JP3070678B2 - 図形レイアウト変更システム及び図形レイアウト変更方法 - Google Patents

図形レイアウト変更システム及び図形レイアウト変更方法

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  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図形レイアウト変
更システム及び図形レイアウト変更方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大規模集積回路のレイアウトや
印刷配線板のレイアウトの設計には、自動レイアウト変
更システムが利用される。
【0003】従来の図形レイアウト変更システムの一例
として、特開平1−2797374号公報に「LSIレ
イアウト圧縮装置」が開示されている。このLSIレイ
アウト圧縮装置は、図33に示すように、最長経路探索
手段3301と、レイアウト拡大手段3302と、レイ
アウト修正指定手段3303と、レイアウト自動圧縮手
段(コンパクション手段)3304とを有している。そ
して、このレイアウト圧縮装置はつぎのように動作す
る。
【0004】まず、最長経路探索手段3301は、LS
Iチップ上の各セルと配線のレイアウトをより小さな領
域に圧縮するために、レイアウトにおける最長の図形要
素の序列を探索し、それを図34(a)にハッチングで
示す様に、表示部に表示する。
【0005】レイアウト拡大手段3302は、図34
(b)に示す様に、その制約グラフの最長経路を横切る
空間をレイアウトに挿入する。
【0006】レイアウト修正指定手段3303は、操作
者の指令を受けて最長の序列を短くするように、制約グ
ラフの最長経路から部品を移動させる。図34(b)で
は、下から2番目の部品を右に移動する例を示してい
る。
【0007】そして、レイアウト自動圧縮手段3304
は、修正した結果のレイアウトを(図34では上下に)
圧縮する。
【0008】しかし、このLSIレイアウト圧縮装置で
は、斜め方向へ部品が連動するコンパクション移動が出
来ない欠点があった。これは、この装置では、基板の上
下方向あるいは左右方向にのみ、制約グラフを作成して
いるためである。
【0009】また、従来の図形レイアウト変更システム
の他の一例として、特開平5−274392号公報に
は、「レイアウト・コンパクション方法」が開示されて
いる。
【0010】このレイアウト・コンパクション方法を採
用するレイアウト圧縮システムでは、基板を、配線を境
界とする部分領域に分割し、その部分領域の圧縮を行う
部分パターン圧縮部を有し、この部分パターン圧縮部
が、左の基板端から基板の部分領域の形を左右に圧縮し
つつ、上の基板端から基板の部分領域の形を上下に圧縮
していくように構成されている。これにより領域の上下
左右の関係を維持しつつ基板の全領域をコンパクション
する。
【0011】このレイアウト・コンパクション方法も、
部分コンパクションを行うことにより基板の部分領域を
圧縮することができるが、配線形状は縦横配線を前提に
しており、配線の縦及び横への伸縮により部分領域の伸
縮を行なうものであり、斜め配線を扱えない欠点があっ
た。
【0012】また、この種の自動レイアウト変更システ
ムによるレイアウト変更方法として、レイアウトしよう
とする複数の部品を連動して移動させるコンパクション
技術が各種提案されている。例えば、配線にジョグと呼
ばれる曲げを挿入することで制約条件グラフの構造を変
更し、これによってレイアウト面積をより縮小したり、
設計規則違反箇所を修正できる、ジョグ挿入コンパクシ
ョン手法と呼ばれる手法が次の文献において提案されて
いる。即ち、山元渉、粟島亭、佐藤政生及び大附辰夫に
よる、「制約グラフを用いたチップコンパクション手法
とその評価」、信学技報VLD91-43、pp41-48、199
1年、同じく、山元渉、粟島亭、佐藤政生及び大附辰夫
による、「設計規則違反を含むレイアウトに対するチッ
プ・スペーサ」、信学技報VLD91-120、pp37-44、1
992年2月7日、及び、同じく山元渉、粟島亭、佐藤
政生及び大附辰夫「斜め配線自動生成機能を持ったチッ
プ・スペーサ」、信学技報VLD91-123、pp17-24 19
92年、等に、上記手法が提案されている。
【0013】これらの提案のうち、「斜め配線自動生成
機能を持ったチップ・スペーサ」による手法では、斜め
方向の配線も扱えるため、斜め方向の制約グラフを作成
することも可能であり、斜め方向へのコンパクションが
可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
「斜め配線自動生成機能を持ったチップ・スペーサ」に
よる手法では、次のような問題点が有る。
【0015】第1の問題点は、部品を印刷配線板の表裏
に配置し、その表裏の部品が、相手の部品領域内に侵入
するスルホール端子を持つ場合等、相互に部品領域が重
なる場合には、それらの部品の自由な移動が困難である
ということである。
【0016】この問題点を生じる理由は、部品をブロッ
ク単位で記述し、ブロック同士の位置関係を変えるコン
パクションを行なっているためである。
【0017】第2の問題点は、この方法で斜め方向にコ
ンパクションすると、配線がコンパクション方向に詰め
られた形状に配置され、配線の形状がコンパクション方
向に偏りを持つため、配線を自由な形の斜め配線にでき
ないことである。
【0018】この問題点を生じる理由は、従来のシステ
ムでは、配線にジョグを挿入して折り曲げコンパクショ
ン方向に最大限に寄せた形状を作製した後に、その形状
を修正し整形するようにしたため、大幅な配線形状の整
形が困難なためである。
【0019】本発明は、部品を表裏に配置した図形レイ
アウトをコンパクションできる図形レイアウト変更シス
テムを提供することを目的とする。
【0020】また、本発明は、斜め方向のコンパクショ
ンが可能で、かつ自由な形の斜め配線を実現できる図形
レイアウト変更システムを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、二次元空間に
配置された部品を有するレイアウトパターンを少なくと
も1層有し、各レイアウトパターンの中で部品位置を移
動する図形レイアウト変更システムにおいて、前記部品
の配置を示すレイアウトデータが入力され、前記部品を
層毎に素片に分解し、同じ部品に属する素片同士に共通
の移動集合番号を付した素片データを作成するレイアウ
トデータ変換手段と、前記部品の少なくとも1つに対し
て斜めの移動目標方向と距離を入力し移動指定をする手
段と、前記移動目標方向に前記部品を移動させるため
に、間に配線を挟んで別の部品に最接近し得る移動集合
相対移動限界長を計算し、移動の起点側の部品の移動距
離から移動集合相対移動限界長を引き算した値を他方の
部品端子の移動距離として記憶する手段と、前記移動距
離で前記部品を移動させ配置する手段と、前記端子間の
配線を移動方向の部品端子に寄せる配線限界位置データ
を計算する配線コンパクション手段と、該配線限界範囲
内に配線を整形し再配線する再配線手段とを有し、前記
部品を斜めの移動目標方向に連鎖的に移動させ、移動結
果のレイアウトを表示部に表示するようにしたことを特
徴とする。
【0022】また、本発明は、二次元空間に配置された
部品を有するレイアウトパターンを少なくとも1層有
し、各レイアウトパターンの中で部品位置を移動する図
形レイアウト変更方法において、前記部品の配置を示す
レイアウトデータが入力され、前記部品を層毎に素片に
分解し、同じ部品に属する素片同士に共通の移動集合番
号を付した素片データを作成する工程と、前記部品の少
なくとも1つに対して斜めの移動目標方向と距離を入力
し移動指定をする工程と、前記移動目標方向に前記部品
を移動させるために、間に配線を挟んで別の部品に最接
近し得る移動集合相対移動限界長を計算し、移動の起点
側の部品の移動距離から移動集合相対移動限界長を引き
算した値を他方の部品端子の移動距離として記憶する工
程と、前記移動距離で前記部品を移動させ配置する工程
と、前記端子間の配線を移動方向の部品端子に寄せる配
線限界位置データを計算する工程と、該配線限界範囲内
に配線を整形し再配線する工程とを含み、前記部品を斜
めの移動目標方向に連鎖的に移動させ、移動結果のレイ
アウトを表示部に表示するようにしたことを特徴とす
る。
【0023】さらに本発明は、二次元空間に配置された
部品を有するレイアウトパターンを少なくとも1層有
し、各レイアウトパターンの中で部品位置を移動する図
形レイアウト変更システムに使用される情報記録媒体で
あって、前記部品の配置を示すレイアウトデータが入力
され、前記部品を層毎に素片に分解し、同じ部品に属す
る素片同士に共通の移動集合番号を付した素片データを
作成するレイアウトデータ変換手段と、前記部品の少な
くとも1つに対して斜めの移動目標方向と距離を入力し
移動指定をする手段と、前記移動目標方向に前記部品を
移動させるために、間に配線を挟んで別の部品に最接近
し得る移動集合相対移動限界長を計算し、移動の起点側
の部品の移動距離から移動集合相対移動限界長を引き算
した値を他方の部品端子の移動距離として記憶する手段
と、前記移動距離で前記部品を移動させ配置する手段
と、前記端子間の配線を移動方向の部品端子に寄せる配
線限界位置データを計算する配線コンパクション手段
と、該配線限界範囲内に配線を整形し再配線する再配線
手段と、前記部品を斜めの移動目標方向に連鎖的に移動
させ、移動結果のレイアウトを表示部に表示させる手段
とが記録されていることを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明は、配線、端子、ビアホール及び多角形
導体形状を有する1乃至複数層のパターンの中の部品を
