JP3070554B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に形
成されたバイポーラトランジスタと、相補型電界効果型
トランジスタ(以下、CMOSと記す)をあわせ持った
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの持つ高速動作
・高駆動能力及びCMOSの低消費電力の両方の性質を
兼ね備え、これを同一基板に形成した半導体集積回路装
置(以下、BiCMOSと記す)技術は、近年の低消費
電力化及び高速化の要求を実現するための最も有効な手
法の一つである。
【0003】そこで、従来の技術として、最近のBiC
MOSの構造及びその製造方法について図10乃至図1
2に基づいて説明する。以下、この技術を第1の従来例
と記す。図10乃至図12はBiCMOSの製造工程順
の断面図である。この製造工程の説明の中でこのBiC
MOSの構造も説明される。
【0004】図10(a)に示すように、導電型がP型
のシリコン基板301表面に、公知のLOCOS分離
法、トレンチ分離法等を用いて素子分離酸化膜302、
第1の酸化膜303を形成する。次に、NチャネルMO
Sトランジスタ(NMOS)形成領域にはボロンのイオ
ン注入と熱処理とにより、第1のP型ウエル領域304
を、また、PチャネルMOSトランジスタ(PMOS)
形成領域及びバイポーラトランジスタのコレクタ領域に
は、リンのイオン注入と熱処理とにより、第1のN型ウ
エル領域305を形成する。
【0005】次に、図10(b)に示すように、シリコ
ン基板301表面にゲート酸化膜306を形成し、第1
のポリシリコン307を成長させる。そして、図10
(c)に示すように、フォトレジスト等のマスクを用い
て、公知の異方性エッチングによりゲート電極308を
形成する。そして、図10(d)に示すように、ボロン
のイオン注入でP型ベース領域309を形成し、次に、
フォトレジスト等のマスクを用いたイオン注入で、N型
LDD層310、P型LDD層311をそれぞれ形成
し、第2の酸化膜312を堆積させる。
【0006】次に、図11(a)に示すように、フォト
レジスト等のマスクを用いて、公知のエッチング技術に
よりゲート酸化膜306と第2の酸化膜312を選択的
に除去し、エミッタコンタクト313及びコレクタコン
タクト314を形成し、第2のポリシリコン315を、
ノンドープ、または、リン、ヒ素等の不純物をドープさ
れた状態で堆積させるようにする。
【0007】次に、図11(b)に示すように、フォト
レジスト等のマスクを用いて、公知の異方性エッチング
によりエミッタ引き出し電極316を形成した後、さら
に上記、フォトレジスト等のマスクと第2の酸化膜31
2をそれぞれコレクタトレンチ形成時のマスクとして、
同一のエッチング条件で連続的に行うか、もしくは、複
数のステップで他段階に分けて行うことによって、第1
のN型ウエル領域305のエッチングを行い、コレクタ
トレンチ317を形成する。
【0008】次に、図11(c)に示すように、第3の
酸化膜318を堆積後、公知の異方性のドライエッチン
グすなわちエッチバックにより、エミッタ引き出し電極
316、コレクタトレンチ317の各側壁には第3の酸
化膜318からなるサイドウォール絶縁膜を形成し、ゲ
ート電極308の側壁には第2の酸化膜312及び第3
の酸化膜318の積層膜からなるサイドウォール絶縁膜
319を形成する。
【0009】次に、図11(d)に示すように、薄い酸
化膜320を介し、フォトレジスト等のマスクを用い、
リン、ヒ素等の不純物のイオン注入により、NMOSの
+型ソース・ドレイン321及びコレクタトレンチ3
17の底にN+ 型拡散層322を形成し、続いてフォト
レジスト等のマスクを用い、ボロン、BF2 等の不純物
のイオン注入により、PMOSのP+ 型ソース・ドレイ
ン323及びP+ 型グラフトベース324を形成する。
【0010】尚、上記、エミッタ引き出し電極316を
形成している、上記、第2のポリシリコン315がノン
ドープの状態で成長された場合、上記、エミッタ引き出
し電極316への不純物の導入は、NMOSのN+ 型ソ
ース・ドレイン321形成の際のリン、ヒ素等の不純物
をイオン注入により行ってもよいし、別に工程を追加し
てリン、ヒ素等の不純物を導入してもよい。
【0011】次に、図12(a)に示すように、公知の
方法により、チタン、コバルト、ニッケル等の金属を用
い、ゲート電極308、エミッタ引き出し電極316、
コレクタトレンチ317の底のN+ 型拡散層322、N
+ 型ソース・ドレイン321、P+ 型ソース・ドレイン
323及びP+ 型グラフトベース324の各表面をシリ
サイド化しシリサイド層325を形成する。
【0012】次に、図12(b)に示すように、BPS
G(Boron−Phosphorus−Silica
te−Glass)膜で構成された層間絶縁膜326を
形成し、RTA(Rapid Thermal Ann
ealing)のアニールを施しエミッタ拡散層327
を形成後、コンタクトを開孔し、バリアメタル(図中に
示していない)を介し、コンタクトプラグ328を形成
し、次にそれぞれ金属配線329を形成する。
【0013】次に、アイイーイーイー 1997 シン
ポジウム オン ヴィイ エル エス アイ テクノロ
ギー(IEEE 1997 Symposium on
VLSI Technology )の学会の予稿集
である、ダイジェスト オブテクニカル ペーパー(D
igest of Technical Paper
s)35−36ページに記載されているBiCMOSの
構造及びその製造方法について図13と図14に基づい
て説明する。以下、この技術を第2の従来例と記す。図
13および図14はBiCMOSの製造工程順の断面図
