JP3067676U - 遊技装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各表示手段により固定的に表示するシンボル
の種類と位置を制御する上で必要なソフトウエア及びハ
ードウエア容量を低減し得、最後の表示手段の固定的表
示に至るまで、少なくとも、単独で入賞条件を達成し得
るシンボルによる入賞の可能性を持たせる。 【解決手段】 左リール14a及び右リール14cの外
周面に、シンボル(ベル、プラム、スイカ、及び、チェ
リーの各絵、並びに、「7」、「BAR」、「RP」の
各文字。)を同一配列で周方向における一定距離毎に順
に表示する。中リール14bの外周面に、左リール14
a及び右リール14cと同数のシンボル(ベル、プラ
ム、及びスイカの各絵、並びに、「7」、「BAR」、
「RP」の各文字。)を周方向における前記と同じ一定
距離毎に順に表示する。中リール14bにおけるシンボ
ルの配列は、チェリーが含まれないことを始めとして、
左リール14a及び右リール14cのものとは異なる。
の種類と位置を制御する上で必要なソフトウエア及びハ
ードウエア容量を低減し得、最後の表示手段の固定的表
示に至るまで、少なくとも、単独で入賞条件を達成し得
るシンボルによる入賞の可能性を持たせる。 【解決手段】 左リール14a及び右リール14cの外
周面に、シンボル(ベル、プラム、スイカ、及び、チェ
リーの各絵、並びに、「7」、「BAR」、「RP」の
各文字。)を同一配列で周方向における一定距離毎に順
に表示する。中リール14bの外周面に、左リール14
a及び右リール14cと同数のシンボル(ベル、プラ
ム、及びスイカの各絵、並びに、「7」、「BAR」、
「RP」の各文字。)を周方向における前記と同じ一定
距離毎に順に表示する。中リール14bにおけるシンボ
ルの配列は、チェリーが含まれないことを始めとして、
左リール14a及び右リール14cのものとは異なる。
Description
【0001】
本考案は、シンボルの種類と位置の制御に必要なソフトウエアの量及びハード ウエアの容量の低減を実現し得ると共に、3つのシンボル表示用リール等の表示 手段のうち最後の表示手段の固定的表示まで入賞を期待し得る、スロットマシン 等の遊技装置に関する。
【0002】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、概ね次のようなものであっ た。
【0003】 すなわち、外周に多数のシンボルを有するリールを3つ有し、メダルの投入後 にスタートレバーなどの操作によって前記リールを外周の複数のシンボルがおお むね識別され得る程度の速度で回転させ、プログラム上で各賞についての抽選を 行う。
【0004】 その後、遊技者が各リールに対応したストップボタンを順次操作し、その順に 従いリールを停止させてシンボルを固定表示させる。遊技者にとって比較的利益 の小さい賞(リールにほぼ均等に多数表示されたシンボルの組み合せによる賞) に当選して内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御によりほぼ確実に入 賞する。遊技者にとって大きな利益が得られる賞(リールに比較的少数表示され たシンボルの組み合せによる賞)に当選して内部当りとなった場合は、リール停 止位置の制御により比較的高い率で入賞する。リール停止位置の制御は、遊技者 が各リールに対応したストップボタンを操作してから一定時間内に可能な範囲で 、対応するシンボルを入賞に必要な位置(例えば有効ライン上)に引き込んで停 止させるものである。
【0005】 比較的利益の小さい賞としては、例えば、再遊技(次回もメダル投入なしで同 じ条件で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ以下)のメダル払 い出し等が挙げられ、大きな利益が得られる賞としては、例えば、所謂ビッグボ ーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)等のようにより多数のメダル獲得 が可能なゲームを開始する賞を挙げることができる。何れにせよ、入賞した場合 はそれぞれの賞の内容に従った処理が行われる。
【0006】 固定表示されたシンボルが入賞となる場合としては、一般に、3つのリールに それぞれある特定のシンボルが固定表示され、各リールにおける特定のシンボル 1つずつによる3つの特定のシンボルが直線上に並んで表示された場合(「特定 シンボル−特定シンボル−特定シンボル」)が最も多い。またそれに加えて、ス ロットマシンにおける全てのシンボルの組み合わせ中で入賞となる組み合わせの 数を一定以上とするために、単独で入賞条件を達成し得るシンボルを設け、その 単独入賞シンボルが1つ固定表示された場合(「単独入賞シンボル−任意シンボ ル−任意シンボル」)を入賞条件達成とすることが通常である。
【0007】 現在主流となっているスロットマシンについては、規則等により主に次のよう な制限が設けられている。 ア:各リールに配されるシンボル数は21個以下であること。 イ:シンボルの種類は7種類以下であること。 ウ:リールの回転数は1分間に80回転を超えてはならない。従って、60秒/ 80回転=0.75(秒/1回転)未満であってはならない。1分間当りの回転 数を最大とし、1リールにおけるシンボル数を最大の21個とした場合、1コマ 分の回転に要する時間は、0.75秒/21コマ=35.7msである。 エ:リールの回転を停止させるためのストップボタンを押してからリールが停止 するまでの時間は190msを超えてはならない。前記のように1コマ分の回転 に要する時間を最小とした場合でも、190msの間に進むコマ数は、190m s/35.7ms=5.32コマである。1/10コマでも通過した場合は次の シンボルが1番目のシンボルとなるので、実質的には、ストップボタンを押して からコントロールできるコマ数は、押した位置を含め5コマとなる。 オ:リールの数は3個以上であること。リールを左、中、右の3個とした場合の リールの停止順は、左、中、右;右、中、左;中、左、右;中、右、左 ;左、右、中;右、左、中の6通りとなる。 カ:入賞となるシンボルの組合せの数は全てのシンボルの組合せの数の11%を 超え、40%を超えない数であること。従って、リールを3個、1リールにおけ るシンボル数を21個とした場合、全てのシンボルの組み合わせ数は、21×2 1×21=9261通りであるから、入賞となるシンボルの組合せ数は9261 ×0.11=1018.71通りを越えることを要する。
【0008】 一定のシンボル、例えば「プラム」を、各リールの有効ライン上に1つずつ停 止した場合(「プラム−プラム−プラム」)に入賞となるとして、左、中、右の 各リールに「プラム」をそれぞれ5個設けた場合は、5×5×5=125通りの 入賞組み合わせ数となる。同様に入賞となり得る4種類のシンボル、例えば「プ ラム」、「オレンジ」、「ベル」、「スイカ」を、それぞれ各リールに5個ずつ 設けると、それだけで各リールのシンボル数は、最大シンボル数にあと1つに迫 る20個ずつとなるが、それでも、入賞となるシンボルの組合せ数は125×4 =500通りに過ぎない。