斜め方向に連動して移動する事ができる図形レイアウト
変更システムおよび図形レイアウト変更方法であって、
レイアウトデータ20を入力してこの部品端子、ビアホ
ールあるいは半導体セルで斜め方向に隣接する素片同士
に関して、その素片の幅と間に挟まれる配線の幅と必要
間隙を加えた配線帯幅を記録する、斜め方向の制約グラ
フデータ40の経路を作成する制約グラフ作成手段10
3と、この各素片を連動して縦横方向へも斜め方向にも
移動できる部品コンパクション手段107とを有し、部
品端子を斜め方向に連動して移動させるようにしたもの
である。
【0025】図1において、端子制約グラフ作成手段1
04が、部品端子(配線を除く)を節とする端子制約グ
ラフデータ50を作り、その端子制約グラフデータ50
の節が他端の節に近づく移動量を、端子制約グラフデー
タ50の両端の節の素片の間に挟まれる配線の幅と必要
間隙を加えた配線帯を介して部品の移動方向61で接近
し得る移動の限界距離を計算し移動集合相対移動限界長
51として記憶する。部品コンパクション手段107が
部品移動方向61に連動する部品をともに移動してコン
パクションする。
【0026】このようにして、斜め方向へのコンパクシ
ョンを可能にする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0028】図1に、本発明の第1の実施の形態を示
す。図1を参照すると、本実施の形態による図形レイア
ウト変更システムは、プログラム制御により動作するコ
ンピュータ100(中央処理装置、プロセッサ、あるい
は、データ処理装置)と、表示部101(CRTディス
プレイあるいは液晶ディスプレイ等)と、操作指令入力
部102(キーボード、マウス、タブレット、あるいは
これらの組み合わせ等)とを有している。
【0029】そして、コンピュータ100は、レイアウ
トデータ変換手段111、操作指令入力手段110、制
約グラフ作成手段103、端子制約グラフ作成手段10
4、移動禁止チェック手段105、移動集合網グラフ作
成手段106、部品コンパクション手段107、配線コ
ンパクション手段108、再配線手段109、レイアウ
トデータ記憶部20、素片データ記憶部30、制約グラ
フデータ記憶部40、端子制約グラフデータ記憶部5
0、移動集合網グラフデータ記憶部60、干渉計算配列
データ記憶部70、干渉解除移動距離データ記憶部7
1、グラフ作成予約配列データ記憶部75、部品移動距
離データ記憶部76、及び配線限界位置データ記憶部8
0、を含んでいる。
【0030】レイアウトデータ変換手段111は、レイ
アウトデータ記憶部20に格納されたレイアウトデータ
を、素片に分解した素片データを作成し、素片データ記
憶部30に記憶させる。
【0031】制約グラフ作成手段103は、部品端子、
ビアホール、あるいは配線の素片がレイアウト領域の中
心方向で隣接する部品端子あるいは配線の素片を抽出
し、隣接する素片同士を結ぶ制約グラフデータを作成し
て制約グラフデータ記憶部40に記憶させる。
【0032】端子制約グラフ作成手段104は、部品の
移動方向の近隣の部品端子あるいはビアホール(配線を
除く)あるいは部品外形同士が移動方向にて最接近し得
る移動集合相対移動限界長を計算し、部品移動で連鎖す
る部品端子を両端の節として含む端子制約グラフデータ
を作成し、端子制約グラフデータ記憶部50に記憶させ
る。
【0033】移動集合網グラフ作成手段106は、端子
制約グラフデータに対し両端の素片の移動集合番号と、
移動集合相対移動限界長を含む移動集合網グラフデータ
作成する。
【0034】部品コンパクション手段107は、部品及
びビアホールの移動距離を計算し、起点の移動集合番号
から移動集合網グラフデータで接続する経路のうち移動
集合相対移動限界長の和が最小になる経路を求め、移動
集合の移動距離の値を計算し記憶し、部品を移動させ
る。すなわち、部品コンパクション手段107により、
移動集合網グラフで接続する部品群のみをコンパクショ
ンする部分コンパクションを行なう。
【0035】配線コンパクション手段108は、配線に
関して、先に移動した部品及びビアホールを端に持ち、
間にその配線を挟む端子制約グラフデータの一方の端に
配線を寄せて折り曲げた八角形形状の配線限界位置デー
タを作成し、配線喧嘩位置データ記憶部80に記憶させ
る。
【0036】再配線手段109は、配線を、配線限界位
置データの制限内で斜め配線を含む形状に整形して再配
線し、結果をレイアウトデータ記憶部に記憶させる。
【0037】以下、図1乃至図10を参照して本実施の
形態による図形レイアウト変更システムの動作について
詳細に説明する。
【0038】図2に、本実施の形態による図形レイアウ
ト変更システムによる、レイアウト変更の対象となる印
刷配線板の初期レイアウトの一例を示す。図2に示すよ
うに、印刷配線板のレイアウトには、最も外側に描かれ
た大きな四角形で示される基板端(基板外形)と、その
基板内に配置される、四角形で示された部品端子1、い
くつかの連続する線分で示された配線2、円形で示され
たビアホール3、及び多角形で示された多角形導体形状
4、が含まれる(以下、これらを部品と総称する)。そ
して、このようなレイアウトは、レイアウトデータとし
て、レイアウトデータ記憶部20に記憶されているもの
とする。なお、この印刷配線板の初期のレイアウトは、
部品端子1、配線2、ビアホール3、及び多角形導体形
状4のそれぞれと、隣接する他の部品端子1、配線2、
ビアホール3、または多角形導体形状4との間隙が、設
計ルールの最小間隙を守らず配置されている場合であっ
てもよい。このような設計ルールの最小寸法以下の間隙
は、本実施の形態によるシステムの処理の過程におい
て、是正されるからである。
【0039】次に、図3のフローチャートに従い、動作
を説明する。
【0040】まず、ステップS100において、レイア
ウトデータ変換手段111は、レイアウトデータ記憶部
20に記憶されたレイアウトデータから、素片データを
作成し、素片データ記憶部30に格納する。
【0041】詳述すると、レイアウトデータ変換手段1
11は、レイアウトデータ記憶部20に記憶されている
レイアウトデータに基づき、そのレイアウトパターンを
構成する部品端子1、配線2、ビアホール3、多角形導
体形状4、及び基板外形を層面ごと(多層印刷配線板の
各層ごと)に分解する。そして、部品端子1及びビアホ
ール3に付いては、それぞれ1つの素片として、その形
状を八角形に近似した素片データを作成する。また、配
線2については、曲がり角あるいは交差点から隣接する
曲がり角あるいは交差点までを単位とする線分に分解
し、基板外形及び多角形導体形状4については、その辺
単位に分解した素片データを作成する。そして、レイア
ウトデータ変換手段111は、作成した素片データを、
素片データ記憶部30に格納する。
【0042】素片データ記憶部30に格納される素片デ
ータは、図4(a)及び図4(b)に示すような情報を含
む。即ち、部品端子1及びビアホール3については、図
4(a)に示すように、素片番号31、移動集合番号3
2、形状番号36、及び位置番号33を含み、配線2、
多角形導体形状4、及び基板外形に付いては、図4
(b)に示すように、素片番号31、形状番号36、位
置番号(第1端:始端)33a、位置番号(第2端:終
端)33b、及び固定形状か変形自由かの区別、を含
む。
【0043】素片データに含まれる素片番号31は、各
素片に固有に割り当てられる番号である。移動集合番号
32は、部品端子の場合は、1つの部品(上述の部品と
は異なり、端子に接続される電気・電子素子または回路
のこと)に関わる端子全てに同一の番号が割り当てら
れ、ビアホールの場合は、全層面の素片データに同一番
号が割り当てられる。
【0044】位置番号33は、図4(c)に示すよう
な、位置データ34を作成し、その位置データ34に割
り当てる位置番号を使用する。位置データ34には、割
り当てられる位置番号33と、その位置を示すX座標及
びY座標、層面番号、及び移動集合番号32が含まれ
る。なお、X座標及びY座標を特定するために、適切な
X軸及びY軸(通常は、図2に示すように基板外形の外
に原点を有し、基板外形の2辺に平行な、かつ互いに直
交する2軸を用いる)が予め設定される。配線について
の位置番号は、部品端子またはビアホールに接続される
場合には、それらの位置番号が使用され、他の配線に接
続される場合には、その配線の位置番号が使用される。
この位置データ34には、移動集合番号32が含まれる
ため、配線が部品端子またはビアホールに接続されてい
る場合には、これらの移動に伴う配線の移動が可能にな
る。
【0045】形状番号36は、部品端子1及びビアホー
ル3に関しては、それらの素片データ作成の際に、図4
(d)に示すような形状データ35を作成し、その形状
データ35に割り当てる形状番号36を使用する。上述
したように、部品端子1及びビアホール3は、八角形に
近似されるため、形状データ35は、その八角形を規定
する上下のパターン幅、左右のパターン幅、右上がり斜
め45°方向のパターン幅、及び右下がり斜め45°方
向のパターン幅を含む(上下、左右等の方向は、図2上
での方向、即ち、上下はY軸方向、左右はX軸方向に、
それぞれ対応する)。一方、配線の形状番号は、予め定
められた配線の幅を表す形状番号が使用される。また、
多角形導体形状については、固形形状であることを指定
して、形状番号は、使用しない。
【0046】次に、ステップS101において、操作指
令入力手段110は、操作者からの指令を受けて、部品
の移動目標ベクトルを記憶し、移動部品の端子を干渉計
算配列に記憶し、グラフ作成予約配列に記憶する。
【0047】つまり、操作者が、操作部102を操作
し、例えば、図2のレイアウトに対して、部品の移動目
標ベクトルをマウスのドラッグ等で入力すると、操作指