である。ここで、この技術は、第1の従来例と同様な製
造工程でもって説明される。そこで、第1の従来例と同
様なものは同一符号で説明される。
【0014】この場合も、初めの工程は第1の従来例で
説明した図10(c)までの工程と同一である。そし
て、図13(a)に示すように、フォトレジスト等のマ
スクを用いて、公知の異方性エッチングによりゲート電
極308を形成する。そして、ボロンもしくはBF2
イオン注入し熱処理をして、第1のNウエル領域305
表面にP型ベース領域309を形成し、次に、フォトレ
ジスト等のマスクを用いたイオン注入で、第1のP型ウ
エル領域304表面にN型LDD層310、第1のNウ
エル領域305表面にP型LDD層311をそれぞれ形
成する。また、例えば、リンを70keVのエネルギ
ー、1×1015〜3×1016cm-2のドーズ量でイオン
注入し、コレクタ引き出し領域330を形成する。
【0015】次に、図13(b)に示すように、膜厚の
厚い第2の酸化膜312を全面に堆積させる。そして、
図13(c)に示すように、フォトレジスト等のマスク
を用いて、公知のエッチング技術によりゲート酸化膜3
06と第2の酸化膜312を選択的に除去し、エミッタ
コンタクト313を形成し、150〜400nmの第2
のポリシリコン315を、ノンドープ、または、リン、
ヒ素等の不純物を1×1018〜1×1021cm-3ドープ
された状態で堆積させるようにする。
【0016】次に、図13(d)に示すように、フォト
レジスト等のマスクを用いて、公知の異方性エッチング
によりエミッタ引き出し電極316を形成する。そし
て、図14(a)に示すように、第2の酸化膜312を
エミッタ引き出し電極316の直下と、ゲート電極30
8の側壁にサイドウォール絶縁膜319として残す以外
はすべて除去する。そして、5〜20nm程度の薄い酸
化膜320を形成する。
【0017】次に、図14(b)に示すように、フォト
レジスト等のマスクを用い、リン、ヒ素等の不純物のイ
オン注入により、NMOSのN+ 型ソース・ドレイン3
21及びコレクタ引き出し領域330上のN+ 型拡散層
322を形成し、続いてフォトレジスト等のマスクを用
い、ボロン、BF2 等の不純物のイオン注入により、P
MOSのP+ 型ソース・ドレイン323及びP+ 型グラ
フトベース324を形成する。
【0018】次に、図14(c)に示すように、ゲート
電極308、エミッタ引き出し電極316、N+ 型拡散
層322、N+ 型ソース・ドレイン321、P+ 型ソー
ス・ドレイン323及びP+ 型グラフトベース324の
各表面をシリサイド化しシリサイド層325を形成す
る。
【0019】次に、図14(d)に示すように、例え
ば、50nmの酸化膜(TEOS−SiO2 膜)と、8
00nmのBPSG膜で構成された層間絶縁膜326を
形成し、RTAを施しエミッタ拡散層327を形成後、
コンタクトを開孔し、バリアメタル(図中に示していな
い)を介し、コンタクトプラグ328を形成し、次にそ
れぞれ金属配線329を形成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で説明した
第1の従来例及び第2の従来例によるBiCMOSにお
いて、バイポーラトランジスタのエミッタ引き出し電極
316の端部とP型ベース領域309の間の絶縁は、ゲ
ート酸化膜306と第2の酸化膜312とによって行わ
れている。そして、この第2の酸化膜312は、CMO
Sのゲート電極308の側壁にあるサイドウォール絶縁
膜319を構成している。
【0021】また、一般に、CMOSの性能向上を図る
場合には、ゲート電極のチャネル幅を微細化する、ゲー
ト酸化膜の膜厚を薄くする、サイドウォール絶縁膜の幅
を狭くする等が有効であることが知られている。そこ
で、従来の技術を用いたBiCMOSにおいてCMOS
部の性能向上を図る場合、例えば、前述したように、C
MOSのサイドウォール絶縁膜319幅を狭くする方法
があるが、この方法を用いると、第2の酸化膜312の
膜厚も薄くなり、前述したエミッタ引き出し電極316
の端部とP型ベース領域309間の絶縁膜による分離耐
圧低下を招く。
【0022】また、一方で、図11(a)や、図13
(c)に示したように、エミッタコンタクト313の開
孔後に、第2のポリシリコン315を成長させた際に、
第2のポリシリコン315とP型ベース領域309の接
続を確実なものとするためには、例えばフッ酸(HF)
等によるエミッタコンタクト313内のP型ベース領域
309の表面クリーニングが必要で、表面クリーニング
を行うとCMOSのサイドウォール絶縁膜319を構成
する第2の酸化膜312がエッチングされ、膜厚ばらつ
きが生じるので、これがCMOSの特性のばらつきを起
こしてしまうという問題があった。
【0023】本発明の目的は、前述した、CMOSのサ
イドウォール絶縁膜を構成する絶縁膜と、バイポーラト
ランジスタのエミッタ引き出し電極とP型ベース領域の
間の絶縁を行う絶縁膜を別々の絶縁膜で形成することに
より、互いに影響を及ぼさないようにすることと、バイ
ポーラトランジスタの微細化が進んだ際にエミッタ引き
出し電極の配線抵抗の増加によるエミッタ抵抗の増加を
防ぐことを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板上にバイポーラトランジスタと、少なくとも
Nチャネル型MOSトランジスタとPチャネル型MOS
トランジスタの一方をあわせ持つ半導体装置であって、
前記MOSトランジスタのゲート電極が第1の導電体膜
のパターニングで形成され、前記バイポーラトランジス
タのエミッタ引き出し電極が第2の導電体膜のパターニ
ングで形成され、且つ、前記バイポーラトランジスタ領
域を囲むようにしてリング状の構造体が前記第1の導電
体膜のパターニングで形成されている。