【0009】 ところが、単独で入賞条件を達成し得るシンボル(別のリールが表示するシン ボルとの組み合わせにかかわりなく、そのシンボルが1つ固定的に表示されるこ とのみにより入賞条件が達成されるシンボル)、例えば「チェリー」を左リール に2個設けると、「チェリー(単独入賞シンボル)−任意シンボル−任意シンボ ル」で入賞条件が達成されるので、入賞となるシンボルの組合せ数は2×21× 21=882通りとなる。
【0010】 従って実際上、入賞となるシンボルの組合せ数を1019通り以上とするには 、このような単独で入賞条件を達成し得るシンボルが必要になる。 キ:プログラムの容量
【0011】 抽選に当選して内部当りとなった場合に入賞に必要なシンボルをなるべく又は ほぼ確実に揃えられるようにすると共に、内部当りとなっていない賞に対する入 賞を確実に阻止するために、各リールにおけるシンボルの配列を適切に設定する と共に各リールの停止制御を行う。
【0012】 ところが、プログラムの容量について、上記のような規則による上限やコスト 等による事実上の上限が存在すると、上記6通りの停止順のリール停止制御を全 て十分に行なうことは困難となる。そのため従来は、遊技者による通常のリール 停止順である「左、中、右」の停止順を重点的に考慮したシンボルの配列及びリ ール停止制御を採用せざるを得ず、他の順序で停止させると、「左、中、右」の 停止順の場合よりも遊技者にとって全般的に不利となっていた。
【0013】 また、入賞となるシンボルの組合せの数の割合についての上記「カ」のような 制限があると、上記のような単独で入賞条件を達成し得るシンボルを採用するこ とが必要となる。ところが、このような単独入賞シンボルを中又は右リールに設 けて「任意シンボル−単独入賞シンボル−任意シンボル」又は「任意シンボル− 任意シンボル−単独入賞シンボル」で入賞条件を達成し得るものとすると、多く の遊技者が通常停止させる順である「左、中、右」の停止順において単独入賞シ ンボル以外のシンボルを3つ揃えて入賞させる場合に、中又は右リールの単独入 賞シンボルが邪魔になり、プログラム容量が足りなくなるので、単独入賞シンボ ルは左リールのみに設けている。そのため、多くの遊技者がリールを停止させる 「左、中、右」の停止順において、左リ一ルに単独入賞シンボルが出ていなくて 、而も2つのリールを停止させた際に「プラム−プラム−」や「ペル−ベル−」 のように入賞までにあと一つのシンボルが揃えばよい状態とならなかった場合は 、最後の右リールが停止する前に何も入賞しないことが分かってしまい、その時 点で遊技者の興味が失われることとなる。
【0014】 本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、各表示手段により固定的に表示するシンボルの種類と 位置を制御する上で必要な制御プログラム等のソフトウエア及びハードウエア資 源の容量を低減し得ると共に、最後の表示手段の固定的表示に至るまで、少なく とも、単独で入賞条件を達成し得るシンボルによる入賞の可能性がある、スロッ トマシン等の遊技装置を提供することにある。
【0015】
本考案の遊技装置は、 所定配列の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための3つの表示手段と、 その各表示手段における前記連続的表示を順次停止させてシンボルを固定的に表 示させるための表示固定手段とを有し、前記各表示手段が固定的に表示したシン ボルの種類とその位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲー ムを実行する遊技機であって、 前記3つの表示手段の1つである中央表示手段によりシンボルが固定的に表示さ れる位置の両側に、残りの2つである両外側表示手段によりそれぞれシンボルが 固定的に表示される位置があり、 前記両外側表示手段が表示するシンボルの配列は同一であり、その両外側表示手 段が表示するシンボルには、固定的に表示されることにより単独で入賞条件を達 成し得るシンボルが含まれ、中央表示手段が表示するシンボルには単独で入賞条 件を達成し得るシンボルが含まれず、 前記表示固定手段は、各表示手段により固定的に表示するシンボルの種類と位置 を、各表示手段におけるシンボルの配列に基づき制御することができるものであ ることを特徴とする(請求項1)。
【0016】 シンボルの連続的表示を3つの表示手段について順次停止させて固定的に表示 させる場合、その固定的表示を行う順は6通りであるが、両外側表示手段が表示 するシンボルの配列は同一であるから、シンボルの配列に注目した場合の固定的 表示順としては、中央表示手段の固定的表示順が最初であるか2番目であるか最 後であるかの3通りとなる。そのため、各表示手段により固定的に表示するシン ボルの種類と位置を、各表示手段におけるシンボルの配列に基づき表示固定手段 により制御する上で必要な制御プログラム等のソフトウエアの量及びハードウエ ア資源の容量は、大幅に低減する。それにより、低減分を他の目的のためのソフ トウエア(例えば、入賞、特に大きな利益が得られる入賞の演出、又はそのよう な入賞に対する期待感を高めるための演出等のためのプログラム)に振り向けて より遊技者の興味を惹き付けることができる遊技装置を実現したり、制御をより 高度な又は精度のよいもの(例えば、表示手段の固定的表示順によらず遊技者に 不利益が生じない十分な停止制御)としたり、或はコストダウンを実現すること 等が可能である。
【0017】 而も、6通りの固定的表示順のうち何れかの外側表示手段が最後に固定的表示 を行う4通り(すなわち、中央表示手段の固定的表示順が最後である2通り以外 )では、3つの表示手段のそれぞれにより固定的に表示されたシンボルの種類及 び位置の組合わせにより入賞条件を達成し得る賞(例えば3つの表示手段にそれ ぞれある特定のシンボルが固定的に表示され、各表示手段における特定のシンボ ル1つずつによる3つの特定のシンボルが直線上に並んで表示されることにより 入賞条件達成となる賞)についての入賞可能性がないことが、最初及び2番目の 表示手段が固定的表示を行った時点において判明したとしても、外側表示手段が 最後に固定的に表示するシンボルが単独で入賞条件を達成し得るシンボルを含む ことによりその賞に入賞する可能性がある。従ってこれら4通りの固定的表示順 においては、最後の表示手段の固定的表示に至るまで、少なくとも、単独で入賞 条件を達成し得るシンボルによる入賞が期待されるので、最後の表示手段の固定 的表示まで、入賞についての遊技者の興味を継続させることができる。
【0018】 通常の場合、表示手段に固定的表示を行わせるための操作ボタン等の操作部の 配置は、各表示手段によりそれぞれシンボルが固定的に表示される配置に対応す る(中央表示手段に対応する操作ボタンの両側に両外側表示手段に対応する操作 ボタンが配置される)ので、何れかの外側表示手段の固定的表示が最初及び最後 に行われ、中央表示手段の固定的表示が2番目に行われる2通りのみとなり、そ の何れにおいても最後の表示手段の固定的表示に至るまで、少なくとも、単独で 入賞条件を達成し得る。
