JP3066428U - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP3066428U
JP3066428U JP1999000854U JP85499U JP3066428U JP 3066428 U JP3066428 U JP 3066428U JP 1999000854 U JP1999000854 U JP 1999000854U JP 85499 U JP85499 U JP 85499U JP 3066428 U JP3066428 U JP 3066428U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲームを実行するためのプログラム及びハー
ドウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデ
ータの量を低減させることができると共に、遊技者が価
値手段の払込み量を誤ったり意図した払込み量に達する
前に払込みの受け入れを終了させたりしてすることによ
って遊技者が損をすることがない。 【解決手段】 メダル投入口22から3枚のメダルを投
入するか、保留されているメダルがあって保留枚数表示
器38に3以上が表示されている場合にBETボタン2
4押圧により3枚のメダルが払込まれか、それらの組み
合わせにより3枚のメダルが払込まれることにより、ス
タートランプ26を点灯させると共に、全ての有効ライ
ンランプ18を点灯させる。払込みが2枚以下の場合、
その枚数に対応する有効ラインランプ18を点灯させる
が、スタートランプ26は点灯させず、ゲームを開始し
得ないものとする。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成する ことと入賞とが対応するゲームを、遊技者から価値手段が払込まれることにより 、払込まれた価値手段の価値に応じて設定された入賞率において実行する、スロ ットマシン等の遊技装置に関する。
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、ゲームを実行する代償とし て投入するメダルの枚数を1乃至3枚の範囲で任意に選択し得るものであった。 その一例について、図5乃至図7を参照しつつ説明する。 先ず、遊技者が1乃至3枚の範囲で任意に選択した枚数のメダルをメダル投入 口aから投入する。すると、メダルセレクターが、投入により払込まれた真正な メダルの枚数をカウントする。 払込まれたメダル枚数に対応して、どのラインbが有効であるかを示す有効ラ インランプcが点灯すると共に、スタートランプdが点灯する(V1−V3[図 6])。メダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプcの点灯に よって中央の水平ラインbが有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「 1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプcの点灯によ って3本の水平ラインbが全て有効であることが示され、メダルが3枚の場合、 「3MEDALS」の有効ラインランプcを含む全ての有効ラインランプcの点 灯によって、両対角ラインbを含む全てのラインbが有効であることが示される 。 3枚を超えて投入されたメダルは、4枚目から保留装置に保留され、保留され ているメダル枚数は保留枚数表示器eに加算されて「CREDIT」として表示 される。 保留装置にメダルが保留されている場合は、払込みボタンmを押圧する毎に保 留されているメダルが払込まれ、払込まれたメダル枚数に対応する有効ラインラ ンプcが点灯すると共にスタートランプdが点灯する。 スタートレバーfを押下すると、スタートランプdが消灯すると共に3つのリ ールgが一斉に回転する(V4−V5)。 更に、メダル枚数毎に設定された抽選データテーブルのうち、払込まれたメダ ル枚数に対応するデータテーブルを用いて、種々の賞についての内部当りの抽選 を行う(V6)。 その抽選に当選した場合は、当選した賞に対応する内部当りのフラグをセット する(V7−V8)。 次いでストップランプが点灯し、リールgの回転を停止させることが可能とな る。 遊技者がリールgを停止させるために該当するストップボタンhを押すと(W 1[図7])、内部当りのフラグの有無及び種類、投入されたメダル枚数(すな わち有効ラインbの位置)、リールgの停止順等に応じてリールg停止処理を行 う。内部当りのフラグがある場合(W2:Y)、停止する各リールgについて、 内部当りフラグに対応するシンボルを払込みメダル数に対応する有効ラインb上 に引込む(W3)。内部当りのフラグがない場合(W2:N)、停止するリール gに応じて入賞にならないシンボルを払込みメダル数に対応する有効ラインb上 に引込む(W4)。これを各リールgについて繰り返して全てのリールgを停止 させる。 全てのリールgが停止してシンボルが固定表示された際に、払込まれたメダル 枚数に対応して点灯している有効ラインランプcによって示される有効ラインb 上に入賞となるシンボルが揃った場合、その賞の内容に応じたメダル枚数がメダ ル払出口iからメダル受皿部jに払出されると共にその枚数が払出枚数表示器k (PAYOUT)に表示される。 このように、メダルの枚数を1乃至3枚の範囲で任意に選択し得るスロットマ シンにおいては、払込みメダル枚数にそれぞれ対応するリールgの停止制御プロ グラム及びデータ、並びに払込みメダル枚数に対応する抽選プログラム及びデー タが必要であり、それらのプログラム及びデータの量は膨大なものとなる。入賞 率の設定を数種類可能とするには各入賞率毎に各枚数についてのデータが必要と なり、その量は更に増大する。また、払込みメダル枚数に対応する有効ラインb の管理プログラム等も必要である。 ところが一方において、ほとんど全てのスロットマシンは、1枚より2枚、2 枚より3枚のメダルを払込んでゲームを行う方が全体として入賞率が高くなって 遊技者にとって有利となるように設計されているので、ほとんど全ての遊技者が 3枚払込みで遊技を行っている。従って、1枚及び2枚用のプログラム及びデー タは実際にはほとんど使用されておらず、それらのプログラム及びデータを作成 するためのコストは相当部分が無駄であり、それらを格納して利用するためのハ ードウエア資源は必ずしも有効に活用されているとは言えない。特に、現状にお いては、規則などによりプログラムの量及びデータの量が制限されているので、 他の有用なプログラムやデータの利用を阻むものともなっている。 更に、遊技者がメダルを払込んで遊技をしているとき、3枚投入して全て受け 入れられた(3枚払込まれた)つもりでスタートレバーfを操作しても、メダル の投入とメダルセレクターによるメダル枚数のカウントとの間のタイムラグによ り、1枚又は2枚のみ受け入れられた状態で遊技が開始されてしまう場合がある 。また、遊技者が3枚入したつもりでも実際には誤って2枚又は1枚のみ払込ん でおり、そのまま遊技を開始してしまう場合もある。このような場合、遊技者の 意図に反して入賞率が低い状態で遊技を行うこととなるので、遊技者にとっては 損となる。 本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、ゲームを実行するためのプログラム及びハードウェア をよりシンプルなものとし、プログラム及びデータの量を低減させることができ ると共に、遊技者が価値手段の払込み量を誤ったり意図した払込み量に達する前 に払込みの受け入れを終了させたりしてすることによって遊技者が損をすること がない遊技装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の遊技装置は、 種々の表示内容を表示し得る表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的 に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的に表示した表 示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを、遊技者か ら価値手段が払込まれることにより、払込まれた価値手段の価値の量に応じて設 定された入賞率において実行する遊技機であって、 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であることを特徴とす ることを特徴とする(請求項1)。 上記の、種々の表示内容を表示し得る表示手段と、その表示手段に前記表示 内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的 に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲーム を実行する遊技機は、例えば、 複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段と、 表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための 表示固定手段とを有し、 前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条 件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機とすることができ る。 このような遊技機の好適な例として、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又 は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された複数の回転体と、 その回転体を回転駆動するための回転駆動手段と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表 示固定手段とを有し、 その表示固定手段によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを挙 げることができる(請求項2)。 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字等を挙げることができる。 前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適 な例におけるような回転体のほか、例えば、CRTや液晶等のビデオディスプレ イ装置を利用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1 又は2以上有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するもの とすることができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体 が互いに独立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル 群を互いに独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置 を利用したものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上 のシンボル群を互いに独立的に表示することにより複数の表示手段とすることも できる。 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。 前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号若 しくは遊技者が所定時間放置することにより発生する停止信号に応答して、前記 のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動手段を適宜のタ イミングで停止させるもの、又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボルの表 示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。或いは、例え ば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシ ンボルが特定位置に位置するように停止させるもの、又は、特定条件下でビデオ ディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固定表示させるも のとすることができる。 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。 価値手段としては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体や、そのようなメ ダル等の遊技媒体に対応する価値情報(例えばメダル枚数の情報)を挙げること ができる(請求項3)。 