JP3080161B2 - 図形レイアウト圧縮装置、図形レイアウト圧縮方法及び記録媒体 - Google Patents

図形レイアウト圧縮装置、図形レイアウト圧縮方法及び記録媒体

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JP3080161B2
JP3080161B2 JP10265489A JP26548998A JP3080161B2 JP 3080161 B2 JP3080161 B2 JP 3080161B2 JP 10265489 A JP10265489 A JP 10265489A JP 26548998 A JP26548998 A JP 26548998A JP 3080161 B2 JP3080161 B2 JP 3080161B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大規模半導体集積
回路のレイアウト及び印刷配線板のレイアウトの設計に
関する。
【0002】
【従来の技術】大規模半導体集積回路のレイアウトや印
刷配線板のレイアウトの設計には、部品の移動方向に配
線を寄せて部品を移動させるコンパクション方法を用い
た自動レイアウト変更システムが利用されている。そし
て、この種の自動レイアウト変更システムに関し、部品
を連動して移動する各種のコンパクション技術が従来か
ら提案されている。
【0003】従来の図形圧縮システムの一例に、特開平
1−279373号公報「LSIレイアウト圧縮装置」
(以下従来例1と記す)がある。従来例1は、集積回路
設計において、セルの端子間を配線した後の段階に際
し、セルと配線とを共にコンパクションするものであ
る。
【0004】また、特開昭62−78681号公報記載
の「レイアウトの部分コンパクション処理方式」や、特
開昭63−214880号公報記載の「レイアウトのコ
ンパクション方式」等の様に、配線を半導体セルあるい
は部品と共にコンパクションする従来の方法(以下従来
例2と記す)には、制約グラフを使った手法を利用した
ものが多い。他にもこうした方法として、配線にジョグ
と呼ばれる曲げを挿入することで制約グラフの構造を変
更し、これによってレイアウト面積をより縮小し、設計
規則違反箇所を修正できるジョグ挿入コンパクション手
法が提案されている(文献(1):山元渉、粟島亭、佐藤政
生、大附辰夫「制約グラフを用いたチップコンパクショ
ン手法とその評価」、信学技報VLD91-43pp41-48 1
991年、文献(2):山元渉、粟島亭、佐藤政生、大附辰
夫「設計規則違反を含むレイアウトに対するチップ・ス
ペーサ」、信学技報VLD91-120pp37-44 1992年2
月7日、文献(3):山元渉、粟島亭、佐藤政生、大附辰夫
「斜め配線自動生成機能を持ったチップ・スペーサ」、
信学技報VLD91-123pp17-24 1992年)。
【0005】このような従来例2の図形レイアウト圧縮
装置5000は、図33に示すように、最長経路探索手
段250と、レイアウト拡大手段260と、レイアウト
自動圧縮手段270とレイアウト修正指定手段280を
有する。
【0006】図形レイアウト圧縮装置5000は次のよ
うに動作する。
【0007】最長経路探索手段250は、LSIチップ
上の各セルと配線のレイアウトをより小さな領域に圧縮
するためにレイアウトにおける最長の図形要素の序列を
探索しそれを図34(元の配置)に斜線で示す様に、表
示部に表示する。
【0008】レイアウト拡大手段260は、図34(修
正配置)に示す様に、その制約グラフの最長経路を路横
切る空間をレイアウトに挿入する。
【0009】レイアウト修正指定手段280は、操作者
の指令を受けて最長の経路を短くするように、図34で
下から2番目の部品を右に移動する例を示したが、その
様に制約グラフの最長経路から部品を移動させる。
【0010】そして、レイアウト自動圧縮手段270
は、修正した結果のレイアウトを(図34では上下に)
圧縮する。
【0011】しかし、この従来のレイアウト自動圧縮手
段270は、レイアウトを縦と横と両方とも縮小するコ
ンパクションを行なう場合に先ずどちらか一方(例えば
縦)に縮小し、その後に他方(横)に縮小するという様
に2段階にわたってレイアウトを縮小するため、先にあ
る方向に(例えば縦に)縮小した場合は、その方向に部
品が密集し、それが次に垂直方向に(横に)部品配置と
配線レイアウトを縮小する際に配置の縮小が妨げられる
という欠点があった。
【0012】この欠点を生じる理由は、これらのコンパ
クションシステムでは部品を縦方向あるいは横方向いず
れに移動するにしろ、予め定まった指定方向へレイアウ
トを移動するコンパクションであり、部品の移動の指定
方向に障害があると部品の移動が妨げられたためであ
る。
【0013】この欠点を改善するため2方向を同時に移
動する方法が2次元コンパクション(以下従来例3と記
す)として提案された。それは、(文献(4):Hyunchul
Shin, Alberto L. Sangiovanni-Vincentelli, Carlo H.
Sequin,「Two-DimensionalCompaction by 'Zone Refi
ning'」、Proc. of 23rd Design Automation Conferenc
e,1986,pp115-122) で、上下の制約グラフと左右の制
約グラフを作成し、上から下に半導体セルを順次に移動
させる。その際にセルを直下に移動すると同時に左右に
も移動させ、セルを適正な位置に配置する。そして、配
線には折り目(ジョグ)を発生させ、下に寄せて配線す
る。
【0014】また、特開平5−274392号公報「レ
イアウト・コンパクション方法」(以下従来例4と記
す)では、基板を配線を境界とした部分領域に分割し、
その部分領域の部分パターン圧縮部を有し、左の基板端
から基板の部分領域の形を左右に圧縮しつつ、上の基板
端から基板の部分領域の形を上下に圧縮していく。これ
により領域の上下左右の関係を維持しつつ基板の全領域
を一様にコンパクションするものであった。
【0015】しかし、従来例4は、配線の順番を変える
事が出来ないため、ある層面ではビアホールの右側に配
線が多く、別の層面では左側に配線が多いという様な層
面間の配線密度の不整合があると、それ以上レイアウト
を圧縮できないという欠点があった。
【0016】これに対して、特開平8−115344号
公報「自動配置配線装置」(以下従来例5と記す)で
は、図35に示す様に、配線の通過経路を、配線が10
本収容されるチャネル32を通る経路Aから、配線が5
本収容されるチャネル33を通る経路Bに変え、配線の
混雑度を緩和する。これによりコンパクションによるチ
ップ面積を最小化する配線レイアウトを得た。
【0017】そして、BSG(Bounded Sliceline-Gri
d)で部品を囲む矩形の領域を指定し、この領域の寸法
を変える事で縦横方向を同時にコンパクションする手法
(以下従来例6と記す)が提案されている(文献(4):坂
主圭史、倉澤剛、高島康裕、中武繁寿、梶谷洋司「BS
G構造に基づく配置・概略配線同時最適化手法の提
案」、信学技報VLD97-40pp175-182 1997年6
月)。
【0018】しかし、従来例5及び6は、2次元コンパ
クションあるいは部分コンパクションにより基板の部分
領域を圧縮できるが、配線形状は縦横配線を前提にし、
配線の縦横への伸縮により部分領域の伸縮を行なうもの
であり、斜め配線を扱えない欠点があった。また、印刷
配線板における、配線幅に比して大寸法のビアホールを
有すパターンには対応出来ない欠点があった。
【0019】この欠点を生じる理由は、このシステム
は、半導体のセルの配置領域の間の矩形領域にチャンネ
ル配線し、また、層間を接続するビアホールは配線幅程
度とする概略配線で配線の走行経路の概略を決めてい
る。一方、印刷配線板では、部品端子(半導体セルに相
当するもの)の他の領域が部品端子の占有面積よりも大
きく、斜め配線が多用される。また、配線の層間を接続
するビアホールが部品端子と同じ程度の大きな寸法を有
するため、ビアホールが無視できないが、従来の概略配
線手法ではビアホールの大きさを無視しているためであ
る。
【0020】一方、特開平10−3491号公報「コン
パクション方法コンパクション装置、配線方法配線装
置、概略配線方法及び概略配線装置」(以下従来例7と
記す)では、元からあるすべての配線をいったん消去
し、配線を新規に行ないつつコンパクションを同時に実
行する事により斜め配線も可能になった。
【0021】しかし、従来例7でも、部品が表裏に配置
され部品領域が重なり部品端子が交錯する複雑なレイア
ウトを有する印刷配線板のコンパクションには対応でき
なかった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来例が
抱える欠点をまとめると次のとおりである。 (1)一方向に対して縮小後に他方向に対して縮小を行
うと、先に縮小した方向に部品が密集してしまい、後に
縮小しようとする方向について再配置が妨げられる。 (2)層面に対して垂直方向から見たときに各層面の配
線密度の高い領域が一致するように配置してレイアウト
を圧縮することができない。 (3)斜め配線を扱えない。 (4)配線幅に比して大寸法のビアホールを有すパター
ンには対応出来ない。 (5)部品が表裏に配置され部品領域が重なり部品端子
が交錯する複雑なレイアウトを有する印刷配線板のコン
パクションには対応できなかった。
【0023】以上のような従来例に鑑み、本発明が解決
しようとする課題は次のような図形レイアウト圧縮装置
及び方法を提供することである。
【0024】第1に、部品端子を仕切部屋に配置し、配
線は仕切線の両側の部品端子の端子制約グラフデータに
配線束幅を記録して取り込むデータ構造を用いて部品と
配線をコンパクションし、斜め配線を含む自由な形で配
線を行なえるコンパクションができる。
【0025】第2に、コンパクションのネックを低減
し、レイアウトをより小さい領域へコンパクションする
事ができる。
【0026】第3に、基板外形内に部品を順次に詰め込
んで配置し、配線も部品と一緒に移す事で、部品レイア
ウトと配線を最密にコンパクションすることができる。
【0027】第4に、部品レイアウトの中心に向けて更
に密に部品と配線をコンパクションする事ができる。
【0028】第5に、予め定めた目標位置を目指して部
品を移動でき、部品レイアウトの拡大及び縮小のどちら
でも可能なコンパクション処理を行なうことができる。
【0029】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ため、本発明は以下の装置を提供する。
【0030】本発明は、二次元空間に配置した配線、部
品端子、ビアホール及び多角形導体形状を有する少なく
とも1層のパターンと、印刷配線板の部品あるいは半導
体のセルとを含むレイアウトデータを読み込み、該レイ
アウトをコンパクションする図形レイアウト圧縮装置に
おいて、レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、
ビアホール、半導体セル、配線、及び部品外形同士で隣
接するものの組み合わせを両端の節として持つ制約グラ
フデータを作成する手段と、レイアウトデータから、層
面毎に、部品端子、ビアホール、半導体セル、及び部品
外形の配置する領域を分割する縦方向あるいは横方向の
仕切線の位置を計算し、仕切線の両側に隣接する領域に
収納される部品端子とビアホールを両端の節として持つ
端子制約グラフデータを計算する手段と、端子制約グラ
フデータの両端の節の間に挟まれる配線の幅と必要間隙
とを加えた配線束を介し、端子制約グラフデータの一端
の節が他端の節にコンパクション方向で接近し得る部品
相対移動限界長を計算する手段と、部品相対移動限界長
を記録すると共に、部品番号を節として、全層面の端子
制約グラフデータをまとめて成る部品制約グラフデータ
を作成する手段と、部品相対移動限界長以内で、他端の
節の部品端子とビアホールを移動する部品コンパクショ
ン手段と、部品コンパクション手段が出力するレイアウ
トデータに対し、部品とビアホールの間の間隔に斜め配
線を含む配線形状に配線を整形して再配線する再配線手
段とを備えることを特徴とする図形レイアウト圧縮装置
を提供する。
【0031】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
装置において、制約グラフデータを作成する手段が、同
じ信号名の素片同士を互いに不干渉として扱い、他の信
号名の素片から並列に接続される関係の制約グラフデー
タを作成する事を特徴とする図形レイアウト圧縮装置を
提供する。
【0032】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
装置において、更に、ビアホール、部品端子あるいは半
導体セルを表示し、個々の部品とビアホールの移動目標
方向と移動目標距離の移動目標ベクトルデータを指定す
る部品移動指定手段と、部品番号と不動点を節として記
録する部品制約グラフデータを作成する手段とを備える
ことを特徴とする図形レイアウト圧縮装置を提供する。
【0033】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
装置において、更に、レイアウトのコンパクションの中
心位置を指定し、前記中心位置に向けてレイアウトをコ
ンパクションする手段を備えることを特徴とする図形レ
イアウト圧縮装置を提供する。
【0034】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
装置において、更に、部品レイアウトをコンパクション
する際に、基板外形に合わせ、コンパクション方向側の
部品から順に、部品端子をコンパクション方向側に移動
させ、部品端子を仕切線を越え空いている領域に移動さ
せつつコンパクションする手段を備えることを特徴とす
る図形レイアウト圧縮装置を提供する。
【0035】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
装置において、更に、部品端子あるいはビアホールある
いは他の配線とのコンパクション方向における順位を変