【0019】 上記の、所定配列の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための3つ の表示手段と、その各表示手段における前記連続的表示を順次停止させてシンボ ルを固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記各表示手段が固定的 に表示したシンボルの種類とその位置が所定の入賞条件を達成することと入賞と が対応するゲームを実行する遊技機の好適な例として、 外周面に所定配列の複数種のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シ ンボルの1又は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及 びその回転体を回転駆動するための回転駆動装置からなる3つの表示装置(表示 手段)と、 回転駆動されている前記各回転体を順次停止させてシンボルを固定表示させるた めの表示固定装置(表示固定手段)とを有し、 その表示固定装置によって停止した各回転体における前記シンボルの種類とその 停止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを 挙げることができる(請求項2)。
【0020】 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0021】 前記の所定配列の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は 、前記好適な例におけるような、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回 転駆動される回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等のビデオディスプレ イ装置を利用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を3 つ有し、各表示手段がそれぞれ1組のシンボル群を互いに独立的に表示するもの とすることができる。前記回転体の場合、3つの回転体が互いに独立的に回転す ることにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互いに独立的に表示 するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置を利用したものの場合、 例えば1台のビデオディスプレイ装置に3組のシンボル群を互いに独立的に表示 することにより3つの表示手段とすることもできる。
【0022】 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0023】 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。表示手段が固定表示するシンボルの数はそれぞれ2以上であることが好 ましい。特に好ましくは3である。
【0024】 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。
【0025】 3つの表示手段のうち、1つは中央表示手段、残りの2つは外側表示手段であ る。前記中央表示手段によりシンボルが固定的に表示される位置の両側に、両外 側表示手段によりそれぞれシンボルが固定的に表示される位置がある。
【0026】 このようにシンボルが表示される態様の例としては、両外側表示手段及び中央 表示手段がそれぞれ固定的に表示する2又は3以上のシンボルが何れも一定方向 の列に並び、而もそれらの3つのシンボル列が並列した状態となる場合を挙げる ことができる(請求項3)。より具体的な例としては、多数のシンボルが表示さ れた円筒状外周面を備えた3つの回転体が同軸状に隣接並列し、それらの回転体 によりシンボル表示窓等を介して遊技者に表示されるシンボル(例えば3つずつ )の位置も回転体の回転軸線方向に隣接している場合を挙げることができる。
【0027】 前記両外側表示手段が表示するシンボルの配列は同一であり、中央表示手段が 表示するシンボルの配列は外側表示手段のものとは異なる。同一配列というのは 、円筒状外周面上にシンボルが配列された場合のように配列が循環する場合は、 配列の基準となる位置(例えば配列の最初のシンボルの位置)や配列の基準とな るシンボル(例えば配列の最初のシンボル)も同一であることを意味するものと することができる。
【0028】 前記表示固定手段は、各表示手段により固定的に表示するシンボルの種類 と位置を、各表示手段におけるシンボルの配列に基づき制御することができるも のである。このような表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンに よる停止信号若しくは遊技者が不操作状態で所定時間経過することにより発生す る停止信号に応答して、前記のような回転体を回転駆動するステッピングモータ 等の回転駆動装置を所要のタイミングで停止させるもの、又は、ビデオディスプ レイ装置によるシンボルの表示を所要のタイミングで固定表示させるものとする ことができる。そのためには、例えば遊技機内部の制御装置によって、特定条件 下で前記のような回転体を特定のシンボルが特定位置に位置するように停止させ (又は特定条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置す るように固定表示させ)、それ以外の場合は停止信号に対し一定タイミングで応 答して回転体やビデオディスプレイ装置によるシンボルの移動を停止させるもの とすることができる。
【0029】 前記特定条件としては、全ての賞又は一部の賞を対象とする内部当り条件の達 成を例示することができる。このような内部当り条件は、任意に定めることがで きる。例えば、各ゲームにおいて乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリ ング値が特定範囲の値であることにより内部当り条件が達成されるもの(すなわ ち抽選)としたり、内部当り条件達成をその他の抽選手段により判定したり、ゲ ーム中に表示手段が固定的に表示する表示内容によって内部当り条件達成を判定 することもできる。内部当り対象賞が1種である場合を除き、複数種の内部当り 対象賞それぞれについて内部当り条件を設けることができる。
【0030】 このような内部当り条件が達成された場合は、内部当り状態を設定してゲーム の処理を行うものとすることができる。内部当り状態の設定は、内部当り条件を 達成したか否かを判定し、内部当り条件を達成した場合は、例えば該当するフラ グをセットすることにより内部当り状態を設定する内部当り設定手段により行う ものとすることができる。内部当り対象賞が複数種であってそれぞれについて内 部当り条件が設定されている場合は、それぞれについて設けたフラグをセットす るものとすることができる。