価値情報は、遊技装置又は遊技装置を管理する装置に記録したり、プリペイド カードのように減算のみ可能な記録媒体に記録したり、加減算可能な記録媒体に 記録することができる。 遊技者からの価値手段の払込みは、例えば、メダル等の遊技媒体を遊技装置の 所定部に投入することや、遊技装置又は遊技装置を管理する装置或いは他の記録 媒体に記録された価値情報から、ゲームに使用するものとして価値の量を減算さ せること等によって行われる。 入賞率は、例えば、抽選により内部当りとなった賞が確実に又は高い率で入 賞する場合、内部当りとなる率と、内部当りとなった場合に入賞する率を掛けた ものとなる。内部当りとなった場合に入賞する率は、遊技者の技量によって変化 するものとすることができる。このような場合、抽選により内部当りとなる率を 一定とすれば、概ね入賞率は一定となる。勿論、賞が複数種ある場合、入賞率は 各賞毎に設定することができる。 前記のような内部当りの対象となる賞は、全ての賞であってもよく一部の賞で あってもよい。内部当りの抽選は、例えば、適宜タイミングで乱数サンプリング を実行し、得られたサンプリング値により判定する抽選手段、又はその他の抽選 手段により行うことができる。内部当り対象賞が1種である場合を除き、複数種 の内部当り対象賞それぞれについて内部当り条件を設定することができる。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であるというのは 、例えば、ゲームの実行のために遊技装置に投入するメダルの枚数を選択するこ とができず、一定枚数(例えば3枚)を投入しなければゲームを行い得ないこと を言う。勿論、3枚専用の遊技装置以外に、1枚専用、2枚専用、4枚専用など 、任意枚数の専用とすることができる。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であるから、設定さ れる入賞率、例えば前記のような内部当りの当選率も、各賞について一定である 。但し、遊技を進行する上で特別な条件下で特定の入賞率が変化することは勿論 あり得る。また、入賞率(パチンコで言う出玉率に相当する)を複数段階又は無 段階に変えて設定することは可能である。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量(例えばメダルの枚数、 又はメダルの枚数に対応する価値情報)が一定である(すなわち1通りである) ため、遊技者から払込まれる価値手段の価値の量が種々ある場合(例えばメダル 枚数が1枚、2枚又は3枚の3通りある場合)とは異なり、ゲームを実行するた めのプログラム及びハードウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデ ータの量を低減させることができる。 また、ゲームを実行する代償として遊技者から払込まれる価値手段の価値の量 が一定量となるまではゲームは実行されないので、遊技者がメダル又はメダルに 対応する価値情報等の価値手段の払込み量を誤ったり、意図した払込み量に達す る前に誤って遊技装置が払込みの受け入れを終了する操作(例えばスロットマシ ンにおける回転体の回転開始のための操作)を行ったりすることによって、例え ば価値手段に対する入賞率の比率が低くなり、遊技者が損をするということが生 じない。 入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段 を設けることにより判定することができる。 入賞条件達成というのは、例えば、所定の内部当りの抽選(例えば、適宜タイ ミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判定される 抽選、又はその他の抽選手段による抽選)に当選することによって、その内部当 り条件に対応する賞について内部当り状態となっており、且つ、遊技者が操作す る停止ボタンによる停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させずに所定時間 放置することにより発生する停止信号を受けた時点から前記条件によって特定さ れるシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることとする ことができる。この場合、ずれが所定範囲内であれば、そのシンボルを必要位置 に引込む。また、例えば一部の賞について、入賞条件達成を、遊技者が操作する 停止ボタンによる停止信号に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボ ルの停止位置とその種類についての条件を達成することとすることができる。な お、入賞の条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の 内容を適宜変更することもできる。 入賞条件達成の判定がどのように行われるにせよ、表示固定手段によって固定 表示されたシンボルの種類とその停止位置によって、ゲームの結果が遊技者に示 される。 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊 技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ )可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの 開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。 特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。ま た特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲー ムから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもできる。 特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、遊技者にとっ て有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要すること なく通常行われるゲームを言う。特別ゲームとして採用し得るものとしては、例 えば、メダル(遊技媒体の一例)を1枚だけ投入することができ、所定枚数のメ ダルを払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボーナス)、SBを所定回 数繰り返すことができるRB(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返す ことができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲーム開始以外の賞を遊技者 の技量次第で狙って当てることが一定期間可能になるCT(チャレンジタイム) 、SBの当選確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物等を挙げることがで きる。
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1乃至図4は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。 図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマ シンの外観の正面図である。 図3は、ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理動作の概略を示すフロ ーチャート、図4は、リール停止制御の概略を示すフローチャートである。 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明する 。 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール1 4が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。 各リール14の外周面には、多種のシンボル(プラム、スイカ、チェリー、ベル 等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず。)が 周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の3 つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における上中下 の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認するこ とができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動手 段の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。 シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3 つのシンボルに関し、入賞判定において有効とされる整列位置を示すライン16 (線)が5本描かれている。各ライン16の左端部には、そのライン16が有効 であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。スロットマシンに対し メダルが3枚払込まれた場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を含 む全ての有効ラインランプ18が点灯して全てのライン16が有効であることが 示され、1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ18の点灯によって 中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「1M EDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプ18の点灯によっ て3本の水平ライン16が全て有効であることが示される。なお、2枚以下の場 合は何れの有効ラインランプ18も点灯しないようにすることもできる。遊技者 は、有効ラインランプ18によって示された有効ライン16上に、各リール14 におけるどのようなシンボルが位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か 、及び入賞した賞の種類)を知ることができる。ゲームの結果は、ヒットランプ 10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20からの音声出力などによっても知らさ れる。 メダルを払込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22から メダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、B ETボタン24を押して必要枚数を払込む。BETボタン24はメダル投入口2 2の左方に設けられている。 有効ラインランプ18の下方に、メダルが3枚払込まれた場合のみ点灯してリ ール14の回転開始が可能であることを示すスタートランプ26(START) が設けられ、BETボタン24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始 させるためのスタートレバー28が設けられている。 各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転を ストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために 点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボ タン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けら れている。 メダル投入口22の上側には、3枚のメダルの投入及び保留がないことを示す ために点滅するメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けら れている。その上方には、上から順に、保留枚数表示器38(CREDIT)及 び払出枚数表示器40(PAYOUT)が設けられている。 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説明す る。 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 周辺機器等と連携して、上記内部当り抽選手段、入賞判定手段等の機能を実現す る。 