更して、配線をコンパクション方向に寄せる経路を探索
する手段と、その後に部品レイアウトをコンパクション
する手段を備えることを特徴とする図形レイアウト圧縮
装置を提供する。
【0036】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
装置において、更に、配線の袋小路を抽出し、配線及び
ビアホールを、部品端子、ビアホール及び他の配線との
順を変えて移動させ、袋小路を解消する経路を探索する
手段を備えることを特徴とする図形レイアウト圧縮装
置。
【0037】更に、前述の課題を解決するため、本発明
は以下の方法を提供する。
【0038】本発明は、二次元空間に配置した配線、部
品端子、ビアホール及び多角形導体形状を有する少なく
とも1層のパターンと、印刷配線板の部品あるいは半導
体のセルとを含むレイアウトデータを情報処理装置に読
み込み、該レイアウトをコンパクションする図形レイア
ウト圧縮方法において、レイアウトデータから、層面毎
に、部品端子、ビアホール、半導体セル、配線、及び部
品外形同士で隣接するものの組み合わせを両端の節とし
て持つ制約グラフデータを作成する段階と、レイアウト
データから、層面毎に、部品端子、ビアホール、半導体
セル、及び部品外形の配置する領域を分割する縦方向あ
るいは横方向の仕切線の位置を計算し、仕切線の両側に
隣接する領域に収納される部品端子とビアホールを両端
の節として持つ端子制約グラフデータを計算する段階
と、端子制約グラフデータの両端の節の間に挟まれる配
線の幅と必要間隙とを加えた配線束を介し、前記端子制
約グラフデータの一端の節が他端の節にコンパクション
方向で接近し得る部品相対移動限界長を計算する段階
と、部品相対移動限界長を記録すると共に、部品番号を
節として、全層面の端子制約グラフデータをまとめて成
る部品制約グラフデータを作成する段階と、部品相対移
動限界長以内で、他端の節の部品端子とビアホールを移
動する部品コンパクション段階と、部品とビアホールの
間の間隔に斜め配線を含む配線形状に配線を整形して再
配線する再配線段階とを含むことを特徴とする図形レイ
アウト圧縮方法を提供する。
【0039】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
方法において、前記制約グラフデータを作成する段階
が、同じ信号名の素片同士を互いに不干渉として扱い、
他の信号名の素片から並列に接続される関係の制約グラ
フデータを作成する事を特徴とする図形レイアウト圧縮
方法を提供する。
【0040】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
方法において、更に、ビアホール、部品端子あるいは半
導体セルを表示し、個々の部品とビアホールの移動目標
方向と移動目標距離の移動目標ベクトルデータを指定す
る部品移動指定段階と、部品番号と不動点を節として記
録する部品制約グラフデータを作成する段階とを含むこ
とを特徴とする図形レイアウト圧縮方法を提供する。
【0041】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
方法において、更に、レイアウトのコンパクションの中
心位置を指定し、前記中心位置に向けてレイアウトをコ
ンパクションする段階を含むことを特徴とする図形レイ
アウト圧縮方法を提供する。
【0042】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
方法において、更に、部品レイアウトをコンパクション
する際に、基板外形に合わせ、コンパクション方向側の
部品から順に、部品端子をコンパクション方向側に移動
させ、部品端子を仕切線を越え空いている領域に移動さ
せつつコンパクションする段階を含むことを特徴とする
図形レイアウト圧縮方法を提供する。
【0043】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
方法において、更に、部品端子あるいはビアホールある
いは他の配線とのコンパクション方向における順位を変
更して、配線をコンパクション方向に寄せる経路を探索
する段階と、その後に部品レイアウトをコンパクション
する段階を含むことを特徴とする図形レイアウト圧縮方
法を提供する。
【0044】また、本発明は、この図形レイアウト圧縮
方法において、更に、配線の袋小路を抽出し、配線及び
ビアホールを、部品端子、ビアホール及び他の配線との
順を変えて移動させ、袋小路を解消する経路を探索する
段階を含むことを特徴とする図形レイアウト圧縮方法を
提供する。
【0045】更に、前述の課題を解決するため、本発明
は以下の記録媒体を提供する。
【0046】本発明は、二次元空間に配置した配線、部
品端子、ビアホール及び多角形導体形状を有する少なく
とも1層のパターンと、印刷配線板の部品あるいは半導
体のセルとを含むレイアウトデータを情報処理装置に読
み込ませ、コンパクション処理を施したレイアウトデー
タを出力させる図形レイアウト圧縮プログラムを記録し
た機械読取可能な記録媒体において、レイアウトデータ
から、層面毎に、部品端子、ビアホール、半導体セル、
配線、及び部品外形同士で隣接するものの組み合わせを
両端の節として持つ制約グラフデータを作成する処理
と、レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビア
ホール、半導体セル、及び部品外形の配置する領域を分
割する縦方向あるいは横方向の仕切線の位置を計算し、
仕切線の両側に隣接する領域に収納される部品端子とビ
アホールを両端の節として持つ端子制約グラフデータを
計算する処理と、端子制約グラフデータの両端の節の間
に挟まれる配線の幅と必要間隙とを加えた配線束を介
し、端子制約グラフデータの一端の節が他端の節にコン
パクション方向で接近し得る部品相対移動限界長を計算
する処理と、部品相対移動限界長を記録すると共に、部
品番号を節として、全層面の端子制約グラフデータをま
とめて成る部品制約グラフデータを作成する処理と、部
品相対移動限界長以内で、他端の節の部品端子とビアホ
ールを移動する部品コンパクション処理と、部品とビア
ホールの間の間隔に斜め配線を含む配線形状に配線を整
形して再配線する再配線処理とを情報処理装置に実行さ
せることを特徴とする図形レイアウト圧縮プログラムを
記録した記録媒体を提供する。
【0047】また、本発明は、この記録媒体において、
制約グラフデータを作成する処理が、同じ信号名の素片
同士を互いに不干渉として扱い、他の信号名の素片から
並列に接続される関係の制約グラフデータを情報処理装
置に作成させることを特徴とする図形レイアウト圧縮プ
ログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0048】また、本発明は、この記録媒体において、
更に、ビアホール、部品端子あるいは半導体セルを表示
し、個々の部品とビアホールの移動目標方向と移動目標
距離の移動目標ベクトルデータを指定する部品移動指定
処理と、部品番号と不動点を節として記録する部品制約
グラフデータを作成する処理とを情報処理装置に実行さ
せることを特徴とする図形レイアウト圧縮プログラムを
記録した記録媒体を提供する。
【0049】また、本発明は、この記録媒体において、
更に、レイアウトのコンパクションの中心位置を指定
し、中心位置に向けてレイアウトをコンパクションする
処理を情報処理装置に実行させることを特徴とする図形
レイアウト圧縮プログラムを記録した記録媒体を提供す
る。
【0050】また、本発明は、この記録媒体において、
更に、部品レイアウトをコンパクションする際に、基板
外形に合わせ、コンパクション方向側の部品から順に、
部品端子をコンパクション方向側に移動させ、部品端子
を仕切線を越え空いている領域に移動させつつコンパク
ションする処理を情報処理装置に実行させることを特徴
とする図形レイアウト圧縮プログラムを記録した記録媒
体を提供する。
【0051】また、本発明は、この記録媒体において、
更に、部品端子あるいはビアホールあるいは他の配線と
のコンパクション方向における順位を変更して、配線を
コンパクション方向に寄せる経路を探索する処理と、そ
の後に部品レイアウトをコンパクションする処理とを情
報処理装置に実行させることを特徴とする図形レイアウ
ト圧縮プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0052】また、本発明は、この記録媒体において、
更に、配線の袋小路を抽出し、配線及びビアホールを、
部品端子、ビアホール及び他の配線との順を変えて移動
させ、袋小路を解消する経路を探索する処理を情報処理
装置に実行させることを特徴とする図形レイアウト圧縮
プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0053】
【発明の実施の形態】本発明は、二次元空間に配置した
配線、端子、ビアホール及び多角形導体形状を有する1
乃至複数層のパターンの中の部品を配線の順序を入れ替
えつつ縦方向と横方向に圧縮する図形レイアウト圧縮装
置および図形レイアウト圧縮方法である。
【0054】本発明は、レイアウトデータ20を入力し
て部品端子及びビアホールを層毎の素片データ30に分
割し、この配線、多角形導体形状4を曲がり点及び分岐
点毎の素片データ30に分割し、連結する素片データ3
0に共通の部品番号32を付す。ここで、個々のビアホ
ール毎に部品番号32を指定する。
【0055】この各層面毎に、基板領域を縦横の仕切線
で仕切った部屋(仕切部屋と呼ぶ)に分割する格子構造
を作成し、各部品端子を仕切部屋に分けて収納する。そ
して、仕切線を介して隣接するビアホール、部品端子あ
るいは半導体セルの素片同士に関して、上下、左右の素
片同士の間に挟まれる配線の幅と必要間隙からなる配線
束を介してビアホール同士が仕切線に垂直方向に接近し
得る距離を記憶する端子制約グラフデータ50を層面毎
に作成する。
【0056】次に、コンパクション方向に垂直方向に走
行する配線の袋小路から配線を外に出し袋小路を閉じる
処理を主とする配線整列手段により、袋小路を解消す
る。
【0057】次に、層面毎に作成した端子制約グラフの
グラフ長の層面間の不整合部分に対して、配線とビアホ
ールの順位を変える処理により層面間の最短経路を整合
し、全層面の端子制約グラフを集約した部品制約グラフ
60を作成する。
【0058】次に、部品制約グラフデータ60の最短経
路により部品レイアウトをコンパクションし、最後に、
再配線手段109で配線を整形し部品端子間に再配線す
るようにした。
【0059】図1において、端子制約グラフ作成手段1
04が、部品端子(配線を除く)を節とする端子制約グ
ラフデータ50を作り、その端子制約グラフデータ50
の節が他端の節に近づく移動量を、端子制約グラフデー
タ50の両端の節の素片の間に挟まれる配線の幅と必要
間隙を加えた配線束を介して接近し得る部品相対移動限
界長62を計算し記憶する。部品コンパクション手段1
07が部品移動方向に連動する部品をともに移動してコ
ンパクションする。
【0060】このようにして、ビアホールと配線の順番
を入れ替え、層面間の配線密度を整合したコンパクショ
ンを可能にする。
【0061】本発明の第1の実施の形態である図形レイ
アウト圧縮装置1000について図面を参照して説明す
る。
【0062】図1を参照すると、本発明の図形レイアウ
ト圧縮装置1000は、プログラム制御により動作する
コンピュータ100(中央処理装置;プロセッサ;デー
タ処理装置)と、表示部(CRTディスプレイあるいは
液晶ディスプレイ等)101と、操作部(キーボードと
マウスあるいはタブレット等)102から構成されてい
る。
【0063】コンピュータ100の内部構成について更
に説明すると、コンピュータ100は、レイアウトデー
タ変換手段111、操作指令入力手段110、制約グラ
フ作成手段103、仕切部屋配置手段112、端子制約
グラフ作成手段104、最短経路計算手段105、部品
コンパクション手段107、配線コンパクション手段1
08、再配線手段109、レイアウトデータ20、素片
データ30、制約グラフデータ40、端子制約グラフデ
ータ50、部品制約グラフデータ60、配線限界位置デ
ータ80とを備える。
【0064】これらの手段はそれぞれ概略つぎのように
動作する。
【0065】レイアウトデータ変換手段111は、レイ
アウトデータ20の各形状を素片に分解した素片データ
30を作成する。
【0066】制約グラフ作成手段103は、部品端子、
ビアホール、あるいは配線がY方向あるいはX方向で隣
接する部品端子あるいは配線の素片データ30を抽出
し、隣接する素片番号31同士を結ぶY方向あるいはX
方向のグラフの方向61を記録した制約グラフデータ4
0を作成する。
【0067】仕切部屋配置手段112は、部品端子の素
片あるいはビアホール(配線を除く)の素片あるいは部
品外形をそれぞれの層面あるいは部品配置面毎に仕切部
屋に配置し、収納する部品端子の全体を囲む位置に仕切
線を平行移動させる。
【0068】端子制約グラフ作成手段104は、層面毎
に、縦横方向いずれかで隣接する部品端子あるいはビア
ホール同士を記録し、その隣接する方向をグラフの方向
61と記録し、両部品端子(ビアホール)同士が最接近
し得る移動の限界を表わした部品相対移動限界長62を
計算し記録する端子制約グラフデータ50を作成する。
また、部品番号32をグラフの両端の節として記録し、
端子制約グラフの部品相対移動限界長62をビアホール
の配置格子間隔の倍数以下に量子化した値を部品相対移
動限界長62として記録し、端子制約グラフ番号51を
記録した部品制約グラフデータ60を、全層面の端子制
約グラフデータデータ50から作成する。
【0069】部品コンパクション手段107は、左下角
から順に仕切部屋の収容する部品端子(ビアホール)を
そのX方向部品制約グラフデータ60の最短経路長で左
に移動しY方向部品制約グラフデータ60の最短経路長
で下に移動させ、また、その部品端子(ビアホール)を
囲む最小の仕切部屋を計算する。
【0070】部品移動指定手段301は、部品端子(ビ
アホール)をその収納される仕切部屋から他の仕切部屋
に移動する事に特徴がある。
【0071】ここで、多端子部品で端子の間隔が固定さ
