JP3067297U - 電子レンジ用米飯加熱容器 - Google Patents

電子レンジ用米飯加熱容器

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康雄 熊倉
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クマクラ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の上部付近に収容された米飯に対して
も、米飯の表面をべたつかせることなく、炊飯当初の美
味しさを生じさせることができる電子レンジ用米飯加熱
容器を提供する。 【解決手段】 内部に米飯Bが収容され、電子レンジで
加熱される電子レンジ用米飯加熱容器1であって、上面
5が開放された容器本体2と、容器本体2の上面を覆う
蓋体3と、蓋体3内に配設され、吸湿性部材Kが載置さ
れる載置手段4とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電子レンジ用米飯加熱容器に関するものであり、特に、冷えた米飯 を電子レンジで温めることによって、炊飯当初の美味しさを生じさせることがで きる電子レンジ用米飯加熱容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷えた米飯を温める手段として電子レンジが使用されることがある。具体的に は、耐熱性の容器に冷えた米飯を収容するとともに、それを電子レンジの庫内に 入れ、所定時間あるいは自動加熱制御に基づいて決定された時間、加熱すること により、米飯を適度な温度に温めるものである。なお、米飯の表面が乾燥しない ように、加熱を開始する前に容器の中に水が入れられることもある。
【0003】 米飯を収容する容器としては、上面が開放された容器本体と、容器本体の上面 を覆う蓋体とから構成されたものが知られており、蓋体によって気密状態を維持 することにより、加熱の際の水分の蒸発、換言すれば米飯の表面の乾燥を防止す ることが可能である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、電子レンジで米飯を加熱する際に、上記のような容器を使用した場合 には、米飯の表面の乾燥を防止することができるものの、米飯の加熱の際に発生 した水蒸気が、容器の上部側に集まることから、その付近に収容されている米飯 の食味を損なわせることがあった。つまり、容器の上部側では、水分が多い状態 となることから、米飯の表面がべたついた状態となった。また、飽和された水蒸 気が水滴として蓋体の裏面に付着し、その水滴が蓋体を開ける際に米飯の上に落 下することから、食味を一層損なわせていた。
【0005】 そこで、本考案では、容器の上部付近に収容された米飯に対しても、米飯の表 面をべたつかせることなく、炊飯当初の美味しさを生じさせることができる電子 レンジ用米飯加熱容器の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案にかかる電子レンジ用米飯加熱容器は、電子レンジで米飯を加 熱するのに使用される電子レンジ用米飯加熱容器であって、前記米飯が収容でき 、上面が開放された容器本体と、前記容器本体の上面を覆う蓋体と、前記蓋体内 に配設され、吸湿性部材が載置される載置手段とを備えるものである。
【0007】 したがって、請求項1の考案の電子レンジ用米飯加熱容器によれば、載置手段 に吸湿性部材が載置されることにより、米飯の加熱により生じた水蒸気、特に蓋 体付近の水蒸気が吸湿性部材に吸収され、空気中に含まれる水分の量が減少する 。このため、容器本体の上部側に収容された米飯においても、その表面がべたつ くことはない。
【0008】 使用方法について具体的に説明すると、電子レンジによる初回の加熱時は、載 置手段に吸湿性部材を載置させることなく、米飯の加熱を開始する。そして、所 定時間あるいは自動加熱制御に基づいた時間、加熱することにより、米飯は適度 な温度に温められる。なお、この段階では、容器本体の上部における水分の割合 は比較的高いため、容器本体の上部側に収容された米飯の表面はべたついた状態 となる。そこで、載置手段に吸湿性部材を載置し、再び僅かな時間だけ加熱する 。これにより、蓋体付近の水蒸気が吸湿性部材によって吸収され、米飯の表面の べたつきがなくなる。また、初回の加熱時に蓋体の裏面に水滴が付着した場合で あっても、再度、加熱を行うことにより、水滴が水蒸気となり、さらにこの水蒸 気が吸湿性部材に吸収される。