【0031】 内部当り状態が設定されている場合、例えば、遊技者が操作する停止ボタンに よる(又は遊技者が不操作状態で所定時間経過することによる)停止信号を受け た時点から前記内部当り条件によって特定される賞に対応するシンボル(必要シ ンボル)が特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることを条件にそ の必要シンボルを入賞に必要な位置に固定的に表示させる(所謂引き込みを行う )ものとすることができる。またそれと共に、内部当り状態が設定されている場 合に、その内部当りの対象以外の賞のシンボル(不要シンボル)がその賞の入賞 となる位置に停止しないように、停止信号を受けた時点から所定範囲内でその不 要シンボルの固定的表示の位置をずらすものとすることができる。表示固定手段 は、このように、各表示手段におけるシンボルの配列に基づき、必要シンボルを 入賞位置に固定表示させ、また不要シンボルを入賞位置からずらすよう制御する ものとすることができる。
【0032】 このように内部当り状態を設定してゲームの処理を行うことによって、例えば 、その賞に入賞する率が上がるものとすること又は入賞がほぼ確実となるものと すること、すなわち高入賞率化するものとすることができる。内部当り状態は、 例えば1回のゲームが終われば解除されるものとすることもでき、内部当りとな った賞に入賞するまで継続するものとすることもでき、回数や時間やその他の条 件によって定まる所定期間内のみ継続するものとすることもできる。
【0033】 本明細書中、ほぼ確実というのは、例えば7割以上、好ましくは8割以上、よ り好ましくは9割以上の確実性を言い、確実である場合を含む。
【0034】 高入賞率化は、前記内部当り条件が達成された場合に、例えば前記のような所 謂引き込みにより実現するものとすることができる。表示手段におけるシンボル の配列において該当するシンボルの出現率が高ければ、より高率で入賞可能とな り、該当するシンボルが、所謂引き込みにおけるずれの許容範囲内毎に万遍なく 配されていれば、確実に又はほぼ確実に入賞し得ることとなる。
【0035】 本考案の遊技装置において実行されるゲームにおいては、表示固定手段に よって表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその位置が所定の入賞条件 を達成することとゲームの入賞とが対応し、入賞の有無及び賞の種類は、表示手 段が固定的に表示したシンボルの種類とその位置によって遊技者に示される。
【0036】 入賞条件としては、例えば、3つの表示手段によりそれぞれ固定的に表示され た1つずつの所定シンボルが所定の並び方となった場合(例えば所定直線上に並 んだ場合)を挙げることができる。所定シンボルというのは、通常は同一のシン ボルであるが、2種又は3種のシンボルの組合せとすることもできる。
【0037】 また入賞条件の他の例としては、2つの隣接する表示手段によりそれぞれ固定 的に表示された1つずつの所定シンボルが所定の並び方となった場合(例えば所 定直線上に並んだ場合)を挙げることができる。
【0038】 また、他の入賞条件として、単独で入賞条件を達成し得るシンボルが何れかの 外側表示手段により固定的に表示された場合を挙げることができる。単独入賞シ ンボルは2種以上でもよい。別の表示手段が表示するシンボルとの組み合わせに かかわりなく、そのシンボルが1つ固定的に表示されることのみにより(例えば 「単独入賞シンボル−任意シンボル−任意シンボル」或いは「任意シンボル−任 意シンボル−単独入賞シンボル」)入賞条件が達成される。
【0039】 入賞の有無及びその賞の種類は、各表示手段が固定的に表示したシンボルの種 類とその位置を所定の各入賞条件に該当するか否かを判定する入賞判定手段を設 けることにより判定することができる。なお、入賞の条件は、常に一定であるこ とを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の内容を適宜変更することもできる。
【0040】 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊 技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ )可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの 開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。 特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。ま た特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲー ムから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもできる。
【0041】 特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、一般に、遊技 者にとって有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要 することなく通常行われるゲームを言う。特別ゲームとしては、例えば、メダル (遊技媒体の一例)を1枚だけ投入することができ、所定枚数のメダルを払い出 す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボーナス)、SBを所定回数繰り返すこ とができるRB(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返すことができる BB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲーム開始以外の賞を遊技者の技量次第で 狙って当てることが一定期間可能になるCT(チャレンジタイム)、SBの当選 確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物等を挙げることができる。
【0042】 内部当り対象賞がBB、RB、SB、再遊技、及び十数枚又はそれ以下のメダ ルを払い出す小物(通常のスロットマシンにおいては、例えばオレンジ、プラム 、ベル、チェリー等)等を含む場合、特定の賞は、例えば、遊技者に利益の大き い賞で1回のゲームでは入賞し難い賞である、BBのみ、或はBB及びRBとい うように、任意に選択することができる。
【0043】