れている部品は、各端子は、その間隔に相当する仕切部
屋番地の相対位置が定まっているため、部品を移動させ
る場合、その各部品端子(ビアホール)を一斉に同じ相
対番地の仕切部屋に移動させる。
【0072】最短経路計算手段105は、部品制約グラ
フデータ60の最短経路を基板の上下左右から作成し、
それにより、部品余裕を計算する事により部品の配置位
置がネックを生じる事を検出する。
【0073】配線コンパクション手段108は、配線に
関して、その配線を挟む端子制約グラフデータ50の一
方の端の部品端子(ビアホール)の形に添って配線を寄
せて折り曲げた八角形形状の配線限界位置データ80を
作成し記憶する。
【0074】再配線手段109は、配線を斜め配線を含
む形状に整形して再配線し、結果のレイアウトデータ2
0を記憶する。
【0075】コンピュータ100を構成する各部の動作
は以上である。次に、図2乃至10を参照して図形レイ
アウト圧縮装置1000全体の動作について詳細に説明
する。図2は図形レイアウト圧縮装置1000の動作の
フローチャートである。図3から図5は本発明の各種デ
ータの構造を示す図である。図6から図8は図形レイア
ウト圧縮装置1000の動作を説明するための絵柄を示
す平面図であり、図6(a)は図形レイアウト圧縮装置
1000の処理の対象となる印刷配線板の初期のレイア
ウトを示し、図8(b)は最終結果のレイアウトを示す
図である。図9は、仕切部屋の縦仕切線の左右の部品端
子とその間の配線束とを示し、端子制約グラフ50の作
成手順を示す図である。図10は部品相対移動限界長6
2の概念を示す図である。図11は仕切線と配線束とを
示し、仕切線の変更手順を示す図である。
【0076】ステップS100は、先ず、レイアウトデ
ータ変換手段111が、図6(a)に示すようなレイア
ウトデータ20を、レイアウトパターンを構成する部品
端子、ビアホール、配線、多角形導体形状4及び部品外
形、基板外形線、マーキングパターン文字等を層面ごと
に分解し各々を1つの素片データ30とし、その形状を
八角形に近似した形状で、素片データ30を図4に示す
データ構造で記憶する。部品端子、ビアホール、配線は
信号層、電源グランド層面に配置するが、部品外形は部
品外形層面に配置する。マーキングと文字とそれらに干
渉する加工穴位置等のマーキング禁止領域パターンはマ
ーキング層面に配置する。また、信号層面、電源グラン
ド層面毎に、配線を曲がり角、分岐点、部品端子(ビア
ホール)との交差点ごとに分解し、多角形導体形状4を
その辺に分解した素片データ30を作成する。層面毎に
分解した部品の素片データ30に個々の部品番号32を
付し、また、ビアホールもビアホール毎に個々の部品番
号32を指定し記録し、各辺の基板外形線にもそれらに
共通な部品番号32を付し記録する。以後、基板外形お
よびビアホールも部品と呼ぶ。
【0077】図4(a)、(b)は、作成された素片デ
ータ30のデータ構造を示す図であり、部品端子1及び
ビアホール3の素片データ30のデータ構造を図4
(a)に示し、配線2の素片データ30のデータ構造を
図4(b)に示す。部品端子あるいはビアホールの素片
データ30では、1つの部品に係わる端子の全素片に同
じ部品番号32を記録し、1つのビアホール3の全層面
の素片データ30に同じ部品番号32を記録する。ま
た、素片の形状を記録する形状データ35の形状番号3
6が記録される。部品端子1あるいはビアホール3に接
続される配線2の素片データ30は、配線の位置に対し
て、配線の端が接続される部品端子1あるいはビアホー
ル3あるいは他の配線2の端と同じ位置番号33が記録
され、また、配線の幅を表わす図形の形状番号36が記
録される。位置データ34には座標値と層面番号38が
記録され、その位置番号33が結びついている部品番号
32が記録される。図形の各形状は、図4(c)に示す
図形の形状データ35で記述し記憶し、図形の形状番号
36と、図形の上下の幅と、左右の幅と、右上がり斜め
45度方向の幅と、右下がり斜め45度の幅とを記憶
し、図形を八角形状で表わす。また、多角形導体形状4
の素片データ30は、多角形導体形状4の各片を固定形
状と記録した線分の素片データ30とし、図4(b)の
データ構造で記憶する。
【0078】ここで、この印刷配線板の初期のレイアウ
トは、隣接する配線2及び部品端子1及びビアホール3
及び多角形導体形状4の間隙が設計ルールの最小間隙を
守らず配置された場合であっても適用可能である。設計
ルールの最小寸法以下の間隙は、後に説明する様に、図
形レイアウト圧縮装置1000による処理の過程におい
て、是正されるからである。
【0079】次に、仕切部屋配置手段112が、部品を
実装する層面毎に、以下の様にして、部品外形同士の横
方向部品制約グラフデータ60及び縦方向部品制約グラ
フデータ60の一部を作成する。 先ず、図6(b)に
示す様に、部品外形を縦(横)方向の仕切線により、左
右(上下)の矩形群に分割する。この横仕切線が矩形に
突き当たる場合は、その位置を横仕切線の端とし、更に
その端から上下に伸びる縦仕切線により、矩形群を左右
に分割し、その縦仕切線がまた矩形あるいは既存の仕切
線に突き当たる場合は、更にその位置を縦仕切線の端と
し、その端から左右に伸びる横仕切線を設定し、全ての
仕切線の端に当たる他の仕切線が全て存在するまで仕切
線を作成する。これらの仕切線で分割した領域(仕切部
屋)の内、複数の部品外形が収納される仕切部屋は更に
仕切線を加え、1つの仕切部屋内に収納される部品外形
が1つ以下になるまで仕切部屋の分割を続ける。
【0080】次に、部品外形を囲む矩形と横(縦)仕切
線とを節として記録し、矩形と横(縦)仕切線の間隙を
縦(横)方向のグラフ長とする縦(横)方向の部品制約
グラフデータ60を全層面を集約し作成する。一方、部
品外形を囲む最小の矩形同士が重なり合う部品外形同士
では、その部品外形同士を結ぶ横部品制約グラフデータ
60と縦部品制約グラフデータ60をともに作成し、そ
のグラフ長を0と設定する。
【0081】次に、仕切部屋配置手段112が、部品実
装を行なわない内層面も合わせ層面毎に、既存の仕切線
をビアホールに交差しない位置に修正し、更に仕切部屋
を、個々のビアホールと部品端子群を異なる仕切部屋に
分ける第2仕切線で分割する(図7)。ここで、配線の
自由端が存在する場合、その端点もビアホールと同等に
扱う。 (1)ここで同一部品の部品端子は異なる仕切部屋に分
割しなくても良い。また、仕切線が部品端子を横切る事
を許す。また、部品端子及びビアホールを収納しない仕
切部屋に関しては、その仕切部屋が収納する配線の間の
位置に空端子を定義し、空端子を実端子の代替えとし記
録する (2)また、仕切線のいずれかの側の仕切部屋の数は2
以下になる様に、長い仕切線は途中で垂直な仕切線で分
断する。これにより、後に、仕切線の両側の部品端子及
びビアホールの組み合わせ毎に作成する端子制約グラフ
の数が過大化する事を予防する。
【0082】次に、制約グラフ作成手段103が、層面
毎に、仕切部屋毎に、仕切部屋が収納する素片データ3
0をコンパクション方向(第1の方向)に垂直方向(第
2の方向)の座標値の順で読み出し、その素片番号31
の第1の方向の順位を計算し、図5(a)に示す様にそ
の順の素片番号31を記録する第1の方向の制約グラフ
データ40を作成する。この制約グラフデータ40は、
同じ信号名37の素片番号31が隣接する場合は、その
素片番号31の先の異なる信号名を有し隣接する素片番
号31との間に制約グラフデータ40を作成する。即
ち、あたかも同一信号名の相手が透明であり存在しない
かのように扱う処理を行う。この結果、同じ信号名37
の素片番号31は他の信号名37の素片番号31から並
列に接続される。そして、制約グラフデータ40を第1
の方向の順に並べる順位を計算し、図5(b)に示す第
1の方向の制約グラフ順位データ42にその制約グラフ
番号41の順を記録する。
【0083】第2の方向に関しても同様に第2の方向の
制約グラフデータ40と第2の方向の制約グラフ順位デ
ータ42を作成する(ステップS100)。
【0084】次に、ステップS104は、図5(d)に
データ構造を示す部品制約グラフデータ60を、以下の
手順で全層面の端子制約グラフデータ50を集約し作成
する。
【0085】すなわち、図9に示す様に、層面毎に、仕
切部屋を仕切る縦仕切線の右側の仕切部屋(第1の部
屋)が収納する部品端子(第1の端子)と、その縦仕切
線の左側の仕切部屋(第2の部屋)が収納する部品端子
(第2の端子)の間の配線束を、X方向制約グラフ順位
データ42から抽出し、その配線の幅と必要間隙の和の
配線束幅を計算し、配線束幅がその両部品端子のX方向
の間隙よりも小さい場合は、ステップS106に進み、
そうでない場合は、(1)両部品端子のY方向の間隙が
その間の配線束幅以上ある場合は、ステップS1061
に進み、(2)両部品端子のY方向の間隙がその間の配
線束幅に満たない場合は、ステップS105に進む。
(以上、ステップS104)。
【0086】ステップS105は、先ず、端子制約グラ
フ作成手段104が、層面毎に、第1の端子と第2の端
子を記録するX方向端子制約グラフデータ50(図5
(c)を作成し、その両端子の間の配線束幅と挟まれる
配線素片を記録し、また、X方向部品相対移動限界長6
2を0と記録する。そして、両部品番号32を記録する
X方向部品制約グラフデータ60を作成し、そのデータ
にX方向部品相対移動限界長62を0と記録し、また、
X方向端子制約グラフ番号51を記録する。ここで、既
に他の層面の処理あるいは同じ層面の処理で同じ部品番
号32を記録する部品制約グラフデータ60が作成され
ていた場合は、その記録するX方向部品相対移動限界長
62をより少ない値に更新し、その部品移動のネックの
X方向端子制約グラフ番号51の記録を更新する。この
様に部品相対移動限界長62を更新する事により、全層
面の端子制約グラフデータ50の部品相対移動限界長を
集約した部品制約グラフデータ60を作成する。
【0087】次に、以下の手順で両部品のY方向部品制
約グラフデータ60を作成する。すなわち、図10に示
す様に、第2の端子と第1の端子をグラフの両端の節と
する端子制約グラフデータ50で、両端の端子が自由に
斜めに曲げられる配線束を介してY方向に移動し得る最
大移動距離Mを以下の様に計算し、それをY方向部品相
対移動限界長62として記録するY方向端子制約グラフ
データ50を計算する。更に、この計算の値を部品配置
格子の間隔の倍数に量子化して記録する部品制約グラフ
データ60を作成する。まず、次のように仮定する。上
下の部品端子の相対座標を(X,Y)とする。両端子の
X方向の半径の和と配線束幅の和をBxと表わし、両端
子のY方向の半径の和と配線束幅の和をByと表わす。
また、座標軸Xの方向と座標軸Yの方向との間の方向に
座標軸(X+Y)を考えて、この座標軸(X+Y)の方
向に投影した影の半径の座標(X+Y)の増分の和と配
線束幅に2の平方根を掛けた値との和をBzと表す。同
様に、座標軸Yの方向と座標軸Xの逆向きの方向との間
の方向に座標軸(Y−X)を考えて、この座標軸(Y−
X)の方向に投影した影の半径の位置での座標(Y−
X)の増分の和と配線束幅と配線束幅に2の平方根を掛
けた値との和をBwと表す。このとき、最大移動距離M
の最小値を次のように計算し、その値を部品相対移動限
界長62とする。 −Bx<X<Bx U<=By U<=Bz−X U<=Bw+X M=Y−U この部品相対移動限界長62(M)をY方向端子制約グ
ラフデータ50に記録し、それを量子化した値を部品制
約グラフデータ60に記録する。ここで、両部品を記録
する既存のY方向の部品制約グラフデータ60が存在す
る場合、その記録するY方向部品相対移動限界長62を
最短値に更新する。次に、ステップS107に進む(ス
テップS105)。
【0088】ステップS106は、両側の部品端子の間
の配線束幅が両部品端子のX方向の間隙以下の場合は、
両部品端子を記録するX方向の端子制約グラフデータ5
0を作成し、その間隙と配線束幅の差をX方向の部品相
対移動限界長62として記録する。この部品相対移動限
界長62の上限は、両部品端子間のピッチである。そし
て、両部品を記録するX方向の部品制約グラフデータ6
0を作成(あるいは更新)し、そのX方向の部品相対移
動限界長62を部品配置格子の間隔の倍数に量子化して
記録(あるいは、最小値に更新)し、そのネックとなる
端子制約グラフ番号51を記録する。次に、ステップS
107に進む(ステップS106)。
【0089】以上のステップS106は、以下の様に行
なう事もできる。すなわち、両部品端子の仕切線を部品
の一種とし、第1の端子と縦仕切線を両端の節とするX
方向端子制約グラフデータ50を作成し、更に、縦仕切
線と第2の端子を両端の節とするX方向端子制約グラフ
データ50を作成する。このX方向端子制約グラフデー
タ50は、X軸からの傾きの小さいグラフから優先的に
作成する。そして、第1の端子と縦仕切線を両端とする
X方向端子制約グラフデータ50には、第1の端子と第
2の端子の間の配線束幅を記録し、その間に挟まれる配
線素片を記録し、部品相対移動限界長62を記録する。
また、X方向部品制約グラフデータ60に、その部品相
対移動限界長62を量子化した値を記録する。
【0090】既に第1の端子と縦仕切線を両端とするX
方向端子制約グラフデータ50が作成されている場合
は、第2の端子と縦仕切線とを両端とする端子制約グラ
フデータ50を更新し、第1の端子と第2の端子の間の
配線幅から既に定義された第1の端子と縦仕切線の間の
配線の配線束幅を引いた結果の配線束幅を記録する。そ
して、同様にして、第2の端子と縦仕切線の端子制約グ
ラフデータ50、部品制約グラフデータ60を作成し、
その間の配線の配線束幅と、その間に挟まれる配線素片
番号32を計算し記録する。
【0091】この処理の利点は以下の場合に発揮され
る。すなわち、これ以外の処理では、1つの仕切線の両
側の部品端子数が多い場合、仕切線の両側の部品端子の
組み合わせによる端子制約グラフ数は両側の部品端子数
を掛け合わせた数になり多くなるが、この処理では、そ
の端子制約グラフ数を部品端子数程度に少なくできる利
点がある。
【0092】ステップS1061は、図11(a)に示
す様に、両側の部品端子の間の配線束幅が両部品端子の