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルをスロットマシ ンに対し払込む場合にメダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信 号を制御部50に出力する。 スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に 制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させ る。 スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリ ール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を 制御部50に出力する。 ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップ ボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制 御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させ る。 ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合 に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、 対応するリール14を停止させるための信号を制御部50に出力する。 有効ラインランプ部18aは、メダルが3枚払込まれた場合に制御部50から 与えられる点灯指示信号により、全ての有効ラインランプ18を点灯させる。 リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保 持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモー タ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、 一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット 信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎 に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス 数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位 置を把握することができる。 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。例えば、3枚 を超えて投入されることにより払込みに用いられなかったメダルの枚数は、スロ ットマシンに保留されているメダル枚数として加算され、保留枚数表示器38に 表示される。 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3及び図4を参照して説明する。 ステップS1[図3]において、制御部50が、3枚のメダルが払込まれたか 否かを判定する。メダルの投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある 場合にメダル投入口22から3枚のメダルを投入するか、保留されているメダル があって保留枚数表示器38に3以上が表示されている場合にBETボタン24 押圧により3枚のメダルが払込まれるか、それらの組み合わせにより3枚のメダ ルが払込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)となる。それに より、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、全ての有効ラインランプ 18が点灯し、ステップS3に進む。払込みが2枚以下の場合、その枚数に対応 する有効ラインランプ18が点灯するが、スタートランプ26は点灯せず、ゲー ムを開始し得ない。そのため、遊技者がメダルの払込み枚数を誤ったり意図した 払込み枚数に達する前にスタートレバーを押下したりすることによって、低い入 賞率でゲームが行われてしまうことにより遊技者が損をするということがない。 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50はス タートランプ26を消灯させ(S4)、3つのリール14を一斉に回転させる( S5)。 次のステップS6では、設定された入賞率に対応した抽選データテーブルを用 い、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボ ーナス)、再遊技(リプレイ)、及びその他の遊技者にとって比較的利益の小さ い賞(小物)について、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。こ のスロットマシンの例においては、全ての賞が内部当りの対象となる。抽選は、 乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値をROMに書き込まれてい る当該データテーブルに照らして、当選か否か、及びその賞の種類を判定するこ とにより行う。また、他の方法による抽選も可能である。メダルの枚数は3枚に 限定されているので、抽選データテーブルは3枚のもののみで足りる。 抽選に当選して何れかの賞の内部当りとなった場合(S7)、その賞に対応す るフラグがセットされる(S8)。 次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技 者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(T1[図 4])(或いは所定時間ストップボタン30を押圧せずに放置することにより) 、制御部50は、内部当りのフラグの有無及び種類、リールの停止順等に応じ、 対応するリール14を停止させる処理を行う。内部当りのフラグがある場合(T 2:Y)、停止する各リール14について、内部当りフラグに対応するシンボル を有効ライン16上に引込む(T3)。内部当りのフラグがない場合(T2:N )、停止するリール14に応じて入賞にならないシンボルを有効ライン上に引込 む(T4)。これを各リール14について繰り返して全てのリール14を停止さ せる。払込みメダル数が3枚と限定されていて全ライン16が必ず有効なので、 払込みメダル数に応じたリール停止制御の必要はない。 全てのリール14が停止してシンボルが固定表示された際に、何れかのライン 16上に入賞となるシンボルが揃った場合、その賞の内容に応じたメダル枚数が メダル払出口44からメダル受皿部42に払出されると共にその枚数が払出枚数 表示器40(PAYOUT)に表示される。
【考案の効果】
本考案の遊技装置においては、ゲームを実行するためのプログラム及びハード ウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデータの量を低減させること ができるので、その低減分を、ゲームの興趣を高めるための様々なアイデアやセ キュリテイ等を実現するプログラム及びデータとして用いることができる。また 、遊技者がメダル又はメダルに対応する価値情報等の価値手段の払込み量を誤っ たり意図した払込み量に達する前に払込みの受け入れを終了させたりすることに よって遊技者が損をすることがない。
【提出日】平成11年6月11日(1999.6.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成する ことと入賞とが対応するゲームを、遊技者から価値手段が払込まれることにより 、払込まれた価値手段の価値に応じて設定された入賞率において実行する、スロ ットマシン等の遊技装置に関する。
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、ゲームを実行する代償とし て投入するメダルの枚数を1乃至3枚の範囲で任意に選択し得るものであった。 その一例について、図5乃至図7を参照しつつ説明する。 先ず、遊技者が1乃至3枚の範囲で任意に選択した枚数のメダルをメダル投入 口aから投入する。すると、メダルセレクターが、投入により払込まれた真正な メダルの枚数をカウントする。 払込まれたメダル枚数に対応して、どのラインbが有効であるかを示す有効ラ インランプcが点灯すると共に、スタートランプdが点灯する(V1−V3[図 6])。メダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプcの点灯に よって中央の水平ラインbが有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「 1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプcの点灯によ って3本の水平ラインbが全て有効であることが示され、メダルが3枚の場合、 「3MEDALS」の有効ラインランプcを含む全ての有効ラインランプcの点 灯によって、両対角ラインbを含む全てのラインbが有効であることが示される 。 3枚を超えて投入されたメダルは、4枚目から保留装置に保留され、保留され ているメダル枚数は保留枚数表示器eに加算されて「CREDIT」として表示 される。 保留装置にメダルが保留されている場合は、払込みボタンmを押圧する毎に保 留されているメダルが払込まれ、払込まれたメダル枚数に対応する有効ラインラ ンプcが点灯すると共にスタートランプdが点灯する。 スタートレバーfを押下すると、スタートランプdが消灯すると共に3つのリ ールgが一斉に回転する(V4−V5)。 更に、メダル枚数毎に設定された抽選データテーブルのうち、払込まれたメダ ル枚数に対応するデータテーブルを用いて、種々の賞についての内部当りの抽選 を行う(V6)。 その抽選に当選した場合は、当選した賞に対応する内部当りのフラグをセット する(V7−V8)。 次いでストップランプが点灯し、リールgの回転を停止させることが可能とな る。 遊技者がリールgを停止させるために該当するストップボタンhを押すと(W 1[図7])、内部当りのフラグの有無及び種類、投入されたメダル枚数(すな わち有効ラインbの位置)、リールgの停止順等に応じてリールg停止処理を行 う。内部当りのフラグがある場合(W2:Y)、停止する各リールgについて、 内部当りフラグに対応するシンボルを払込みメダル数に対応する有効ラインb上 に引込む(W3)。内部当りのフラグがない場合(W2:N)、停止するリール gに応じて入賞にならないシンボルを払込みメダル数に対応する有効ラインb上 に引込む(W4)。これを各リールgについて繰り返して全てのリールgを停止 させる。 全てのリールgが停止してシンボルが固定表示された際に、払込まれたメダル 枚数に対応して点灯している有効ラインランプcによって示される有効ラインb 上に入賞となるシンボルが揃った場合、その賞の内容に応じたメダル枚数がメダ ル払出口iからメダル受皿部jに払出されると共にその枚数が払出枚数表示器k (PAYOUT)に表示される。 このように、メダルの枚数を1乃至3枚の範囲で任意に選択し得るスロットマ シンにおいては、払込みメダル枚数にそれぞれ対応するリールgの停止制御プロ グラム及びデータ、並びに払込みメダル枚数に対応する抽選プログラム及びデー タが必要であり、それらのプログラム及びデータの量は膨大なものとなる。入賞 率の設定を数種類可能とするには各入賞率毎に各枚数についてのデータが必要と なり、その量は更に増大する。また、払込みメダル枚数に対応する有効ラインb の管理プログラム等も必要である。 ところが一方において、ほとんど全てのスロットマシンは、1枚より2枚、2 枚より3枚のメダルを払込んでゲームを行う方が全体として入賞率が高くなって 遊技者にとって有利となるように設計されているので、ほとんど全ての遊技者が 3枚払込みで遊技を行っている。従って、1枚及び2枚用のプログラム及びデー タは実際にはほとんど使用されておらず、それらのプログラム及びデータを作成 するためのコストは相当部分が無駄であり、それらを格納して利用するためのハ ードウエア資源は必ずしも有効に活用されているとは言えない。特に、現状にお いては、規則などによりプログラムの量及びデータの量が制限されているので、 他の有用なプログラムやデータの利用を阻むものともなっている。 更に、遊技者がメダルを払込んで遊技をしているとき、3枚投入して全て受け 入れられた(3枚払込まれた)つもりでスタートレバーfを操作しても、メダル の投入とメダルセレクターによるメダル枚数のカウントとの間のタイムラグによ り、1枚又は2枚のみ受け入れられた状態で遊技が開始されてしまう場合がある 。また、遊技者が3枚入したつもりでも実際には誤って2枚又は1枚のみ払込ん でおり、そのまま遊技を開始してしまう場合もある。このような場合、遊技者の 意図に反して入賞率が低い状態で遊技を行うこととなるので、遊技者にとっては 損となる。 