令入力手段110は、そのことを認識して表示部101
に表示する。同時に、操作指令入力手段110は、移動
目標ベクトルから、移動目標方向61及び移動目標距離
を求め、図5(a)に示すように、対象となる部品の移
動集合番号32と、移動方向61と、移動距離77とを
含む部品移動距離データを作成し、部品移動距離データ
記憶部76に格納する。
【0048】また、操作指令入力手段110は、図5
(b)に示すように、移動の対象となる部品の素片番号
31とその移動方向61とを含む干渉計算配列データを
作成して、干渉計算配列データ記憶部70へ格納する。
また、操作司令入力手段110は、図5(c)に示すよ
うに、移動集合番号32と、移動方向61と、干渉距離
72(初期値は、移動距離)とを含む干渉解除移動距離
データを作成し、干渉解除動距離データ記憶部71に記
憶させる。さらに、操作指令入力手段110は、図5
(d)に示すように、移動部品の素片番号31と移動方
向61とを含むグラフ作成予約配列データを作成し、グ
ラフ作成予約配列データ記憶部75に格納する。
【0049】また、操作指令入力手段110は、ある部
品の位置を固定とする指令を受けた場合には、それに応
じて対象となる素片の位置固定情報を移動禁止チェック
手段105の図示しない記憶部に記憶させる。
【0050】なお、新たな配線あるいはビアホール等の
部品を追加する指令があった場合には、操作指令入力手
段110は、その追加部品の配置される周囲に位置する
部品について、追加される部品との間に所定の間隔を保
つように各部品の移動ベクトルを指定することができ
る。
【0051】次に、ステップS102において、制約グ
ラフ作成手段103は、部品の移動目標方向に関する座
標値により、素片データ記憶部30に記憶された全ての
素片データが示す素片を、移動目標方向に並べる順位を
定める。例えば、斜め右下がり45°方向に移動させる
場合は、各素片データの位置番号が示す位置データのX
座標値とY座標値とを用いて、Y−Xを各素片データ毎
に計算すると、その値が、各素片の順位(移動目標方向
に関する座標値)を与える。つまり、求めた値が小さい
ほど、順位が高く、求めた値が大きいほど順位が低くな
る。こうして、素片を並べる順位が、定められると、制
約グラフ作成手段103は、図6(a)に示すような、
移動方向61と、第1の節の素片番号31と第2の節の
素片番号31とを含む予備制約グラフデータを作成し
て、予約制約グラフデータ記憶部42記憶する。ここ
で、第1の素片番号31とは、互いに隣接する部品のう
ち先に求めた順位が高いほうの部品の素片番号であり、
第2の素片番号31とは、互いに隣接する部品のうち先
に求めた順位が低いほうの部品の素片番号である。従っ
て、予備制約グラフデータを予約制約グラフデータ記憶
部42記憶させることにより、移動方向61に関して隣
接する素片の順位が記録される。
【0052】次に、制約グラフ作成手段103は、ステ
ップS103において、干渉計算配列データ記憶部70
から干渉計算配列データ(図5(b)参照)を読み出
し、その素片番号31を移動素片の素片番号とする。そ
して、その素片番号を用いて、素片データ記憶部30を
検索して、移動素片の移動集合番号32を得る。続い
て、移動素片の素片番号31及び移動集合番号32を用
いて、干渉解除移動距離データ記憶部71から移動素片
に対応する干渉距離72を読み出す。さらに、制約グラ
フ作成手段103は、予備制約グラフデータ記憶部42
検索して、移動素片に隣接する隣接素片の素片番号31
を抽出する。この隣接素片の抽出は、複数の部品に対し
て移動指令が与えられている場合は、各移動素片とその
移動方向61毎に行われる。
【0053】続いて、制約グラフ作成手段103は、移
動素片を移動方向61に干渉距離72だけ移動した場合
に、隣接する素片との間に干渉を生じるか否か計算す
る。計算の結果、干渉が生じる場合には、制約グラフデ
ータを作成し、制約グラフデータ記憶部40に記憶させ
る。この制約グラフデータは、図6(b)に示すよう
に、グラフの方向41と、第1及び第2の節の素片番号
とを含み、グラフの方向41は移動方向61に一致し、
第1の節の素片番号は、干渉する隣接素片(以下、被干
渉素片)の素片番号、第2の節の素片番号は、移動素片
の素片番号となる。また、制約グラフ作成手段103
は、被干渉素片の素片番号を含む干渉計算配列データを
作成し、干渉計算配列データ記憶部70に記憶させる。
この干渉計算配列データに含まれる移動方向は、グラフ
の方向41(ここでは、移動方向61に等しい)に一致
させる。
【0054】また、制約グラフ作成手段103は、被干
渉素片が、移動素片の干渉距離72の移動によっても干
渉を受けなくなる位置までの移動距離を計算し、求めた
移動距離を被干渉素片についての干渉距離72とする。
そして、被干渉素片が配線以外の素片(部品端子、ビア
ホール)であり、かつ、その素片番号31に関連する移
動集合番号32を含む干渉解除移動距離データ(図5
(c)参照)が、干渉解除移動距離データ記憶部71に
存在する場合は、そのデータに含まれる干渉距離72と
今回計算した干渉距離と比較し、今回の干渉距離の方が
大きい場合は、その値を用いて干渉解除移動距離データ
を更新する。今回の干渉距離の方が小さい場合には、干
渉解除移動距離データは更新されない。一方、未だその
移動集合番号32を含む干渉解除移動距離データが作成
されていない場合は、その移動集合番号32と、その移
動方向61と、その干渉距離72とを含む新たな干渉解
除移動距離データを作成して、干渉解除移動距離データ
71に記憶する。そして、制約グラフ作成手段103
は、その移動集合番号32を含む素片データを、素片デ
ータ記憶部30から全て抽出し、抽出した素片データに
含まれる素片番号31とその移動方向61とを含む干渉
計算配列データを作成して干渉計算配列データ70に記
憶させる。
【0055】以上の処理が終了すると、制約グラフ作成
手段103は、再び、干渉計算配列データ記憶部70か
ら未処理の干渉計算配列データを読み出し、上述した動
作を行う。この動作は、干渉計算配列データ記憶部70
に未処理のデータが無くなるまで行われる。
【0056】次に、部品コンパクション手段107は、
ステップS104において、グラフ作成予約配列データ
記憶部75から、グラフ作成予約配列データを読み出
す。そして、読み出したグラフ作成予約配列データに含
まれる素片番号が示す部品を第1の端子とし、ステップ
S105へ進む。一方、グラフ作成予約配列データ記憶
部に、未処理のグラフ作成予約配列データが存在せず、
部品コンパクション手段107が、グラフ作成予約配列
データを読み出せない場合には、ステップS109へ飛
ぶ。
【0057】ステップS105では、端子制約グラフ作
成手段104が、部品コンパクション手段107から、
第1の端子を知らせる通知を受け、制約グラフデータ記
憶部40から、第1の端子に連鎖する素片の素片番号3
1を検索する。そして、検索した素片番号31を第2の
端子とする。第2の端子を抽出した後は、ステップS1
06へ進む。全ての第2の端子を抽出し、その処理が終
わった後は、ステップS104に戻る。
【0058】ステップS106では、端子制約グラフ作
成手段104が、第1の端子と第2の端子の間に挟まれ
る配線の幅と、その配線を配置するのに必要な間隙の幅
を加えた配線帯幅を計算し、以下の様に自由に斜めに曲
げられる配線帯を介して部品が移動方向61に移動し得
る移動集合相対移動限界長Mを計算する。すなわち、図
7に示す様に部品移動方向61の座標軸をQ軸(図の上
下方向)とし、それに垂直方向をV軸とする。そして、
第1の端子(ここでは、上に位置するビアホール)と第
2の端子(ここでは、下に位置するビアホール)との相
対座標(V,Q)を求める。さらに、端子制約グラフ作
成手段104は、両端子のV方向の半径の和と配線帯幅
の和をBv、両端子のQ方向の半径の和と配線帯幅の和
をBqとするとともに、両端子を座標軸Vの方向と座標
軸Qの方向の間の方向の座標軸(V+Q)に投影した、
端子の中心から他端の端子まで計った半径の和と配線帯
幅の和をBz、両端子を座標軸Qの方向と座標軸Vの逆
向きの方向との間の方向の座標軸(Q−V)に投影し
た、端子の中心から他端の端子まで計った半径の和と配
線帯幅の和をBw、として、以下の数式1でMの最小値
を求める。求めた、最小値が、移動集合相対移動限界長
Mである。
【0059】
【数1】 −Bv<V<Bv U≦Bq U≦Bz−V U≦Bw+V M=Q−U 続いて、端子制約グラフ作成手段104は、第1の端子
が属する部品の移動距離77から移動集合相対移動限界
長Mを引いた値を計算する。この値が正の場合は、この
値で第2の端子が属する部品(以下、近隣部品と呼ぶ)
が連鎖して移動する。即ち、第2の端子の移動距離が求
められる。この値が0あるいは負の場合は、近隣部品は
移動する必要が無い。そして、この値が正の場合は、ス
テップS107に進む。そうでない場合は、ステップS
105に戻る。
【0060】ステップS107では、移動禁止チェック
手段105が、内蔵する記憶部に記憶された情報(操作
指令入力手段により与えられた情報)に基づいて、近隣
部品の位置固定指定の有無を確認する。近隣部品に位置
の固定指定がある場合は、その部品が第2の端子の移動
の連鎖を妨げる。従って、このような場合には、後述す
る移動集合網グラフデータを用いて、近隣部品から移動
の起点となる部品まで辿り、その連鎖に関与する部品を
表示部101にて強調表示させ、障害の存在を操作者に
知らせる。例えば、基板外形が固定されており、基板端
に隣接する部品を移動させると基板端との間に干渉を生
じるような場合には、図8に示すように、連鎖に関与す
る部品が表示部101に強調表示される(ハッチングで
表す)。その後、ステップS101に戻る。一方、近隣
部品に位置固定指定が無い場合は、ステップS108に