X方向の間隙を超えるが、Y方向の間隙以下である場合
は、以下の処理を行なう。 (1)図11(a)に示す様に、両側の部品端子をX方
向左右に隔てるY方向の縦仕切線がある場合は、図11
(b)に示す様に、その縦仕切線に直交し両部品端子を
上下に隔てるX方向の横仕切線を設定し、その縦仕切線
を分断し変更する。 (2)また、両部品端子を記録するY方向の端子制約グ
ラフデータ50を作成し、その間隙と配線束幅の差をY
方向の部品相対移動限界長62として記録する。この部
品相対移動限界長62の上限は、両部品端子間のピッチ
である。そして、両部品を記録するY方向の部品制約グ
ラフデータ60を作成(あるいは更新)し、そのY方向
の部品相対移動限界長62を量子化した値を記録(ある
いは、最小値に更新)し、その端子制約グラフ番号51
を記録する。
【0093】次に、ステップS107に進む(ステップ
S1061)。
【0094】ステップS107は、X座標とY座標を置
き換え、ステップS104からステップS1061を同
様に行ない、Y方向の端子制約グラフデータ50を計算
しY方向の部品制約グラフデータ60を作成する。次
に、ステップS108に進む(ステップS107)。
【0095】次に、ステップS108は、部品コンパク
ション手段107が、以下の様にX方向の最短経路を計
算しつつ部品を最短経路長で移動させる。すなわち、最
短経路計算手段105が、ダイクストラ法によるコンパ
クション手法により、基板の全層面での左端から全層面
でX方向に接続する部品制約グラフデータ60の既存の
最短経路の節(部品)に接続するX方向の部品制約グラ
フデータ60を抽出する。そして、その節の最短経路長
に部品制約グラフデータ60の部品相対移動限界長62
を加えた値を計算し、この値を一番短くする部品制約グ
ラフデータ60を選び、その値を、部品制約グラフデー
タ60の他端の節(部品)の最短経路長とし、この部品
制約グラフデータ60を最短経路に加える。また、その
部品制約グラフデータ60で結ばれる部品をその最短経
路長でX方向左に移動させ配置する。
【0096】この処理を繰り返し、X方向の部品制約グ
ラフデータ60の最短経路を計算し、X方向に部品レイ
アウトをコンパクションする。この際に、印刷配線板の
初期のレイアウトにおいて、隣接する配線2及び部品端
子1及びビアホール3及び多角形導体形状4の間隙が設
計ルールの最小間隙を守らず配置されていても、その間
隙は以上の処理において是正される。(ステップS10
8)。
【0097】次に、ステップS110は、以上のステッ
プS108の処理を、同様にY方向に対して繰り返し、
Y方向の部品制約グラフデータ60の最短経路を計算
し、図8(b)に示す様に、Y方向に部品レイアウトを
コンパクションする(ステップS110)。
【0098】次に、ステップS111は、配線コンパク
ション手段108が、Y方向の下側のY方向端子制約グ
ラフデータ50から順に、それが記録する配線の素片番
号31(処理配線素片)を読み出し、その配線素片番号
31を記録する全てのY方向端子制約グラフデータ50
を抽出する。そして、抽出した端子制約グラフデータ5
0の両端の部品端子側に、その間に存在する他の配線と
必要間隔と処理配線素片の幅の半径を合わせた配線束幅
52を計算し、その部品端子の縦横斜めの八方向の幅に
配線束幅52を加えた八角形形状の配線抑制領域の形状
データ35を作成する。ただし、既に位置が確定した配
線が間に存在する場合は、その配線を固定形状とし、そ
の固定形状の周りを配線束の配線を45度単位で自由に
折り曲げ配線束で固定形状を包む八角形形状の配線抑制
領域の形状データ35を作成する。そして図4(e)に
データ構造を示す配線限界位置データ80に、その形状
番号36を記録し、処理配線素片番号31を記録し、そ
の部品端子の素片番号31を記録し、部品端子の位置番
号33を記録する。
【0099】次に、再配線手段109が、処理配線を配
線限界位置データ80の配線抑制領域の外に斜めの配線
形状を含む整った形状に再配線する(ステップS11
1)。
【0100】次に、具体例を挙げて図形レイアウト圧縮
装置1000の動作を説明する。
【0101】図6から図8は図形レイアウト圧縮装置1
000の動作を説明するための絵柄を示す平面図であっ
て、図6(a)は図形レイアウト圧縮装置1000の処
理の対象となる印刷配線板の初期のレイアウトを示す。
【0102】仕切部屋配置手段112が図6(b)の様
に個々の部品外形を収納する仕切部屋を作成し、更に図
7に示す様に、個々のビアホールを収納する仕切部屋を
作成する。
【0103】次に、端子制約グラフ作成手段104が、
端子制約グラフデータ50と部品制約グラフデータ60
を作成する。その際に、図7の部品端子GとEの間の配
線束の幅が両部品端子のY方向の間隙よりも広くX方向
の間隙よりも狭い事を検出し、図8(a)に示す様に、
両部品端子間をX方向に隔てるY方向の縦仕切線を作成
し仕切線を変更する(ステップS104からステップS
107)。
【0104】次に、部品コンパクション手段107が、
X方向及びY方向に部品を各方向の最短経路長で移動し
配置する事で、図8(b)に示す部品配置に部品レイア
ウトをコンパクションする(ステップS108からステ
ップS110)。
【0105】次に、配線コンパクション手段108が、
配線を挟むY方向端子制約グラフデータ50でY方向の
下側の部品端子の形に添って配線を寄せて折り曲げた八
角形形状の配線限界位置データ80を作成し記憶する。
【0106】次に、再配線手段109が、図8(b)に
示す様に、配線を斜め配線を含む形状に整形して再配線
し、結果のレイアウトデータ20を記憶する(ステップ
S111)。
【0107】こうして、部品端子を仕切部屋に配置し、
配線は仕切線の両側の部品端子の端子制約グラフデータ
50に配線束幅を記録して取り込むデータ構造を用いて
部品と配線をコンパクションし、斜め配線を含む自由な
形で配線を行なえるコンパクションができる。
【0108】この様にコンパクションできる理由は、隣
接する仕切部屋に収納した部品端子同士がその間の配線
束を介してX方向及びY方向へ移動可能な距離を部品制
約グラフデータ60に記録し、部品制約グラフデータ6
0により部品レイアウトをコンパクションするためため
である。
【0109】次に、本発明の第2の実施の形態である図
形レイアウト圧縮装置2000について図面を参照して
詳細に説明する。
【0110】図形レイアウト圧縮装置2000は、図形
レイアウト圧縮装置1000と同様に、プログラム制御
により動作するコンピュータ100(中央処理装置;プ
ロセッサ;データ処理装置)と、表示部(CRTディス
プレイあるいは液晶ディスプレイ等)101と、操作部
(キーボードとマウスあるいはタブレット等)102か
ら構成されている。しかし、図形レイアウト圧縮装置1
000と2では、コンピュータ100の内部構成が異な
る。
【0111】図12に示す様に、図形レイアウト圧縮装
置2000では、コンピュータ100が図形レイアウト
圧縮装置1000の各手段に加えて配線整列手段121
と、配線更新手段122と、配線整列部品コンパクショ
ン手段123を備える。
【0112】配線整列手段121は、コンパクション方
向に垂直方向の配線の袋小路が囲む配線を袋小路の外に
出し、袋小路の袋を閉じる処理等により配線の袋小路を
解消し、層面毎に、コンパクション方向の最短経路を計
算し、各層面で最短経路長が異なるビアホール(及びそ
れに接続する配線)を近傍の配線束とのコンパクション
方向の順位を変更する事で最短経路長の不整合を解消す
る。
【0113】配線更新手段122は、指定した配線と指
定した部品端子(ビアホール)及び配線との順序を入れ
替える。
【0114】配線整列部品コンパクション手段123
は、部品の配置をコンパクションするとともに、配線を
順番を変えてコンパクション方向に寄せる事により部品
間の間隔をあけ部品レイアウトをコンパクションする。
【0115】次に、図13から図15のフローチャート
を参照して図形レイアウト圧縮装置2000の全体の動
作について詳細に説明する。尚、図16から図22は図
形レイアウト圧縮装置2000の動作を説明するための
絵柄を示す平面図である。
【0116】先ず、レイアウトデータ変換手段111
が、図形レイアウト圧縮装置1000のステップS10
0により、レイアウトデータ20から素片データ30を
作成する。次に、基板領域を仕切部屋に分割する。次
に、仕切部屋毎に、制約グラフデータ40と制約グラフ
順位データ42を作成する(ステップS100)。
【0117】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS104からS107の処理により、仕切部屋
に収納した部品端子(あるいは、空端子)と仕切線を介
して隣接する部品端子とを節として記録する端子制約グ
ラフデータ50を作成し、また、その両部品を節として
記録する部品制約グラフデータ60を作成する(ステッ
プS104からS107)。
【0118】次に、ステップS202は、配線整列手段
121が、層面毎の配線素片を読み出し、以下の処理を
行なう。先ず、連結する配線素片群を抽出し、図16
(a)のビアホールAからビアホールCを経由してビア
ホールBに至る形状の様に、その配線素片群のコンパク
ション方向に垂直な方向(第2の方向)への投影が配線
網の連結点(図のビアホールC)から予め設定した深さ
(例えば2.54mm)以上の長さで重複する袋形状を抽
出する。その袋形状毎に、ステップS203からステッ
プS206の処理を行なう。一方、全ての配線素片に対
して袋形状にかかわる処理を終えた場合はステップS2
07に進む(ステップS202)。
【0119】次に、ステップS203は、袋形状を検出
した場合、袋形状に侵入している配線を袋形状の外に出
し、袋形状を解消する配線経路変更を以下の様に行な
う。
【0120】袋形状の底から袋形状の両辺に接続するビ
アホールに対して、そのビアホールに接続する全配線を
抽出し、その接続する配線のうち袋形状を成す配線以外
は、他の層面で第1の方向を標準方向とする配線(図1
4(a)の点線で示す)のみと接続しているビアホール
(図14(a)のビアホールB)を抽出する。
【0121】そのビアホールからコンパクション方向
(第1の方向)で袋形状の他の辺(第2の辺)に交わる
位置まで、層面毎に、そのビアホールに接続する配線に
添ってビアホール位置を移動する。ビアホールを移動さ
せる第1の方向がその接続する配線の最先端より先に離
れる場合は、第2の方向で隣接する配線の間の間隙にそ
の配線を伸ばし挿入しビアホールを進める。ここで挿入
する配線の経路は、挿入する配線(及びビアホール)の
占有領域幅を0とし、周囲の素片と接しない限り配線を
挿入可能とする緩いデザインルールの下に経路を探索
し、その配線素片と第2の方向で隣接する素片との間の
制約グラフデータ40を作成する。
【0122】この際にビアホールの先の第1の方向に障
害となる素片が存在する場合は、予め設定した所定距離
(例えば、10ミリメートル)以内の範囲で、配線経路
を第2の方向に変位させ、障害を避ける配線経路を探索
する。
【0123】また、この経路探索の際に、同一部品の部
品端子間で、それ以上の配線を挿入不可能な間隙位置に
その部品端子間を結ぶ配線障害の形状データ35を記録
しておき、その配線障害の形状データ35を越えてこの
経路探索を行なわない様にする事もできる。
【0124】このビアホールが第1の方向での第2の辺
の位置まで達した場合に、図16(b)のビアホールB
の様に、そのビアホールを第2の辺に接続し、そのビア
ホールが最初に接続していた袋形状の位置から袋形状の
底までの配線(図16(a)でビアホールBとビアホー
ルCを接続する配線)を除去する。図16(b)の様
に、移動したビアホールBが他のビアホールAとが全層
面ともに、何の素片も間に挟まず近隣に並ぶ場合は、両
ビアホールを1つにまとめる。新設ビアホールの位置に
第1の方向及び第2の方向毎に隣接する素片との間に制
約グラフデータ40を作成し、制約グラフ順位データ4
2を作成更新する。
【0125】こうして、このビアホールを移動し全層面
で個々に得た位置は仮の位置で、このビアホールの各層
面での周囲の配線との制約グラフで定めるためだけに用
いる。このビアホールの具体的座標位置は、以下の様に
して周囲のビアホール及び部品端子との関係を定める端
子制約グラフを作成した後に定める。次に、ステップS
203に進む(ステップS203)。
【0126】次に、ステップS204は、再度ステップ
S100からステップS107の処理により、仕切部屋
配置手段112が、ステップS203で移動挿入したビ
アホールに対して、ビアホールあるいは部品端子を仕切
線で分離し仕切部屋を更新し、また、配線を変更した仕
切部屋の端子制約グラフデータ50と部品制約グラフデ
ータ60を更新し、その端子制約グラフ番号51を検査
配列に記録し、次に、ステップS503からS510の
処理を行ない、その後にステップS206に進む(ステ
ップS204)。
【0127】ステップS503は、以下の処理を行な
う。
【0128】端子制約グラフデータ50の部品相対移動
限界長62が負になる場合は部品同士の間隔を更に離す
必要がある事を意味し、両端の部品端子が同一部品に属
する場合は、その間隔を広げる事は出来ない。負の部品
相対移動限界長62を生じる原因となるのは、部品端子
間に新規に挿入した1本の配線による。そのため、ステ
ップS503は、検査配列に記録した端子制約グラフデ
ータ50から部品相対移動限界長62が負の値になる端
子制約グラフデータ50を抽出し、その両端の部品端子
が同一部品に属するか否かを検出する。
【0129】両端の部品端子が同一部品に属する場合
は、配線更新手段122が、その層面において、その端
子制約グラフデータ50の間の配線でその部品端子に隣
接する配線(第1の配線)と部品端子の順番を、以下の
ステップS504からステップS510の処理により入
れ替える。この処理を全検査配列に対して繰り返す(ス
テップS503)。
【0130】ステップS504は、配線更新手段122
が、端子制約グラフの部品端子Dとそれに隣接する第1
の配線を処理する。図17(a)に示すように、部品端
子Dに接続する配線(第2の配線)が無い場合、ステッ
プS505に進む。また、第2の配線が存在する場合