【0025】ここで、前記ゲート電極および前記エミッ
タ引き出し電極の側壁部に同一の絶縁膜でサイドウォー
ル絶縁膜が形成されている。あるいは、前記リング状の
構造体に電気接続するエミッタ引き出し電極外周部が前
記第2の導電体膜のパターニングで形成されている。
【0026】また、本発明の半導体装置では、前記MO
Sトランジスタのソース・ドレイン拡散層、前記ゲート
電極、前記エミッタ引き出し電極および前記エミッタ引
き出し電極外周部の表面にシリサイド層が形成されてい
る。
【0027】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に素子分離絶縁膜を形成する工程と、一導電型の
ウエル領域、逆導電型のウエル領域および一導電型のコ
レクタ領域を形成する工程と、前記両ウエル領域とコレ
クタ領域の表面に第1の絶縁膜と第1の導電体膜を順次
形成する工程と、バイポーラトランジスタを形成する領
域の前記第1の導電体膜を除去し前記第1の絶縁膜を露
出させて逆導電型のベース領域を形成する工程と、第2
の絶縁膜を形成する工程と、前記ベース領域上の前記第
1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に第1のエミッタコ
ンタクトを形成する工程と、前記第1のエミッタコンタ
クトの形成後、第2の導電体膜を全面に形成する工程
と、前記第2の導電体膜をエッチングしエミッタ引き出
し電極を形成する工程と、前記、第1の導電膜をエッチ
ングしてMOSトランジスタのゲート電極とバイポーラ
トランジスタ周辺のリング状の構造体を形成する工程
と、第3の絶縁膜を全面に形成する工程と、前記ゲート
電極、エミッタ引き出し電極およびリング状の構造体の
側壁に前記第3の絶縁膜から成るサイドウォール絶縁膜
を形成する工程とを含む。
【0028】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成する工程と、
一導電型のウエル領域、逆導電型のウエル領域および一
導電型のコレクタ領域を形成する工程と、前記両ウエル
領域とコレクタ領域の表面に第1の絶縁膜と第1の導電
体膜を順次形成する工程と、バイポーラトランジスタを
形成する領域の前記第1の導電体膜を除去し前記第1の
絶縁膜を露出させて逆導電型のベース領域を形成する工
程と、第2の絶縁膜を形成する工程と、前記ベース領域
上の前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に第1の
エミッタコンタクトを前記第1の導電体膜上の前記第2
の絶縁膜に第2のエミッタコンタクトをそれぞれ形成す
る工程と、前記第1および第2のエミッタコンタクトの
形成後、第2の導電体膜を全面に形成する工程と、前記
第2の導電体膜をエッチングしエミッタ引き出し電極と
エミッタ引き出し電極外周部とを形成する工程と、前記
第1の導電膜をエッチングしてMOSトランジスタのゲ
ート電極とバイポーラトランジスタ周辺のリング状の構
造体を形成する工程と、第3の絶縁膜を全面に形成する
工程と、前記ゲート電極、エミッタ引き出し電極、エミ
ッタ引き出し電極外周部およびリング状の構造体の側壁
に前記第3の絶縁膜から成るサイドウォール絶縁膜を形
成する工程とを含む。
【0029】ここで、前記エミッタ引き出し電極の形成
と同時にバイポーラトランジスタのコレクタ領域をエッ
チングし前記コレクタ領域に溝を形成する。または、前
記エミッタ引き出し電極の形成と同時に前記第2の導電
体膜のエッチングで容量の上部電極を形成し、前記ゲー
ト電極とリング状の構造体の形成と同時に前記第1の導
電体膜のエッチングで容量の下部電極を形成する。ある
いは、前記エミッタ引き出し電極の形成と同時に容量の
上部電極を形成し、前記ゲート電極とリング状の構造体
の形成と同時に容量の下部電極を形成する。
【0030】本発明では、MOSトランジスタのゲート
電極と同じ導電体膜から構成されるリング状の構造物を
バイポーラトランジスタの領域の周囲にリング状に配置
する。そして、リング状の構造物のリングの内側にある
バイポーラトランジスタのエミッタ引き出し電極とP型
ベース領域の間の絶縁を行う絶縁膜と、CMOSトラン
ジスタのゲート電極側壁およびバイポーラトランジスタ
のエミッタ引き出し電極側壁のサイドウォール絶縁膜を
構成する絶縁膜とを異なる絶縁膜とする。このために信
頼性の高いBiCMOSが形成できる。
【0031】さらに、リング状の構造物の上にエミッタ
引き出し電極の一部すなわちエミッタ引き出し電極外周
部をリング状に配置し、エミッタコンタクトを介して互
いに接続させることにより、エミッタ抵抗の配線部分の
抵抗の増加を防ぐことが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図1及び図2に基づいて説明する。ここで、図
1はBiCMOSの断面図であり、図2は、このBiC
MOSのバイポーラトランジスタ部の構造を説明するた
めの平面図とその断面図である。図2(a)に記したA
−Bで切断したところが図2(b)の断面図となってい
る。
【0033】本発明の第1の実施の形態のバイポーラト
ランジスタの断面構造は、図1及び図2(b)に示すよ
うに、シリコン基板101上に素子分離酸化膜102で
囲われた第1のN型ウエル領域105を有し、P型ベー
ス領域109とP+ 型グラフトベース129からなるベ
ース領域は、第1のN型ウエル領域105内に形成さ
れ、また、ベース領域とコレクタ領域のN+ 型拡散層1
27上に形成されたコンタクトプラグ133とは、上
記、第1のN型ウエル領域105の表面に形成された素
子分離酸化膜102によって分離され、P型ベース領域
109内には、エミッタ拡散層132が形成されてい
る。そして、エミッタ引き出し電極114はエミッタ拡
散層132と接続し、エミッタ引き出し電極114の側
