JPH0423451Y2 - - Google Patents

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JPH0423451Y2
JPH0423451Y2 JP2268487U JP2268487U JPH0423451Y2 JP H0423451 Y2 JPH0423451 Y2 JP H0423451Y2 JP 2268487 U JP2268487 U JP 2268487U JP 2268487 U JP2268487 U JP 2268487U JP H0423451 Y2 JPH0423451 Y2 JP H0423451Y2
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container
cover plate
vent pipe
protrusion
boiling
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JP2268487U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電子レンジでの調理に使用する小型
の炊飯器に関するものである。
(従来の技術およびその問題点) 従来、電子レンジで炊飯することは一般に行わ
れているが、専ら電子レンジでの調理に使用する
炊飯器は存在しない。
しかして、従来、電子レンジで炊飯する場合に
は、吹きこぼれを防止するため、米と水の総量の
5倍程度の容量を持つた容器を用いる必要があ
り、炊飯量に比してかなり大型となるため、取扱
いに不便であるという問題点があつた。
そこで出願人は、実願昭61−176146号におい
て、上記のような従来の問題点を解決し、比較的
小型の容器で煮こぼれがなく、しかも適当な圧力
をかけつつ御飯を炊くことができる電子レンジ調
理専用の小型の炊飯器を提案した。この炊飯器に
おいては、沸騰に伴う容器内の圧力を外に逃すた
め、蓋に通気孔が設けられているが、使用する電
子レンジの出力が種々異なるにもかかわらず通気
孔の大きさが一定であるため、例えば高出力の電
子レンジを用いて調理を行う場合に、沸騰が急激
であるため、圧力により蓋が押し出されてしまう
現象が生じる。これを防止するために単純に通気
孔を大きくすると、今度は通気孔から煮汁と蒸気
が激しく吹き出してしまうという問題点がある。
本考案は、上記のような問題点を解決し、蓋の
密閉に支障なく容器内の圧力を外へ逃すことがで
き、しかも煮こぼれなく炊飯することができる電
子レンジ調理専用の炊飯器を提供しようとするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本考案においては、上記従来の問題点を解決す
るため、容器1と、これに密嵌される蓋2とから
成り、この蓋2は、着脱用の把手13と、容器1
を被う被い板6と、この被い板6の周縁を囲む煮
こぼれ阻止用の環状の突縁11とを具備し、被い
板6は、中央の通気孔9に向かつて徐々に低くな
る煮汁溜用の凹面8を設け、また通気孔9には、
下端に鍔19を有する通気管18を昇降自由に貫
通させ、この通気管18の中間部付近に抜け止め
用突起20を形成すると共に、通気管の外周に、
鍔19と突起20との間に位置して、通気孔9の
内周と通気管18の外周との間に流通路を形成す
るための縦方向の条溝21を設けて電子レンジ用
炊飯器を構成した。
(作用) 本考案の炊飯器を用いて炊飯する場合において
は、容器1内に適当量の米と水とを入れ、蓋2を
密閉して電子レンジにかける。沸騰が始まると容
器1の内部の圧力が高まり、通気管18が押し上
げられて通気孔9内を上昇し、鍔19が被い板6
の下面に密着した状態で停止する。また、沸騰に
より粘着性の煮汁が通気管18を通して蒸気と共
に被い板6上に吹き出される。通気管18は、蒸
気の吹き出しに抵抗を与えるので、容器1内には
適当な気圧がかかり、これが良好な炊き上がり状
態をもたらす。通気管18から吹き出された煮汁
は、沸騰中に被い板6の凹面8上に溜まるが、通
気管18の上端開口部は常時凹面8上の煮汁面よ
り上位にあるから、凹面8上に溜まつた煮汁と吹
き出される蒸気及び新しい煮汁とがぶつかつて泡
を吹き上げることがない。また、被い板6の周縁
を囲む環状の突縁11により煮こぼれが阻止され
る。炊き上がり後、電子レンジの作動を停止して