で、第1の配線と第2の配線が並行する部分が、第1の
配線も第2の配線もそれぞれ1つながりで分岐が無い場
合は、ステップS507に進む。分岐がある場合は、デ
ザインルール違反を記録する(ステップS504)。
【0131】ステップS505は、配線更新手段122
が、図17(b)に示す様に配線(第1の配線)を部品
端子に添う迂回配線を形成し、そして、その配線の素片
番号31とX方向あるいはY方向で隣接するその周囲の
素片番号31との制約グラフデータ40を更新し作成す
る。次に、ステップS510に進む(ステップS50
5)。
【0132】ステップS507は、配線更新手段122
が、図18(a)の部品端子Aの様に、第1の配線と相
対位置を交換する部品端子に、第1の配線の存在する層
面の配線(第2の配線)が接続されている場合で、第2
の配線が第1の配線にX方向に並行して走行する範囲に
おいては、第1の配線も第2の配線もそれぞれ1つなが
りで分岐が無く、配線が互いに並行する領域の端の配線
端が部品端子に接続する場合は、以下の様にして第1の
配線と第2の配線を入れ替える。
【0133】すなわち、第1の配線の素片番号31を記
録する制約グラフデータ40(第1の制約グラフ)を抽
出し、この制約グラフ番号41を、指定部品端子Aから
第1の配線の終端の部品端子(部品端子B)まで順に並
べ第1の配線配列に記憶する。また、第1の配線が連結
する終端の部品端子(部品端子B)の素片番号31を記
憶する。
【0134】そして、第2の配線の素片番号31が記録
されている制約グラフデータ40(第2の制約グラフ)
を抽出し、この制約グラフ番号41を第2の配線の先端
の指定部品端子(部品端子A)から終端の部品端子(部
品端子C)まで順に並ベ第2の配線配列に記憶する。ま
た、第2の配線の終端の位置番号33の部品端子(部品
端子C)の素片番号31を記憶する。次にステップS5
08に進む(ステップS507)。
【0135】ステップS508は、配線更新手段122
が、この順の第1の配線配列と、第2の配線配列を比較
し、第2の配線配列の最初の制約グラフ番号41と最後
の制約グラフ番号41がともに第1の配線配列に記録さ
れている場合は、第2の配線の始端と終端を第1の配線
が覆う場合である。その場合は以下の様にして第1の配
線と第2の配線の順番を入れ替える。また、この条件が
成り立たない場合はステップS509に進む。
【0136】すなわち、第2の配線のうち、両端の部品
端子と直結する第2の配線の素片データ30を削除し配
線形状を部品端子から分断する。そして、第1の配線か
ら両部品端子とY方向で隣接する部分を削除し配線形状
を分断する。そして、両部品端子間の第1の配線の部分
を第2の両部品端子に連結する配線形状を作成する。ま
た、両部品端子の外の両側に残った第1の配線の部分を
両部品端子間に残った第2の配線部分と連結する配線形
状を作成する。そして、それらの配線の素片番号31と
X方向あるいはY方向で隣接するその周囲の素片番号3
1との制約グラフデータ40を更新し作成する。次に、
ステップS510に進む(ステップS508)。
【0137】ステップS509は、配線更新手段122
が、第2の配線配列の最初の制約グラフ番号41が第1
の配線配列に記録され、第1の配線配列の最後の制約グ
ラフ番号41が第2の配線配列に記録されている場合
は、図18(a)に示す様に、第2の配線と第1の配線
がそれぞれ一部で並行して走行する場合である。この場
合は、以下の様にして、図18(b)に示す様に第2の
配線と第1の配線の順番を入れ替える。
【0138】すなわち、指定部品端子と結合する第2配
線を指定部品端子との結合部分を除去し配線形状を分断
する。また第1の配線を右側の終端部品端子との結合部
分を除去し配線形状を分断する。そして、第1および第
2の配線から両部品端子とY方向で隣接する部分を除去
し配線形状を分断する。そして、両部品端子間の第1の
配線の部分の左端を指定部品端子に接続し、右端を終端
の部品端子の右側に分断された第2の配線に接続する。
また、両部品端子間に分断された第2の配線の部分の左
端を指定部品端子の左側に分断された第1の配線の部分
と連結し、第2の配線の部分の右端を終端部品端子に接
続する。そして、それらの配線の素片番号31とX方向
あるいはY方向で隣接するその周囲の素片番号31との
制約グラフデータ40を更新し作成する。次にステップ
S510に進む(ステップS509)。
【0139】こうして、配線更新手段122が、第1の
配線と第2の配線の順番を入れ替える。
【0140】ステップS510は、再度ステップS10
4からステップS107の処理により、配線を変更した
仕切部屋の端子制約グラフデータ50と部品制約グラフ
データ60を更新し、その端子制約グラフ番号を検査配
列に追加記録する。そして、ステップS503に戻る
(ステップS510)。
【0141】次に、ステップS206は、部品制約グラ
フデータ60に対して、X方向あるいはY方向毎に、そ
の方向の順にダイクストラ法で最短経路を求め、既に最
短経路の節となった部品の経路が再度、既に得た最短経
路長よりも更に小さい値の最短経路を得る場合を検出
し、既存のその節から再度その節に戻るに至る最短経路
を負ループとし、デザインルール違反と判定する。この
デザインルール違反は、同一部品の部品端子間にその間
隙以上のビアホール及び配線を収納した場合に生じる。
【0142】この負ループを検出した場合は、その袋形
状の解消のために変更したデータをそれ以前に戻し、そ
うで無い場合はそのデータのまま、ステップS202に
戻り、次の袋形状を解消する処理に進む。全ての袋形状
を処理した場合は、次のステップS207に進む(ステ
ップS206)。
【0143】このステップS203からステップS20
6の処理では、配線整列手段121が、配線の袋形状を
解消する事により、配線を、どの配線間隙からも配線間
隙に添って第2の方向に進み、後戻りせずに基板端まで
達する配線間隙を形成出来た。これにより、後の経路探
索の失敗率が低減できる。
【0144】次に、ステップS207は、以上のステッ
プS202からステップS206の処理を、先の方向に
垂直な方向に対して行ない、垂直方向の袋形状を解消す
る(ステップS207)。
【0145】ステップS208は、配線整列手段121
が、図19(a)のビアホールAの様に、ビアホールに
接続する配線(第3の配線:図19(a)のAとBを結
ぶ実線)で、そのビアホールは第3の配線の存在する層
面の配線の標準走行方向(第3の方向:図19(a)の
水平方向)と垂直な方向に走行する配線(第4の配線:
図19(a)のAから下に降りる点線で示す配線)との
み接続する場合を抽出する。
【0146】その第3の配線のビアホールから反対側の
端(第3の端子:図19(a)のビアホールB)から第
3の方向に経路を探索し、その経路が第4の配線と交差
する位置にビアホールを移動する。
【0147】すなわち、第3の配線の経路を、第3の端
子から、挿入する素片の占有領域幅を0とし、周囲の素
片と接しない限り素片を挿入可能とする緩いデザインル
ールの下に、第3の方向に垂直方向(第4の方向)で隣
接する配線の間の間隙を、第4の配線に向かい第3の方
向に第3の配線を図19(b)の配線ABの様に伸ばし
挿入し、その配線素片と第4の方向で隣接する素片との
間の制約グラフデータ40を作成する。
【0148】また、第3の配線の他端のビアホールを、
図19(b)のビアホールAの様に、そのビアホールに
接続する層面毎の第4の配線に添って、層面毎にビアホ
ール位置を移動し、第4の方向に第3の配線の新経路に
交わる位置まで移動する。ビアホールを移動させる第4
の方向がその接続する第4の配線の最先端より先の場合
は、第3の方向で隣接する配線の間にその配線の素片を
伸ばし挿入しビアホールを進める。ここで挿入する配線
の経路は、挿入する配線(及びビアホール)の占有領域
幅を0とし、周囲の素片と接しない限り配線を挿入可能
とする緩いデザインルールの下に経路を探索し、その第
4の配線の素片と第3の方向で隣接する素片との間の制
約グラフデータ40を作成する。
【0149】この際にビアホールの先の第3の方向に障
害となる素片が存在する場合は、予め設定した所定距離
(例えば、10ミリメートル)以内の範囲で、第3の方
向に変位させ、障害を避ける配線経路を探索する。
【0150】このビアホールが第3の配線の挿入位置ま
で達した場合に、そのビアホールを第3の配線に接続す
る。
【0151】そして、新しいビアホールの位置と接続す
る端子制約グラフデータ50を再計算する。また、新し
く挿入した第3の配線及び第4の配線を間に持つ端子制
約グラフデータ50を更新する。ここで更新した端子制
約グラフ番号51を検査配列に記録し、ステップS20
4とステップS503からS510の処理を行ない、検
査配列に記録した端子制約グラフデータ50の部品相対
移動限界長62を読み出し、その値が負になり、その両
端の部品端子が同一部品に属する場合は、その間隙から
配線を外に出し、また最短経路を更新する。
【0152】次に、このステップS208の最初に戻
り、他のビアホールに接続する配線の整合処理に進む。
全ての配線を処理した場合は次にステップS209に進
む(ステップS208)。
【0153】このステップS208では、配線整列手段
121が、配線経路を各層面の標準走行方向に添わせ、
その交差位置にビアホールを移動する事で配線を整列す
る。
【0154】次に、ステップS209は、配線整列手段
121が、図19(b)の上から3本の水平線に接続す
るビアホールの様に、それに接続する配線が全層面で全
て同一の走行方向の配線のみであるビアホールを抽出
し、そのビアホールをその配線の方向に移動させ、層面
の走行方向に違反している配線を短くする様に接近さ
せ、そのビアホールが接するまで接近する場合は両ビア
ホールを一体にし、また、その一体化したビアホールに
接続する配線が1つの層間だけに存在する場合は、図2
0の様にビアホールも消去する。こうして、コンパクシ
ョンのネックを低減する(ステップS209)。
【0155】次に、ステップS210は、配線整列部品
コンパクション手段123が、コンパクション方向をY
方向とし、配線押し寄せ方向をY方向とし、以下のステ
ップS211からS213の処理を行ない、次に、コン
パクション方向をX方向とし、配線押し寄せ方向をX方
向とし、同様のステップを繰り返し、その後にステップ
S108に進む。
【0156】次に、ステップS211は、配線整列部品
コンパクション手段123が、コンパクション方向の部
品制約グラフの最短経路を計算し、最短経路の部品番号
32を順番に部品配置順配列に記録する。部品配置順配
列の最初に記録する部品番号32は、コンパクション方
向の基板端を表わす部品番号32とする。次に、ステッ
プS212に進む(ステップS211)。
【0157】次に、ステップS212は、部品配置順配
列から順に部品番号32を読み出し、その部品の全端子
の素片の処理メモリに処理済みフラグを記憶し、その部
品番号32を部品配線順番配列に記憶し、その部品番号
32を基礎部品とする(基礎部品メモリにその部品番号
32を記憶する)。
【0158】次に、配線予約配列(後に定義する)に記
録された配線の素片番号31を読み出し、その配線素片
番号31の両端に電気的に接続する部品端子がともに処
理済みであり、その配線素片番号31にコンパクション
方向の制約グラフデータ40で接続する素片番号31が
処理済み(素片番号31の処理メモリに処理済みフラグ
が記憶されている)の場合に、以下の処理を行なう。
【0159】すなわち、その配線素片番号31を配線順
番配列に記憶し、配線予約配列の記録から削除し、その
配線素片番号31の処理メモリに処理済みフラグを記憶
し、その配線素片番号31に制約グラフデータ40でコ
ンパクションの逆方向に接続する配線素片番号31を配
線予約配列に記憶する。
【0160】次に、ステップS212の先頭に戻り、次
の部品配置順配列の部品番号32を処理する。部品配置
順配列の全てのデータを処理した後でステップS213
に進む(ステップS212)。
【0161】次に、ステップS213は、配線順番配列
に記録した順に部品番号32と配線の素片番号31を読
み出し、以下の処理を行なう。
【0162】部品番号32を読み出した場合は、その部
品あるいはビアホールをその最短経路長で移動する位置
を計算する。以下では、最短経路長による図21(a)
の部品移動位置の部品レイアウトを参考にして手順を説
明する。
【0163】配線の素片番号31を読み出した場合は、
その配線素片の両端からそれぞれ、お互いの他端までコ
ンパクション方向に垂直方向に向かう経路を探索する。
その際に、配線経路を配線間隙内に、コンパクション方
向側の素片に添って寄せた経路を以下の様にして探索す
る。
【0164】配線経路が通る仕切部屋に属する部品端子
から、その配線経路に交差する方向に接続する端子制約
グラフ50を読み出し、その両端の部品端子の最短経路
長の差を接近距離とし、その両端の間隔から両端の接近
距離を引き算し、更に、その間の配線束の幅を引き算し
た値を配線余裕値として計算する。ここで、配線押し寄
せ方向がコンパクション方向に設定されている場合は、
両端の部品端子のいずれかが処理済みでは無い場合は、
配線余裕値は十分あると計算する。また、その端子制約
グラフデータ50の間のその配線の以前の経路が存在す
る場合も、配線余裕は十分あると計算する。それ以外の
場合は、その配線余裕値が挿入すべき配線幅と必要間隙
の和の値に満たない場合はその経路には配線を通さない
ルールで経路を探索する。そして、配線のそれぞれの端
から他の端に向けて、コンパクション方向に垂直方向に
進む配線経路を、コンパクション方向に垂直方向の座標
位置で他の端に至るまで、また、両端からの経路が交差
するまで、配線押し寄せ方向側の異なる信号名の素片に
接しない微小間隙を開けて沿わせた経路を探索する。
【0165】この経路探索において、経路がそれより先
に進めない位置に至り、その位置がコンパクション方向
及びその逆方向ともに素片で塞がれている袋小路に至っ
た場合は、その袋小路の端で配線押し寄せ方向の逆側で
隣接する配線に添って配線経路を逆戻りし、その袋小路
の入り口まで戻り、その入り口から袋小路の外側(配線
押し寄せ方向の逆側)の位置を求め、その位置から配線