【0009】 請求項2に考案にかかる電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項1に記載の電子 レンジ用米飯加熱容器において、前記吸湿性部材は、紙または布からなるもので ある。ここで、紙としてはティッシューペーパーが挙げられる。
【0010】 したがって、請求項2の考案の電子レンジ用米飯加熱容器によれば、請求項1 の考案の電子レンジ用米飯加熱容器の作用に加え、日常、用いられている紙や布 を利用して、水蒸気が吸収される。
【0011】 請求項3に考案にかかる電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項1または請求項 2のいずれかに記載の電子レンジ用米飯加熱容器において、前記蓋体は、側面に 前記吸湿性部材を出入れするための挿入口を有するものである。
【0012】 したがって、請求項3の考案の電子レンジ用米飯加熱容器によれば、請求項1 または請求項2の考案の電子レンジ用米飯加熱容器の作用に加え、吸湿性部材は 、蓋体の側面に形成された挿入口を介して蓋体の内部に挿入され、また、この挿 入口を介して外部に取出される。
【0013】 請求項4に考案にかかる電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項3に記載の電子 レンジ用米飯加熱容器において、前記載置手段は、前記挿入口を介して前記蓋体 内に挿脱可能な枠体と、該枠体の対して前記吸湿性部材を係止させるクリップと 、前記枠体の端部から延設され前記枠体を挿入した際に前記挿入口を閉塞する覆 部とを備えるものである。
【0014】 したがって、請求項4の考案の電子レンジ用米飯加熱容器によれば、請求項3 の考案の電子レンジ用米飯加熱容器の作用に加え、吸湿性部材は、枠体の上に載 置されるとともに、クリップによって係止される。そして、この枠体を挿入口か ら挿入させることにより、枠体及び吸湿性部材が蓋体内に取付けられる。この状 態において、米飯から水蒸気が発生すると、水蒸気は枠体の内部を通過して吸湿 性部材側に流れ、吸湿性部材に吸収される。また、この時、覆部によって挿入口 が閉塞されるため、容器の気密状態が維持される。
【0015】 請求項5に考案にかかる電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項1または請求項 2のいずれかに記載の電子レンジ用米飯加熱容器において、前記蓋体は、前記容 器本体の上面に取付けられる載置手段と、該載置手段の上方を覆う主蓋とを有し 、前記載置手段の載置面に開口が穿設されているものである。
【0016】 したがって、請求項5の考案の電子レンジ用米飯加熱容器によれば、請求項1 または請求項2の考案の電子レンジ用米飯加熱容器の作用に加え、主蓋を載置手 段から離脱させることにより、吸湿性部材の載置または吸湿性部材の取外しが可 能となる。吸湿性部材が載置手段の上に載置された状態において、米飯から水蒸 気が発生すると、水蒸気は開口を通過して吸湿性部材側に流れ、吸湿性部材に吸 収される。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の第1実施形態の電子レンジ用米飯加熱容器(以下、「加熱容器 」と称す)について図1乃至図3に基づき説明する。図1は第1実施形態の加熱 容器の構成を示す分解斜視図、図2はこの加熱容器のA−A断面を示す縦断面図 、図3はこの加熱容器のB−B断面示す縦断面図である。本実施形態の加熱容器 1は、冷えた米飯Bを電子レンジによって温める際に使用する容器であり、図1 に示すように、容器本体2と、蓋体3と、載置手段4とを具備している。
【0018】 容器本体2は、上面5が開放された略直方体の外観を呈しており、上面5の周 縁には外方向に延設されたフランジ6が形成されている。このフランジ6は、容 器本体2の強度を向上させるため、及び蓋体3を支持するために形成されている が、その短辺部分は、長辺部分より幅広く形成されており、把手としての機能も 果している。なお、この容器本体2は、耐熱性の合成樹脂によって一体成形され ている。