進む。
【0061】ステップS108では、端子制約グラフ作
成手段104が、第1の端子と第2の端子を両端に持つ
端子制約グラフデータを作成し、端子制約グラフデータ
記憶部50に記憶させる。この端子制約グラフデータ
は、図9(a)に示すように、グラフの方向41と、グ
ラフの第1及び第2の節の部品端子素片番号と、配線帯
の幅と、第1の節に対する第2の節の移動集合相対移動
限界長と、グラフが挟む配線数nと、それらの配線の素
片番号31とを含む。なお、ここでは、グラフの方向4
1は、部品の移動方向61に一致し、第1及び第2の節
の部品端子素片番号は、第1及び第2の端子の素片番号
に対応する。
【0062】同時に、移動集合網グラフ作成手段106
は、移動集合網グラフデータを作成し、移動集合網グラ
フデータ記憶部60に記憶させる。この移動集合網グラ
フデータは、図9(b)に示すように、グラフの方向4
1、第1の節の移動集合番号、第2の節の移動集合番
号、移動集合相対移動現会長、及び端子制約グラフ名を
含む。ここでもグラフの方向41は、移動方向61に一
致する。また、第1及び第2の節の移動集合番号は、そ
れぞれ第1及び第2の端子の移動集合番号に対応する。
ここで、既に、移動集合網グラフデータとして、同一の
グラフ方向、及び同一の第1及び第2の節の移動集合番
号を含むデータが存在する場合には、その移動集合相対
移動限界長の値が小さいほうを選択するように更新す
る。
【0063】それから、部品コンパクション手段107
は、第1の端子の部品の移動距離77から、近隣部品と
の移動集合網グラフデータ60の移動集合相対移動限界
長Mを引き算した値を計算し、その値を近隣部品の部品
移動距離データ(図5(a)参照)に含まれる部品移動
距離77と比較する。計算により求めた値が、記憶させ
たデータに含まれる部品移動距離より大きい場合は、近
隣部品の部品移動距離データの部品移動距離77を更新
する。そして、近隣部品の全部品端子と移動方向61の
組みをグラフ作成予約配列データ75に記録する。この
後、ステップS105に戻る。
【0064】ステップS109では、部品コンパクショ
ン手段107が、部品移動距離データに基づいて、各部
品を部品移動距離77だけ移動し、再配置する。
【0065】次に、ステップS110では、配線コンパ
クション手段108が、端子制約グラフデータ記憶部5
0の端子制約グラフデータを参照して、部品の移動先側
にある配線から順に移動方向61へ移動させ、移動方向
61側の端子あるいは既存の配線の形状に添って縦横斜
め方向に折り曲げた配線抑制領域の形状データ(図4
(d)参照)を作成する。この結果、配線形状は、その
配線から移動方向61側の部品端子(核端子)に至る配
線帯を部品端子に押し当てその形に添って折り曲げた八
角形状になる。そして、配線コンパクション手段108
は、配線限界位置データを作成して、配線限界位置デー
タ記憶部80に記憶させる。この配線限界位置データ
は、図10に示すように、配線の素片番号31、部品の
素片番号31、配線から部品への接続方向81、配線抑
制領域の形状番号36、及び部品の位置番号33を含
む。
【0066】次に、再配線手段109は、ステップS1
11において、移動した配線を、制約グラフデータに基
づいて、移動起点部品側にある配線から順に以下の様に
配線する。すなわち、先に配線コンパクション手段10
8が作成した配線限界位置データを部品移動方向61に
おける配線の限界位置とし、部品移動方向の逆方向で
は、先行再配線した配線とその他の素片から許容間隔を
おき、それらの間に再配線する。
【0067】以上のようにして、本発明の実施の形態
で、図形レイアウトの変更が実行される。
【0068】具体的な例を挙げると、例えば、図11に
示すように、部品端子Aの移動が指令されたとすると、
部品端子Aの移動により、近隣の部品端子Bが配線帯を
介して干渉を受ける。そこで、端子制約グラフ作成手段
104は、部品端子Aと部品端子Bを結ぶ端子制約グラ
フデータを作成する。そして、移動集合網グラフ作成手
段106は、移動集合網グラフデータを作成する。そし
て、部品コンパクション手段107は、部品端子Bの部
品移動距離データを作成し、その部品移動距離に基づい
て部品端子Bを移動する。すると、今度は部品端子Bの
移動により、部品端子BがビアホールCと干渉するた
め、端子制約グラフ作成手段104、移動集合網グラフ
作成手段106及び部品コンパクション手段107は、
それぞれ、部品端子BとビアホールCとを結ぶ端子制約
グラフデータと、移動集合網グラフデータと、端子Cの
部品移動距離データを作成する。以降、同様の処理が、
部品端子BとビアホールD、ビアホールDと部品端子E
について行われる。さらに、部品端子EとFとは、同じ
移動集合番号32を持つ部品端子であるため、部品端子
Eの移動には、部品端子Fの移動が伴うため、部品端子
FとビアホールGとの干渉が生じるので、端子Fと端子
Gについても同様の処理が行われる。
【0069】ここで、端子Gを移動させると、基板端と
干渉が生じる場合であって、基板端が固定指定が成され
ているときには、コンパクション処理ができない、この
ような場合には、表示部101上に強調表示(図8参
照)を行い、処理できないことを通知する。
【0070】部品コンパクションが可能であれば、次
に、配線コンパクション手段108が、制約グラフデー
タに記憶した配線の順に、部品の移動先側にある配線か
ら順に、移動方向61側の端子あるいは既存の配線の形
状に沿って縦横斜め方向に折り曲げた形状を作成する。
つまり、図12に示すように、端子の間に挟まれる配線
を端子Bに押し当て巻き付けた八角形の配線抑制領域の
形状データを作成する。そして、その形状データのデー
タの形状番号を記憶させる。
【0071】最後に、再配線手段が、図13に示すよう
に、配線を部品端子間に再配線する。
【0072】つぎに、基板端を移動させる指令が入力さ
れた場合について、図14乃至図16を参照して以下に
説明する。
【0073】操作指令入力手段110から、図14に示
す様に、基板端を移動(外形を縮小)する指令が与えら
れたとすると、端子制約グラフ作成手段104は、図1
5に示す様に、基板端の移動方向61に対する端子制約
グラフデータを作成する(ステップS108)。次に、
図16に示すように、部品コンパクション手段107
は、基板端を移動し、再配線手段109は、部品端子の
間の配線を再配線する。こうして基板外形を縮小させ、
その縮小形状に合わせて部品を移動させレイアウトをコ
ンパクションすることができる。
【0074】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0075】本実施の形態による図形レイアウト変更シ
ステムは、図17に示すように、第1の実施の形態の構
成に加え、端子グラフ作成手段204、制約グラフ解消
手段210を含み、また、制約グラフ作成手段103は
第1の実施の形態とは若干異なる動作をする。
【0076】これらの手段はそれぞれ概略つぎのように
動作する。
【0077】制約グラフ作成手段103は、X方向ある
いはY方向、斜め45度右上がり方向、斜め45度右下
がり方向の量子化方向毎に全素片に対して、隣接する素
片の順位を記録する各方向の制約グラフデータ40を作
成する。
【0078】端子グラフ作成手段204は、X方向、Y
方向、斜め45度方向の量子化方向毎に全部品端子に対
して、各部品端子から、最短距離で結べる部品端子との
端子グラフデータ52と、次に短い距離で結べる部品端
子との端子グラフデータ52を作成し、部品端子同士を
端子グラフ群で結ぶ。
【0079】制約グラフ解消手段210は、他の部品端
子(第1の端子)の移動に連鎖して移動する部品端子を
第1の端子の移動方向61に垂直方向(第2の方向)に
移動させる。
【0080】次に、図18から図22を参照して第2の
実施の形態による図形レイアウト変更システムの動作に
ついて詳細に説明する。
【0081】図18のステップS200において、レイ
アウトデータ変換手段111は、図3のステップS10
0と同様に、素片データを作成して素片データ記憶部3
0に記憶させる。
【0082】次に、ステップS201において、制約グ
ラフ作成手段103は、X方向、Y方向、斜め45度右
上がり方向、及び斜め45度右下がり方向の、各方向
(以下、指定方向という)について、素片データに含ま
れる座標値に基づいて、全素片をその指定方向に並べる
順位を定める。指定方向がX方向の場合は、素片データ
のX座標値により、指定方向がY方向の場合は、Y座標
値により素片を並べる順位を定め、グラフの方向41を
指定方向とし、指定方向に関して互いに隣接する素片の
素片番号を第1及び第2の節の素片番号とした、制約グ
ラフデータ(図6(b)参照)を作成し、制約グラフデ
ータ記憶部40に記憶させる。
【0083】次に、ステップS210では、端子グラフ
作成手段204が、素片のうち部品端子及びビアホール
(以下、部品端子と略す)についてのみ、その素片デー
タを素片データ記憶部30から読み出す。読み出しは、
まず、基板の左端に位置する部品端子から、順に右端に
位置する部品端子へと行われ、続いて、基板の下端に位
置する部品端子から上端の部品端子へと行われる。そし
て、端子グラフ作成手段204は、読み出した部品端子
の素片データを、互いに隣接する部品端子の組にする。
そして、各組に対して、後述するように、図19に示す
ステップS211からステップS214の端子グラフ作
成手順による処理を行う。この処理により、端子グラフ
作成手段204は、図20に示すように、グラフの方向
41、グラフの第1の節の部品端子素片番号、グラフの
第2の節の部品端子素片番号、配線帯の幅、グラフが横
切る配線数n、及びグラフが横切る各配線の素片番号3
1を含む端子グラフデータを作成し、端子グラフデータ
記憶部52に格納する。全ての端子に関して上記処理を
