JP3011355U - 料理のアクの除去器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】鍋物のようなスープの多い料理の表面に漂うア
クの除去を容易にする料理のアクの除去器具の提供。 【構成】おたまの底面４にフィルタ１とこれを覆う逆流
防止弁２を取付けることにより、鍋物のようなスープの
多い料理の表面に漂うアクを容易に取り除くことができ
る料理のアクの除去器具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鍋物のようなスープの多い料理の表面に漂う、いわゆる「アク」を 効果的に除去する器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

料理の表面に漂うアクを除去する器具としては図１のように、フィルタ（目の 細かい金属の網）を”おたま”のような形にしてアクをすくい採る方式のものが ある。しかしこの方法ではアクが容器の側面や料理の具に付着している場合には 効果的に除去するのは難しいという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、これまでの器具が、いわばアクを追いかけてすくいとるという原理 によっていることから、状況によってはアクに逃げられてしまうという欠点を改 善しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、アクをスープごとおたまに向かって流れ込ませるという方法を用い る。その実現のために本考案では、スープがおたまの底部から上向きにフィルタ を通過できないようにフィルタと逆流防止弁を組み合わせるという手段を講ずる 。

【０００５】

【作用】

本考案によるアクを除去する動作は、２つの段階から成る。先ずアクをスープ ごとおたまの上部から流れ込ませて集め、次にフィルタによりアクとスープを分 離する。 スープをおたまの上部から流れ込ませるためにはおたまの底からスープが入っ て来ないようにする必要がある。そのため逆流防止弁を作用させ、フィルタをス ープが底部から上向きに通過出来ないようにする。次にアクとスープを分離する ために逆流防止弁を開放し、スープを逃がしてやればよい。 この操作を実現するために、プラスチック等の、水より軽い素材の逆流防止弁 をおたまの底に取り付け、またフィルタは必要最小限のサイズのものにして、逆 流防止弁によりカバーし易いようにするのが本考案の特徴である。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って実施例を説明する。 １は器具の底面４に取り付けた適宜素材のフィルタ、２はプラスチック等の水 より軽い素材に成る逆流防止弁、３は２の逆流防止弁がはずれないようにするた めのおさえ、５は器具の縁である。

【０００７】 本器具の使用方法は次のようになる。まず縁５をスープの表面と同じレベルに してアクに近づける。この時逆流防止弁２は浮力により器具の底面４に押しつけ られているのでフィルタは塞がれている。そのためスープはフィルタをおたまの 底部から上向きに通過することが出来ない。従って器具の縁５をわずかに水面下 に下げるとアクがスープとともに流れ込んでくる。

【０００８】 次に器具を持ち上げると逆流防止弁２は自重で下がり、器具の底面４との間に 隙間が出来るので、この隙間からスープは流れ去り、フィルタ１の上にアクが取 り残される。このとき、逆流防止弁２はおさえ３があるので下に落ちることはな い。

【０００９】 たまったアクは水でゆすいでフィルタから除去する。また３のおさえは図４の ように取り外すことが出来るので、逆流防止弁２は取り外して清掃する事が出来 る。

【００１０】

【考案の効果】

本考案により、料理器具の側面や具に付着したアクを、容易に且つ効果的に除 去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の器具の代表的形状を示す図である。

【図２】本考案の外見図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】逆流防止弁とそのおさえの断面図である。

【符号の説明】

１ フィルター ２ 逆流防止弁 ３ 逆流防止弁のおさえ ４ 器具の底面 ５ 器具の縁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】料理用器具”おたま”の底面にフィルター
   と、これを覆う逆流防止弁を取付けることにより、鍋物
   のようなスープの多い料理の表面に漂うアクを容易に除
   去できる器具。