本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、ゲームを実行するためのプログラム及びハードウェア をよりシンプルなものとし、プログラム及びデータの量を低減させることができ ると共に、遊技者が価値手段の払込み量を誤ったり意図した払込み量に達する前 に払込みの受け入れを終了させたりしてすることによって遊技者が損をすること がない遊技装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の遊技装置は、 種々の表示内容を表示し得る表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的 に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的に表示した表 示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを、遊技者か らゲームを実行する代償として価値手段が払込まれることにより実行する遊技機 であって、払込まれた価値手段の価値の量を判定する判定手段と、払込まれた価値手段の価 値の量が一定の量に達したことを前記判定手段が判定した場合にのみゲーム開始 を許容する手段を有し、ケームにおける入賞率が一定である ことを特徴とする( 請求項1)。 上記の、種々の表示内容を表示し得る表示手段と、その表示手段に前記表示 内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的 に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲーム を実行する遊技機は、例えば、 複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段と、 表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための 表示固定手段とを有し、 前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条 件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機とすることができ る。 このような遊技機の好適な例として、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又 は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された複数の回転体と、 その回転体を回転駆動するための回転駆動手段と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表 示固定手段とを有し、 その表示固定手段によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを挙 げることができる(請求項2)。 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字等を挙げることができる。 前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適 な例におけるような回転体のほか、例えば、CRTや液晶等のビデオディスプレ イ装置を利用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1 又は2以上有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するもの とすることができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体 が互いに独立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル 群を互いに独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置 を利用したものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上 のシンボル群を互いに独立的に表示することにより複数の表示手段とすることも できる。 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。 前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号若 しくは遊技者が所定時間放置することにより発生する停止信号に応答して、前記 のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動手段を適宜のタ イミングで停止させるもの、又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボルの表 示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。或いは、例え ば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシ ンボルが特定位置に位置するように停止させるもの、又は、特定条件下でビデオ ディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固定表示させるも のとすることができる。 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。 価値手段としては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体や、そのようなメ ダル等の遊技媒体に対応する価値情報(例えばメダル枚数の情報)を挙げること ができる(請求項3)。 価値情報は、遊技装置又は遊技装置を管理する装置に記録したり、プリペイド カードのように減算のみ可能な記録媒体に記録したり、加減算可能な記録媒体に 記録することができる。 遊技者からの価値手段の払込みは、例えば、メダル等の遊技媒体を遊技装置の 所定部に投入することや、遊技装置又は遊技装置を管理する装置或いは他の記録 媒体に記録された価値情報から、ゲームに使用するものとして価値の量を減算さ せること等によって行われる。 入賞率は、例えば、抽選により内部当りとなった賞が確実に又は高い率で入 賞する場合、内部当りとなる率と、内部当りとなった場合に入賞する率を掛けた ものとなる。内部当りとなった場合に入賞する率は、遊技者の技量によって変化 するものとすることができる。このような場合、抽選により内部当りとなる率を 一定とすれば、概ね入賞率は一定となる。勿論、賞が複数種ある場合、入賞率は 各賞毎に設定することができる。 前記のような内部当りの対象となる賞は、全ての賞であってもよく一部の賞で あってもよい。内部当りの抽選は、例えば、適宜タイミングで乱数サンプリング を実行し、得られたサンプリング値により判定する抽選手段、又はその他の抽選 手段により行うことができる。内部当り対象賞が1種である場合を除き、複数種 の内部当り対象賞それぞれについて内部当り条件を設定することができる。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であるというのは 、例えば、ゲームの実行のために遊技装置に投入するメダルの枚数を選択するこ とができず、一定枚数(例えば3枚)を投入しなければゲームを行い得ないこと を言う。勿論、3枚専用の遊技装置以外に、1枚専用、2枚専用、4枚専用など 、任意枚数の専用とすることができる。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であるから、設定さ れる入賞率、例えば前記のような内部当りの当選率も、各賞について一定である 。但し、遊技を進行する上で特別な条件下で特定の入賞率が変化することは勿論 あり得る。また、入賞率(パチンコで言う出玉率に相当する)を複数段階又は無 段階に変えて設定することは可能である。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量(例えばメダルの枚数、 又はメダルの枚数に対応する価値情報)が一定である(すなわち1通りである) ため、遊技者から払込まれる価値手段の価値の量が種々ある場合(例えばメダル 枚数が1枚、2枚又は3枚の3通りある場合)とは異なり、ゲームを実行するた めのプログラム及びハードウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデ ータの量を低減させることができる。 また、ゲームを実行する代償として遊技者から払込まれる価値手段の価値の量 が一定量となるまではゲームは実行されないので、遊技者がメダル又はメダルに 対応する価値情報等の価値手段の払込み量を誤ったり、意図した払込み量に達す る前に誤って遊技装置が払込みの受け入れを終了する操作(例えばスロットマシ ンにおける回転体の回転開始のための操作)を行ったりすることによって、例え ば価値手段に対する入賞率の比率が低くなり、遊技者が損をするということが生 じない。 入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段 を設けることにより判定することができる。 入賞条件達成というのは、例えば、所定の内部当りの抽選(例えば、適宜タイ ミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判定される 抽選、又はその他の抽選手段による抽選)に当選することによって、その内部当 り条件に対応する賞について内部当り状態となっており、且つ、遊技者が操作す る停止ボタンによる停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させずに所定時間 放置することにより発生する停止信号を受けた時点から前記条件によって特定さ れるシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることとする ことができる。この場合、ずれが所定範囲内であれば、そのシンボルを必要位置 に引込む。また、例えば一部の賞について、入賞条件達成を、遊技者が操作する 停止ボタンによる停止信号に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボ ルの停止位置とその種類についての条件を達成することとすることができる。な お、入賞の条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の 内容を適宜変更することもできる。 入賞条件達成の判定がどのように行われるにせよ、表示固定手段によって固定 表示されたシンボルの種類とその停止位置によって、ゲームの結果が遊技者に示 される。 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊 技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ )可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの 開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。 特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。ま た特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲー ムから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもできる。 特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、遊技者にとっ て有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要すること なく通常行われるゲームを言う。特別ゲームとして採用し得るものとしては、例 えば、メダル(遊技媒体の一例)を1枚だけ投入することができ、所定枚数のメ ダルを払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボーナス)、SBを所定回 数繰り返すことができるRB(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返す ことができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲーム開始以外の賞を遊技者 の技量次第で狙って当てることが一定期間可能になるCT(チャレンジタイム) 、SBの当選確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物等を挙げることがで きる。