終えたならば、ステップS215に進む。
【0084】ここで、端子グラフ作成手順について説明
する。端子グラフ作成手順は、図19に示す様に、先
ず、ステップS211で、端子グラフ作成手段204
が、与えられた部品端子Aと部品端子Bを結ぶグラフ
(第3のグラフ)に関して、端子Aから端子Bまで結ぶ
方向を縦横斜め45度方向に45度区切りで量子化した
方向(量子化方向)を計算し、端子間の距離を第3のグ
ラフの長さとする。
【0085】次に、ステップS212で、端子グラフ作
成手段204は、第3のグラフと、部品端子Aから量子
化方向に接続する既存の2つの端子グラフデータを端子
グラフデータ記憶部52から読み出す。
【0086】次に、端子グラフ作成手段204は、ステ
ップS213で、第3のグラフの長さが、読み出した2
つの端子グラフデータが示す端子グラフの長さのいずれ
かより短い場合は、更に部品端子Bから量子化方向の逆
方向に接続する既存の2つの端子グラフデータを端子グ
ラフデータ記憶部52から読み出す。
【0087】次に、端子グラフ作成手段204は、ステ
ップS214で、第3のグラフの長さが、その読み出し
た端子グラフデータが示す端子グラフのいずれかの長さ
より短い場合は、第3のグラフの量子化方向をグラフの
方向41とし、部品端子A及び部品端子Bを第1及び第
2の節とする端子グラフデータを作成して、端子グラフ
データ記憶部に記憶させる。ただし、この時点では、配
線帯に関する情報は含まれていない。そして、端子Aか
ら量子化方向に接続する2つの端子グラフデータ52の
うち最長のグラフ長さを示す端子グラフデータを消去す
るとともに、端子Bから量子化方向の逆方向に接続する
2つの端子グラフデータのうち最長のグラフ長さを示す
端子グラフデータを消去する。
【0088】以上が端子グラフ作成手順である。この
後、ステップS215に進む。
【0089】ステップS215では、端子グラフ作成手
段204が、全ての制約グラフデータを下の基板端から
上の基板端まで順次に読み出し、更に左の基板端から上
の基板端まで、また、斜め45度右上がり方向、斜め4
5度右下がり方向に順に読み出し、各方向の端子グラフ
データの両端の部品端子の素片番号31の間に挟まれる
配線の素片番号31を抽出し、端子グラフデータ52
に、その配線の素片番号31を両端子の間の順番で記録
し、その配線幅と必要間隔の和を計算し配線帯幅として
記録する。
【0090】次に、ステップS216において、操作指
令入力手段110は、第1の実施例と同様、操作者から
の指令を受けて、部品(移動部品)の移動目標ベクトル
を作成する。また、操作指令入力手段110は、グラフ
作成予約配列データとして、移動部品の各端子の素片番
号31と移動方向61の組を記録し、部品移動距離デー
タとして、その移動集合番号32と移動方向61と移動
距離77を記録する。また、操作指令入力手段は、例え
ば、図2に示すように、表示部101に移動目標ベクト
ルを矢印で表示する。
【0091】この後、ステップS217に進むが、ステ
ップS217からステップS224までの処理について
は、図21を参照して説明する。
【0092】まず、ステップS217において、部品コ
ンパクション手段107は、グラフ作成予約配列データ
を読み出し、部品移動の起点側の部品端子の素片番号3
1(第1の端子)と移動方向61を読み出し、その素片
データ30の移動集合番号32の部品移動距離データ7
6からその移動距離77を読み出し、第1の端子の部品
を移動させる。
【0093】また、端子グラフ作成手段204は、第1
の端子を端子Aとし、端子Aと接続される既存の端子グ
ラフデータを用いて、端子Aに接続される部品端子を端
子Bとし、上述した端子グラフ作成手順(ステップS2
11−S214)で端子グラフデータを作成し、また、
既存の端子グラフデータについては、グラフの方向41
を更新する。ここで、新たに作成する端子グラフデータ
に含まれる配線素片番号31は、端子Aと端子Bを結ぶ
既存の複数の端子グラフデータの経路を探索し、その経
路の端子グラフデータに含まれる配線素片番号31を抽
出することにより得る。そして、それらの配線素片デー
タの一方の位置番号33が、連続して隣り合う配線素片
(隣接素片)同士だけで共有される場合に、隣接素片の
素片番号31を除去し、残った配線素片番号31を端子
Aと端子Bの端子制約グラフの両端子間に挟まれる配線
素片番号31として新端子グラフデータに含ませるよう
にする。また、端子グラフ作成手段204は、その配線
帯幅を計算して新端子グラフデータ52に含ませる。
【0094】全てのグラフ作成予約配列データの処理を
終えた場合は、この後、ステップS226に進む。
【0095】次に、ステップS218では、部品コンパ
クション手段107が、第1の端子に部品の移動方向6
1で接続する端子グラフデータを抽出し、その端子グラ
フデータで接続する部品端子(第2の端子)を得る。こ
の第2の端子に対して、次のステップS219の処理を
行う。与えられた第1の端子に対する全ての第2の端子
の処理を終えた場合はステップS217に戻る。
【0096】ステップS219では、端子制約グラフ作
成手段104が、図3に示すステップS106と同様
に、第1の端子と第2の端子の間に挟む配線帯を介して
部品が移動方向61に移動し得る移動集合相対移動限界
長Mを計算し、第1の端子の移動距離77から移動集合
相対移動限界長Mを引いた値を計算する。この値が正の
場合は、次のステップS220に進む。そうで無い場合
は、ステップS218に戻る。
【0097】ステップS220では、第2の端子がビア
ホールあるいは単端子部品である場合は次のステップS
221に進み、そうで無い場合はステップS223に飛
ぶ。
【0098】ステップS221では、制約グラフ解消手
段210が、第1の端子の移動方向61に垂直方向(第
2の方向)に、第2の端子の部品の各端子に接続する複
数の端子グラフデータを読み出し、図3に示すステップ
S106と同様の計算で第2の方向の端子グラフデータ
の両端の端子の端子制約グラフデータの移動集合相対移
動限界長Mを計算し、移動集合網グラフデータの移動集
合相対移動限界長Mを計算する。これらの移動集合相対
移動限界長Mのうち最小の値(最小限界移動距離)を求
め、第2の端子の部品を第2の方向に最小移動限界距離
で移動させる。
【0099】次に、ステップS222において、端子グ
ラフ作成手段204が、第2の端子を端子Aとし、端子
Aと接続される既存の端子グラフデータで端子Aに接続
される部品端子を端子Bとし、端子グラフ作成手順(S
211からS214)により、新たな端子グラフデータ
を作成し、また、既存の端子グラフデータについては、
グラフの方向41を更新する。ここで、新たに作成され
る端子グラフデータに含まれる配線素片番号31は、端
子Aと端子Bを結ぶ既存の複数の端子グラフデータの経
路を探索し、その経路の端子グラフデータに含まれる配
線素片番号31を抽出する。そして、それらの配線素片
データの一方の位置番号33が、連続して隣り合う配線
素片(隣接素片)同士だけで共有される場合に隣接素片
の素片番号31を除去し、残った配線素片番号31を端
子Aと端子Bの端子制約グラフの両端子間に挟まれる配
線素片番号31として、新端子グラフデータに含ませ
る。また、その配線帯幅を計算し新端子グラフデータ5
2に含ませる。
【0100】以上の処理の後に、第1の端子をその移動
方向61で第2の端子と接続する端子グラフデータ52
が存続する場合は、その移動集合相対移動限界長Mを再
計算し、第1の端子の移動距離77から移動集合相対移
動限界長51を引いた値を計算する。この値が正の場合
は、ステップS223に進み、そうでなければ、ステッ
プS218に戻る。
【0101】ステップS223では、移動禁止チェック
手段105が、図3のステップS107と同様に、第2
の端子の属する近隣部品の位置固定指定の有無を確認
し、近隣部品に位置固定指定がある場合は、近隣部品か
ら移動集合網グラフデータを移動の起点の部品まで逆に
たどり、その移動集合網グラフデータに含まれる端子制
約グラフデータから端子素片番号31を読み出し、表示
部101に端子を強調表示し、障害箇所を操作者に知ら
せる。そして、移動の起点の部品の移動に伴って変更し
た全てのデータを変更以前に戻した後にステップS21
6に戻る。近隣部品が位置を固定指定されていない場合
は、ステップS224に進む。
【0102】ステップS224では、図3のステップS
108と同様に、端子制約グラフ作成手段104が、第
1の端子と第2の端子を両端に持つ端子制約グラフデー
タを作成する。端子制約グラフデータには、その両端の
端子の素片番号31をグラフの節として含まれ、その間
の配線素片番号31が順番に含まれ、配線帯の幅を含
み、移動集合相対移動限界長が含まれている。そして、
移動集合網グラフ作成手段106は、端子制約グラフデ
ータの両端の端子の移動集合番号32を節として含み、
移動集合相対移動限界長51を含み、端子制約グラフ名
を含む移動集合網グラフデータを作成する。
【0103】そして、部品コンパクション手段107
は、第1の端子の移動集合番号32の部品移動距離デー
タの部品移動距離77から移動集合相対移動限界長51
を引き算した値を計算し、その値を第2の端子の部品移
動距離データに含まれる部品移動距離77と比較し、そ
の値が第2の端子の部品移動距離データに含まれる部品
移動距離より大きい場合は、第1の端子の部品移動距離
データの部品移動距離77を更新する。そして、第2の
端子と共通の移動集合番号32を持つ端子の素片番号3
1と移動方向61をグラフ作成予約配列データに含ませ
てステップS218に戻る。
【0104】次に、ステップS226では、再配線手段
109が、端子制約グラフデータに含まれる配線素片番
号31を再配線候補配列データとして再配線候補配列デ
