JP3044366U - シンク用ゴミ入れ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用に際して水切れがよく、ゴミによる目詰
まりもほとんど生じない優れた使い勝手のシンク用ゴミ
入れを提供する。 【解決手段】 ワイヤを編み上げて形成した細かい網目
のバスケット部４とその上部の開口枠３とからなるフッ
素樹脂によってコーティングされたゴミ入れ本体２にス
リット６を有する係着部５を設け、保持部材７に吸盤１
２，１２を取り付けてシンクの内周面に着脱可能に固定
させ、該保持部材７に設けた差込片８を、ゴミ入れ本体
２のスリット６に差し込んでゴミ入れ本体２を保持部材
７に着脱自在に係着する。ゴミ入れ本体２に溜まったゴ
ミは、保持部材７からゴミ入れ本体２を外して簡単に廃
棄することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、台所の流し台に水槽部分に取付けて生ゴミなどを投入するシンク用 ゴミ入れに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、シンク用のゴミ入れとして、シンクのコーナー部分に置いて使用する、 いわゆる三角コーナー型のゴミ入れが使用されており、またシンクの排水口の部 分に取り付けて使用するシンクバスケットも使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらのゴミ入れは、一般に水切れがよく、しかもゴミの通り抜けを阻止する ことが要求されるものである。 しかし、ゴミの通り抜けを阻止するには網目を細かくする必要があるが、その 反面、細かい網目は水切れが悪くなり、また、使用によってしばしば目詰まりを 起こして頻繁に掃除する必要が出てくる。 その逆に、水切れをよくしようとして荒い網目にすると、ゴミの通り抜けが多 くなるという相反する問題を有している。

【０００４】 したがって、このような問題の対策として、生ゴミ入れに多孔性のネットを被 せてゴミの通り抜けを極力防止しながら頻繁な掃除を避けるようにしているが、 これは姑息な手段にすぎない。 本考案の目的は、従来のシンク用ゴミ入れの叙上の問題を解消して、使用に際 して水切れがよく、目詰まりもほとんど生じない優れたシンク用ゴミ入れを提供 せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の請求項１は、ワイヤを編み上げて形成した 細かい網目のバスケット部の外側に係着部を設けてなるフッ素樹脂によってコー ティングされたゴミ入れ本体と、シンクの内周面に着脱可能に固定させる吸盤と 、該吸盤の取付孔を有すると共に、ゴミ入れ本体の前記係着部に係合して当該ゴ ミ入れ本体を保持する保持部材とからなることを特徴とするシンク用ゴミ入れで ある。

【０００６】 また、本考案の請求項２は、前記ゴミ入れ本体の係着部が、前記保持部材に設 けた差込片を挿入して保持するスリットか、もしくは保持部材に設けたスリット に挿入して保持する差込片のいずれかであることを特徴とする請求項１記載のシ ンク用ゴミ入れである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案のシンク用ゴミ入れにおけるゴミ入れ本体は、ワイヤを編み上げて形成 した細かい網目のバスケット部よりなるものであるが、バスケット部の開口部の 強度を保持し、かつゴミ入れ本体を保持部材に係着するためにバスケット部の開 口部に開口枠を取り付けることが望ましい。

【０００８】 しかして、この開口枠に形成する係着部は、帯板の加工によって開口枠との間 に保持部材に形成した差込片を差し込むことができるスリットを形成し、このス リットに前記差込片を差し込んで取り付ける構造のものが好ましく、差込片とス リットを逆にしてゴミ入れ本体に差込片を設け、保持部材にスリットを形成して 保持するようにしてもよい。

【０００９】 ゴミ入れ本体および保持部材は、好ましくはステンレススチールなどの素材で 形成し、ゴミ入れ本体は全面にフッ素樹脂のコーティングを施すことにより、摩 擦係数の小さい平滑な表面を形成して、水切れ、ごみ付着などの欠点を大幅に減 少させることができるものである。

【００１０】

【作用】 本考案のシンク用ゴミ入れは、保持部材に設けた吸盤取付部に吸盤を取り付け た後シンクの内周面に吸盤を吸着固定して保持部材を保持し、この保持部材にゴ ミ入れ本体を保持するもので、使用によってゴミ入れ本体に溜まった生ゴミは、 ゴミ入れ本体を保持部材から取り外すことによって至極有利に廃棄することがで きる。

【００１１】 また、ゴミ入れ本体が、ワイヤで形成された細かい網目で構成されてフッソ樹 脂によってコーティングされているので、ゴミの収集がよく、水切れにも優れて おり、取扱が容易ですこぶる使い勝手がよい。

【００１２】

【実施例】

以下に添付の図面を引用して本考案をさらに具体的に説明する。 図１は、本考案のシンク用のゴミ入れの一例を示す分解斜視図であり、シンク 用のゴミ入れ１は、ゴミ入れ本体２と、保持部材７および２個の吸盤１２，１２ によって構成されているものである。 ゴミ入れ本体２は、所定の幅で形成された長方形状の開口枠３と、この開口枠 ３の下部に固定されたバスケット部４からなるものである。 バスケット部４はワイヤを編上げて比較的細かい網目の金網によって形成され ており、その上縁外周に開口枠３が一体的に固定されて堅牢なゴミ入れ本体２を 形成しているものである。