【考案の実施の形態】 本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0044】 図1乃至図5は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、 スロットマシンの外観の正面図である。図3は、ゲーム開始から内部当りフラグ 設定までの処理動作の概略を示すフローチャートである。図4は、第1のリール 停止におけるリール停止制御方法の選択についての処理動作の概略を示すフロー チャートである。図5は、各リールにおけるシンボルの配列図、並びに入賞とな るシンボルの組合せ毎の配当を示す配当表である。
【0045】 (1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説 明する。
【0046】 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0047】 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール、 すなわち左リール14a、中リール14b、及び右リール14cが水平方向回転 軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。
【0048】 左リール14a及び右リール14c(両外側表示手段)の外周面には、図5に 示すようにシンボル(ベル、プラム、スイカ、及び、チェリーの各絵、並びに、 「7」、「BAR」、「RP」の各文字。)が同一配列で周方向における一定距 離毎に順に表示されている。末尾の「RP」の次は先頭のベルである。また、中 リール14b(中央表示手段)の外周面には、図5に示すように左リール14a 及び右リール14cと同数のシンボル(ベル、プラム、及びスイカの各絵、並び に、「7」、「BAR」、「RP」の各文字。)が周方向における前記と同じ一 定距離毎に順に表示されている。末尾の「RP」の次は先頭のプラムである。中 リール14bにおけるシンボルの配列は、チェリーが含まれないことを始めとし て、左リール14a及び右リール14cのものとは異なる。
【0049】 左リール14a、中リール14b及び右リール14cの停止時には、それぞれ のシンボル群のうち周方向に連続する任意の3つのシンボルが、シンボル表示窓 12における上中下の各位置に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認す ることができる。左リール14a、中リール14b及び右リール14cは、それ ぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動装置の一例。図示せず。)によって、 回転駆動され、また停止保持される。
【0050】 シンボル表示窓12には、左リール14a、中リール14b及び右リール14 cそれぞれが停止状態で表示する3つのシンボルに関し、入賞判定において、払 い込まれたメダルの枚数(1乃至3枚)に応じて有効とされる整列位置を示すラ イン16(線)が5本描かれている。各ライン16の左端部には、払い込まれた メダルの枚数に応じてどのライン16が有効であるかを示す有効ラインランプ1 8が配設されている。この例においては、払い込まれたメダルが1枚の場合、「 1MEDAL」の有効ラインランプ18の点灯によって中央の水平ライン16が 有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「1MEDAL」及び2つの「 2MEDALS」の有効ラインランプ18の点灯によって3本の水平ライン16 が全て有効であることが示され、メダルが3枚の場合、「3MEDALS」の有 効ラインランプ18を含む全ての有効ラインランプ18の点灯によって、両対角 ライン16を含む全てのライン16が有効であることが示される。遊技者は、有 効ラインランプ18によって示された有効ライン16上に、左リール14a、中 リール14b及び右リール14cにおけるどのようなシンボルが位置しているか を見てゲームの結果(入賞か否か、及び入賞した賞の種類)を知ることができる 。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20から の音声出力などによっても知らされる。
【0051】 メダルを払い込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22か らメダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、 BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。BETボタン24はメダル投入 口22の左方に設けられている。
【0052】 有効ラインランプ18の下方に、全リール(左リール14a、中リール14b 及び右リール14c)の回転開始が可能であることを示すために点灯するスター トランプ26(START)が設けられ、BETボタン24の下方に、左リール 14a、中リール14b及び右リール14cの回転を一斉に開始させるためのス タートレバー28が設けられている。
【0053】 左リール14a、中リール14b及び右リール14cの下方には、それぞれの リール14が回転中であり、それぞれの回転をストップボタン30a・30b・ 30cの押圧により停止させることが可能であることを示すために点灯する3つ のストップランプ32a・32b・32c(STOP)が設けられている。スト ップボタン30a・30b・30cは、それぞれストップランプ32a・32b ・32cの下方に、左リール14a、中リール14b及び右リール14cに対応 して3つ設けられている。
【0054】 メダル投入口22の上側には、メダルの投入が可能なことを示すために点滅す るメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けられている。そ の上方には、上から順に、保留枚数表示器38(CREDIT)及び払出枚数表 示器40(PAYOUT)が設けられている。
【0055】 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。
【0056】 (2) 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を 説明する。
【0057】 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 必要に応じ周辺機器等と連携して、上記表示手段、表示固定手段、内部当り設定 手段、及び入賞判定手段等の機能を実現する。
【0058】 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0059】 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。
【0060】 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルを賭ける場合に メダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に出力 する。