ータ記憶部85記憶させる。再配線候補配列データのデ
ータ構造を、図22に示す。
【0105】次に、ステップS227において、再配線
手段109は、再配線候補配列データから配線(処理配
線)を選び、その配線素片番号31を含む端子制約グラ
フデータを端子制約グラフデータ記憶部50から全て抽
出する。
【0106】次に、配線コンパクション手段108は、
抽出した端子制約グラフデータの両部品端子毎に、その
部品端子側にその間に存在する他の配線と合わせた配線
帯幅を計算し、その部品端子の縦横斜めの八方向の幅に
配線帯幅を加えた八角形形状の配線抑制領域の形状デー
タを作成する。ただし、既に位置が確定した配線が間に
存在する場合は、その配線を固定形状とし、その固定形
状の周りに変形自由な配線束を自由に折り曲げ固定形状
を包む八角形形状の配線抑制領域の形状データを作成す
る。そして、配線コンパクション手段108は、その形
状データの形状番号36と、処理配線素片番号31と、
処理配線からその配線抑制領域の部品端子を向く方向8
1と、その部品端子の素片番号31と、部品端子の位置
番号33とを含む配線限界位置データ(図10参照)作
成し、配線限界位置データ記憶部に記憶させる。
【0107】配線コンパクション手段108による、処
理素片を記録した全ての端子制約グラフデータに関して
配線限界位置データを作成した後に、再配線手段109
は、処理配線を配線限界位置データの配線抑制領域外に
再配線する。
【0108】以上の処理(ステップ227の処理)を全
ての再配線候補配列データを処理するまで続け、完了し
た場合にステップS216に戻り、操作者の次の指令を
待つ。
【0109】以上のようにして、本実施の形態による図
形レイアウト変更システムにおいても、レイアウトのコ
ンパクション処理が行える。
【0110】本実施の形態によれば、例えば、次によう
にコンパクション処理が成される。
【0111】図23に示す様に、部品端子(A)の移動
により近隣の部品端子(B)が配線帯を介して干渉す
る。そのため、端子制約グラフ作成手段50は、部品端
子Aと部品端子Bを結ぶ端子制約グラフデータ50を作
成する。部品コンパクション手段は、端子Bを、端子A
との干渉が解消される距離、すなわち、端子Aの移動距
離77から端子Bの移動集合相対移動限界長51を引き
算した距離で移動する。すると端子Bが端子C及び端子
Dと干渉する。次に、制約グラフ解消手段210は、図
24に示す様に、端子C及び端子Dを部品Aの移動方向
61に垂直方向に移動させる(ステップS221)。す
ると、端子Cも端子Dも端子Bと干渉しなくなるため、
端子制約グラフデータ50の作成を終了する。
【0112】次に図25に示す様に、配線コンパクショ
ン手段108が、部品端子の間に挟む配線を部品端子B
に押し当て巻き付ける八角形形状の配線抑制領域の形状
データ35を作成し、その形状番号36を記録した配線
限界位置データ80を作成する。そして、再配線手段1
09がその配線を配線抑制領域外に図26に示す様に再
配線する。
【0113】このように、第2の実施の形態では、部品
の移動方向61で移動の障害となっているビアホールを
部品の移動方向61に垂直方向に移動させ障害を解消す
ることで、部品移動の障害を自動的に解消して部品を移
動できる。
【0114】その理由は、端子制約グラフデータ50を
作る毎に部品の移動先で障害となるビアホールを検出
し、そのビアホールを部品の移動方向61に垂直方向
(第2の方向)に移動する位置を、第2の方向の最小移
動限界距離を計算しその距離で移動させる機能を有する
ためである。
【0115】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。
【0116】本実施の形態による図形レイアウト変更シ
ステムは、図27に示すように、基本的には、第2の実
施の形態によるシステムと同じであって、それ以外に部
品移動指定手段301を有し、移動禁止チェック手段1
05に代えて部品移動修正手段307を有している。
【0117】部品移動指定手段301は、各部品の移動
方向61を指定する移動目標ベクトルをレイアウトの任
意の位置に向けて設定するためのものである。
【0118】また、部品移動修正手段307は、部品移
動の連鎖が移動の障害となる位置固定指定部品に達する
場合に、部品移動が位置固定部品と矛盾を生じない様に
各部品の移動距離を修正するものである。
【0119】以下、本実施の形態による図形レイアウト
変更システムの動作について、図28及び図29をも参
照して説明する。なお、図18,19及び21と共通の
ステップには、同一のステップ番号を付してある。
【0120】先ず、レイアウトデータ変換手段111
は、ステップS200において、レイアウトデータを読
み込み、素片データを作成する。
【0121】次に、制約グラフ作成手段103は、ステ
ップS201において、制約グラフデータを作成する。
【0122】次に、端子グラフ作成手段204は、ステ
ップS210及びS215において、端子グラフデータ
を作成する。
【0123】次に、ステップS316において、部品移
動指定手段301は、各部品それぞれを移動する目標位
置に向けてレイアウトの任意の位置に向けた移動目標ベ
クトルを次のように設定する。
【0124】まず、これらの移動目標ベクトルの設定
は、操作部102からの操作者の指令を受け、操作指令
入力手段110が、個々の部品の移動目標ベクトルを表
示部101に表示させて行う。また、複数の部品の移動
目標ベクトルを、リストデータとして作成しておき、部
品移動指定手段に読み込ませることにより設定する様に
も出来る。
【0125】このとき、レイアウト内に新たに配線ある
いはビアホールあるいは部品を挿入する場合は、その指
定も行なう。このような指定が行われた場合、部品移動
指定手段は、その配線等の素片の位置から、素片の幅と
必要間隙を満たす領域を確保する様に、挿入配線の走行
方向に垂直に2方向に移動目標ベクトルを設定する。ま
た、ビアホールや部品端子が挿入された場合は、その端
子からX方向とY方向の四方に移動目標ベクトルを設定
する。
【0126】また、全部品の移動方向61を任意のレイ
アウト位置に向けた移動目標ベクトルをまとめて設定し
部品レイアウトを収束でき、あるいはその逆方向に向け
て一括して部品レイアウトを拡大する様にそれらの移動
目標ベクトルをまとめて設定するようにしてもよい。
【0127】以上のようにして、移動ベクトルの指定が
成された部品について、部品移動指定手段301は、各
部品の素片番号31とその移動目標方向を含むグラフ作
成予約配列データを作成して、グラフ作成予約配列デー
タ記憶部75に記憶し、また、その移動集合番号32と
移動方向61と移動距離とを部品移動距離データとして
部品移動距離データ記憶部76に記録する。(ステップ
S316)。
【0128】次に、ステップS317において、端子制
約グラフ作成手段104が、グラフ作成予約配列データ
記憶部75からグラフ作成予約配列データを順次に読み
出し、移動目標部品端子の素片番号31と移動方向61
を取り出し、その移動目標部品の移動距離をその移動集
合番号32の部品移動距離データから読みだし、以下の
処理を自動的に行なう。グラフ作成予約配列データ全て
について処理終えた場合はステップS226に進む。
【0129】次に、ステップS217では、端子制約グ
ラフ作成手段104が、グラフ作成予約配列データから
第1の端子を読み出し、その属する部品を移動させ、端
子グラフデータを更新する。
【0130】そして、端子制約グラフ作成手段104
は、ステップS218において、その移動先の第2の端
子を抽出する。全ての第2の端子を抽出したならば、ス
テップS317に戻る。
【0131】更に、端子制約グラフ作成手段104は、
ステップS219からS222までの処理で第2の部品
端子の移動距離を計算する。
【0132】つぎに、ステップS323において、部品
移動修正手段307は、第2の端子の位置固定指定の有
無を確認し、第2の端子に位置固定指定がある場合は、
第1の端子の移動距離を、第2の端子を移動させられな
くなる移動限界距離に変更し、移動集合網グラフデータ
を移動の起点の部品まで逆にたどり、その部品の端子の
移動距離77を、移動先の端子を移動限界距離以上移動
させない限界距離に連鎖的に変更し、移動の起点の部品
の移動距離を変更し、端子グラフデータを更新する。
【0133】次に、端子制約グラフ作成手段104は、
ステップS224において、端子制約グラフデータを作
成し、移動集合網グラフ作成手段106は、移動集合網
グラフデータを作成し、部品コンパクション手段107
は、部品移動距離データと、グラフ作成予約配列データ
とを作成する。そして、ステップS218に戻る。
【0134】ステップS226では、配線コンパクショ
ン手段108が、再配線候補配列データ85を記録す
る。
【0135】次に、ステップS227において、再配線
手段109が、再配線する。そして、ステップS316
に戻り操作者の指令を待つ。
【0136】以上のようにして、本実施の形態による図
形レイアウト変更システムにおいても、図形レイアウト
のコンパクションが可能である。
【0137】例えば、図23のレイアウトを本発明の図
形レイアウト圧縮装置がコンパクション処理する動作
は、以下のようになる。
【0138】部品移動指定手段301は、操作者の指令
により図30に示すように個々の部品の移動目標ベクト
ルを指定したグラフ作成予約配列データと部品移動デー
タを作成する(ステップS316)。
【0139】次に、部品コンパクション手段107は、
ステップS317とステップS217からS224によ
り図31に示す様に、部品端子毎にX方向あるいはY方
向にグラフ作成予約配列データの部品の順に部品を移動
目標ベクトルの目標位置に向かうX方向あるいはY方向
の量子化方向に順次移動する部品コンパクションを行な