経路に交差するまで戻る経路を探察し、また、その先に
配線経路を探索する。ただし、配線押し寄せ方向が自由
方向の場合は、袋小路から任意の方向の外側に配線経路
を出す。
【0166】こうして配線の両端からの配線経路を探索
し、その交点を計算する。そして、その両端からその交
点まで結ぶ経路をその両端を結ぶ配線経路とし、その配
線経路の通過する仕切部屋の部品端子に接続する端子制
約グラフデータ50にその配線素片番号31を加えデー
タを更新する。また、その配線素片の以前の経路を記録
した端子制約グラフデー50タからはその配線素片番号
31を削除しデータを更新する。ただし、新配線経路を
得られない場合は、旧配線経路を維持する。次に、更新
した端子制約グラフデータ50の両端の部品の端子制約
グラフデータ50の部品相対移動限界長62の最小値を
計算しそれを量子化して部品制約グラフデータ60の記
録する部品相対移動限界長62を更新し、更に、更新し
た部品制約グラフデータ60の最短経路を計算し更新す
る。
【0167】こうして図21(a)の部品端子CとDを
結ぶ配線を図21(b)の様にコンパクション方向に経
路変更する例を示す。この様に配線を、配線押し寄せ方
向に可能な限り寄せる様に、部品端子あるいは他の配線
との順序を変え、それにより図21(b)の部品Eの下
の空間があく様に、部品間に間隔を生じさせる。こうす
る事で、部品制約グラフデータ60の部品相対移動距離
が変わり、その最短経路が変わり、図22に示す様に、
最短経路長の部品レイアウトが変わる。こうして部品レ
イアウトを更に小さな領域にコンパクションできる。
【0168】以上の処理を終えた場合は、配線順番配列
から次の配線素片番号31を読み出し、更に以上の処理
を繰り返す。こうして、全ての配線順番配列の配線素片
番号31を処理した後にステップS210に戻る(ステ
ップS213)。
【0169】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS108からS110の処理により、部品およ
びビアホールをX方向及びY方向に、それぞれの最短経
路長で移動し部品レイアウトを縦横方向にコンパクショ
ンする(ステップS108からS110)。
【0170】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS111により、配線コンパクション手段10
8が、配線に関して、その配線を挟む端子制約グラフデ
ータ50の一方の端の部品端子の形に添って配線を寄せ
て折り曲げた八角形形状の配線限界位置データ80を作
成し記憶し、 最後に、再配線手段109が、その限界
位置以内の空間に斜め線を有する自由な形状に再配線す
る(ステップS111)。
【0171】このようにして、図形レイアウト圧縮装置
2000はコンパクションのネックを低減し、レイアウ
トをより小さい領域へコンパクションする事ができる。
【0172】この理由は、配線の袋形状を解消する配線
整列手段121により、袋小路を解消する事で配線間隙
間に配線経路を探索し易くし、また、配線の流れを整流
化しビアホールを低減し、そして、配線整列部品コンパ
クション手段123により部品間の配線を低減する方向
に配線の順番を変え、部品レイアウトをより小さな領域
にコンパクションできる様にしたためである。
【0173】本発明の第3の実施の形態である図形レイ
アウト圧縮装置3000について、図面を参照して詳細
に説明する。図形レイアウト圧縮装置3000は図23
の構成を有する。
【0174】図形レイアウト圧縮装置3000は仕切部
屋間部品移動手段210を備える。仕切部屋間部品移動
手段210は、部品コンパクション手段107が部品制
約グラフデータ60の最短経路を計算した後に、最短経
路のビアホールを最短経路を解消する方向に移動して最
短経路を改善し、より小さな領域に部品をコンパクショ
ンできる様にする。
【0175】次に、図24乃至28を参照して図形レイ
アウト圧縮装置3000の全体の動作について詳細に説
明する。図24は図形レイアウト圧縮装置3000の動
作を表すフローチャートである。図25から図28は図
形レイアウト圧縮装置3000の動作を説明するための
絵柄を示す平面図であり、図25(a)は図形レイアウ
ト圧縮装置3000の処理の対象となる印刷配線板の初
期のレイアウトを示し、図26(c)は最終結果のレイ
アウトを示す。
【0176】先ず、レイアウトデータ変換手段111
が、図形レイアウト圧縮装置1000のステップS10
0で、レイアウトデータ20から素片データ30を作成
する。次に、基板領域を仕切部屋に分割する。次に、仕
切部屋毎に、制約グラフデータ40と制約グラフ順位デ
ータ42を作成する(ステップS100)。
【0177】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS104からS107の処理により、仕切部屋
に収納した部品端子(あるいは、空端子)と仕切線を介
して隣接する部品端子とを節として記録する端子制約グ
ラフデータ50を作成し、また、その両部品を節として
記録する部品制約グラフデータ60を作成する(ステッ
プS104からS107)。
【0178】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS108からS110で、最短経路計算手段1
05と部品コンパクション手段107により部品レイア
ウトをX方向及びY方向にコンパクションする(ステッ
プS108からS110)。
【0179】次に、ステップS302は、仕切部屋間部
品移動手段210が、仕切部屋(第1の仕切部屋)をコ
ンパクション方向(Y方向)の順(コンパクション先に
近い順)に以下の処理を行なう。
【0180】すなわち、第1の仕切部屋において、それ
が収納する部品端子(第1の部品端子)が存在しない
(空端子を収納する)場合はステップS303とS30
6を行なう。一方、第1の部品端子が存在する場合は、
その位置が基板外形からはみ出す場合はステップS30
4とS306を行ない、それ以外で第1の部品端子が存
在する場合はステップS305とS306を行なう。こ
うして、順次に仕切部屋を処理する。
【0181】つまり、ステップS303で部品間の隙間
に部品を移動し、またステップS304で基板外形から
はみ出す部品を基板外形内に移動し、こうして、部品を
基板外形に合わせて順次にコンパクションする。
【0182】また、全ての仕切部屋を処理し終えた後に
ステップS111に進む(ステップS302)。
【0183】ステップS303は、第1の仕切部屋が部
品端子を収納していない場合に行なう。これは、図25
(a)の部品1と部品3の間の仕切部屋を第1の仕切部
屋とした場合である。
【0184】すなわち、第1の仕切部屋にコンパクショ
ン方向(Y方向)の逆側で隣接する部品端子あるいはビ
アホール(第2の部品端子:図25(a)の部品2)を
抽出し第1の仕切部屋へ移動しステップS306を行な
う。ここで、隣接する仕切部屋もまた部品端子を収納し
ていない場合には更に先に隣接する仕切部屋の収納する
部品端子を移動する。
【0185】ステップS306の結果を用い、各部品を
最短経路で移動させる位置を計算し、その位置が第2の
方向の基板外形と必要な間隙を満たさない場合は、第2
の部品端子の移動を元に戻す。この後に、元の処理に戻
る(ステップS303)。
【0186】ステップS304は、第1の部品端子が基
板外形に収納されない場合に行なう。これは、図25
(b)の部品5の場合である。
【0187】すなわち、第1の部品端子(図25の部品
5)を基板外形内で未だ処理していない仕切部屋(第2
の仕切部屋:図25(b)の部品5と部品8の間の仕切
部屋)へ移動し、第2の仕切部屋に既に収納されていた
部品端子(第2の部品端子)と移動挿入した第1の部品
端子の間に仕切線を作成し第2の仕切部屋を2つに分割
しステップS306を行ない、そして元の処理に戻る
(ステップS304)。
【0188】ステップS305は、第1の仕切部屋に収
納される第1の部品端子が基板外形内に収納されている
場合に行なう。これは、図25(b)の部品1の場合で
ある。
【0189】すなわち、第1の仕切部屋と隣接する仕切
部屋の部品端子と第1の部品端子の間の間隙からその間
の配線束の幅を引き算した値を計算し、その値が予め設
定した値(例えば、ビアホールの直径と必要間隙の和)
以上の間隙を持つ時は、第1の仕切部屋に、コンパクシ
ョン方向(Y方向)の逆側で隣接する仕切部屋が収納す
る部品端子あるいはビアホール(第2の部品端子)を第
1の仕切部屋へ移動し、第1の部品端子と第2の部品端
子の間に仕切線を作成する事で第1の仕切部屋を2つに
分割し、次にステップS306を行なう。次に、元の処
理に戻る(ステップS305)。
【0190】次に、ステップS306は、端子制約グラ
フデータ50を以下の様に更新作成し、部品制約グラフ
データ60を更新する。この処理を図27から図28を
参照し説明する。 (1)部品端子(第1の移動端子:図27のA)が移動
する先の仕切部屋が収納する部品端子(仲介端子:図2
7の空端子L)を抽出する。
【0191】第1の移動端子と仲介端子を結ぶ端子制約
グラフデータ50を読み、その他端の節(FからK及び
B)が第1の移動端子の元の仕切部屋には隣接しない
が、第1の移動端子の移動先の仕切部屋には隣接する場
合、すなわち、図27で端子H、I、Jは、端子Aの仕
切部屋とは隣接しないが、端子Aの移動先の仕切部屋と
は隣接する。その場合は第1の移動端子(A)とその端
子(H、I、J)を節とし結ぶ端子制約グラフデータ5
0を作成し、第1の移動端子(A)と仲介端子(L)を
結ぶ端子制約グラフ50の挟む配線束を、仲介端子
(L)と端子(H、I、J)を結ぶ端子制約グラフデー
タ50の挟む配線束に加えた配線束を記録する。ただ
し、第1の移動端子(A)に接続する配線がその配線束
に含まれる場合はそれを記録から除く。一方、第1の移
動端子(A)の元の仕切部屋には隣接するが、その移動
先の仕切部屋には隣接しない部品端子(C、D、E)に
ついては、その部品端子と第1の移動端子(A)を結ん
でいた端子制約グラフデータ50を削除する。それ以外
の部品端子(F、G、K、B)と第1の移動端子(A)
を接続する端子制約グラフデータ50についても、その
接続方向を再定義し更新する。 (2)第1の移動端子(A)の元の仕切部屋に空端子
(図28の端子M)を設定し、第1の移動端子(A)と
結ばれていた部品端子のうち、空端子(M)が仕切線を
介して隣接する部品端子(K、B、C、D、E、F、
G)を結ぶ端子制約グラフデータ50を作成し、以前の
第1の移動端子との間の配線束を空端子との間の配線束
として記録する。また、その空端子と移動後の第1の移
動端子とを結ぶ端子制約グラフデータ50を作成し、そ
の間に挟む配線は無しとして記録する。ここで、第1の
移動端子と接続する配線が有り、それが第1の移動端子
の移動により引き伸ばされる場合は、その配線を第1の
移動端子から、その他端までの、空端子の片側の部品端
子と結ぶ端子制約グラフデータ50に追加し記録する。
【0192】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS104からステップS107により、新規あ
るいは更新の端子制約グラフデータ50の部品相対移動
限界長62を計算し、また、部品制約グラフデータ50
を更新する。そして、更新した端子制約グラフ番号51
を検査配列に記録する。以上の処理を全ての新規あるい
は更新の端子制約グラフデータ50に適用した後に、図
形レイアウト圧縮装置2000のステップS503から
S510の処理を行ない、同一部品の両端の端子制約グ
ラフの間の挟む配線の束の幅の設計基準への違反があれ
ば解消する。次に、図形レイアウト圧縮装置2000の
ステップS210、S108からS110の手順でX方
向及びY方向の部品制約グラフデータ60の最短経路を
計算しコンパクションする。その後に元の処理に戻る
(ステップS306)。
【0193】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS111により、配線コンパクション手段10
8が、配線に関して、その配線を挟む端子制約グラフデ
ータ50の一方の端の部品端子の形に添って配線を寄せ
て折り曲げた八角形形状の配線限界位置データ80を作
成し記憶し、 最後に、再配線手段109が、その限界
位置以内の空間に配線を斜め線を有する自由な形状に再
配線する(ステップS111)。
【0194】こうして、図形レイアウト圧縮装置300
0では、部品を基板外形内に、順次に詰め込んで配置し
配線も部品と一緒に移す事で部品レイアウトと配線を最
密にコンパクション出来る。
【0195】その理由は、仕切部屋間部品移動手段21
0が基板外形内の仕切部屋の部品端子による充填状況を
把握し、空いている仕切部屋に部品を移動し充填するた
めである。
【0196】本発明の第4の実施の形態である図形レイ
アウト圧縮装置4000について図面を参照して詳細に
説明する。図形レイアウト圧縮装置4000は、図形レ
イアウト圧縮装置1000と同じく、プログラム制御に
より動作するコンピュータ100と、表示部101と、
操作部102から構成されている。
【0197】コンピュータ100の構成は図29の通り
であり、図形レイアウト圧縮装置1000の構成に加え
て部品移動指定手段301を備える。部品移動指定手段
301は、各部品の移動方向を指定する部品移動目標ベ
クトルデータ63(図31(b))をレイアウトの任意
の位置に向けて設定する。
【0198】次に、図30、図31、図32を参照して
図形レイアウト圧縮装置4000の全体の動作について
詳細に説明する。図30は図形レイアウト圧縮装置40
00の動作を表すフローチャートである。図31と図3
2は図形レイアウト圧縮装置4000の処理動作を説明
するための絵柄を示す平面図である。図31(a)は図
形レイアウト圧縮装置4000の処理の対象となる印刷
配線板の初期のレイアウトと部品の移動目標グラフを示
し、図32(c)は、図形レイアウト圧縮装置4000
による処理を終了した状態のレイアウトを示す平面図で
ある。
【0199】先ず、レイアウトデータ変換手段111
は、図形レイアウト圧縮装置1000のステップS10
0により、レイアウトデータ20から素片データ30を