【0061】 スタートランプ部26aは、全リール(左リール14a、中リール14b及び 右リール14c)の回転開始が可能な状態である場合に制御部50から与えられ る点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させる。
【0062】 スタートレバー28は、全リールの回転開始が可能な状態において左リール1 4a、中リール14b及び右リール14cの回転を一斉に開始させる場合に、押 下することにより回転開始信号を制御部50に出力する。
【0063】 ストップランプ部32は、左リール14a、中リール14b及び右リール14 cが回転中であってその回転をストップボタン30a・30b・30cの押圧に より停止させることが可能である場合に左リール14a、中リール14b及び右 リール14c毎に制御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップラ ンプ32a・32b・32cを点灯させる。
【0064】 ストップボタン部30(停止ボタン部)は、回転中のリール14を停止させる 場合に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30a・30b ・30cの押圧により、対応するリール14を停止させるための停止信号を制御 部50に出力する。
【0065】 有効ラインランプ部18aは、賭けられたメダルの枚数に応じて制御部50か ら与えられる点灯指示信号により、対応する有効ラインランプ18を点灯させる 。
【0066】 リール部14は、左リール14a、中リール14b及び右リール14cと、各 リールを回転駆動又は停止保持するための3つのステッピングモータと、制御部 50からのステッピングモータ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを 駆動するための駆動回路と、一定回転位置において制御部50に対しリセット信 号を出力するためのリセット信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部5 0は、各リール(左リール14a、中リール14b及び右リール14c)の1回 転毎に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパ ルス数をカウントすることにより、左リール14a、中リール14b及び右リー ル14cにおけるシンボル配列に基づき、各シンボルの位置を把握することがで きる。左リール14aと右リール14cのシンボルの配列は同一なので、シンボ ル位置の把握や所要シンボルを所要位置に停止させるためのリールの停止制御の 手順等を同一とすることができる。
【0067】 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0068】 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。
【0069】 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。
【0070】 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0071】 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。
【0072】 (3) 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3乃至図5を参照して説明する。
【0073】 ステップS1において、制御部50がメダル払込みの有無を判定する。メダル の投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル投入口22 から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留されているメダルがあって保留枚数 表示器38に1以上が表示されている場合にBETボタン24押圧により1枚以 上のメダルが払い込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)とな る。それにより、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、投入されたメ ダル枚数に応じて有効ラインランプ18が点灯し、ステップS3に進む。
【0074】 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50は、 次のステップS4でスタートランプ26を消灯し、ステップS5で左リール14 a、中リール14b及び右リール14cを一斉に回転させる。更にステップS6 で遊技者にとって有利な条件の特別ゲームであるBB(ビッグボーナス)、RB (レギュラーボーナス);その他の遊技者にとって比較的利益の小さい賞(小物 )であるスイカ、ベル、チェリー等又は再遊技(RP)について、制御部50に おいて、内部当りか否かの抽選を行う。この例においては、全ての賞が内部当り 対象賞である。抽選は、乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値を ROMに書き込まれているデータに照らして、当選か否か及びその賞の種類等を 判定することにより行う。抽選により何れかの賞の内部当りとなった場合(S7 −Y)、その賞に対応するフラグがセットされる(S8)。
【0075】 次いで、制御部50が全てのストップランプ32a・32b・32cを点灯さ せる。その後、遊技者が適宜のタイミングで各ストップボタン30a・30b・ 30cを押圧することにより(或いは所定時間ストップボタン30a・30b・ 30cを押圧せずに不操作状態が継続することにより)出力される停止信号を制 御部50が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に発する停止音の出力 信号を音声出力部52に対し出力し、音声出力部52はそれに応じてスピーカ2 0から停止音を出力する。次いで制御部50は対応するリールのステッピングモ ータを停止させる。
【0076】 図5の配当表に、入賞となるシンボルの組合せ(各欄において、左、中及び右 の各位置のシンボルは左リール14a、中リール14b及び右リール14cにお ける各シンボルを示す。)とそれぞれの入賞に対する配当が示されている。配当 表におけるBB及びRBは、それぞれビッグボーナス及びレギュラーボーナスの 開始を意味し、各数字は入賞により払出されるメダルの枚数を意味する。左リー ル14a及び右リール14cに存在するチェリーは、単独で入賞条件を達成し得 るシンボルである。チェリーとの組合せは任意のシンボル(「ANY」)であっ てよい。