う。なお、図31には配線イメージを表示しているが、
この段階では配線は未だ具体的配置位置が定まっていな
い。
【0140】最後に、再配線手段109が、図32に示
す様に、配線を配線限界位置データ80の配線抑制領域
外に再配線する。
【0141】この様にして、本実施の形態では、任意の
位置に部品を移動でき、例えば部品レイアウトを広げる
こともできるコンパクションを行なう。
【0142】その理由は、本実の形態では、複数の部品
の移動方向61を移動目標で指定しグラフ作成予約配列
データに記憶する部品移動指定手段301を有し、ま
た、その部品の移動目標に向けて部品を移動し、固定部
品の障害に当たった部品は障害に合わせて移動距離77
を変更する手段を有するためである。
【0143】また、本実施の形態では、以下のようなコ
ンパクション処理も可能である。
【0144】例えば、上記第3の実施の形態による部品
移動指定手段301で、全部品を各々の部品の位置のレ
イアウト中心からの距離を相似な距離に拡大する位置に
移動を指定する移動目標ベクトルを指定し、次にその位
置に部品を移動しレイアウトを拡大する。そして再配線
手段109が部品端子間に配線を確定する。
【0145】これにより、本実施例のコンパクションは
端子制約グラフデータの部品端子の上下の順および左右
の順を保った位置に部品を配置することができる。
【0146】次に、その結果のレイアウトに、各部品の
端子間の追加配線を自動配線手段で自動配線し、配線を
変更修正し、また、部品の相対配置を変更する。
【0147】次に、そのレイアウト結果を再度部品移動
指定手段301で、全部品を各々の部品の位置をレイア
ウト中心から相似な位置に縮小する部品位置を指定する
移動目標ベクトルを指定し、次に、全部品をレイウアト
中心に向けたその位置に向けて移動しレイアウトを縮小
する。そして再配線手段109が部品端子間に配線を確
定する。
【0148】このようにすれば、部品間の配線あるいは
設計変更す十分余裕のある広い空間で行ない、その後に
部品と配線をコンパクションすることができるので、高
密度配線を容易に実現できる。
【0149】その理由は、本実施の形態によるシステム
が、全部品のレイアウトを広げる部品移動とレイアウト
を縮小するコンパクションを行なう指定をする部品移動
指定手段301を有するためである。
【0150】
【発明の効果】第1の効果は、操作者が部品に斜め方向
に移動する指令を与えると、その部品と近傍の部品と配
線を斜め方向に連鎖的に移動させ、配線後の部品レイア
ウトの変更が容易にできることにある。
【0151】その理由は、部品およびビアホールを層面
毎に端子毎に素片に分解して記録し、部品端子の斜め方
向への移動方向61に連鎖するビアホールおよび部品端
子を端子制約グラフデータ50に記憶し、また、同じビ
アホールあるいは部品の全端子に同じ移動集合番号32
を付し、その経路の全素片を移動を指定した部品と一緒
に斜め方向に移動させる様にしたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の図形レイアウト変更システムが適用され
る図形レイアウトの一例を示す図である。
【図3】図1の図形レイアウト変更システムの動作を説
明するためのフローチャートである。
【図4】各種データのデータ構造を示す図であって、
(a)は、部品端子及びビアホールについての素片デー
タの構造を示す図、(b)は、配線、多角形導体形状及
び基板外形についての素片データの構造を示す図、
(c)は、位置データの構造を示す図、(d)は、形状
データの構造を示す図である。
【図5】(a)は、部品移動距離データの構造を示す
図、(b)は、干渉計算配列データの構造を示す図、
(c)は、干渉解除移動距離データの構造を示す図、
(d)は、グラフ作成予約配列データの構造を示す図で
ある。
【図6】(a)は、予備制約グラフデータの構造を示す
図、(b)は、制約グラフデータの構造を示す図であ
る。
【図7】移動集合相対移動限界長Mを求める方法を説明
するための図である。
【図8】表示部における強調表示を説明するための図で
ある。
【図9】(a)は、端子制約グラフデータの構造を示す
図、(b)は、移動集合網グラフデータの構造を示す図
である。
【図10】配線限界位置データの構造を示す図である。
【図11】部品コンパクションを説明するための図であ
る。
【図12】配線コンパクションを説明するための図であ
る。
【図13】再配線を説明するための図である。
【図14】基板端を移動させる指令が有った場合につい
て説明するための図形レイアウトである。
【図15】端子制約グラフデータの作成を説明するため
の図である。
【図16】部品コンパクション及び再配線を説明するた
めの図である。
【図17】本発明の第2に実施の形態による図形レイア
ウト変更システムのブロック図である。
【図18】図17のシステムの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図19】図18のステップS210の動作を詳細に説
明するためのフローチャートである。
【図20】端子グラフデータの構造を示す図である。
【図21】図18のステップS217からS224まで
の操作を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図22】再配線候補配列データの構造を示す図であ
る。
【図23】第2の実施の形態における部品コンパクショ
ンを説明するための図である。
【図24】第2の実施の形態における部品コンパクショ
ンを説明するための図である。
【図25】第2の実施の形態における配線コンパクショ
ンを説明するための図である。
【図26】第2の実施の形態における再配線を説明する
ための図である。
【図27】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図
である。
【図28】図27の図形レイアウトシステムの動作を説
明するためのフローチャートである。
【図29】図28のステップS217からS224まで
の詳細を示すフローチャートである。
【図30】第3の実施の形態における移動目標ベクトル
の設定を説明するための図である。
【図31】第3の実施の形態における部品コンパクショ
ンを説明するための図である。
【図32】第3の実施の形態における再配線を説明する
ための図である。
【図33】従来のLSIレイアウト圧縮装置のブロック
図である。
【図34】(a)は、序列探索の結果を示す図、(b)
は、空間挿入を説明するための図である。
【符号の説明】
100 コンピュータ 101 表示部 102 操作指令入力部 103 制約グラフ作成手段 104 端子制約グラフ作成手段 105 移動禁止チェック手段 106 移動集合網グラフ作成手段 107 部品コンパクション手段 108 配線コンパクション手段 109 再配線手段 110 操作指令入力手段 111 レイアウトデータ変換手段 20 レイアウトデータ記憶部 30 素片データ記憶部 40 制約グラフデータ記憶部 50 端子制約グラフデータ記憶部 60 移動集合網グラフデータ記憶部 70 干渉計算配列データ記憶部 71 干渉解除移動距離データ記憶部 75 グラフ作成予約配列データ記憶部 76 部品移動距離データ記憶部 80 配線限界位置データ記憶部 3301 最長経路探索手段 3302 レイアウト拡大手段 3303 レイアウト修正指定手段 3304 レイアウト自動圧縮手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 H01L 21/82 H05K 3/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元空間に配置された部品を有するレ
    イアウトパターンを少なくとも1層有し、各レイアウト
    パターンの中で部品位置を移動する図形レイアウト変更
    システムにおいて、 前記部品の配置を示すレイアウトデータが入力され、前
    記部品を層毎に素片に分解し、同じ部品に属する素片同
    士に共通の移動集合番号を付した素片データを作成する
    レイアウトデータ変換手段と、 前記部品の少なくとも1つに対して斜めの移動目標方向
    と距離を入力し移動指定をする手段と、 前記移動目標方向に前記部品を移動させるために、間に
    配線を挟んで別の部品に最接近し得る移動集合相対移動
    限界長を計算し、移動の起点側の部品の移動距離から移
    動集合相対移動限界長を引き算した値を他方の部品端子
    の移動距離として記憶する手段と、 前記移動距離で前記部品を移動させ配置する手段と、 前記端子間の配線を移動方向の部品端子に寄せる配線限
    界位置データを計算する配線コンパクション手段と、 該配線限界範囲内に配線を整形し再配線する再配線手段
    とを有し、 前記部品を斜めの移動目標方向に連鎖的に移動させ、移
    動結果のレイアウトを表示部に表示するようにしたこと
    を特徴とする図形レイアウト変更システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の図形レイアウト変更システム
    において、移動指定した部品から位置固定部品に至る部
    品の連鎖を検出する手段と、その部品連鎖を強調表示す
    る手段とを有することを特徴とする図形レイアウト変更
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の図形レイアウト変更
    システムにおいて、上下左右で接続する部品同士とその
    間の配線を記録した端子グラフを作成し、移動の連鎖の
    部品を前記部品の移動方向に垂直方向に接続する端子グ
    ラフを読み出し、該垂直方向への部品の相対移動限界長
    を計算しその方向に移動する制約グラフ解消手段を有す