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1乃至図4は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。 図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマ シンの外観の正面図である。 図3は、ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理動作の概略を示すフロ ーチャート、図4は、リール停止制御の概略を示すフローチャートである。 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明する 。 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール1 4が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。 各リール14の外周面には、多種のシンボル(プラム、スイカ、チェリー、ベル 等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず。)が 周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の3 つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における上中下 の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認するこ とができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動手 段の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。 シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3 つのシンボルに関し、入賞判定において有効とされる整列位置を示すライン16 (線)が5本描かれている。各ライン16の左端部には、そのライン16が有効 であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。スロットマシンに対し メダルが3枚払込まれた場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を含 む全ての有効ラインランプ18が点灯して全てのライン16が有効であることが 示され、1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ18の点灯によって 中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「1M EDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプ18の点灯によっ て3本の水平ライン16が全て有効であることが示される。なお、2枚以下の場 合は何れの有効ラインランプ18も点灯しないようにすることもできる。遊技者 は、有効ラインランプ18によって示された有効ライン16上に、各リール14 におけるどのようなシンボルが位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か 、及び入賞した賞の種類)を知ることができる。ゲームの結果は、ヒットランプ 10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20からの音声出力などによっても知らさ れる。 メダルを払込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22から メダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、B ETボタン24を押して必要枚数を払込む。BETボタン24はメダル投入口2 2の左方に設けられている。 有効ラインランプ18の下方に、メダルが3枚払込まれた場合のみ点灯してリ ール14の回転開始が可能であることを示すスタートランプ26(START) が設けられ、BETボタン24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始 させるためのスタートレバー28が設けられている。 各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転を ストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために 点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボ タン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けら れている。 メダル投入口22の上側には、3枚のメダルの投入及び保留がないことを示す ために点滅するメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けら れている。その上方には、上から順に、保留枚数表示器38(CREDIT)及 び払出枚数表示器40(PAYOUT)が設けられている。 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説明す る。 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 周辺機器等と連携して、上記内部当り抽選手段、入賞判定手段等の機能を実現す る。 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルをスロットマシ ンに対し払込む場合にメダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信 号を制御部50に出力する。 スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に 制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させ る。 スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリ ール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を 制御部50に出力する。 ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップ ボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制 御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させ る。 ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合 に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、 対応するリール14を停止させるための信号を制御部50に出力する。 有効ラインランプ部18aは、メダルが3枚払込まれた場合に制御部50から 与えられる点灯指示信号により、全ての有効ラインランプ18を点灯させる。 リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保 持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモー タ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、 一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット 信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎 に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス 数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位 置を把握することができる。 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。例えば、3枚 を超えて投入されることにより払込みに用いられなかったメダルの枚数は、スロ ットマシンに保留されているメダル枚数として加算され、保留枚数表示器38に 表示される。 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3及び図4を参照して説明する。 ステップS1[図3]において、制御部50が、3枚のメダルが払込まれたか 否かを判定する。メダルの投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある 場合にメダル投入口22から3枚のメダルを投入するか、保留されているメダル があって保留枚数表示器38に3以上が表示されている場合にBETボタン24 押圧により3枚のメダルが払込まれるか、それらの組み合わせにより3枚のメダ ルが払込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)となる。それに より、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、全ての有効ラインランプ 18が点灯し、ステップS3に進む。払込みが2枚以下の場合、その枚数に対応 する有効ラインランプ18が点灯するが、スタートランプ26は点灯せず、ゲー ムを開始し得ない。そのため、遊技者がメダルの払込み枚数を誤ったり意図した 払込み枚数に達する前にスタートレバーを押下したりすることによって、低い入 賞率でゲームが行われてしまうことにより遊技者が損をするということがない。 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50はス タートランプ26を消灯させ(S4)、3つのリール14を一斉に回転させる( S5)。 次のステップS6では、設定された入賞率に対応した抽選データテーブルを用 い、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボ ーナス)、再遊技(リプレイ)、及びその他の遊技者にとって比較的利益の小さ い賞(小物)について、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。こ のスロットマシンの例においては、全ての賞が内部当りの対象となる。抽選は、 乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値をROMに書き込まれてい る当該データテーブルに照らして、当選か否か、及びその賞の種類を判定するこ とにより行う。また、他の方法による抽選も可能である。メダルの枚数は3枚に 限定されているので、抽選データテーブルは3枚のもののみで足りる。 抽選に当選して何れかの賞の内部当りとなった場合(S7)、その賞に対応す るフラグがセットされる(S8)。 次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技 者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(T1[図 4])(或いは所定時間ストップボタン30を押圧せずに放置することにより) 、制御部50は、内部当りのフラグの有無及び種類、リールの停止順等に応じ、 対応するリール14を停止させる処理を行う。内部当りのフラグがある場合(T 2:Y)、停止する各リール14について、内部当りフラグに対応するシンボル を有効ライン16上に引込む(T3)。内部当りのフラグがない場合(T2:N )、停止するリール14に応じて入賞にならないシンボルを有効ライン上に引込 む(T4)。これを各リール14について繰り返して全てのリール14を停止さ せる。払込みメダル数が3枚と限定されていて全ライン16が必ず有効なので、 払込みメダル数に応じたリール停止制御の必要はない。 全てのリール14が停止してシンボルが固定表示された際に、何れかのライン 16上に入賞となるシンボルが揃った場合、その賞の内容に応じたメダル枚数が メダル払出口44からメダル受皿部42に払出されると共にその枚数が払出枚数 表示器40(PAYOUT)に表示される。
【考案の効果】
本考案の遊技装置においては、ゲームを実行するためのプログラム及びハード ウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデータの量を低減させること ができるので、その低減分を、ゲームの興趣を高めるための様々なアイデアやセ キュリテイ等を実現するプログラム及びデータとして用いることができる。また 、遊技者がメダル又はメダルに対応する価値情報等の価値手段の払込み量を誤っ たり意図した払込み量に達する前に払込みの受け入れを終了させたりすることに よって遊技者が損をすることがない。