【0077】 6通りのリール停止順のうち左リール14a及び右リール14cの何れかが最 後に固定的表示を行う4通り(すなわち、中リール14bの停止順が最後である 2通り以外。)では、各リールにより1つずつ固定表示された3つのシンボルの 組合せによる入賞可能性がないことが、最初及び2番目のリールが停止した時点 において判明したとしても、最後に停止する左リール14a又は右リール14c が、単独で入賞条件を達成し得るシンボル「チェリー」を表示することにより、 その賞に入賞する可能性がある。従って最後のリールの停止に至るまで入賞につ いての遊技者の興味を継続させることができる。通常の場合、リールの配置及び それに対応したストップボタンの配置からして、左リール14a及び右リール1 4cが最初及び最後に停止され、中リール14bはそれらの間に停止されるので 、その何れにおいても、最後のリールの停止に至るまで、少なくとも、チェリー の入賞条件を達成し得る。
【0078】 (3-1) 左リール14a及び右リール14cのシンボルの配列は同一なので、 シンボルの配列の点における左リール14a、中リール14b及び右リール14 cの6通りの停止順は次の3つに分類することができる。 停止モード1:左、中、右;右、中、左 停止モード2:中、左、右;中、右、左 停止モード3:左、右、中;右、左、中
【0079】 何れかのストップボタン30a・30b・30cが押圧され(S9−Y)、そ れが最初(第1)に押圧されたストップボタンである場合(S10−Y)、中リ ール14bのストップボタンであるときは(S11−Y)、停止モード2が選択 され(S12)、中リール14bのストップボタンでないときは(S11−N) 、停止モード1又は3が選択される(S13)。最初のストップボタン押圧に応 じて制御部50が対応するリールのステッピングモータを停止させる際の停止制 御は、選択された停止モードに従って行われる。中リール14b以外、すなわち 左リール14aと右リール14cのシンボルの配列は同一であるから、第1のリ ール停止において停止モード1と3は同一のプログラムにより停止制御される。
【0080】 第2及び第3のリール停止においては、停止モード2の場合、第2及び第3の 停止リールは何れも左リール14a及び右リール14cの何れかであるから、そ れらは同一のプログラムにより停止制御され、停止モード1又は3の場合、第2 の停止リールが中リール14bであるか、或いは左リール14a又は右リール1 4cであるかに応じ、それぞれ停止モード1又は停止モード3が選択されて停止 制御される。
【0081】 このように、6通りのリール停止順を3通りの停止モードで制御することがで きるので、リールの停止制御を行う上で必要な制御プログラム等のソフトウエア の量及びハードウエア資源の容量は、大幅に低減する。それにより、低減分を他 の目的のためのソフトウエアに振り向けてより遊技者の興味を惹き付けることが できる遊技装置を実現したり、制御をより高度な又は精度のよいものとしたり、 或はコストダウンを実現すること等が可能である。
【0082】 (3-2) 制御部50による第1のリールの停止制御をベルに着目して説明する 。最初のストップボタン押圧に応じて制御部50が対応するリールのステッピン グモータを停止させる際、前記停止モードに応じた停止制御によりそのリールを 停止させる。ベルの内部当り状態となっていることを示すフラグがセットされて いなければ(S14−N)、制御部50は、そのストップボタンの押圧(或いは 所定時間放置)による停止信号を受けた後、一定のタイミングで停止する際にベ ルの入賞条件を達成することとなる場合は、入賞とならないようになるまでその リールを1コマずつ送る(S16)。ベルに内部当り状態となっていることを示 すフラグがセットされていれば(S14−Y)、制御部50は、そのストップボ タンの押圧等による停止信号を受けた後、ベルが入賞に必要な位置に達するまで の差が規定停止時間内であるときは、ベルが必要位置に表示されるようにそのリ ールを停止させる(S15)。すなわち、ベルをシンボル表示窓12の必要位置 に引き込む。
【0083】 (3-3) 制御部50による左リール14a、中リール14b及び右リール14 cの停止制御は、前記のような停止モード1、2又は3に従って、内部当りフラ グの有無に応じて行われる。
【0084】 制御部50が対応するリール(左リール14a、中リール14b又は右リール 14c)のステッピングモータを停止させる際、BB、RB、スイカ、ベル、チ ェリー、再遊技(RP)等の何れかの賞の内部当り状態となっていることを示す フラグが何れもセットされていなければ、制御部50は、そのストップボタンの 押圧(或いは所定時間放置)による停止信号を受けた後、そのリールを一定のタ イミングで停止させるが、その際に何れかの賞の入賞条件を達成することとなる 場合は、そのリールを1コマ送る(シンボル1つ分余分に回転させる)。それで も何れかの賞について入賞することとなる場合は、入賞とならないようになるま でそのリールのコマ送りを繰り返す。
【0085】 この場合は、左リール14a、中リール14b及び右リール14cが停止した 状態で入賞に係るシンボルの組み合わせが有効ライン16上に表示されないため 、その後ステップS1に戻る。
【0086】 前記何れかの賞に内部当り状態となっていることを示すフラグがセットされて いる場合、制御部50は、ストップボタン30a・30b・30cの押圧等によ る停止信号を受けた時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要なシン ボルが入賞に必要な位置に達するまでの差が規定停止時間内であるときは、その シンボルが必要位置に表示されるように左リール14a、中リール14b及び右 リール14cを停止させる。すなわち、そのシンボルをシンボル表示窓12の必 要位置に引き込む。このようにして、内部当り状態が設定されている場合に、そ の賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実となるようにして高入賞率化す る。前記規定停止時間内にないときは、他の賞について入賞とならないように必 要に応じそのリールを1コマずつ送って停止させる。
【0087】 3つ目のリールが停止すると、制御部50は、有効ラインランプ18によって 示される有効ライン16上のシンボルの種類及び並び方を把握し、入賞か否か、 及び入賞した賞の種類を判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及び入 賞した賞の種類を知ることとなる。
【0088】 入賞と判定された場合、制御部50は、賞の内容に応じ、例えば所定枚数のメ ダルの払出しをメダル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数字を 払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、更に、その 賞の内部当りを示すフラグをクリアする。次いで、その賞が特別ゲームを開始す るものでない場合はステップS1に戻り、その賞が特別ゲームBB、RBを開始 するものであるときは、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音 出力により各特別ゲーム開始の賞に入賞したことが報知され、その特別ゲームへ 移行し、特別ゲーム終了後、ステップS1に戻る。