    ることを特徴とする図形レイアウト変更システム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3の図形レイアウト
    変更システムにおいて、部品を繰り返す過程で表示部に
    端子制約グラフの端子とビアホールのみを表示し配線は
    表示せず、その後に配線コンパクション手段と再配線手
    段により配線位置を確定し表示部に配線形状も含む移動
    結果のレイアウトを表示することを特徴とする図形レイ
    アウト変更システム。
  5. 【請求項5】 請求項1、3または4の図形レイアウト
    変更システムにおいて、移動指定した部品から位置固定
    部品に至る部品の連鎖を検出する手段と、その連鎖の部
    品の移動距離を固定部品の移動の必要を生じない限界距
    離に変更する手段とを有することを特徴とする図形レイ
    アウト変更システム。
  6. 【請求項6】 請求項5の図形レイアウト変更システム
    において、複数の部品の移動方向と移動距離の移動目標
    ベクトルを一括指定する部品移動指定手段を有し、指定
    した複数の部品の移動を順次に行なうことを特徴とする
    図形レイアウト変更システム。
  7. 【請求項7】 請求項6の図形レイアウト変更システム
    において、レイアウトに新たに挿入する部品の素片の移
    動目標ベクトルを四方に指定する部品移動指定手段を有
    し、指定した素片を挿入し干渉する部品の移動を順次に
    行なうことを特徴とする図形レイアウト変更システム。
  8. 【請求項8】 二次元空間に配置された部品を有するレ
    イアウトパターンを少なくとも1層有し、各レイアウト
    パターンの中で部品位置を移動する図形レイアウト変更
    方法において、 前記部品の配置を示すレイアウトデータが入力され、前
    記部品を層毎に素片に分解し、同じ部品に属する素片同
    士に共通の移動集合番号を付した素片データを作成する
    工程と、 前記部品の少なくとも1つに対して斜めの移動目標方向
    と距離を入力し移動指定をする工程と、 前記移動目標方向に前記部品を移動させるために、間に
    配線を挟んで別の部品に最接近し得る移動集合相対移動
    限界長を計算し、移動の起点側の部品の移動距離から移
    動集合相対移動限界長を引き算した値を他方の部品端子
    の移動距離として記憶する工程と、 前記移動距離で前記部品を移動させ配置する工程と、 前記端子間の配線を移動方向の部品端子に寄せる配線限
    界位置データを計算する工程と、 該配線限界範囲内に配線を整形し再配線する工程とを含
    み、 前記部品を斜めの移動目標方向に連鎖的に移動させ、移
    動結果のレイアウトを表示部に表示するようにしたこと
    を特徴とする図形レイアウト変更方法。
  9. 【請求項9】 請求項8の図形レイアウト変更方法にお
    いて、移動指定した部品から位置固定部品に至る部品の
    連鎖を検出する工程と、その部品連鎖を強調表示する工
    程とを有することを特徴とする図形レイアウト変更方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9の図形レイアウト変
    更方法において、上下左右で接続する部品同士とその間
    の配線を記録した端子グラフを作成し、移動の連鎖の部
    品を前記部品の移動方向に垂直方向に接続する端子グラ
    フを読み出し、該垂直方向への部品の相対移動限界長を
    計算しその方向に移動する工程を有することを特徴とす
    る図形レイアウト変更方法。
  11. 【請求項11】 請求項8、9または10の図形レイア
    ウト変更方法において、部品を繰り返す過程で表示部に
    端子制約グラフの端子とビアホールのみを表示し配線は
    表示せず、その後に配線コンパクション手段と再配線手
    段により配線位置を確定し表示部に配線形状も含む移動
    結果のレイアウトを表示することを特徴とする図形レイ
    アウト変更方法。
  12. 【請求項12】 請求項8、10または11の図形レイ
    アウト変更方法において、移動指定した部品から位置固
    定部品に至る部品の連鎖を検出する工程と、その連鎖の
    部品の移動距離を固定部品の移動の必要を生じない限界
    距離に変更する工程を有することを特徴とする図形レイ
    アウト変更方法。
  13. 【請求項13】 請求項12の図形レイアウト変更方法
    において、複数の部品の移動方向と移動距離の移動目標
    ベクトルを一括指定する部品移動指定手段を有し、指定
    した複数の部品の移動を順次に行なうことを特徴とする
    図形レイアウト変更方法。
  14. 【請求項14】 請求項13の図形レイアウト変更方法
    において、レイアウトに新たに挿入する部品の素片の移
    動目標ベクトルを四方に指定する部品移動指定手段を有
    し、指定した素片を挿入し干渉する部品の移動を順次に
    行なうことを特徴とする図形レイアウト変更方法。
  15. 【請求項15】 二次元空間に配置された部品を有する
    レイアウトパターンを少なくとも1層有し、各レイアウ
    トパターンの中で部品位置を移動する図形レイアウト変
    更システムに使用される情報記録媒体であって、 前記部品の配置を示すレイアウトデータが入力され、前
    記部品を層毎に素片に分解し、同じ部品に属する素片同
    士に共通の移動集合番号を付した素片データを作成する
    レイアウトデータ変換手段を実現するためのプログラム
    と、 前記部品の少なくとも1つに対して斜めの移動目標方向
    と距離を入力し移動指定をする手段を実現するためのプ
    ログラムと、 前記移動目標方向に前記部品を移動させるために、間に
    配線を挟んで別の部品に最接近し得る移動集合相対移動
    限界長を計算し、移動の起点側の部品の移動距離から移
    動集合相対移動限界長を引き算した値を他方の部品端子
    の移動距離として記憶する手段を実現するためのプログ
    ラムと、 前記移動距離で前記部品を移動させ配置する手段を実現
    するためのプログラムと、 前記端子間の配線を移動方向の部品端子に寄せる配線限
    界位置データを計算する配線コンパクション手段を実現
    するためのプログラムと、 該配線限界範囲内に配線を整形し再配線する再配線手段
    を実現するためのプログラムと、 前記部品を斜めの移動目標方向に連鎖的に移動させ、移
    動結果のレイアウトを表示部に表示させる手段を実現す
    るためのプログラムとが記録されていることを特徴とす
    る情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項15の情報記録媒体において、
    移動指定した部品から位置固定部品に至る部品の連鎖を
    検出する手段を実現するためのプログラムと、その部品
    連鎖を強調表示する手段を実現するためのプログラム
    が記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項15または16の情報記録媒体
    において、上下左右で接続する部品同士とその間の配線
    を記録した端子グラフを作成し、移動の連鎖の部品を前
    記部品の移動方向に垂直方向に接続する端子グラフを読
    み出し、該垂直方向への部品の相対移動限界長を計算し
    その方向に移動する制約グラフ解消手段を実現するため
    のプログラムが記録されていることを特徴とする情報記
    録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項15、16または17の情報記
    録媒体において、部品移動を繰り返す過程で表示部に端
    子制約グラフの端子とビアホールのみを表示し配線は表
    示せず、その後に配線コンパクション手段と再配線手段
    により配線位置を確定し表示部に配線形状も含む移動結
    果のレイアウトを表示する手段を実現するためのプログ
    ラムが記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項15、17または18の情報記
    録媒体において、移動指定した部品から位置固定部品に
    至る部品の連鎖を検出する手段を実現するためのプログ
    ラムと、その連鎖の部品の移動距離を固定部品の移動の
    必要を生じない限界距離に変更する手段を実現するため
    のプログラムとが記録されていることを特徴とする情報
    記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項19の情報記録媒体において、
    複数の部品の移動方向と移動距離の移動目標ベクトルを
    一括指定する部品移動指定手段を実現するためのプログ
    ラムと、指定した複数の部品の移動を順次に行なう手段
    を実現するためのプログラムとが記録されていることを
    特徴とする情報記録媒体。
  21. 【請求項21】 請求項20の情報記録媒体において、
    レイアウトに新たに挿入する部品の素片の移動目標ベク
    トルを四方に指定する部品移動指定手段を実現するため
    のプログラムと、指定した素片を挿入し干渉する部品の
    移動を順次に行なう手段を実現するためのプログラム
    が記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
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