作成する。次に、基板領域を仕切部屋に分割する(図3
1(a))。次に、端子制約グラフ作成手段104が、
仕切部屋毎に、制約グラフデータ40と制約グラフ順位
データ42を作成する(ステップS100)。
【0200】次に、部品移動指定手段301が、各部品
それぞれをレイアウトの任意の位置の移動目標位置63
0に向けた部品移動目標ベクトルデータ63とコンパク
ション中心位置を以下の様にして設定する。操作指令入
力手段110が操作者から管面でのマウス操作、あるい
はキーボード操作等により指示を受け取り、各部品毎
に、その初期の位置から移動目標位置630まで張った
ベクトルをその部品移動目標ベクトルデータ63とする
(図31(b))。そして、コンパクション中心位置デ
ータをX方向の座標軸とY方向の座標軸を管面に表示し
つつ移動し、その原点をコンパクション中心位置データ
64として記憶する。また、新たに挿入する配線を指定
する。このデータ入力は、操作指令入力手段110が複
数の部品の部品移動目標ベクトルデータ63の群を通信
回線を通じ読み込み、あるいは磁気記録媒体から読み込
む事でも行なえる。
【0201】図形レイアウト圧縮装置4000では、部
品制約グラフデータ60の節として移動目標起点と名付
ける不動点を加える。そして、部品のY方向(下方向)
の部品移動目標ベクトルデータ63の成分、即ち、移動
目標距離をグラフの長さとし、移動目標起点を第1の節
とし部品番号32を第2の節とするY方向の部品制約グ
ラフデータ60を作成する。同様に、部品のX方向(左
方向)の移動目標距離をグラフの長さとするX方向の部
品制約グラフデータ60を作成する。この様に移動目標
起点と部品とを結ぶ部品制約グラフデータ60を作成す
る事により、部品を移動目標ベクトルデータ63に合わ
せて移動する事ができる。
【0202】また、図形レイアウト圧縮装置4000
は、全部品の移動方向を任意のレイアウト位置に向けた
部品移動目標ベクトルデータ63を一括して設定する事
で部品レイアウトを収束でき、あるいはその逆方向に向
けて一括して設定する事で部品レイアウトを拡大する様
に、部品移動目標ベクトルデータ63を一括して設定す
る事もできる(ステップS301)。
【0203】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS104からS107の処理により、仕切部屋
に収納した部品端子(あるいは、空端子)と仕切線を介
して隣接する部品端子とを節として記録する端子制約グ
ラフデータ50を作成し、また、その両部品を節として
記録する部品制約グラフデータ60を作成する(ステッ
プS104からS107)。
【0204】次に、ステップS408は、部品コンパク
ション手段107が、先に作成した移動目標の起点と部
品とを結ぶ部品制約グラフデータ60と部品同士を結ぶ
部品制約グラフデータ60とを用い、図32(a)に示
す様に部品端子毎にコンパクション中心位置データ64
のX座標の右側の部品はX方向の左に向かう移動を、左
側の部品はX方向の右に向かう移動を行なう。
【0205】すなわち、コンパクション中心位置データ
64のX座標に向かうX方向の最短経路を計算しつつ部
品を最短経路長で移動させる。これは、最短経路計算手
段105が、ダイクストラ法によるコンパクション手法
により、コンパクション中心位置データ64のX座標に
重なる仕切部屋の部品及び移動目標起点からX方向の部
品制約グラフデータ60の既存の最短経路の節(部品端
子)に接続するX方向の部品制約グラフデータ60を抽
出する。そして、その接続する部品の最短経路長に部品
制約グラフデータ60の部品相対移動限界長62を加え
た値を計算し、この値を一番短くする部品制約グラフデ
ータ60を選び、その値を、部品制約グラフデータ60
の他端の節(部品)の最短経路長とし、この部品制約グ
ラフデータ60を最短経路に加える。また、その部品制
約グラフデータ60で結ばれる部品をその最短経路長で
X方向に移動させ配置する。
【0206】この処理を繰り返し、X方向の部品制約グ
ラフデータ60の最短経路を計算し、X方向に部品レイ
アウトをコンパクションする(ステップS408)。
【0207】次に、以上のステップS408の処理を、
同様にY方向に対して繰り返し、Y方向の部品制約グラ
フデータ60の最短経路を計算し、図32(b)に示す
様に、Y方向に部品レイアウトをコンパクションする
(ステップS410)。
【0208】次に、図形レイアウト圧縮装置1000の
ステップS111により、配線コンパクション手段10
8が、配線に関して、その配線を挟む端子制約グラフデ
ータ50の一方の端の部品端子の形に添って配線を寄せ
て折り曲げた八角形形状の配線限界位置データ80を作
成し記憶し、 最後に、再配線手段109が、その限界
位置以内の空間に、図32(c)に示す様に、配線を斜
め線を有する自由な形状に再配線する(ステップS11
1)。
【0209】また、以上の処理は、部品移動指定手段3
01が部品移動目標ベクトルデータ63を設定した後に
図形レイアウト圧縮装置2000あるいは3の動作によ
りレイアウトをコンパクションする事で、部品レイアウ
トの中心に向けて更に密に部品と配線をコンパクション
する事ができる。
【0210】この様にして、図形レイアウト圧縮装置4
000は、予め定めた目標位置を目指して部品を移動で
き、部品レイアウトを広げる事も、縮小する事もできる
コンパクション処理を行なえる。
【0211】その理由は、図形レイアウト圧縮装置40
00は、部品の移動方向を移動目標で指定する部品移動
指定手段301が、その部品と移動の起点とを結び、そ
の移動目標ベクトルデータ63をグラフ長とする部品制
約グラフデータ60を作成し、それを部品同士の部品制
約グラフデータ60に加え、それらにより部品レイアウ
トをコンパクションするためである。
【0212】また、図形レイアウト圧縮装置4000
は、操作指令入力手段110が部品レイアウトのコンパ
クション中心位置データ64を入力し、そのコンパクシ
ョン中心位置に向けて部品コンパクション手段が107
が部品レイアウトをコンパクションする事ができる。
【0213】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。
【0214】第1に、部品端子を仕切部屋に配置し、配
線は仕切線の両側の部品端子の端子制約グラフデータに
配線束幅を記録して取り込むデータ構造を用いて部品と
配線をコンパクションし、斜め配線を含む自由な形で配
線を行なえるコンパクションができる。その理由は、隣
接する仕切部屋に収納した部品端子同士が、その間の配
線束を介してX方向及びY方向へ移動可能な距離を部品
制約グラフデータに記録し、この部品制約グラフデータ
を元に部品レイアウトをコンパクションするからであ
る。
【0215】第2に、コンパクションのネックを低減
し、レイアウトをより小さい領域へコンパクションする
事ができる。これは、(a)配線の袋形状、即ち、袋小
路を解消する事で、配線間隙間に配線経路を探索し易く
した、(b)配線の流れを整流化しビアホールを低減し
た、(c)部品間の配線を低減する方向に配線の順番を
変え、部品レイアウトをより小さな領域にコンパクショ
ンできる様にした、の(a)(b)(c)の理由によ
る。
【0216】第3に、基板外形内に部品を順次に詰め込
んで配置し、配線も部品と一緒に移す事で、部品レイア
ウトと配線を最密にコンパクションすることができる。
その理由は、仕切部屋間部品移動手段が基板外形内の仕
切部屋の部品端子による充填状況を把握し、空いている
仕切部屋に部品を移動し充填するためである。
【0217】第4に、部品レイアウトの中心に向けて更
に密に部品と配線をコンパクションする事ができる。こ
れは、部品移動指定手段が部品移動目標ベクトルデータ
を設定した後にレイアウトをコンパクションするからで
ある。
【0218】第5に、予め定めた目標位置を目指して部
品を移動でき、部品レイアウトの拡大及び縮小のどちら
でも可能なコンパクション処理を行なうことができる。
その理由は、部品の移動方向を移動目標で指定する部品
移動指定手段が、その部品と移動の起点とを結び、その
移動目標ベクトルデータをグラフ長とする部品制約グラ
フデータを作成し、それを部品同士の部品制約グラフデ
ータに加え、それらにより部品レイアウトをコンパクシ
ョンするためである。また、操作指令入力手段が部品レ
イアウトのコンパクション中心位置データを入力し、そ
のコンパクション中心位置に向けて部品コンパクション
手段がが部品レイアウトをコンパクションするためであ
る。
【0219】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業
者の通常の知識の範囲内でその変更や改良が可能である
ことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である図形レイアウ
ト圧縮装置1000の機能ブロック図である。
【図2】図形レイアウト圧縮装置1000の動作のフロ
ーチャートである。
【図3】本発明の各種データの構造を示す図である。
【図4】本発明の各種データの構造を示す図である。
【図5】本発明の各種データの構造を示す図である。
【図6】図形レイアウト圧縮装置1000の動作を説明
するための絵柄を示す平面図である。
【図7】図形レイアウト圧縮装置1000の動作を説明
するための絵柄を示す平面図である。
【図8】図形レイアウト圧縮装置1000の動作を説明
するための絵柄を示す平面図である。
【図9】端子制約グラフ50の作成手順を示す図であ
る。
【図10】部品相対移動限界長62の概念を示す図であ
る。
【図11】仕切線の変更手順を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態である図形レイア
ウト圧縮装置2000の機能ブロック図である。
【図13】図形レイアウト圧縮装置2000の動作のフ
ローチャートである。
【図14】図形レイアウト圧縮装置2000の動作のフ
ローチャートである。
【図15】図形レイアウト圧縮装置2000の動作のフ
ローチャートである。
【図16】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図17】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図18】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図19】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図20】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図21】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図22】図形レイアウト圧縮装置2000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態である図形レイア
ウト圧縮装置3000の機能ブロック図である。
【図24】図形レイアウト圧縮装置3000の動作のフ
ローチャートである。
【図25】図形レイアウト圧縮装置3000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図26】図形レイアウト圧縮装置3000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図27】図形レイアウト圧縮装置3000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図28】図形レイアウト圧縮装置3000の動作を説
明するための絵柄を示す平面図である。
【図29】本発明の第4の実施の形態である図形レイア
ウト圧縮装置4000の機能ブロック図である。
【図30】図形レイアウト圧縮装置4000の動作を表
すフローチャートである。
【図31】図形レイアウト圧縮装置4000の処理動作
を説明するための絵柄を示す平面図である。
【図32】図形レイアウト圧縮装置4000の処理動作
を説明するための絵柄を示す平面図である。
【図33】従来例2の図形レイアウト圧縮装置5000
の機能ブロック図である。
【図34】図形レイアウト圧縮装置5000によるレイ
アウト修正の前後を説明する図である。
【図35】従来例5による配線の通過経路の変更を説明
する図である。
【符号の説明】
1 部品端子 2 配線 3 ビアホール 4 多角形導体形状 20 レイアウトデータ 30 素片データ 40 制約グラフデータ 50 端子制約グラフデータ 60 部品制約グラフデータ 80 配線限界位置データ 100 コンピュータ 101 表示部 102 操作部 103 制約グラフ作成手段 104 端子制約グラフ作成手段 105 最短経路計算手段 107 部品コンパクション手段 108 配線コンパクション手段 109 再配線手段 110 操作指令入力手段 111 レイアウトデータ変換手段 112 仕切部屋配置手段 121 配線整列手段 122 配線更新手段 123 配線整列部品コンパクション手段 210 仕切部屋間部品移動手段 301 部品移動指定手段 1000、2000、3000、4000、5000
図形レイアウト圧縮装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−242285(JP,A) 特開 平11−274310(JP,A) 菊池秀雄,”プリント板の斜め配線コ ンパクション手法とその評価”,情報処 理学会研究報告(98−DA−88),平成 10年5月22日,第98巻,第43号,p.29 −34 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元空間に配置した配線、部品端子、
    ビアホール及び多角形導体形状を有する少なくとも1層
    のパターンと、印刷配線板の部品あるいは半導体のセル
    とを含むレイアウトデータを読み込み、該レイアウトを
    コンパクションする図形レイアウト圧縮装置において、 レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビアホー
    ル、半導体セル、配線、及び部品外形同士で隣接するも