【0089】 BBフラグがセットされていない場合において入賞なしと判定されたときは、 BBフラグを除く全ての賞についての内部当りフラグをクリアする。次いでステ ップS1に戻り、ゲームが繰り返される。
【0090】 BBの内部当りフラグは、BBに入賞するまでセットされた状態を継続させる 。但し、BBフラグがある場合にBBに入賞せずにステップS1に戻って繰り返 されるゲームにおいては、ステップS6の抽選は行われない。或いは、例えば、 この抽選を、小物の全部又は一部についてのみ行うようにすることもできる。
【0091】 なお、本考案の実施は、電気回路若しくは電子回路による手段又は機械的な手 段に代えてソフトウェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段に代 えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な手段により行ってもよい。
【0092】
本考案の遊技装置では、シンボルの連続的表示を3つの表示手段について順次 固定的に表示させる場合、シンボルの配列に注目した場合の固定的表示順は3通 りであるから、各表示手段により固定的に表示するシンボルの種類と位置を制御 する上で必要な制御プログラム等のソフトウエアの量及びハードウエア資源の容 量は大幅に低減する。それにより、低減分を他の目的のためのソフトウエアに振 り向けてより遊技者の興味を惹き付けることができる遊技装置を実現したり、制 御をより高度な又は精度のよいものとしたり、或はコストダウンを実現すること 等が可能である。而も、何れかの外側表示手段が最後に固定的表示を行う4通り の固定的表示順においては、最後の表示手段の固定的表示に至るまで、少なくと も、単独で入賞条件を達成し得るシンボルによる入賞が期待されるので、最後の 表示手段の固定的表示まで、入賞についての遊技者の興味を継続させることがで きる。
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】第1のリール停止におけるリール停止制御方法
の選択についての処理動作の概略を示すフローチャート
である。
の選択についての処理動作の概略を示すフローチャート
である。
【図5】各リールにおけるシンボルの配列図、並びに入
賞となるシンボルの組合せ毎の配当を示す配当表であ
る。
賞となるシンボルの組合せ毎の配当を示す配当表であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】所定配列の複数種のシンボルを順次連続的
に表示するための3つの表示手段と、その各表示手段に
おける前記連続的表示を順次停止させてシンボルを固定
的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記各表
示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその位置が
所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲー
ムを実行する遊技機であって、前記3つの表示手段の1
つである中央表示手段によりシンボルが固定的に表示さ
れる位置の両側に、残りの2つである両外側表示手段に
よりそれぞれシンボルが固定的に表示される位置があ
り、前記両外側表示手段が表示するシンボルの配列は同
一であり、その両外側表示手段が表示するシンボルに
は、固定的に表示されることにより単独で入賞条件を達
成し得るシンボルが含まれ、中央表示手段が表示するシ
ンボルには単独で入賞条件を達成し得るシンボルが含ま
れず、前記表示固定手段は、各表示手段により固定的に
表示するシンボルの種類と位置を、各表示手段における
シンボルの配列に基づき制御することができるものであ
ることを特徴とする遊技装置。 - 【請求項2】外周面に複数種の所定配列のシンボルが表
示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は2
以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転
体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装置
からなる3つの表示装置と、回転駆動されている前記各
回転体を順次停止させてシンボルを固定表示させるため
の表示固定装置とを有し、その表示固定装置によって停
止した各回転体における前記シンボルの種類とその停止
位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応す
るスロットマシンである請求項1記載の遊技装置。 - 【請求項3】両外側表示手段及び中央表示手段がそれぞ
れ固定的に表示する2又は3以上のシンボルが何れも一
定方向の列に並び、而もそれらの3つのシンボル列が並
列するものである請求項1又は2記載の遊技装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999007316U JP3067676U (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 遊技装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999007316U JP3067676U (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 遊技装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3067676U true JP3067676U (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=43201196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999007316U Expired - Lifetime JP3067676U (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 遊技装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3067676U (ja) |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP1999007316U patent/JP3067676U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
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