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成する ことと入賞とが対応するゲームを、遊技者から価値手段が払込まれることにより 、払込まれた価値手段の価値に応じて設定された入賞率において実行する、スロ ットマシン等の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、ゲームを実行する代償とし て投入するメダルの枚数を1乃至3枚の範囲で任意に選択し得るものであった。 その一例について、図5乃至図7を参照しつつ説明する。
【0003】 先ず、遊技者が1乃至3枚の範囲で任意に選択した枚数のメダルをメダル投入 口aから投入する。すると、メダルセレクターが、投入により払込まれた真正な メダルの枚数をカウントする。
【0004】 払込まれたメダル枚数に対応して、どのラインbが有効であるかを示す有効ラ インランプcが点灯すると共に、スタートランプdが点灯する(V1−V3[図 6])。メダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプcの点灯に よって中央の水平ラインbが有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「 1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプcの点灯によ って3本の水平ラインbが全て有効であることが示され、メダルが3枚の場合、 「3MEDALS」の有効ラインランプcを含む全ての有効ラインランプcの点 灯によって、両対角ラインbを含む全てのラインbが有効であることが示される 。
【0005】 3枚を超えて投入されたメダルは、4枚目から保留装置に保留され、保留され ているメダル枚数は保留枚数表示器eに加算されて「CREDIT」として表示 される。
【0006】 保留装置にメダルが保留されている場合は、払込みボタンmを押圧する毎に保 留されているメダルが払込まれ、払込まれたメダル枚数に対応する有効ラインラ ンプcが点灯すると共にスタートランプdが点灯する。
【0007】 スタートレバーfを押下すると、スタートランプdが消灯すると共に3つのリ ールgが一斉に回転する(V4−V5)。
【0008】 更に、メダル枚数毎に設定された抽選データテーブルのうち、払込まれたメダ ル枚数に対応するデータテーブルを用いて、種々の賞についての内部当りの抽選 を行う(V6)。
【0009】 その抽選に当選した場合は、当選した賞に対応する内部当りのフラグをセット する(V7−V8)。
【0010】 次いでストップランプが点灯し、リールgの回転を停止させることが可能とな る。
【0011】 遊技者がリールgを停止させるために該当するストップボタンhを押すと(W 1[図7])、内部当りのフラグの有無及び種類、投入されたメダル枚数(すな わち有効ラインbの位置)、リールgの停止順等に応じてリールg停止処理を行 う。内部当りのフラグがある場合(W2:Y)、停止する各リールgについて、 内部当りフラグに対応するシンボルを払込みメダル数に対応する有効ラインb上 に引込む(W3)。内部当りのフラグがない場合(W2:N)、停止するリール gに応じて入賞にならないシンボルを払込みメダル数に対応する有効ラインb上 に引込む(W4)。これを各リールgについて繰り返して全てのリールgを停止 させる。
【0012】 全てのリールgが停止してシンボルが固定表示された際に、払込まれたメダル 枚数に対応して点灯している有効ラインランプcによって示される有効ラインb 上に入賞となるシンボルが揃った場合、その賞の内容に応じたメダル枚数がメダ ル払出口iからメダル受皿部jに払出されると共にその枚数が払出枚数表示器k (PAYOUT)に表示される。
【0013】 このように、メダルの枚数を1乃至3枚の範囲で任意に選択し得るスロットマ シンにおいては、払込みメダル枚数にそれぞれ対応するリールgの停止制御プロ グラム及びデータ、並びに払込みメダル枚数に対応する抽選プログラム及びデー タが必要であり、それらのプログラム及びデータの量は膨大なものとなる。入賞 率の設定を数種類可能とするには各入賞率毎に各枚数についてのデータが必要と なり、その量は更に増大する。また、払込みメダル枚数に対応する有効ラインb の管理プログラム等も必要である。
【0014】 ところが一方において、ほとんど全てのスロットマシンは、1枚より2枚、2 枚より3枚のメダルを払込んでゲームを行う方が全体として入賞率が高くなって 遊技者にとって有利となるように設計されているので、ほとんど全ての遊技者が 3枚払込みで遊技を行っている。従って、1枚及び2枚用のプログラム及びデー タは実際にはほとんど使用されておらず、それらのプログラム及びデータを作成 するためのコストは相当部分が無駄であり、それらを格納して利用するためのハ ードウエア資源は必ずしも有効に活用されているとは言えない。特に、現状にお いては、規則などによりプログラムの量及びデータの量が制限されているので、 他の有用なプログラムやデータの利用を阻むものともなっている。
【0015】 更に、遊技者がメダルを払込んで遊技をしているとき、3枚投入して全て受け 入れられた(3枚払込まれた)つもりでスタートレバーfを操作しても、メダル の投入とメダルセレクターによるメダル枚数のカウントとの間のタイムラグによ り、1枚又は2枚のみ受け入れられた状態で遊技が開始されてしまう場合がある 。また、遊技者が3枚入したつもりでも実際には誤って2枚又は1枚のみ払込ん でおり、そのまま遊技を開始してしまう場合もある。このような場合、遊技者の 意図に反して入賞率が低い状態で遊技を行うこととなるので、遊技者にとっては 損となる。
【0016】 本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、ゲームを実行するためのプログラム及びハードウェア をよりシンプルなものとし、プログラム及びデータの量を低減させることができ ると共に、遊技者が価値手段の払込み量を誤ったり意図した払込み量に達する前 に払込みの受け入れを終了させたりしてすることによって遊技者が損をすること がない遊技装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の遊技装置は、 種々の表示内容を表示し得る表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的 に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的に表示した表 示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを、遊技者か らゲームを実行する代償として価値手段が払込まれることにより実行する遊技機 であって、 払込まれた価値手段の価値の量を判定する判定手段と、払込まれた価値手段の価 値の量が一定の量に達したことを前記判定手段が判定した場合にのみゲーム開始 を許容する手段を有し、ケームにおける入賞率が一定であることを特徴とする。 上記の、種々の表示内容を表示し得る表示手段と、その表示手段に前記表示 内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的 に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲーム を実行する遊技機は、例えば、 複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段と、 表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための 表示固定手段とを有し、 前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条 件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機とすることができ る。
【0018】 このような遊技機の好適な例として、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又 は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された複数の回転体と、 その回転体を回転駆動するための回転駆動手段と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表 示固定手段とを有し、 その表示固定手段によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを挙 げることができる(請求項)。
【0019】 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0020】 前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適 な例におけるような回転体のほか、例えば、CRTや液晶等のビデオディスプレ イ装置を利用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1 又は2以上有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するもの とすることができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体 が互いに独立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル 群を互いに独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置 を利用したものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上 のシンボル群を互いに独立的に表示することにより複数の表示手段とすることも できる。
【0021】 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0022】 前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号若 しくは遊技者が所定時間放置することにより発生する停止信号に応答して、前記 のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動手段を適宜のタ イミングで停止させるもの、又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボルの表 示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。或いは、例え ば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシ ンボルが特定位置に位置するように停止させるもの、又は、特定条件下でビデオ ディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固定表示させるも のとすることができる。
【0023】 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。
【0024】 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。 価値手段としては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体や、そのようなメ ダル等の遊技媒体に対応する価値情報(例えばメダル枚数の情報)を挙げること ができる(請求項)。
【0025】 価値情報は、遊技装置又は遊技装置を管理する装置に記録したり、プリペイド カードのように減算のみ可能な記録媒体に記録したり、加減算可能な記録媒体に 記録することができる。
【0026】 遊技者からの価値手段の払込みは、例えば、メダル等の遊技媒体を遊技装置の 所定部に投入することや、遊技装置又は遊技装置を管理する装置或いは他の記録 媒体に記録された価値情報から、ゲームに使用するものとして価値の量を減算さ せること等によって行われる。 入賞率は、例えば、抽選により内部当りとなった賞が確実に又は高い率で入 賞する場合、内部当りとなる率と、内部当りとなった場合に入賞する率を掛けた ものとなる。内部当りとなった場合に入賞する率は、遊技者の技量によって変化 するものとすることができる。このような場合、抽選により内部当りとなる率を 一定とすれば、概ね入賞率は一定となる。勿論、賞が複数種ある場合、入賞率は 各賞毎に設定することができる。