容器1内の気圧が下がると、通気管18が自重に
より下降し、通気孔9の内周と通気管18の外周
との間に条溝21による流通路が形成されるの
で、被い板6の凹面8上に溜つていた煮汁は傾斜
に沿つて中央に集り、流通路を流下して容器1内
に戻される。しかして、炊き上がり後、しばらく
の蒸らし時間をおいて食に供する。
(実施例) 第1図乃至第6図に本考案の一実施例を示す。
第1図は炊飯器の正面図、第2図は炊飯器の平面
図、第3図は第2図−断面図、第4図はしや
もじを容器の縁に掛け止めた状態の側面図、第5
図は通気管の正面図、第6図は第5図−断面
図である。
図示の実施例の炊飯器は、容器1と、これに密
嵌される蓋2と、容器1を載せるトレイ3と、専
用しやもじ4とを具備している。
容器1は、耐熱ガラス製で、上部外周に外側へ
水平に張り出すように嵌合固定された環状の合成
樹脂製把手5を備えている。
蓋2は、被い板6とフード板7との二重構造
で、被い板6とフード板7との間には空間が形成
されている。
被い板6は合成樹脂製で、中央に向かつて徐々
に低くなる凹面8を備えると共に、中央に通気孔
9を有し、かつ周囲がパツキング10を介して容
器1に機密に嵌合されるようになつている。ま
た、被い板6の周縁には、これを囲むように煮こ
ぼれ阻止用の環状の突縁11が一体的に形成さ
れ、その上部がフード板7に嵌合固定されてい
る。
通気孔9には、シリコンゴムの如き軟質合成樹
脂製の通気管18が昇降自由に貫通している。通
気管18は、下端に鍔19を有すると共に、中間
部付近に抜け止め用突起20を備えており、これ
ら鍔19、突起20によつて通気管18の昇降範
囲を限定している。また、通気管18の外周に
は、鍔19と突起20との間に位置して、通気孔
9の内周と通気管18の外周との間に煮汁が流通
可能な流通路を形成するための縦方向の条溝21
が設けられている。
フード板7は、上下に湾曲した環状で、中央部
に円形の開口12を備え、この開口12を横断す
るように把手13が固着されている。フード板7
及びその把手13は何れも合成樹脂製である。
トレイ3は、電子レンジ内において容器の底を
テーブルから略1cm持ち上げて支持し、容器1の
全体が均一にマイクロ波電力を受けることができ
るようにするためのものである。このトレイ3は
合成樹脂製で、上部に容器1の底を受ける凹所1
4を有すると共に、両側対向部に一対の指掛け用
の切欠き15を備えている。
しやもじ4は、合成樹脂製で、把手17の基部
に引掛け突片16を備えている。このしやもじ4
は、第4図に示すように、引掛け突片16を容器
1の上縁の内側または外側に掛けて保持すること
ができる。即ち、容器1に蓋2が装着されている
ときには、第4図に実線で示すように、しやもじ
4を容器1の外側に掛け、また蓋2を取外したと
きには、第4図仮想線に示すように、しやもじ4
を容器1の内側に掛けておくことができる。
次に上記実施例の作用を説明する。この実施例
の炊飯器を用いて御飯を炊く場合には、容器1内
に適当量の米と水とを入れ、蓋2を密閉した後、
容器1をトレイ3上に載せた状態で電子レンジ内
のテーブル上に載せ、電子レンジを始動させる。
容器1はトレイ3により底をテーブルから略1
cm持ち上げてマイクロ波電力の弱い位置を避けて
支持されるので、容器1の全体が均一にマイクロ
波電力を受ける。
マイクロ波の照射により昇温して容器1内で沸
騰が始まるまで、通気管18は第3図に仮想線で
示すように下位にある。沸騰が始まると、容器1
の内部の圧力が高まり、これにより通気管18が
押し上げられて上昇し、鍔19が被い板6の下面
に密着した状態で停止する。
沸騰により容器1内において粘着性の煮汁が泡
と共に吹き上がるが、通気管9の鍔19が被い板
6の下面に密着しているので、これが通気孔9か
ら直接外へ吹き出すことはできない。従つて、粘
着性の煮汁は、通気管18を通して蒸気と共に被
い板6上に吹き出される。沸騰中に通気管18か
ら吹き出された煮汁は、被い板6の凹面8上に溜
まるが、第3図に示すように通気管18の上端開
口部が、沸騰中は凹面8上の煮汁面より上位にあ
るから、凹面8上に溜まつた煮汁と吹き出される
蒸気及び新しい煮汁とがぶつかり合つて激しく泡
を吹き上げるような事態は生じない。また、被い
板6の周縁を囲む環状の突縁11により煮こぼれ
が阻止される。
通気管18は、蒸気の吹き出しに抵抗を与える
ので、容器1内には適当な気圧がかかり、これが