壁には、サイドウォール絶縁膜125が形成されてい
る。
【0034】そして、エミッタ引き出し電極114の側
壁にあるサイドウォール絶縁膜125の外側の部分に
は、CMOSのP+ 型ソース・ドレイン128形成の際
に同時に設けられたP+ 型グラフトベース129が形成
されている。さらに、CMOSのN+ 型ソース・ドレイ
ン126形成の際に設けられたN+ 型拡散層127、P
+ 型グラフトベース129、エミッタ引き出し電極11
4の表面にはシリサイド層130が形成された構造とな
っている。
【0035】そして、本発明の特徴的なところは、上記
のようなバイポーラトランジスタを囲むように素子分離
酸化膜102上にリング状の構造物121が形成されて
いることである。このリング状の構造物121の上部に
もシリサイド層130が形成されている。
【0036】また、本発明の第1の実施の形態のバイポ
ーラトランジスタの平面図では、図2(a)に示すよう
に、エミッタ電極用の金属配線134Eがエミッタ電極
用のコンタクト135Eを通してエミッタ引き出し電極
114上のシリサイド層130に接続される。同様に、
ベース電極用の金属配線134B、コレクタ電極用の金
属配線134Cはそれぞれベース電極用のコンタクト1
35B、コレクタ電極用のコンタクト135Cを通して
+ 型グラフトベース129のシリサイド層130、N
+ 型拡散層127上のシリサイド層130に接続され
る。そして、バイポーラトランジスタ領域周辺に、上述
したリング状の構造物121が形成されている。
【0037】次に、再度、図1を用いて本発明の第1の
実施の形態のBiCMOSにおけるCMOS部の構造及
び容量部の構造について説明する。
【0038】まず、本発明の第1の実施の形態のCMO
S部の構造は、図1に示したように、シリコン基板10
1上に、第1のP型ウエル領域104及び第1のN型ウ
エル領域105を有し、第1のP型ウエル領域104及
び第1のN型ウエル領域105の表面に、ゲート酸化膜
106を介してゲート電極119がある。そして、ゲー
ト電極119の側壁には、前述した、エミッタ引き出し
電極114の側壁にあるのと同じサイドウォール絶縁膜
125が形成され、サイドウォール絶縁膜125の直下
に、NMOSにおいては、N型LDD層が形成され、サ
イドウォール絶縁膜125の外側の第1のP型ウエル領
域104表面には、N+ 型ソース・ドレイン126が形
成されている。また、PMOSにおいては、P型LDD
層が形成され、同様にサイドウォール絶縁膜125の外
側の第1のN型ウエル領域105表面には、P+ 型ソー
ス・ドレイン128が形成され、ゲート電極119、N
+型ソース・ドレイン126、P+ 型ソース・ドレイン
128の各表面にはシリサイド層130が形成された構
造となっている。
【0039】さらに、本発明の第1の実施の形態の容量
部の構造は、図1に示すように、シリコン基板101上
に形成された素子分離酸化膜102上に容量の下部電極
120を有し、上記、容量の下部電極120の上に、容
量絶縁膜となる酸化膜を介し、容量の上部電極115を
持ち、上記、容量の下部電極120の一部、及び、容量
の上部電極115表面にシリサイド層130が形成され
た構造となっている。
【0040】次に、本発明の第1の実施の形態のBIC
MOSの製造方法を図3乃至5に基づいて説明する。
【0041】まず、図3(a)に示すように、導電型が
P型のシリコン基板101表面に、公知のLOCOS分
離法あるいはトレンチ法等で素子分離酸化膜102を形
成する。更に熱酸化法で第1の酸化膜103を形成す
る。
【0042】次に、図3(b)に示すように、NMOS
形成領域にはボロンイオンの注入エネルギー350ke
V、ドーズ量5×1013cm-2でのイオン注入と熱処理
とで、第1のP型ウエル領域104を、また、PMOS
形成領域及びバイポーラトランジスタのコレクタ領域に
は、リンイオンの注入エネルギー700keV、ドーズ
量5×1013cm-2でのイオン注入と熱処理とで、第1
のN型ウエル領域105を形成する。
【0043】次に、図3(c)に示すように、シリコン
基板101表面に5〜10nmのゲート酸化膜106を
形成し、150〜400nmの第1のポリシリコン10
7を成長させる。そして、第1のマスク108をエッチ
ングマスクにして、公知の異方性エッチングにより第1
のポリシリコン107の一部を除去する。そして、例え
ば、ボロンもしくはBF2 を10〜50keVのエネル
ギー、1×1013〜5×1014cm-2のドーズ量で注入
し、P型ベース領域109を形成する。
【0044】次に、レジストマスク108を除去した
後、膜厚が100nm程度の第4の酸化膜110を堆積
する。そして、図3(d)に示すように、フォトリソグ
ラフィ技術とドライエッチングとで第4の酸化膜110
とゲート酸化膜106を選択的に除去し、エミッタコン
タクト111及びコレクタコンタクト112を形成し、
150〜400nmの第2のポリシリコン113を、ヒ
素不純物を1×1018〜1×1021cm-3ドープされた
状態で堆積させる。
【0045】次に、図4(a)に示すように、フォトレ
ジスト等のマスクを用いて、公知の異方性エッチングに
よりエミッタ引き出し電極114と容量の上部電極11
5を形成した後、さらに、上記フォトレジスト等のマス
クと第4の酸化膜110をそれぞれコレクタトレンチ形
成時のマスクとして、同一のエッチング条件で連続的に
行うか、もしくは、複数のステップで他段階に分けて行
うことによって、第1のN型ウエル領域105のエッチ
ングを行い、コレクタトレンチ116を形成し、次に、
公知の酸化膜の異方性エッチングにより、エミッタ引き
出し電極114と容量の上部電極115の下と、第1の
ポリシリコン107の開口部の側壁に第1のサイドウォ