【0019】 容器本体2の上面5(開放部)を覆う蓋体3は、略長方形の蓋板部8と、この 蓋板部8の周縁から垂下された環状の周壁部9と、周壁部9の外壁面から突出し た環状の支持部10と、周壁部9の内壁面から内方向に突出した摺接部11(図 2参照)とから構成されている。蓋板部8の大きさは、容器本体2の内周縁で囲 まれた面積とほぼ一致し、蓋体3を容器本体2に被せた状態(図2または図3に 示す状態)では、周壁部9の下端が容器本体2内に挿入されるとともに、支持部 10の下端が容器本体2のフランジ6の上面に当接する。つまり、蓋体3は、周 壁部9及び支持部10によって、容器本体2に保持されている。また、支持部1 0は、底面から突出するパッキン12を有しており、このパッキン12により容 器本体2と蓋体3との密着性が高められている。なお、蓋体3の周壁部9(側面 )のうち1つの面には、幅方向の略全域にわたって穿設された長方形の挿入口1 3が形成されている。この挿入口13は、載置手段4を出入れするためのもので ある。
【0020】 載置手段4は、吸湿性部材K(ティッシューペーパー)が載置される枠体15 と、枠体15の4隅上面に取付けられ、枠体15に対して吸湿性部材Kを係止さ せるクリップ16と、枠体15の1つの短辺から立設された覆部17と、覆部1 7の前面から突出する摘み部18とから構成されている。枠体15は4角形の環 状部材であり、短辺の長さが蓋体3の挿入口13の横幅より僅かに小さくなって いる。また、覆部17は板状に形成され、その大きさ(高さ及び横幅)は挿入口 13の大きさとほぼ一致している。つまり、載置手段4の枠体15を、挿入口1 3から蓋体3内に挿入させると、枠体15の底面が摺接部11に接しながら内部 まで移動し、さらに押込むと、覆部17が挿入口13に嵌入され挿入口13が閉 塞される。なお、覆部17の前面には摘み部18が形成されているため、摘み部 18を引くことにより、載置手段4を蓋体3から容易に引出すことができる。
【0021】 枠体15の4隅に配設されたクリップ16は、一端が固定された断面L字形の 押え部19と、押え部19の下面から下方に突出する係止爪20とから構成され ており、押え部19は弾力性を有している。つまり、吸湿性部材Kを枠体15の 上面に載置させる際に、吸湿性部材Kの4隅を、枠体15とクリップ16との間 に挟込むことにより、係止爪20は押え部19の弾力性によって下方に付勢され 、吸湿性部材Kを押圧する。これにより、吸湿性部材Kは載置手段4に保持され る。したがって、吸湿性部材Kとして、ティッシューペーパーや布等の柔らかく 変形し易いもの使用した場合であっても、吸湿性部材Kを確実に保持した状態で 、蓋体3の内部まで挿入させることができる。
【0022】 次に、本実施形態の加熱容器1の使用方法、すなわち、冷たい米飯Bを電子レ ンジで温める方法について説明する。まず、蓋体3を開け、容器本体2内に冷た い米飯Bを入れる。また、米飯Bの表面の乾燥を防ぐため、必要に応じて容器本 体2の中に適量の水を入れる。なお、載置手段4の枠体15の上には吸湿性部材 Kを載せることなく、載置手段4を蓋体3内に挿入する。つまり、載置手段4の 覆部17によって蓋体3の挿入口13が閉塞された状態とする。
【0023】 この状態で、加熱容器1を電子レンジ(図示しない)の庫内に入れ、加熱動作 を開始する。この加熱は、所定時間あるいは自動加熱制御に基づいて決定された 時間の間行われ、これにより、加熱容器1内の米飯Bが適度な温度に温められる 。なお、この段階では、容器本体2の上部側における水蒸気の割合は高く、その 付近に収容された米飯Bの表面はべたついた状態となる。また、蓋体2の裏面に 水滴が付くこともある。
【0024】 そこで、加熱容器1を一旦電子レンジの庫内から取出すとともに、載置手段4 の覆部17に形成された摘み部18を前方へ引張り、載置手段4を蓋体3から引 出す。そして、載置手段4の枠体15に吸湿性部材Kを取付ける。具体的には、 枠体15の上面に吸湿性部材Kを載置するとともに、枠体15の4隅をクリップ 16によって係止させる。その後、載置手段4を再び蓋体3内に挿入する。これ により、吸湿性部材Kが蓋体3の内部に取付けられた状態となる。