【0027】 前記のような内部当りの対象となる賞は、全ての賞であってもよく一部の賞で あってもよい。内部当りの抽選は、例えば、適宜タイミングで乱数サンプリング を実行し、得られたサンプリング値により判定する抽選手段、又はその他の抽選 手段により行うことができる。内部当り対象賞が1種である場合を除き、複数種 の内部当り対象賞それぞれについて内部当り条件を設定することができる。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であるというのは 、例えば、ゲームの実行のために遊技装置に投入するメダルの枚数を選択するこ とができず、一定枚数(例えば3枚)を投入しなければゲームを行い得ないこと を言う。勿論、3枚専用の遊技装置以外に、1枚専用、2枚専用、4枚専用など 、任意枚数の専用とすることができる。
【0028】 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定であるから、設定さ れる入賞率、例えば前記のような内部当りの当選率も、各賞について一定である 。但し、遊技を進行する上で特別な条件下で特定の入賞率が変化することは勿論 あり得る。また、入賞率(パチンコで言う出玉率に相当する)を複数段階又は無 段階に変えて設定することは可能である。 ゲームを実行する代償としての価値手段の価値の量(例えばメダルの枚数、 又はメダルの枚数に対応する価値情報)が一定である(すなわち1通りである) ため、遊技者から払込まれる価値手段の価値の量が種々ある場合(例えばメダル 枚数が1枚、2枚又は3枚の3通りある場合)とは異なり、ゲームを実行するた めのプログラム及びハードウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデ ータの量を低減させることができる。
【0029】 また、ゲームを実行する代償として遊技者から払込まれる価値手段の価値の量 が一定量となるまではゲームは実行されないので、遊技者がメダル又はメダルに 対応する価値情報等の価値手段の払込み量を誤ったり、意図した払込み量に達す る前に誤って遊技装置が払込みの受け入れを終了する操作(例えばスロットマシ ンにおける回転体の回転開始のための操作)を行ったりすることによって、例え ば価値手段に対する入賞率の比率が低くなり、遊技者が損をするということが生 じない。
【0030】 入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段 を設けることにより判定することができる。
【0031】 入賞条件達成というのは、例えば、所定の内部当りの抽選(例えば、適宜タイ ミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判定される 抽選、又はその他の抽選手段による抽選)に当選することによって、その内部当 り条件に対応する賞について内部当り状態となっており、且つ、遊技者が操作す る停止ボタンによる停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させずに所定時間 放置することにより発生する停止信号を受けた時点から前記条件によって特定さ れるシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることとする ことができる。この場合、ずれが所定範囲内であれば、そのシンボルを必要位置 に引込む。また、例えば一部の賞について、入賞条件達成を、遊技者が操作する 停止ボタンによる停止信号に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボ ルの停止位置とその種類についての条件を達成することとすることができる。な お、入賞の条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の 内容を適宜変更することもできる。
【0032】 入賞条件達成の判定がどのように行われるにせよ、表示固定手段によって固定 表示されたシンボルの種類とその停止位置によって、ゲームの結果が遊技者に示 される。
【0033】 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊 技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ )可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの 開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。 特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。ま た特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲー ムから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもできる。
【0034】 特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、遊技者にとっ て有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要すること なく通常行われるゲームを言う。特別ゲームとして採用し得るものとしては、例 えば、メダル(遊技媒体の一例)を1枚だけ投入することができ、所定枚数のメ ダルを払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボーナス)、SBを所定回 数繰り返すことができるRB(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返す ことができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲーム開始以外の賞を遊技者 の技量次第で狙って当てることが一定期間可能になるCT(チャレンジタイム) 、SBの当選確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物等を挙げることがで きる。
【0035】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0036】 図1乃至図4は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。
【0037】 図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマ シンの外観の正面図である。
【0038】 図3は、ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理動作の概略を示すフロ ーチャート、図4は、リール停止制御の概略を示すフローチャートである。
【0039】 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明する 。
【0040】 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0041】 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール1 4が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。 各リール14の外周面には、多種のシンボル(プラム、スイカ、チェリー、ベル 等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず。)が 周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の3 つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における上中下 の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認するこ とができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動手 段の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。
【0042】 シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3 つのシンボルに関し、入賞判定において有効とされる整列位置を示すライン16 (線)が5本描かれている。各ライン16の左端部には、そのライン16が有効 であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。スロットマシンに対し メダルが3枚払込まれた場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を含 む全ての有効ラインランプ18が点灯して全てのライン16が有効であることが 示され、1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ18の点灯によって 中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「1M EDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプ18の点灯によっ て3本の水平ライン16が全て有効であることが示される。なお、2枚以下の場 合は何れの有効ラインランプ18も点灯しないようにすることもできる。遊技者 は、有効ラインランプ18によって示された有効ライン16上に、各リール14 におけるどのようなシンボルが位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か 、及び入賞した賞の種類)を知ることができる。ゲームの結果は、ヒットランプ 10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20からの音声出力などによっても知らさ れる。
【0043】 メダルを払込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22から メダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、B ETボタン24を押して必要枚数を払込む。BETボタン24はメダル投入口2 2の左方に設けられている。
【0044】 有効ラインランプ18の下方に、メダルが3枚払込まれた場合のみ点灯してリ ール14の回転開始が可能であることを示すスタートランプ26(START) が設けられ、BETボタン24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始 させるためのスタートレバー28が設けられている。
【0045】 各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転を ストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために 点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボ タン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けら れている。
【0046】 メダル投入口22の上側には、3枚のメダルの投入及び保留がないことを示す ために点滅するメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けら れている。その上方には、上から順に、保留枚数表示器38(CREDIT)及 び払出枚数表示器40(PAYOUT)が設けられている。
【0047】 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。
【0048】 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説明す る。
【0049】 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 周辺機器等と連携して、上記内部当り抽選手段、入賞判定手段等の機能を実現す る。
【0050】 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0051】 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。
【0052】 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルをスロットマシ ンに対し払込む場合にメダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信 号を制御部50に出力する。