ール絶縁膜117として残す以外は除去し、上記フォト
レジスト等のマスクを除去する。
【0046】次に、図4(b)に示すように、フォトレ
ジスト等の第2のマスク118を用いて、公知の異方性
エッチングによりゲート電極119、容量の下部電極1
20、リング状の構造物121を形成する。
【0047】次に、図4(c)に示すように、第2のマ
スク118を除去し、フォトレジスト等のマスクを用い
たイオン注入法で、N型LDD層122、P型LDD層
123を形成し、200nm程度の第2の酸化膜124
を全面に堆積させる。
【0048】次に、図4(d)に示すように、公知の異
方性エッチングにより、ゲート電極119、エミッタ電
極114、コレクタトレンチ116a、容量の上部電極
115、容量の下部電極120の各側壁、及び、リング
状の構造物121の外側の側壁に第2の酸化膜124か
らなるサイドウォール絶縁膜125を形成する。
【0049】次に、図5(a)に示すように、フォトレ
ジスト等のマスクを用いて、リン、ヒ素等の不純物のイ
オン注入により、NMOSのN+ 型ソース・ドレイン1
26及びコレクタトレンチ116aの底にN+ 型拡散層
127を形成し、続いてフォトレジスト等のマスクを用
いて、ボロン、BF2 等の不純物のイオン注入により、
PMOSのP+ 型ソース・ドレイン128及びP+ 型グ
ラフトベース129を形成する。
【0050】次に、図5(b)に示すように、チタン、
コバルト、ニッケル等の金属を用い、ゲート電極11
9、エミッタ引き出し電極114、容量の下部電極12
0、容量の上部電極115、リング状の構造物121、
コレクタトレンチ116aの底のN+ 型拡散層127、
+ 型ソース・ドレイン126、P+ 型ソース・ドレイ
ン128及びP+ 型グラフトベース129の各表面をシ
リサイド化しシリサイド層130を形成する。
【0051】そして、図1で示したように、酸化膜(T
EOS−SiO2 膜)と、800nmのBPSG膜とで
構成された層間絶縁膜131を堆積し、1050℃、5
〜15秒のRTAを施し、エミッタ拡散層132を形成
後、コンタクトを開孔し、バリアメタルを介し、コンタ
クトプラグ133を形成し、次に金属配線134を形成
する。
【0052】本発明の第1の実施の形態による効果は、
ゲート電極119と同じ材質すなわち第1のポリシリコ
ン107から構成されるリング状の構造物121のリン
グの内側にバイポーラトランジスタを形成し、エミッタ
引き出し電極114とP型ベース領域109の間の絶縁
を行う絶縁膜をリング状の構造物のリングの内側のみで
用いることにより、CMOSのサイドウォール絶縁膜1
25を構成する絶縁膜と、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ引き出し電極とP型ベース領域の間の絶縁を行う
絶縁膜を別々の絶縁膜とし、CMOSのサイドウォール
絶縁膜を構成する絶縁膜が膜厚ばらつきが生じるのを防
ぎ、CMOSの特性のばらつきが起きないようできるこ
とである。そして、本発明の第1の実施の形態を用いて
実験を行ったところ、CMOSのドレイン電圧−ドレイ
ン電流の特性において、ドレイン電流のばらつきを、従
来の5〜10%から1〜5%へ低減することができた。
【0053】次に、本発明の第2の実施の形態について
図6に基づいて説明する。図6はBiCMOSのバイポ
ーラトランジスタ部の平面図と断面図である。ここで、
図6(a)に記したC−Dで切断したところが図6
(b)の断面図である。なお、この場合には、CMOS
あるいは容量部は第1の実施の形態と同じであるので説
明は省略される。
【0054】本発明の第2の実施の形態のバイポーラト
ランジスタの構造は、図6(b)に示したように、シリ
コン基板201上に第1のN型ウエル領域205を有
し、P型ベース領域209とP+ 型グラフトベース22
9からなるベース領域は、第1のN型ウエル領域205
内に形成され、また、ベース領域とコレクタトレンチ内
に形成されたコンタクトプラグ233は、上記、第1の
N型ウエル領域205の表面に形成された素子分離酸化
膜202によって分離され、P型ベース領域209内に
は、エミッタ拡散層232が形成され、エミッタ引き出
し電極214はエミッタ拡散層232と接続し、また、
リング状のエミッタ引き出し電極外周部218はリング
状の構造物221と積み重り互いに接続した構造となっ
ていて、エミッタ引き出し電極214の側壁には、サイ
ドウォール絶縁膜225が形成され、エミッタ引き出し
電極214の側壁にあるサイドウォール絶縁膜225の
外側の部分には、CMOSのP+ 型ソース・ドレイン注
入の際に同時に形成されたP+ 型グラフトベース229
が形成され、さらに、コレクタのコンタクト部は、上
記、第1のN型ウエル領域205内の不純物濃度のピー
クの部分にぶつかるようにコレクタトレンチが形成さ
れ、上記、コレクタトレンチの底部には、CMOSのN
+ 型ソース・ドレイン注入の際に形成されたN+ 型拡散
層227が形成され、P+ 型グラフトベース229、エ
ミッタ引き出し電極214、エミッタ引き出し電極外周
部218、N+ 型拡散層227の表面にはシリサイド層
230が形成された構造となっている。
【0055】また、本発明の第2の実施の形態のバイポ
ーラトランジスタの平面図は、図6(a)に示すよう
に、バイポーラトランジスタ領域の周辺には、CMOS
のゲート電極にも用いられている第1のポリシリコンか
らなる、リング状の構造物221があり、このリング状
の構造物221の上にはリング状のエミッタ引き出し電
極外周部218があり、これらは、第2のエミッタコン
タクトを介して互いに接続されている。
【0056】また、図6(a)に示すように、エミッタ
電極用の金属配線234Eがエミッタ電極用のコンタク
ト235Eを通してエミッタ引き出し電極214上のシ
