JP3022964U - オイルポット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポット本体を立てておくときに、その外周面
を伝って落ちる油が下まで伝い落ちないようにする。 【解決手段】 油を収容するポット本体１の周壁上部外
面に、全周に亘って、ポット本体１の外周面を伝って落
ちる油を受けるための適宜の手段を設ける。また、該手
段としては、ポット本体１の周壁とこれから外方に張り
出し、先端６ａが上を向いた枠体６とでもって形成され
る溝状の油受５とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はテンプラ油等を収容するオイルポットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

テンプラ油等を収容するオイルポットは、使用後立てておくとポット本体の外 周面を伝って少しずつ油が落ちる。このためポット本体の外周面は全面的に油が 回り、台所のテーブルや棚を汚しやすい。また、ベトベトしているから埃が付着 しやすく、衛生上も好ましくない。また、グリップの部分にも油が付着すると、 ぬるぬるして気持ちが悪い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、ポット本体を立てておくとき に、その外周面を伝って落ちる油が下まで伝い落ちないようになし、もって上記 の問題点を悉く解消することができるようになしたオイルポットを提供せんとす るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

而して、本考案の要旨は、油を収容するポット本体の周壁上部外面に、全周に 亘って、ポット本体の外周面を伝って落ちる油を受けるための適宜の手段を設け たことを特徴とするオイルポットにある。

【０００５】 また、ポット本体の外周面を伝って落ちる油を受けるための手段は、ポット本 体の周壁とこれから外方に張り出し、先端が上を向いた枠体とでもって形成され る溝状の油受としてもよく、或いは粘着テープと非透湿テープとの間に油吸着体 を挟み、該粘着テープをもってポット本体の周壁に貼着する帯状の油受としても よい。

【０００６】 また、前者の場合には、溝状の油受の内部に適宜の吸着体を装填してもよく、 更には枠体の先端部上縁を内向きに折曲してもよい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明する。 図１は本考案の第１実施形態の蓋体を省略して示した斜視図、図２は同中央縦 断面図、図３は枠体の変形例の説明図である。

【０００８】 図中、１は油を収容するポット本体である。また、該ポット本体１は注ぎ口２ を有している。また、３は該ポット本体１に取り付けたグリップ、４は油濾しで ある。尚、図面においては蓋体は省略している。

【０００９】 ５は前記ポット本体１の周壁上部外面に、全周に亘って設けた溝状の油受であ る。該溝状の油受５は、ポット本体１の外周面を伝って落ちる油を受けるための 手段の一つである。そして、該溝状の油受５は、ポット本体１の周壁とこれから 外方に張り出し、先端６ａが上を向いた枠体６とでもって形成されている。

【００１０】 また、前記溝状の油受５の内部には油吸着体７を装填している。尚、本実施例 の油吸着体７は紙を用いているが、油の吸着作用があればこれに限らない。

【００１１】 また、前記溝状の油受５を形成する枠体６は、図３に示す如く、その先端６ａ の上縁を内向きにカールさせてもよい。

【００１２】 次に、図４及び図５に示した本考案の第２実施形態について説明する。 本実施形態は、ポット本体１の外周面を伝って落ちる油を受けるための手段と して、粘着テープ８と非透湿性テープ９との間に油吸着体１０を挟み、該粘着テ ープ８をもってポット本体１の周壁に貼着する帯状の油受１１としているもので ある。尚、その他の構成は前記第１実施形態と同様であるので、同一の部材には 同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

【００１３】 而して、前記第１実施形態によれば、ポット本体１の外周面を伝って落ちる油 は、溝状の油受５によって受けられ、それより下への伝い落ちが阻止される。ま た、前記第２実施形態によれば、油はポット本体１の周壁をとり巻くように貼着 された帯状の油受１１の油吸着体１０で吸着され、それより下への伝い落ちが阻 止される。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記の如き構成、作用であるから、ポット本体を立てておくときに、 その外周面を伝って落ちる油が下まで伝い落ちないようにすることができる。

【００１５】 ポット本体の外周面を伝って落ちる油を受けるための手段が、溝状の油受であ る場合においては、その内部に適宜の油吸着体を装填するようにすれば、一々紙 等で拭く手間を解消することができると共に、油を出すために傾けたとしても吸 着した油がこぼれ出にくくなる。

【００１６】 また、枠体の先端部上縁を内向きに折曲すれば、油を出すために傾けたときに 、油受内に溜った油がこぼれ落ちることを効果的に防止することができる。

【００１７】 また、ポット本体の外周面を伝って落ちる油を受けるための手段が帯状の油受 である場合には、油吸着体の油の吸着状態の程度をみて全体を引き剥がし、新し いものと交換するものである。したがって、ポット本体の構造を変えるものでは ないから安上りに構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施形態の蓋体を省略して示した
斜視図である。

【図２】本考案の第１実施形態の中央縦断面図である。

【図３】枠体の変形例の説明図である。

【図４】本考案の第２実施形態の要部拡大斜視図であ
る。

【図５】図４中Ａ部分の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ ポット本体 ２ 注ぎ口 ３ グリップ ４ 油濾し ５ 溝状の油受 ６ 枠体 ７ 油吸着体 ８ 粘着テープ ９ 非透湿性テープ １０ 油吸着体 １１ 帯状の油受

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 油を収容するポット本体の周壁上部外面
   に、全周に亘って、ポット本体の外周面を伝って落ちる
   油を受けるための適宜の手段を設けたことを特徴とする
   オイルポット。
2. 【請求項２】 ポット本体の外周面を伝って落ちる油を
   受けるための手段が、ポット本体の周壁とこれから外方
   に張り出し、先端が上を向いた枠体とでもって形成され
   る溝状の油受である請求項１記載のオイルポット。
3. 【請求項３】 溝状の油受の内部に適宜の油吸着体を装
   填してなる請求項２記載のオイルポット。
4. 【請求項４】 枠体の上縁を内向きに折曲してなる請求
   項２又は３記載のオイルポット。
5. 【請求項５】 ポット本体の外周面を伝って落ちる油を
   受けるための手段が、粘着テープと非透湿性テープとの
   間に油吸着体を挟み、該粘着テープをもってポット本体
   の周壁に貼着する帯状の油受である請求項１記載のオイ
   ルポット。