JP3037155U - 流し台の排水栓用ゴミ受 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水口装置の中ゴム可撓片の劣化による垂れ
を遅くすると共に、中ゴムが垂れた場合でも、ゴミカゴ
内のゴミを遮蔽して排水口装置設置部の美観を保持する
と共に、過って落した食材を中ゴム上方にて救済するこ
とができる使い勝手のよい流し台の排水栓用ゴミ受を提
供することを課題とする。 【解決手段】皿状の金網製ゴム受本体１の周縁に、ツマ
ミ片３を上部内側口緑に設けた合成ゴムから成るフラン
ジ２を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は流し台の排水栓用ゴミ受に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

シンク流し台の排水口装置として、排水口にゴミカゴを内装した貯水管を取付 け、且つ前記ゴミカゴ上方に、適数枚の防臭及び目隠し用の可撓片を中心に向っ て設けた中ゴムと蓋を着脱自在に設けたものが使用されている。

【０００３】 このシンク流し台は、周知のように排水口に蓋をすることにより水を溜めるこ とが出来、蓋を取ると、洗い水は中ゴム及びゴミカゴを経て貯水管に入り、オー バーフロー管を介して排水管へ流れ、一方ゴミは洗い水と共に中ゴムを経てゴミ カゴに入って分離され、微細なゴミだけが洗い水と共に排水管を経て排水される 。

【０００４】 そして、ゴミカゴに入ったゴミは、中ゴムが新しい中は中ゴムにより目隠しさ れて見えないが、古くなると防臭及び目隠し用可撓片は復元力が弱いので垂れ、 悪臭を強く感ずるようになると共に、ゴミカゴ内のゴミが見えるようになり、美 観を損うようになる。

【０００５】 また、俎板で加工した食材を仕分け中、それを過ってシンク内に落した場合、 中ゴムの可撓片は柔軟性に富むのでゴミカゴ内に流れ落ち、食材として使えなく なってしまうことがあり、それを救済する手立ての出現が主婦から望まれていた 。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、排水口装置の中ゴム可撓片の劣化による垂れを遅くすると共に、中 ゴムが垂れた場合でも、ゴミカゴ内のゴミを遮蔽して排水口装置設置部の美観を 保持すると共に、過って落した食材を中ゴム上方にて救済することができる使い 勝手のよい流し台の排水栓用ゴミ受を提供することを課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、皿状の金網製ゴミ受 本体の周縁に、ツマミ片を上部内側口縁に設けた弾性材から成るフランジを設け たことを特徴とする流し台の排水栓用ゴミ受である。

【０００８】

【作用】

本案ゴミ受は、排水口装置の排水口の口径よりも外径が大きい場合は、排水口 上に置いて使用し、排水口の口径と外径が略同一のものは、排水口の蓋を取った 後の中ゴム上に嵌装して使用するものであって、中ゴム上方に設けるので、ゴミ の落下による中ゴム可撓片のへたりを遅くする効果があると同時に、過って落し た食材がゴミカゴ内に落ちてしまうことを防ぎ、また、中ゴム可撓片が垂れた場 合のゴミカゴ内のゴミの目隠しにもなるものである。

【０００９】 そして、本案ゴミ受を外す場合、外形が大きい場合も、小さい場合も、フラン ジの内側にツマミ片を設けてあるので、ツマミ片をツマミ易く、使い勝手に勝れ ている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の一実施例の平面図、図２は同Ａ−Ａ線断面図で、１は浅い皿状 金網製ゴミ受本体、２はツマミ片３を上部内側口縁に設け、外縁の上下にテーパ ーを付した合成ゴム、合成樹脂等から成る弾性材から成るフランジである。

【００１１】 ゴミ受本体１の周縁は、フランジ２の内側に設けた割り込み２ａに挟み込まれ ている。

【００１２】 次にその使用法及び使用した時の作用効果について説明すると次の通りである 。

【００１３】 図３は外径が、排水口装置Ｘの排水口４の内径より大きい場合の使用状態を示 すもので、この場合は排水口装置Ｘの蓋５を取ってから排水口４の上に置く。

【００１４】 かくすると、フランジ２はシンク６に密接し、洗い水を排水すると、ゴミはゴ ミ受本体１で止められ、洗い水と共にゴミ受本体１を通過した微細なゴミが中ゴ ム７の可撓片７ａを押し退けてゴミカゴ８に流入し、更に貯水管９，オーバーフ ロー管１０を経て接続された排水管に流れ落ちる。

【００１５】 ゴミ受本体１上に溜ったゴミは、ツマミ片３に指を掛けて本案ゴミ受をシンク 上から剥離し、ゴミ入れポット等に移せば従来のように悪臭が酷くなることがな い。

【００１６】 また、食材を加工中、過って加工した食材を落した場合には汚れたゴミカゴ８ に落ちることがなく、拾い上げることが出来るので、無駄を無くすことができる 。

【００１７】 本案ゴミ受の設置及び取り上げに際し、ツマミ片３をフランジ２の上部内側口 縁に設けてあるので、指先をツマミ片３に掛け易く、従って着脱の使い勝手がよ く、且つツマミ片３が邪魔になることがない。

【００１８】 また、本案ゴミ受は使用中、中ゴム７の可撓片７ａをゴミの通過による衝撃か ら防ぐ効果があるので、点線図示のような可撓片７ａの垂下を遅らせ、また可撓 片７ａが垂下した場合は、中ゴム７及びゴミカゴ８に落下したゴミの目隠しとな るので、美観を保持する効果もある。

【００１９】 図４は、本案品の外径を排水口装置Ｘの排水口４の内径より若干大き目とした 場合の使用状態を示すもので、この場合は排水口装置Ｘの蓋５を取ってから排水 口４に嵌合させるようにするもので、その使用上の作用効果は図３に示した実施 例と同様である。

【００２０】

【考案の効果】

皿状の金網製ゴミ受本体１の周縁に弾性材から成るフランジ２を設け、そのフ ランジ２の上部内側口縁にツマミ片３を設けたので、ツマミ片３とゴミ受本体１ 間に空隙が形成されるため、ツマミ片３をツマミ易く、使い勝手が良い。

【００２１】 そして、本案品を流し台の排水口上に載置又は嵌合させて使用すると、食材を 仕分け中、食材が落下しても本案品がそれを受け止めるので、従来のようにゴミ カゴ中に流し込んで無駄にするということを防止し、ゴミが溜る都度、ゴミ入れ ポット等にゴミをあけることにより、排水口装置の悪臭発生を尠くすることがで き、ゴミカゴ中のゴミは目隠しされて美観上もよいことと相俟って、こまめで綺 麗好きの女性の流し台用具として有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】外径が大きい場合の使用状態を示す断面図であ
る。

【図４】外径が小さい場合の使用状態を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ゴミ受本体 ２ フランジ ３ ツマミ片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 皿状の金網製ゴミ受本体の周縁に、ツマ
   ミ片を上部内側口縁に設けた弾性材から成るフランジを
   設けたことを特徴とする流し台の排水栓用ゴミ受