リサイド層230に接続される。同様に、ベース電極用
の金属配線234B、コレクタ電極用の金属配線234
Cは、それぞ、れベース電極用のコンタクト235B、
コレクタ電極用のコンタクト235Cを通してP+ 型グ
ラフトベース229のシリサイド層230、N+ 型拡散
層227上のシリサイド層230に接続されている。
【0057】本発明の第2の実施の形態のBiCMOS
におけるバイポーラトランジスタでは、図6(a)に示
すように、エミッタ引き出し電極の配線の一部がリング
状になっており、エミッタ引き出し電極外周部218の
幅を広くとることができるので、エミッタ引き出し電極
の配線抵抗の増加を抑えることができる。
【0058】次に、図7と図8に基づいて本発明の第2
の実施の形態のBiCMOSの製造方法について説明す
る。図7(a)に示すように、導電型がP型のシリコン
基板201表面に、素子分離酸化膜202を形成する。
そして、第1の実施の形態で説明したように、NMOS
形成領域にはボロンのイオン注入により、第1のP型ウ
エル領域204を、また、PMOS形成領域及びバイポ
ーラトランジスタのコレクタ領域には、リンの注入によ
り、第1のN型ウエル領域205を形成する。また、シ
リコン基板201表面に5〜10nmのゲート酸化膜2
06を形成し、150〜400nmの第1のポリシリコ
ン207を成長させ、第1の実施の形態で説明したよう
に、公知の異方性エッチングにより第1のポリシリコン
207の一部を除去する。そして、例えば、ボロンもし
くはBF2 を10〜50keVのエネルギー、1×10
13〜5×1014cm-2のドーズ量でイオン注入し、P型
ベース領域209を形成する。
【0059】そして、膜厚が100nm程度の第4の酸
化膜210を堆積し、この第4の酸化膜210とゲート
酸化膜206を選択的に除去し、エミッタコンタクト2
11及びコレクタコンタクト212を形成し、150〜
400nmの第2のポリシリコン213を、ヒ素不純物
を1×1018〜1×1021cm-3ドープされた状態で堆
積させる。
【0060】次に、図7(b)に示すように、フォトレ
ジスト等のマスクを用いて、公知の異方性エッチングに
よりエミッタ引き出し電極214、容量の上部電極21
5およびエミッタ引き出し電極外周部218を形成した
後、さらに、上記フォトレジスト等のマスクと第4の酸
化膜210をそれぞれコレクタトレンチ形成時のマスク
として、同一のエッチング条件で連続的に行うか、もし
くは、複数のステップで他段階に分けて行うことによっ
て、第1のN型ウエル領域205のエッチングを行い、
コレクタトレンチ216を形成し、次に、公知の酸化膜
の異方性エッチングにより、エミッタ引き出し電極21
4と容量の上部電極215の下と、第1のポリシリコン
207の開口部の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜2
17として残す以外は除去し、上記フォトレジスト等の
マスクを除去する。
【0061】次に、図7(c)に示すように、フォトレ
ジスト等の第2のマスク236を用いて、公知の異方性
エッチングによりゲート電極219、容量の下部電極2
20、リング状の構造物221を形成する。
【0062】次に、図7(d)に示すように、第2のマ
スク236を除去し、フォトレジスト等のマスクを用い
たイオン注入法で、N型LDD層222、P型LDD層
223を形成し、200nm程度の第2の酸化膜224
を全面に堆積させる。
【0063】次に、図8(a)に示すように、公知の異
方性エッチングにより、ゲート電極219、エミッタ電
極214、コレクタトレンチ216、容量の上部電極2
15、容量の下部電極220の各側壁、及び、リング状
の構造物221の側壁に上記第2の酸化膜224からな
るサイドウォール絶縁膜225を形成する。
【0064】次に、図8(b)に示すように、フォトレ
ジスト等のマスクを用いて、リン、ヒ素等の不純物のイ
オン注入により、NMOSのN+ 型ソース・ドレイン2
26及びコレクタトレンチ216aの底にN+ 型拡散層
227を形成し、続いてフォトレジスト等のマスクを用
いて、ボロン、BF2 等の不純物のイオン注入により、
PMOSのP+ 型ソース・ドレイン228及びP+ 型グ
ラフトベース229を形成する。
【0065】次に、図8(c)に示すように、ゲート電
極219、エミッタ引き出し電極214、容量の下部電
極220、容量の上部電極215、エミッタ引き出し電
極外周部218、コレクタトレンチ216aの底のN+
型拡散層227、N+ 型ソース・ドレイン226、P+
型ソース・ドレイン228及びP+ 型グラフトベース2
29の各表面をシリサイド化しシリサイド層230を形
成する。
【0066】次に、図8(d)に示すように、例えば、
50nmの酸化膜(TEOS−SiO2 膜)と、800
nmのBPSG膜で構成された層間絶縁膜231を成長
し、例えば、1050℃で、10秒のRTA、または、
900℃で20〜30分の炉アニールを施しエミッタ拡
散層232を形成後、コンタクトを開孔し、バリアメタ
ル(図中に示していない)を介し、コンタクトプラグ2
33を形成し、次に金属配線234を形成する。
【0067】本発明の第2の実施の形態を用いて実験を
行ったところ、バイポーラトランジスタのエミッタ長が
20μm以上の場合、エミッタ電極の配線抵抗に起因す
る抵抗を約30〜60%低減することができた。
【0068】次に、本発明の第3の実施の形態を図9に
基づいて説明する。図9は、本発明のBiCMOSのバ
イポーラトランジスタ部の平面図と断面図である。ここ
で、本発明の第2の実施の形態の説明に用いた図6と異
なるところを主に説明することにする。
【0069】図9(a)及び図9(b)に示すように、
リング状の構造物221に接続するようにエミッタ引き