【0025】 この状態において、加熱容器1を再び電子レンジの庫内に入れ、僅かな時間だ け加熱を行う。これにより、容器本体2の上部側における水蒸気は、枠体15の 内部を通過して吸湿性部材K側に流れ、吸湿性部材Kに吸収される。この結果、 容器本体2の上部付近の空気に含まれる水分の割合が減少するため、米飯Bの表 面のべたつきはなくなる。また、蓋体3の裏面に付着していた水滴は加熱により 水蒸気となり、さらにこの水蒸気が吸湿性部材Kに吸収されるため、水滴が米飯 Bの上に落下することはない。
【0026】 なお、米飯Bの加熱調理が終了した後は、吸湿性部材Kを取外す。つまり、載 置手段4の覆部17に形成された摘み部18を引張り、載置手段4を蓋体3から 外部へ引出すとともに、クリップ16の弾性力に抗する力を作用させることによ り、吸湿性部材Kの係止状態を解除する。
【0027】 このように、第1実施形態の加熱容器1では、蓋体3の内部に吸湿性部材Kが 載置されることにより、容器本体2の上部側の水蒸気が吸収され、空気中に含ま れる水分の量を減少させることができる。したがって、容器本体2の上部側に収 容された米飯Bにおいても、米飯Bの表面のべたつきを防止することができ、炊 飯当初の美味しさを生じさせることができる。
【0028】 また、第1実施形態の加熱容器1では、蓋体3の周壁部9(側面)に形成され た挿入口13を介して、蓋体3の内部に吸湿性部材Kを挿入するため、容器本体 2から蓋体3を外すことなく吸湿性部材Kを挿入することができる。したがって 、蓋体3の裏面に付いた水滴を米飯Bの上に落とすことなく吸湿性部材Kを装着 することができる。特に、吸湿性部材Kを枠体15に係止させた状態で、蓋体3 に対して出入れするため、吸湿性部材Kの装着及び取外しを容易に行うことがで きる。
【0029】 さらに、第1実施形態の加熱容器1では、吸湿性部材Kとして、日常用いられ 、しかも安価であるティッシューペーパーを使用するため、米飯Bを加熱する毎 に新しいものと交換することが可能であり、洗浄等の煩わしい作業が不要である とともに、衛生的にも優れる。
【0030】 ところで、第1実施形態の加熱容器1では、吸湿性部材Kを蓋体3内に出入れ する際に、吸湿性部材Kを載置手段4の枠体15に係止させ、載置手段4ごと挿 脱させるようにしたが、蓋体3内に載置手段を形成し、吸湿性部材Kのみを蓋体 3の挿入口13から直接出入れするようにしてもよい。
【0031】 続いて、本考案の第2実施形態の電子レンジ用米飯加熱容器(以下、「加熱容 器」と称す)について図4及び図5に基づき説明する。なお、第1実施形態の加 熱容器1と同様の構成について同一の番号を付し詳細な説明は省略する。図4は 第2実施形態の加熱容器の構成を示す分解斜視図、図5はこの加熱容器の断面を 示す縦断面図である。第2実施形態の加熱容器21は、図4に示すように、容器 本体2と、蓋体22とを具備している。
【0032】 容器本体2は、上面5が開放された略直方体の外観を呈しており、上面5の周 縁には外方向に延設されたフランジ6が形成されている。
【0033】 容器本体2の上面5(開放部)を覆う蓋体22は、載置手段23と、主蓋24 とを備えている。載置手段23は、吸湿性部材K(布)が載置される載置板25 (本発明の載置面に相当)と、この載置板25を囲むように載置板25の周縁か ら垂設された環状の周壁部26と、周壁部26の外壁面から突出した環状の支持 部27とから構成されている。また、載置板25には水蒸気を通過させるための 開口28が複数穿設されている。載置板25の大きさは、容器本体2の内周縁で 囲まれた面積とほぼ一致し、載置手段23を容器本体2に被せた状態では、周壁 部26の下端が容器本体2内に挿入されるとともに、支持部27の下端が容器本 体2のフランジ6の上面に当接する。つまり、載置手段23は、周壁部26及び 支持部27によって、容器本体2に保持されている。また、支持部27は、底面 から突出するパッキン29(図5参照)を有しており、このパッキン29により 容器本体2と載置手段23との密着性を高めている。
【0034】 蓋体22の主蓋24は、載置手段23の上方を覆うとともに、載置手段23に 対して離脱可能な部材であり、略長方形の蓋板部30と、この蓋板部30の周縁 から垂下された環状の周壁部31とから構成されている。蓋板部30の大きさは 、載置手段23の周壁部26の内周縁で囲まれた面積とほぼ一致し、主蓋24を 載置手段23に被せた状態では、主蓋24の周壁部31の下部が載置手段23の 周壁部26内に挿入され、周縁部31の下端が載置板25の上面に当接している 。