    のの組み合わせを両端の節として持つ制約グラフデータ
    を作成する手段と、 該レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビアホ
    ール、半導体セル、及び部品外形の配置する領域を分割
    する縦方向あるいは横方向の仕切線の位置を計算し、前
    記仕切線の両側に隣接する領域に収納される部品端子と
    ビアホールを両端の節として持つ端子制約グラフデータ
    を計算する手段と、 前記端子制約グラフデータの両端の節の間に挟まれる配
    線の幅と必要間隙とを加えた配線束を介し、前記端子制
    約グラフデータの一端の節が他端の節にコンパクション
    方向で接近し得る部品相対移動限界長を計算する手段
    と、 前記部品相対移動限界長を記録すると共に、部品番号を
    節として、全層面の端子制約グラフデータをまとめて成
    る部品制約グラフデータを作成する手段と、 該部品相対移動限界長以内で、他端の節の部品端子とビ
    アホールを移動する部品コンパクション手段と、 前記部品コンパクション手段が出力するレイアウトデー
    タに対し、部品とビアホールの間の間隔に斜め配線を含
    む配線形状に配線を整形して再配線する再配線手段とを
    備えることを特徴とする図形レイアウト圧縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の図形レイアウト圧縮装
    置において、前記制約グラフデータを作成する手段が、
    同じ信号名の素片同士を互いに不干渉として扱い、他の
    信号名の素片から並列に接続される関係の制約グラフデ
    ータを作成する事を特徴とする図形レイアウト圧縮装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれかに記載の図形
    レイアウト圧縮装置において、更に、 ビアホール、部品端子あるいは半導体セルを表示し、個
    々の部品とビアホールの移動目標方向と移動目標距離の
    移動目標ベクトルデータを指定する部品移動指定手段
    と、 部品番号と不動点を節として記録する部品制約グラフデ
    ータを作成する手段とを備えることを特徴とする図形レ
    イアウト圧縮装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の図形
    レイアウト圧縮装置において、更に、レイアウトのコン
    パクションの中心位置を指定し、前記中心位置に向けて
    レイアウトをコンパクションする手段を備えることを特
    徴とする図形レイアウト圧縮装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の図形
    レイアウト圧縮装置において、更に、部品レイアウトを
    コンパクションする際に、基板外形に合わせ、コンパク
    ション方向側の部品から順に、部品端子をコンパクショ
    ン方向側に移動させ、部品端子を仕切線を越え空いてい
    る領域に移動させつつコンパクションする手段を備える
    ことを特徴とする図形レイアウト圧縮装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の図形
    レイアウト圧縮装置において、更に、部品端子あるいは
    ビアホールあるいは他の配線とのコンパクション方向に
    おける順位を変更して、配線をコンパクション方向に寄
    せる経路を探索する手段と、その後に部品レイアウトを
    コンパクションする手段を備えることを特徴とする図形
    レイアウト圧縮装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の図形
    レイアウト圧縮装置において、更に、配線の袋小路を抽
    出し、配線及びビアホールを、部品端子、ビアホール及
    び他の配線との順を変えて移動させ、袋小路を解消する
    経路を探索する手段を備えることを特徴とする図形レイ
    アウト圧縮装置。
  8. 【請求項8】 二次元空間に配置した配線、部品端子、
    ビアホール及び多角形導体形状を有する少なくとも1層
    のパターンと、印刷配線板の部品あるいは半導体のセル
    とを含むレイアウトデータを情報処理装置に読み込み、
    該レイアウトをコンパクションする図形レイアウト圧縮
    方法において、 レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビアホー
    ル、半導体セル、配線、及び部品外形同士で隣接するも
    のの組み合わせを両端の節として持つ制約グラフデータ
    を作成する段階と、 該レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビアホ
    ール、半導体セル、及び部品外形の配置する領域を分割
    する縦方向あるいは横方向の仕切線の位置を計算し、前
    記仕切線の両側に隣接する領域に収納される部品端子と
    ビアホールを両端の節として持つ端子制約グラフデータ
    を計算する段階と、 前記端子制約グラフデータの両端の節の間に挟まれる配
    線の幅と必要間隙とを加えた配線束を介し、前記端子制
    約グラフデータの一端の節が他端の節にコンパクション
    方向で接近し得る部品相対移動限界長を計算する段階
    と、 前記部品相対移動限界長を記録すると共に、部品番号を
    節として、全層面の端子制約グラフデータをまとめて成
    る部品制約グラフデータを作成する段階と、 該部品相対移動限界長以内で、他端の節の部品端子とビ
    アホールを移動する部品コンパクション段階と、 部品とビアホールの間の間隔に斜め配線を含む配線形状
    に配線を整形して再配線する再配線段階とを含むことを
    特徴とする図形レイアウト圧縮方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の図形レイアウト圧縮方
    法において、前記制約グラフデータを作成する段階が、
    同じ信号名の素片同士を互いに不干渉として扱い、他の
    信号名の素片から並列に接続される関係の制約グラフデ
    ータを作成する事を特徴とする図形レイアウト圧縮方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項8及び9のいずれかに記載の図
    形レイアウト圧縮方法において、更に、 ビアホール、部品端子あるいは半導体セルを表示し、個
    々の部品とビアホールの移動目標方向と移動目標距離の
    移動目標ベクトルデータを指定する部品移動指定段階
    と、 部品番号と不動点を節として記録する部品制約グラフデ
    ータを作成する段階とを含むことを特徴とする図形レイ
    アウト圧縮方法。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれかに記載の
    図形レイアウト圧縮方法において、更に、レイアウトの
    コンパクションの中心位置を指定し、前記中心位置に向
    けてレイアウトをコンパクションする段階を含むことを
    特徴とする図形レイアウト圧縮方法。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれかに記載の
    図形レイアウト圧縮方法において、更に、部品レイアウ
    トをコンパクションする際に、基板外形に合わせ、コン
    パクション方向側の部品から順に、部品端子をコンパク
    ション方向側に移動させ、部品端子を仕切線を越え空い
    ている領域に移動させつつコンパクションする段階を含
    むことを特徴とする図形レイアウト圧縮方法。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至12のいずれかに記載の
    図形レイアウト圧縮方法において、更に、部品端子ある
    いはビアホールあるいは他の配線とのコンパクション方
    向における順位を変更して、配線をコンパクション方向
    に寄せる経路を探索する段階と、その後に部品レイアウ
    トをコンパクションする段階を含むことを特徴とする図
    形レイアウト圧縮方法。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至13のいずれかに記載の
    図形レイアウト圧縮方法において、更に、配線の袋小路
    を抽出し、配線及びビアホールを、部品端子、ビアホー
    ル及び他の配線との順を変えて移動させ、袋小路を解消
    する経路を探索する段階を含むことを特徴とする図形レ
    イアウト圧縮方法。
  15. 【請求項15】 二次元空間に配置した配線、部品端
    子、ビアホール及び多角形導体形状を有する少なくとも
    1層のパターンと、印刷配線板の部品あるいは半導体の
    セルとを含むレイアウトデータを情報処理装置に読み込
    ませ、コンパクション処理を施したレイアウトデータを
    出力させる図形レイアウト圧縮プログラムを記録した機
    械読取可能な記録媒体において、 レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビアホー
    ル、半導体セル、配線、及び部品外形同士で隣接するも
    のの組み合わせを両端の節として持つ制約グラフデータ
    を作成する処理と、 該レイアウトデータから、層面毎に、部品端子、ビアホ
    ール、半導体セル、及び部品外形の配置する領域を分割
    する縦方向あるいは横方向の仕切線の位置を計算し、前
    記仕切線の両側に隣接する領域に収納される部品端子と
    ビアホールを両端の節として持つ端子制約グラフデータ
    を計算する処理と、 前記端子制約グラフデータの両端の節の間に挟まれる配
    線の幅と必要間隙とを加えた配線束を介し、前記端子制
    約グラフデータの一端の節が他端の節にコンパクション
    方向で接近し得る部品相対移動限界長を計算する処理
    と、 前記部品相対移動限界長を記録すると共に、部品番号を
    節として、全層面の端子制約グラフデータをまとめて成
    る部品制約グラフデータを作成する処理と、 該部品相対移動限界長以内で、他端の節の部品端子とビ
    アホールを移動する部品コンパクション処理と、 部品とビアホールの間の間隔に斜め配線を含む配線形状
    に配線を整形して再配線する再配線処理とを情報処理装
    置に実行させることを特徴とする図形レイアウト圧縮プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の記録媒体におい
    て、前記制約グラフデータを作成する処理が、同じ信号
    名の素片同士を互いに不干渉として扱い、他の信号名の
    素片から並列に接続される関係の制約グラフデータを情
    報処理装置に作成させることを特徴とする図形レイアウ
    ト圧縮プログラムを記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項15及び16のいずれかに記載
    の記録媒体において、更に、 ビアホール、部品端子あるいは半導体セルを表示し、個
    々の部品とビアホールの移動目標方向と移動目標距離の
    移動目標ベクトルデータを指定する部品移動指定処理
    と、 部品番号と不動点を節として記録する部品制約グラフデ
    ータを作成する処理とを情報処理装置に実行させること
    を特徴とする図形レイアウト圧縮プログラムを記録した
    記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項15乃至17のいずれかに記載
    の記録媒体において、更に、レイアウトのコンパクショ
    ンの中心位置を指定し、前記中心位置に向けてレイアウ
    トをコンパクションする処理を情報処理装置に実行させ
    ることを特徴とする図形レイアウト圧縮プログラムを記
    録した記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項15乃至18のいずれかに記載
    の記録媒体において、更に、部品レイアウトをコンパク
    ションする際に、基板外形に合わせ、コンパクション方
    向側の部品から順に、部品端子をコンパクション方向側
    に移動させ、部品端子を仕切線を越え空いている領域に
    移動させつつコンパクションする処理を情報処理装置に
    実行させることを特徴とする図形レイアウト圧縮プログ
    ラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項15乃至19のいずれかに記載
    の記録媒体において、更に、部品端子あるいはビアホー
    ルあるいは他の配線とのコンパクション方向における順
    位を変更して、配線をコンパクション方向に寄せる経路
    を探索する処理と、その後に部品レイアウトをコンパク
    ションする処理とを情報処理装置に実行させることを特
    徴とする図形レイアウト圧縮プログラムを記録した記録
    媒体。
  21. 【請求項21】 請求項15乃至20のいずれかに記載
    の記録媒体において、更に、配線の袋小路を抽出し、配
    線及びビアホールを、部品端子、ビアホール及び他の配
    線との順を変えて移動させ、袋小路を解消する経路を探
    索する処理を情報処理装置に実行させることを特徴とす
    る図形レイアウト圧縮プログラムを記録した記録媒体。
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菊池秀雄,"プリント板の斜め配線コンパクション手法とその評価",情報処理学会研究報告(98−DA−88),平成10年5月22日,第98巻,第43号,p.29−34

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