出し電極外周部218aが形成されている。そして、第
2の実施の形態よりもエミッタ引き出し電極外周部21
8aの配線幅が広くなっている。また、エミッタ電極用
の金属配線234Eは、エミッタ引き出し電極外周部2
18aの上の2箇所でコンタクトプラグ233を介しエ
ミッタ引き出し電極に接続している。このため、エミッ
タ引き出し電極の配線抵抗をより低減できるようにな
る。この第3の実施の形態を用いて実験を行ったとこ
ろ、本発明の第2の実施の形態よりもエミッタ抵抗を約
30〜40%低減することができた。
【0070】
【発明の効果】本発明では、半導体基板上にバイポーラ
トランジスタと、少なくともNチャネル型MOSトラン
ジスタとPチャネル型MOSトランジスタの一方をあわ
せ持つ半導体装置において、上記MOSトランジスタの
ゲート電極が第1の導電体膜のパターニングで形成さ
れ、バイポーラトランジスタのエミッタ引き出し電極が
第2の導電体膜のパターニングで形成され、且つ、上記
バイポーラトランジスタ領域を囲むようにしてリング状
の構造体が上記第1の導電体膜のパターニングで形成さ
れる。あるいは、上記リング状の構造体に電気接続する
エミッタ引き出し電極外周部が上記第2の導電体膜のパ
ターニングで形成されている。
【0071】さらには、上記ゲート電極およびエミッタ
引き出し電極の側壁部に同一の絶縁膜でサイドウォール
絶縁膜が形成される。
【0072】このために、BiCMOSの製造が簡便で
あるとともに、リング状の構造物の上にエミッタ引き出
し電極の一部すなわちエミッタ引き出し電極外周部をリ
ング状に配置し、エミッタコンタクトを介して互いに接
続させることにより、BiCMOSが微細構造になって
も、エミッタ抵抗の配線部分の抵抗の増加を防ぐことが
可能となる。
【0073】また、リング状の構造物のリングの内側に
あるバイポーラトランジスタのエミッタ引き出し電極と
P型ベース領域の間の絶縁を行う絶縁膜と、CMOSト
ランジスタのゲート電極側壁およびバイポーラトランジ
スタのエミッタ引き出し電極側壁のサイドウォール絶縁
膜を構成する絶縁膜とを異なる絶縁膜とする。このため
に信頼性の高いBiCMOSが形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のBiCMOSの構
造を説明するための断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のBiCMOSにお
けるバイポーラトランジスタ部の構造を説明するための
平面図及び断面図である。
【図3】上記第1の実施の形態のBiCMOSの製造工
程順の断面図である。
【図4】上記第1の実施の形態のBiCMOSの製造工
程順の断面図である。
【図5】上記第1の実施の形態のBiCMOSの製造工
程順の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のBiCMOSにお
けるバイポーラトランジスタ部の構造を説明するための
平面図及び断面図である。
【図7】上記第2の実施の形態のBiCMOSの製造工
程順の断面図である。
【図8】上記第2の実施の形態のBiCMOSの製造工
程順の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態のBiCMOSにお
けるバイポーラトランジスタ部の構造を説明するための
平面図及び断面図である。
【図10】第1の従来例でのBiCMOSの製造工程順
の断面図である。
【図11】第1の従来例でのBiCMOSの製造工程順
の断面図である。
【図12】第1の従来例でのBiCMOSの製造工程順
の断面図である。
【図13】第2の従来例でのBiCMOSの製造工程順
の断面図である。
【図14】第2の従来例でのBiCMOSの製造工程順
の断面図である。
【符号の説明】
101,201,301 シリコン基板 102,202,302 素子分離酸化膜 103,303 第1の酸化膜 104,204,304 第1のP型ウエル領域 105,205,305 第1のN型ウエル領域 106,206,306 ゲート酸化膜 107,207,307 第1のポリシリコン 108 第1のマスク 109,209,309 P型ベース領域 110,210 第4の酸化膜 111,211,313 エミッタコンタクト 112,212,314 コレクタコンタクト 113,213,315 第2のポリシリコン 114,214,316 エミッタ引き出し電極 115,215 容量の上部電極 116,116a,216,216a,317 コレ
クタトレンチ 117,217 第1のサイドウォール絶縁膜 118,236 第2のマスク 119,219,308 ゲート電極 120,220 容量の下部電極 121,221 リング状の構造物 122,222,310 N型LDD層 123,223,311 P型LDD層 124,224,312 第2の酸化膜 125,225,319 サイドウォール絶縁膜 126,226,321 N+ 型ソース・ドレイン 127,227,322 N+ 型拡散層 128,228,323 P+ 型ソース・ドレイン 129,229,324 P+ 型グラフトベース 130,230,325 シリサイド層 131,231,326 層間絶縁膜 132,232,327 エミッタ拡散層 133,233,328 コンタクトプラグ 134,234,329 金属配線 134E,234E エミッタ電極用の金属配線 134B,234B ベース電極用の金属配線 134C,234C コレクタ電極用の金属配線 135E,235E エミッタ電極用のコンタクト 135B,235B ベース電極用のコンタクト 135C,235C コレクタ電極用のコンタクト 218,218a エミッタ引き出し電極外周部 318 第3の酸化膜 320 薄い酸化膜