【0035】 次に、第2実施形態の加熱容器21の使用方法、すなわち、この加熱容器21 を用いて冷たい米飯Bを電子レンジで温める方法について説明する。まず、蓋体 22(載置手段23及び主蓋24)を開け、容器本体2内に冷たい米飯Bを入れ る。また、米飯Bの表面の乾燥を防ぐため、必要に応じて容器本体2の中に適量 の水を入れる。なお、載置手段23の載置板25の上には吸湿性部材Kを載せる ことなく、主蓋24を閉じる。
【0036】 この状態で、加熱容器21を電子レンジ(図示しない)の庫内に入れ、加熱動 作を開始する。この加熱は、所定時間あるいは自動加熱制御に基づいて決定され た時間の間行われ、これにより、加熱容器21内の米飯Bが適度な温度に温めら れる。なお、この段階では、容器本体2の上部側における水蒸気の割合は比較的 高く、その付近に収容された米飯Bの表面はべたついた状態となる。また、載置 手段23または主蓋24の裏面に水滴が付くこともある。
【0037】 そこで、加熱容器21を一旦電子レンジの庫内から取出すとともに、主蓋24 のみ開け載置手段23の載置板25の上に吸湿性部材K(布)を載せ、さらに主 蓋24を閉じる。この状態において、加熱容器21を再び電子レンジの庫内に入 れ、僅かな時間だけ加熱を行う。
【0038】 これにより、容器本体2の上部における水蒸気は、載置板25の開口28を通 過して吸湿性部材K側に流れ、吸湿性部材Kに吸収される。この結果、容器本体 2の上部付近の空気に含まれる水分の割合が減少することから、米飯Bの表面の べたつきはなくなる。また、載置手段23または主蓋24の裏面に付着していた 水滴は加熱により水蒸気となり、さらにこの水蒸気が吸湿性部材Kに吸収される ため、水滴が米飯Bの上に落下することはない。
【0039】 このように、第2実施形態の加熱容器21では、蓋体22の内部に吸湿性部材 Kが載置されることにより、容器本体2の上部側の水蒸気が吸収され、空気中に 含まれる水分の量を減少させることができる。したがって、容器本体2の上部側 に収容された米飯Bにおいても、米飯Bの表面のべたつきを防止することができ 、炊飯当初の美味しさを生じさせることができる。
【0040】 また、第2実施形態の加熱容器21では、載置手段23の上に主蓋24を被せ たことにより、主蓋24を開けるだけで吸湿性部材Kを載置板25に載せること ができる。したがって、吸湿性部材Kの装着及び取外しを非常に容易に行うこと ができる。
【0041】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案の電子レンジ用米飯加熱容器は、蓋体の内部に 吸湿性部材が載置されることにより、容器本体の上部側の水蒸気が吸収され、空 気中に含まれる水分の量を減少させることができる。したがって、容器本体の上 部側に収容された米飯においても、米飯の表面のべたつきを防止することができ 、炊飯当初の美味しさを生じさせることができる。
【0042】 請求項2の考案の電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項1の考案の電子レンジ 用米飯加熱容器の効果に加えて、吸湿性部材として、日常用いられるティッシュ ーペーパー等の紙や布を使用するためため、米飯を加熱する毎に新しいものと交 換することが可能である。
【0043】 請求項3の考案の電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項1または請求項2の考 案の電子レンジ用米飯加熱容器の効果に加えて、蓋体の側面に形成された挿入口 を介して、蓋体の内部に吸湿性部材を挿入するため、容器本体から蓋体を外すこ となく吸湿性部材を挿入することができる。したがって、蓋体の裏面に付いた水 滴を米飯の上に落とすことなく吸湿性部材を装着することができる。
【0044】 請求項4の考案の電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項3の考案の電子レンジ 用米飯加熱容器の効果に加えて、吸湿性部材を枠体に係止させた状態で、蓋体内 に出入れするため、吸湿性部材の装着及び取外しを容易に行うことができる。ま た、枠体と一体に成形された覆部により挿入口を閉塞するため、容器内の気密性 を維持することができる。