良好な炊き上がり状態をもたらす。
また、通気孔9からの蒸気の吹き出しにより、
容器1内の気圧が適当に逃がされるので、容器1
はさほど高い耐圧強度を要求されず、その分小型
軽量化が可能である。
炊き上がり後、電子レンジの作動を停止して容
器1内の気圧が下がると、通気管18が自重によ
り下降し、通気孔9の内周と通気管18の外周と
の間に条溝21による流通路が形成されるので、
被い板6の凹面8上に溜つていた煮汁は傾斜に沿
つて中央に集り、流通路を流下して容器1内に戻
される。
この炊飯器を電子レンジから取り出す場合に
は、比較的温度の低いトレイ3の切欠き15,1
5に指を掛けてトレイ3もろとも取出せばよい。
しかして、炊き上がり後、しばらくの蒸らし時間
をおき、しやもじ4を用いて茶碗等に移して食に
供する。
(考案の効果) 以上のように、本考案においては、容器1と、
これに密嵌される蓋2とから成り、この蓋2は、
着脱用の把手13と、容器1を被う被い板6と、
この被い板6の周縁を囲む煮こぼれ阻止用の環状
の突縁11とを具備し、被い板6は、中央の通気
孔9に向かつて徐々に低くなる煮汁溜用の凹面8
を形成し、また通気孔9には、下端に鍔19を有
する通気管18を昇降自由に貫通させ、この通気
管18の中間部付近に抜け止め用突起20を形成
すると共に、通気管の外周に、鍔19と突起20
との間に位置して、通気孔9の内周と通気管18
の外周との間に流通路を形成するための縦方向の
条溝21を設けて電子レンジ用炊飯器を構成した
ため、炊飯中、凹面8上に煮汁を溜め、また通気
管18により溜つた煮汁と吹き出される新たな煮
汁及び蒸気とを直接合流させるないようにして発
泡による吹きこぼれを防止すると共に、突縁11
で煮汁の溢出を阻止することができる。そして、
加熱停止後は煮汁を通気孔9と条溝21との間の
流路から容器1内へ戻し、また通気管18からの
蒸気の吹き出しにで容器1内の気圧を適当に外部
へ逃がすことにより、煮こぼれなく、しかも適当
な圧力をかけつつ御飯を炊くことができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は炊飯器の正面図、第2図は炊飯器の平面図、第
3図は第2図−断面図、第4図はしやもじを
容器の縁に掛け止めた状態の側面図、第5図は通
気管の正面図、第6図は第5図−断面図であ
る。 1……容器、2……蓋、6……被い板、8……
凹面、9……通気孔、11……突縁、13……把
手、18……通気管、19……鍔、20……突
起、21……条溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器と、これに密嵌される蓋とから成り、この
    蓋は、着脱用の把手と、容器を被う被い板と、こ
    の被い板の周縁を囲む煮こぼれ阻止用の環状の突
    縁とを具備し、前記被い板は、中央の通気孔に向
    かつて徐々に低くなる煮汁溜用凹面を有し、前記
    通気孔には、下端に鍔を有する通気管が昇降自由
    に貫通し、かつこの通気管の中間部付近には抜け
    止め用突起が形成されると共に、通気管の外周に
    は鍔と突起との間に位置して、通気孔内周と通気
    管外周との間に流通路を形成するための縦方向の
    条溝が設けられていることを特徴とする電子レン
    ジ用炊飯器。
JP2268487U 1987-02-20 1987-02-20 Expired JPH0423451Y2 (ja)

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JP2268487U JPH0423451Y2 (ja) 1987-02-20 1987-02-20

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JP2268487U JPH0423451Y2 (ja) 1987-02-20 1987-02-20

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JPS63132619U JPS63132619U (ja) 1988-08-30
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ID=30820301

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