場合は、該1対の信号の位相差の記憶を禁止することを特徴とする請求項12、13又は14記載の光ディスク装置。
  17. 前記位相差補正回路部は、出力した位相差が所定の範囲内である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、出力した位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にすることを特徴とする請求項12、13、14、15又は16記載の光ディスク装置。
  18. 前記位相差補正回路部は、前記補正を行う前の位相差が、算出した位相差平均値を基にした所定の範囲内にある場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1にし、前記補正を行う前の位相差が所定の範囲外である場合は、前記位相差ウィンドウの範囲を所定値W1よりも大きい所定値W2にすることを特徴とする請求項12、13、14、15又は16記載の光ディスク装置。
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