【0045】 請求項5の考案の電子レンジ用米飯加熱容器は、請求項1または請求項2の考 案の電子レンジ用米飯加熱容器の効果に加えて、蓋体を載置手段と主蓋とで構成 したことにより、主蓋を開けるだけで吸湿性部材を載置手段に載せることができ る。したがって、吸湿性部材の装着及び取外しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態である加熱容器の構成を
示す分解斜視図である。
【図2】本考案の第1実施形態である加熱容器のA−A
断面を示す縦断面図である。
【図3】本考案の第1実施形態である加熱容器のB−B
断面を示す縦断面図である。
【図4】本考案の第2実施形態である加熱容器の構成を
示す分解斜視図である。
【図5】本考案の第2実施形態である加熱容器の断面を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
B 米飯 K 吸湿性部材 1 加熱容器(電子レンジ用米飯加熱容器) 2 容器本体 3 蓋体 4 載置手段 5 上面 13 挿入口 15 枠体 16 クリップ 17 覆部 21 加熱容器(電子レンジ用米飯加熱容器) 22 蓋体 23 載置手段 24 主蓋 28 開口

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子レンジで米飯を加熱するのに使用さ
    れる電子レンジ用米飯加熱容器であって、 前記米飯が収容でき、上面が開放された容器本体と、 前記容器本体の上面を覆う蓋体と、 前記蓋体内に配設され、吸湿性部材が載置される載置手
    段とを具備することを特徴とする電子レンジ用米飯加熱
    容器。
  2. 【請求項2】 前記吸湿性部材は、紙または布からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用米飯加
    熱容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、側面に前記吸湿性部材を出
    入れするための挿入口を有することを特徴とする請求項
    1または請求項2のいずれかに記載の電子レンジ用米飯
    加熱容器。
  4. 【請求項4】 前記載置手段は、前記挿入口を介して挿
    脱可能な枠体と、該枠体に対して前記吸湿性部材を係止
    させるクリップと、前記枠体の端部から延設され前記枠
    体を挿入した際に前記挿入口を閉塞する覆部とを備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子レンジ用米飯加
    熱容器。
  5. 【請求項5】 前記蓋体は、前記容器本体の上面に取付
    けられる載置手段と、該載置手段の上方を覆う主蓋とを
    有し、前記載置手段の載置面に開口が穿設されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の電子レンジ用米飯加熱容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003041544A1 (fr) * 2001-11-12 2003-05-22 Meiwa Pax Co., Ltd. Contenant de chauffage pour four micro-ondes, corps d'emballage pour four micro-ondes de chauffage, et procede de reutilisation de ce corps d'emballage

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WO2003041544A1 (fr) * 2001-11-12 2003-05-22 Meiwa Pax Co., Ltd. Contenant de chauffage pour four micro-ondes, corps d'emballage pour four micro-ondes de chauffage, et procede de reutilisation de ce corps d'emballage

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