【００１３】 前記開口枠３の長辺側の一側の中央には係着部５が固定されている。 この係着部５は加工した帯板を開口枠３の外側に溶接によって固定して該開口 枠３の外面との間にスリット６を形成したものである。 これら開口枠３、バスケット部４および係着部５からなるゴミ入れ本体２は、 ステンレススチールを素材として加工され、その内外周面全体をフッ素樹脂によ るコーティングを施したものである。

【００１４】 一方、前記保持部材７は、ステンレススチールからなる帯板の中央部を挟む両 側を適宜の幅で外方に向けて切り起こし、これを上方に向けて屈曲させて吸盤の 取付部９，９を形成し、吸盤の取付部９，９の中央部にそれぞれダルマ型の取付 孔１０，１０を穿設したもので、かゝる取付部９，９に挟まれた中央の部分は上 方にストレートに伸びて前記ゴミ入れ本体２に設けた係着部５のスリット６に下 部より差し込むことができる差込片８を形成している。

【００１５】 なお、この保持部材７の下縁部の両側には、帯板の外側に湾曲した一対の間隔 保持部１１，１１を形成している。

【００１６】 かゝるシンク用ゴミ入れ１の使用は、まず、保持部材７の前記取付孔１０，１ ０の拡大径の部分から吸盤１２，１２の中央の突部をそれぞれ嵌入した後上方へ 移行させてダルマ型の狭隘部に到達させ、当該吸盤１２，１２を図示しないシン ク内側面に吸着させることによって、保持部材７をシンクの内周面に確実に係止 する。

【００１７】 ついで、ゴミ入れ本体２における係着部５のスリット６の下部に、保持部材７ の差込片８を当てゝゴミ入れ本体２を押し下げることによって、前記スリット６ に差込片８が差し込まれてゴミ入れ本体２を保持部材７に係着させ、これによっ てゴミ入れ本体２をシンクの内周面に確実に取り付けることができる。 その際、前記間隔保持部１１，１１は、ゴミ入れ本体２にゴミを入れた場合に 、その重みで同ゴミ入れ本体２の下部がシンクの内周面に接近ないし接触して片 寄った保持状態となることを防止するものである。 ゴミ入れ本体２を保持部材７から分離する場合はこの逆の操作を行うことによ って容易に分離することができる。

【００１８】 このシンク用ゴミ入れ１は、既述のとおり、ゴミ入れ本体２が細かい網目とし たものであるが、表面にフッ素樹脂加工によるコーティングをしているため、水 切れが格段によくゴミの網目への付着が著しく少ないので、多孔性のネットなど を使用することなく直接ゴミ等を入れることができ、ネット不用のものである。

【００１９】 また、ゴミ入れ本体２は、保持部材７を介して吸盤１２によってシンクの内周 壁に取り付けられ、保持部材７から着脱できるもので、ゴミを捨てるときにはゴ ミ入れ本体２のみを保持部材７からきわめて簡単に取り外すことができるもので ある。 なお、図示しないが、ゴミ入れ本体２と保持部材７との取り付けを逆にしてゴ ミ入れ本体２に差込片を設け、保持部材７にスリットを設けて両者を着脱可能に 係着するようにしてもよい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案のシンク用ゴミ入れは、保持部材に設けた吸盤取付部に吸盤を取り付け た後、シンクの内周面に吸盤を吸着固定して保持部材を保持し、この保持部材に ゴミ入れ本体を保持するもので、使用によってゴミ入れ本体に溜まった生ゴミは ゴミ入れ本体のみを保持部材から取り外すことによって至極有利に廃棄すること ができる。 また、ゴミ入れ本体と保持部材が着脱できるため、洗浄が容易であり、ゴミ入 れ本体がシンクの底部に触れずに保持することができるので、衛生的である。

【００２１】 また、ゴミ入れ本体が、ワイヤで形成された細かい網目の金網で構成されてフ ッソ樹脂によってコーティングされているので、ゴミの収集がよく、水切れにも 優れており、取扱が容易ですこぶる使い勝手のよいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のシンク用ゴミ入れの一例を示す分解斜
視図である。

【符号の説明】

１ シンク用ゴミ入れ ２ ゴミ入れ本体 ３ 開口枠 ４ バスケット部 ５ 係着部 ６ スリット ７ 保持部材 ８ 差込片 ９ 吸盤の取付部 １０ 取付孔 １１ ホルダー部 １２ 吸盤

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワイヤを編み上げて形成した細かい網目
   のバスケット部の外側に係着部を設けてなるフッ素樹脂
   によってコーティングされたゴミ入れ本体と、シンクの
   内周面に着脱可能に固定させる吸盤と、該吸盤の取付孔
   を有すると共に、ゴミ入れ本体の前記係着部に係合して
   当該ゴミ入れ本体を保持する保持部材とからなることを
   特徴とするシンク用ゴミ入れ。
2. 【請求項２】 前記ゴミ入れ本体の係着部が、前記保持
   部材に設けた差込片を挿入して保持するスリットか、も
   しくは保持部材に設けたスリットに挿入して保持する差
   込片のいずれかであることを特徴とする請求項１記載の
   シンク用ゴミ入れ。