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    と、少なくともNチャネル型MOSトランジスタとPチ
    ャネル型MOSトランジスタの一方をあわせ持つ半導体
    装置において、前記MOSトランジスタのゲート電極が
    第1の導電体膜のパターニングで形成され、前記バイポ
    ーラトランジスタのエミッタ引き出し電極が第2の導電
    体膜のパターニングで形成され、且つ、前記バイポーラ
    トランジスタ領域を囲むようにしてリング状の構造体が
    前記第1の導電体膜のパターニングで形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極および前記エミッタ引き
    出し電極の側壁部に同一の絶縁膜でサイドウォール絶縁
    膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記リング状の構造体に電気接続するエ
    ミッタ引き出し電極外周部が前記第2の導電体膜のパタ
    ーニングで形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記MOSトランジスタのソース・ドレ
    イン拡散層、前記ゲート電極、前記エミッタ引き出し電
    極および前記エミッタ引き出し電極外周部の表面にシリ
    サイド層が形成されていることを特徴とする請求項3記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成す
    る工程と、一導電型のウエル領域、逆導電型のウエル領
    域および一導電型のコレクタ領域を形成する工程と、前
    記両ウエル領域とコレクタ領域の表面に第1の絶縁膜と
    第1の導電体膜を順次形成する工程と、バイポーラトラ
    ンジスタを形成する領域の前記第1の導電体膜を除去し
    前記第1の絶縁膜を露出させて逆導電型のベース領域を
    形成する工程と、第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
    ベース領域上の前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁
    膜に第1のエミッタコンタクトを形成する工程と、前記
    第1のエミッタコンタクトの形成後、第2の導電体膜を
    全面に形成する工程と、前記第2の導電体膜をエッチン
    グしエミッタ引き出し電極を形成する工程と、前記、第
    1の導電膜をエッチングしてMOSトランジスタのゲー
    ト電極とバイポーラトランジスタ周辺のリング状の構造
    体を形成する工程と、第3の絶縁膜を全面に形成する工
    程と、前記ゲート電極、エミッタ引き出し電極およびリ
    ング状の構造体の側壁に前記第3の絶縁膜から成るサイ
    ドウォール絶縁膜を形成する工程と、を含むことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成す
    る工程と、一導電型のウエル領域、逆導電型のウエル領
    域および一導電型のコレクタ領域を形成する工程と、前
    記両ウエル領域とコレクタ領域の表面に第1の絶縁膜と
    第1の導電体膜を順次形成する工程と、バイポーラトラ
    ンジスタを形成する領域の前記第1の導電体膜を除去し
    前記第1の絶縁膜を露出させて逆導電型のベース領域を
    形成する工程と、第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
    ベース領域上の前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁
    膜に第1のエミッタコンタクトを前記第1の導電体膜上
    の前記第2の絶縁膜に第2のエミッタコンタクトをそれ
    ぞれ形成する工程と、前記第1および第2のエミッタコ
    ンタクトの形成後、第2の導電体膜を全面に形成する工
    程と、前記第2の導電体膜をエッチングしエミッタ引き
    出し電極とエミッタ引き出し電極外周部とを形成する工
    程と、前記第1の導電膜をエッチングしてMOSトラン
    ジスタのゲート電極とバイポーラトランジスタ周辺のリ
    ング状の構造体を形成する工程と、第3の絶縁膜を全面
    に形成する工程と、前記ゲート電極、エミッタ引き出し
    電極、エミッタ引き出し電極外周部およびリング状の構
    造体の側壁に前記第3の絶縁膜から成るサイドウォール
    絶縁膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、前記
    エミッタ引き出し電極の形成と同時にバイポーラトラン
    ジスタのコレクタ領域をエッチングし溝を形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6において、前記
    エミッタ引き出し電極の形成と同時に前記第2の導電体
    膜のエッチングで容量の上部電極を形成し、前記ゲート
    電極とリング状の構造体の形成と同時に前記第1の導電
    体膜のエッチングで容量の下部電極を形成することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、エミッタ引き出し電
    極の形成と同時に容量の上部電極を形成し、前記ゲート
    電極とリング状の構造体の形成と同時に容量の下部電極
    を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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