【0053】 スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に 制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させ る。
【0054】 スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリ ール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を 制御部50に出力する。
【0055】 ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップ ボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制 御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させ る。
【0056】 ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合 に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、 対応するリール14を停止させるための信号を制御部50に出力する。
【0057】 有効ラインランプ部18aは、メダルが3枚払込まれた場合に制御部50から 与えられる点灯指示信号により、全ての有効ラインランプ18を点灯させる。
【0058】 リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保 持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモー タ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、 一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット 信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎 に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス 数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位 置を把握することができる。
【0059】 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0060】 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。
【0061】 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。例えば、3枚 を超えて投入されることにより払込みに用いられなかったメダルの枚数は、スロ ットマシンに保留されているメダル枚数として加算され、保留枚数表示器38に 表示される。
【0062】 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0063】 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。
【0064】 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3及び図4を参照して説明する。
【0065】 ステップS1[図3]において、制御部50が、3枚のメダルが払込まれたか 否かを判定する。メダルの投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある 場合にメダル投入口22から3枚のメダルを投入するか、保留されているメダル があって保留枚数表示器38に3以上が表示されている場合にBETボタン24 押圧により3枚のメダルが払込まれるか、それらの組み合わせにより3枚のメダ ルが払込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)となる。それに より、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、全ての有効ラインランプ 18が点灯し、ステップS3に進む。払込みが2枚以下の場合、その枚数に対応 する有効ラインランプ18が点灯するが、スタートランプ26は点灯せず、ゲー ムを開始し得ない。そのため、遊技者がメダルの払込み枚数を誤ったり意図した 払込み枚数に達する前にスタートレバーを押下したりすることによって、低い入 賞率でゲームが行われてしまうことにより遊技者が損をするということがない。
【0066】 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50はス タートランプ26を消灯させ(S4)、3つのリール14を一斉に回転させる( S5)。
【0067】 次のステップS6では、設定された入賞率に対応した抽選データテーブルを用 い、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボ ーナス)、再遊技(リプレイ)、及びその他の遊技者にとって比較的利益の小さ い賞(小物)について、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。こ のスロットマシンの例においては、全ての賞が内部当りの対象となる。抽選は、 乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値をROMに書き込まれてい る当該データテーブルに照らして、当選か否か、及びその賞の種類を判定するこ とにより行う。また、他の方法による抽選も可能である。メダルの枚数は3枚に 限定されているので、抽選データテーブルは3枚のもののみで足りる。
【0068】 抽選に当選して何れかの賞の内部当りとなった場合(S7)、その賞に対応す るフラグがセットされる(S8)。
【0069】 次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技 者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(T1[図 4])(或いは所定時間ストップボタン30を押圧せずに放置することにより) 、制御部50は、内部当りのフラグの有無及び種類、リールの停止順等に応じ、 対応するリール14を停止させる処理を行う。内部当りのフラグがある場合(T 2:Y)、停止する各リール14について、内部当りフラグに対応するシンボル を有効ライン16上に引込む(T3)。内部当りのフラグがない場合(T2:N )、停止するリール14に応じて入賞にならないシンボルを有効ライン上に引込 む(T4)。これを各リール14について繰り返して全てのリール14を停止さ せる。払込みメダル数が3枚と限定されていて全ライン16が必ず有効なので、 払込みメダル数に応じたリール停止制御の必要はない。
【0070】 全てのリール14が停止してシンボルが固定表示された際に、何れかのライン 16上に入賞となるシンボルが揃った場合、その賞の内容に応じたメダル枚数が メダル払出口44からメダル受皿部42に払出されると共にその枚数が払出枚数 表示器40(PAYOUT)に表示される。
【0071】
【考案の効果】
本考案の遊技装置においては、ゲームを実行するためのプログラム及びハード ウェアをよりシンプルなものとし、プログラム及びデータの量を低減させること ができるので、その低減分を、ゲームの興趣を高めるための様々なアイデアやセ キュリテイ等を実現するプログラム及びデータとして用いることができる。また 、遊技者がメダル又はメダルに対応する価値情報等の価値手段の払込み量を誤っ たり意図した払込み量に達する前に払込みの受け入れを終了させたりすることに よって遊技者が損をすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】リール停止制御の概略を示すフローチャートで
ある。
【図5】従来のスロットマシンの外観の正面図である。
【図6】従来のゲーム開始から内部当りフラグ設定まで
の処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図7】従来のリール停止制御の概略を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
18 有効ラインランプ 22 メダル投入口 24 BETボタン 26 スタートランプ 38 保留枚数表示器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月11日(1999.6.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 遊技装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】リール停止制御の概略を示すフローチャートで
ある。
【図5】従来のスロットマシンの外観の正面図である。
【図6】従来のゲーム開始から内部当りフラグ設定まで
の処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図7】従来のリール停止制御の概略を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】 18 有効ラインランプ 22 メダル投入口 24 BETボタン 26 スタートランプ 38 保留枚数表示器 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 遊技装置
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項】価値手段がメダル又はメダルに対応する価
値情報である請求項記載の遊技装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】リール停止制御の概略を示すフローチャートで
ある。
【図5】従来のスロットマシンの外観の正面図である。
【図6】従来のゲーム開始から内部当りフラグ設定まで
の処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図7】従来のリール停止制御の概略を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】 18 有効ラインランプ 22 メダル投入口 24 BETボタン 26 スタートランプ 38 保留枚数表示器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の表示内容を表示し得る表示手段と、
    その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるため
    の表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的に表示
    した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞と
    が対応するゲームを、遊技者から価値手段が払込まれる
    ことにより、払込まれた価値手段の価値の量に応じて設
    定された入賞率において実行する遊技機であって、ゲー
    ムを実行する代償としての価値手段の価値の量が一定で
    あることを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】上記遊技機が、外周面に複数のシンボルが
    表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は
    2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された複
    数の回転体と、その回転体を回転駆動するための回転駆
    動手段と、回転駆動されている前記回転体を停止させて
    シンボルを固定表示させるための表示固定手段とを有
    し、その表示固定手段によって停止した回転体における
    前記シンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を
    達成することと入賞とが対応するスロットマシンである
    請求項1記載の遊技装置。
  3. 【請求項3】価値手段がメダル又はメダルに対応する価
    値情報である請求項1又は2記載の遊技装置。
JP1999000854U 1999-02-22 1999-02-22 遊技装置 Expired - Lifetime JP3066428U (ja)

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